JPH0560765A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH0560765A
JPH0560765A JP25319191A JP25319191A JPH0560765A JP H0560765 A JPH0560765 A JP H0560765A JP 25319191 A JP25319191 A JP 25319191A JP 25319191 A JP25319191 A JP 25319191A JP H0560765 A JPH0560765 A JP H0560765A
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JP
Japan
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reaction
cell
sample
reagent
stage
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Pending
Application number
JP25319191A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Suzuki
徳行 鈴木
Eiji Takami
英二 高見
Shigeru Hiraoka
繁 平岡
Koji Nakada
弘司 仲田
Takumi Sakamoto
巧 坂本
Akira Naruse
明 成瀬
Yoshiisa Tozawa
義功 兎沢
Katsumi Hasegawa
勝巳 長谷川
Yusuke Hida
雄助 飛田
Katsunori Uchibori
勝典 内堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIRANUMA SANGYO KK
Hitachi Chemical Diagnostics Systems Co Ltd
Original Assignee
HIRANUMA SANGYO KK
Kyowa Medex Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリオーバ現象を回避しながら、検査対象
となる検体を途中で中断することなく連続的に効率良く
検査できるようにする。 【構成】 反応テーブル上の検体検査済みの反応セルを
順次回収すると共に、新たな反応セルを連続的に供給
し、検体と試薬との光学的測定を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、理化学的分析、生化
学的分析、免疫学的分析等を行う自動分析装置に係り、
特に、同一検体に対して複数の検査項目を分析する必要
のある臨床検査における微量成分分析等の免疫学的分析
に対して好適な自動分析装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、臨床検査における微量成分分析と
しては、RIA法、EIA法及びラテックス凝集反応法
が知られており、これらを利用した自動分析装置として
は、上下方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引
分注用のサンプルピペットで検体カップ内の液状検体を
所定量吸引すると共に、当該検体を反応セルに分注した
後、反応セル内に所定の試薬を分注して検体と試薬との
反応を光学的に分析するようにしたものが既に提供され
ている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】ところで、この種の自動分析装置において
は、反応テーブル上に予め複数の反応セルを用意してお
き、各反応セルに各検体を分注するようにしているが、
臨床検査における微量成分分析にあっては、同一検体に
対して複数の検査項目を分析することが必要になること
が多いため、検体数に比較して反応セルの数が多く必要
になり、必然的に多数の検体を検査する場合には、反応
テーブル上の反応セル内の検体の検査が終了した段階
で、一旦反応テーブルから反応セルを手動にて取り除
き、次の反応セルをセットした後に再度検査を再開しな
ければならず、検査が一旦中断する分、検査効率が悪い
という技術的課題が生ずる。
【0004】このような技術的課題を解決するための手
段として、従来にあっては、反応テーブルの一部に洗浄
ステージを設け、この洗浄ステージにて検査済みの検体
収容反応セルから検体を吸引除去すると共に、反応セル
を洗浄し、当該反応セルを交換することなく再利用でき
るようにしたものが提案されている(具体的な先行技術
文献があればご教示下さい)が、このタイプにあって
は、反応セルを洗浄したとは言え、洗浄が不十分になる
危険性があり、他人の検体が影響して検査項目の信頼性
を低下させるキャリオーバ現象を完全に回避できないと
いう別異の技術的課題が生ずる。
【0005】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、キャリオーバ現象を回避
しながら、検査対象となる検体を途中で中断することな
く連続的に効率良く検査できるようにした自動分析装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
る自動分析装置は、図1に示すように、反応セル1内に
分注された検体に所定の試薬を分注して検体と試薬との
反応を光学的に分析する自動分析装置を前提とし、周囲
に所定のピッチ間隔で反応セル1がセットされる回転自
在な反応テーブル2と、単位サイクル毎に反応テーブル
2のセル供給ステージST1にて反応セル1を順次供給
するセル供給手段3と、単位サイクル毎に検体分注ステ
ージST2にて所定の検体を対応する反応セル1に順次
分注する検体サンプリング手段4と、単位サイクル毎に
反応テーブル2を360度+反応セル1のセット間隔1
