JPH055907A - エレクトロクロミツク表示素子 - Google Patents
エレクトロクロミツク表示素子Info
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- JPH055907A JPH055907A JP3183135A JP18313591A JPH055907A JP H055907 A JPH055907 A JP H055907A JP 3183135 A JP3183135 A JP 3183135A JP 18313591 A JP18313591 A JP 18313591A JP H055907 A JPH055907 A JP H055907A
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- metal
- electrodes
- electrochromic
- sulfonic acid
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ガラス基板にインジウム・スズ酸化物からな
る透明導電性層を形成してなるような一対の電極の間
に、エレクトロクロミックであるスルホン化フタロシア
ニン化合物又はスルホン化ナフタロシアニン化合物を含
む、無機塩の水溶液などのイオン伝導体を配置した。 【効果】 製造方法が容易で、安価なエレクトロクロミ
ック表示素子を得ることができる。
る透明導電性層を形成してなるような一対の電極の間
に、エレクトロクロミックであるスルホン化フタロシア
ニン化合物又はスルホン化ナフタロシアニン化合物を含
む、無機塩の水溶液などのイオン伝導体を配置した。 【効果】 製造方法が容易で、安価なエレクトロクロミ
ック表示素子を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧印加により発色が変
化するエレクトロクロミック現象を利用した表示素子に
関する。
化するエレクトロクロミック現象を利用した表示素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】光の透過体に電圧を加えると光の吸収量
が増加し、電圧をなくすと光の吸収量が可逆的に回復す
る所謂エレクトロクロミック現象を利用したエレクトロ
クロミック表示素子は、エレクトロクロミック・ディス
プレイ(ELECTROCHROMIC DISPLA
Y、以下ECDと略記する)に使用されている。
が増加し、電圧をなくすと光の吸収量が可逆的に回復す
る所謂エレクトロクロミック現象を利用したエレクトロ
クロミック表示素子は、エレクトロクロミック・ディス
プレイ(ELECTROCHROMIC DISPLA
Y、以下ECDと略記する)に使用されている。
【0003】ECDはどこからもよく見え、表示品質が
良いので各種の表示への展開が期待されている。例え
ば、交通関係の行先案内表示、料金表示、各種計測機器
表示類などの用途である。
良いので各種の表示への展開が期待されている。例え
ば、交通関係の行先案内表示、料金表示、各種計測機器
表示類などの用途である。
【0004】エレクトロクロミック表示素子は、基本的
には、一方の電極表面にエレクトロクロミック材を薄膜
状に形成した1対の電極と、その電極間に電解液を配し
たものであり、エレクトロクロミック材を薄膜状に形成
した電極を表示電極、他方の電極を対向電極と呼ぶ。
には、一方の電極表面にエレクトロクロミック材を薄膜
状に形成した1対の電極と、その電極間に電解液を配し
たものであり、エレクトロクロミック材を薄膜状に形成
した電極を表示電極、他方の電極を対向電極と呼ぶ。
【0005】従来、一般に表示電極としては、ガラス、
プラスチックの表面にインジウム・スズ酸化物(以下I
TOと略記する)の薄膜を形成し、更に、エレクトロク
ロミック材を真空蒸着法、スパッタリング法などによっ
て蒸着し薄膜を形成していた。エレクトロクロミック材
としては、酸化タングステン、酸化モリブデン、水酸化
イリジウム、五酸化バナジウム、酸化チタンなどの無機
化合物や金属フタロシアニン化合物、ビオロゲン、アン
トラキノン化合物などの有機化合物が挙げられる。
プラスチックの表面にインジウム・スズ酸化物(以下I
TOと略記する)の薄膜を形成し、更に、エレクトロク
ロミック材を真空蒸着法、スパッタリング法などによっ
て蒸着し薄膜を形成していた。エレクトロクロミック材
としては、酸化タングステン、酸化モリブデン、水酸化
イリジウム、五酸化バナジウム、酸化チタンなどの無機
化合物や金属フタロシアニン化合物、ビオロゲン、アン
トラキノン化合物などの有機化合物が挙げられる。
【0006】無機化合物の代表的なものに酸化タングス
テンがある。酸化タングステンは電気化学的還元により
着色し、酸化により消色することが知られている。その
着色機構は一般に式1のように進むとされている。
テンがある。酸化タングステンは電気化学的還元により
着色し、酸化により消色することが知られている。その
着色機構は一般に式1のように進むとされている。
【0007】
【式1】 WO3+xM++xe-(無色)⇔ MxWO3(青色) 但しここでM+はH+、Li+、Na+、K+等の電解質の
対イオンである。
対イオンである。
【0008】また有機化合物の代表的なものに金属フタ
ロシアニン化合物がある。金属フタロシアニン化合物の
具体例としては、ルテチウムフタロシアニン、エルビウ
ム水素フタロシアニンが知られており、用いられる金属
は希土類金属である。
ロシアニン化合物がある。金属フタロシアニン化合物の
具体例としては、ルテチウムフタロシアニン、エルビウ
ム水素フタロシアニンが知られており、用いられる金属
は希土類金属である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレクトロクロ
ミック表示素子において、エレクトロクロミック材は、
