JPH0560148A - クラツチ装置 - Google Patents

クラツチ装置

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Publication number
JPH0560148A
JPH0560148A JP24670391A JP24670391A JPH0560148A JP H0560148 A JPH0560148 A JP H0560148A JP 24670391 A JP24670391 A JP 24670391A JP 24670391 A JP24670391 A JP 24670391A JP H0560148 A JPH0560148 A JP H0560148A
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JP
Japan
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clutch
driving shaft
clutch teeth
teeth
shaft side
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Pending
Application number
JP24670391A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Shimazu
登司雄 嶋津
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 原動軸10に軸方向にのみ移動可能にクラッ
チ体31を設け、このクラッチ体31に、スピンドル軸
7の従動軸側クラッチ歯8と噛合う原動軸側クラッチ歯
33を形成し、クラッチ体31を原動軸10との間に介
装された逃がしバネ37で前方に付勢し、原動軸10と
ブレーキ付モータMとを4つのヘリカルギヤ12,1
3,14,15を介して連結し、軸方向移動自在とした
支持軸17に中間ギヤ16を回動自在に取付け、この支
持軸17を、クラッチ体31を軸方向移動させる両ロッ
ド型シリンダ43の後ピストンロッド43bで軸方向に
移動させるようにした。 【効果】 スピンドル軸の従動軸側クラッチ歯に向って
移動する原動軸側クラッチ歯を円周方向に移動させ、両
クラッチ歯どうしの歯先が対向した場合でも、クラッチ
歯の噛合いを確実に行ない得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原動軸の回転力を従動
軸に伝達するクラッチであって、クラッチ歯を軸方向に
移動させて相互のクラッチ歯を係脱自由にしたクラッチ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原動軸から従動軸の負荷側に回転力を伝
達するためにクラッチ等を介在させて目的の装置を駆動
回転する方法は一般的に行なわれている。例えば工作機
のタレット装置においてスピンドルに回転を伝達するク
ラッチはタレットを所定角度割出回転させるとき原動軸
側とスピンドル側との連結を切放す必要が生じてくるの
で、その時にクラッチを作動させて原動軸側クラッチ歯
とスピンドル側クラッチ歯の噛合を外している。このた
め機台を再運転するときは、駆動モータの回転をスピン
ドルに伝達する原動軸側の前記クラッチをスピンドル側
方向に移動させてスピンドル側のクラッチ歯と噛合さ
せ、スピンドルに回転を伝達するようにしている。
【0003】このクラッチ装置の噛合時において、切放
されている原動軸側のクラッチをスピンドルのクラッチ
歯に押し付けたときに両方のクラッチ先端の歯と歯が当
り噛合ずスピンドルと原動軸との連結ができないときが
あるので、この場合には一旦クラッチを元に戻して駆動
モータをインチングさせて、原動軸側クラッチ歯の位置
を変えて相手スピンドル側のクラッチ歯に合わせるよう
にしていた。
【0004】また、クラッチ歯の噛合い不良を無くして
スピンドルと駆動軸との連結を確実にするため駆動モー
タを所定位置で停止するように制御装置を備えスピンド
ル側のクラッチ歯がこの停止時の状態を保ったままタレ
