JPH0560226A - 変速操作機構のセレクトリターン機構 - Google Patents
変速操作機構のセレクトリターン機構Info
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- JPH0560226A JPH0560226A JP22156891A JP22156891A JPH0560226A JP H0560226 A JPH0560226 A JP H0560226A JP 22156891 A JP22156891 A JP 22156891A JP 22156891 A JP22156891 A JP 22156891A JP H0560226 A JPH0560226 A JP H0560226A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シフトレバー機構において、軽い操作力とニュ
ートラル位置のガタ、剛性感の両立を果たすことが難し
かったので、本発明はシフトレバーの変位に対するスプ
リングの変化率を途中で変化させることによってニュー
トラル位置での剛性感と小さなセレクト操作力を両立す
ることを目的としている。 【構成】レバーリテーナに対してシフトアンドセレクト
操作可能に組付けられた変速機レバーは、セレクトレバ
ーの移動によってセレクトレバーがリターンスプリング
によってニュートラル位置に向かって付勢される変速機
構のセレクトリターン機構において、前記セレクトレバ
ーが前記スプリングアームと当接する部分にはセレクト
レバーの軸中心に向かって傾斜が設けられ、所定のセレ
クト量以上で当接する部分の前記傾斜は、前記所定量以
下で当接する部分の傾斜に比べて傾きが大きいことを特
徴とした変速機構のセレクトリターン機構。
ートラル位置のガタ、剛性感の両立を果たすことが難し
かったので、本発明はシフトレバーの変位に対するスプ
リングの変化率を途中で変化させることによってニュー
トラル位置での剛性感と小さなセレクト操作力を両立す
ることを目的としている。 【構成】レバーリテーナに対してシフトアンドセレクト
操作可能に組付けられた変速機レバーは、セレクトレバ
ーの移動によってセレクトレバーがリターンスプリング
によってニュートラル位置に向かって付勢される変速機
構のセレクトリターン機構において、前記セレクトレバ
ーが前記スプリングアームと当接する部分にはセレクト
レバーの軸中心に向かって傾斜が設けられ、所定のセレ
クト量以上で当接する部分の前記傾斜は、前記所定量以
下で当接する部分の傾斜に比べて傾きが大きいことを特
徴とした変速機構のセレクトリターン機構。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用手動変速機の変
速操作機構のセレクトリターン機構に関するものであ
る。
速操作機構のセレクトリターン機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用手動変速機の変速操作機構の変速
レバーは、シフトアンドセレクト操作可能に取り付けら
れている。この変速機レバーはそのニュートラル位置を
決定するためにセレクト操作方向に関して付勢力が加え
られている。そのためのセレクトリターン力を付勢する
機構としては、特開昭60−134922号公報で示さ
れているものがある。この発明について図4に基づいて
説明する。車体側に固定されるレバーリテーナ1には変
速機レバー2の球面部3が支持されている。変速機レバ
ー2はこの球面部3を支点として図4で示すA−A’方
向のシフト操作、並びにB−B’方向へのセレクト操作
が行われる。これらの操作は運転者がレバーノブ4を移
動させることによって行われる。上記の球面部3からは
変速機レバー2とほぼ直交する方向へセレクトレバー5
が一体的に突出形成されている。前記レバーリテーナ1
には、ブラケット20が溶接等によって固定されてお
り、このブラケット20には上記セレクトリターンスプ
リング14のストッパー16がセレクトレバー5に隣接
して取り付けられている。前記レバーリテーナ1の一部
でセレクトレバーに連動して回転するセレクトベルクラ
ンク6は、軸7を支点として回動する。軸7のボス部に
は、トーションコイルスプリングを利用したセレクトリ
ターンスプリング14が回転可能に取り付けられてい
る。このセレクトリターンスプリング14の両端は、そ
れぞれ延長されて一対のスプリングアーム15が形成さ
れている。これら一対のスプリングアーム15はセレク
トレバー5と、ストッパー16を、それらの上下から挟
むように位置している。一対のスプリングアーム15