前記した電極基板上に蒸着薄膜として形成されていた。
これは、上記エレクトロクロミック材、特に、金属フタ
ロシアニン化合物の溶媒に対する溶解性が乏しいため、
使用する際には蒸着薄膜を形成する必要があったためで
ある。しかし、金属フタロシアニン化合物は有機物であ
るため、蒸着時において熱分解しやすく均一な膜の形成
が困難であるという問題があった。また、蒸着薄膜を形
成するための真空蒸着法やスパッタリング法は装置が大
がかりで製造コストを増加させていた。
ミック表示素子において、エレクトロクロミック材は、
前記した電極基板上に蒸着薄膜として形成されていた。
これは、上記エレクトロクロミック材、特に、金属フタ
ロシアニン化合物の溶媒に対する溶解性が乏しいため、
使用する際には蒸着薄膜を形成する必要があったためで
ある。しかし、金属フタロシアニン化合物は有機物であ
るため、蒸着時において熱分解しやすく均一な膜の形成
が困難であるという問題があった。また、蒸着薄膜を形
成するための真空蒸着法やスパッタリング法は装置が大
がかりで製造コストを増加させていた。
【0010】本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を
解消しようとするものであり、蒸着膜を形成せずにカラ
ー表示可能なエレクトロクロミック表示素子を提供する
ことを目的とする。
解消しようとするものであり、蒸着膜を形成せずにカラ
ー表示可能なエレクトロクロミック表示素子を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになしたものであって、1対の電極とその電
極間に化1で示される金属フタロシアニン化合物又は化
2で示される金属ナフタロシアニン化合物を含むイオン
伝導体を配してなるエレクトロクロミック表示素子を要
旨とするものである。
成するためになしたものであって、1対の電極とその電
極間に化1で示される金属フタロシアニン化合物又は化
2で示される金属ナフタロシアニン化合物を含むイオン
伝導体を配してなるエレクトロクロミック表示素子を要
旨とするものである。
【0012】以下、詳細に説明する。電極は、透明、半
透明または不透明なガラス板またはプラスチック板など
の基材にITO、酸化スズ、酸化インジウム等の透明導
電性金属酸化物や、金、白金、アルミニウム、クロム等
の金属を真空蒸着法あるいはスパッタリング法によって
薄膜状に形成したものや、金、白金、アルミニウム、ク
ロム等の金属をそのまま使用することができる。特に、
透明な基材に透明導電性金属酸化物を薄膜状に形成した
ものを透明電極という。表示電極及び対向電極に前記透
明電極を使用した場合には透過型エレクトロクロミック
表示素子とすることができ、また、表示電極に透明電
極、対向電極に金属を使用した場合には対向電極を反射
板とした反射型エレクトロクロミック表示素子とするこ
とができる。さらに表示電極は必ずしも透明電極である
必要はなく、金属のスリットのような一部の光を透過す
るものであっても可能である。
透明または不透明なガラス板またはプラスチック板など
の基材にITO、酸化スズ、酸化インジウム等の透明導
電性金属酸化物や、金、白金、アルミニウム、クロム等
の金属を真空蒸着法あるいはスパッタリング法によって
薄膜状に形成したものや、金、白金、アルミニウム、ク
ロム等の金属をそのまま使用することができる。特に、
透明な基材に透明導電性金属酸化物を薄膜状に形成した
ものを透明電極という。表示電極及び対向電極に前記透
明電極を使用した場合には透過型エレクトロクロミック
表示素子とすることができ、また、表示電極に透明電
極、対向電極に金属を使用した場合には対向電極を反射
板とした反射型エレクトロクロミック表示素子とするこ
とができる。さらに表示電極は必ずしも透明電極である
必要はなく、金属のスリットのような一部の光を透過す
るものであっても可能である。
【0013】1対の電極間にはイオン伝導体が配されて
いる。イオン伝導体とは電解質を解離してキャリアイオ
ンとし、これを移動する能力を有するものである。この
イオン伝導体には各種のものが使用できる。一般には水
系電解液および非水溶媒系電解液を使用することができ
る。水系にて使用可能な電解質は、アルカリ金属をカチ
オンとするものが適し、それらのカチオンを含む塩化リ
チウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウ
ム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、過
塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム等の塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、酢酸塩、リン酸塩などの電解液や、塩酸、
硫酸、硝酸などの酸性電解液、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ性電解液も使
用できる。
いる。イオン伝導体とは電解質を解離してキャリアイオ
ンとし、これを移動する能力を有するものである。この
イオン伝導体には各種のものが使用できる。一般には水
系電解液および非水溶媒系電解液を使用することができ
る。水系にて使用可能な電解質は、アルカリ金属をカチ
オンとするものが適し、それらのカチオンを含む塩化リ
チウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウ
ム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、過
塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム等の塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、酢酸塩、リン酸塩などの電解液や、塩酸、
