JPH0556980U - クリールの張力制御装置 - Google Patents
クリールの張力制御装置Info
- Publication number
- JPH0556980U JPH0556980U JP355692U JP355692U JPH0556980U JP H0556980 U JPH0556980 U JP H0556980U JP 355692 U JP355692 U JP 355692U JP 355692 U JP355692 U JP 355692U JP H0556980 U JPH0556980 U JP H0556980U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブロックに対応する糸の張力を正確に検出で
きるようにすることである。 【構成】 クリールに仕掛けられた多数の給糸体を複数
のブロックに分け、給糸体から引き出される糸張力をブ
ロック毎に検出し、検出された糸張力と目標の基準値と
の偏差にもとづき対応するブロックの張力付加装置を操
作する張力制御装置において、ブロック毎の張力検出器
を筬の下流側に設けることによって、ブロック毎の糸張
力を他のブロックとの間で条件的な変化のない状態で正
確に検出できるようにしている。
きるようにすることである。 【構成】 クリールに仕掛けられた多数の給糸体を複数
のブロックに分け、給糸体から引き出される糸張力をブ
ロック毎に検出し、検出された糸張力と目標の基準値と
の偏差にもとづき対応するブロックの張力付加装置を操
作する張力制御装置において、ブロック毎の張力検出器
を筬の下流側に設けることによって、ブロック毎の糸張
力を他のブロックとの間で条件的な変化のない状態で正
確に検出できるようにしている。
Description
【0001】
本考案は、クリールに仕掛けられた多数の給糸体から引き出される糸の張力を 制御する装置に関する。
【0002】
特開平3−113036号公報の技術は、糸ガイド近傍に張力検出器をブロッ ク毎に設け、検出されたブロック毎の張力値と目標の基準値との偏差を解消する ように、対応するブロックの張力付与装置を操作し、各ブロック間で糸の張力を 均一にしている。ところが、上記技術によると、張力検出器が糸ガイドの近くで その上流側に設けられているため、張力検出器1台につき検出できる糸本数が少 なくなり、ブロックに対応する糸の張力の正確な検出ができず、また張力検出器 から下流側の糸ガイドや筬から糸が受ける抵抗がブロック毎に異なるため、検出 精度すなわち全糸が同一方向に引き揃えられている箇所での巻き取り張力値と検 出値との差もブロック間で異なり、均一な張力制御ができない。
【0003】
したがって、本考案の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、ブロックに対応 する糸の張力を正確に検出できるようにし、もってより均一な張力制御を行うこ とである。
【0004】
上記目的の下に、本考案は、クリールに仕掛けられた多数の給糸体を複数のブ ロックに分け、給糸体から引き出される糸の張力をブロック毎に検出し、検出さ れた張力と目標の基準値との偏差にもとづき対応するブロックの張力付加装置を 操作する張力制御装置において、ブロック毎の張力検出器を筬の下流側に設ける ことによって、ブロック毎の糸の張力を他のブロックとの間で測定条件的な変化 のない状態で正確に検出できるようにしている。
【0005】
【実施例1】 図1および図2は、クリール1との関連で、糸経路を示している。クリール1 に多数の給糸体2が仕掛けられており、これらの多数の給糸体2は、これらから 引き出される糸3の引き出し方向に沿って、複数のブロックA、B、C、A’、 B’、C’に分割されている。多数の糸3はブロックA、B、C、A’、B’、 C’毎に制御可能な張力付加装置4を経て下流側に引き出され、筬5の筬羽間を 通って、例えば3本の案内ロール6、7、8に接しながら、平行な状態となって ワーパー9の外周に巻き付けられていく。ここで、多数の糸3の張力は、ブロッ クA、B、C、A’、B’、C’毎に筬5の下流側に設けられた張力検出器10 によって検出される。
【0006】 図3、図4および図5は、張力検出部分を示している。張力検出器10は、多 数の糸3の幅方向で、ブロックA、B、C、A’、B’、C’毎に独立した状態 で設けられており、固定のホルダー11、このホルダー11に一端で固定された 板状のスプリング12、このスプリング12の弾性変形部分に取り付けられたス トレンゲージ13およびスプリング12の先端に設けられた接触体14によって 構成されている。なお接触体14は、スプリング12の先端でT字状の形態で固 定されており、各ブロックA、B、C、A’、B’、C’の糸3の一部または全 部に接している。もちろん、品種によって糸本数が変わり、糸間ピッチが変わっ たとき、必要に応じて、張力検出器10の取り付け位置が糸3の幅方向に変更で きるようになっている。
【0007】 なお、図6のように、補助的な案内ロール7、8が設けられていないとき、案 内ロール6とワーパー9との間に張力検出器10があると、巻取りの進行にとも なって、ワーパー9の巻径が増大する。そこで、この場合、張力検出器10は、 例えば機械式の巻径検出機構35とともに取り付けられ、巻径の増大に応じて、 巻径の増加方向に移動させるように取り付けられる。
【0008】 図7および図8は、ブロック毎に設けられる張力付加装置4の具体的な構成を 示している。糸3は、それぞれアーム15に設けられた2本のピン16、17の 間を通り筬5の方向に引き出されていく。アーム15は、一方のピン16を支点 軸として、フレーム19に対して適切な回動角内で回動自在に支持され、他方の ピン17でロッド20、リンク21を介して送りねじ22に連結されている。こ の送りねじ22は、固定のナット23に対し軸線方向に移動可能な状態で取り付 けられており、ウォーム24、およびウォームホイール25を介してモータ26 によって駆動されるようになっている。
【0009】 前記各ブロックA、B、C、A’、B’、C’毎の張力検出器10の張力信号 は、共通の張力設定器27からの目標の基準信号とともに比較点28に入力され る。比較点28は、目標の基準値と実際の張力値との偏差に相当する信号を増幅 器29に送り込んでいるため、増幅器29は、その偏差信号を増幅して、サーボ 制御器30に送り込む。ここで、サーボ制御器30は、偏差に応じて、モータ2 6の回転方向および回転量を調節し、アーム15の回転角度を調節することによ り、糸3に対する引き出し抵抗を加減し、糸3の張力を各ブロックA、B、C、 A’、B’、C’毎に独立に調整していく。モータ26の回転量は、エンコーダ 31によって検出され、サーボ制御器30にフィードバック信号として送り返さ れている。