ピッチ分だけ回転させるセル移動手段5と、単位サイク
ル毎に試薬供給ステージST3にて所定の試薬を対応す
る反応セル1内に分注する試薬分注手段6と、セル移動
手段5による反応セル1の移動中に測定ステージST4
にて各反応セル1内の検体と試薬との反応を光学的に測
定する光学測定手段7と、上記セル移動手段5による反
応セル1の移動中以外の所定のタイミングで反応セル1
内の検体と試薬とを撹拌する撹拌手段8と、単位サイク
ル毎に反応テーブル2のセル回収ステージST5にて検
体検査済み反応セル1を順次回収するセル回収手段9と
を備えたことを特徴とするものである。
【0007】このような技術的手段において、反応セル
1は反応テーブル2に対して着脱自在に装着でき、しか
も、光学測定手段7によって収容検体を外側から光学的
に測定できるものであれば適宜設計変更して差し支えな
い。また、反応テーブル2としては、反応セル1を周囲
に所定ピッチ間隔でセットでき、回転自在に支承されて
いれば適宜設計変更して差し支えないが、検体と試薬と
の反応が所定の温度条件下で行われるような場合には、
反応温度条件を一定に保つような温度調節手段を付加す
るようにすることが必要である。
【0008】また、セル供給手段3としては、基本的に
反応セル1を反応テーブル2に供給できるものであれ
ば、予め決められた所定部位に夫々設置された各反応セ
ル1を反応テーブル2のセル供給ステージST1へ搬送
するようにしてもよいが、反応セル1の供給手段構成を
簡略化するという観点からすれば、反応セル1を常時所
定の供給待機位置へ移動させた後に、当該供給待機位置
からセル供給ステージST1へ反応セル1を搬送するよ
うに設計することが好ましい。
【0009】更に、一回のセル供給動作で供給される反
応セル1の個数は必ずしも一つである必要はなく、複数
であってもよい(例えば複数セルが連結されたセル集合
体を構成し、複数セルを同時にセットする)が、検査の
効率化を考慮すると、必要な反応セル1のみを供給でき
るという点で反応セル1を一個ずつ供給するのが好まし
い。
【0010】更にまた、検体サンプリング手段4として
は、反応セル1に検体をサンプリングできるものであれ
ば、上下方向及び水平方向に沿って移動自在な検体吸引
分注用のサンプルピペットにて検体を吸引、分注した
後、サンプルピペットの先端ノズルを洗浄するもの等適
宜設計変更して差し支えないが、サンプリング時におけ
るキャリオーバ現象を回避するという観点からすれば、
サンプルピペットに対し各検体毎に廃棄処分可能なノズ
ルチップを着脱自在に装着するように設計することが好
ましい。
【0011】この場合において、ノズルチップとして
は、検体の各検査項目毎に交換するようにしてもよい
し、キャリオーバ現象の虞れのない同一検体に対しては
同一ノズルチップを再利用するようにしてもよい。特
に、同一検体に対してノズルチップを再利用するタイプ
にあっては、サンプリング量の精度を確保し、かつ、再
検査時の状況を考慮すると、ノズルチップを再利用する
前に洗浄するように設計することが好ましい。
【0012】また、セル移動手段5としては、反応テー
ブル2を結果的に360度+反応セル1のセット間隔1
ピッチ分だけ回転させるものであれば、連続的に360
度+反応セル1のセット間隔1ピッチ分だけ回転させる
ものでもよいし、先に、反応セルのセット間隔1ピッチ
分だけ回転させ、逆回転方向に向けて360度回転させ
るようにしてもよいし、あるいは、所定の回転方向に適
宜回転角度(反応セル1のセット間隔m)分だけ回転さ
せた後、逆回転方向に向けて360度+反応セル1のセ
ット間隔m−1ピッチ分だけ回転させるようにする等適
宜設計変更して差し支えない。また、反応セル1を移動
させるタイミングについては、単位サイクル中の検体サ
ンプリング動作や試薬分注動作期間中を除いた期間中で
あれば適宜選定して差し支えない。
【0013】また、試薬分注手段6としては、上下方向
及び水平方向に沿って移動自在な試薬ピペットにて1若
しくは複数の試薬を所定の検体内に分注できるものであ
れば、試薬分注ステージST3の数、試薬ピペットの
数、支持構造等適宜設計変更して差し支えない。この場
合において、他の試薬の混合を防止するという観点から
すれば、一つの試薬を分注した後においては試薬ピペッ
トを洗浄するように設計することが必要である。
【0014】また、光学測定手段7としては、反応セル
1内の検体と試薬との反応を濁度や光度等で光学的に測
定するものであれば適宜設計変更して差し支えないが、
光学測定精度を良好に保つという観点からすれば、光学
測定手段7の測定部に対する反応セル1の配設位置を所
定の位置決め手段にて一定に保つように設計することが
好ましい。
【0015】更に、反応セル1内の検体と試薬との反応
を同一条件下で測定するために検体と試薬とを均一に混
合することが必要になり、その手段として撹拌手段8が
用いられるが、この撹拌手段8による撹拌動作のタイミ
ングとしては、光学測定手段7による測定精度を確保す
る範囲で必要なタイミングであれば、必ずしも単位サイ
クル毎に行う必要はなく適宜選定することができる。ま
た、撹拌手段8としては、各反応セル1毎に個別に撹拌
動作を行うようにしてもよいが、共通の撹拌手段8にて
各反応セル1内の検体、試薬を撹拌すると、たとえ洗浄
手段で撹拌手段8を洗浄したとしても、他人の検体が撹
拌手段8に残存し、キャリオーバ現象が生ずる虞れがあ
るため、例えば、反応テーブル2を微小角度範囲で左右
交互回転させる等、各反応セル1内の検体と非接触な状
態で撹拌する構成を採用することが好ましい。
【0016】また、セル回収手段9としては、検体検査
済みの反応セル1を1若しくは複数毎に回収するもので
あれば適宜設計変更して差し支えなく、更に、装置構成
の簡略化という観点からすれば、セル供給手段2と共用
化する構成を採用することが好ましい。
【作用】
【0017】上述したような技術的手段によれば、セル
移動手段5は単位サイクル毎に反応テーブル2を360
