JPH0557930B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0557930B2
JPH0557930B2 JP22358384A JP22358384A JPH0557930B2 JP H0557930 B2 JPH0557930 B2 JP H0557930B2 JP 22358384 A JP22358384 A JP 22358384A JP 22358384 A JP22358384 A JP 22358384A JP H0557930 B2 JPH0557930 B2 JP H0557930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
oil
piston
oil pump
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22358384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61102330A (ja
Inventor
Takeo Hiramatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP22358384A priority Critical patent/JPS61102330A/ja
Priority to US06/738,698 priority patent/US4719998A/en
Publication of JPS61102330A publication Critical patent/JPS61102330A/ja
Publication of JPH0557930B2 publication Critical patent/JPH0557930B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/348Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
    • B60K17/35Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches
    • B60K17/3505Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches with self-actuated means, e.g. by difference of speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前輪および後輪を同一のエンジンで
駆動しうるパートタイム式4輪駆動車(4WD車)
に関し、特にそのトランスフアクラツチ装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来より、例えば前輪駆動ベース(FFベース)
のパートタイム式4輪駆動車両においては、後輪
の駆動連結を油圧作動クラツチの結合にて達成で
きるようにしたものが各種開発されている。
そして、かかるクラツチを作動させるため、オ
イルポンプを別体で設け(このオイルポンプとし
ては電動オイルポンプや自動変速機用オイルポン
プが用いられる)、このオイルポンプの吐出圧を
適宜調整してクラツチへ供給するようになつてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のこのような4輪駆動車用
トランスフアクラツチ装置では、オイルポンプを
別体にして設けなければならないほか、オイルポ
ンプの吐出圧調整のための手段が複雑になるとい
う問題点がある。
さらに、前輪に駆動力を伝達する第1回転軸と
後輪に駆動力を伝達する第2回転軸との相対的回
転差が生じて、オイルポンプがその吐出を開始し
ても、ピストンがクラツチデイスク(摩擦係合要
素)のクリアランスを埋めるのに移動する間は、
クラツチデイスクが係合せず、トルクが発生しな
い。
この問題は、ピストンにリターンスプリングが
付設されているものに、特に顕著に現われる問題
である。
このように、従来の4輪駆動車用トランスフア
クラツチ装置では、回転差とトルクとの間に時間
遅れが生じるとう問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとす
るもので、コンパクトな構成で、しかもオイルポ
ンプからの吐出圧の自動調整を簡素な構成で行な
えるようにするとともに、常時ピストンが摩擦係
合要素を押圧することにより、差動回転の発生後
は、速やかに油圧を立ち上らせて、差動回転数に
応じたクラツチトルクが得られるようにした、4
輪駆動車用トランスフアクラツチ装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明の4輪駆動車用トランスフア
クラツチ装置は、前輪および後輪を同一のエンジ
ンで駆動しうる4輪駆動車において、上記前輪に
駆動力を伝達する第1回転軸と、上記後輪に駆動
力を伝達する第2回転軸とをそなえるとともに、
