JPH0138007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コイル端面包装用押板に関するもの
である。

（従来技術） 帯状コイル（以下コイルという）の包装は、例
えば第４図のように、コイル１の外周部に沿つ
て、コイル側部を包むに必要十分な巾の包装紙２
で巻き付けられ、次にコイル端面は、包装紙の折
り込みによつて多数のひだ３が形成され、第５図
のように包装される。

従来、これらの作業は人手によつて行われた
が、近年機械化され、その装置は、例えば特開昭
57−68315号公報に提起されている。この装置の
一例を示すと、第４図に示す包装準備がなされた
コイルに対し、第６図に示すように、支点６を中
心として旋回可能な開閉腕４があり、その先端に
三角状の押板５が、支点８を中心に回動自在に設
置されている。押板５は、第７図に示すように、
多数設置されており、全体でコイル端面を覆うこ
とのできる大きさと個数とからなつている。

ところで、被包装コイルの端面は、必ずしも平
滑ではなく、多少の凹凸がある。従つて包装材折
畳に際しては充分な押力が得られ難く、亦ひだを
倒す為に押板をコイル端面に沿つて押し付けた状
態で少し回動させる場合に、包装材が破れること
がある。

又被包装コイルの端面は、包装材折込装置水平
方向中心及び被包装コイル孔芯に対し、直角度が
充分でない場合には、押板の押え力不充分による
折畳み不良が起ることがある。

（考案の目的） 本考案は、コイル端面に押板を確実になじませ
て、コイル端面の凹凸及び直角不良による包装紙
の破れ、又は折上り不良を防止する押板を提供す
るものである。

（考案の構成、作用） 本考案は、押板の被包装コイル端面に接する面
に、クツシヨン効果のある材料、例えば人工芝の
如きブラツシ状の材料又はフエルト状の材料を張
ること、及び開閉腕連結部に、平行リンク機構を
取り付けるものであるが、以下図面について本考
案を詳述する。

第１図は本考案の側面図、第２図は本考案の部
分平面図、第３図は本考案の斜視図である。本考
案の押板５は上板１５と下板１４とが軸１６で軸
支され中折機構を備えているが、特にその構造は
限定しない。押板５には被包装コイル端面に接す
る面にクツシヨン材２２を帖着する。クツシヨン
材としては人工芝のようなブラツシ状のもの又は
フエルト状材料が好ましい。

下板１４の背部にリンク機構２０を設ける。リ
ンク機構２０は平行リンク機構が好ましいが、特
に限定しない。リンク機構２０は台座１１に取付
けられ、押板開閉腕４と軸８で軸支され、ばね１
３が設けられている。ばね１３はリンク機構２０
の連結棒２０−１と搖腕２０−２に設けられる。
ばね１３は図面に示す位置を自由位置とし、開閉
腕４の力が押板５の長手方向に働くとばね１３の
張力を増加せしめる。

即ち、押板開閉腕４は、押板５の長手方向に、
リンク機構２０の四節回転をうるので、コイル端
面がコイル中心孔の孔芯に直角でないときでも、
押板５をコイル端面になじませることが可能であ
る。

（考案の効果） 本考案は押板５のコイル端面と接する面にクツ
シヨン材を帖着しているので、コイル端面に多少
の凹凸がある場合でも、ひだを形成して一方向に
折たゝむ際に、包装紙を充分押し付けた状態で押
板を回動しうる。

又平行リンク機構を介して、押板と押板開閉腕
とを軸支しているので、コイル端面とコイル孔軸
芯との直角度不良に対して、腕の開閉作用が、押
板の押し付け力として、コイル端面になじみ易
い。

更にリンク機構の連結棒と搖腕とをバネで連結
するので、押板を常にバネの自由位置に保持でき
る。従つて、包装紙のひだ折たゝみに当り、仕上
り不良や包装紙を破る恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の側面図、第２図は本考案の部
分平面図、第３図は本考案の斜視図、第４図はコ
イル包装準備の斜視図、第５図はコイル包装の完
了した斜視図、第６図はひだ形成の説明図、第７
図は第６図の部分側面図である。 ４……押板開閉腕、５……押板、１３……ば
ね、２０……平行リンク機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイル外周包装紙のコイル端面から突出した包
   装紙の外周部から内周部に摺動する複数個からな
   る押板により、コイル端面にひだの折りたゝみを
   行う装置において、被包装コイル端面に接する面
   にクツシヨン材を貼着した押板の背部に、平行リ
   ンク機構を介して押板開閉腕を軸支し、該リンク
   機構の連結棒と搖腕との間にバネを介在したこと
   を特徴とするコイル端面包装用押板。