が、ストッパー16に当接するように位置しているとき
は、ニュートラル状態である。変速レバー2が例えば図
中B’側にセレクト操作されたとすると、これに伴って
セレクトレバー5が図中の上方向へ移動する。セレクト
レバー5により図中で上側のスプリングアーム15はセ
レクトレバー5によって上側に押し上げられる。一方、
下側のスプリングアーム15はストッパー16によって
上方へ上がらないように規制されている。このようにセ
レクトレバー5とストッパ16によってスプリングアー
ム15が広げられるので、ばね力によりセレクト操作に
対してリターン力を発揮することができる。また変速機
レバー2が図中B側へセレクト操作されたとすると、セ
レクトレバー5は図中の下方へ移動して、B’側にセレ
クトしたときと同じようにセレクトリターンスプリング
14によりリターン力が発揮される。
レバーは、シフトアンドセレクト操作可能に取り付けら
れている。この変速機レバーはそのニュートラル位置を
決定するためにセレクト操作方向に関して付勢力が加え
られている。そのためのセレクトリターン力を付勢する
機構としては、特開昭60−134922号公報で示さ
れているものがある。この発明について図4に基づいて
説明する。車体側に固定されるレバーリテーナ1には変
速機レバー2の球面部3が支持されている。変速機レバ
ー2はこの球面部3を支点として図4で示すA−A’方
向のシフト操作、並びにB−B’方向へのセレクト操作
が行われる。これらの操作は運転者がレバーノブ4を移
動させることによって行われる。上記の球面部3からは
変速機レバー2とほぼ直交する方向へセレクトレバー5
が一体的に突出形成されている。前記レバーリテーナ1
には、ブラケット20が溶接等によって固定されてお
り、このブラケット20には上記セレクトリターンスプ
リング14のストッパー16がセレクトレバー5に隣接
して取り付けられている。前記レバーリテーナ1の一部
でセレクトレバーに連動して回転するセレクトベルクラ
ンク6は、軸7を支点として回動する。軸7のボス部に
は、トーションコイルスプリングを利用したセレクトリ
ターンスプリング14が回転可能に取り付けられてい
る。このセレクトリターンスプリング14の両端は、そ
れぞれ延長されて一対のスプリングアーム15が形成さ
れている。これら一対のスプリングアーム15はセレク
トレバー5と、ストッパー16を、それらの上下から挟
むように位置している。一対のスプリングアーム15
が、ストッパー16に当接するように位置しているとき
は、ニュートラル状態である。変速レバー2が例えば図
中B’側にセレクト操作されたとすると、これに伴って
セレクトレバー5が図中の上方向へ移動する。セレクト
レバー5により図中で上側のスプリングアーム15はセ
レクトレバー5によって上側に押し上げられる。一方、
下側のスプリングアーム15はストッパー16によって
上方へ上がらないように規制されている。このようにセ
レクトレバー5とストッパ16によってスプリングアー
ム15が広げられるので、ばね力によりセレクト操作に
対してリターン力を発揮することができる。また変速機
レバー2が図中B側へセレクト操作されたとすると、セ
レクトレバー5は図中の下方へ移動して、B’側にセレ
クトしたときと同じようにセレクトリターンスプリング
14によりリターン力が発揮される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、シフトレ
バー操作力は軽い方が良く、かつニュートラル位置では
ガタがなく剛性感のある節度感が要求されている。シフ
トレバーのセレクト操作力を軽くするためにはスプリン
グのばね定数を小さくすることが考えられる。このこと
によってセレクト操作力は小さくなるが、シフトレバー
のニートラル位置での保持力も小さくなってしまいガタ
が発生しやすくなり、剛性感、節度感が悪くなってしま
う。逆にニュートラル位置での剛性感を向上させるため
にセレクトリターンスプリングのばね定数を大きくする
と、シフトレバーのニュートラル位置での保持力は大き
くなり、ガタの防止と、剛性感、節度感は向上するが、
ばね定数が大きくなることによってシフトレバーのセレ
クト操作に必要な操作力が大きくなるという問題があっ
た。また前記した従来の技術では、できるだけ節度感が
よく、かつ低い操作力を両立するようなセレクトリター
ンスプリングを使ってはいるが、変速機レバー2のセレ
クト方向の操作量に正比例して変速機レバー2にかかる
反力は増加してしまい結局操作力は大きくなってしまう
という問題があった。このように軽い操作力とニュート
ラル位置でのガタの防止、および剛性感、節度感の両立