度+反応セル1のセット間隔1ピッチ分だけ回転させ
る。このとき、セル供給手段3は単位サイクル毎に反応
テーブル2のセル供給ステージST1に反応セル1を順
次供給し、また、検体サンプリング手段4は単位サイク
ル毎に検体分注ステージST2にて所定の検体を対応す
る反応セル1に順次分注し、また、試薬分注手段6は単
位サイクル毎に試薬供給ステージST3にて所定の試薬
を対応する反応セル1内に順次分注する。
【0018】そして、各単位サイクルにおいて、反応テ
ーブル2が360度回転すると、反応テーブル2の各反
応セル1は測定ステージ4を必ず通過するので、光学測
定手段7は各反応セル1内の検体と試薬との反応を測定
することができる。このとき、撹拌手段8が検体と試薬
との混合状態を均一に保つので、沈澱等によって検体と
試薬との反応条件が不均一になることはない。
【0019】また、反応テーブル2上に反応セル1がす
べてセットされた場合においては、セル回収手段9がセ
ル回収ステージST5にて検体検査済み反応セル1を順
次回収するため、反応テーブル2上には新たな反応セル
1をセットできるスペースが確保されることになり、上
記セル供給手段3は、一連の検査が終了するまで中断す
ることなく、反応テーブル2上に反応セル1を順次供給
し続け、上述した一連の分析動作が繰り返される。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2は〜図4はこの発明が適用
された自動分析装置の一実施例の全体システムを示す説
明図である。 1.自動分析装置の概要 この実施例に係る自動分析装置はラテックス凝集反応法
を利用した免疫化学分析用として構成されたものであ
り、複数の検体(この実施例では血清)を夫々サンプリ
ングする検体サンプリング装置100と、サンプリング
された検体に対して所定の試薬(この実施例ではラテッ
クス試薬)を分注して検体と試薬とを反応させ、反応結
果を光学的に測定する検体反応測定装置200と、検体
サンプリング装置100及び検体反応測定装置200を
所定のシーケンスに従って制御し、検体と試薬との反応
結果を出力するコントロール系300とを備えている。
【0021】◎検体サンプリング装置100の概要 図4〜図6において、符号101は所要数のサンプルカ
ップ(検体カップ)102及び希釈カップ103を同心
円のループ状に保持したディスク状サンプルテーブルで
あり、所定の検体吸引ステージに検査対象となる検体が
収容されたサンプルカップ102及びその検体の希釈液
が収容され得る希釈カップ103を間欠移送するように
なっている。また、サンプルテーブル101の最外周部
には検体カップ102数に対応した数の廃棄処分可能な
ノズルチップ104がループ状に着脱自在に保持されて
いる。
【0022】また、符号105は検体である血清をサン
プリングする(検体吸引動作及び検体分注動作)ための
血清ピペッティング機構であり、上下動及び回転動作自
在なサンプルピペット106を有し、このサンプルピペ
ット106の先端に上記ノズルチップ104を検体検査
毎に着脱自在に装着し、サンプルカップ102内の検体
を所要量吸引し、あるいは、必要に応じて希釈カップ1
03内に検体及び希釈液を分注し、あるいは、後述する
キュベット202に対してサンプリングした検体を分注
するものである。尚、符号107は血清用定量ポンプ
(サンプリングポンプ)、108は希釈液タンク、10
9は希釈用定量ポンプである。そして、この実施例で
は、同一検体に対するノズルチップ104は所謂キャリ
オーバの虞れがないので、洗浄槽110にて洗浄して再
度利用されるようになっており、同一検体に対する複数
項目の検査及び再検査が終了した段階で人為的に廃棄さ
れるものである。
【0023】◎検体反応測定装置200の概要 図4〜図6において、符号201は所要数(この実施例
では60)のキュベット(反応セル)202が所定のピ
ッチ間隔でループ状に保持される反応テーブルであり、
ステップ回転駆動して結果としてキュベット202を一
定方向へ間欠移送するようになっている。また、符号2
03はラテックス試薬が収容された試薬ボトルであり、
反応テーブル201と同軸に設けられるが、反応テーブ
ル201とは別異に回転駆動されるようになっている。
また、符号204及び205は第1試薬ピペッティング
機構及び第2試薬ピペッティング機構、206及び20
7は各試薬ピペッティング機構を洗浄する試薬洗浄槽、
208及び209は第1試薬定量ポンプ及び第2試薬定
量ポンプである。
【0024】また、符号211は反応テーブル201内
に新たなキュベット202を供給し、検査が終了したキ
ュベット202を廃棄するキュベット供給廃棄装置であ
り、複数列のキュベット202を最前列側へ順次案内搬
送するキュベットラックホルダ212と、検査済みキュ
ベット202を廃棄するキュベット廃棄トレイ213
と、キュベットラックホルダ212の最前列部分に設け
られ、一つのキュベット202を把持して反応テーブル
201の所定部位にキュベット202をセットし、検査
済みのキュベット202を把持してキュベット廃棄トレ
イ213側へ搬送するキュベットフィーダ214とで構
成されている。
【0025】更に、符号215は所定の検査ステージに
て検体と試薬との反応を光学的に測定する光学測定装置
であり、光源として半導体レーザダイオードを使用し、
光路中のキュベット202内の抗原、抗体反応の進行と
共に変化する前方散乱強度の変化量を積分球で捕捉測定
すると同時に透過光強度も測定し、その比率を求めて抗
原、抗体反応本来の変化量以外の干渉因子に対する補償
措置を講じ、これにより、濁度値を求めるものである。
【0026】◎コントロール系 この実施例におけるコントロール系300としては所謂
マイクロコンピュータシステムが採用されており、CP
U301が所定の検査プログラムを実行し、制御系回路
302を介して検体サンプリング装置100及び検体反
応測定装置200を作動させるようになつている。尚、