これらの回転軸の一方に上記エンジンから動力を
伝達する動力伝達系をそなえ、上記の第1回転軸
と第2回転軸との回転速度差によつて駆動される
オイルポンプと、上記の第1回転軸と第2回転軸
との間に介装されたクラツチとが設けられて、同
クラツチが、上記オイルポンプの吐出圧を受ける
シリンダ内の接方向制御側油室と、同油室の端面
をなすピストンと、同ピストンに連結される摩擦
係合要素とから構成され、上記回転速度差に応じ
た上記オイルポンプの吐出圧を上記クラツチの接
方向制御側油室へ供給すべく上記のオイルポンプ
とクラツチとを連結する油路が設けられて、上記
ピストンに上記クラツチの接方向への付勢力を付
与すべく同ピストンと上記シリンダの内壁との間
に付勢機構が装填されたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の構成により、上記の前輪側第1回転軸と
後輪側第2回転軸との間に回転速度差が生じる
と、上記オイルポンプからは上記回転速度差に応
じた吐出圧が吐出され、この吐出圧が上記油路を
介して上記クラツチの接方向制御側油室に供給さ
れ、速やかに、油室内の油圧が立ち上がり、差動
回転数に応じたクラツチトルクが得られる。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、第1〜6図は本発明の一実施例としての
4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置を示すも
ので、第1図はその要部を示す縦断面図、第2図
は本装置を装備した車両の動力系を示す慨略構成
図、第3図はそのリリーフバルブを示す縦断面
図、第4図はその要部の横断面図、第5図はその
オイルポンプのための油圧回路図、第6図はその
作用を説明するためのグラフである。
本発明は、第2図に示すごとく、前輪43,4
4および後輪52,53を同一のエンジン1で駆
動しうるパートタイム式4輪駆動車に係るもので
あるが、更にその詳細を説明すると、第1,2図
に示すごとく、横置きのエンジン1に動力伝達系
Tを構成する変速機2が連結され、そのドライブ
ギヤ(または4速カウンタギヤ)3には、前輪4
3,44に駆動力を伝達する第1回転軸を構成す
る鞘軸5,5′と一体のギヤ7が噛合している。
鞘軸5,5′は、ボルト55により、固定され
ている。
そして、このギヤ7付き鞘軸5,5′には、前
輪駆動用の軸4(以下、「前輪出力軸4」という)
がスプライン嵌合しており、この前輪出力軸4と
鞘軸5,5′とで上記の第1回転軸を構成する。
このようにして、動力伝達系Tからの動力が常
時第1回転軸に伝えられるようになつている。
また、本トランスフアクラツチ装置13が、第
1回転軸を構成する鞘軸5,5′と、後輪52,
53に駆動力を伝達する第2回転軸を構成する後
輪駆動用の軸6(以下、「後輪出力軸6」という)
との間に介装されている。
このトランスフアクラツチ装置13は、鞘軸
5,5′ひいては前輪出力軸4と後輪出力軸6と
の回転速度差によつて駆動されこの回転速度差に
応じた圧力でオイルを吐出するギヤ式オイルポン
プ14と、このオイルポンプ14からの吐出油を
油路を介して受けることにより前輪出力軸4側と
後輪出力軸6側との結合度を調整して上記回転速
度差を抑制するクラツチ32とをそなえて構成さ
れている。
次にこれらのオイルポンプ14やクラツチ32
の配設状態について説明する。
第1図に示すごとく、鞘軸5′には、ポンプケ
ース15がスプライン嵌合しており、このポンプ
ケース15の外径側にクラツチ32が設けられて
いて、ポンプケース15の内径側には、クラツチ
32の軸方向の端部間に収容されるようにオイル
ポンプ14が設けられている。
オイルポンプ14としては、例えば、クリセン
トの無い内歯歯車ポンプ(ロータポンプ)が用い
られ、このオイルポンプ14は、後輪出力軸6に
スプライン嵌合した外歯歯車(ピニオン)として
のインナギヤ17と、このインナギヤ17と噛合
するがこのインナギヤ17と偏心した位置に配設
される内歯歯車(インターナルギヤ)としてのア
ウタギヤ18とをそなえており、インナギヤ17
およびアウタギヤ18は、その歯形がハイポサイ
クロイド曲線をなすように形成されて、ポンプケ
ース15,16内に設けられる。
なお、ポンプケース16はボルト19でケース
15に固定されている。
また、このオイルポンプ14には、第5図に示
すごとく、2つのポート20,21が形成されて
いるが、一方のポート20は、油路292、チエ
ツクバルブ24および吸入油路291を介して後
輪出力軸6の軸端に開口するオイル吸入口22に
連通接続されるとともに、油路294およびチエ
ツクバルブ28を介して吐出油路29に連通接続
されており、他方のポート21は、油路293、
チエツクバルブ25および吸入油路291を介し
てオイル吸入口22に連通接続されるとともに、
油路295およびチエツクバルブ28′を介して
吐出油路29′に連通接続されている。
さらに、油路291と、クラツチ32の接方向
制御側油室37に連通する油路298との間に
は、リリーフバルブ26付きの油路296が介装
されている。