を果たすことが難しかったので、本発明は変速機レバー
2の変位に対するスプリングの変位の変化率を途中で変
化させることによってニュートラル位置での剛性感、節
度感の向上、ガタの防止と、小さなセレクト操作力を両
立することを目的としている。
バー操作力は軽い方が良く、かつニュートラル位置では
ガタがなく剛性感のある節度感が要求されている。シフ
トレバーのセレクト操作力を軽くするためにはスプリン
グのばね定数を小さくすることが考えられる。このこと
によってセレクト操作力は小さくなるが、シフトレバー
のニートラル位置での保持力も小さくなってしまいガタ
が発生しやすくなり、剛性感、節度感が悪くなってしま
う。逆にニュートラル位置での剛性感を向上させるため
にセレクトリターンスプリングのばね定数を大きくする
と、シフトレバーのニュートラル位置での保持力は大き
くなり、ガタの防止と、剛性感、節度感は向上するが、
ばね定数が大きくなることによってシフトレバーのセレ
クト操作に必要な操作力が大きくなるという問題があっ
た。また前記した従来の技術では、できるだけ節度感が
よく、かつ低い操作力を両立するようなセレクトリター
ンスプリングを使ってはいるが、変速機レバー2のセレ
クト方向の操作量に正比例して変速機レバー2にかかる
反力は増加してしまい結局操作力は大きくなってしまう
という問題があった。このように軽い操作力とニュート
ラル位置でのガタの防止、および剛性感、節度感の両立
を果たすことが難しかったので、本発明は変速機レバー
2の変位に対するスプリングの変位の変化率を途中で変
化させることによってニュートラル位置での剛性感、節
度感の向上、ガタの防止と、小さなセレクト操作力を両
立することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、レバーリテー
ナに対してシフトアンドセレクト操作可能に組付けられ
た変速機レバーは、そのセレクト動作を取り出すための
セレクトレバーを有し、前記レバーリテーナには前記セ
レクトレバーに隣接した状態でストッパーが取り付けら
れ、また前記レバーリテーナにはコイルスプリングの両
端を延長して一対のスプリングアームを形成しているセ
レクトリターンスプリングが配設され、これら両スプリ
ングアームを前記セレクトレバーのセレクト動作方向に
関する両側に位置させるとともに、前記セレクトレバー
のセレクト動作によって前記セレクトレバーが前記スプ
リングアームに当接して、前記ストッパーとの間で前記
スプリングアームのばね力が、前記セレクトレバーを前
記ストッパーの方向に戻そうとする変速機構のセレクト
リターン機構において、前記セレクトレバーのセレクト
動作時に、前記スプリングアームと当接する部分には、
前記セレクトレバーの軸中心に向かって傾斜部が設けら
れ、所定のセレクト量以上で当接する部分の前記傾斜部
は、前記所定量以下で当接する部分の前記傾斜部に比べ
て傾きが大きいことを特徴とした変速機構のセレクトリ
ターン機構。
ナに対してシフトアンドセレクト操作可能に組付けられ
た変速機レバーは、そのセレクト動作を取り出すための
セレクトレバーを有し、前記レバーリテーナには前記セ
レクトレバーに隣接した状態でストッパーが取り付けら
れ、また前記レバーリテーナにはコイルスプリングの両
端を延長して一対のスプリングアームを形成しているセ
レクトリターンスプリングが配設され、これら両スプリ
ングアームを前記セレクトレバーのセレクト動作方向に
関する両側に位置させるとともに、前記セレクトレバー
のセレクト動作によって前記セレクトレバーが前記スプ
リングアームに当接して、前記ストッパーとの間で前記
スプリングアームのばね力が、前記セレクトレバーを前
記ストッパーの方向に戻そうとする変速機構のセレクト
リターン機構において、前記セレクトレバーのセレクト
動作時に、前記スプリングアームと当接する部分には、
前記セレクトレバーの軸中心に向かって傾斜部が設けら
れ、所定のセレクト量以上で当接する部分の前記傾斜部
は、前記所定量以下で当接する部分の前記傾斜部に比べ
て傾きが大きいことを特徴とした変速機構のセレクトリ
ターン機構。
【0005】
【作用】上記手段により変速機レバーがセレクト操作さ
れたとき、セレクト量が所定量以下ではセレクトレバー
が当接する部分の傾斜の傾きが小さいので、セレクト量
が所定量以上のときに比べてスプリングアームの変化率
が大きくなり、変速機レバーのセレクト量が所定量以上
のときよりも大きな力を必要とする。変速機レバーのセ
レクト量が所定値以上のときになると、スプリングアー
ムの変化率が小さくなり、操作量に比べて小さな力です
む。
れたとき、セレクト量が所定量以下ではセレクトレバー