符号303は検査結果等を表示する液晶ディスプレイ、
304は検査メニュー等を指示する操作パネル、305
は検査結果等を出力するプリンタ、306は検査結果等
のデータを例えばフロッピディスクに保管する場合に使
用するフロッピディスクドライブである。
【0027】2.検体サンプリング装置の各部構成 ◎サンプルテーブル 図5及び図6において、サンプルテーブル101は、駆
動モータ(この実施例ではステッピングモータ)111
に連結された回転駆動軸112に支承されており、ま
た、サンプルテーブル101にはサンプルカップ102
及び希釈カップ103を係止する係止孔113,114
が開設されると共に、ノズルチップ104を係止する係
止溝115が設けられ、この実施例では、検査対象とな
る検体が収容されたサンプルカップ102、希釈カップ
103、ノズルチップ104は、後述するサンプルピペ
ット106の水平方向回転軌跡(図6にAで示す)に沿
って配列されるようになっている。尚、図5中、符号1
16はサンプルテーブル101の間欠移送動作を補償す
るための位置検出器であり、上記回転駆動軸112と同
軸に設けられ、その周囲にサンプルカップ102の配列
角度ピッチ毎にスリットを刻設した回転ディスク117
と、この回転ディスク117のスリット位置を検出する
光学センサ118とで構成されている。また、符号11
9はサンプルテーブル101の上方を覆い、検体吸引ス
テージに対応した箇所に切欠120を有するテーブルカ
バーである。
【0028】◎血清ピペッティング機構 図7において、血清ピペッティング機構105は回転自
在で且つ上下動自在な可動アーム121を有し、この可
動アーム121の先端部分にサンプルピペット106を
装着するようにしたものである。この実施例において、
上記可動アーム121の支持構造は、支持ブラケット1
22に固定された駆動モータ123の軸にリンク機構1
24を介して昇降台125を設け、この昇降台125に
軸受126を介して支持ロッド127を回転自在に支承
し、この支持ロッド127の先端に可動アーム121の
基部を固着するようにしたものである。そして、上記支
持ロッド127の一部には直線摺動ベアリング128を
介して支持ロッド127と一体的に回転する案内プーリ
129が装着され、この案内プーリ129には支持ブラ
ケット122に固定された駆動モータ130からの駆動
力がベルト131を介して伝達されるようになってい
る。尚、上記支持ロッド127の上限位置及び下限位置
は図示外のストッパ機構にて規制されており、符号13
3は支持ロッド127の回転停止角度位置を検出する位
置検出器である。
【0029】また、上記支持ロッド127の周囲に位置
する支持ブラケット122にはガイド筒135が立設さ
れており、このガイド筒135にはサンプルピペット1
06からノズルチップ104を取り外すためのチップ離
脱レバー150が回転自在に係合している。このチップ
離脱レバー150は、図7,8に示すように、チップ着
脱ステージC(検体カップ102位置に対応する検体吸
引ステージSに隣接する係止溝115位置に相当)と検
体分注ステージRTとの中間に位置する後述の洗浄ステ
ージWよりもチップ着脱ステージC側の初期位置に設置
されると共に、この初期位置にチップ離脱レバー150
を待機させるために、チップ離脱レバー150が当接す
るストッパ151が設けられ、付勢スプリング152に
よってチップ離脱レバー150が常時はストッパ151
側へ付勢されるようになっている。そして、チップ離脱
レバー150の先端側の検体分注ステージRT寄りの側
方部に係止溝153が形成されており、サンプルピペッ
ト106が上止点よりも下方の中間止点に設定される場
合にのみ、サンプルピペット106とノズルチップ10
4との結合部にチップ離脱レバー150の係止溝153
が係合するようになっている。
【0030】◎ノズルチップの洗浄システム この実施例において、チップ着脱ステージCと検体分注
ステージRTとの中間に位置する洗浄ステージWには洗
浄槽110が設置されている。この洗浄槽110は、特
に図3,図4,図8に示すように、円筒状の槽本体16
1の下部には排水タンク163に通じる排水ダクト16
2が連結され、槽本体161の周壁のチップ着脱ステー
ジC側にはU字状の切り込み164が形成されている。
そして、槽本体161の内壁の略二箇所には洗浄槽ポン
プ165に連通接続されている噴射ノズル166が設け
られ、槽本体161内に挿入されたノズルチップ104
の外壁に洗浄水が噴射されるようになっている一方、槽
本体161の内壁には図示外のエア吐出ノズルが設けら
れ、洗浄水によるノズルチップ104の外壁洗浄が終了
した時点で、ノズルチップ104の外壁にエアが吹き付
けられるようになっている。また、サンプリングポンプ
107からサンプルピペット106への流路には切り換
えバルブ167を介して洗浄ポンプ168が接続されて
おり、切り換えバルブ167にて洗浄ポンプ168側が
選択された場合に、ノズルチップ104内に洗浄ポンプ
168からの洗浄水が流入するようになっている。尚、
図3,4中、符号169は給水タンクであり、給水タン
ク169と洗浄ポンプ168との間には開閉バルブ17
0が介装されている。また、この実施例では、洗浄槽ポ
ンプ165が試薬洗浄槽206,207にも接続される
と共に、洗浄ポンプ168が夫々切り換えバルブ17
1,172を介して試薬ポンプ208,209流路にも
接続されている。
【0031】◎エアによるサンプリング補助システム この実施例で用いられているエアによるサンプリング補
助システムを図3,図4に示す。同図において、符号1
81はエアポンプ、182は例えば0.2kgf/cm
2程度のエア圧に調整されるエア圧調整バルブ、183
はエアセンシングユニットであり、例えば空気マイクロ
メータ(構成要素:流路内の圧力が上昇した時にダイア
フラムが所定量作動する空気圧アンプリファイア,空気
圧アンプリファイア184のダイアフラムが作動した時
