JPH0559556A - Cvd薄膜形成装置の基板保持台 - Google Patents
Cvd薄膜形成装置の基板保持台Info
- Publication number
- JPH0559556A JPH0559556A JP22152991A JP22152991A JPH0559556A JP H0559556 A JPH0559556 A JP H0559556A JP 22152991 A JP22152991 A JP 22152991A JP 22152991 A JP22152991 A JP 22152991A JP H0559556 A JPH0559556 A JP H0559556A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- thin film
- film forming
- cvd
- substrate holder
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- Pending
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- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えば基板が大口径化し、薄膜形成を必要と
する処理対象面の面積が大きくなった場合にも、この基
板を可能な限り均一に加熱することができ、均一な薄膜
が形成できる加熱構成を備えたCVD薄膜形成装置の基
板保持台を得ることにある。 【構成】 基板4を保持しながらこの基板4上に薄膜6
を形成するためのCVD薄膜形成装置の基板保持台を、
前記基板保持台7が、面状成形部を備え、且つ遠赤外線
放射型の自己加熱材で構成される本体部7aと、少なく
とも前記面状成形部上に形成される絶縁皮膜層7bとを
備えて構成され、前記絶縁皮膜層7bが、前記基板4を
保持する基板保持部として構成される。
する処理対象面の面積が大きくなった場合にも、この基
板を可能な限り均一に加熱することができ、均一な薄膜
が形成できる加熱構成を備えたCVD薄膜形成装置の基
板保持台を得ることにある。 【構成】 基板4を保持しながらこの基板4上に薄膜6
を形成するためのCVD薄膜形成装置の基板保持台を、
前記基板保持台7が、面状成形部を備え、且つ遠赤外線
放射型の自己加熱材で構成される本体部7aと、少なく
とも前記面状成形部上に形成される絶縁皮膜層7bとを
備えて構成され、前記絶縁皮膜層7bが、前記基板4を
保持する基板保持部として構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板を保持しながらこ
の基板上に薄膜を形成するためのCVD薄膜形成装置の
基板保持台に関する。
の基板上に薄膜を形成するためのCVD薄膜形成装置の
基板保持台に関する。
【0002】
【従来の技術】この様な基板保持台を備えた従来のCV
D薄膜形成装置の構成が、図2に示されている。この装
置1は、装置内に、その内圧を調節可能な薄膜形成室1
aを備えたものであり、この薄膜形成室1aに原料ガス
gを供給する原料ガス供給路2とともに、これを薄膜形
成室1aから排出する原料ガス排出路3を備えて構成さ
れている。さらに、薄膜形成室1aの中央部1cに、薄
膜形成の対象となる基板4が載置される前述の基板保持
台7が配設されている。この基板保持台7は、内部に抵
抗加熱体7aを備えたものであり、この加熱体7aによ
り原料ガスg、成膜中の薄膜が加熱される。さらにこの
薄膜形成室1aにはレーザー光照射用窓10が設けら
れ、この窓10より導入されるレーザー光9により基板
上部域の原料ガスgが励起される。膜形成にあたって
は、この基板保持台7及びその近傍部が、形成に適する
温度(原料ガスの励起・膜形成促進エネルギー供給を熱
のみによる場合は700〜800℃、レーザーを共用す
る場合は350℃以下)に保たれて薄膜形成がおこなわ
れる。
D薄膜形成装置の構成が、図2に示されている。この装
置1は、装置内に、その内圧を調節可能な薄膜形成室1
aを備えたものであり、この薄膜形成室1aに原料ガス
gを供給する原料ガス供給路2とともに、これを薄膜形
成室1aから排出する原料ガス排出路3を備えて構成さ
れている。さらに、薄膜形成室1aの中央部1cに、薄
膜形成の対象となる基板4が載置される前述の基板保持