が当接する部分の傾斜の傾きが小さいので、セレクト量
が所定量以上のときに比べてスプリングアームの変化率
が大きくなり、変速機レバーのセレクト量が所定量以上
のときよりも大きな力を必要とする。変速機レバーのセ
レクト量が所定値以上のときになると、スプリングアー
ムの変化率が小さくなり、操作量に比べて小さな力です
む。
【0006】
【実施例】続いて本発明の実施例について図1に基づい
て説明する。車体側に固定されるレバーリテーナ1には
変速機レバー2の球面部3が支持されている。変速機レ
バー2はこの球面部3を支点として図1で示すA−A’
方向のシフト操作、並びにB−B’方向へのセレクト操
作が行われる。これらの操作は運転者がレバーノブ4を
移動させることによって行われる。上記の球面部3から
は変速機レバー2とほぼ直交する方向へセレクトレバー
5が一体的に形成されている。前記レバーリテーナ1の
一部には、セレクトベルクランク6が軸7によって回転
可能に取り付けられている。このセレクトベルクランク
6の一端には二又状の爪部8が形成されていて、この爪
部8には上記セレクトレバー5の先端が係合している。
上記変速レバー2の一部にはプッシュプルケーブル10
のインナーケーブルロッド10aが連結されている。ま
た上記セレクトベルクランク6の爪部8と反対側端部に
は、同じくプッシュプルケーブルを用いたセレクトケー
ブル11のインナケーブルロッド11aが連結されてい
る。
て説明する。車体側に固定されるレバーリテーナ1には
変速機レバー2の球面部3が支持されている。変速機レ
バー2はこの球面部3を支点として図1で示すA−A’
方向のシフト操作、並びにB−B’方向へのセレクト操
作が行われる。これらの操作は運転者がレバーノブ4を
移動させることによって行われる。上記の球面部3から
は変速機レバー2とほぼ直交する方向へセレクトレバー
5が一体的に形成されている。前記レバーリテーナ1の
一部には、セレクトベルクランク6が軸7によって回転
可能に取り付けられている。このセレクトベルクランク
6の一端には二又状の爪部8が形成されていて、この爪
部8には上記セレクトレバー5の先端が係合している。
上記変速レバー2の一部にはプッシュプルケーブル10
のインナーケーブルロッド10aが連結されている。ま
た上記セレクトベルクランク6の爪部8と反対側端部に
は、同じくプッシュプルケーブルを用いたセレクトケー
ブル11のインナケーブルロッド11aが連結されてい
る。
【0007】そこで例えば、変速レバー2を図1中のA
−A’方向にシフト操作すると上記シフトケーブル10
のインナケーブルロッド10aが押されたり、引かれた
りしてこの操作力が図示しない変速機側へ伝えられる。
また、変速機レバー2を図1中のB−B’方向へセレク
ト操作すると、これに伴う前記セレクトレバー5の動き
に連動して前記のセレクトベルクランク6が軸7を支点
として回動する。このセレクトベルクランク6の回動に
よってセレクトケーブル11のインナーケーブルロッド
11aが押しされたり引かれたりするので、この操作力
が変速機に伝えられる。
−A’方向にシフト操作すると上記シフトケーブル10
のインナケーブルロッド10aが押されたり、引かれた
りしてこの操作力が図示しない変速機側へ伝えられる。
また、変速機レバー2を図1中のB−B’方向へセレク
ト操作すると、これに伴う前記セレクトレバー5の動き
に連動して前記のセレクトベルクランク6が軸7を支点
として回動する。このセレクトベルクランク6の回動に
よってセレクトケーブル11のインナーケーブルロッド
11aが押しされたり引かれたりするので、この操作力
が変速機に伝えられる。
【0008】セレクトベルクランク6の軸7のボス部に
は、トーションコイルスプリングを利用したセレクトリ
ターンスプリング14が回転可能に取り付けえられてい
る。このスプリング14の両端は、それぞれ延長されて
一対のスプリングアーム15が形成されている。前記レ
バーリテーナ1には、ブラケット20が溶接等によって
固定されており、このブラケット20には上記セレクト
リターンスプリング14のストッパー16が取り付けら
れている。これらのスプリングアーム15はセレクトレ
バー5と、ストッパー16を、それらの上下から挟むよ
うに位置している。
は、トーションコイルスプリングを利用したセレクトリ
ターンスプリング14が回転可能に取り付けえられてい
る。このスプリング14の両端は、それぞれ延長されて
一対のスプリングアーム15が形成されている。前記レ
バーリテーナ1には、ブラケット20が溶接等によって
固定されており、このブラケット20には上記セレクト