に、対応するダイアフラムが作動してマイクロスイッチ
をオンさせる空電変換器、動作設定圧を可変設定するた
めの流量可変絞り)にて構成されている。
【0032】また、符号187はエアセンシングユニッ
ト183が所定の圧力上昇を検知した場合にエアポンプ
181からのエア流路を塞ぐ電磁弁、188はエアセン
シングユニット183が所定の圧力上昇を検知した場合
にノズルチップ104が詰まっていることを検出する詰
まり検出器、189は常時はエア流路側を開放し、サン
プリングポンプ107とエア流路との切り換えを行う電
磁弁、190は常時はエア流路側を開放し、希釈ポンプ
109とエア流路との切り換えを行う電磁弁である。
尚、符号191は希釈液タンク108と希釈ポンプ10
9との間の流路を開閉するための電磁弁である。
【0033】3.検体反応測定装置の各部構成 ◎反応テーブル 図9〜図11において、反応テーブル201は、ディス
ク状のテーブル本体221の周囲に所定数(この実施例
では60)のキュベット保持孔222を所定角度ピッチ
間隔(以下ピッチ間隔という)pで開設したもので、軸
受223に回転支承される中空の回転軸224に支持さ
れている。そして、駆動モータ225からの駆動力が伝
達ベルト226を介して回転軸224に伝達されるよう
になっている。尚、符号227は反応テーブル201の
回転角度位置を検出するための位置検出器である。
【0034】◎反応セル この実施例で用いられるキュベット202は、特に図8
に示すように、断面略四角形状の透明な樹脂製容器であ
り、その上部に鍔部202aを有すると共に、この鍔部
202aの相対向する壁面には係止凹部202bを有す
る。
【0035】◎試薬テーブル 図9,図11において、試薬テーブル230は、反応テ
ーブル201と同軸に且つ駆動モータ231に連結され
た回転軸232によって別個独立に回転支承されてい
る。そして、この試薬テーブル230上には複数の試薬
ボトル233が円周方向に所定角度間隔毎に配設されて
おり、特にこの実施例で用いられる試薬ボトル233
は、図9に示すように、ボトル本体234と試薬取り出
し口部235とを下方部分の連通管部236にて連通さ
せ、試薬を補給するような場合には、試薬取り出し口部
235側の開口部を塞ぎ、ボトル本体234の開口部を
開放するようにし、試薬を補給した時点でボトル本体の
開口部を塞ぎ、試薬取り出し口部を開放するようにした
ものである。尚、符号237は試薬テーブル230上に
試薬ボトル233を保持するためのホルダである。
【0036】また、反応テーブル201及び試薬テーブ
ル230上にはこれらを覆うカバー240が設けられて
おり、このカバー240には検体分注用孔241、試薬
分注用孔(図示せず)及び試薬取り出し用孔242が夫
々開設されている。そして、反応テーブル201上のキ
ュベット202及び試薬ボトル233の周囲温度はヒー
タ245からの温調空気をブロア246を介して循環さ
せることにより反応条件に必要な温度、例えば摂氏37
度程度に保たれるようになっている。
【0037】◎試薬ピペッティング機構 この実施例で用いられている第1試薬ピペッティング機
構204及び第2試薬ピペッティング機構205は、基
本的には血清ピペッティング機構105と同様に構成さ
れている。
【0039】◎キュベット供給廃棄装置 図12〜図16において、キュベット供給廃棄装置21
1を構成するキュベットラックホルダ212は、複数列
(この実施例では8列x16)のキュベット202を最
前列側へ順次搬送するものであり、キュベット202の
最大配列領域に対応した大きさの固定載置台250と、
中央に前記固定載置台250に対応した開口が設けられ
る可動プレート251と、この可動プレート251のキ
ュベット202の配列スペースの最前列側半分領域に対
応して設けられ、各キュベット202の鍔部202a部
分を仮置き係止する固定カセット261と、可動プレー
ト251のキュベット202の配列スペースの後列側半
分領域に対応して着脱自在に装着され、各キュベット2
02の鍔部202a部分を仮置き係止する交換カセット
262とを備えている。
【0040】そして、上記可動プレート251の支持構
造は、特に図13,15,16に示すように、駆動モー
タ252によって回転するキュベット202の列方向に
延びる回転軸253の両端部分に偏心カム254を設け
る一方、可動プレート251には夫々下方に延びるサポ
ート255を突設すると共に、このサポート255に支
持プレート256を固着し、この支持プレート256に
形成された円形状の孔に上記偏心カム254をベアリン
グ257を介して係合させ、偏心カム254の回転軌跡
に沿って可動プレート251を繰り返し回転運動させる
ようになっている。
【0041】また、固定カセット261には交換カセッ
ト262側に向かって開口する櫛歯状の8つの係止スリ
ット263が形成され、また、交換カセット262には
固定カセット261側に向かって且つ固定カセット26
1の係止スリット263に対応した箇所に開口する櫛歯
状の係止スリット264が形成されており、各係止スリ
ット263,264に各キュベット202の鍔部202
aが仮置き係止されるようになっている。
【0042】更に、上記交換カセット262のキュベッ
ト202の最前列に対応した側方箇所には、キュベット
202の有無を確認するためのキュベット有無センサ2
65が配設されており、このキュベット有無センサ26
5がキュベット202のないことを検出した時点で図示
外のカセット交換ランプが点灯し、交換カセット262
の交換時期を告知するようになっている。
【0043】また、この実施例で用いられるキュベット
フィーダ214は、特に図12〜図14に示すように、
フィーダ本体270と、このフィーダ本体271を上下
動及びキュベットラックホルダ212の幅方向(キュベ
ットの列方向並びに相当)に沿って駆動するフィーダ搬
送系280とを備えている。上記フィーダ本体270
