JPH0560577A - タンク収納状態表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク及びタンク内収納物の形状を画像化
し、それらを重ね合わせて表示すると共に、タンク内収
納物のパターン形状を収納物のレベルに合わせて一目で
状況把握できるように変化させて表示させる。 【構成】 複数のタンクに収納された収納物のレベルを
検出する検出器と、タンクのそれぞれに対応するタンク
形状を記憶する第１記憶手段と、第１記憶手段に記憶さ
れたタンク画像パターンに対応付られた目盛りデータを
記憶する第２記憶手段と、タンクに収納される収納物画
像パターンを記憶する第３記憶手段と、表示制御手段
と、表示器とを備え、表示制御手段は、表示器に第１記
憶手段に記憶されたタンク画像パターンを表示せしめる
と共に、そのタンク画像に第２記憶手段に記憶された目
盛りデータを表示し、かつタンク画像パターンに第３記
憶手段に記憶された収納物画像データを重ね合わせ表示
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数のタンクのそれ
ぞれに収納された収納物の収納状態をまとめて表示する
タンク収納状態表示システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、第４図に示すように食品工場、飼
料工場等の如く、原料収納タンク１、２を数多く有する
工場において、それぞれのタンク１、２内に収納された
原料、すなわち収納物である収納物３、４の残量（使用
されることによつて収納量が減少する）を管理する場
合、それぞれのタンク１、２に設置されたレベル検出器
５、６で収納物３、４のレベルを検出し、その検出結果
をそれぞれのタンク１、２の近くに設置された計器類
７、８を見ることによって指示値を確認し、その指示値
の状況から収納物３、４の過不足を判断していた。な
お、収納物３、４のレベルを検出する方法としては、特
開昭５４ー８９６５９号等に説明されているが、ここで
その概略を第５図を参照しながら説明する。すなわち、
図示されないモータによつて回転駆動される巻き取りス
プール９は、タンク１（又は２）内に吊り下げられた重
錘フイーラ１２（又は１３）が先端に取り付けられてい
るワイヤ１０（又は１１）の巻き取るための重錘フィー
ラ１２（または１３）を上下動させるための機能を有し
ており、その巻き取り機能によつて重錘フィーラ１２
（または１３）が収納物３（又は４）の表面に当たるよ
うに制御回路（図示されない）によつて常時上下方向に
コントロールされている。またその巻き取り動作に伴う
ワイヤ１０（又は１１）の上下動によつて回転駆動され
る測定ローラ１４は、その回転数が光学的手段等によつ
て電気信号に変換されて、それぞれのタンク１、２内の
収納物３（又は４）の高さ（レベル）、すなわち収納物
の残量がそれぞれのタンク１、２の設置場所の近くに配
設された表示器７（又は８）に表示される。なお１５は
ケーシングである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方式にあって、それぞれのタンクの収納物の
残量を知るためにそれぞれのタンク１、２の設置場所ま
で行かなくてはならず、管理に多くの工数を必要とする
いう問題点があり、非合理的であつた。この発明は上記
のような問題点を解消するためになされたもので、複数
のタンクのそれぞれに収納された収納物の収納状態を１
つの表示面に画像表示するタンク収納状態表示システム
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明に係るタンク収
納状態表示システムは、複数のタンクのそれぞれに収納
された収納物のレベルを検出する複数の検出器と、前記
タンクのそれぞれに対応するタンク形状の画像パターン
データを記憶する第１記憶手段と、該第１記憶手段に記
憶されたタンク状の画像パターンデータに対応付られた
目盛りデータを記憶する第２記憶手段と、前記タンクの
それぞれに収納される収納物に対応する画像パターンデ
ータを記憶する第３記憶手段と、表示制御手段と、１つ
の表示器とを備え、前記表示制御手段は、前記１つの表
示器に第１記憶手段に記憶されたタンク形状の画像パタ
ーンデータを表示せしめると共に、そのタンク形状の画
像に第２記憶手段に記憶された目盛りデータを添付して
表示し、かつ前記タンク形状の画像パターンデータに第
３記憶手段に記憶された前記収納物画像データを重ね合
わせるように表示する構成とした。

