JPH0559349U - 半導体の劣化検出装置 - Google Patents

半導体の劣化検出装置

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JPH0559349U JP001208U JP120892U JPH0559349U JP H0559349 U JPH0559349 U JP H0559349U JP 001208 U JP001208 U JP 001208U JP 120892 U JP120892 U JP 120892U JP H0559349 U JPH0559349 U JP H0559349U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡素化され素子数が多くても製作が容
易で信頼性の向上する半導体の劣化検出装置を提供す
る。 【構成】 直列又は並列の半導体素子SCR1〜SCR3
の劣化を発光素子LED1〜LED3を用いて検出するも
のにおいて、1つの発光素子LED1を除く各発光素子
LED2,LED3と直列に光スイッチング素子Tr1
Tr2を夫々接続し、前記1つの発光素子LED1と他の
光スイッチング素子LED2回路の光スイッチング素子
Tr1間、前記他の発光素子LED2と更に他の発光素子
LED3回路の光スイッチング素子Tr1間…等の発光素
子と光スイッチング素子を順次光ファイバーa1,a2
接続し、最後の発光素子LED3と素子異常検出器1と
を光ファイバーa3で接続し、発光素子LED3が発光す
るか否かをみて、素子SCR1〜SCR3の破壊を検出す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電力変換装置における電力用半導体素子の過電圧又は過電圧を保護 するための半導体劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力変換装置は、電力用半導体素子を複数個直列又は並列に接続して使用する 場合、通常、素子が1個破損しても、装置が正常に運転しうるように設計されて いる。
【0003】 図3は電力用半導体素子が直列接続されている場合の素子劣化検出回路を示す 。図3において、SCR1,SCR2,SCR3は直列に接続されたサイリスタ( 電力用半導体素子、以下単に素子という。),R1,R2,R3は各素子に印加す る電圧分担を改善するため素子と並列に接続された電圧分担抵抗、LED1,L ED2,LED3は電圧分担抵抗に流れる電流により発光する発光ダイオード、1 は発光ダイオードが発光しているか否かを検出し、素子が正常か破損かを検出す る素子異常検出器、b1〜b3は各発光ダイオードの光を素子異常検出器に導く光 ファイバーである。
【0004】 次に、図4に素子が並列に接続されている場合の素子劣化検出回路を示す。図 4において、F1〜F3は素子SCR1〜SCR3に夫々直列に接続された破損素子 切離用ヒューズである。この場合素子異常検出器1は素子破損を切れたヒューズ F1〜F3の接点によって検出している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記図3に示すような半導体劣化検出装置は、各素子から光ケーブル等の検出 用ケーブルを素子異常検出器1まで配線しなくてはならない。このため、素子数 が増えると配線数が増大し、構造が複雑となり製作上及び信頼性の点にも問題が ある。更に、素子を油浸又はフロロカーボン等液体タンクに入れる場合は、液体 タンクに配線を通すためのブッシングの数が増大するので、液洩れの問題が発生 する。
【0006】 また、図4に示すような半導体劣化検出装置は、ヒューズの接点により素子破 壊を検出しているので、耐電圧が低くまた検出速度が遅い等の欠点がある。
【0007】 本考案は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と するところは、構造が簡素化され、素子数が多くても製作が容易で、信頼性のあ る半導体の劣化検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の半導体の劣化検出装置は、電力用半導体 素子を複数個直列又は並列接続した回路の素子劣化を夫々発光素子を用いて検出 するものにおいて、1つの発光素子を除く各発光素子と直列に光スイッチング素 子を夫々接続し、前記1つの発光素子と他の発光素子回路の光スイッチング素子 間,前記他の発光素子と更に他の発光素子回路の光スイッチング素子間…等の発 光素子と光スイッチング素子を光ファイバーで順次接続し、最後に接続された発 光素子の発光状態を検出することにより素子の劣化を検出することを特徴とした ものである。
【0009】
【作用】
複数個直列又は並列に接続した電力用半導体素子がすべて正常であれば、先ず 、光スイッチング素子が接続されていない発光ダイオードが発光する。このため 、この発光ダイオードと光ファイバーによって結合された光スイッチング素子が 導通し、そのスイッチング素子と直列に接続されている発光ダイオードが発光す る。
【0010】 このようにして順次各素子の劣化を検出する発光ダイオードが発光する。従っ て最後の発光ダイオードが発光していることにより、すべての素子が正常に導通 していることがわかる。
【0011】 これに対し、複数の素子のうち1ケでも破損しているものがあれば、その破損 している素子と並列の発光ダイオードは発光しないので、その発光ダイオードと 光ファイバーで結合されている光スイッチング素子は導通しない。しかして、そ の発光ダイオード以降の発光ダイオードは発光することがない。従って最後の発 光ダイオードが発光状態を検出することにより、電力用半導体素子の劣化を検出 することができる。
【0012】
【実施例】
第1実施例 図1は電力用半導体素子が直列接続の場合の素子劣化検出回路を示す。図1に おいて、SCR1〜SCR3は直列に接続されたサイリスタ(電力用半導体素子、 以下単に素子という)、R1〜R3は夫々素子SCR1〜SCR3と並列に接続され た電圧分担用抵抗、LED1〜LED2は夫々抵抗R1〜R3と直列に接続された素 子SCR1〜SCR3の劣化検出用発光ダイオード、Tr1及びTr2は抵抗R2と 発光ダイオードLED2間及び抵抗R3と発光ダイオードLED3間に接続された ホトトランジスタ(光スイッチング素子)。