は、支持プレート271上にソレノイド272によって
進退する第1の進退ロッド272を設けると共に、この
第1の進退ロッド274aにリンク機構273を介して
連結され、第1の進退ロッド274aと逆方向に移動す
る第2の進退ロッド274bを設け、夫々の進退ロッド
274a,274bの先端に夫々保持アーム275,2
76を設け、一方の保持アーム275にはキュベット2
02の係止凹部202bと嵌合する係止凸部277を形
成し、両保持アーム275,276間にキュベット20
2を垂直姿勢を保ったまま保持するようにしたものであ
る。尚、符号278はソレノイド272がオフしたとき
に各進退ロッド273,274を初期位置に復帰させる
復帰スプリングである。また、フィーダ搬送系280
は、フィーダ本体270を上下方向に昇降動させる上下
昇降機構281と、この上下昇降機構281を水平方向
に進退動させる水平搬送機構282とで構成されてい
る。そして、この実施例では、上記キュベットフィーダ
214は、キュベットラックホルダ212の最前列にあ
るキュベット202の供給位置を単位サイクル毎に反応
テーブル201寄りの初期位置から順に切り換えてい
き、一列分終わったらまた初期位置に戻るようになって
いる。
【0044】従って、キュベットラックホルダ212に
おいて、上記可動プレート251が偏心カム254の回
転軌跡に沿って回転運動をすると、可動プレート251
が上昇移動する段階で、各キュベット202が可動プレ
ート251に持ち上げられ、前側へと搬送された後に固
定載置台250上に復帰する。このため、最前列のキュ
ベット202のいずれかがキュベットフィーダ214に
て持ち上げられ、反応テーブル201側へ供給される
と、キュベットラックホルダ212の空いたスペースは
直ちに後方からのキュベット202によって埋められる
ことになり、キュベットラックホルダ212の最前列に
は常時キュベット202が補充された状態に保たれるの
である。
【0045】◎光学測定装置 この実施例で用いられる光学測定装置215は、特に図
9及び図18(a)に示すように、光源として半導体レ
ーザダイオード291を使用し、この半導体レーザダイ
オード291(830nmのレーザ光照射)からの光を
レンズユニット293を介してキュベット202内の検
体部分に照射させ、その散乱光に基づく濁度を積分球濁
度計292(この実施例では、フォトセンサ294aに
て前方散乱光を検出し、フォトセンサ294bにて透過
光を検出し、両者の比から積分球濁度を演算する)にて
測定するようにしたものである。特に、この実施例で
は、図17(a)〜(c)に示すように、測定ステージ
には円柱状の位置決め部296を有する位置決め部材2
95が設置されており、移動中のキュベット202は上
記位置決め部296に当接して、キュベット202と積
分球濁度計292との間のギャップgが常時一定に保た
れ、測定精度が良好に保たれるようになっている。ま
た、この実施例では、光源として半導体レーザダイオー
ド291を使用しているので、純粋な単一光で光度が大
きく且つ光源からの光量変動がないため、極めて安定し
た測定結果が得られる。より具体的に述べると、図18
(b)に示すように、半導体レーザダイオード291に
代えてタングステンランプ291’を使用したものを比
較例とし、ラテックス粒子0.21μm、ラテックス濃
度0.1%の試料を使い比較検討したところ、同一の値
を求めるためのアンプ297,298のゲインは、透過
光、散乱光いずれも比較例に比べて実施例の方が1/1
0の増幅で済むことが判明した。このことは実施例のも
のの方が比較例に比べてS/N比が向上したと考えら
れ、より安定したデータが求められることになる。尚、
波長を830nmとしたことにより乳び、ビリルビン等
の影響を除去することが可能と考えられる。
【0046】4.自動分析装置の動作 検体サンプリング装置100及び検体反応測定装置20
0の動作はCPUが所定の検査プログラムを実行するこ
とにより以下のように行われる。
【0047】(1)検体サンプリング装置の動作 ◎ノズルチップの装着動作処理(図19a) 血清ピペッティング機構105が初期位置(洗浄槽ステ
ージWの上止点)よりチップ着脱ステージCの対応する
ノズルチップ104の上に移動する。このとき、血清ピ
ペッティング機構105のサンプルピペット106は上
止点にて移動するため、洗浄槽位置とチップ着脱ステー
ジCとの中間地点に位置するチップ離脱レバー150が
血清ピペッティング機構105のサンプルピペット10
6と干渉することはない。そして、血清ピペッティング
機構105のサンプルピペット106が下へ下がり、サ
ンプルピペット106の先端がノズルチップ104に衝
合すると、ノズルチップ104はサンプルテーブル10
1上で支承されているため、サンプルピペット106の
先端にノズルチップ104が装着される。
【0048】◎検体の吸引動作処理(図19b) ノズルチップ104が装着された血清ピペッティング機
構105はサンプルカップ102上(検体吸引ステージ
S)に移動する。ここで、血清ピペッティング機構10
5がサンプルカップ102に向かって下がるが、このと
き、エアポンプによるエアがラインを通りノズルチップ
104の先端から吹き出している。そして、ノズルチッ
プ104の先端が検体に接触すると、エアセンシングユ
ニット183が圧力の変化を感知し、バルブが切り換わ
りサンプリングポンプ107側に流路が通じると共に、
吸引に必要なだけ血清ピペッティング機構105が下が
る。この後、血清用定量ポンプ107が一旦所定量だけ
検体を吸引した後、血清ピペッティング機構105が僅
かに上昇した段階で、血清用定量ポンプ107が一吸引
した検体をサンプルカップ102内に吐出する。これに
より、ノズルチップ102内は常に検体によって濡れた
状態に保たれることになり、ノズルチップ102が乾い
た状態で検体を吸引する場合とノズルチップ102が濡
れた状態で検体を吸引する場合とで生ずる定量誤差を回
