JPH0560832U - 滑り止めシート材 - Google Patents

滑り止めシート材

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Publication number
JPH0560832U
JPH0560832U JP4740791U JP4740791U JPH0560832U JP H0560832 U JPH0560832 U JP H0560832U JP 4740791 U JP4740791 U JP 4740791U JP 4740791 U JP4740791 U JP 4740791U JP H0560832 U JPH0560832 U JP H0560832U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
slip sheet
film layer
top coat
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4740791U
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English (en)
Inventor
雅春 大野
義資 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 家庭でも簡単に洗濯等の手入れが出来る滑り止めシート
材であって、手触り等の風合いや、外観にも優れた素材
であって、物品間の滑りやズレを防止するシート材の提
供。 【目的】ドライクリーニング適性があり、手触りなどの
風合いにも優れ、家庭でも簡単に洗濯等の手入れが出来
る滑り止めシート。 【構成】繊維材からなる基材上に、ポリアクリル樹脂又
はポリウレタン樹脂による発泡・表面凹凸樹脂皮膜層を
設けたシート及び、更に該発泡・表面凹凸樹脂皮膜層を
覆う粘性の高いトップコート層を設けたシート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、玄関上がり口のマット或いは風呂場入口の足拭きマット、クッショ ン等の屋内装置品や、テーブルクロスの裏面、衣料品(例えばシャツのズボンか らのはみ出し防止用等)などの滑り止めシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来家庭用品等に用いられる滑り止めシートとしては、滑り防止のためゴムや 塩化ビニール樹脂等の層を裏面に設けたもの、或いは織物等に湿式ウレタンを含 浸させたもの、基材の裏面に面ファスナーの雄面を取りつけたもの等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来使用されている敷物の滑り止めシートは、塩化ビニル樹 脂を用いたもののように可塑剤の移行による汚れの問題のあるものや、ドライク リーニングが適用出来ないもの、或いはゴムや面ファスナーの様に外観及び風合 い面でその用途に制限を受けざるを得ないもの等の問題がある。他の例として、 自動車内の座席にて使用するクッションは、自動車の振動によってその位置が定 まらず、使用に不便をきたす場合がある。又、シャツのズボンからのはみ出し防 止シートを内側に付けたズボンなどは、一般家庭用品の中で素肌に直接触れる為 にソフトな感触を有し、且つ清潔を保つ為に頻繁な洗濯に耐えるものである必要 がある。しかるに、風合いも良く且つ洗濯適性を有する滑り止め素材は、その必 要性が高いにもかかわらず未だに実用化されておらず、滑りに起因する不便が放 置されていたり、時には危険な状態となっている場合もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、この問題を解消する為に種々研究を行った結果、ドライクリー ニング適性があり、手触りなどの風合いにも優れ、家庭で簡単に洗濯もできる手 入れの簡単な滑り止めシート材を完成したものであり、織布、編布、不織布、フ ェルト、紙などからなる基材上の少なくとも一方の面に、アクリル樹脂又はウレ タン樹脂による発泡皮膜を設け、該皮膜層の表面に凹凸模様を付与したシート材 、或いは更に該発泡皮膜層を覆う少なくとも一方の面にトップコート層を設け、 表面の静摩擦係数が tanθ>0.4であることを特徴とする滑り止めシート材を 提供するものである。
【0005】 即ち本考案は、織布、編布、不織布、フェルト、紙などからなる基材上に、例 えばアクリル樹脂又は、ウレタン樹脂の水溶性エマルジョン或いは溶剤に溶解し たアクリル樹脂又はウレタン樹脂にマイクロカプセル状の発泡剤を混合した塗料 を塗布し、加熱乾燥して発泡樹脂皮膜を得るものである。
【0006】 マイクロカプセル含有アクリル樹脂又は、ウレタン樹脂塗料の塗布量は、5〜 20g/m2 で、発泡倍率は5〜20倍(容量)のものがクッション性も良く、 又そのソフト感や風合いも非常に好ましいものである。 又、本考案に使用する基材に塗料を塗布する際に、塗料の裏漏れがある場合に は、通常行われている目止め(目詰め)加工を予めしておけば良い。
【0007】 以上の様にして得た発泡性皮膜を有するシート材は、その表面状態が凹凸状で あることと、アクリル樹脂又はウレタン樹脂そのものの持つ静摩擦静や発泡皮膜 の有する横方向への耐ズレ性等の為、床等の木材やプラスチック板材、或いは布 等の繊維素材面に対して非常に優れた滑り止め効果を有し、且つ発泡皮膜を有す るシート材の風合いを活かせる滑り止めシート材であるが、カプセル剥離が見ら れたり、特に発泡皮膜層の表面強度(摩擦強度など)を上げる必要があれば、該 発泡樹脂層を覆うトップコート層を設け、このトップコート層の表面の静摩擦係 数が tanθ>0.4であるようにすれば良い。トップコート層に用いる樹脂とし ては、ウレタン、アクリル等であり、発泡皮膜層の風合いを損なわない程度に表 面を覆えば良く、塗布量は5g〜10g程度をナイフコーター方等の通常の塗布 方法でトップコートしてやれば良い。
【0008】 本考案の滑り止めシート材は、滑り止め機能を付与しようとする物品に縫製し たり、滑り止め機能を付与しようとする物品の裏面に皮膜層の無い面を粘着する か、或いは本考案の滑り止めシート材自体を使って滑り止め機能を付与しようと する物品としても良い。又、滑り止め機能を付与しようとする物品が敷物等の場 合には、単に本考案の滑り止めシート材をその下に敷くだけでもその効果を発揮 するものであり、この場合には両面に皮膜層を設けたものは特に効果的である。