ット割出を行なった後、クラッチを作動させ両方のクラ
ッチ歯を噛合させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術におい
て前者では、作業者がインチング運転しやり直しをして
いるが、時にはうまくいかず何回も噛合不良が続くとい
う欠点があった。更に駆動モータを何回もインチング起
動を繰返すので電気接点の焼損が発生していた。又後者
のように両方のクラッチ歯の位相がずれないようにして
所定位置で対応させ噛合させるよう制御させる方法は制
御自体が複雑な構造となり、高価になる問題が生じてい
た。そこで本発明は作動する駆動軸側のクラッチ歯が噛
合側方向に1回のクラッチ作動で従動側クラッチ歯と噛
合を完了させることを目的とし、しかも簡単な構造によ
って安価なクラッチ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するた
め、本発明では、モータにギヤ列を介して連繋される原
動軸先端の原動軸側クラッチ歯と、従動軸後端の従動軸
側クラッチ歯とを、従動軸と駆動軸の軸芯を一致させた
状態で係脱するようにしたクラッチ装置において、前記
両クラッチ歯のうち一方を対応した軸に軸方向のみ移動
自在に装着すると共に、このクラッチ歯を噛合方向へ付
勢する逃がしバネを設け、一方前記ギヤ列内に、互いに
噛合う一対のヘリカルギヤを介在させ、クラッチ噛合せ
時にこのヘリカルギヤのギヤ列上流に位置するヘリカル
ギヤの回転を阻止する手段を設け、かつ何れか一方のヘ
リカルギヤを軸方向に往復動可能に支持すると共に、こ
のヘリカルギヤの軸方向移動装置を設けて成ることを特
徴とする。
【0007】
【作用】原動軸と従動軸の軸芯を一致させた状態で原動
軸、従動軸側クラッチ歯のうち一方を他方に向けて軸方
向移動させて、両クラッチ歯を噛合せる。その途中の所
定タイミングでギヤ列上流のヘリカルギヤの回転を止め
た状態で軸方向移動装置を作用させて一方のヘリカルギ
ヤを軸方向移動させる。ヘリカルギヤの歯のねじれ角に
より、ギヤ列下流のヘリカルギヤが回転し、原動軸を介
して原動軸側クラッチ歯を僅かに回転させる。両クラッ
チ歯の歯先どうしが対向している場合には、クラッチ歯
の噛合い途中で歯先が当接し、原動軸側クラッチ歯が逃
がしバネを圧縮するが、この時に前記ヘリカルギヤによ
る回転が加えられ、原動軸側クラッチ歯は、この回転に
よって従動軸側クラッチ歯に対して円周方向に歯先の位
相をずらして対向状態を解除し、その後クラッチ歯どう
しの噛合を完了する。
【0008】
【実施例】以下本発明のクラッチ装置1をタレット装置
2に利用したものについて詳説する。タレット装置2の
タレットヘッド3は、サドル4の斜面部4aに割出回転
自在に装着してあり、割出モータ5により所定角度回転
される。また、このタレットヘッド3には、複数のスピ
ンドルケース6が取付けられ、各スピンドルケース6に
従動軸として例示するスピンドル軸7が回動自在に支持
されている。このスピンドル軸7の後端部は、円周方向
に等ピッチPで外歯スプライン9が設けられ従動軸側ク
ラッチ歯8となっている。この従動軸側クラッチ歯8の
歯先には、図5に示すように円周方向の端面8aと、こ
の端面8aに連続した傾斜面8bとが形成されている。
【0009】前記サドル4には、スピンドル軸7の1つ
が所定の割出位置(例えば図1で水平状態の位置)に割
出されたとき、このスピンドル軸7と同軸上に原動軸1
0がアンギュラ軸受11,11により回動自在に支持さ
れている。この原動軸10は2対の互いに噛合うヘリカ
ルギヤ12,13及び14,15から成るギヤ列19を
介してブレーキ付モータMに連結されている(図4に示
す)。このブレーキ付モータ4は、2対の互いに噛合う
ヘリカルギヤ12,13及び14,15のうちの後者の
ヘリカルギヤ対の、ギヤ列上流に位置するヘリカルギヤ
15の回転をクラッチの噛合せ時に阻止する手段を構成
している。これらのヘリカルギヤ12,13,14,1
5のうちギヤ13,14は一体に形成された中間ギヤ1
6を成し、この中間ギヤ16は支持軸17にアンギュラ
軸受18,18を介して回動可能に支持されている。支
