JPH0560233U - ロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 〔目的〕 直進性がよいと共に、安定した刈り取り作業
が行えるロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装
置を提供する。 〔構成〕 ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡（２５）
の後方より回転軌跡（２５）内におけるロ−タリ−刈り
刃（８）の下方を通過すると共に、その前方が回転軌跡
（２５）内より前方に延出されて接地する分草橇体（２
４）を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、茎稈が長く、且つ、茎稈の固いコ−ン等を刈り取るロ−タリ−モア −における刈り取り部の支持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装置においては、ロ−タリ −刈り刃の回転中心の下部にお碗状に形成した橇体を回転自在に設けるか、ロ− タリ−刈り刃の前方一側部に前輪を設け、刈り取り高さの一定化を図っている（ 例えば、実開昭５８−７５５２５号公報或いは実開昭５７−１９７８２０号公報 ）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装置にあっては、お碗状の 橇体が、固い切り株に接当して左右に逃げ、その結果機体が左右に振られ、その 直進性が悪いという問題点があり、又、前輪を設けたものにおいては、前輪によ り刈り取り穀稈を押し倒してしまうとか、前輪に草等が巻き付き走行不能となる 等の問題点があった。

【０００４】 本考案は、直進性がよいと共に、安定した刈り取り作業が行えるロ−タリ−モ ア−における刈り取り部の支持装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のロ−タリ−モア−における刈り取り部 の支持装置においては、駆動車輪（３）を備える走行部（Ｂ）の前方に、地面に 対抗する面内で回転駆動するロ−タリ−刈り刃（８）を有する刈り取り部（Ｃ） を配置したロ−タリ−モア−において、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡（２ ５）の後方より回転軌跡（２５）内におけるロ−タリ−刈り刃（８）の下方を通 過すると共に、その前方が回転軌跡（２５）内より前方に延出されて接地する分 草橇体（２４）を設けたものである。

【０００６】 又、分草橇体（２４）が、刈り取り部（Ｃ）における中心線（Ｘ）の左右に等 間隔をおいて２本配置したものである。

【０００７】 更に、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡（２５）よりも前方に延出した分草 橇体（２４）における延出部（２４ｄ）の先端を外方に指向させ、その分草部（ ２４ｅ）が上部搬送体（１９）の先端作用部の直下部近傍に位置するようにした ものである。

【０００８】 そして、延出部（２４ｄ）の先端における分草部（２４ｅ）を含む外方指向部 が上方にも指向され接地しないように形成したものである。

【０００９】

【作用】

上記のように構成されたロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装置は、 は、分草橇体（２４）が、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡（２５）の後方よ り前方に長く配置されているので、分草橇体（２４）は、未刈り取り穀稈を分草 しながら、その未刈り取り穀稈にガイドされ、且つ、刈り株にガイドされると共 に、左右の分草橇体（２４）により刈り取り穀稈が、刈り取り部（Ｃ）の中心部 に案内され刈り取られる。又分草橇体（２４）の延出部（２４ｄ）が外方に指向 されて、その分草部（２４ｅ）が、上部搬送体（１９）の直下部近傍に位置して いることにより、未刈り取り穀稈への突入時において、未刈り取り穀稈の分草と 、それに伴うガイド作用と、未刈り取り穀稈を一方に搬送する上部搬送体（１９ ）の作用とが略同時に行われ、上部搬送体（１９）の未刈り取り穀稈搬送に伴う 、機体の搬送方向への振れが分草部（２４ｅ）により阻止され、更に、延出部（ ２４ｄ）の先端における分草部（２４ｅ）が上方に指向され接地しないように形 成されていることにより、分草部（２４ｅ）への草等の巻き付が少なく、機体が 上下に揺動した場合においても、分草部が地中に突っ込むことがない。

