JPH0556957U - ボルト軸力計のねじ締結体支持板 - Google Patents

ボルト軸力計のねじ締結体支持板

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Publication number
JPH0556957U
JPH0556957U JP000790U JP79092U JPH0556957U JP H0556957 U JPH0556957 U JP H0556957U JP 000790 U JP000790 U JP 000790U JP 79092 U JP79092 U JP 79092U JP H0556957 U JPH0556957 U JP H0556957U
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JP
Japan
Prior art keywords
bolt
axial force
support plate
cylinder
fastening body
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Expired - Lifetime
Application number
JP000790U
Other languages
English (en)
Inventor
洋 辻
岩崎昭彦
Original Assignee
株式会社東日製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社東日製作所 filed Critical 株式会社東日製作所
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Publication of JPH0556957U publication Critical patent/JPH0556957U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トルシア形高力ボルトの軸力確認試験におい
て試験条件を安定化し、さらに測定結果の信頼性を向上
させることができるボルト軸力計のねじ締結体支持板を
提供する。 【構成】 ボルト軸力計は、測定に供するボルト8を装
着する油圧発生機構1及び圧力表示計7とから成る。油
圧発生機構1は、シリンダ2と、シリンダ2内に嵌合さ
れるピストン3と、シリンダ2とピストン3との間に形
成される油圧室4に通じる油圧導出路5と、シリンダ2
の外側面に固定されるねじ結合支持板6と、ピストン3
に嵌合固定されるねじ締結体支持板12とから成り、さ
らに油圧導出路5に通じる圧力表示計7を装着する。ね
じ締結体支持板6の座金10との接触面及び、ねじ結合
体支持板12のボルト8の頭部接触面に、高摩擦係数の
電着ダイヤモンド加工を施すことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボルト軸力計に用いられるねじ締結体の支持板構造に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
ボルト軸力計は、主にトルシア形高力ボルト・ナット等におけるピンテール破 断時の軸力を確認するためのボルト張力確認検査を、ボルトナットの締め付け工 事現場におけるボルトの受け入れ時に行うために使用されるものである。
【0003】 従来のこの種のボルト軸力計構造は、図1に示すものであって、1は油圧発生 機構で、該油圧発生機構1は、シリンダ2と該シリンダ内に嵌合されるピストン 3と、シリンダ2とピストン3との間に形成される油圧室4に通じる油圧導出路 5と、シリンダ2の外側面に固定される固定板6とからなっており、またこの油 圧発生機構1には、上記油圧導出路5に通じる圧力表示計7が接続されているも のである。
【0004】 そしてこのボルト軸力によって例えば摩擦接合用高力六角ボルト8・六角ナッ ト9・平座金10のセットの締め付けトルクと軸力との関係を測定する場合、あ るいは構造用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセットにおけるピン テール11破断時の軸力を測定する場合は、先ず大型のトルクレンチ又はインパ クトレンチを用いて規定のトルクでボルトナットの一次締めを行ない、その一次 締め位置をマーキングした後、規定のトルク又はピンテールが破断されるまでの トルクで本締めを行なってこのときの軸力を圧力表示計7で読み取る。その軸力 測定後ボルトナットの緩めを行なって再度上記同様の測定作業を最低5回繰返し 行なっているものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、従来のボルト軸力計で用いられているねじ締結体支持板6及びピス トン3のボルト支持面は、亜鉛メッキを施してあるだけであった。このため、ト ルシア形高力ボルトの軸力確認試験に於いて、以下A〜Cの問題点があった。
【0006】 A.ねじ締結体6と座金10の接触面の摩擦力が、ナット9の座金10の接触 面の摩擦力より小さい場合、ナット9を回転させトルシア形高力ボルト8を締め ると、ナット9と座金10は共廻りし、正規のトルク係数より減少するので、軸 力が高めに測定されることがあった。
【0007】 B.トルシア形高力ボルト8はナット9を回転させる反力を、ピンテール部1 1で受けているが、ボルト頭部とピストン3の接触面の摩擦力がナット9側より 小さい場合、トルシア形高力ボルト8がナット9に対し反対方向に回転しながら 締まろうとする。と同時にナット9もわずかながら回転することがあり、この場 合トルク係数が正規の値より大きくなり、軸力値が低めに測定されることがあっ た。
【0008】 C.更に、ねじ呼び径に対し規定のトルク値で1次締めを行うことが決められ ているが、トルシア形高力ボルト8とナット9が共廻りし、1次締めが行えない ことさえあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記した従来技術の欠点をなくし、トルシア形高力ボルトの軸力確認 試験において試験条件を安定化し、さらに測定結果の信頼性を向上させることが できるボルト軸力計のねじ締結体支持板を提供するものである。さらに本考案を 具体的に述べるならば、本考案は、電着ダイヤモンド加工の非常に高い摩擦係数 に着目し、電着ダイヤモンド加工をねじ締結体支持板の座金接触面、及びボルト 頭部接触面に施すことにより、接触面に高い摩擦力を発生させ、座金及びボルト のすべり回転を防止することにより、軸力確認試験の試験条件を安定化、すなわ ちトルク係数の均一化するものである。
