JPH055687A - 捩じり変形測定装置 - Google Patents

捩じり変形測定装置

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JPH055687A
JPH055687A JP16579291A JP16579291A JPH055687A JP H055687 A JPH055687 A JP H055687A JP 16579291 A JP16579291 A JP 16579291A JP 16579291 A JP16579291 A JP 16579291A JP H055687 A JPH055687 A JP H055687A
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JP
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measured
measuring device
force
moving
torsion
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JP16579291A
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English (en)
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Mitsuru Shiraishi
満 白石
Hideo Kato
秀雄 加藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は成形品、特に柔構造体の捩じり特性
を測定する捩じり変形測定装置に関し、被測定物の捩じ
り特性を自動的にかつ容易に測定することを目的とす
る。 【構成】 被測定物4の捩じりを測定する装置を、被測
定物4の一端を固定する固定機構11〜14と、被測定
物4の他端を回転可能に保持する保持機構15〜18
と、被測定物4に変形を与える力を検出する力センサ2
を有する押付けロボット1と、この押付けロボット1を
用いて上記保持機構15〜18に所定の力を与え、この
時生じる変位を検出する押付けロボット1に内設されて
いる位置検出器とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品、特にプラスチ
ック成形品に代表される柔構造体の捩じり特性を自動的
に測定する捩じり変形測定装置に関する。
【0002】プラスチック成形品を筐体に使用した製品
は、市場に広く出回っているが、常に、市場から製品の
高機能化と軽量化の要請がある。このような要請に対処
するためにメーカーの構造設計の部門ではプラスチック
材料の薄肉化を図り、必要にして最小限の強度を付与す
る極限的な設計が試みられている。
【0003】市場に広く出回っている製品として、例え
ば、パソコン、ワープロに代表されるパーソナル機器が
あり、この種の製品は日毎に小型化、軽量化が図られて
いる。このようなパーソナル機器は従来のデスクトップ
型の機器と異なり、卓上だけでなく移動中あるいは電車
の中で手軽に使用される。このような使用状態では筐体
に捩じりモーメントがかかるため、柔構造体である成形
品の捩じり強度を充分に確保する必要がある。
【0004】
【従来の技術】前述のようにプラスチック成形品は、通
常、製品として完成したときに曲げ加重が加わる状態で
使用されるので、この曲げ加重が加わるときの変位と歪
みと応力を測定する必要がある。
【0005】一般に、成形品の使用は「成形品に所定の
外力、例えば1N(ニュートン)を加えたときの最大変
位を所定値(例えば、1mm)以下にする」如く規定す
る。このように、製品の機械的特性は変位で規定するこ
とが多い。そして、このときの成形品の強度は加わった
外力に対する歪み又は応力で評価する。
【0006】このように、成形品の機械的特性は主とし
て変位、歪み、応力等で評価されるが、この他に、捩じ
り特性を測定することも重要である。捩じり特性は成形
品の剪断応力に対応する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来では、試
験片に対して捩じり試験を行なう装置は有るものの、成
形品の捩じり特性を簡単に測定するための装置は存在し
