JPH055840B2 - - Google Patents

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JPH055840B2
JPH055840B2 JP60055514A JP5551485A JPH055840B2 JP H055840 B2 JPH055840 B2 JP H055840B2 JP 60055514 A JP60055514 A JP 60055514A JP 5551485 A JP5551485 A JP 5551485A JP H055840 B2 JPH055840 B2 JP H055840B2
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JP
Japan
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igf
fused
gene
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peptide
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JP60055514A
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JPS611396A (ja
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Ikuo Ueda
Mineo Niwa
Yoshimasa Saito
Susumu Sato
Hiroki Ono
Tadashi Kitaguchi
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明はヒトインスリン様成長因子(以下
IGF−と略称する)の製造法に関する。 ところで、ヒトインスリン様成長因子は、あ
る種のホルモンにより刺激されたヒトの組織、肝
および腎において主として合成される蛋白ホルモ
ンであつて、ヒト血清中に見出される。 IGF−は、インスリン様の活性および軟骨に
よる硫酸塩取込みを刺激する活性を有するととも
に細胞内での蛋白およびDNAの合成を増強する
ことが、知られている。 従つて、それは成長の促進に有用であり、また
糖尿病の臨床治療においても有用でありうる。 IGF−はヒト血清中に分泌される量がわずか
であり、数トンのヒト血清から数mgしか単離でき
ない。なお、IGF−産生細胞から純粋な形で単
離され、IGF−が上記の生物学的性質を有する
ことが見出され、そのアミノ酸配列が文献に報告
されている。 しかしながら、IGF−のより実行可能な商業
的製造法が必要であり、かかる必要性が本発明の
完成に対する刺激となつた。 組換えDNA(遺伝子組換え)技術ならびに関連
技術の適用が、最も有効なIGF−の大量製造法
となると考えられた。 IGF−は、次の配列の70個のアミノ酸からな
ることが知られている。
【表】
【表】 この発明の発明者らは、以下の諸必須工程を用
いて大量のIGF−を製造することに成功した。 工程1 IGF−をコードする遺伝子を製造するプロセ
ス。このプロセスに続いて、保護ペプチドをコー
ドする遺伝子を、IGF−をコードする遺伝子
(以下、IGF−遺伝子と呼ぶ)と、該IGF−
遺伝子の上流にリンカーを用いるかまたは用いな
いで連結することからなるところの、保護ペプチ
ドと融合したIGF−(以下、融合IGF−と呼
ぶ)をコードする遺伝子を製造するプロセスを設
ける。 適当な「リンカー」には、IGF−遺伝子の上
流に保護ペプチドを連結するための適当な制限酵
素認識部位をもち、数個のアミノ酸をコードする
遺伝子が包含され得て、「リンカー」自身が該保
護ペプチドを構成する。 とくに好ましい「リンカー」は後記の実施例中
で例示されているごときものである。 適当な「融合IGF−、すなわち保護ペプチド
と融合したIGF−」は、後記の実施例において
説明、例示されるごときものである。 工程2 プロモーター遺伝子および融合IGF−をコー
ドする遺伝子をプラスミド中に挿入することから
なる発現ベクター製造プロセス。 とくに適当な「発現ベクター」には、プラスミ
ドpLHSdMmtrpなどが含まれうる。 とくに適当な「プラスミド」には、pBR322な
どが含まれうる。 工程3 前記発現ベクターで宿主生物を形質転換するこ
とからなる形質転換体製造プロセス。 適当な「宿主生物」には、エシエリキア・コリ
(Escherichia coli)(たとえばエシエリキア・コ
リHB101など)などが含まれうる。 工程4 前記の形質転換体を適当な培地中で培養するこ
とからなる融合IGF−製造プロセス。 工程5 宿主生物の細胞から融合IGF−を単離するプ
ロセス。 工程 6 前記融合IGF−を保護ペプチド脱離反応に付
すことからなるIGF−製造プロセス。 「融合IGF−、すなわち保護ペプチドと融合
したIGF−」なる表現における「保護ペプチ
ド」は、宿主生物細胞中でのプロテアーゼによる
分解に対してIGF−を保護するために使用さ
れ、該融合IGF−Iの脱離反応によつて除去され
る。 すなわち、該融合IGF−は、脱離反応によつ
てIGF−を調製するための中間体であり、従つ
て該保護ペプチドは、天然または合成の蛋白、天
然または合成のペプチド、あるいはそれらの断片
から誘導された任意の脱離可能な保護ペプチドで
ありうる。 適当な「融合IGF−」には、蛋白ペプチドの
