JPH0560023A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の個別吸気通路部と集合部とを有して形成
された吸気マニホールドに対する共鳴手段の連結態様
を、シリンダについての吸気充填効率が効果的に向上せ
しめられ、さらには、共鳴手段の支持剛性が高められる
ものとなす。 【構成】複数の個別吸気通路部（７）及びそれらの夫々
における上流側開口端部が集合せしめられて接続された
集合部（８）が設けられた吸気マニホールド（５）と、
共鳴用通路部（２１）及びそれを介して集合部（８）に
連通せしめられる共鳴室部（２８）を有した共鳴用空間
形成部（２０）とを備え、共鳴用空間形成部（２０）の
共鳴用通路部（２１）における一方の開口端部が、集合
部（８）に、それに開口する複数の個別吸気通路部
（７）の上流側開口端部に対向する位置をとって接続さ
れ、さらに、共鳴用通路部（２１）と共鳴室部（２８）
の大部分とが集合部（８）と一体成形される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに設けられた
複数のシリンダに夫々連通せしめられる複数の個別吸気
通路部とそれらが集合せしめられて連結される集合部と
を有した吸気マニホールドを備えて成るエンジンの吸気
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両に搭載されるエンジンにあっては、
例えば、実開昭60-88062号公報にも示される如くに、エ
ンジン本体に設けられた複数のシリンダに下流側開口端
部が夫々接続された複数の個別吸気通路部と、それらの
上流側開口端部が集合せしめられて接続される集合部と
を有して形成された吸気マニホールドにより、吸気通路
部における下流側部分が構成されたものが知られてい
る。斯かるエンジンにおける吸気マニホールドにおいて
は、その集合部が、比較的大なる容積を有するものとし
て別途に形成されるサージタンクを介すことなく、吸気
通路部の上流側部分を構成するスロットル弁等が配され
た共通吸気通路部に連通せしめられ、集合部における吸
気導入口部から集合部に接続された複数の個別吸気通路
部の夫々に沿ったその上流側開口端部までの距離が略等
しくなるようにされて、エンジン本体に設けられた複数
のシリンダの夫々についての吸気分配特性が向上せしめ
られるものとされる。

【０００３】このような複数の個別吸気通路部とそれら
の夫々における上流側開口端部が接続される集合部とを
有した吸気マニホールドが備えられたエンジンにおいて
は、吸気マニホールドの集合部が、エンジン本体に複数
のシリンダの夫々に対応して設けられた吸気弁の開閉動
作による吸気の圧力変動に起因した共鳴現象を生じて、
各シリンダについての吸気充填効率を向上させる共鳴器
としての機能も果たすものとなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述の如くの複数の個
別吸気通路部、及び、それらの夫々における上流側開口
端部が接続される集合部を有して形成された吸気マニホ
ールドを備えるものとされたエンジンにあっては、通
常、吸気マニホールドにおける集合部が比較的小なる容
積を有するものとされ、そのことにより、さらには、そ
の構造上の制約から、充分な共鳴効果が得られないとい
う不都合がある。それゆえ、各シリンダについての吸気
充填率を向上させる共鳴効果を効果的に得ることが意図
されて、上述の如くの吸気マニホールドの集合部とは別
に、共鳴用通路部及び比較的大なる容積を有した共鳴室
部を備えて構成された共鳴器が、その共鳴室部が共鳴用
通路部を通じて吸気マニホールドに連通せしめられるよ
うにされて配されたエンジンも知られている。

【０００５】しかしながら、このような共鳴用通路部及
び共鳴室部を有した共鳴器が吸気マニホールド連結され
て配設される場合にあっても、吸気マニホールドに対す
る共鳴器の連結態様によっては、共鳴器が生じる共鳴現
象により発生する吸気の圧力波が各シリンダに効果的に
伝播されないことになって、共鳴器が各シリンダについ
ての吸気充填効率の向上に充分に寄与するものとならな
いという問題が生じる虞がある。