なかった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、被測定物の捩じり特性を自動的にかつ容易に測定
することができる捩じり変形測定装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、被測定物の捩じりを測定する捩じり変成
測定装置において、被測定物の一端を固定する固定手段
と、被測定物の他端を回転可能に保持する保持手段と、
被測定物に変形を与える力を検出する力検出手段を有す
る移動手段と、上記移動手段を用いて保持手段に所定の
力を与え、このとき保持手段に生じる変位を測定する変
位測定手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、被測定物の捩じりを測定する捩じり
変形測定装置において、被測定物の一端を固定する固定
手段と、被測定物の他端を回転可能に保持する保持手段
と、被測定物に変形を与える力を検出する力検出手段を
有する移動手段とを設け、上記移動手段を用いて保持手
段に所定の変位を与え、このとき保持手段に作用する力
を力検出手段で測定するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0011】
【作用】本発明は、被測定物の一端を固定するチャック
を設け、他端には被測定物を回転可能に支持するチャッ
クを設け、この回転可能なチャックを取り付ける計測ロ
ボットによってチャックに対して任意の変位又は力を加
え、これにより被測定物に捩じりを与え、このときの捩
じり特性を測定する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1実施例である捩じり変形
測定装置の要部構成図である。同図において、1は押付
けロボットであってXYZ3軸方向及びZ軸回りの回転
が可能な4自由度の直交型ロボットである。その先端に
は、6軸の力センサ2を介して押付けロッド3が取り付
けられている。4は捩じり特性を測定する被測定物であ
り、5は被測定物に捩じりモーメントをかけるための補
助装置である。
【0013】図2は図1の補助装置の詳細構成図であ
る。図2において、11〜18は被測定物4を装着する
ためのチャックであり、被測定物4の上面に4個、下面
に4個設け、被測定物4を挟み込み保持する。このよう
に各保持位置でチャックは2個ずつ使用されている。被
測定物を補助装置に装着するときは計8個のチャックの
各つまみ部分を締めつけることにより装着することがで
きる。
【0014】20は補助装置のベース板であり、板2
1,22はベース板20と一体である。23は板22に
取り付けられている板であり、板23には板24,25
が取り付けられている。板24にはチャック11,12
が取り付けられ、板25にはチャック13,14が取り
付けられている。従って、チャック11〜14はこれら
の板を介してベース20に固定されていることになる。
【0015】31,32はベース20と一体の板であ
る。33は軸受(図示せず)により、板32に対して回
転可能に支持されているシャフトである。シャフト33
には板34が取り付けられている。板34には更に板3
5,36が取り付けられている。
【0016】板35にはチャック15,16が取り付け
られ、板36にはチャック17,18が取り付けられて
いる。従って、チャック15〜18はシャフト33と一
体で回転中心37の回りに回転可能である。即ち、チャ
ック15〜18はシャフト33と線形的な関係を持ちつ
つ回転する。
【0017】図3は図2のチャック部分の詳細構造図で
ある。図3において、41は固定部であり、42は軸受
43で回転可能に支持されているネジ部である。44は
つまみであり、ネジ部42と一体で回転可能である。4
5はシャフトであり内側に雌ねじが切ってある。シャフ
ト45の雌ネジ部分はネジ42と嵌合している。シャフ
ト45は固定部41に対して上下方向に摺動できるよう
にスキマバメ(穴の最小寸法よりも軸の最大寸法が小さ
い状態であり、穴と軸の間には必ず隙間がある)されて
いるが、図示しない回転止めにより固定部41に対して
回転しないようになっている。
【0018】被測定物4を把持するチャック板46はシ
ャフト45と一体で上下に動く。被測定物4に応じてチ
ャック板46は交換可能となっている。また、つまみ4
4を回すとネジ42が回転するが、シャフト45は回転
できないため、ネジ42の回転動作を上下の動きに変換