台7が配設されている。この基板保持台7は、内部に抵
抗加熱体7aを備えたものであり、この加熱体7aによ
り原料ガスg、成膜中の薄膜が加熱される。さらにこの
薄膜形成室1aにはレーザー光照射用窓10が設けら
れ、この窓10より導入されるレーザー光9により基板
上部域の原料ガスgが励起される。膜形成にあたって
は、この基板保持台7及びその近傍部が、形成に適する
温度(原料ガスの励起・膜形成促進エネルギー供給を熱
のみによる場合は700〜800℃、レーザーを共用す
る場合は350℃以下)に保たれて薄膜形成がおこなわ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうい
った基板保持台において、従来の抵抗発熱体は一般に薄
板棒状の部材を、加熱対象物の形状に合わせて、適当に
配置構成したものであった。例えば、加熱対象物がウエ
ハーのように円盤状の場合は、前述の薄板棒状の部材を
とぐろ状に巻いて、これを形成している。そして、この
抵抗発熱体と基板との中間には伝熱媒体としての金属
が、配設されているだけであった。従って、こういった
基板保持台においては、抵抗発熱体がある部位(薄板棒
状の部材の直上部)と抵抗発熱体がない部位(薄板棒状
の部材の中間部の直上部)との間で、加熱状態、ひいて
は温度状態の不均一な部位が発生する。結果、加熱対象
の基板は、二次元的に不均一に加熱され、基板上での薄
膜形成が不均一に起こり、膜性能に問題を残すこととな
っていた。このような理由から、製品の完成品の歩留り
が悪く、状況が悪い場合は約4割り程度の不良品を生じ
る場合もあった。この傾向は、近来薄膜形成の対象とな
る基板が大口径化しているため、特に著しくなってい
る。さらに、このような基板保持台においては、基板保
持台に前述の抵抗発熱体が挿入されている部位、或いは
抵抗発熱体と台を形成する金属部間等において腐食によ
る酸化物析出が起こり、これが汚染物質となる問題があ
った。
った基板保持台において、従来の抵抗発熱体は一般に薄
板棒状の部材を、加熱対象物の形状に合わせて、適当に
配置構成したものであった。例えば、加熱対象物がウエ
ハーのように円盤状の場合は、前述の薄板棒状の部材を
とぐろ状に巻いて、これを形成している。そして、この
抵抗発熱体と基板との中間には伝熱媒体としての金属
が、配設されているだけであった。従って、こういった
基板保持台においては、抵抗発熱体がある部位(薄板棒
状の部材の直上部)と抵抗発熱体がない部位(薄板棒状
の部材の中間部の直上部)との間で、加熱状態、ひいて
は温度状態の不均一な部位が発生する。結果、加熱対象
の基板は、二次元的に不均一に加熱され、基板上での薄
膜形成が不均一に起こり、膜性能に問題を残すこととな
っていた。このような理由から、製品の完成品の歩留り
が悪く、状況が悪い場合は約4割り程度の不良品を生じ
る場合もあった。この傾向は、近来薄膜形成の対象とな
る基板が大口径化しているため、特に著しくなってい
る。さらに、このような基板保持台においては、基板保
持台に前述の抵抗発熱体が挿入されている部位、或いは
抵抗発熱体と台を形成する金属部間等において腐食によ
る酸化物析出が起こり、これが汚染物質となる問題があ
った。
【0004】そこで本発明の目的は、例えば基板が大口
径化し、薄膜形成を必要とする処理対象体の面積が大き
くなった場合にも、この基板を可能な限り均一に加熱す
ることができ、均一な薄膜が形成できる加熱構成を備え
たCVD薄膜形成装置の基板保持台を得ることにある。
径化し、薄膜形成を必要とする処理対象体の面積が大き
くなった場合にも、この基板を可能な限り均一に加熱す
ることができ、均一な薄膜が形成できる加熱構成を備え
たCVD薄膜形成装置の基板保持台を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるCVD薄膜形成装置の基板保持台の特徴
構成は、基板保持台が、面状成形部を備え、且つ遠赤外
線放射型の自己加熱材で構成される本体部と、少なくと
も面状成形部上に形成される絶縁皮膜層とを備えて構成
され、この絶縁皮膜層が、基板を保持する基板保持部と
して構成されていることにあり、その作用・効果は次の
通りである。
の本発明によるCVD薄膜形成装置の基板保持台の特徴
構成は、基板保持台が、面状成形部を備え、且つ遠赤外
線放射型の自己加熱材で構成される本体部と、少なくと
も面状成形部上に形成される絶縁皮膜層とを備えて構成