リターンスプリング14のストッパー16が取り付けら
れている。これらのスプリングアーム15はセレクトレ
バー5と、ストッパー16を、それらの上下から挟むよ
うに位置している。
【0009】前記したような一対のスプリングアーム1
5が、セレクトレバー5とストッパー16を挟むように
位置して、スプリングアーム15が、ストッパー16に
当接している状態のときは、ニュートラル状態である。
変速機レバー2がB’側にセレクトされたときに、前記
セレクトレバー5がスプリングアーム15と接する部分
は、セレクトレバー5の上側であり、変速機レバー2が
B側にセレクトされたときに、前記セレクトレバー5が
スプリングアーム15と接する部分は、セレクトレバー
5の下側である。そしてこれらのとき、他方側のスプリ
ングアーム15はストッパー16によって上下方向の位
置の移動を規制されている。図2はセレクトアーム15
とセレクトレバー5が当接する部分を拡大したものであ
る。これらの前記セレクトレバー5が前記スプリングア
ーム15と当接する部分には、セレクトレバー5の軸中
心に向かって傾斜部5a、5bが設けられている。セレ
クトレバー5の操作量に応じてスプリングアーム15
は、前記傾斜を滑るようにして移動する。所定のセレク
ト量以下で当接する前記傾斜部5aの傾きは小さく、所
定のセレクト量以上で当接する傾斜部5bの傾きは大き
くなるように調節されている。また、傾きの変化は曲面
状で滑らかになっている。ストッパー16にはニュート
ラル状態でスプリングアーム15が移動しすぎるのを規
制する切り欠き部16aが設けられている。
5が、セレクトレバー5とストッパー16を挟むように
位置して、スプリングアーム15が、ストッパー16に
当接している状態のときは、ニュートラル状態である。
変速機レバー2がB’側にセレクトされたときに、前記
セレクトレバー5がスプリングアーム15と接する部分
は、セレクトレバー5の上側であり、変速機レバー2が
B側にセレクトされたときに、前記セレクトレバー5が
スプリングアーム15と接する部分は、セレクトレバー
5の下側である。そしてこれらのとき、他方側のスプリ
ングアーム15はストッパー16によって上下方向の位
置の移動を規制されている。図2はセレクトアーム15
とセレクトレバー5が当接する部分を拡大したものであ
る。これらの前記セレクトレバー5が前記スプリングア
ーム15と当接する部分には、セレクトレバー5の軸中
心に向かって傾斜部5a、5bが設けられている。セレ
クトレバー5の操作量に応じてスプリングアーム15
は、前記傾斜を滑るようにして移動する。所定のセレク
ト量以下で当接する前記傾斜部5aの傾きは小さく、所
定のセレクト量以上で当接する傾斜部5bの傾きは大き
くなるように調節されている。また、傾きの変化は曲面
状で滑らかになっている。ストッパー16にはニュート
ラル状態でスプリングアーム15が移動しすぎるのを規
制する切り欠き部16aが設けられている。
【0010】次に本発明のセレクトリターン機構の作動
について説明する。図3は図1に示したセレクトリター
ン機構の主要部の断面図である。ニュートラル状態でス
プリングアーム15は、セレクトレバー5とストッパー
16の両方を挟むように配置されている。このことによ
ってガタが防止されるとともに、セレクトリターンスプ
リング15の挟もうとする力でニュートラル位置での剛
性感が得られる。そして例えば、変速機レバー2が図中
B’側へセレクトされると、セレクトレバー5は図中の
上側に移動する。このときストッパー16とセレクトレ
バー5との間でスプリングアーム15が広げられてセレ
クトレバー5が、ニュートラル状態へ戻ろうとする力が
働く。セレクトレバー5が図中Xの位置まで変化すると
き、つまりセレクト量が所定値以下のあいだは、スプリ
ングアーム15はセレクトレバー5に押し上げられなが
ら傾きの小さい傾斜部5aを滑っていく。セレクトレバ
ーのセレクト量が図中Xの位置以上になると、スプリン
グアーム15はセレクトレバーに押し上げられながらセ
レクトレバーの傾きの大きな傾斜部5bを滑っていくよ
うになる。さらに、セレクトレバーのセレクト量が増加
したときには、セレクトレバーの傾斜部の端部でスプリ
ングアーム15の移動が規制される。また、変速機レバ
ー2が図中B側へセレクトされた場合は、セレクトレバ
ー5の下側に設けられた傾斜部によって同様の動きが起
こる。
について説明する。図3は図1に示したセレクトリター
ン機構の主要部の断面図である。ニュートラル状態でス
プリングアーム15は、セレクトレバー5とストッパー
16の両方を挟むように配置されている。このことによ
ってガタが防止されるとともに、セレクトリターンスプ