することになる。従って、つまみ44を回すとチャック
板46が上下に動き被測定物4を装着することができ
る。
【0019】なお、被測定物4の大きさに応じて、被測
定物4の取り付け位置を調整する方法を以下に説明す
る。
【0020】図2における左右方向の調整。板21は
ボルトでベース20に固定されているので、板21を固
定するネジ位置を調整することにより一定間隔で調整で
きる。
【0021】幅方向(図2(A)における上下方
向)。板23に板24,25を取り付ける位置及び板3
4に板35,36を取り付ける位置を調整することによ
り一定間隔で調整できる。
【0022】上下方向。板24,25,35,36に
チャック11〜18を取り付ける位置で一定間隔で調整
した後、チャックのつまみで被測定物を保持するように
調整する。次に本発明による捩じり特性の測定方法につ
いて主に図2を用いて説明する。板34の回転中心から
Rの距離における点Pを、押付けロボット1により力セ
ンサ2及び押付けロボット3を介して押す。このときの
押す力をFとすると被測定物には、M=F・Rの捩じり
モーメントが加わる。なお、以下では点Pを荷重点と称
する。荷重点Pにおける変位をZとすると、ねじり角θ
は、θ=arc tan(Z/R)となる。押付けロボット1
を用いて荷重点Pを押すようにするためには力センサ2
の信号をもとに押付けロボットの出力を制御すればよ
い。
【0023】また、荷重点Pを押したときの荷重点Pの
変位は押付けロボット1に内蔵されている位置検出器
(図示せず)を利用する。
【0024】具体的には次のようにする。荷重点Pに力
をかける前に押付けロッド3を荷重点Pに接触させる。
この動作は力指令を0とすることにより容易に実現でき
る。押付けロッド3が荷重点Pに接触した状態で押付け
ロボット1のZ方向(高さ方向)の位置を読み取る。次
の押した状態で押付けロボット1のZ方向の位置を読み
取る。両者の差より荷重点Pでの変位を知ることができ
る。
【0025】このようにして荷重点Pに加える力を変化
させて測定することにより、捩じりモーメントと捩じり
角の関係を求めることができる。上記では力を加えてそ
のときの変位を測定することにより、捩じり強度を求め
たが、逆に荷重点Pに変位を与え、そのときに荷重点P
に加わっている力を力センサの信号より求めることによ
り捩じり特性を求めてもよい。
【0026】図4は上記した第1実施例の変形例を示す
要部構成図である。50は図1と同一の押付けロボット
3である。51はXYZ及びZ軸回りの回転が可能な第
2のロボットであり、その先端には変位検出要のプロー
ブ52が装着されている。以下ではセンシングロボット
と称する。
【0027】図4に示す装置による測定は次のようにし
て行う。図1の場合と同様に押付けロボット50で荷重
点Pに力又は変位を与える。このときの被測定物53の
指定された位置での変位をセンシングロボット51で測
定する。図4の構成においては捩じりモーメントとねじ
り角の関係だけでなく、捩じりモーメントを与えたとき
に被測定物53の各部分がどのように変形するかをより
詳細に調べることができる。
【0028】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図5は本発明の第2実施例に係る捩じり変形測定装
置の要部構成図であり、また図6は補助装置60の要部
構成図である。尚、各図において、図1及び図2を用い
て示した第1実施例に係る捩じり変形測定装置と同一構
成部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0029】本実施例に係る捩じり変形測定装置は、押
付けロッド3に代えてラック歯車61を力センサ2に取
り付けると共に、補助装置60のシャフト33に歯車6
2を取り付け、図7に示すように各歯車61,62を噛
合させたことを特徴とするものである。
【0030】前記した第1実施例に係る捩じり変成測定
装置では、シャフト33と一体的に回動する板34に、
力センサ2及び押付けロッド3を介して押付けロボット
1の駆動力を印加する構成であったため、板34に対し
て一方向にしか力を印加することができないという問題
点があった。
【0031】捩じり測定においては、チャック部分での
滑り等の影響により変位角が大きくなると、ヒステリシ
ス特性が大きくなり正確な測定ができなくなる。よっ
て、精度の高い測定を行なうためには反対方向に捩じっ