され、この絶縁皮膜層が、基板を保持する基板保持部と
して構成されていることにあり、その作用・効果は次の
通りである。
【0006】
【作用】つまり本願の基板保持台においては、加熱部材
として遠赤外線放射型の自己加熱材が採用される。ここ
で、この自己加熱材で形成される本体部は、面状成形部
を備える形状とされる。さらに、この面状成形部の上部
側に絶縁皮膜層が形成され、この絶縁皮膜層の上部に基
板が配設されて、この基板上で膜形成がおこなわれるの
である。ここで、本体部を通電状態とすると本体部は自
己加熱を始めるとともに、遠赤外線を放射する。結果、
この遠赤外線により薄膜形成に必要なエネルギーが原料
ガスに供給される。ここで本願においては本体部の構成
により、エネルギー供給が空間的に均一におこなわれ
る。当然、エネルギーの一部は通常の伝熱によっても伝
達される。従って、薄膜形成に必要なエネルギーは基板
に対して面状に且つ均等に供給され、膜形成に必要な核
分布が均一になされるとともに、この核を中心として成
長する膜も均一に成長する。よって形成される薄膜は、
均一、均質なものとなり、良好な膜が得られる。ここ
で、本体部と基板間には絶縁皮膜層が設けられているた
め、本体部を加熱するためにこれを通電状態としても、
この絶縁皮膜層により基板に電流が流れ、基板上に形成
されている回路等がダメージを受けることはない。
として遠赤外線放射型の自己加熱材が採用される。ここ
で、この自己加熱材で形成される本体部は、面状成形部
を備える形状とされる。さらに、この面状成形部の上部
側に絶縁皮膜層が形成され、この絶縁皮膜層の上部に基
板が配設されて、この基板上で膜形成がおこなわれるの
である。ここで、本体部を通電状態とすると本体部は自
己加熱を始めるとともに、遠赤外線を放射する。結果、
この遠赤外線により薄膜形成に必要なエネルギーが原料
ガスに供給される。ここで本願においては本体部の構成
により、エネルギー供給が空間的に均一におこなわれ
る。当然、エネルギーの一部は通常の伝熱によっても伝
達される。従って、薄膜形成に必要なエネルギーは基板
に対して面状に且つ均等に供給され、膜形成に必要な核
分布が均一になされるとともに、この核を中心として成
長する膜も均一に成長する。よって形成される薄膜は、
均一、均質なものとなり、良好な膜が得られる。ここ
で、本体部と基板間には絶縁皮膜層が設けられているた
め、本体部を加熱するためにこれを通電状態としても、
この絶縁皮膜層により基板に電流が流れ、基板上に形成
されている回路等がダメージを受けることはない。
【0007】
【発明の効果】従って、従来のように抵抗加熱体により
不均一な状態で熱伝導を受けて加熱される場合と比べ
て、膜品質の良好な薄膜を得ることが可能となった。さ
らに、例えば赤外線は単結晶であるSi基板に対しては
吸収されずに透過してしまうため、基板がSi基板の場
合は、このSi基板が不要に加熱されることはなく、基
板の加熱による歪み、割れ等を回避でるようになった。
一方同様の理由から、エネルギーが直接反応物に供給さ
れるため、反応物の活性化、成膜速度の加速化を実現す
ることが可能となった。以上説明したように、諸般の要
素から本願の構成を採用すると良好な薄膜形成が可能と
なり、製品の歩留りが格段に上昇した(従来例の歩留り
が6割り程度であったのが、本願の構成を採用すること
により9割り程度となった。)。
不均一な状態で熱伝導を受けて加熱される場合と比べ
て、膜品質の良好な薄膜を得ることが可能となった。さ
らに、例えば赤外線は単結晶であるSi基板に対しては
吸収されずに透過してしまうため、基板がSi基板の場
合は、このSi基板が不要に加熱されることはなく、基
板の加熱による歪み、割れ等を回避でるようになった。
一方同様の理由から、エネルギーが直接反応物に供給さ
れるため、反応物の活性化、成膜速度の加速化を実現す
ることが可能となった。以上説明したように、諸般の要
素から本願の構成を採用すると良好な薄膜形成が可能と
なり、製品の歩留りが格段に上昇した(従来例の歩留り
が6割り程度であったのが、本願の構成を採用すること
により9割り程度となった。)。
【0008】さらに上記の発明において、絶縁皮膜層を
本体部の全外周部を覆うCVD皮膜層で構成する場合
は、この膜層を緻密なものとすることが可能であるとと
もに、この層により本体部等から発生する汚染物質の量
を、格段に減少させることが可能となった。