【０００５】

【作用】この発明におけるタンク収納状態表示システム
は、１つの表示器に、複数のタンクに対応するタンク画
像と、それに収納される収納物に対応する収納物画像
と、目盛りとを一組にして表示すると共に、前記収納物
画像の縦方向の長さ等を前記複数のタンク内のそれぞれ
に収納された収納物の収納量を検出するセンサからの検
出出力で変化せしめて表示する。

【０００６】

【実施例】以下、この発明による実施例を図１乃至図３
に基づいて詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例
を示す回路ブロック図でる。まず回路構成を説明する
と、図１において、２０〜２３はレベル検出器で、これ
らはそれぞれに対応するタンク（図４に示すタンク１、
２と実質的に同一）内に設けられて、それぞれのタンク
内に収納された収納物のレベル検出を行い、その検出レ
ベルに応じた大きさの信号を出力する。２４はマルチプ
レクサで、前記第１レベル検出器２０から第ｎレベル検
出器２３のそれぞれからの検出出力を周期的にサンプリ
ングし、そのサンプリング結果を順番に１つづつ出力す
る。２５は平均化処理手段で、前記マルチプレクサ２４
から順次出力される前記レベル検出器２０〜２３までの
検出出力を、それぞれのタンク毎に、かつ単位時間毎に
区切ってその区切られた時間内の検出出力を平均化し、
その区切られた時間内の平均結果を出力する。

【０００７】２６は表示制御手段で、後述のタンク画像
パターンメモリ２７、収納物画像パターンデータ２９及
びレベル目盛りパターンメモリ２８のそれぞれの記憶内
容を表示器３１に表示せしめるための信号を出力する。
タンク画像パターンメモリ２７は、タンクを表示器３１
に表示するためのタンク画像をパターン化して記憶して
いる。レベル目盛りパターンメモリ２８は、タンク内に
収納される収納物の収納量を定量的に表示せしめるため
に表示される目盛りを記憶している。収納物画像パター
ンメモリ２９は、タンク内に収納される収納物の収納量
を画像化して表示するために、収納物の画像をパターン
化して記憶している。

【０００８】なお、上記平均化処理手段２５、表示制御
手段２６、タンク画像パターンメモリ２７、レベル目盛
りパターンメモリ２８及び収納物画像パターンメモリ２
９のそれぞれを図１に示すように回路ブロック化してハ
ードで組めるが、破線で示すブロック３０全体をマイク
ロコンピュータを利用して構成することもできる。

【０００９】次に上記回路構成の動作を図２及び図３を
参照しながら説明する。まず、図１に示される各回路ブ
ロックに電源が供給されると、マイクロコンピュータ２
９は図２に示すフローチャートに基づいて動作を開始す
る。すなわち、スタートステップ１００に進み、マイク
ロコンピュータ２９内の各部分の初期設定を行う。その
後、タンク配置画像パターン読み取りスッテプ１０１に
進み、タンク配置画像パターンメモリ２７に記憶されて
いる画像データを読み取り、表示制御手段２８から表示
器３０に画像データを供給し、図３に示すような画像を
表示せしめる。

【００１０】つぎに、センサー出力読み取りスッテプ１
０２は第１レベル検出器２０から第ｎレベル検出器２３
までの出力信号を時分割で順番に読み取り演算処理手段
２６に入力し、次のタンク残量算出スッテプ１０３で、
演算処理手段２６によつて各タンクにおける収納物の残
量が単位時間毎に算出され、レベル経時変化メモリ２５
に算出結果を時間経過情報と共に、供給して記憶せしめ
る。

【００１１】タンク内収納物取り出し速度判断ステップ
１０４は、タンク残量算出ステップ１０３で算出された
単位時間毎の各タンクの残量に基づいて各タンクから取
り出され、消費されていく速度が正常なのか、また異常
なのかを最大レベル変化量設定メモリ２４に記憶された
各タンクの最大許容データと比較して判断し、許容範囲
を越えた場合、どのタンクなのかを示す信号と共に、警
報信号が作成される。また許容範囲内の場合には、何も
せずに次のステップに進む。