メチオニンを介してその蛋白ペプチドと融合した
IGF−がふくまれる。 この脱離反応に使用される適当な試薬には臭化
シアンが含まれる。 この工程では、蛋白ペプチドがそれぞれのメチ
オニンを介してIGF−と融合している場合に
は、融合IGF−は、臭化シアンを用いる脱離反
応によつて高収率でIGF−に転化できる。 本脱離反応は、反応に悪影響を及ぼさない通常
の溶媒中で緩和な条件下に実施できる。 上記IGF−のアミノ酸配列から、いくつかの
特定の非自明の基準に従つて、対応するヌクレオ
チド配列を発明した。IGF−遺伝子を、クロー
ニングベクターとしての既知のプラスミドに挿入
することによつて、クローン化した。組換えプラ
スミドからIGF−遺伝子を切出し、つぎに、プ
ロモーターによる制御下でのIGF−遺伝子の発
現を極大ならしめるように特にデザインされたプ
ラスミド中にIGF−遺伝子を挿入した。さら
に、保護ペプチドをコードする構造遺伝子を前記
IGF−遺伝子の上流にかつそれを隣接して挿入
した。 以下に、本発明をより詳しく説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。 〔1〕 IGF−遺伝子の調製とクローニング: (1) IGF−遺伝子の調製: 遺伝暗号の多様性のため、上記アミノ酸配
列から、IGF−をコードする多数のヌクレ
オチド配列を予言することが可能である。 多数の可能性のうちから最適の配列を本発
明に従つて決定するに当つて、いくつかの自
明でない基準に従つた。まず、使用する予定
の宿主生物に受容れられうるトリヌクレオチ
ドコドンを使用すべきである。第二に、その
配列は、所望通りの配置でプラスミド中へ挿
入できるよう、分子の末端に種々の制限酵素
認識部位をもつことが望ましい。さらに、周
知のクローニングベクターの使用が可能とな
るような部位を選択するようにすべきであ
る。第三に、合成が不必要に複雑であつては
ならず、また、遺伝子の組立てを容易にすべ
く、誤まつた交差ハイブリツド化を極少にし
て、不可逆的なオフダイアゴナル(off−
diagonal)な相互反応をできるだけ避けるよ
うにすべきである。 IGF−遺伝子部分をコードするために選
んだ好ましい配列を一例を以下に示すことが
できる:
【表】
【表】 この明細書における配列の表示において、
A、G、CおよびTは、それぞれ次の式を意
味する:
【式】
【式】
【式】 また、5′−末端のA、G、CおよびTは、そ
れぞれ次式を意味する:
【式】
【式】 そして、3′−末端のA、G、CおよびTは、
それぞれ次式を意味する:
【式】
【式】
【式】
【式】 上記の諸基準、とくに上記第二の基準を考慮
に入れるとき、次の少しく長い配列を選択す
ることができる。 実際、この発明の適当な実施態様として、
EcoRIおよびBamHI部位を選択して、それ
ぞれ5′末端および3′末端に導入することがで
きる。 さらに、メチオニンコドン(ATG)を、
IGF−のN末端アミノ酸コドンの上流に、
これに隣接して、挿入し、2種の停止コドン
(TGAおよびTAG)を、C末端コドンの下
流に、これに隣接して、挿入した。
【表】
【表】 本発明は、相当する多数のオリゴヌクレオチ
ドブロツクのハイブリツド化およびライゲー
シヨンからなることを特徴とする、前記のご
とき遺伝子の製造方法にも関するものであ
る。 (i) オリゴヌクレオチド類の合成: 実際、30種の合成オリゴヌクレオチドを
作成することによつて、上記の拡張された
配列を有する分子を合成することとした。
それら合成オリゴヌクレオチドを所定の段
階でハイブリツド化し、ライゲートすると
き、上記の二重鎖ヌクレオチド配列を与え
るものである。 この明細書におけるオリゴヌクレオチド
類の合成に関する記載においては、次の略
号を用いる。 Ap、Gp、CpおよびTpは、それぞれ次
式を意味する:
【式】
【式】
【式】 また、3′末端のA、G、CおよびTは、そ
れぞれ次式を意味する:
【式】
【式】
【式】
【式】 ABzpo、GiBpo、CBzpo、TpoおよびACUpo
は、それぞれ次式を意味する。 DMTrはジメトキシトリチルであり、B
はアデニニル、グアニニル、シトシニルお
よびチミニル(便宜上、保護基は示さな
い)、 Uはウラシルであり、 Acはアセチルであり、 mは1または2なる整数であり、 nは1〜12の整数である。 オリゴヌクレオチド類は次の通りであ
る:
【表】
【表】 その逐次カツプリング反応を第1表に示
す。 モノ(またはジ、あるいはトリ)マー
()は、広瀬の方法(T.Hirose、蛋白
質・核酸、酵素ISSN、25、225(1980)、日
本で発行)によつて調製でき、カツプリン
グはリン酸トリエステル法〔R.Creaら、
Nucleic Acids Research、、2331
(1980)およびM.L.Duckworthら、
Nucleic Acids、Research、、1691
(1981)〕により、セルロース担体上で実施
できる。 とくに、実施例1に記載したヘキサデカ
ヌクレオチド
HOApApApCpCpGpApCpCpGpGpCpTp
ApTpGOH(G1)の合成に関して、合成
法を説明することとする。ヘキサデカヌク
レオチドG1合成のフローチヤートを第2
表に示す。
【表】 ↓
DMTrOCBzpoCBzpoGiBpoABzpoCBzpoCBzpoG
iBpoGiBpoCBzpoTpoABzpoTpoGiBpoAcUpo〓c
ellulose