【００１０】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１及び図２において、ロ−タリ −モア−の機体（Ａ）は、走行部（Ｂ）と、その前方に連結された刈り取り部（ Ｃ）とより構成され、走行部（Ｂ）は、ミッションケ−ス（１）の後部にエンジ ン（２）を直結して、エンジン（２）の動力をミッションケ−ス（１）の下部に 軸支される駆動車輪（３）に伝動するように構成され、ミッションケ−ス（１） の上部には、操向ハンドル（４）が装着されている。刈り取り部（Ｃ）は、駆動 ケ−ス（５）に軸支される垂直駆動軸（６）の下端部にロ−タリ−円板（７）が 固着され、そのロ−タリ−円板（７）の外周に複数個のロ−タリ−刈り刃（８） が回動自在に枢着されており、ロ−タリ−円板（７）の下面部には垂直駆動軸（ ６）に対して遊嵌されたお碗状の橇体（９）が設けられ、又、ロ−タリ−円板（ ７）の上面部には、複数個の排出片（１０）が設けられ、ロ−タリ−円板（７） の上部には、底板（１１）を有する排出案内板（１２）が配置されている。そし て、垂直駆動軸（６）の上部には、前方に向かう伝動ケ−ス（１３）を装着し、 該伝動ケ−ス（１３）の先端駆動軸（１４）には、搬送ケ−ス（１５）と、この 搬送ケ−ス（１５）に軸支される駆動プ−リ−（１６）、複数個の遊動プ−リ− （１７）と、これら駆動プ−リ−（１６）及び遊動プ−リ−（１７）に巻き回さ れた突起付搬送帯（１８）等より構成される上部搬送体（１９）が設けられてい る。このように構成された刈り取り部（Ｃ）は、ミッションケ−ス（１）の先端 に連結され駆動ケ−ス（５）を固着する連結伝動ケ−ス（２０）により連動連結 されるもので、前記した底板（１１）を有する排出案内板（１２）は、この連結 伝動ケ−ス（２０）にカバ−体（２１）を介して装着されている。

【００１１】 そして、ロ−タリ−円板（７）の後部には、底板（１１）より取付け金具（２ ２）を介して取付け板（２３）を設け、該取付け板（２３）に、中途部がロ−タ リ−円板（７）の下部を通過し、先端がロ−タリ−円板（７）の前方に延出され る分草橇体（２４）の後端部（２４ａ）を固着してなるもので、この分草橇体（ ２４）は、垂直駆動軸（６）を通る中心線（Ｘ）の両側に等間隔隔てて配置され ており、後端部（２４ａ）より橇体（９）迄の後部（２４ｂ）は、接地しない角 度に形成されており、橇体（９）よりロ−タリ−刈り刃（８）の先端部近傍迄の 中途部（２４ｃ）は、接地する角度に形成されており、その前方延出部（２４ｄ ）は、接地しないように上方に指向される角度に形成されると共に、平面視にお いて外側方に指向する角度に形成されており、先端分草部（２４ｅ）は、上部搬 送体（１９）の先端の直下部近傍に位置するように形成されている。尚、（２５ ）は、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡である。又、分草橇体（２４）を着脱 自在にしておき、刈り取り対象物により、この分草橇体（２４）と橇体（９）と の使い分けを行えば、より刈り取りがスム−スに行える。