た時の特性を測定する必要があるが、第1実施例に係る
捩じり変形測定装置は上記構成とされていたため、この
要求に対処することができなかった。
【0032】しかるに、第2実施例に係る捩じり変形測
定装置では、押付けロボット1の上下方向への直線的な
駆動力は、ラック歯車61と歯車62とにより構成され
る運動変換機構により回転力に変換される。また、この
運動変換機構は所謂ラックアンドピニオン機構であるた
め、押付けロボット1がラック歯車61を下動させる時
も、また上動させる時も、共にその駆動力は歯車62に
伝達される。
【0033】従って、シャフト33は正回転する場合
も、また逆回転する場合も、共に押付けロボット1の駆
動力により回転する構成となる。これにより、チャック
部分での滑りの影響等に起因するヒステリシス特性を補
正することが可能となり、精度の高い捩じり測定を行な
うことができる。
【0034】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図8は本発明の第3実施例に係る捩じり変形測定装
置の要部構成図であり、また図9は補助装置70の要部
構成図である。尚、図8及び図9においても、図1及び
図2を用いて示した第1実施例に係る捩じり測定装置と
同一構成部分については同一符号を付してその説明を省
略する。
【0035】本実施例に係る捩じり変形測定装置は、押
付けロッド3に代えてスチールベルト71の一端を力セ
ンサ2に取り付けると共に、補助装置70のシャフト3
3にベルト車(円板部)72を取り付け、かつスチール
ベルト71の他端をベルト車72に固定した上で所定範
囲にわたり巻回させたことを特徴とするものである。前
記した第1実施例に係る捩じり変形測定装置では、シャ
フト33と一体的に回動する板34に、力センサ2及び
押付けロッド3を介して押付けロボット1の駆動力を印
加する構成であったため、板34の回動可能範囲が狭く
なり、実際上その回動範囲は90°程度しか取ることが
できなかった。
【0036】しかるに、被測定物においては、90°以
上にわたる捩じりを印加した強度試験を行ないたい物も
有り、このような被測定物に対しては、第1実施例に係
る捩じり変形測定装置では対応することができないとい
う問題点が有る。
【0037】また、被測定物に与える回転角度が90°
以下であっても、シャフト33の回転角が大きくなると
(90°に近くになると)、力センサ2に過大な水平分
力が印加されるようになり、これが誤差成分となり測定
精度が低下してしまうという問題点も有る。
【0038】しかるに、第3実施例に係る捩じり変形測
定装置では、押付けロボット1の上下方向への直線的な
駆動力は、スチールベルト71とベルト車72とにより
構成される運動変換機構により回転力に変換される。こ
の際、スチールベルト71はベルト車72に巻回されて
いるため、シャフト33を大きく回転させることが可能
となり90°以上にわたり回転させることが可能とな
る。これにより、大きな捩じり角度を与える捩じり変形
測定に対しても適用可能となり、扱い得る被測定物の範
囲を広くすることができる。
【0039】ここで、第3実施例に係る捩じり変形測定
装置による捩じり変形の測定方法について説明する。
【0040】押付けロボット1の先端を上方向に移動さ
せると、スチールベルト71を介して、ベルト車72に
回転力が働き、ベルト車72は回転する。このとき、被
測定物4にかかる捩じりモーメントMは、図10に示す
ように、ベルト車72の半径をR、力センサ2で検出し
たスチールベルト71に沿った方向(同図中、上方向)
の力をFとすると、M=F・Rで表される。被測定物4
の捩じり角度θは、押付けロボット1のスチールベルト
71に沿った方向(同図中、上方向)の変位をzとする
と、θ=z/2πで表される。
【0041】押付けロボット1を用いてスチールベルト
71を引っ張るためには、力センサ2の信号をもとに押
付けロボット1の出力する力を制御すればよい。また、
荷重点を押したときの荷重点の変位は押付けロボット1
に内蔵されているロボットを駆動するための検出器を利
用すればよい。
【0042】具体的には、次のようにする。ベルト車7
2に力をかける前に、力零の状態でスチールベルト71
を張っておく。この動作は力指令を0とすることにより
容易に実現できる。この状態で押付けロボット1のZ方
向(高さ方向)の位置を読み取る。次にスチールベルト
