JPH0556985U - ダブルラッセル機 - Google Patents
ダブルラッセル機Info
- Publication number
- JPH0556985U JPH0556985U JP412692U JP412692U JPH0556985U JP H0556985 U JPH0556985 U JP H0556985U JP 412692 U JP412692 U JP 412692U JP 412692 U JP412692 U JP 412692U JP H0556985 U JPH0556985 U JP H0556985U
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- pile
- yarn
- pile yarn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に
設けられた編針にラッピングさせるようになったダブル
ラッセル機を用いてカットパイル生地を製造するにあた
り、ラッピングされるパイル糸に解撚や加撚が生じて、
編成されたパイル生地におけるパイル糸相互に大きな撚
りの差が生じるということがなく、表面に現れるパイル
糸の状態が一定し、かつ染色むらのない良好なカットパ
イル生地が得られるようにする。 【構成】 パイル糸用筬21によりパイル糸22を前後
の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせるダブ
ルラッセル機において、上記パイル糸用筬21に設けら
れた導糸針23の導糸孔24近傍に、パイル糸22と接
触するようにして撚り調整部材40を設けた。
設けられた編針にラッピングさせるようになったダブル
ラッセル機を用いてカットパイル生地を製造するにあた
り、ラッピングされるパイル糸に解撚や加撚が生じて、
編成されたパイル生地におけるパイル糸相互に大きな撚
りの差が生じるということがなく、表面に現れるパイル
糸の状態が一定し、かつ染色むらのない良好なカットパ
イル生地が得られるようにする。 【構成】 パイル糸用筬21によりパイル糸22を前後
の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせるダブ
ルラッセル機において、上記パイル糸用筬21に設けら
れた導糸針23の導糸孔24近傍に、パイル糸22と接
触するようにして撚り調整部材40を設けた。
Description
【0001】
この考案は、パイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設けられた編針にラ ッピングさせるようになったダブルラッセル機に係り、さらに詳しくは、上記の ようにパイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設けられた編針にラッピング させる際に、ラッピングさせる方向によってパイル糸における撚りが変わるのを 防止するようになったダブルラッセル機に関するものである。
【0002】
従来より、パイル面を起毛させて毛布等として好適に用いられるカットパイル 生地を製造するにあたって、一般に図1に示すようなダブルラッセル機が使用さ れていた。
【0003】 ここで、このダブルラッセル機において、1,2は前後の針床に設けられた編 針、3,3は前後の針床に設けられたトリックプレート、4,4はフロント側お よびバック側に設けられたステッチコーム、11,12はフロント側の挿入糸用 筬と鎖糸用筬、21はパイル糸用筬、31,32はバック側の鎖糸用筬と挿入糸 用筬である。
【0004】 そして、このダブルラッセル機を用いてカットパイル生地を製造するにあたっ ては、フロント側における挿入糸用筬11と鎖糸用筬12およびバック側におけ る鎖糸用筬31と挿入糸用筬32とにより、それぞれ挿入糸13,33および鎖 糸14,34を前後の針床に設けられた編針1,2に導いて、前後すなわち表裏 両面に地組織を形成すると共に、中央部にあるパイル糸用筬21によりパイル糸 22を前後の針床に導き、このパイル糸22を前後の針床に設けられた編針1, 2にラッピングさせて編成し、このようにして編成された表裏両地組織間の中央 部で前記パイル糸22をカットするようにし、その後、このカットパイル面を起 毛させて毛布等に仕上げるようにしていた。
【0005】 ここで、上記のようにパイル糸22をパイル糸用筬21により前後の針床に設 けられた編針1,2にラッピングさせるにあたっては、図2に示すように、パイ ル糸22をパイル糸用筬21のセパレータ25から上記導糸針23の導糸孔24 に通すようにしていた。
【0006】 そして、上記のようなダブルラッセル機において、例えば、図3に示す組織図 のようなパイル生地を編成するにあたっては、上記パイル糸用筬21を、図4に 示すように、フロント側およびバック側の針列F,Bの編針に対して、→→ →の順にラッピング運動させるようにしていた。
【0007】 ここで、上記パイル糸22としてZ撚単糸を用いた場合について説明すると、 上記の図4に示すバック側のおよびの編針部分においては、パイル糸用筬2 1によるラッピング方向が反時計周りの方向であるため、ラッピング作用に伴う 回転により、パイル糸22として使用したZ撚単糸にS撚すなわち解撚方向の撚 りが生じる一方、同図に示すフロント側のおよびの編針部分においては、パ イル糸用筬21によるラッピング方向が時計周りの方向であるため、ラッピング 作用に伴う回転によりパイル糸22として用いたZ撚単糸にZ撚すなわち加撚方 向の撚りが生じた。