持軸17の前後部は、サドル4に穿設された前後の摺動
孔20,21に嵌装され、支持軸17前部は摺動孔20
にキー22連結され、支持軸17は軸方向にのみ往復動
可能とされている。また支持軸17の後端面に穿設した
取付孔25とサドル4の間にバネ26が介装され、支持
軸17は前方に付勢され、前記軸受18を支持軸17に
取付けるためのベアリング受部27がサドル4と当接
し、通常使用時に、ヘリカルギヤ12,13,14,1
5は完全に噛合った状態(図4に実線で示す)に保たれ
ている。そしてブレーキ付モータMによりヘリカルギヤ
15の回転を阻止した状態で中間ギヤ16が図4で実線
で示す位置から想像線で示す位置まで所定量後退移動す
ると、固定のヘリカルギヤ15の歯に沿ってヘリカルギ
ヤ14の歯が案内され、ねじれ角によってヘリカルギヤ
14が回転し、これにより原動軸10と一体のヘリカル
ギヤ12が回転し、後述の原動軸側クラッチ歯33は1
ピッチ(これらに限られるものでない)円周方向に位相
をずらすように各ヘリカルギヤ12〜15のねじれ角が
設定されている。
【0010】次に、図2において、前記原動軸10の先
端部外周には、前記従動軸側クラッチ歯8と同等のピッ
チPで外歯スプライン10aが設けられ、この外歯スプ
ライン10aに円筒状のクラッチ体31内面に形成した
内歯スプライン32がスプライン嵌合され、クラッチ体
31は原動軸10に軸方向にのみ摺動可能に装着されて
いる。このクラッチ体31の内歯スプライン32先端部
は、前記従動軸側クラッチ歯8と同様にして歯先が端面
33aと傾斜面33bとからなる原動軸側クラッチ歯3
3と成し、この原動軸側クラッチ歯33と従動軸側クラ
ッチ面8とは互いに噛合うようになっている(図6に示
す)。
【0011】前記クラッチ体31の後端のベアリングナ
ット59との間にバネ35が介装され、クラッチ体31
が前方に付勢されクラッチ体31の原動軸側クラッチ歯
33は軸方向前方に付勢されている。このバネ35は原
動軸側クラッチ歯33と従動軸側クラッチ歯8と噛合状
態を保持するためのものである。またクラッチ体31の
外周には、軸方向にのみ摺動可能にクラッチシフタ36
がキー34を介して装着され、このクラッチシフタ36
とクラッチ体31との間には逃がしバネ37が介装され
クラッチ体31はクラッチシフタ36に対して前方に付
勢され、クラッチ体31後部に螺着されたストッパ38
がクラッチシフタ36に当接した状態を保っている。ク
ラッチシフタ36の外周には、案内溝36aが形成さ
れ、この案内溝36aには、揺動バー40の上端部に回
動自在に支持されたカムフォロア41が係合されている
(図3に示す)。この揺動バー40の中間部はサドル4
にピン42連結され、下端部は軸方向移動装置として例
示する両ロッド型のシリンダ43の前ピストンロッド4
3a先端に枢着されている。従ってシリンダ43の作用
により、揺動バー40はピン42を中心に揺動し、クラ
ッチシフタ36及びこのクラッチシフタ36と逃がしバ
ネ37を介して一体状態を保っているクラッチ体31は
軸方向に移動する。
【0012】前記両ロッド型のシリンダ43の後ピスト
ンロッド43bは、前記支持軸17と同軸上に設定され
ており、前記したようにシリンダ43の作用で前ピスト
ンロッド43aを没入させ、クラッチ体41が前方に移
動する途中で、後ピストンロッド43bが支持軸17後
端面を押し、支持軸17とともに中間ギヤ16を軸方向
に後退移動させるようになっている。本実施例では、ク
ラッチ体31が軸方向前方に移動していく途中で、原動
軸側クラッチ歯33の端面33aが従動軸側クラッチ歯
8の端面8aと軸方向と直交する同一面内に位置したと
き、シリンダ43の後ピストンロッド43bが支持軸1
7を押し始めるように後ピストンロッド43bと支持軸
17の間隔が設定されている。また、前記スピンドル軸
7は、スピンドルケース6内で複数のギヤ等の伝達機構
を介して工具に連結されているので極めて大きな慣性を
有しており、後述の作用で説明するように、原動軸側ク
ラッチ歯33の端面33aが従動軸側クラッチ歯8の端
面8aに圧接した状態で原動軸側クラッチ歯33が回転
しても、スピンドル軸7は原動軸10の回転と共につれ