【０００６】斯かる点に鑑み、本発明は、エンジンにお
ける複数のシリンダに夫々接続された複数の個別吸気通
路部とそれらの夫々における上流側開口端部が集合せし
められて接続される集合部とを有して形成された吸気マ
ニホールドと、それに連結される共鳴手段とを備え、吸
気マニホールドに対する共鳴手段の連結態様が、複数の
シリンダの夫々についての吸気充填効率が効果的に向上
せしめられることになり、さらには、共鳴手段の支持剛
性が高められることになるものとされたエンジンの吸気
装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るエンジンの吸気装置は、エンジンに設
けられた複数のシリンダに下流側開口端部が夫々接続さ
れた複数の個別吸気通路部、及び、それらの夫々におけ
る上流側開口端部が集合せしめられて接続された集合部
が設けられて成る吸気マニホールドと、共鳴用通路部及
びそれを介して吸気マニホールドにおける集合部に連通
せしめられる共鳴室部を有して成る共鳴用空間形成部と
が備えられ、共鳴用空間形成部が、共鳴用通路部におけ
る一方の開口端部が、吸気マニホールドにおける集合部
に、それに開口する複数の個別吸気通路部の上流側開口
端部に対向する位置をとって接続されるとともに、共鳴
用通路部における他方の開口端部が共鳴室部に接続さ
れ、さらに、共鳴用通路部と共鳴室部の大部分とが吸気
マニホールドにおける集合部と一体成形されたものとな
されて、構成される。

【０００８】

【作用】上述の如くに構成される本発明に係るエンジン
の吸気装置においては、共鳴用空間形成部における共鳴
用通路部の一方の開口端部と、吸気マニホールドにおけ
る複数の個別吸気通路部の夫々の上流側開口端部とが、
吸気マニホールドにおける集合部を挾んで対向配置され
たもとで、共鳴用通路部を介して吸気マニホールドにお
ける集合部に連通せしめられた共鳴室部を有する共鳴用
空間形成部が、集合部に発生する吸気の圧力変動に起因
する共鳴現象を生じ、その共鳴現象により発生した吸気
の圧力波が、吸気マニホールドにおける複数の個別吸気
通路部の夫々を通じて、エンジンに設けられた複数のシ
リンダの夫々に効率良く伝播され、それにより、各シリ
ンダについての吸気充填効率が効果的に向上せしめられ
る。また、それとともに、共鳴用空間形成部における共
鳴用通路部と共鳴室部の大部分とが吸気マニホールドの
集合部と一体成形されたものとなされることにより、吸
気マニホールドの集合部に対する共鳴用空間形成部の支
持剛性が高められ、共鳴現象に伴って共鳴室部に生じる
振動が抑制されることになる。

【０００９】

【実施例】図２は、本発明に係るエンジンの吸気装置の
一例を、それが適用された多シリンダエンジンの部分と
共に示す。

【００１０】図２において、エンジン本体１は、その内
部に、例えば、４個のシリンダが設けられるとともに、
それらシリンダに夫々吸気弁を介在させて連通せしめら
れた４個の吸気ポートが形成されたものとされており、
斯かる４個の吸気ポートに、吸気通路部２の下流側部分
を形成する吸気マニホールド５が接続されている。

【００１１】吸気マニホールド５は、エンジン本体１に
配された４個のシリンダに夫々対応して設けられた４個
の個別吸気通路部７、及び、集合部８を有して形成され
ている。そして、図１に示される如く、集合部８におけ
るフランジ部１０が設けられた下流側端部に吸気導出口
８ａが形成されるとともに、フランジ部１０が、４個の
個別吸気通路部７の上流側開口端部を集合させて相互結
合させたフランジ部１２に結合されて、４個の個別吸気
通路部７が、それらの上流側開口端部を、吸気導出口８
ａに連結される状態をもって、集合部８に接続させたも
のとなされている。フランジ部１０は、拡張部分１０Ａ
が設けられたものとされている。また、図２に示される
如く、４個の個別吸気通路部７の夫々は、フランジ部１
３が設けられた下流側開口端部が、エンジン本体１にお
ける各シリンダに対応して設けられた吸気ポートに接続
されて、エンジン本体１から下方側に湾曲して伸びる形
状を有したものとされている。