本体部の全外周部を覆うCVD皮膜層で構成する場合
は、この膜層を緻密なものとすることが可能であるとと
もに、この層により本体部等から発生する汚染物質の量
を、格段に減少させることが可能となった。
【0009】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1に本願の基板保持台7を備えたCVD薄膜形成装置1
の構成が示されている。このCVD薄膜形成装置1は、
所謂レーザーCVD薄膜形成装置であり、加熱体により
供給される熱エネルギーと、レーザー光によって供給さ
れるエネルギーにより原料ガスの分解・励起・膜形成を
おこなうものである。このレーザーCVD薄膜形成装置
は、従来の単純なCVD薄膜形成装置より低温で薄膜形
成をおこなうことが可能であるため、基板等に熱的ダメ
ージを与えることが少なく、良好な膜形成が行える利点
を備えている。以下に、半導体(IC、LSI等)基板
4上に、薄膜層6を形成する場合を、例に採って説明す
る。ここで、基板4はシリコン基板を例にとるものと
し、この基板4上に絶縁膜あるいは不動態化膜である酸
化シリコンの薄膜6を形成するものとする。
1に本願の基板保持台7を備えたCVD薄膜形成装置1
の構成が示されている。このCVD薄膜形成装置1は、
所謂レーザーCVD薄膜形成装置であり、加熱体により
供給される熱エネルギーと、レーザー光によって供給さ
れるエネルギーにより原料ガスの分解・励起・膜形成を
おこなうものである。このレーザーCVD薄膜形成装置
は、従来の単純なCVD薄膜形成装置より低温で薄膜形
成をおこなうことが可能であるため、基板等に熱的ダメ
ージを与えることが少なく、良好な膜形成が行える利点
を備えている。以下に、半導体(IC、LSI等)基板
4上に、薄膜層6を形成する場合を、例に採って説明す
る。ここで、基板4はシリコン基板を例にとるものと
し、この基板4上に絶縁膜あるいは不動態化膜である酸
化シリコンの薄膜6を形成するものとする。
【0010】先ずこの装置1の構成について説明する。
この装置1は、装置内に、その内圧を調節可能な薄膜形
成室1aを備えたものであり、原料ガス供給路2及び原
料ガス排出路3を備えている。さらに、薄膜形成室1a
の中央部1cに、薄膜形成の対象となる基板4が載置さ
れる基板保持台7が備えられている。この基板保持台7
は、本体部を構成するセラミックヒータ7aとこのセラ
ミックヒータ7aの外面部を被覆する絶縁皮膜層として
のTiNのCVD皮膜層7bとから構成されている。ま
た、基板上の原料ガスgを励起するレーザー光9が薄膜
形成室内に導入されるレーザー光照射用窓10が設けら
れるとともに、このレーザー光9を発振するレーザー光
源であるエキシマレーザー11が装置1の側部に備えら
れている。さらに、レーザー光9が、薄膜形成室1a外
へ導出されるレーザー光出口窓12が設けられている。
この装置1は、装置内に、その内圧を調節可能な薄膜形
成室1aを備えたものであり、原料ガス供給路2及び原
料ガス排出路3を備えている。さらに、薄膜形成室1a
の中央部1cに、薄膜形成の対象となる基板4が載置さ
れる基板保持台7が備えられている。この基板保持台7
は、本体部を構成するセラミックヒータ7aとこのセラ
ミックヒータ7aの外面部を被覆する絶縁皮膜層として
のTiNのCVD皮膜層7bとから構成されている。ま
た、基板上の原料ガスgを励起するレーザー光9が薄膜
形成室内に導入されるレーザー光照射用窓10が設けら
れるとともに、このレーザー光9を発振するレーザー光
源であるエキシマレーザー11が装置1の側部に備えら
れている。さらに、レーザー光9が、薄膜形成室1a外
へ導出されるレーザー光出口窓12が設けられている。
【0011】以下、本願の装置1を使用して、基板4上
に薄膜6を形成する場合について説明する。基板近傍部
は基板保持台7に備えられているセラミックヒータ7a
により加熱されて約350℃程度の温度域に保持され、
原料ガス供給路2より原料ガスgとしてのSiH4及び
N2Oが供給される。この原料ガスgは基板上部域4a
に拡散供給される。一方基板保持台7からは、遠赤外線
Lが前述の原料ガスgに向けて発っせられる。即ち、原
料ガスgは、この遠赤外線L及び前述のレーザー光9よ
りエネルギーを受けて、分解・励起され、基板4上にS
iO2膜となって成長することとなる。このようにして
基板4上における膜生成をおこなうことが可能となる。
