JPH0558318B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録された画像信号に種々の補正を
加えて最良の再生画像を得るようにする記録再生
装置及び記録再生方法に関する。

背景技術とその問題点 例えばビデオテープレコーダに記録された画像
信号を再生する際に、いわゆる輪郭補正や色の濃
さ、色合い等の調整を行つて、最良の再生画像を
得るようにすることが行われている。

ところがこの場合に、上述の輪郭補正の補正量
や色の濃さ、色合い等の調整量は画像の内容に応
じて逐次異なつており、これを再生の度に一々制
御するのは極めて困難である。

これに対して、上述の補正等された画像信号
を、別のビデオテープレコーダを使つてダビング
記録することも考えられるが、上述の補正等され
た信号は、見掛上の画質は向上されているものの
信号的には劣化されている場合があり、また上述
の補正等は多分に主観的なものであつて必しも補
正等された信号が最良のものであるとは限らな
い。

発明の目的 本発明はこのような点にかんがみ、元の画像信
号を劣化させることなく、逐次所望の画像の制御
が行われるようにするものである。

発明の概要 本発明は、画像信号の記録時に画像に関する情
報を重畳記録し、再生時に上記画像に関する情報
に関連して画質調整を行うようにした記録再生装
置及び記録再生方法であつて、これによれば元の
画像信号を劣化させるきおとなく、逐次所望の画
像の制御を行うことができる。

実施例 まず第１図は記録系の構成の一例を示す。図に
おいてテレビチユーナ等の画像信号源１からの画
像信号が、混合器２を通じてビデオテープレコー
ダ等の画像記録再生装置３に供給される。また信
号源１からの画像信号が同期検出回路４に供給さ
れ、検出された同期信号がカウンタ５に供給され
る。このカウンタ５は、例えば記録再生装置３の
記録釦（図示せず）に関連したスイツチ６にて制
御され、このスイツチ６がオンされると“０”か
らカウントがスタートされて、例えば垂直同期信
号の60回（１秒）毎に“１”ずつカウントアツプ
されるフイールド識別信号が形成される。

またスイツチ６からの信号がプログラムカウン
タ７に供給されて、スイツチ６のオン毎に“１”
ずつカウントアツプされるプログラム信号が形成
される。これらのカウンタ５，７のカウント値が
コード発生回路８に供給され、例えば画像信号の
各フイールドの第14〜20番の任意の水平走査期間
に上述のカウント値に応じたコード信号が発生さ
れる。このコード信号が混合器２に供給され、信
号源１からの画像信号に重畳される。

次に第２図は再生系の構成の一例を示す。図に
おいて記録再生装置３からの画像信号が、例えば
輪郭補正回路９ａ、色の濃さの調整回路９ｂ、色
合いの調整回路９ｃ、雑音除去回路９ｄ、画像レ
ベル補正回路９ｅに供給され、それぞれの補正信
号が補正調整量を制御するアツテネータ１０ａ〜
１０ｅ、スイツチ１１ａ〜１１ｅを通じて混合さ
れてモニタ受像機１２に供給される。

また記録再生装置３からの画像信号がコード検
出回路１３に供給され、検出されたフイールド識
別信号及びプログラム信号が制御回路１４に供給
される。さらにアツテネータ１０ａ〜１０ｅの制
御量を示す値がセレクタ１５を通じて取り出さ
れ、この取り出された値がアナログ値とデジタル
値の変化回路１６に供給される。そして制御回路
１４からの所望のタイミングでセレクタ１５が切
換えられると共に、この制御回路１４からの上述
のフイールド識別信号及びプログラム信号に応じ
た所望のアドレス信号がメモリ１７に供給され、
このアドレス信号で指定されたアドレスに変換回
路１６からのデジタル値が書込まれる。またメモ
リ１７から読出された値が変換回路１６でアナロ
グ値にされ、この値にてセレクタ１５で選択され
たアツテネータ１０ａ〜１０ｅの制御量が変更さ
れる。なお１８はメモリの書込み読出しの制御ス
イツチである。

従つてこの装置において、まず記録時にプログ
ラム信号及びフイールド識別信号がコード化され
て画像信号の例えば第14〜20番の水平走査線の内
の１本に重畳されて記録される。

次に１回目の再生時において、メモリ１７が書
込モードとされ、この状態でアツテネータ１０ａ
〜１０ｅを制御して、モニタ受像機１２の再生画
像が最良の状態になるように補正調整を行う。こ
れによつてメモリ１７には、画像を逐次補正調整
した制御量がプログラム信号及びフイールド識別
信号に応じたアドレスに書込まれる。なおこの書
込み時には、スロー・スチル再生を行つて各画面
ごとにきめ細な制御量の書込を行うことができ
る。

そして２回目以降の再生時には、メモリ１７を
読出しモードにすることにより、上述の書込まれ
た制御量がプログラム信号及びフイールド識別信
号に応じて逐次読出され、その値に応じた画像の
補正調整が行われる。

こうして補正調整された再生画像が得られるわ
けであるが、上述の装置によれば、画像信号とは
別に制御量が記憶されているので、元の信号を劣
化させることなく、逐次所望の画像の制御を行う
ことができる。

なおフイールド識別信号は、例えば１秒ごとに
“１”ずつ変更するようにすれば、２時間の番組
で13ビツトあればコード化することができる。

また上述の例は一旦記録した後に再生画像を見
ながら制御量を書込むようにしたが、記録時に同
時に行う場合には第３図のようにすればよい。図
においてコード発生回路８からの信号が直接制御
回路１４に供給される。他は第１図、第２図と同
様にされる。

これによれば記録時モニタ受像機１２の画面を
見ながら制御を行うことにより、元の信号がその
まま記録再生装置３で記録されると共に、制御量
がメモリ１７に書込まれる。