回りすることはないようになっている。
【0013】次に、以上のように構成されたクラッチ装
置1の作用について説明する。原動軸側、従動軸側クラ
ッチ歯33,8の噛合いが外れた状態でタレットヘッド
3が割出され、スピンドル軸7の1つが割出装置に位置
される。このとき、ブレーキ付モータMはブレーキ状態
でありモータ軸は回転不能としてある。そして、この時
に図6に示すようにクラッチ体31の原動軸側クラッチ
歯33と従動軸側クラッチ歯8との歯先が対向状態であ
る場合、先ず、シリンダ43を作用させ前ピストンロッ
ド43aを没入し揺動バー40を揺動させると、カムフ
ォロア41が案内溝36aを引掛けてクラッチ体31は
原動軸10上を前方に移動し始める。そしてこの前進に
より原動軸側クラッチ歯33の端面33aが従動軸側ク
ラッチ歯8の端面8aに当接すると、クラッチ体31は
前進移動を止める。しかし、前ピストンロッド43aは
引続き没入するのでクラッチシフタ36は逃がしバネ3
7を圧縮しつつ前進し、このばね力により、両端面33
a,8aは圧接状態となる。また、この両端面33a,
8aの当接時に、シリンダ43において突出をつづける
後ピストンロッド43bが支持軸17の後端面を押し始
め、支持軸17と一体の中間ギヤ16は軸方向に後退移
動する。この移動によりブレーキ付モータMで回転を阻
止されたヘリカルギヤ15の歯に沿ってヘリカルギヤ1
4の歯が案内され、ヘリカルギヤ14,15のねじれ角
によって、ヘリカルギヤ14が僅かに回転する。この回
転はヘリカルギヤ13を介して原動軸10と一体にヘリ
カルギヤ12に、図4に示すように左まわりの回転力と
して伝わり、原動軸10と一体回転するクラッチ体31
は円周方向に移動し始め、原動軸側クラッチ歯33の端
面33aは、従動軸側クラッチ歯8の端面8aに圧接し
ながら摺動移動する。その後、両端面33a,8aの係
合が外れるとクラッチ体31は前記回転を行ないつつ前
進し、傾斜面33bが傾斜面8bに沿って移動し、傾斜
面33b,8bの係合が外れた時、図6に示すように原
動軸側クラッチ歯33は従動軸側クラッチ歯8間に嵌り
込んだ状態(図5に示す)となって噛合いを完了し、原
動軸側、従動軸側クラッチ歯33,8は、一体に連れ回
りをし、原動軸側クラッチ33が最初にいた位置より1
ピッチ分円周方向にずれた位置で停止し、原動軸10と
スピンドル軸7は連結される。尚、両クラッチ歯33,
8の端面33a,8aが対向しない場合には、傾斜面3
3b,8bが係合した後に両クラッチ歯33,8が噛合
うが、あるいは直接両クラッチ歯33,8が噛合うこと
になるが、この場合でもクラッチ歯33,8の端面33
a,8aが軸直角方向の同一面内に位置した時から前記
ヘリカルギヤ14,15による回転が与えられ、両クラ
ッチ歯33,8の噛合い途中で原動軸側クラッチ歯33
は、従動軸側クラッチ歯8を引掛けて連れ回りをしなが
ら前進移動し、両クラッチ歯33,8どうしの噛合いを
完了する。尚、傾斜面33bと傾斜面8bの係合が外れ
て、原動軸側クラッチ歯33の平行部が従動軸側クラッ
チ歯8間の谷部へ僅かに臨んだタイミングを、揺動レバ
ー40の揺動位置から図示しないリミットスイッチ等で
検出し、その時点でブレーキ付モータMのブレーキを解
除することにより、ブレーキ付モータMか、従動側クラ
ッチ歯8の何れか貫性の小さい側(この実施例ではブレ
ーキ付モータM)をヘリカルギヤのねじれ角により回転
するようにしてあってもよい。
【0014】以上のように本実施例のクラッチ装置1で
は、原動軸側クラッチ歯33を設けたクラッチ体31を
逃がしバネ37によりスピンドル軸7に向って付勢し、
原動軸10とブレーキ付モータMとを複数のヘリカルギ
ヤ12,13,14,15を介して連結し、ヘリカルギ
ヤ12,13,14,15のうち一体に形成された中間
ギヤ16を軸方向に往復動可能な支持軸17に一体的に
取付け、この支持軸17を、クラッチ体31を軸方向移
動させる両ロッド型のシリンダ43の後ピストンロッド
43bで軸方向に付勢するようにしたので、クラッチ体
31に前進移動の途中で円周方向移動させることがで
き、原動軸、従動軸側クラッチ歯33,8の歯先が互い