リング15の挟もうとする力でニュートラル位置での剛
性感が得られる。そして例えば、変速機レバー2が図中
B’側へセレクトされると、セレクトレバー5は図中の
上側に移動する。このときストッパー16とセレクトレ
バー5との間でスプリングアーム15が広げられてセレ
クトレバー5が、ニュートラル状態へ戻ろうとする力が
働く。セレクトレバー5が図中Xの位置まで変化すると
き、つまりセレクト量が所定値以下のあいだは、スプリ
ングアーム15はセレクトレバー5に押し上げられなが
ら傾きの小さい傾斜部5aを滑っていく。セレクトレバ
ーのセレクト量が図中Xの位置以上になると、スプリン
グアーム15はセレクトレバーに押し上げられながらセ
レクトレバーの傾きの大きな傾斜部5bを滑っていくよ
うになる。さらに、セレクトレバーのセレクト量が増加
したときには、セレクトレバーの傾斜部の端部でスプリ
ングアーム15の移動が規制される。また、変速機レバ
ー2が図中B側へセレクトされた場合は、セレクトレバ
ー5の下側に設けられた傾斜部によって同様の動きが起
こる。
【0011】このように変速機レバー2がセレクト動作
されたとき、セレクト量が所定量以下のあいだでは、セ
レクトレバー5が当接する傾斜部5aの傾きが小さいの
で、セレクトレバー5に押し上げられるスプリングアー
ム15の変化率は大きく、またセレクト量が所定量以上
のあいだでは、スプリングアームが押し上げられる変化
率はセレクト量に対して小さくなるので、変速機レバー
のセレクト量が所定量以下のときよりも操作力の変化量
は小さい状態でセレクト操作が行われる。従ってニュー
トラル付近では大きな操作力の変化が必要とされ、ガタ
が防止され、かつ剛性感が得られるとともに、所定のセ
レクト量以上では、操作力の上昇率が抑制されてトータ
ルのセレクト操作力は小さくなる。
されたとき、セレクト量が所定量以下のあいだでは、セ
レクトレバー5が当接する傾斜部5aの傾きが小さいの
で、セレクトレバー5に押し上げられるスプリングアー
ム15の変化率は大きく、またセレクト量が所定量以上
のあいだでは、スプリングアームが押し上げられる変化
率はセレクト量に対して小さくなるので、変速機レバー
のセレクト量が所定量以下のときよりも操作力の変化量
は小さい状態でセレクト操作が行われる。従ってニュー
トラル付近では大きな操作力の変化が必要とされ、ガタ
が防止され、かつ剛性感が得られるとともに、所定のセ
レクト量以上では、操作力の上昇率が抑制されてトータ
ルのセレクト操作力は小さくなる。
【0012】操作力の調節や、ニュートラル位置付近で
のシフトの剛性感は、セレクトレバーに設けた傾斜部の
傾きを変化させる位置、その傾斜の傾きを調節すること
によって容易に変化させることができる。また本実施例
では、傾斜の傾きを変化させる位置を一つ設けたものに
ついて説明したが、多段的にセレクト操作力を調節する
ことも可能である。
のシフトの剛性感は、セレクトレバーに設けた傾斜部の
傾きを変化させる位置、その傾斜の傾きを調節すること
によって容易に変化させることができる。また本実施例
では、傾斜の傾きを変化させる位置を一つ設けたものに
ついて説明したが、多段的にセレクト操作力を調節する
ことも可能である。
【0013】
【発明の効果】一定のばね定数を持つセレクトリターン
スプリングでシフトレバーのセレクト量に対して、セレ
クトレバーに設けたスプリングアームが当接する傾斜部
の傾きを変化させていることから、セレクト操作による
セレクトリターンスプリングの反力の変化率を変化させ
ている。セレクト量が所定値以下のときには、セレクト
量に対して大きな操作力の変化があるので、節度感が高
く、セレクト量が所定値以上のときにはセレクト量に対
して操作力の変化は小さいので、セレクト操作力は小さ
くなり、全体のシフト操作力は低減されたシフトリター
ン機構となる。
スプリングでシフトレバーのセレクト量に対して、セレ
クトレバーに設けたスプリングアームが当接する傾斜部
の傾きを変化させていることから、セレクト操作による
セレクトリターンスプリングの反力の変化率を変化させ
ている。セレクト量が所定値以下のときには、セレクト
量に対して大きな操作力の変化があるので、節度感が高
く、セレクト量が所定値以上のときにはセレクト量に対
して操作力の変化は小さいので、セレクト操作力は小さ
くなり、全体のシフト操作力は低減されたシフトリター
ン機構となる。
【図1】本発明の変速機操作機構のセレクトリターン機
構の概略図
構の概略図
【図2】セレクトアームとスプリングアームの当接部分
の拡大図
の拡大図
【図3】本発明の変速操作機構の主要部の断面図
【図4】従来の変速操作機構のセレクトリターン機構の