【0010】
【実施例】
以下に本考案を図2に示す油圧式ボルト軸力計の実施例で詳細に説明するが、 本実施例の構造と従来例で説明した構造との同一部は従来例で使用した符号を付 して説明する。
【0011】 1は油圧発生機構で該油圧発生機構1は、シリンダ2と該シリンダ内に嵌合さ れるピストン3と、シリンダ2とピストン3との間に形成される油圧室4に通じ る油圧導出路5と、シリンダ2の外側面に固定されるねじ締結体支持板6と、ピ ストン3に嵌合・固定されるねじ締結体支持板12からなっており、また油圧発 生機構1には上記油圧導出路5に通じる圧力表示計7が接続されているものであ る。
【0012】 このねじ締結体支持板6,12は複数の異なる呼び径のボルトナットを試験す るために各呼び径ごとに交換して使用するものである。
【0013】 ねじ締結体支持板6の座金10との接触面及び、ねじ締結体支持板12のトル シア形高力ボルト8の頭部接触面に、摩擦係数の非常に高い電着ダイヤモンド加 工を施す事により座金10及び、トルシア形高力ボルト8のすべり回転を防止で き、軸力確認試験の試験条件が均一化し測定結果が安定することが確認された。 従来の亜鉛メッキのねじ締結体支持板と、本考案による電着ダイヤモンド加工 を施したねじ締結体支持板による締め付け実験結果をそれぞれ図3、図4に示す 。
【0014】 締め付け実験で用いた試験体は、M22、首下長さ70mmのトルシア形高力 ボルトナットのセットであり、同一製造会社の同一ロットに統一して行った。1 次締めはトルクレンチにて約1500kgf・cmで締めマーキングをし、本締 めにはトルシア形高力ボルト専用の電動締め付け機で行った。
【0015】
【数1】
【0016】 建築工事標準仕様書・同解説 JASS6 鉄骨工事によれば、トルシア形高 力ボルトの軸力の合格範囲はM22、常温時21.2tf〜25.6tfであり 、軸力合格範囲の平均値は23.4tfとなっており、本考案による締め付け実 験結果の方が軸力の平均値が近く、また標準偏差も小さい。さらに本考案によれ ば軸力の不合格が1つもなく、ボルトの共廻りにより1次締めが行えないという ことも無かった。
【0017】 以上の実験結果により、本考案によれば安定したトルシア形高力ボルトの軸力 確認試験が行えると言える。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本考案は、ボルト軸力計にセットされるボルトナット及びその座 金が当接されるねじ締結体支持板6,7のねじ及び座金との接触面に、その接触 面の摩擦係数を向上せしめるための電着ダイヤモンド加工を施したものであるか ら、これによれば、ねじ及び座金との接触面に高い摩擦力を発生させ、座金及び ボルトのすべり回転を防止することにより、軸力確認試験の試験条件を安定化、 すなわちトルク係数の均一化が可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の油圧式ボルト軸力計の説明図。
【図2】本考案実施例の油圧式ボルト軸力計の説明図。
【図3】従来の軸力計による実験結果特性図。
【図4】本考案実施例の軸力計による実験結果特性図。
【符号の説明】
1…油圧発生機構 2…シリンダ 3…ピストン 4…油圧室 5…油圧導出路 6…締結体支持板 7…圧力表示計 8…トルシア形高力ボル
ト 9…ナット 10…座金 11…ピンテール 12…締結体支持板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト軸力計に用いられているねじ締結
    体支持板(6),(7)におけるねじ締結体との接触面
    に、その接触面の摩擦係数を向上させるための電着ダイ
    ヤモンド加工を施したことを特徴とするボルト軸力計の
    ねじ締結体支持板。
JP000790U 1992-01-13 1992-01-13 ボルト軸力計のねじ締結体支持板 Expired - Lifetime JPH0556957U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP000790U JPH0556957U (ja) 1992-01-13 1992-01-13 ボルト軸力計のねじ締結体支持板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP000790U JPH0556957U (ja) 1992-01-13 1992-01-13 ボルト軸力計のねじ締結体支持板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0556957U true JPH0556957U (ja) 1993-07-30

Family

ID=11483486

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JP000790U Expired - Lifetime JPH0556957U (ja) 1992-01-13 1992-01-13 ボルト軸力計のねじ締結体支持板

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JP (1) JPH0556957U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02240296A (ja) * 1989-03-10 1990-09-25 Idemitsu Petrochem Co Ltd ダイヤモンド被覆部材

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02240296A (ja) * 1989-03-10 1990-09-25 Idemitsu Petrochem Co Ltd ダイヤモンド被覆部材

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