【0013】 a1及びa2は夫々発光ダイオードLED1及びLED2の光をホトトランジスタ Tr1及びTr2に導く光ファイバー、a3は発光ダイオードLED3の光を素子異 常検出器1に導く光ファイバー、ZD1,ZD2は夫々ホトトランジスタTr1, Tr2が不導時でも抵抗R2,R3が電圧分担しうるように、ホトトランジスタT r1,Tr2と発光ダイオードLED2,LED3の直列回路に対し並列に接続され たツェナーダイオードである。
【0014】 この第1実施例回路の動作について説明するに、直列に接続された素子SCR 1 〜SCR3が正常に動作している場合、先ず、発光ダイオードLED1が発光し 、この光が光ファイバーa1を通じてホトトランジスタTr1を導通させて発光ダ イオードLED2を発光させる。同様に、この光は光ファイバーa2を通じてホト トランジスタTr2を導通させて発光ダイオードLED3を発光させる。この光は 光ファイバーa3を通じて素子異常検出器1に入り、素子SCR1〜SCR3が正 常に動作していると判定される。
【0015】 次に、この状態において、素子SCR1〜SCR3のうち例えば、素子SCR2 が破壊したとすると、発光ダイオードLED2の発光は消えるので、光スイッチ ング素子Tr2はオフとなり、発光ダイオードLED3の発光も消える。同様にし て何れの素子が破壊しても発光ダイオードLED3の発光は消えるので、素子異 常検出器1により素子異常の判定がなされる。
【0016】 第2実施例 図2は半導体素子が並列接続の場合の素子劣化検出回路を示す。図2において 、SCR1〜SCR3は並列に接続されたサイリスタ(素子)、Ra1〜Ra3は夫 々素子SCR1〜SCR3と直列に接続された抵抗、LED1〜LED3は夫々抵抗 Rb1〜Rb3を介して素子SCR1〜SCR3と並列に接続された素子SCR1〜 SCR3の破損を検出する発光ダイオード、Tr1及びTr2は夫々抵抗Rb2と発 光ダイオードLED2間及び抵抗Rb3と発光ダイオードLED3間に直列に接続 されたホトトランジスタ。a1,a2は発光ダイオードLED1,LED2の光をホ トトランジスタTr1,Tr2に導く光ファイバー、a3は発光ダイオードLED3 の光を素子異常検出器1に導く発光ダイオード、ZD1,ZD2は夫々オートトラ ンジスタTr1,Tr2と発光ダイオードLED2,LED3の直列回路に対し並列 に接続されたツェナーダイオードである。
【0017】 この第2実施例回路も第1実施例回路と同様に、素子SCR1〜SCR3が正常 であれば、すべての発光ダイオードが発光するので、最後の発光ダイオードが発 光するか否かにより素子SCR1〜SCR3のうち少なくとも1つ以上の素子が破 損していることを検出することができる。
【0018】 上記実施例では半導体素子としてSCRを用いた場合について説明したが、素 子としてはSCRは限定されるものでないことはいうまでもない。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0020】 (1)直列又は並列に接続された半導体素子の良,否の判定は、最後の発光ダイ オードの発光を検出すればよいので、半導体劣化検出装置の構造が簡素化され、 製作上、信頼性が向上する。
【0021】 (2)素子異常検出器に導く光ファイバーは最後の発光ダイオードからのものだ けでよいので、半導体素子を油浸又はフロロガーボン等液体タンクに入れた場合 、タンク壁を通すためのブッシング数が少なくて済むので液洩れの問題が解消す る。
【0022】 (3)従来並列接続時の素子異常検出器としてヒューズの接点を用いていたが、 半導体スイッチを使用しているので、機械的接点部分がなく、検出速度が早くな る。
【0023】 (4)素子の検出信号を光で伝送するため、絶縁の問題がなく、高電圧回路での 素子破損を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例にかかる半導体劣化検出装
置の回路を示すブロック回路図、
【図2】同第2実施例の回路を示すブロック回路図、
【図3】従来半導体劣化検出装置の回路を示すブロック
回路図、
【図4】同従来の他の例を示すブロック回路図。
【符号の説明】
SCR1〜SCR3…サイリスタ(電力用半導体素子) LED1〜LED3…発光ダイオード R1〜R3,Ra1〜Ra3,Rb1〜Rb3…抵抗 Tr1,Tr2…ホトトランジスタ(光スイッチング素
子) ZD1,ZD2…ツェナーダイオード a1〜a3,b1〜b3…光ファイバー F1〜F3…ヒューズ 1…素子異常検出器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用半導体素子を複数個直列又は並列
    接続した回路の素子劣化を夫々発光素子を用いて検出す
    るものにおいて、1つの発光素子を除く各発光素子と直
    列に光スイッチング素子を夫々接続し、前記1つの発光
    素子と他の発光素子回路の光スイッチング素子間,前記
    他の発光素子と更に他の発光素子回路の光スイッチング
    素子間…等の発光素子と光スイッチング素子を光ファイ
    バーで順次接続し、最後に接続された発光素子の発光状
    態を検出することにより素子の劣化を検出することを特
    徴とした半導体の劣化検出装置。
JP1992001208U 1992-01-17 1992-01-17 半導体の劣化検出装置 Expired - Lifetime JP2584141Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020116236A1 (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 日本電産リード株式会社 検査装置、検査方法、及び検査装置用プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020116236A1 (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 日本電産リード株式会社 検査装置、検査方法、及び検査装置用プログラム
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