また、油室37から、クラツチ32のピストン
36に穿設されたオリフイス30付きの大気開放
油路297が分岐している。
これにより、もし前輪出力軸4側と後輪出力軸
6側との間に回転速度差が生じて、インナギヤ1
7が矢印a方向に回転すると、オイルが、オイル
吸入口22、油路291、チエツクバルブ25、
油路293を経てポート21へ吸入されたあと、
ポート20、油路294、チエツクバルブ28を
経て油路29から吐出される。このときの吐出圧
特性は第6図に符号Aで示すようになる。
逆に、インナギヤ17が矢印b方向に回転する
と、オイルは、オイル吸入口22、油路291、
チエツクバルブ24、油路292を経て、ポート
20へ吸入されたあと、ポート21、油路29
5、チエツクバルブ28′を経て油路29′から吐
出される。このときの吐出圧特性も第6図に符号
Aで示すようになる。
なお、特性Aにおいて、回転速度差がある値以
上になると、吐出圧の上昇がほとんどなくなるの
は、吐出圧が各所定値以上で、リリーフバルブ2
6が開くからである。
また、特性Aおけるリリーフバルブ26が開く
前の特性部分は、オリフイス30の作用により、
回転速度差の2乗に比例している。
ここで、リリーフバルブ26の開特性やオリフ
イス30の絞り度合を適宜設定してあるので、特
性Aを所望のものにすることができる。
なお、油路291は、その一部が後輪出力軸6
内に穿設されており、油路291のオイル吸入口
22寄りの部分には、オイルフイルタ23が設け
られている。
ところで、ポンプケース16の外周には第1図
に示すごとく、環状の段部16aが形成されてお
り、この段部16aには、環状ピストン36が嵌
め込まれている。これによりこのピストン36と
シリンダ37a(ポンプケース16およびスリー
ブ35)との間に、油室37が形成されることに
なる。そして、この油室37に油路29,29′
が連通している。
したがつて、油路29,29′から吐出される
オイルによつて、ピストン36が押し出されるよ
うになつている。
このようにピストン36が押し出されると接状
態となるクラツチ32がピストン36に隣接して
設けられている。
油室37には、シリンダ37aの内壁37bと
ピストン36との間に、付勢機構としての環状ス
プリング56が介装されていて、第6図中の符号
Bで示すように、ピストン36に予めクラツチ3
2の接方向に付勢力(初期制限トルク)を付与し
ている。
クラツチ32は、クラツチバブとしてのポンプ
ケース15,16の外周部にスプライン係合する
複数(ここでは、4)の環状クラツチ板33と、
後輪出力軸6付きのクラツチシリンダ37aとし
てのスリーブ35の内周部にスプライン係合する
複数の環状クラツチ板34とをそなえて構成され
ており、クラツチ板33,34は交互に配設され
て、摩擦係合要素を構成している。
したがつて、油室37へ圧油が供給されて、ピ
ストン36が押し出されると、クラツチ板33,
34が相互に密着せしめられて、ポンプケース1
5とスリーブ35、すなわち前輪出力軸4側と後
輪出力軸6側とが係合する。このときオイルポン
プ14の吐出圧に応じてピストン36を押し出す
力が変わるので、クラツチ32の係合度、すなわ
ちトルク伝達度もこれに応じて変わる。なお、第
1図中の符号54,54′はストツパ部材を示す。
また、前記の油路297はクラツチ32のクラ
ツチ板33,34(この部分の圧力はほぼ大気圧
となつている)に向けて開口しており、これによ
り油路297からのオイルによつてクラツチ32
の冷却や潤滑を行なうことができる。
ところで、前輪出力軸4には、第2図に示すご
とく、ギヤ38が取り付けられており、このギヤ
38は前輪用差動機構40(以下、「前輪用デフ
40」という)のリングギヤ39に噛合してい
る。これにより前輪出力軸4からのトルクは、前
輪用デフ40で分割され左右の前輪駆動軸41,
42へ伝達されて、前輪43,44を回転駆動す
る。
また、後輪出力軸6はベベルギヤ機構45を介
してプロペラ軸47に連結されており、このプロ
ペラ軸47の後部のベベルギヤ47aが後輪用差
動機構49(以下、「後輪用デフ49」という)
のリングギヤ48に噛合している。これにより後
輪出力軸6からのトルクは、後輪用デフ49で分
割され左右の後輪駆動軸50,51へ伝達され
て、後輪52,53を回転駆動する。
本発明の実施例としての4輪駆動車用トランス
フアクラツチ装置は上述ごとくの構成されている
ので、前輪駆動での走行中に、前輪43,44が
スリツプを起こして、前輪出力軸4側の回転速度
が後輪出力軸6側の回転速度よりも速くなつた場
合には、インナギヤ17が矢印a方向へ回転す
る。
これにより、オイルが、オイル吸入口22、油
路291、チエツクバルブ25、油路293を経
てポート21から吸入され、ポート20、油路2
94、チエツクバルブ28を経て油路29から油
室37内へ吐出される。
この吐出圧は、前輪出力軸4側と後輪出力軸6
側との回転速度差に応じた値であるので、ピスト
ン36によるクラツチ板33,34を押し付ける
力も上記回転速度差に応じて決まる。
その結果クラツチ32によつて伝えられるトル