【0009】 図面は、本考案の滑り止めシート材の一例を示す断面模式図であり、第1図は トップコート層を設けた場合の実施例、第2図はトップコート層を設けない場合 の実施礼を示す。 すなわち第1図は基材1の片面にアクリル樹脂又はウレタン樹脂の発泡皮膜層 2を設け、更にトップコート層3を設けて、該トップコート層の表面の静摩擦係 数を tanθ>0.4であるようにしたものである。 又第3図は、基材1の両面にアクリル樹脂又はウレタン樹脂の発泡皮膜層2を 設けた後、ウレタン樹脂又はアクリル樹脂によるトップコート層3を設けてその 表面の静摩擦係数を tanθ>0.4であるようにしたものである。 本考案はこれらの例に限定するものでは無く、両面に発泡皮膜層を設けた後、 その片面のみにトップコート層を設けたものや、トップコート層を施さ無いもの も含まれることは言うまでも無い。
【0010】
【実施例1】 下記配合の塗料をドクターナイフ・コーティング法により付着量20g/m2 となるように基材(ポリエステルポンジー)に塗布した後、140°Cにて60 秒間加熱・発泡させてシート材を得た。 配合 (重量部) アクリルエマルジョン 100 マイクロスフェアーF−50 20 架橋剤 5 増粘剤 1 硬化防止剤 2
【0011】
【実施例2】 下記配合1の塗料をドクターナイフ・コーティング法により付着量5g/m2 となるように基材(ポリエステルタフタ)に塗布した後、140°Cにて60秒 間加熱・発泡させてシート材を得、更に配合2の塗料をドクターナイフ・コーテ ィング法により5g/m2 塗布し、140°Cにて60秒間加熱・乾燥してトッ プコート層付きのシート材を得た。 配合1 (重量部) W/O型ウレタン樹脂 100 マイクロスフェアーF−50 10 架橋剤 3 溶剤 40 水 40 配合2 (重量部) 溶剤系アクリル樹脂 100 架橋剤 3 溶剤 20
【0012】
【比較例】
下記配合の塗料を14メッシュのスクリーンを使用してすくりーン・コーティ ングし、160°Cで2分間乾燥してドット状のシート材を得た。 配合 (重量部) ポリ塩化ビニル 100 可塑剤 50 安定剤 2 充填剤(炭酸カルシウム) 20 顔料 1
【0013】
【考案の効果】
実施例及び比較例のシートの物性を比較すると、次の通りであった。 実施例1 実施例2 比較例 表面感 スウェード調 スウェード調 ドット状 クッション性 ソフト感大(良) ソフト感大(良) ゴム様 ドライク 適 適 不可 リーニング適性 添加剤の移行 無し 無し 可塑剤の移行有り (汚れ易さ) 滑り摩擦抵抗 tanθ>0.4 tanθ>0.4 tanθ=0.4 注.但し滑り摩擦抵抗の測定は、実施例及び比較例のシートを表面平滑性のあ る台上に敷き、この上に200gの分銅を置いて台を水平状態から傾けていき、 分銅が滑り始めた時の台の傾斜角度(tanθ)を滑り摩擦抵抗値として比較し た。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本考案の滑り止めシート材の一例を示す断面
模式図であり、基材1の片面に発泡皮膜層2を設け、更
にトップコート層3を設けたもの。
【第2図】本考案の滑り止めシート材の一例を示す断面
模式図であり、基材1の片面に発泡皮膜層2を設けただ
けのもの。
【第3図】本考案の滑り止めシート材の一例を示す断面
模式図であり、基材1の両面に発泡皮膜層2を設け、更
にトップコート層3を設けたもの。
【符号の説明】
1・・・基材 2・・・発泡皮膜層 3・・・トップコート層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布、編布、不織布、フェルト、紙など
    からなる基材上の少なくとも一方の面に、アクリル樹脂
    又はウレタン樹脂による発泡皮膜層を設け、該皮膜層の
    表面に凹凸模様を付与してなる滑り止めシート材。
  2. 【請求項2】 織布、編布、不織布、フェルト、紙など
    からなる基材上の少なくとも一方の面に、アクリル樹脂
    又はウレタン樹脂による発泡皮膜を設け、該皮膜層の表
    面に凹凸模様を付与した後、更に該発泡皮膜層を覆うト
    ップコート層を設け、表面の静摩擦係数が tanθ>0.
    4であることを特徴とする滑り止めシート材。
  3. 【請求項3】 織布、編布、不織布、フェルト、紙など
    からなる基材の両面に、アクリル樹脂又はウレタン樹脂
    による発泡皮膜を設け、該皮膜層の表面に凹凸模様を付
    与した後、更に該発泡皮膜層を覆うトップコート層を設
    け、表面の静摩擦係数が tanθ>0.4であることを特
    徴とする滑り止めシート材。
JP4740791U 1991-05-28 1991-05-28 滑り止めシート材 Pending JPH0560832U (ja)

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JP4740791U JPH0560832U (ja) 1991-05-28 1991-05-28 滑り止めシート材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136555A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Shinko Kasei Kk 滑り止め層付き床材の製造方法及び滑り止め層付き床材
KR100432099B1 (ko) * 1997-05-12 2004-08-11 하쇼 쇼지 주식회사 실리콘고무로된 미끄럼방지 수단을 몸편에 접합시키는 방법과 그방법에 의하여 제조된 미끄럼방지 부재

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JP2003136555A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Shinko Kasei Kk 滑り止め層付き床材の製造方法及び滑り止め層付き床材

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