HOCBzpoCBzpoGiBpoABzpoCBzpoCBzpo
GiBpoGiBpoCBzpoTpoABzpoTpoGiBpoAcUpo〓
cellulose
DMTrOABzpoABzpoABzpo〓CE

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 保護ペプチドが最終のアミノ酸としてメチオ
    ニンを有する蛋白ペプチドであつて、その蛋白ペ
    プチドの該メチオニンを介してインスリン様成長
    因子と融合している保護ペプチド融合インスリ
    ン様成長因子を臭化シアンを用いた脱離反応に
    付すことを特徴とするインスリン様成長因子の
    製造法。 2 保護ペプチド融合インスリン様成長因子が
    次のアミノ酸配列をもつ特許請求の範囲1記載の
    インスリン様成長因子の製造法。 【表】 【表】
JP5551485A 1984-03-19 1985-03-18 インスリン様成長因子iの製造法 Granted JPS611396A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB848407044A GB8407044D0 (en) 1984-03-19 1984-03-19 Producing human insulin
GB8424197 1984-09-25
GB8407044 1984-09-25

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4153492A Division JPH07108229B2 (ja) 1984-03-19 1992-06-12 保護ペプチド融合インスリン様成長因子i遺伝子
JP4153493A Division JPH0713080B2 (ja) 1984-03-19 1992-06-12 保護ペプチド融合インスリン様成長因子i

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS611396A JPS611396A (ja) 1986-01-07
JPH055840B2 true JPH055840B2 (ja) 1993-01-25

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ID=10558294

Family Applications (1)

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JP5551485A Granted JPS611396A (ja) 1984-03-19 1985-03-18 インスリン様成長因子iの製造法

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GB (1) GB8407044D0 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0759598B2 (ja) * 1986-02-14 1995-06-28 藤沢薬品工業株式会社 ヒトインスリン様成長因子▲i▼の製造法
WO2016051752A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 国立大学法人東北大学 プロテアーゼの基質ペプチド及びプロテアーゼの活性測定方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54163600A (en) * 1977-11-08 1979-12-26 Genentech Inc Microbiological polypeptide expression method and means
JPS56145221A (en) * 1980-03-24 1981-11-11 Genentech Inc Bacteria polypeptide development using tryptophan promotor operator

Patent Citations (2)

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GB8407044D0 (en) 1984-04-26
JPS611396A (ja) 1986-01-07

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