【００１２】図１に示される如く、集合部８は、屈曲部
８ｂを有し、その屈曲部８ｂから下流側に伸びる部分に
フランジ部１０が設けられた下流側端部が形成されてお
り、また、屈曲部８ｂから伸びる上流側部分におけるフ
ランジ部１４が設けられた開口端部に、吸気通路部２の
上流側部分を形成する共通通路部に配された、スロット
ル弁を内蔵するスロットルボディに連通せしめられる吸
気導入口８ｃが形成されている。そして、４個の個別吸
気通路部７は、スロットルボディを通じて集合部８に導
入された吸気をエンジン本体１における４個のシリンダ
に夫々導くものとされている。

【００１３】さらに、吸気マニホールド５には、４個の
シリンダの夫々に対して設けられた吸気弁の開閉動作に
よる吸気の圧力変動に起因する共鳴現象を生じて、４個
のシリンダの夫々についての吸気充填効率を向上させる
共鳴用空間形成部２０が設けられている。共鳴用空間形
成部２０は、共鳴用通路部２１と共鳴室部２８とを有し
て形成されており、図１及び図３に示される如く、共鳴
用通路部２１は、その一方の開口端部２１ａが、フラン
ジ部１２に集合せしめられて集合部８に開口する４個の
個別吸気通路部７の上流側開口端部に対向する位置をと
って、集合部８の屈曲部８ｂに接続されるとともに、そ
の他方の開口端部２１ｂが、共鳴室部２８に接続された
ものとなされている。また、共鳴室部２８は、集合部８
の下流側端部に設けられたフランジ部１０における拡張
部分１０Ａに一体形成された第１の部分２６とフランジ
部１０における拡張部分１０Ａに結合されたフランジ部
２３が設けられた第２の部分２７とを有して形成されて
おり、共鳴用通路部２１を介して集合部８に連通せしめ
られている。

【００１４】共鳴室部２８の第１の部分２６は、吸気マ
ニホールド５の集合部８との間に外部空間２９を形成す
るとともに、その内部に比較的大なる容積を有した空間
を形成し、また、共鳴室部２８の第２の部分２７は、そ
の内部に比較的小なる空間を形成しており、第１の部分
２６内に形成される空間と第２の部分２７内に形成され
る空間とは、フランジ部１０の拡張部分１０Ａとそれに
結合されたフランジ部２３とを貫通する貫通孔２４によ
って連通されている。そして、共鳴用通路部２１の他方
の開口端部２１ｂは、共鳴室部２８の第１の部分２６の
内部にまで入り込んでいる。

【００１５】このような吸気マニホールド５及び共鳴用
空間形成部２０は、軽量化を図るべく、例えば、合成樹
脂材料により全体が比較的肉薄に形成されていて、吸気
マニホールド５における集合部８と４個の個別吸気通路
部７とを相互結合させるとともに、共鳴用空間形成部２
０における共鳴室部２８の第１の部分２６と第２の部分
２７とを相互結合させるフランジ部１０を含んで、集合
部８，共鳴用通路部２１、及び、共鳴室部２８における
第１の部分２６が、一体成形されたものとなされてい
る。そして、共鳴用空間形成部２０は、その共鳴用通路
部２１及び共鳴室部２８の夫々の内面側に複数のリブ２
５が設けられていて、全体の剛性が高められている。