【0010】 なお張力付加装置4は、ワッシャ式のテンサーで、ポールの位置をブロック単 位で変える方式、あるいはスプリングとワッシャとを組み合わせたテンサーで、 スプリングの支点の位置をブロック単位に変える方式などで置き換えることもで きる。また、上記実施例は、目標の基準値を張力設定器27によってあらかじめ 設定しているが、この目標の基準値は、図9に示すように、各ブロックA、B、 C、A’、B’、C’に共通な平均値算出器32によって平均値を求め、この平 均値を目標の基準値として全てに共通に設定することもできる。平均値を目標の 基準値とする場合に、サーボ制御器30に対して予め設定器33およびスイッチ 34によって初期値が与えられる。なおクリール1から多数の糸3を引き出す装 置は、ワーパーやサイザーなどであり、本考案は、それらのいずれにも適用でき る。
【0011】 なお、上記実施例では、ブロックA、B、C、A’、B’、C’毎に検出され た張力値に基づいて張力付加装置4を独立に制御していたが、これに代えて、ブ ロックA、B、Cの張力だけを検出し、検出結果に基づいて対応するブロックA 、B、Cの張力付加装置4を制御するとともに、各ブロックA、B、Cに対向す るブロックA’、B’、C’の張力付加装置4も同じ量だけ制御するようにして もよい。また、対向する2ブロックの張力値を平均し、得られた平均値と目標の 基準値との偏差に基づいて、2ブロックの張力付加装置4を同時に制御するよう にしてもよい。
【0012】
本考案では、全ての糸が筬によって同一方向に引き揃えられているので、張力 検出器から下流側の糸経路が各ブロック間で同一となり、張力検出器間の検出条 件も同一となって、張力検出精度が向上し、したがってブロック間の張力を均一 に制御することが可能となる。また、張力検出器の構成を複雑にすることなく、 各ブロックにおいて多数の糸張力が検出可能となるため、糸本数の変更や、ワー パーの大きさの変化などに左右されず、安定な張力制御が可能となる。
【図1】クリールの張力制御装置の平面図である。
【図2】クリールの張力制御装置の要部の側面図であ
る。
る。
【図3】張力検出部分の拡大側面図である。
【図4】張力検出部分の拡大正面図である。
【図5】張力検出部分の拡大正面図である。
【図6】張力検出部分の他の実施例の側面図である。
【図7】張力付加装置の拡大平面図である。
【図8】張力付加装置および張力制御系のブロック線図
である。
である。
【図9】張力信号から平均値を求める場合のブロック線
図である。
図である。
1 クリール 5 給糸体 3 糸 4 張力付加装置 5 筬 10 張力検出器 12 スプリング 13 ストレンゲージ 26 モータ 27 張力設定器 28 比較点
Claims (2)
- 【請求項1】 クリールに仕掛けられた多数の給糸体を
複数のブロックに分け、給糸体から引き出される糸の張
力をブロック毎に検出し、検出された張力と目標の基準
値との偏差にもとづき対応するブロックの張力付加装置
を操作する張力制御装置において、ブロック毎に糸の張
力を検出する張力検出器を筬の下流側に設けたことを特
徴とするクリールの張力制御装置。 - 【請求項2】 クリールに仕掛けられた多数の給糸体を
複数のブロックに分け、給糸体から引き出される糸の張
力をブロック毎に検出し、検出された張力と目標の基準
値との偏差にもとづき対応するブロックの張力付加装置
を操作する張力制御装置において、ブロック毎に糸の張
力を検出する張力検出器を筬の下流側に設け、この張力
検出器を、一端で固定された他端で糸に接する板状のス
プリングと、このスプリングに取り付けられたストレン
ゲージとで構成したことを特徴とするクリールの張力制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP355692U JPH0556980U (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | クリールの張力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP355692U JPH0556980U (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | クリールの張力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556980U true JPH0556980U (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11560704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP355692U Pending JPH0556980U (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | クリールの張力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0556980U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173445A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-08-06 | Btsr Internatl Spa | 複数本の糸を用いて運転される繊維機械に、糸を一定の取り込み長で供給する方法及び装置 |
KR101374804B1 (ko) * | 2012-09-28 | 2014-03-17 | 임한석 | 섬유 장력조절장치 |
-
1992
- 1992-01-07 JP JP355692U patent/JPH0556980U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173445A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-08-06 | Btsr Internatl Spa | 複数本の糸を用いて運転される繊維機械に、糸を一定の取り込み長で供給する方法及び装置 |
JP2017036151A (ja) * | 2007-12-04 | 2017-02-16 | ビティエッセエッレ インターナショナル ソチエタ ペル アチオーニ | 複数本の糸を用いて運転される繊維機械に、糸を一定の取り込み長で供給する方法及び装置 |
KR101374804B1 (ko) * | 2012-09-28 | 2014-03-17 | 임한석 | 섬유 장력조절장치 |
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