JPH055860U - 車体の電着塗装用治具 - Google Patents
車体の電着塗装用治具Info
- Publication number
- JPH055860U JPH055860U JP5928491U JP5928491U JPH055860U JP H055860 U JPH055860 U JP H055860U JP 5928491 U JP5928491 U JP 5928491U JP 5928491 U JP5928491 U JP 5928491U JP H055860 U JPH055860 U JP H055860U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、自動車の車体を電着塗装する時に、
ラッケージドアの内面に発生するエアポケットを移動さ
せて未塗装部位を防止し、防錆品質を向上した車体の電
着塗装用治具を提供する。 【構成】支柱8の下端に車体のロアバックヘ着脱可能な
取付部材2と滑車3とを設ける。滑車にはワイヤ4を周
回させ、このワイヤ4の一端に車体のラッケージドアの
開口端へ着脱可能な取付部材5を、他端にはフロート6
を取り付け、このフロート6を支柱8にガイド部材9を
介して昇降移動可能に案内し、フロート6には上下部位
に穴6a、6bを設けたことを特徴とする。
ラッケージドアの内面に発生するエアポケットを移動さ
せて未塗装部位を防止し、防錆品質を向上した車体の電
着塗装用治具を提供する。 【構成】支柱8の下端に車体のロアバックヘ着脱可能な
取付部材2と滑車3とを設ける。滑車にはワイヤ4を周
回させ、このワイヤ4の一端に車体のラッケージドアの
開口端へ着脱可能な取付部材5を、他端にはフロート6
を取り付け、このフロート6を支柱8にガイド部材9を
介して昇降移動可能に案内し、フロート6には上下部位
に穴6a、6bを設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、自動車の車体を電着塗装する時に用いられる治具に関するものであ る。
【0002】
車体の防錆品質確保を目的に下塗りで電着塗装を実施している。この電着塗装 は周知のように、塗料を収容した電着槽内にハンガーコンベアで移送される車体 を浸漬させ、電気泳動塗装するものである。
【0003】
この電着塗装において、車体の構造に起因し、車体内部にエアが溜まって、こ れが抜け切れず、未塗装の部分が発生する。これを防止するために、電着槽内を 浸漬移動する車体にピッチングやローリング等の揺動を与えている。
【0004】 しかしながら、ラッケージドア(トランクリッド)は、その端縁の角部内側に 溜まったエア抜けが悪く、未塗装の部分が生じるため、別工程で防錆処理を施し ている。
【0005】 本考案の目的は、上記従来の問題点を解消した車体の電着塗装用治具を提供す ることである。
【0006】
上記の目的を達成するための本考案の構成の要旨とするところは、支柱の下端 に車体のロアバックヘ着脱可能な取付部材と滑車とを設け、前記滑車にワイヤを 周回させ、このワイヤの一端に車体のラッケージドアの開口端へ着脱可能な取付 部材を、他端にはフロートを取り付け、このフロートを前記支柱にガイド部材を 介して昇降移動可能に案内し、前記フロートには上下部位に穴を設けたものであ る。
【0007】
上記の構成により、車体が電着槽内に没した時にフロート内のエアーの浮力に よりラッケージドアが閉じる方向に引き付けで移動し、入槽後徐々に下部の穴か ら塗料がフロート内に進入してフロート内のエアを上部穴より排出する。これに よりフロートの浮力が徐々になくなり、ラッケージドアが開口方向に移動してラ ッケージドアの内側面のエアポケットを移動し塗膜を形成する。
【0008】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、1は治具本体 である。この治具本体1には支柱8が固設され、治具本体1の下端には後述する 固定具2aを取り付けるための取付部材2と滑車3が設けられている。
【0009】 前記滑車3にはワイヤが周回され、このワイヤ4の一端には後述する取付具5 aを取り付けるための取付部材5が取り付けられ、他端にはフロート6が取り付 けられている。
【0010】 このフロート6には上面に小径のエア抜き穴6aが、また下面には大径の塗料 流入穴6bが開設され、ガイド部材9を有している。そして、前記ガイド部材9 は前記支柱8に挿入されて案内されている。
【0011】 尚、図1において、7はワイヤガイド、10は可動ストッパ、11はワイヤガ イドを兼ねた固定ストッパである。
【0012】 本考案は上記の通りの構造であるから、図2で示すように、取付部材2には車 体のロアバック12に設けられているストライカーの設置用の開口部12aに係 合可能な固定具2aを取り付け、取付部材5にはラッケージドア13に設けられ ているフツクの設置用の開口部1に係合する取付具5aを取り付ける。