【0008】 このようにパイル糸用筬21がバック側の編針部分でラッピング運動を行う場 合と、フロント側の編針部分でラッピング運動を行う場合とで、上記パイル糸2 2に加わる撚りの方向が異なるため、上記のようにして従来のダブルラッセル機 によりパイル生地を編成した場合、このパイル生地におけるパイル糸22に解撚 と加撚とが生じて、これらのパイル糸22における撚りの差が大きくなり、この パイル生地をセンターカットして分断した際に、各カットパイル生地の表面に上 記のように撚りの差が大きくなったパイル糸22がそのまま現れ、各カットパイ ル生地における表面の状態が悪くなり、またこのようなカットパイル生地を染色 した場合には、パイル糸22における撚りの差に基づく染色むらが発生する等の 問題があった。
【0009】
この考案は、パイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設けられた編針にラ ッピングさせるようになったダブルラッセル機における上記のような問題を解決 することを課題とするものである。
【0010】 すなわち、この考案においては、上記のようなダブルラッセル機を用いてパイ ル面を起毛して毛布等に使用されるカットパイル生地を製造するにあたり、パイ ル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設けられた編針にラッピングさせてパイ ル生地を編成させた場合において、ラッピングされるパイル糸に解撚や加撚が生 じて、編成されたパイル生地におけるパイル糸相互に大きな撚りの差が生じるの を防止し、表面に現れるパイル糸の状態が一定し、かつ染色むらのない良好なカ ットパイル生地が得られるようにすることを課題とするものである。
【0011】
この考案においては、上記のような課題を解決するため、パイル糸用筬21に よりパイル糸22を前後の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせるダブ ルラッセル機において、上記パイル糸用筬21に設けられた導糸針23の導糸孔 24近傍に、上記パイル糸22と接触するようにして撚り調整部材40を設ける ようにした。
【0012】
この考案におけるダブルラッセル機においては、上記のようにパイル糸22を 前後の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせるパイル糸用筬21におい て、その導糸針23の導糸孔24近傍に撚り調整部材40を設け、この撚り調整 部材40に上記パイル糸22を接触させるようになっている。
【0013】 そして、このダブルラッセル機において、上記パイル糸用筬21によりパイル 糸22を前後の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせてパイル生地を編 成させるようにした場合、ラッピングの作用に伴う回転によってパイル糸22に 撚りが加わったとしても、パイル糸22に加わった撚りが、このパイル糸22と 接触するようにして設けられた上記撚り調整部材40の位置で抑えられるように なる。
【0014】 このため、パイル糸用筬21によりパイル糸22を前後の針床に設けられた編 針1,2にラッピングさせてパイル生地を編成させるにあたり、フロント側にお ける針列の編針1と、バック側における針列の編針2とにおいて、パイル糸用筬 21によるパイル糸22のラッピング方向が異なり、パイル糸22に加わる撚り の方向が異なったとしても、上記のようにパイル糸22に加わった撚りが、この パイル糸22と接触するようにして設けられた上記撚り調整部材40によって抑 えられ、編成されたパイル生地におけるパイル糸22相互の撚りの差が少なくな る。
【0015】
以下、この考案の一実施例を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0016】 この実施例におけるダブルラッセル機においても、図5に示すように、前後の 針床に編針1,2が設けられ、またこの前後の針床にはトリックプレート3,3 が設けられており、さらにこの前後の針床のフロント側およびバック側にはステ ッチコーム4,4が設けられている。
【0017】 そして、この実施例におけるダブルラッセル機を用いてカットパイル生地を製 造するにあたっては、従来の場合と同様に、フロント側における挿入糸用筬11 と鎖糸用筬12およびバック側における鎖糸用筬31と挿入糸用筬32とによっ て、それぞれ挿入糸13,33および鎖糸14,34を前後の針床に設けられた 編針1,2に導いて、前後すなわち表裏両面に地組織を形成すると共に、中央部 にあるパイル糸用筬21によりパイル糸22を前後の針床に導き、このパイル糸 22を前後の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせて編成し、このよう にして編成された表裏両地組織間の中央部で前記パイル糸22をカットするよう になっている。
【0018】 ここで、この実施例のダブルラッセル機においては、上記パイル糸用筬21に 設けられた導糸針23の導糸孔24近傍において、パイル糸22と接触するよう にして撚り調整部材40を設けるにあたり、撚り調整部材40として図6に示す ように、ブラケット41に撚り調整バー42が取り付けられたものを用いるよう にした。
【0019】 そして、図7に示すように、この撚り調整部材40におけるブラケット41を パイル糸用筬21に取り付け、その撚り調整バー42がパイル糸用筬21に設け られた導糸針23の導糸孔24近傍において導糸針23の並び方向に伸びるよう に配し、パイル糸用筬21のセパレータ25から導糸針23の導糸孔24に導か れるパイル糸22が、上記のように配された撚り調整バー42に接触するように した。