発明の効果 本発明によれば、元の画像信号を劣化させるこ
となく、逐次所望の画像の制御を行ことができる
ようになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一例の構成図、第３
図は他の例の構成図である。 １は画像信号源、２は混合器、３は画像記録再
生装置、４は同期検出回路、５，７はカウンタ、
６はスタートスイツチ、８はコード発生回路、９
ａ〜９ｅは補正調整回路、１０ａ〜１０ｅはアツ
テネータ、１１ａ〜１１ｅはスイツチ、１２はモ
ニタ受像機、１３はコード検出回路、１４は制御
回路、１５はセレクタ、１６は変換回路、１７は
メモリ、１８は制御スイツチである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 画像信号源より供給された画像信号に基づい
   て画像識別コード信号を生成する生成手段と、 上記画像信号に上記画像識別コード信号を重畳
   して記録媒体上に記録する記録手段と、 上記画像信号源より供給された画像信号に対応
   する補正調整量を示す信号を記憶する記憶手段
   と、 上記画像信号を上記補正調整量を示す信号に基
   づいて補正する補正手段と、 上記記録媒体より上記画像信号及び上記画像識
   別コード信号を再生する再生手段と、 上記記憶手段への上記補正調整量を示す信号の
   書き込み及び上記記憶手段からの上記補正調整量
   を示す信号の読み出しを制御する制御手段とを備
   え、 上記記憶手段は、書き込みモードにおいて、上
   記画像信号源より供給された、または上記記録媒
   体から再生されている画像信号に応じて上記補正
   手段に設定された補正調整量を示す信号を上記画
   像識別コード信号にて示されるアドレスに記憶
   し、 読み出しモードにおいて、上記記録媒体から再
   生されている上記画像識別コード信号にて示され
   るアドレスに記憶されている補正調整量を示す信
   号を上記補正手段に供給するようになされている
   ことを特徴とする記録再生装置。 ２ 画像信号源より供給された画像信号に基づい
   て画像識別コード信号を生成する生成手段と、 上記画像信号に上記画像識別コード信号を重畳
   して記録媒体上に記録する記録手段と、 上記画像信号源より供給された画像信号に対応
   する補正調整量を示す信号を記憶する記憶手段
   と、 上記画像信号を上記補正調整量を示す信号に基
   づいて補正する補正手段と、 上記記録媒体より上記画像信号及び上記画像識
   別コード信号を再生する再生手段と、 上記記憶手段への上記補正調整量を示す信号の
   書き込み及び上記記憶手段からの上記補正調整量
   を示す信号の読み出しを制御する制御手段とを備
   え、 上記記憶手段は、記録時に、上記画像信号源よ
   り供給された画像信号に応じて上記補正手段に設
   定された補正調整量を示す信号を上記画像識別コ
   ード信号にて示されるアドレスに記憶し、 再生時に、上記記録媒体から再生されている上
   記画像識別コード信号にて示されるアドレスに記
   憶されている補正調整量を示す信号を上記補正手
   段に供給するようになされ、 上記補正手段は、記録時に、上記設定された補
   正調整量を示す信号に基づいて上記画像信号源よ
   り供給された画像信号を補正し、 再生時に、上記再生手段によつて再生された画
   像信号を上記記憶手段によつて供給された補正調
   整量を示す信号に基づいて補正するようになされ
   ていることを特徴とする記録再生装置。 ３ 画像信号源より供給された画像信号に基づい
   て画像識別コード信号を生成し、 上記画像信号に上記画像識別コード信号を重畳
   して記録媒体上に記録し、 上記画像信号源より供給された画像信号に対応
   する補正調整量を示す信号を記憶し、 上記画像信号を上記補正調整量を示す信号に基
   づいて補正し、 上記記録媒体より上記画像信号及び上記画像識
   別コード信号を再生し、 上記補正調整量を示す信号の書き込み及び上記
   補正調整量を示す信号の読み出しを制御すると共
   に、 書き込みモードにおいて、上記画像信号源より
   供給された、または上記記録媒体から再生されて
   いる画像信号に応じて設定された補正調整量を示
   す信号を上記画像識別コード信号にて示されるア
   ドレスに記憶し、 読み出しモードにおいて、上記記録媒体から再
   生されている上記画像識別コード信号にて示され
   るアドレスに記憶されている補正調整量を示す信
   号にて上記補正を行うようになされていることを
   特徴とする記録再生方法。 ４ 画像信号源より供給された画像信号に基づい
   て画像識別コード信号を生成し、 上記画像信号に上記画像識別コード信号を重畳
   して記録媒体上に記録し、 上記画像信号源より供給された画像信号に対応
   する補正調整量を示す信号を記憶し、 上記画像信号を上記補正調整量を示す信号に基
   づいて補正を行い、 上記記録媒体より上記画像信号及び上記画像識
   別コード信号を再生し、 上記補正調整量を示す信号の書き込み及び上記
   補正調整量を示す信号の読み出しを制御すると共
   に、 記録時に、上記画像信号源より供給された画像
   信号に応じて上記補正を行つた補正調整量を示す
   信号を上記画像識別コード信号にて示されるアド
   レスに記憶し、 再生時に、上記記録媒体から再生されている上
   記画像識別コード信号にて示されるアドレスに記
   憶されている補正調整量を示す信号にて上記補正
   を行うようになされ、 上記補正は、記録時に、上記設定された補正調
   整量を示す信号に基づいて上記画像信号源より供
   給された画像信号を補正し、 再生時に、上記再生手段によつて再生された画
   像信号を上記記憶された補正調整量を示す信号に
   基づいて補正するようになされていることを特徴
   とする記録再生方法。