JPH055737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は小型TV受像機等の仰角変更できる仰
角可変載置台に関する。

(ロ) 従来の技術 一般に小型TV受像機は、その仰角が変更でき
る載置台に載置して使用するのが使用者にとつて
は望ましい。この様な載置台の従来例として実開
昭56−121387号公報記載のものがある。

しかしながら上記公報における仰角調整機構は
角度セツト解除ボタンを押しつつテレビ本体を手
で持ち上げ、好みの角度位置で解除ボタンを離す
という動作を必要とし、非常に操作が困難であつ
た。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上述の点に鑑み為されたものであり、
TV受像機等の仰角を極めて簡単な操作により変
更し得る仰角可変載置台を提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、電子機器を載置し仰角が変わる昇降
部と、該昇降部を上方へ付勢する付勢手段と、前
記昇降部を複数の仰角位置に係止可能な係止手段
と、該係止手段に係合し、前記昇降部を節動的に
上昇せしめる仰角可変手段とからなる。

(ホ) 作用 本考案は上述の手段により、昇降部が節動的に
上昇する様作用する。

(ヘ) 実施例 以下。図面に従い本考案の一実施例を説明す
る。

第１図イ、ロは本実施例における載置台の前方
から見た斜視図及び後方から見た斜視図、第２図
は側面図第３図イ、ロは夫々横断面図及び縦断面
図であり、図中、１はTV受像機２が図示省略し
た取付機構により着脱自在に載置されると共に昇
降可能な昇降部であり、前方下部には、その上面
にテーパーが形成された舌片１ａが設けられてい
ると共に回動支軸１ｂを中心に回動可能である。
３，４は基台上部及び基台下部であり、これらに
より匡体が形成され、この匡体内にACアダプタ
（図示省略）を内蔵している。５は前記基台上部
の前面に突出して形成された仰角調整ボタン、
６，７は前記基台上部の背面に設けられたDC出
力プラグ及びAC入力プラグである。

次に仰角調整機構について、第３図及び第４図
について説明する。４ａは前記基台下部に形成さ
れた第１支軸であり、該第１支軸には前記TV受
像機の荷重より大きい付勢力のコイルバネ８によ
り情報へ付勢され前記昇降部１を押圧する押圧部
材９が装着されている。

３ａは前記基台上部に形成された第２支軸であ
り、該第２支軸には回動部材１０が回動自在に取
付けられている。該回動部材は第５図イ、ロに示
す如く、第１及び第２回動片１０ａ，１０ｂを備
える。該第１回動片１０ａには回動部材を第３図
ロの時計方向に回動付勢する引つ張りバネ１１が
張架されると共に、前記仰角調整ボタンの終端が
当接している。また、この第１回動片の一面には
前記昇降部舌片１ａに係合可能で且つ上面にテー
パーが形成された第１爪片１０ｃが３個形成され
ている。一方、前記第２回動片１０ｂの一面にも
同様な第２爪片１０ｄが４個形成されている。そ
して、第１及び第２爪片の各ピツチはＰであるが
両爪片間には1/2Ｐの段差が形成されている。

尚、１２はACアダプタである。次に上述の載
置台の動作について、第３図イ，ロ及び第４図
イ，ロに従い説明する。

まず、第３図イ，ロの状態において、昇降部１
は小さい仰角位置にあり、これは、昇降部の舌片
１ａが最下部の第２爪片１０ｄに係合しているこ
とによる。

この状態で仰角調整ボタン５を押圧すると、第
４図イ、ロに示す如く、回動部材１０が反時計方
向に回動し、前記第２爪片と前記舌片との係合が
解除されると共に最下部の第１爪片１０ｃと前記
舌片とが係合する。よつて、昇降部１はＰ／２の
高さだけ上昇する。更に、前記仰角調整ボタンの
押圧を解除すると、前記回動部材は時計方向に回
動するため、前記舌片は前記第１爪片との係合が
解除されると共に、下から２番目の第２爪片１０
ｄに係合する。よつて、昇降部１は更にＰ／２上
昇する。

上述の如く、仰角調整ボタン５の１回の押圧操
作により昇降部は、Ｐに相当する高さだけ上昇す
る。この様にして、前記仰角調整ボタンを４回押
圧すると前記舌片が、前記基台上部に当接して、
前記TV受像機に最大仰角を与える。

そして、この最大仰角状態より小さい所定の仰
角位置に設定する場合、昇降部１を下方へ押圧す
る。すると、前記舌片の下側のテーパーと、前記
第１或いは第２爪片の上側のテーパーとが当接す
るため、前記回動部材が回転して各爪片が逃げる
ことになり、前記昇降部の節動的な下降を可能と
し、所望の位置で前記押圧を解除すると昇降部１
の舌片１ａの平坦部と第１或いは第２爪片の平坦
部とが係合し、静止する。

(ト) 考案の効果 上述の如く本考案に依れば、TV受像機等の仰
角を極めて簡単な操作により変更し得る。

また、昇降部は節動的に下降するので操作感が
良好である。更に、仰角調整は、１回の調整ボタ
ンの押圧操作により、所定角度変わる様に為され
るため、正確な仰角調整が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例に関し、第１
図イ，ロは夫々、前方及び後方から見た斜視図、
第２図は側面図、第３図イ，ロは夫々、下降時の
横断面図、及び縦断面図、第４図イ，ロは、上昇
時の横断面図、及び縦断面図、第５図イ，ロは、
回動部材の平面図及び斜視図である。 １……昇降部、２……TV受像機、３……基台
上部、４……基台下部、５……仰角調整ボタン
（仰角可変手段）、８……コイルバネ（付勢手段）、
９……押圧部材、１０……回動部材（係止手段）、
１０ａ，１０ｂ……第１及び第２回動片、１０
ｃ，１０ｄ……第１、第２爪片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子機器２を載置し、支軸１ｂを中心に回動す
   ることにより、仰角が変わる昇降部１と、該昇降
   部１を上方へ付勢する第１付勢手段８と、前記昇
   降部１を最低仰角位置と最高仰角位置との間の複
   数の仰角位置に係止可能とし、支軸３ａを中心に
   回動自在に取り付けられ、支軸に対して左右に回
   動片１０ａ，１０ｂを配し、該回動片１０ａ，１
   ０ｂに前記昇降部１と係合する爪片１０ｃ，１０
   ｄが設けられた係止手段１０と、前記係止片１０
   を支軸３ａに対して回動方向に付勢する第２付勢
   手段１１と、該第２付勢手段１１の付勢力を解除
   するため前記回動片１０ａ，１０ｂの少なくとも
   どちらか一端に当接し、前記係止手段１０を回動
   させて前記昇降部１を節動的に上昇せしめる仰角
   可変手段５とからなる仰角可変載置台。