JPH055854Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は藺草結束機に関するものである。

「従来の技術」 畳表の材料である泥染され乾燥された藺草は一
定の大きさで結束され保管される。その際従来は
人手で結束する場合と結束機を用いる場合とがあ
る。人手で行う場合は乾燥藺草表面の泥がほこり
として舞上り、きわめて不健康な作業である。近
来開発された結束機は、従来のパツキンケース梱
包用機械を利用し、ポリエステルのバンドを熱を
用いて溶着するものである。この場合一度だけの
締付けでは結束が不充分である場合が多いので、
二、三度締め直すため、ほこりが舞上るという欠
点を有している。さらに構造が複雑でほこりの多
い環境下での作業では故障が発生し易いという欠
点もある。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は締付けが一度で済みほこりの舞上りが少
く結束用バンドで結束し易い結束機を得ることを
目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は機台の上面に藺草束切断端揃え板を設
け、同上面に藺草束側面締付用弧状開閉腕を対向
配設し、機台内に上記腕の開閉用油圧シリンダー
を設け、かつ結束用バンドを上記腕の内側に配置
するよう形成した結束機によつて構成される。

「作用」 従つて泥染乾燥後の藺草束６を反対方向に開か
れた弧状開閉腕３，３の内部に挿入し、切断端を
揃え板２で揃え、その状態で油圧シリンダー４を
動作して上記腕３，３を対向方向に近接させると
内部の藺草束６は側面から充分締付けられる。こ
の状態を保持したまま結束用バンド５の両端を接
続させて上記藺草束６を結束するものである。そ
の後上記シリンダー４を動作して上記開閉腕３，
３を外側に開き上記バンド５による結束藺草束６
を取卸し、これを格納するものである。

「実施例」 機台１の傾斜上面１′の下端部に藺草束切断端
揃え板２を設け、同上面１′の中程に藺草束６の
方向と直角方向に開閉する側面締付用の弧状開閉
腕３，３の下端部を上記上面１′と平行で傾斜方
向に配設したスピンドル７に枢支し、同腕３，３
の枢支部に設けた小腕８，８の先端と油圧シリン
ダー４の上端部とを連杆９，９で接続し、同シリ
ンダー４の伸縮によつて上記開閉腕３，３を第２
図実線位置〜仮想線位置に開閉することができ
る。そして上記小腕８，８、連杆９，９、油圧シ
リンダー４及び同シリンダー４の油圧回路を機台
１に内蔵する。油圧回路は第２図に示すようにオ
イルポンプ１０、モーター１１、油槽１２、配管
１３，１４及び切換弁１５よりなり、切換弁１５
の操作レバー１６によつて同シリンダー４を伸縮
動作し、かつ伸縮状態を保持することができる。
上記開閉腕３，３の内側３′は平坦であつて同内
側３′には結束用バンド５を配置し、開閉腕３，
３の締付と共に同バンド５を藺草束６の側面に掛
回すようにしてある。このバンド５の両端には面
フアースナー（マジツクテープ）１７，１７′が
設けられ、これによつて両端を止着するが、尾錠
や止金等によるものでも差支えない。尚図中１８
で示すものは機台１の車輪である。

「効果」 本案は上述のように構成したので泥染乾燥藺草
束６の切断端が揃えられ、その状態で同束６の側
面を強力に圧縮し一度で所定太さの藺草束６に締
付け得るばかりでなく結束用バンド５で簡便に結
束し得るし、乾燥泥によるほこりの舞上りを抑制
し得る便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の結束機を示す側面図、第２図は
弧状開閉腕の正面図、第３図は同開閉腕及び結束
用バンドの斜視図、第４図は結束用バンドの斜視
図、第５図は結束藺草束の斜視図である。 １……機台、１′……上面、２……藺草束切断
端揃え板、３……藺草束側面締付用弧状開閉腕、
３′……内側、４……開閉用油圧シリンダー、５
……結束用バンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台の上面に藺草束切断端揃え板を設け、同上
   面に藺草束側面締付用弧状開閉腕を対向配設し、
   機台内に上記腕の開閉用油圧シリンダーを設け、
   かつ結束用バンドを上記腕の内側に配置するよう
   形成した結束機。