クの大きさも上記回転速度差に応じて変わる。
このように回転速度差が生じると、この差に応
じた結合度で、クラツチ32が接状態となるた
め、該回転速度差が抑制されるようになつて、そ
の結果後輪出力軸6側へもトルクが伝達される。
これにより前輪43,44が空転した場合は、自
動的に4輪駆動状態に切り替つて後輪52,53
を回転駆動できる。
このとき、上記回転速度差に応じてクラツチ3
2による伝達トルク量を自動制御しているので、
運転フイーリングや操縦安定性の悪化を招くこと
がない。
また、環状スプリング56により、ピストン3
6が常時クラツチ板34に付勢されていて、クラ
ツチ板33,34の間のクリアランスがないの
で、回転差が生じてオイルポンプ14が吐出を開
始すれば、直ちにクラツチ板33,34を押圧す
るところとなり、差動回転数が生じた後には、速
やかに油圧が立ち上がり、差動回転数に応じたク
ラツチトルクが瞬時に得られる。
そして、環状スプリング56により、第6図中
の符号Cで示す付勢機構をそなえない従来のもの
と比較して、大きな初期制限トルクBを与えられ
ることができ、その初期制限トルクBの値は、環
状スプリング56により任意の値に設定できる。
特に、第6図に示す特性Aの立上がり部分は、
回転速度差の2乗に比例しているので、微少な回
転速度差では、トルクが余り変化せず、これによ
り低速旋回時などのブレーキング減少を小さくで
きる利点もある。
また、ピストン36でクラツチ板33,34を
押し付けるタイプのクラツチ32およびクリセン
トの無い小半径のロータポンプがオイルポンプ1
4として使用されているので、構造のコンパクト
化をはかれるとともに、このオイルポンプ14が
クラツチ32の軸方向の幅のなかに収まるよう
に、クラツチ32の内径側に配設されているの
で、より一層コンパクト化をはかれるのである。
すなわち、オイルポンプ14とクラツチ32と
が、回転軸4,6と同軸的に配設されるととも
に、回転軸4,6の半径方向に整合して配設され
ているので、半径方向の寸法を小さくすることが
できる。
なお、該回転速度差がある値を超えると、安全
のため、リリーフバルブ26の作用により、吐出
圧の上昇が抑えられる。
逆に後輪52,53の方が前輪43,44より
も速くまわつた場合には、自動的にインナギヤ1
7が矢印b方向へ回転する。
これによりオイルの供給路が自動的に切り替わ
つて、オイルは、オイル吸入口22、油路29
1、チエツクバルブ24、油路292を経てポー
ト20から吸入され、ポート21、油路295、
チエツクバルブ28を経て油路29から油室37
内へ吐出される。
この吐出圧も前輪出力軸4側と後輪出力軸6側
との回転速度差に応じた値であるので、ピストン
36によるクラツチ板33,34を押し付ける力
は上記回転速度差に応じて決まる。
その結果クラツチ32によつて伝えられるトル
クの大きさも上記回転速度差に応じて変わる。
この場合も回転速度差に応じた結合度で、クラ
ツチ32が接状態となるため、該回転速度差が抑
制されるようになつて、その結果前輪出力軸4側
へもトルクが伝達される。これにより後輪52,
53の回転を抑制して、前輪43,44を回転駆
動できる。
そしてこの場合も、上記回転速度差に応じてク
ラツチ32による伝達トルク量が自動制御されて
いるので、運転フイーリングや操縦安定性の悪化
を招くことがない。
なお、この場合も上記回転速度差がある値を超
えると、安全のため、リリーフバルブ26の作用
により、吐出圧の上昇が抑えられる。
ところで、ロータポンプで構成されるオイルポ
ンプ14は、ゲロータポンプと比較して、その噛
み合い部14a、歯先シール部14bおよびポー
ト部14cにおいて、次のような特長をそなえて
いる。
噛み合い部14aにおいて 1 閉じ込み容積が非常に小さいので、もれが少
なく、脈動も小さい。
2 圧力角が小さいので、アウターロータのラジ
アルフオースが小さい。従つて、アウターロー
タの軸受荷重が小さくなり、トルク損失が少な
くなる。
3 スリツプ量が少ないので、噛み合い面の摩耗
も少なく、摩擦損失も少ない。
スリツプスピードが早くなる部分では、歯の
噛み合いが、はずれる。
歯先シール部14bにおいて 2〜3枚の歯で、INポート21(20)と
OUTポート20(21)をシーールしている。
また歯先のクリアランスは高圧になると、小さ
くなる。従つて高い容積効率が得られる。
INおよびOUTポート部14cにおいて 歯の噛み合い部分がなく、ギヤ室が連続的に
つながつている。従つて、吸込部に油を充満し
易く、キヤビテーシヨンの発生が少ない。ま
た、歯がコンタクトしていないので、騒音の発
生や歯の摩耗がない。
また、TCポンプ(クリセント付き内歯歯車ポ
ンプ)と比較しても、すぐれた特性をそなえてお
り、 1 クリセントが無いので、ボデイ加工の容易性
および低コスト化に寄与する。
2 ピニオン17とインターナルギヤ18との歯
数の差が小さく(例えば、1)インターナルギ
ヤ18の外径が縮小して、取付寸法、トルク損
失が減少する。
3 ハイポサイクロイド曲線をベースとして歯形
が作られており、歯のすべりの減少および静寂
性の向上をはかることができる。