ここで、セラミックヒータ7aは絶縁皮膜層であるCV
D皮膜層7bにより被覆されているため、セラミックヒ
ータ7aが通電状態にあっても、この絶縁皮膜層により
基板に電流が流れ、基板上に形成されている回路等がダ
メージを受けることはない。さらに、絶縁皮膜層はセラ
ミックヒータ7aの外周全体を緻密に被覆しているた
め、この層により汚染物質の発生、漏出が防止される。
に薄膜6を形成する場合について説明する。基板近傍部
は基板保持台7に備えられているセラミックヒータ7a
により加熱されて約350℃程度の温度域に保持され、
原料ガス供給路2より原料ガスgとしてのSiH4及び
N2Oが供給される。この原料ガスgは基板上部域4a
に拡散供給される。一方基板保持台7からは、遠赤外線
Lが前述の原料ガスgに向けて発っせられる。即ち、原
料ガスgは、この遠赤外線L及び前述のレーザー光9よ
りエネルギーを受けて、分解・励起され、基板4上にS
iO2膜となって成長することとなる。このようにして
基板4上における膜生成をおこなうことが可能となる。
ここで、セラミックヒータ7aは絶縁皮膜層であるCV
D皮膜層7bにより被覆されているため、セラミックヒ
ータ7aが通電状態にあっても、この絶縁皮膜層により
基板に電流が流れ、基板上に形成されている回路等がダ
メージを受けることはない。さらに、絶縁皮膜層はセラ
ミックヒータ7aの外周全体を緻密に被覆しているた
め、この層により汚染物質の発生、漏出が防止される。
【0012】本願の構成においては、この膜形成反応に
おいて、セラミックヒータ7aにより供給される遠赤外
線Lにより反応がおこなわれるため、原料ガスgに対す
る空間的に均等な加熱が可能となるとともに、膜形成段
階においても空間的な熱分布が均等で良好な状態となっ
ている。従って、従来よりも厚みが均一で均質な膜形成
が可能となった。
おいて、セラミックヒータ7aにより供給される遠赤外
線Lにより反応がおこなわれるため、原料ガスgに対す
る空間的に均等な加熱が可能となるとともに、膜形成段
階においても空間的な熱分布が均等で良好な状態となっ
ている。従って、従来よりも厚みが均一で均質な膜形成
が可能となった。
【0013】〔別実施例〕本願の別実施例について以下
に箇条書きする。 (イ)上記の実施例においては基板保持台7を形成する
ために、本体部にセラミックヒータ7aを採用したが、
こういったものの他、カーボンヒータを採用することも
可能である。即ち、基板を保持するための面状成形部を
有するように成形可能で、且つ自己加熱状態において遠
赤外線を放射するものであれば、いかなるものでも基板
保持台の本体部を形成する材料として採用することが可
能である。従って、このようなものを、遠赤外線放射型
の自己加熱材と称する。 (ロ)さらに絶縁皮膜層としては、緻密な絶縁皮膜層を
形成できるものであればいかなるものでもよい。こうい
った膜としては、前述のTiNの他Si3N4の膜層もあ
る。 (ハ)さらに上記の実施例においては、レーザー光9を
原料ガスの分解・励起手段として使用するレーザーCV
D装置に、本願の発明の構成を採用する例を示したが、
本願の発明は、熱エネルギーを原料ガス等に供給して薄
膜を形成するものに対しては、いかなるものに対しても
適応することができる。こういったものの例としては、
単なる熱CVD装置がある。 (ニ)さらに上記の実施例においては、Si基板上にS
iO2膜を形成する例について説明したが、原料ガスと
して、(SiH4 NH3)、(Si2H6 NH 3)を一
対で使用したSiN膜等もある。膜の種類は、遠赤外線
で原料ガスが加熱できればこれを問わない。
に箇条書きする。 (イ)上記の実施例においては基板保持台7を形成する
ために、本体部にセラミックヒータ7aを採用したが、
こういったものの他、カーボンヒータを採用することも
可能である。即ち、基板を保持するための面状成形部を
有するように成形可能で、且つ自己加熱状態において遠
赤外線を放射するものであれば、いかなるものでも基板
保持台の本体部を形成する材料として採用することが可
能である。従って、このようなものを、遠赤外線放射型
の自己加熱材と称する。 (ロ)さらに絶縁皮膜層としては、緻密な絶縁皮膜層を
形成できるものであればいかなるものでもよい。こうい
った膜としては、前述のTiNの他Si3N4の膜層もあ
る。 (ハ)さらに上記の実施例においては、レーザー光9を