【００１６】上述の如くに構成される吸気マニホールド
５にあっては、４個の個別吸気通路部７の夫々が、エン
ジン本体１から下方側に湾曲せしめられたものとされて
全体の小型化が図られるとともに、４個の個別吸気通路
部７の夫々における上流側開口端部が集合せしめられて
接続される集合部８が、スロットルボディと４個の個別
吸気通路部７との間に介在せしめられて、スロットルボ
ディからエンジン本体１における４個のシリンダに夫々
接続された４個の個別吸気通路部７の夫々における下流
側開口端部までの実質的吸気通路距離が略等しいものと
され、それによって、エンジン本体１における４個のシ
リンダの夫々に対する吸気分配特性が良好なものとされ
る。そして、吸気マニホールド５における集合部８に連
結された共鳴用空間形成部２０は、４個のシリンダの夫
々に対して設けられた吸気弁の開閉動作によって吸気マ
ニホールド５における集合部８に発生した吸気の圧力変
動に起因する共鳴現象を生じ、共鳴用空間形成部２０に
おける共鳴用通路部２１の一方の開口端部２１ａが、集
合部８に開口する４個の個別吸気通路部７の夫々におけ
る上流側開口端部に対向せしめられていることにより、
共鳴用空間形成部２０による共鳴現象により発生した吸
気の圧力波が、４個の個別吸気通路部７の夫々を通じて
４個のシリンダの夫々に効率的良く伝播され、その結
果、各シリンダについての吸気充填効率が効果的に向上
せしめられる。さらに、共鳴用空間形成部２０は、共鳴
用通路部２１と共鳴室部２８の第１の部分２６とが、吸
気マニホールド５の集合部８と一体成形されたものとさ
れていることにより、集合部８に対する共鳴用空間形成
部２０の支持剛性が高められていて、共鳴用空間形成部
２０による共鳴現象に伴って共鳴用空間形成部２０にお
ける共鳴室部２８に生じる振動が効果的に抑制される。

【００１７】また、吸気マニホールド５における４個の
個別吸気通路部７と集合部８とが、フランジ部１２とフ
ランジ部１０との相互結合により連結される別体のもの
とされるとともに、共鳴用空間形成部２０における第１
の部分２６と第２の部分２７とが、フランジ部１０にお
ける拡張部分１０Ａとフランジ部２３との相互結合によ
り連結される別体のものとされていることにより、吸気
マニホールド５に対して、容積及び形状等を異にする共
鳴室部が設けられた各種の共鳴用空間形成部を設けるこ
とが容易とされる。

【００１８】図４は、吸気マニホールド５に対して、図
１に示される共鳴室部２８とは異なるものとされた共鳴
室部を有した共鳴用空間形成部が設けられた例を示す。
この図４に示される共鳴用空間形成部３０は、共鳴用通
路部３１と共鳴室部３８とを有して形成されており、共
鳴用通路部３１は、その一方の開口端部３１ａが、フラ
ンジ部１２に集合せしめられて集合部８に開口する４個
の個別吸気通路部７の上流側開口端部に対向する位置を
とって、集合部８の屈曲部８ｂに接続されるとともに、
その他方の開口端部３１ｂが、共鳴室部３８に接続され
たものとなされている。また、共鳴室部３８は、集合部
８の下流側端部に設けられたフランジ部１０における拡
張部分１０Ａに一体形成された第１の部分３６とフラン
ジ部１０における拡張部分１０Ａに結合されたフランジ
部３３が設けられた第２の部分３７とを有して形成され
ており、共鳴用通路部３１を介して集合部８に連通せし
められている。

【００１９】共鳴室部３８の第１の部分３６は、吸気マ
ニホールド５における集合部８の側壁の一部分を集合部
８との間の仕切壁として利用するものとされて、その内
部に比較的大なる容積を有した空間を形成しており、そ
の内面側には複数のリブ２５’が設けられたものとされ
ている。また、共鳴室部３８の第２の部分３７は、その
内部に比較的小なる容積を有した空間を形成していて、
第１の部分３６内に形成される空間と第２の部分３７内
に形成される空間とは、フランジ部１０の拡張部分１０
Ａとそれに結合されたフランジ部３３とを貫通する貫通
孔３４によって連通されている。そして、共鳴用通路部
３１の他方の開口端部３１ｂは、共鳴室部３８の第１の
部分３６の内部にまで入り込んでいる。

【００２０】斯かる例の場合にも、吸気マニホールド５
及び共鳴用空間形成部３０は、軽量化を図るべく、例え
ば、合成樹脂材料により全体が比較的肉薄に形成されて
いて、吸気マニホールド５における集合部８と４個の個
別吸気通路部７とを相互結合させるとともに、共鳴用空
間形成部３０における共鳴室部３８の第１の部分３６と
第２の部分３７とを相互結合させるフランジ部１０を含
んで、集合部８，共鳴用通路部３１、及び、共鳴室部３
８における第１の部分３６が、一体成形されたものとな
されている。

