JPH0559753B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、差込み開口を備えた組立てがん具
系、特に基本要素がＨ型の組立体からなりまた系
全体の寸法が基本単位長さａに基いているDE−
PS第2161913号およびUS−PS第2278327号によ
るこの種の組立てがん具系において使用されるた
めの滑節特性を有するがん具用差込み組立体に関
するものである。たとえば、このＨ型組立体の差
込み開口は断面ａ×ａを有する。

本発明による新規な滑節型がん具用差込組立体
も同じく断面積ａ×ａ差込み開口を有し、またこ
れらの差込み開口に差込まれたピンによつてこれ
らの差込組立体が相互に連結される。

がん具組立体を相互に枢転自在に連結すること
のできる他の構造の滑節型組立体はすでに公知で
ある。しかしこれらの他のすべての構造は、滑節
部の枢転角度が制限され、また滑節部を選択的に
特定の角度位置に簡単に形状固定的に停止させる
ことができないという欠点を持つている。たとえ
ば、DE−OS第2547343号から公知の組立てがん
具用滑節部は、ほぼ“Ａ”字型の形状を有し、１
個のさら頭付ボルトと１組の多角形ナツトとから
なる滑節ピンを有する。この公知の滑節部は単な
る応用部品であつて、連結部品としてのみ使用さ
れ、独立の組立部材としては使用できない。

このため、本発明の目的は、他の組立体と共に
任意の角度位置に組立てまたは停止させることが
できるだけでなく、それ自体、独立の組立部材と
して使用することができる滑節型組立体にあり、
従つて本発明による滑節型組立体の複数個をその
まま相互に興味ある形状に連結することが可能で
ある。特に本発明の滑節組立体を用いれば、好き
なように運動固定型または形状固定型の連結部を
製造することが可能である。

本発明によれば、すべての寸法が基本単位長さ
“ａ”に基き、この基本単位長さ“ａ”の整数倍
または偶数分の１であり、それぞれの要素が１個
の頭頂部とこの頭頂部に接続した２本の脚部を有
するほぼ“Ａ”字型の形状を有しそれぞれの要素
の最大長＝3a、最大幅＝2a、脚部の幅＝ａ／２、
脚部区域の奥行＝ａ、また頭頂部区域の奥行＝
ａ／２でありまた頭頂部区域の中に断面ａ×ａの
正方形差込み開口が切出されている２個の同形の
差込み要素と、これら両方の差込み要素の差込み
開口に差込まれたピンとからなるようにした滑節
型差込組立体によつて前記の目的が達成される。

これら要素相互の任意の回転可能性あるいは特
定の角度位置での相互的停止は、同一形状の差込
み要素において、円形プロフイルのピンあるいは
正方形プロフイルのピンをもつて相互に連結する
ことによつて達成される。本発明によれば、差込
み要素中にピンを受入れるための開口が正方形に
作られているので、第２図の組立てのように円形
プロフイルのピンを選べば、両方の差込み要素相
互間のα＝90…270°の無段回転性が得られ、ある
いは第３図の組立てのように相互間の無限回転性
が得られる。正方形プロフイルのピンを選べば、
第４図の組立てのように、α＝90°、またはα＝
180°またはα＝270°の角度で、両方の差込み要素
の形状固定的な剛節が得られる。第５図の組立の
場合、α＝0°乃至360°、またはα＝90°、またはα
＝180°またはα＝270°の角度が得られる。

同一のピン上に２個以上の要素を差込むことに
より、同時に数種の連結をなすことができる（第
６図）。

第１図は本発明による差込み要素の斜視図であ
る。この要素はほぼ“Ａ”字型の形状を有し、頭
頂部５とこれに接続した２本の脚部３，４とを備
える。そ最大長は３ａ、その最大幅は２ａ、その
脚部３，４における奥行はａ、頭頂部５における
奥行はａ／２である。脚部３，４の長さはａ、脚
部の幅はそれぞれａ／２、また頭頂部５の長さは
2aである。頭頂部５の中に、正方形の差込み開
口ａ×ａが切出されている。

第２図と第３図は、円形断面のピン６による２
個の要素１と２の組立ての２つの可能な場合を示
す。

第４図と第５図は正方形断面のピン７による２
個の要素の組立ての２つの可能な場合を示す。

本発明による差込み要素は、DE−PS第
2161913号、あるいはUS−PS第2278327号による
差込み組立体間の滑節型差込み連結部分の製造に
使用することができる。しかしまたこれらの要素
を、相互に、すなわち他の形状の組立て要素と共
に使用することなく、特定の形状に差込み組立て
ることができ、また本発明の差込み要素１または
２をそれぞれ単独で組立て要素として使用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による差込み要素の斜視図、第
２図と第３図は円形断面のピンを用いて２個の差
込み要素を組立てる２つの可能性を示す斜視図、
第４図と第５図は正方形断面のピンを用いて２個
の差込み要素を組立てる２つの可能性を示す斜視
図、また第６図は共通ピン上に２個以上の要素を
差込んだ場合を示す斜視図である。 １，２……差込み要素、３，４……脚部、５…
…頭頂部、６……円形断面ピン、７……正方形断
面ピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれ１個の頭頂部およびこの頭頂部に接
   続した２本の脚部を有してほぼ“Ａ”字型の形状
   をなす２個の同形の差込み要素と１本のピンとか
   らなる滑節型差込組立体において、この差込み組
   立体のすべての寸法が基本単位長さ“ａ”に基
   き、この基本単位長さ“ａ”の整数倍または偶数
   分の１であることを特徴とする滑節型差込組立
   体。 ２ 各差込み要素１乃至２の 最大長＝３ａ、 最大幅＝２ａ、 脚部３，４の幅＝ａ／２、 脚部３，４部分の奥行＝ａ、 頭頂部５部分の奥行＝ａ／２、 また、頭頂部５の中に、断面ａ×ａの正方形差
   込み開口が切出され、両方の差込み要素１，２の
   差込み開口を通してピン６乃至７を受けることを
   特徴する特許請求の範囲第１項に記載の滑節型差
   込組立体。 ３ 前記のピン７が円形断面を有することを特徴
   とする特許請求の範囲第２項に記載の滑節型差込
   組立体。 ４ 前記のピン７が長方形断面を有することを特
   徴とする特許請求の範囲第２項に記載の滑節型差
   込組立体。