硫酸、硝酸などの酸性電解液、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ性電解液も使
用できる。
【0014】非水溶媒系電解液としては、溶媒としてメ
タノール、エタノール、1−プロパノール、セロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド、
N−メチルアセトアミド、ジメチルアセトアミド、N−
メチルプロピオアミド、N−メチルピロリドン等のアミ
ド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルチ
オホルムアミド、N−メチルチオピロリドン等の硫黄化
合物及びテトラヒドロフラン、プロピレンカーボネー
ト、ピリジン等を単独または複数混合して使用すること
ができる。また、電解質としては、塩化リチウム、臭化
リチウム、臭化ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素
酸ナトリウム、過塩素酸カリウム等を単独または複数混
合して使用することができる。
タノール、エタノール、1−プロパノール、セロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド、
N−メチルアセトアミド、ジメチルアセトアミド、N−
メチルプロピオアミド、N−メチルピロリドン等のアミ
ド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルチ
オホルムアミド、N−メチルチオピロリドン等の硫黄化
合物及びテトラヒドロフラン、プロピレンカーボネー
ト、ピリジン等を単独または複数混合して使用すること
ができる。また、電解質としては、塩化リチウム、臭化
リチウム、臭化ナトリウム、過塩素酸リチウム、過塩素
酸ナトリウム、過塩素酸カリウム等を単独または複数混
合して使用することができる。
【0015】特に電気導電率の高くエレクトロクロミッ
ク動作特性が良好な、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム水溶液等のイオン伝導体が好ましい。尚、イオン伝導
体中の酸素は酸化還元反応を生じるので窒素、アルゴン
等の不活性ガスを使用して除去しておくことが望まし
い。
ク動作特性が良好な、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム水溶液等のイオン伝導体が好ましい。尚、イオン伝導
体中の酸素は酸化還元反応を生じるので窒素、アルゴン
等の不活性ガスを使用して除去しておくことが望まし
い。
【0016】エレクトロクロミック材である前記化1、
化2で示したスルホン酸基を有する金属フタロシアニン
化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシアニン
化合物は、金属フタロシアニン化合物又は金属ナフタロ
シアニン化合物を用い常法により合成することができ
る。例えば、40%−発煙硫酸を用い、20℃以下で反
応させれば1分子中に1個、51℃で15時間反応させ
れば2個、60℃以上ならば3個のスルホン酸基を有す
る化合物を得ることができる。また、クロロスルホン酸
を用い、15℃にて5時間ほど反応させれば1分子中に
4個のスルホン酸基を有する化合物を得ることができ
る。尚、金属フタロシアニン化合物又は金属ナフタロシ
アニン化合物へのスルホン酸基(−SO3 H又は−SO
3 M(Mはアルカリ金属))の導入数は1〜4個である
が、溶解し易さの点から3〜4個が好ましい。
化2で示したスルホン酸基を有する金属フタロシアニン
化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシアニン
化合物は、金属フタロシアニン化合物又は金属ナフタロ
シアニン化合物を用い常法により合成することができ
る。例えば、40%−発煙硫酸を用い、20℃以下で反
応させれば1分子中に1個、51℃で15時間反応させ
れば2個、60℃以上ならば3個のスルホン酸基を有す
る化合物を得ることができる。また、クロロスルホン酸
を用い、15℃にて5時間ほど反応させれば1分子中に
4個のスルホン酸基を有する化合物を得ることができ
る。尚、金属フタロシアニン化合物又は金属ナフタロシ
アニン化合物へのスルホン酸基(−SO3 H又は−SO
3 M(Mはアルカリ金属))の導入数は1〜4個である
が、溶解し易さの点から3〜4個が好ましい。
【0017】このスルホン酸基を有する金属フタロシア
ニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシア
ニン化合物は中心金属としてコバルト、ニッケル、鉄、
銅、亜鉛、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、ア
ルミニウム等の遷移金属を用いたものである。特に、コ
バルト、鉄、アルミニウム、バナジウムの場合、変色が
鮮明でエレクトロクロミック特性が良好である。
ニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシア
ニン化合物は中心金属としてコバルト、ニッケル、鉄、
銅、亜鉛、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、ア
ルミニウム等の遷移金属を用いたものである。特に、コ
バルト、鉄、アルミニウム、バナジウムの場合、変色が
鮮明でエレクトロクロミック特性が良好である。
【0018】このスルホン酸基を有する金属フタロシア
ニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシア
ニン化合物は、水または有機溶媒に溶解して、イオン伝
導体中に配す。
ニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシア
ニン化合物は、水または有機溶媒に溶解して、イオン伝
導体中に配す。
【0019】なお、本発明のエレクトロクロミック表示
素子は、イオン伝導体中のイオン濃度を変化させたり、
印加電圧の極性をコントロールすることによって変色の
色調を変化させることもできる。
素子は、イオン伝導体中のイオン濃度を変化させたり、
印加電圧の極性をコントロールすることによって変色の
色調を変化させることもできる。
【0020】
【作用】スルホン酸基を有する金属フタロシアニン化合
物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシアニン化合
物を含むイオン伝導体を電極間に封入し、電極と電極と
の間に電圧を掃印すると、スルホン酸基を有する金属フ
タロシアニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフ
タロシアニン化合物は、以下の反応式に基づく着色機構
により変色するものと思われる。
物又はスルホン酸基を有する金属ナフタロシアニン化合
物を含むイオン伝導体を電極間に封入し、電極と電極と
の間に電圧を掃印すると、スルホン酸基を有する金属フ
タロシアニン化合物又はスルホン酸基を有する金属ナフ
タロシアニン化合物は、以下の反応式に基づく着色機構
により変色するものと思われる。
【0021】
【式2】 MePc+nM++ne-⇔ MnMePc (緑、黄緑、紫) (青、青緑、黄、黄緑、薄い緑、薄い黄緑、赤) 但し、ここでM+はH+、Li+、Na+、K+等の電解質
の対イオンであり、MePcは金属フタロシアニン化合
物を示す。
の対イオンであり、MePcは金属フタロシアニン化合
物を示す。
【0022】
【式3】 MeNc+nM++ne-⇔ MnMeNc (緑、黄緑、紫) (青、青緑、黄、黄緑、薄い緑、薄い黄緑、赤) 但し、ここでM+はH+、Li+、Na+、K+等の電解質
の対イオンであり、MeNcは金属ナフタロシアニン化
合物を示す。
の対イオンであり、MeNcは金属ナフタロシアニン化
合物を示す。
【0023】
実施例1 図1において、4、5は電極である。この電極4、5の
間にはイオン伝導体3と、このイオン伝導体3を電極
4、5間に封入するスペーサー6が配置されている。
間にはイオン伝導体3と、このイオン伝導体3を電極
4、5間に封入するスペーサー6が配置されている。
【0024】電極4、5は、ガラス基板1のイオン伝導
体3側にITOからなる透明導電性層2を形成したもの
である。
体3側にITOからなる透明導電性層2を形成したもの
である。
【0025】スペーサー6は、各種のプラスチックが使
用できるが加工性、耐久性の点でポリエチレンが好まし
く、前記電極4、5との隙間の封止にはエポキシ樹脂な
どの接着剤が使用できる。
用できるが加工性、耐久性の点でポリエチレンが好まし
く、前記電極4、5との隙間の封止にはエポキシ樹脂な
どの接着剤が使用できる。
【0026】イオン伝導体3は、0.1モル塩化カリウ
ム水溶液を用い、液中の酸素は窒素で除去して使用し
た。
ム水溶液を用い、液中の酸素は窒素で除去して使用し
た。
【0027】エレクトロクロミック材として、コバルト
フタロシアニンを20%−発煙硫酸中で15℃以下に保
持したまま24時間反応させて得たスルホン化コバルト
フタロシアニンを用い、このスルホン化コバルトフタロ
シアニンを上記イオン伝導体中に1×10-4重量%の濃
度で溶解した。
フタロシアニンを20%−発煙硫酸中で15℃以下に保
持したまま24時間反応させて得たスルホン化コバルト
フタロシアニンを用い、このスルホン化コバルトフタロ
シアニンを上記イオン伝導体中に1×10-4重量%の濃
度で溶解した。
【0028】実施例2 実施例1の0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、
0.01モル塩化カリウム水溶液を使用した以外は実施
例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
0.01モル塩化カリウム水溶液を使用した以外は実施
例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
【0029】実施例3 実施例1のスルホン化コバルトフタロシアニン化合物の
代わりに、コバルトナフタロシアニンを20%−発煙硫
酸中で15℃以下に保持したまま24時間反応させて得
たスルホン化コバルトナフタロシアニンを使用した以外
は実施例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素
子を得た。
代わりに、コバルトナフタロシアニンを20%−発煙硫
酸中で15℃以下に保持したまま24時間反応させて得
たスルホン化コバルトナフタロシアニンを使用した以外
は実施例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素
子を得た。
【0030】実施例4 実施例1の0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、
0.1モル水酸化カリウム水溶液を使用した以外は実施
例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
0.1モル水酸化カリウム水溶液を使用した以外は実施
例1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
【0031】実施例5 実施例1のスルホン化コバルトフタロシアニンの代わり
に、鉄ナフタロシアニンを20%−発煙硫酸中で15℃
以下に保持したまま24時間反応させて得たスルホン化
鉄ナフタロシアニンを使用し、0.1モル塩化カリウム
水溶液の代わりに、0.1モル過塩素酸ナトリウム水溶