【００１２】表示画像データ作成ステップ１０６は、タ
ンク配置画像パターンメモリ２７に記憶されたタンク配
置画像データ３１ａ〜３１ｅが表示制御手段２８によつ
て読み取られると共に、各タンクに収納される収納物の
画像データ３２ａ〜３２ｅが作成され、次の表示ステッ
プ１０７で表示画像データ作成ステップ１０６で作成さ
れたデータが表示器３０に供給され、図３に示すように
表示される。

【００１３】すなわち、表示装置３１の表示面３２には
測定対象になっている複数のタンクのパターン化された
画像３２ａ〜３２ｃが表示され、かつその画像の右端に
は収納物のレベルが０％〜１００％の目盛り３４によつ
て表示されている。また各タンクの画像３２ａ〜３２ｃ
のそれぞれには、ハッチング３３ａ〜３３ｃによつてそ
れぞれの収納物の残量（高さＨでレベル表示されてい
る。）が表示され、残量の変化にともないハッチングの
高さＨが０％から１００％の範囲で変化する。

【００１４】

【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ばその構成を、複数のタンクのそれぞれに収納された収
納物のレベルを検出する複数の検出器と、前記タンクの
それぞれに対応するタンク形状の画像パターンデータを
記憶する第１記憶手段と、該第１記憶手段に記憶された
タンク状の画像パターンデータに対応付られた目盛りデ
ータを記憶する第２記憶手段と、前記タンクのそれぞれ
に収納される収納物に対応する画像パターンデータを記
憶する第３記憶手段と、表示制御手段と、１つの表示器
とを備え、前記表示制御手段は、前記１つの表示器に第
１記憶手段に記憶されたタンク形状の画像パターンデー
タを表示せしめると共に、そのタンク形状の画像に第２
記憶手段に記憶された目盛りデータを添付して表示し、
かつ前記タンク形状の画像パターンデータに第３記憶手
段に記憶された前記収納物画像データを重ね合わせるよ
うに表示したことを特徴とするタンク収納状態表示シス
テムとしたために、広大な工場であつても１箇所で容易
に各タンクに収納されている収納物の残量、消費速度が
分かり集中管理が出来ると共に、配管等から洩れている
場合でも簡単に発見できるという極めて有効な効果が得
られる。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。

【図２】図１におけるマイクロコンピュータ３０の作動
状態を示すフローチャートである。

【図３】図１における表示装置３１を構成する表示器の
表示画像の説明図である。

【図４】従来例を説明するための説明図である。

【図５】図４におけるレベル検出部５、６の構成を説明
するための構成説明図である。

【符号の説明】

２０ レベル検出器 ２１ レベル検出器 ２２ レベル検出器 ２３ レベル検出器 ２５ 平均化処理手段 ２６ 表示制御手段 ２７ タンク画像パターンメモリ ２８ レベル目盛りパターンメモリ ２９ 収納物画像パターンメモリ ３０ マイクロコンピュータ ３１ 表示装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のタンクのそれぞれに収納された収
   納物のレベルを検出する複数の検出器と、前記タンクの
   それぞれに対応するタンク形状の画像パターンデータを
   記憶する第１記憶手段と、該第１記憶手段に記憶された
   タンク状の画像パターンデータに対応付られた目盛りデ
   ータを記憶する第２記憶手段と、前記タンクのそれぞれ
   に収納される収納物に対応する画像パターンデータを記
   憶する第３記憶手段と、表示制御手段と、１つの表示器
   とを備え、前記表示制御手段は、前記１つの表示器に第
   １記憶手段に記憶されたタンク形状の画像パターンデー
   タを表示せしめると共に、そのタンク形状の画像に第２
   記憶手段に記憶された目盛りデータを添付して表示し、
   かつ前記タンク形状の画像パターンデータに第３記憶手
   段に記憶された前記収納物画像データを重ね合わせるよ
   うに表示したことを特徴とするタンク収納状態表示シス
   テム。