【0020】 このようにパイル糸用筬21のセパレータ25から導糸針23の導糸孔24に 導かれるパイル糸22を撚り調整バー42に接触させた状態で、上記のようにパ イル糸用筬21によりパイル糸22を前後の針床に設けられた編針1,2にラッ ピングさせてパイル生地を編成させるようにした場合、ラッピングの作用に伴う 回転によってパイル糸22に撚りが加わったとしても、パイル糸22に加わった 撚りがパイル糸22と接触する上記撚り調整バー42によって抑えられ、この撚 り調整バー42よりセパレータ25側におけるパイル糸22に撚りが伝わるとい うことがなく、パイル糸22における撚りの変化が抑制されるようになった。
【0021】 このため、この実施例のダブルラッセル機を用いて、前記の図3に示す組織図 のようなパイル生地を編成するにあたり、パイル糸用筬21を前記の図4に示す ように→→→の順でラッピング運動させ、バック側のおよびの編針 部分と、フロント側のおよびの編針部分とでパイル糸22に加わる撚りの方 向が異なったとしても、パイル糸22に加わった撚りが上記のように撚り調整バ ー42によって抑えられ、編成されたパイル生地において、パイル糸22相互に おける撚りの差が少なくなった。
【0022】
以上詳述したように、この考案に係るダブルラッセル機においては、パイル糸 を前後の針床に設けられた編針にラッピングさせるパイル糸用筬において、その 導糸針の導糸孔近傍に撚り調整部材を設け、この撚り調整部材に上記パイル糸を 接触させるようにしたため、このパイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設 けられた編針にラッピングさせてパイル生地を編成させるようにした場合、ラッ ピングの作用に伴う回転によってパイル糸に撚りが加わったとしても、パイル糸 に加わった撚りが、このパイル糸と接触するようにして設けられた上記撚り調整 部材の位置で抑えられるようになった。
【0023】 この結果、この考案におけるダブルラッセル機を用いてカットパイル生地を製 造するにあたり、パイル糸用筬によりパイル糸を前後の針床に設けられた編針に ラッピングさせてパイル生地を編成させた場合において、編成されたパイル生地 におけるパイル糸相互に大きな撚りの差が生じるということがなく、このパイル 生地をセンターカットして分断した際に、各カットパイル生地の表面に現れるパ イル糸の状態が一定すると共に、染色した際においても染色むらのない良好なカ ットパイル生地が得られるようになった。
【図1】従来のダブルラッセル機によってパイル生地を
編成する状態を示した概略側面図である。
編成する状態を示した概略側面図である。
【図2】従来のダブルラッセル機におけるパイル糸用筬
にパイル糸を通した状態を示す概略側面図である。
にパイル糸を通した状態を示す概略側面図である。
【図3】カットパイル生地を製造するにあたって、パイ
ル生地を編成する各糸のラッピング状態を分解して示し
た編み組織図である。
ル生地を編成する各糸のラッピング状態を分解して示し
た編み組織図である。
【図4】前後の編針に対するパイル糸のラッピング順を
示した概略説明図である。
示した概略説明図である。
【図5】この考案の一実施例に係るダブルラッセル機に
よってパイル生地を編成する状態を示した概略側面図で
ある。
よってパイル生地を編成する状態を示した概略側面図で
ある。
【図6】同実施例において使用した撚り調整部材の正面
図である。
図である。
【図7】同実施例において、パイル糸用筬にパイル糸を
通した状態を示す概略側面図である。
通した状態を示す概略側面図である。
1,2 編針 21 パイル糸用筬 22 パイル糸 23 導糸針 24 導糸孔 40 撚り調整部材
Claims (1)
- 【請求項1】 パイル糸用筬21によりパイル糸22を
前後の針床に設けられた編針1,2にラッピングさせる
ダブルラッセル機において、上記パイル糸用筬21に設
けられた導糸針23の導糸孔24近傍に、上記パイル糸
22と接触するようにして撚り調整部材40を設けたこ
とを特徴とするダブルラッセル機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP412692U JPH0556985U (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | ダブルラッセル機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP412692U JPH0556985U (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | ダブルラッセル機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556985U true JPH0556985U (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11576097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP412692U Pending JPH0556985U (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | ダブルラッセル機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0556985U (ja) |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP412692U patent/JPH0556985U/ja active Pending
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