【００１２】 従って、機体（Ａ）の進行により、直列状に直立する穀稈の株元部は、分草橇 体（２４）の分草部（２４ｅ）により、分草橇体（２４）内間に分草案内される と共に、穀稈の上部は、上部搬送体（１９）の突起付搬送帯（１８）に係合され 、その回動方向である矢印（イ）方向に搬送され、機体の進行につれ株元部は、 延出部（２４ｄ）により案内されつつ、且つ、延出部（２４ｄ）をガイドしなが ら回転軌跡（２５）内に入り、中心線（Ｘ）部において矢印（イ）方向に回転し ているロ−タリ−刈り刃（８）により切断され、切断された穀稈は、ロ−タリ− 円板（７）の上部に乗り、排出片（１０）により矢印（イ）方向に排出されるも ので、この時穀稈の上部は、突起付搬送帯（１８）の外側端部に搬送されており 、穀稈は、回転軌跡（２５）の圏外に横倒し状態に放出される。そして、ロ−タ リ−刈り刃（８）により切断された切り株は、分草橇体（２４）の中途部（２４ ｃ）及び後部（２４ｂ）をガイドしながら通過するものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。つまり、分草橇体（２４）が、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌 跡（２５）の後方より前方に長く配置されているので、分草橇体（２４）は、未 刈り取り穀稈を分草しながら、その未刈り取り穀稈にガイドされ、且つ、刈り株 にてもガイドされるため、機体（Ａ）の左右への振れが防止されて、機体（Ａ） の直進性が良好となり、安定した刈り取り作業が行えると共に、左右の分草橇体 （２４）により刈り取り穀稈が、刈り取り部（Ｃ）の中心部に案内され刈り取ら れることとなり、安定した刈り取りが行える。又、分草橇体（２４）の延出部（ ２４ｄ）が外方に指向されて、その分草部（２４ｅ）が、上部搬送体（１９）の 直下部近傍に位置していることにより、未刈り取り穀稈への突入時において、未 刈り取り穀稈の分草と、それに伴うガイド作用と、未刈り取り穀稈を一方に搬送 する上部搬送体（１９）の作用とが略同時に行われ、上部搬送体（１９）の未刈 り取り穀稈搬送に伴う、機体の搬送方向への振れが分草部（２４ｅ）により阻止 され、未刈り取り穀稈突入時において、機体（Ａ）の直進性が維持される。更に 、延出部（２４ｄ）の先端における分草部（２４ｅ）が上方に指向され接地しな いように形成されていることにより、分草部（２４ｅ）への草等の巻き付が少な く、機体（Ａ）が上下に揺動した場合においても、分草部が地中に突っ込むこと がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案要部の平面図

【図２】本考案を実施したロ−タリ−モア−の側面図

【符号の説明】

Ｂ 走行部 Ｃ 刈り取り部 ３ 駆動車輪 ８ ロ−タリ−刈り刃 １９ 上部搬送体 ２４ 分草橇体 ２４ｄ 延出部 ２４ｅ 分草部 ２５ 回転軌跡

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動車輪（３）を備える走行部（Ｂ）の
   前方に、地面に対抗する面内で回転駆動するロ−タリ−
   刈り刃（８）を有する刈り取り部（Ｃ）を配置したロ−
   タリ−モア−において、ロ−タリ−刈り刃（８）の回転
   軌跡（２５）の後方より回転軌跡（２５）内におけるロ
   −タリ−刈り刃（８）の下方を通過すると共に、その前
   方が回転軌跡（２５）内より前方に延出されて接地する
   分草橇体（２４）を設けたことを特徴とするロ−タリ−
   モア−における刈り取り部の支持装置。
2. 【請求項２】 分草橇体（２４）が、刈り取り部（Ｃ）
   における中心線（Ｘ）の左右に等間隔をおいて２本配置
   されていることを特徴とする請求項１のロ−タリ−モア
   −における刈り取り部の支持装置。
3. 【請求項３】 ロ−タリ−刈り刃（８）の回転軌跡（２
   ５）よりも前方に延出した分草橇体（２４）における延
   出部（２４ｄ）の先端を外方に指向させ、その分草部
   （２４ｅ）が上部搬送体（１９）の先端作用部の直下部
   近傍に位置されていることを特徴とする請求項１及び請
   求項２のロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装
   置。
4. 【請求項４】 延出部（２４ｄ）の先端における分草部
   （２４ｅ）を含む外方指向部が上方にも指向され接地し
   ないように形成されていることを特徴とする請求項３の
   ロ−タリ−モア−における刈り取り部の支持装置。