液を使用した以外は実施例1と同様になしてエレクトロ
クロミック表示素子を得た。
に、鉄ナフタロシアニンを20%−発煙硫酸中で15℃
以下に保持したまま24時間反応させて得たスルホン化
鉄ナフタロシアニンを使用し、0.1モル塩化カリウム
水溶液の代わりに、0.1モル過塩素酸ナトリウム水溶
液を使用した以外は実施例1と同様になしてエレクトロ
クロミック表示素子を得た。
【0032】実施例6 実施例1のスルホン化コバルトフタロシアニンの代わり
に、アルミニウムナフタロシアニンを20%−発煙硫酸
中で15℃以下に保持したまま24時間反応させて得た
スルホン化アルミニウムナフタロシアニンを使用し、
0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、0.5モル
テトラフルオロほう酸テトラブチルアンモニウムのジメ
チルホルムアミド溶液を使用した以外は実施例1と同様
になしてエレクトロクロミック表示素子を得た。
に、アルミニウムナフタロシアニンを20%−発煙硫酸
中で15℃以下に保持したまま24時間反応させて得た
スルホン化アルミニウムナフタロシアニンを使用し、
0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、0.5モル
テトラフルオロほう酸テトラブチルアンモニウムのジメ
チルホルムアミド溶液を使用した以外は実施例1と同様
になしてエレクトロクロミック表示素子を得た。
【0033】実施例7 実施例1のスルホン化コバルトフタロシアニンの代わり
に、スルホン化コバルトナフタロシアニンを使用し、
0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、0.5モル
臭化リチウムのエタノール溶液を使用した以外は実施例
1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
に、スルホン化コバルトナフタロシアニンを使用し、
0.1モル塩化カリウム水溶液の代わりに、0.5モル
臭化リチウムのエタノール溶液を使用した以外は実施例
1と同様になしてエレクトロクロミック表示素子を得
た。
【0034】
【発明の効果】このように作製したエレクトロクロミッ
ク表示素子の表示電極に飽和甘汞標準電極を基準にして
電圧を印加した。結果を表1に示す。
ク表示素子の表示電極に飽和甘汞標準電極を基準にして
電圧を印加した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】以上詳細に説明したように、本発明に係る
エレクトロクロミック表示素子はエレクトロクロミック
材の蒸着薄膜を形成することなく得ることができるの
で、製造方法が容易であり、更に、安価である。
エレクトロクロミック表示素子はエレクトロクロミック
材の蒸着薄膜を形成することなく得ることができるの
で、製造方法が容易であり、更に、安価である。
【図1】エレクトロクロミック表示素子の縦断面図
1 ガラス基板 2 透明導電性層 3 イオン伝導体 4、5 電極 6 スペーサー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 1対の電極とその電極間に化1で示され
る金属フタロシアニン化合物又は化2で示される金属ナ
フタロシアニン化合物を含むイオン伝導体を配してなる
エレクトロクロミック表示素子。 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183135A JPH055907A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エレクトロクロミツク表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183135A JPH055907A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エレクトロクロミツク表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055907A true JPH055907A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16130415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3183135A Pending JPH055907A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | エレクトロクロミツク表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055907A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8685154B2 (en) | 2008-08-12 | 2014-04-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inks with water soluble near IR dyes |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3183135A patent/JPH055907A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8685154B2 (en) | 2008-08-12 | 2014-04-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inks with water soluble near IR dyes |
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