に対向し、両クラッチ歯33,8どうしが噛合不能な場
合でも確実に両クラッチ歯33,8の噛合を完了するこ
とができる。尚、本実施例ではギヤ列19を全てヘリカ
ルギヤとしたが、ヘリカルギヤ12,13の組は平歯車
であってもよい。
【0015】次に、図7,図8において他の実施例につ
いて説明する。このクラッチ装置は、タレットヘッドが
サドルに対して近接離反し、スピンドル軸7と、前記実
施例と同様のギヤ列を介してモータと連結された原動軸
10とが軸芯を一致させた状態でスピンドル軸7が原動
軸10に向って移動するように構成されており、円筒状
のクラッチ体36内周上下に穿設されたキー溝100に
原動軸の先端に固着したストッパ101が嵌り込み、ク
ラッチ体36は原動軸に対して軸方向にのみ移動可能と
されている。スピンドル軸7の移動の途中で、両クラッ
チ歯8,33の歯先どうしが近接すると、タレットヘッ
ドに突設した押しピン(図示せず)が支持軸の後端を押
し、原動軸10に回転力を与え、両クラッチ歯8,33
の歯先どうしが対向し当接した場合には、クラッチ体3
6は逃がしバネ37の付勢力に抗して後退し、両クラッ
チ歯8,33の歯先どうしが圧接した状態で原動軸側ク
ラッチ歯33は、円周方向に位相をずらし、その後クラ
ッチ歯8,33どうしの噛合を完了する。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明のクラッチ装置で
は、原動軸、従動軸側クラッチ歯のうち一方を対応した
軸に軸方向にのみ移動自在に装着すると共に、このクラ
ッチ体を噛合方向へ付勢する逃がしバネを設け、原動軸
とモータとのギヤ列内に互いに噛合う一対のヘリカルギ
ヤを介在し、クラッチ噛合せ時に、このヘリカルギヤの
ギヤ列上流に位置するヘリカルギヤの回転を阻止する手
段を設け、かつ何れか一方のヘリカルギヤを軸方向に移
動可能に支持すると共に、このヘリカルギヤの軸方向移
動駆動装置を設けたので、両クラッチ歯が対向して噛合
不可能な位置であってもクラッチ歯どうしが相対的に接
近する途中で原動軸に一体的に取付けられたクラッチ歯
を回転させ、円周方向に位相をずらしてクラッチ歯どう
しの対向状態を外すことができ、クラッチ1回のストロ
ークで確実に噛合動作を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチ装置を備えたタレット装置の
側断面図である。
【図2】クラッチ装置の要部断面図である。
【図3】図2のIII視図である。
【図4】ヘリカルギヤの歯方向を示す図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】他の実施例の説明図である。
【図8】図7のVIII視図である。
【符号の説明】
1 クラッチ装置、 12,13,14,15 ヘリカ
ルギヤ、7 スピンドル軸、 37 逃がしバネ、
8,33 クラッチ歯、43 両ロッド型のシリンダ、
10 原動軸、 M ブレーキ付モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにギヤ列を介して連繋される原動
    軸先端の原動軸側クラッチ歯と、従動軸後端の従動軸側
    クラッチ歯とを、従動軸と駆動軸の軸芯を一致させた状
    態で係脱するようにしたクラッチ装置において、前記両
    クラッチ歯のうち一方を対応した軸に軸方向のみ移動自
    在に装着すると共に、このクラッチ歯を噛合方向へ付勢
    する逃がしバネを設け、一方前記ギヤ列内に、互いに噛
    合う一対のヘリカルギヤを介在させ、クラッチ噛合せ時
    にこのヘリカルギヤのギヤ列上流に位置するヘリカルギ
    ヤの回転を阻止する手段を設け、かつ何れか一方のヘリ
    カルギヤを軸方向に往復動可能に支持すると共に、この
    ヘリカルギヤの軸方向移動装置を設けて成るクラッチ装
    置。
JP24670391A 1991-08-30 1991-08-30 クラツチ装置 Pending JPH0560148A (ja)

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