【００２１】このような図４に示される共鳴用空間形成
部３０も、それにより得られる作用効果は、図１に示さ
れる共鳴用空間形成部２０の場合と同様のものとされる
が、共鳴用空間形成部３０の場合には、その共鳴室部３
８が、吸気マニホールド５における集合部８の側壁の一
部分を集合部８に対する仕切壁として利用して形成され
て、吸気マニホールド５の集合部８との間に外部空間部
２９が形成される、図１に示される共鳴用空間形成部２
０における共鳴室部２８より大なる容積を有するものと
されるので、空間有効利用率が共鳴用空間形成部２０に
比して高められることになって、共鳴効果が一層効果的
に得られることになる。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るエンジンの吸気装置によれば、共鳴用空間形成部に
おける共鳴用通路部の一方の開口端部と、吸気マニホー
ルドにおける複数の個別吸気通路部の夫々の上流側開口
端部とが、吸気マニホールドにおける集合部を挾んで対
向配置される構成がとられたもとで、共鳴用通路部を介
して集合部に連通せしめられた共鳴室部を有する共鳴用
空間形成部が、集合部に発生する吸気の圧力変動に起因
する共鳴現象を生じるので、その共鳴現象により発生し
た吸気の圧力波が、吸気マニホールドにおける複数の個
別吸気通路部の夫々を通じて、エンジンに設けられた複
数のシリンダの夫々に効率良く伝播され、それにより、
各シリンダについての吸気充填効率が効果的に向上せし
められる。また、それとともに、共鳴用空間形成部にお
ける共鳴用通路部と共鳴室部の大部分とが吸気マニホー
ルドにおける集合部と一体成形されたものとなされるこ
とにより、吸気マニホールドの集合部に対する共鳴用空
間形成部の支持剛性が高められ、共鳴現象に伴って共鳴
室部に生じる振動が効果的に抑制されることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエンジンの吸気装置の一例におけ
る要部を示す一部破断側面図である。

【図２】本発明に係るエンジンの吸気装置の一例をそれ
が適用されたエンジンの一部と共に示す斜視図である。

【図３】本発明に係るエンジンの吸気装置の一例におけ
る一体形成された吸気マニホールドにおける一部分及び
共鳴用空間形成部の一部分を示す平面図である。

【図４】本発明に係るエンジンの吸気装置の他の例にお
ける要部を示す一部破断側面図である。

【符号の説明】

５ 吸気マニホールド ７ 個別吸気通路部 ８ 集合部 １０，１２，２３，３３ フランジ部 ２０，３０ 共鳴用空間形成部 ２１，３１ 共鳴用通路部 ２１ａ，３１ａ 開口端部 ２６，３６ 第１の部分 ２７，３７ 第２の部分 ２８，３８ 共鳴室部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エンジンに設けられた複数のシリンダに下
   流側開口端部が夫々接続された複数の個別吸気通路部、
   及び、該複数の個別吸気通路部の夫々における上流側開
   口端部が集合せしめられて接続された集合部が設けられ
   た吸気マニホールドと、 一方の開口端部が、上記集合部に開口する上記複数の個
   別吸気通路部の上流側開口端部に対向する位置をとっ
   て、上記集合部に接続された共鳴用通路部、及び、該共
   鳴用通路部おける他方の開口端部が接続され、該共鳴用
   通路部を介して上記集合部に連通せしめられた共鳴室部
   を有し、上記共鳴用通路部と上記共鳴室部の大部分とが
   上記集合部と一体成形されて成る共鳴用空間形成部と、
   を備えて構成されるエンジンの吸気装置。
2. 【請求項２】吸気マニホールドにおける上記複数の個別
   吸気通路部と集合部との結合、及び、上記共鳴用空間形
   成部における上記共鳴室部の大部分とその他の部分との
   結合を行う共通フランジ部材が備えられたことを特徴と
   する請求項１記載のエンジンの吸気装置。