概略図
概略図
1 レバーリテーナ 2 変速機レバー 3 球面部 4 レバーノブ 5 セレクトレバー 5a 傾きの小さい傾斜部 5b 傾きの大きな傾斜部 6 セレクトベルクランク 7 軸 8 爪部 10 シフトケーブル 10a インナケーブルロッド 11 セレクトケーブル 11a インナケーブルロッド 14 セレクトリターンスプリング 15 スプリングアーム 16 ストッパー 16a 切り欠き部 20 ブラケット
Claims (1)
- 【請求項1】 レバーリテーナに対してシフトアンドセ
レクト操作可能に組付けられた変速機レバーは、そのセ
レクト動作を取り出すためのセレクトレバーを有し、前
記レバーリテーナには前記セレクトレバーに隣接した状
態でストッパーが取り付けられ、また前記レバーリテー
ナにはコイルスプリングの両端を延長して一対のスプリ
ングアームを形成しているセレクトリターンスプリング
が配設され、これら両スプリングアームを前記セレクト
レバーのセレクト動作方向に関する両側に位置させると
ともに、前記セレクトレバーのセレクト動作によって前
記セレクトレバーが前記スプリングアームに当接して、
前記ストッパーとの間で前記スプリングアームのばね力
が、前記セレクトレバーを前記ストッパーの方向に戻そ
うとする変速機構のセレクトリターン機構において、前
記セレクトレバーのセレクト動作時に、前記スプリング
アームと当接する部分には、前記セレクトレバーの軸中
心に向かって傾斜部が設けられ、所定のセレクト量以上
で当接する部分の前記傾斜部は、前記所定量以下で当接
する部分の前記傾斜部に比べて傾きが大きいことを特徴
とした変速機構のセレクトリターン機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22156891A JPH0560226A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 変速操作機構のセレクトリターン機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22156891A JPH0560226A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 変速操作機構のセレクトリターン機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560226A true JPH0560226A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16768774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22156891A Pending JPH0560226A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | 変速操作機構のセレクトリターン機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0560226A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020023548A (ko) * | 2000-09-22 | 2002-03-29 | 이계안 | 수동 변속기의 변속 조작장치 |
US6534219B1 (en) | 1999-02-22 | 2003-03-18 | Tdk Corporation | Secondary battery |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP22156891A patent/JPH0560226A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6534219B1 (en) | 1999-02-22 | 2003-03-18 | Tdk Corporation | Secondary battery |
US7615084B2 (en) | 1999-02-22 | 2009-11-10 | Tdk Corporation | Secondary battery, and its production process |
KR20020023548A (ko) * | 2000-09-22 | 2002-03-29 | 이계안 | 수동 변속기의 변속 조작장치 |
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