【0013】 従って、電着槽内に入る前の車体に対して前記固定具2aをロアバック2に、 また、取付具5aをラッケージドア13に係合して治具本体1を取り付ける。そ して、車体が電着槽内の塗料液面14に没した直後には図3(A)で示すように 、フロート6内のエアの浮力によってワイヤ4が上方に引っ張られてラッケージ ドア13は閉じる方向に移動し、この移動によってラッケージドア13の内側面 のエアポケットが移動する。
【0014】 次いで、フロート6の下面の大径の塗料流入穴6bより、塗料が徐々にフロー ト6内に流入し、フロート6内のエアが上面の小径のエア抜き穴6aより排出さ れてフロート6の浮力が徐々に低下し、これに伴ってラッケージドア13は開口 方向に移動して前記の閉じた状態で位置しているエアポケツトを他の位置へ移動 する。
【0015】 このようにして、ラッケージドア13の開閉移動によるエアポケットの移動に よって未塗装部分を発生することなく電着塗装が行われるのである。尚、本考案 の構成部材の全ては、塗料が付着しないように、また耐熱性を保持するために、 例えば、テフロン樹脂あるいはテフロン加工した材料を用いる。さらに、ラッケ ージドア13の開閉動作の時間は、フロート6に開設されるエア抜き穴6a、及 び塗料流入穴6bの径を適宜選択することにより自由に変更できる。
【0016】
以上のように本考案は、支柱の下端に車体のロアバックヘ着脱可能な固定部材 と滑車とを設け、前記滑車にワイヤを周回させ、このワイヤの一端に車体のラッ ケージドアの開口端へ着脱可能な取付部材を、他端にはフロートを取り付け、こ のフロートを前記支柱にガイド部材を介して昇降移動可能に案内し、前記フロー トには上下部位に穴を設けた構造による車体の電着塗装用治具であるから、この 治具を取り付けた車体のラケージドアは電着槽内でフロートの浮力の変化により 開閉揺動を確実に行い、ラケージドアの内面に発生するエアポケットを移動する ため、未塗装部位がなくなり、防錆品質が向上する。
【図1】本考案の斜視図
【図2】本考案の車体への装着要領説明図
【図3】本考案の作用説明図
1 治具本体 2 取付部材 3 滑車 4 ワイヤ 5 取付部材 6 フロート 6a エア抜き穴 6b 塗料流入穴 8 支柱 9 ガイド部材
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 支柱の下端に車体のロアバックヘ着脱可
能な取付部材と滑車とを設け、前記滑車にワイヤを周回
させ、このワイヤの一端に車体のラッケージドアの開口
端へ着脱可能な取付部材を、他端にはフロートを取り付
け、このフロートを前記支柱にガイド部材を介して昇降
移動可能に案内し、前記フロートには上下部位に穴を設
けたことを特徴とする車体の電着塗装用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5928491U JP2548518Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 車体の電着塗装用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5928491U JP2548518Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 車体の電着塗装用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055860U true JPH055860U (ja) | 1993-01-26 |
JP2548518Y2 JP2548518Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13108943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5928491U Expired - Lifetime JP2548518Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 車体の電着塗装用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548518Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101428070B1 (ko) * | 2008-04-18 | 2014-08-07 | 기아자동차주식회사 | 차량용 에어 포켓 방지 스테이 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP5928491U patent/JP2548518Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2548518Y2 (ja) | 1997-09-24 |
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