4 1回転軸の吐出量が多く、同一吐出量を得る
のに、小さな取付寸法で済む。
5 噛み合い率が1に近く、1つの歯が噛み合え
ば、他の歯の噛み合いが終わるので、これによ
り、噛み合い音の低減および歯面摩耗の低減に
効果がある。
また、本装置においては、伝達トルクと回転速
度差の積がエネルギーロスとなつて発熱するが、
オイルの一部が油路297を通じてクラツチ32
のクラツチ板33,34へ向けて排出されるよう
になつているので、クラツチ32の冷却や潤滑を
十分に行なうことができる利点もある。
なお、本装置は後輪駆動ベースの4輪駆動車に
も適用できるが、この場合、常時はエンジンから
の動力が第2回転軸に伝達される。
さらに、オイルポンプ14としてギヤ式のもの
に限る必要はなく、その他のオイルポンプを上記
実施例と同様に組込んで使用することができる。
また、付勢機構としては、各種スプリング等が
用いられる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の4輪駆動車用ト
ランスフアクラツチ装置によれば、前輪および後
輪を同一のエンジンで駆動しうる4輪駆動車にお
いて、上記前輪に駆動力を伝達する第1回転軸
と、上記後輪に駆動力を伝達する第2回転軸とを
そなえるとともに、これらの回転軸の一方に上記
エンジンから動力を伝達する動力伝達系をそな
え、上記の第1回転軸と第2回転軸との回転速度
差によつて駆動されるオイルポンプと、上記の第
1回転軸と第2回転軸との間に介装されたクラツ
チとが設けられて、同クラツチが、上記オイルポ
ンプの吐出圧を受けるシリンダ内の接方向制御側
油室と、同油室の端面をなすピストンと、同ピス
トンに連結される摩擦係合要素とから構成され、
上記回転速度差に応じた上記オイルポンプの吐出
圧を上記クラツチの接方向制御側油室へ供給すべ
く上記のオイルポンプとクラツチとを連結する油
路が設けられて、上記ピストンに上記クラツチの
接方向への付勢力を付与すべく同ピストンと上記
シリンダの内壁との間に付勢機構が装填されると
いう簡素な構成で、前後輪間に回転速度差が生じ
ると、自動的に4輪駆動状態に切り替りわり、し
かも上記回転速度差に応じて上記クラツチによる
伝達トルク量を自動的に制御できるので、運転フ
イーリングや操縦安定性の悪化などを招くことが
なく、さらに構造のコンパクト化や低コスト化に
も寄与しうる利点がある。
さらに、本発明によれば、常時ピストンが摩擦
係合要素を押圧することにより、差動回転の発生
後は、速やかに油圧を立ち上らせて、差動回転数
と差動制限トルクとの間の時間遅れが大幅に短縮
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の一実施例としての4輪駆
動車用トランスフアクラツチ装置を示すもので、
第1図はその要部を示す縦断面図、第2図は本装
置を装備した車両の動力系を示す慨略構成図、第
3図はそのリリーフバルブを示す縦断面図、第4
図はその要部の横断面図、第5図はそのオイルポ
ンプのための油圧回路図、第6図はその作用を説
明するためのグラフである。 1…エンジン、2…変速機、3…ドライブギ
ヤ、4…第1回転軸を構成する前輪出力軸、5,
5′…鞘軸、6…第2回転軸を構成する後輪出力
軸、7…ギヤ、13…トランスフアクラツチ装
置、14…オイルポンプ、14a…噛み合い部、
14b…歯先シール部、14c…ポート部、1
5,16…ポンプケース、16a…段部、17…
インナギヤ、18…アウタギヤ、19…ボルト、
20,21…ポート、22…オイル吸入口、23
…オイルフイルタ、24,25…チエツクバル
ブ、26…リリーフバルブ、28,28′…チエ
ツクバルブ、29,29′…油路、30…オリフ
イス、32…クラツチ、33,34…クラツチ
板、35…スリーブ、36…ピストン、37…油
室、37a…シリンダ、37b…内壁、38…ギ
ヤ、39…リングギヤ、40…前輪用デフ、4
1,42…前輪駆動軸、43,44…前輪、45
…ベベルギヤ機構、47…プロペラ軸、47a…
ベベルギヤ、48…リングギヤ、49…後輪用デ
フ、50,51…後輪駆動軸、52,53…後
輪、54,54′…ストツパ部材、55…ボルト、
56…付勢機構としての環状スプリング、291
〜298…油路、T…動力伝達系。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 前輪および後輪を同一のエンジンで駆動しう
    る4輪駆動車において、上記前輪に駆動力を伝達
    する第1回転軸と、上記後輪に駆動力を伝達する
    第2回転軸とをそなえるとともに、これらの回転
    軸の一方に上記エンジンから動力を伝達する動力
    伝達系をそなえ、上記の第1回転軸と第2回転軸
    との回転速度差によつて駆動されるオイルポンプ
    と、上記の第1回転軸と第2回転軸との間に介装
    されたクラツチとが設けられて、同クラツチが、
    上記オイルポンプの吐出圧を受けるシリンダ内の
    接方向制御側油室と、同油室の端面をなすピスト
    ンと、同ピストンに連結される摩擦係合要素とか