避するようにしており、この実施例のように、ノズルチ
ップ102が再利用される場合であっても、常時定量性
を良好に保つことができる。この後、血清用定量ポンプ
107が予め指定された量だけ検体を吸引し、しかる
後、血清ピペッティング機構105が上止点まで上が
る。
【0049】◎検体分注処理過程(図19c) 血清ピペッティング機構105が反応テーブル201の
検体分注ステージRTの位置まで移動する。この後、血
清ピペッティング機構105が下がり、キュベットの底
付近までノズルチップ104の先端を接近させ、サンプ
リングポンプ107によりキュベット202内に検体を
吐出する。そして、検体の吐出が終了すると、ラインが
エアポンプ181側に切り換わり、ノズルチップ104
の先端よりエアを吐出させ、ノズルチップ104の周り
に僅かに付いた検体もキュベット202内に吐出させ、
定量精度を良好に保つようにしている。この後、血清ピ
ペッティング機構105が上止点まで上がる。
【0050】また、この実施例においては、仮に、ノズ
ルチップ104内が血清のヒビリン等により目詰まりし
ていたと仮定すると、検体の吐出動作が終了した後に行
われるエアの吐出動作時に、エアセンシングユニット1
83が圧力の異常を検知するため、ノズルチップ104
が目詰まりした状態で検査が続行される事態は有効に回
避される。
【0051】◎ノズルチップ洗浄処理過程(図19d,
図8) 血清ピペッティング機構105が洗浄槽110まで移動
した後に中間止点まで降下し、ノズルチップ104の外
壁を洗浄槽ポンプ165で洗浄すると共に、洗浄ポンプ
168によりノズルチップ104の内壁を洗浄する。そ
して、血清ピペッティング機構105のラインがバルブ
により切り換わりエアポンプ181側の流路につなが
り、ノズルチップ104内にあった洗浄水を吹き流すと
共に、ノズルチップ104を上昇させながら、図示外の
エア吐出ノズルによりノズルチップ104の外壁にエア
を吹き付けて水滴を除去する。このようにエアによる水
滴除去を行うと、ろ紙等で清掃する方式で生ずるノズル
チップ104の汚染は有効に回避される。
【0052】◎ノズルチップ離脱処理動作(図19e,
図8) 血清ピペッティング機構105は中間止点のまま洗浄槽
110の切り込み164を利用してチップ着脱ステージ
Cへ向かう。このとき、ノズルチップ104がチップ離
脱レバー150の係止溝153に係合し、チップ離脱レ
バー150と一体となって移動する。そして、血清ピペ
ッティング機構105がチップ着脱ステージCへ到達す
ると、血清ピペッティング機構105が上止点まで上昇
するが、上記ノズルチップ104はチップ離脱レバー1
50によって上昇動作が規制されるため、必然的にノズ
ルチップ104が血清ピペッティング機構105のサン
プルピペット106から外れて落下し、サンプルテーブ
ル101のチップ係止溝115に係合する。このため、
同一検体に対して他の検査項目を検査する場合や再検査
を行う場合には、既に洗浄済みのノズルチップ104を
そのまま再利用することが可能になる。
【0053】このような検体のサンプリング動作過程の
タイミングチャートを図21に示す。
【0054】◎処理の変形例 この実施例において、上記洗浄槽110の検体分注ステ
ージRT側にも切り込みを設けるようにすれば、検体の
分注動作が終了した時点で血清ピペッティング機構10
5を中間止点まで上昇させ、このままの位置で洗浄ステ
ージW及びチップ着脱ステージCへ移動させることが可
能になり、血清ピペッティング機構105の上下動作の
工程数を少なくすることができる分、実施例のものより
も全体の処理システムを単純化することが可能である。
また、検体の希釈液を使用するような場合には、サンプ
ルカップ102から検体を所定量吸引した後に、血清ピ
ペッティング機構105を希釈液ステージSDへ移動さ
せ、希釈ポンプ109を利用して検体及び希釈液を希釈
カップ103内に注入するようにすればよい。
【0055】(2)検体反応測定装置の動作 ◎反応テーブル基本動作処理過程 血清ピペッティング機構105によるキュベット202
への検体の分注動作(図20b)が終了すると、単位サ
イクル(この実施例では12秒)の初期において反応テ
ーブル201は1回転+キュベット1ピッチp分だけ回
転する。
【0056】◎キュベット供給処理過程(図20a) キュベットフィーダ214は新しいキュベット202を
キュベットラックホルダ212より反応テーブル201
の所定部位へ運び、セットする。
【0057】◎試薬分注処理過程(図20c,d) 検体が入ったキュベット202が第1試薬ピペッティン
グ位置まで到達すると、第1試薬ピペッティング機構2
04が予め指定された量及び試薬の種類に基づいて試薬
テーブル230から第1試薬定量ポンプ208により吸
引された試薬をキュベット202内に吐出する。また、
検体と第1試薬が入ったキュベット202が第2試薬ピ
ペッティング位置に到達すると、第2試薬ピペッティン
グ機構205が予め指定された量及び試薬の種類に基づ
いて試薬テーブル230から第2試薬定量ポンプ209
により吸引された試薬をキュベット202内に吐出す
る。
【0058】◎撹拌処理過程(図20e) 各単位サイクルの終期において、第1,第2の試薬ピペ
ッティング動作が終了した時点で、反応テーブル201
は左右に小刻みに運動し、検体と試薬とが撹拌混合さ
れ、次の光学測定処理に供される。
【0059】◎光学測定処理過程(図20f) 反応テーブル201が一回転+キュベット1ピッチp分
だけ回転するとき、積分球濁度計292部分を通過す
る。このとき、通過するタイミングを捕らえることによ
り、積分球濁度計292によりデータを採取する。
【0060】◎キュベット廃棄処理過程(図20g) 反応が継続しているキュベット202がキュベットフィ
ーダ214の位置に到達すると、当該キュベット202
は検査が終了したものとして扱われ、キュベットフィー
ダ214が動作し、反応テーブル201のキュベット2