原料ガスの分解・励起手段として使用するレーザーCV
D装置に、本願の発明の構成を採用する例を示したが、
本願の発明は、熱エネルギーを原料ガス等に供給して薄
膜を形成するものに対しては、いかなるものに対しても
適応することができる。こういったものの例としては、
単なる熱CVD装置がある。 (ニ)さらに上記の実施例においては、Si基板上にS
iO2膜を形成する例について説明したが、原料ガスと
して、(SiH4 NH3)、(Si2H6 NH 3)を一
対で使用したSiN膜等もある。膜の種類は、遠赤外線
で原料ガスが加熱できればこれを問わない。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本願のCVD薄膜形成装置の構成を示す図
【図2】従来のCVD薄膜形成装置の構成を示す図
4 基板 6 薄膜 7a 本体部 7b 絶縁皮膜層 L 赤外線 g 原料ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土肥 祥司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 基板(4)を保持しながらこの基板
(4)上に薄膜(6)を形成するためのCVD薄膜形成
装置の基板保持台であって、 前記基板保持台(7)が、 面状成形部を備え、且つ遠赤外線放射型の自己加熱材で
構成される本体部(7a)と、少なくとも前記面状成形
部上に形成される絶縁皮膜層(7b)とを備えて構成さ
れ、 前記絶縁皮膜層(7b)が、前記基板(4)を保持する
基板保持部として構成されているCVD薄膜形成装置の
基板保持台。 - 【請求項2】 前記本体部(7a)がセラミックヒータ
である請求項1記載のCVD薄膜形成装置の基板保持
台。 - 【請求項3】 前記本体部(7a)がカーボンヒータで
ある請求項1記載のCVD薄膜形成装置の基板保持台。 - 【請求項4】 前記絶縁皮膜層(7b)が、前記本体部
(7a)の全外周部を覆うCVD皮膜層である請求項1
記載のCVD薄膜形成装置の基板保持台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22152991A JPH0559556A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | Cvd薄膜形成装置の基板保持台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22152991A JPH0559556A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | Cvd薄膜形成装置の基板保持台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559556A true JPH0559556A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16768149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22152991A Pending JPH0559556A (ja) | 1991-09-02 | 1991-09-02 | Cvd薄膜形成装置の基板保持台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0559556A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007531997A (ja) * | 2004-03-31 | 2007-11-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法 |
-
1991
- 1991-09-02 JP JP22152991A patent/JPH0559556A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007531997A (ja) * | 2004-03-31 | 2007-11-08 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法 |
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