    ら構成され、上記回転速度差に応じた上記オイル
    ポンプの吐出圧を上記クラツチの接方向制御側油
    室へ供給すべく上記のオイルポンプとクラツチと
    を連結する油路が設けられて、上記ピストンに上
    記クラツチの接方向への付勢力を付与すべく同ピ
    ストンと上記シリンダの内壁との間に付勢機構が
    装填されたことを特徴とする、4輪駆動車用トラ
    ンスフアクラツチ装置。
JP22358384A 1984-05-29 1984-10-24 4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置 Granted JPS61102330A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22358384A JPS61102330A (ja) 1984-10-24 1984-10-24 4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置
US06/738,698 US4719998A (en) 1984-05-29 1985-05-28 Power transmission system for vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22358384A JPS61102330A (ja) 1984-10-24 1984-10-24 4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61102330A JPS61102330A (ja) 1986-05-21
JPH0557930B2 true JPH0557930B2 (ja) 1993-08-25

Family

ID=16800437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22358384A Granted JPS61102330A (ja) 1984-05-29 1984-10-24 4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61102330A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2536144B2 (ja) * 1989-04-07 1996-09-18 トヨタ自動車株式会社 動力伝達機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61102330A (ja) 1986-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4730514A (en) Differential speed limiting device mechanism
US4727966A (en) Differential with differential motion limiting mechanism
US5916052A (en) Hydromechanical system for limiting differential speed between differentially rotating members
US4719998A (en) Power transmission system for vehicle
CA2256155C (en) Hydraulic coupling for vehicular power transfer systems
JPH0996322A (ja) 継 手
JPH0237034A (ja) 駆動力配分装置
JPH0557131B2 (ja)
JP2941077B2 (ja) 四輪駆動車用駆動力伝達装置
US6607062B1 (en) Piston assembly for hydraulically actuated friction coupling
JPH0557930B2 (ja)
JPH0620827B2 (ja) 4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置
KR890001336B1 (ko) 차동장치의 차동 제한기구
JPH01261553A (ja) 駆動力伝達装置
JPH0620829B2 (ja) 車両用動力伝達装置
KR920007462B1 (ko) 4륜 구동용 구동 연결 장치
JPH04254021A (ja) 4輪駆動車の駆動連結装置
JPS62253531A (ja) 動力伝達装置
JPH057070Y2 (ja)
JPS63210441A (ja) 動力伝達装置
JP2521822Y2 (ja) 四輪駆動車用駆動力伝達装置
JPS62251236A (ja) 動力伝達装置
JP2522810B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2686082B2 (ja) 動力伝達装置
JP3235854B2 (ja) 動力伝達装置用油圧ポンプ