02を捕捉し、キュベット廃棄トレイ213に落とす。
【0061】このような検体反応測定処理過程のタイミ
ングチャートを図20に示す。尚、同図において、RT
は反応テーブル201の試薬ピペッティング位置ををキ
ュベット供給廃棄位置を、Wは対応する部材の洗浄槽位
置を、Bは第1試薬吸引位置を、Rは第2試薬吸引位置
を、Dはキュベット廃棄トレイ位置を、CLはキュベッ
トラックホルダ位置を夫々示す。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1ない
し3いずれかに記載の発明によれば、反応テーブル上の
検体検査済みの反応セルを順次回収すると共に、新たな
反応セルを連続的に供給し、検体と試薬との光学的測定
を行うようにしたので、キャリオーバ現象を有効に回避
しながら、検査対象となる検体を途中で中断することな
く連続的に効率良く検査できる。
【0063】特に請求項2記載のものによれば、検体と
試薬との撹拌を行う上で、他人の検体が混入する危険性
を完全に遮断するようにしたので、キャリオーバ現象を
より確実に回避することができる。
【0064】また、請求項3記載のものによれば、反応
セルへの検体サンプリング時において他人の検体が混入
する危険性を完全に遮断するようにしたので、キャリオ
ーバ現象を更に確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る自動分析装置の構成を示す説
明図である。
【図2】 この発明が適用された自動分析装置の一実施
例を示す斜視図である。
【図3】 実施例に係る自動分析装置の平面説明図であ
る。
【図4】 実施例に係る自動分析装置の正面説明図であ
る。
【図5】 実施例に係るサンプルテーブルの詳細を示す
断面説明図である。
【図6】 その平面図である。
【図7】 実施例に係る血清ピペッティング機構の断面
説明図である。
【図8】 実施例で用いられる洗浄槽の具体的構成を示
す斜視図である。
【図9】 実施例で用いられる反応テーブル、試薬テー
ブル、光学測定装置の構成を示す図10のIX−IX線
に相当する断面説明図である。
【図10】 その平面図である。
【図11】 反応テーブル、試薬テーブルの平面図を示
す。
【図12】 実施例で用いられるキュベット供給廃棄装
置の詳細を示す平面説明図である。
【図13】 図12中XIII方向から見た矢視図であ
る。
【図14】 キュベットフィーダの平面図である。
【図15】 図12中XV方向から見た矢視図である。
【図16】 キュベットラックホルダの概略を示す斜視
図である。
【図17】 (a)はキュベットの位置決め部材を示す
斜視図、(b)はその正面図、(c)はその平面図を示
す。
【図18】 (a)は実施例に係る光学測定装置を模式
的に示し、同(b)は比較例に係る光学測定装置を模式
的に示す。
【図19】 検体サンプリング処理過程を示す説明図で
ある。
【図20】 検体反応測定処理過程を示す説明図であ
る。
【図21】 検体サンプリング処理過程及び検体反応測
定処理過程の各部材の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1:反応セル,2:反応テーブル,3:セル供給手段,
4:検体サンプリング手段,5:セル移動手段,6:試
薬分注手段,7:光学測定手段,8:撹拌手段,9:セ
ル回収手段
フロントページの続き (72)発明者 仲田 弘司 千葉県浦安市今川2−12−29 (72)発明者 坂本 巧 茨城県水戸市吉沢町12−21 (72)発明者 成瀬 明 茨城県水戸市吉沢町12−78 (72)発明者 兎沢 義功 茨城県那珂湊市西赤坂4010−24 (72)発明者 長谷川 勝巳 茨城県那珂湊市平磯南町298−3 (72)発明者 飛田 雄助 茨城県勝田市本町3−17 (72)発明者 内堀 勝典 茨城県水戸市元吉田町1745−1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応セル内に分注された検体に所定の試
    薬を分注して検体と試薬との反応を光学的に分析する自
    動分析装置において、周囲に所定のピッチ間隔で反応セ
    ルがセットされる回転自在な反応テーブルと、単位サイ
    クル毎に反応テーブルのセル供給ステージにて反応セル
    を順次供給するセル供給手段と、単位サイクル毎に検体
    分注ステージにて所定の検体を対応する反応セルに順次
    分注する検体サンプリング手段と、単位サイクル毎に反
    応テーブルを360度+反応セルのセット間隔1ピッチ
    分だけ回転させるセル移動手段と、単位サイクル毎に試
    薬供給ステージにて所定の試薬を対応する反応セル内に
    分注する試薬分注手段と、セル移動手段による反応セル
    の移動中に測定ステージにて各反応セル内の検体と試薬
    との反応を光学的に測定する光学測定手段と、上記セル
    移動手段による反応セルの移動中以外の所定のタイミン
    グで反応セル内の検体と試薬とを撹拌する撹拌手段と、
    単位サイクル毎に反応テーブルのセル回収ステージにて
    検体検査済み反応セルを順次回収するセル回収手段とを
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、撹拌手段
    は、反応テーブルを微小角度範囲で左右交互回転させる
    ものであることを特徴とする自動分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のものにおいて、
    検体サンプリング手段は、上下方向及び水平方向に沿っ
    て移動自在な検体吸引分注用のサンプルピペットに対し
    各検体毎に廃棄処分可能なノズルチップを着脱自在に装
    着したものであることを特徴とする自動分析装置。
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