71を所定の力で引っ張った状態で押付けロボット1の
Z方向の位置を読み取る。両者の差により荷重点での変
位を知ることができる。
【0043】このようにしてスチールベルト71を引っ
張る力を変化させて測定することにより、捩じりモーメ
ントと捩じり角の関係を求めることができる。以上は、
力を加えてそのときの変位を測定することにより、捩じ
り強度を求めたが、逆に変位を与え、そのときに印加さ
れている力を力センサ2の信号より求めることにより、
捩じり特性を求めてもよい。
【0044】図11は第3実施例の変形例を説明するた
めの図である。図8に示す第3実施例に係る捩じり変形
測定装置では、スチールベルト71の一端を力センサ2
に接続し、他端をベルト車72に接続した構成を示し
た。しかるに、この構成の場合、押付けロボット1は標
準状態において図1に示す如く力センサ2に押付けロッ
ド3を装着しているため、押付けロッド3を取り外しス
チールベルト71を力センサ2に固定せねばならず、そ
の作業が面倒である。
【0045】変形例に係る捩じり変形測定装置は、押付
けロッド3を取り外すことなく、第3実施例に係る捩じ
り変形測定装置と同様の効果を奏するよう構成したもの
である。以下、具体的な構成について説明する。
【0046】73,74はシャフト33と一体的に回動
するベルト車であり、75,76はベルト車73,74
に固定されたスチールベルトである。スチールベルト7
5,76の先端は板77に固定されている。また、図中
3は押付けロボット1に取付けられた押付けロッド3で
あり、スチールベルト75,76に挟まれた中央位置に
おいて板77に当接している。
【0047】上記構成とすることにより、第1実施例で
用いた標準状態(押付けロッド32を装着した状態)の
押付けロボット1をそのまま適用することができ、スチ
ールベルトの固定作業は不要となる。よって、捩じり変
形測定を作業性良く行なうことができる。
【0048】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図12は第4実施例に係る捩じり変形測定装置の平
面図であり、また図13はその側面図を示している。
尚、図12及び図13においても、図1及び図2を用い
て示した第1実施例に係る捩じり測定装置と同一構成部
分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】第4実施例に係る捩じり変形測定装置は、
他の実施例において被測定物4に捩じり変形を行なわせ
る移動手段として押付けロボット1を用いているのに対
し、移動手段としてモータ80を用いたことを特徴とす
るものである。以下、具体的な構成について説明する。
【0050】各図中、80は減速機を一体的に組み込ん
だモータであり、取り付けホルダ81に固定されてい
る。また、82はトーション棒であり、モータ80の駆
動力をシャフト33に伝達すると共に、伝達する捩じり
モーメントに比例したねじれ角を発生するよう構成され
たものである。更に、83,84は第1及び第2のエン
コーダであり、モータ80とトーション棒82の接続位
置及びシャフト33とトーション棒82の接続位置に夫
々配設されている。この第1及び第2のエンコーダ8
3,84は協働してトーション棒82の捩じれ角を検出
する機能を奏する。続いて、上記構成とされた捩じれ変
位測定装置による捩じれ変位の測定方法について説明す
る。本実施例に係る装置を用いた測定方法としては、
モータ80に位置を指令して捩じれを発生させる方法
と、モータ80に力を指令して捩じりを発生させる方
法の2種類の方法が考えられる。
【0051】モータ80に位置を指令して、動作させる
方法では、指令された位置(回転角)と第2のエンコー
ダ84で検出した位置(回転角)が一致するように、モ
ータ80を制御する。シャフト33のねじり角は無視で
きるので、第2のエンコーダ84の検出位置は同時に被
測定物4の回転位置を表している。したがって、被測定
物4の回転位置は、指令された回転角と同じになる。
【0052】一方、被測定物4に印加されてねじりモー
メントMは、トーション棒82のねじれ角をθt 、ねじ
り剛性をKt とすれば、M=Kt ・θt より求まる。ト
ーション棒82のねじれ角θt はトーション棒82の両
端に配置した第1および第2のエンコーダ83,84の
検出角の差から求まる。このようにして、指令位置を変
化させて、そのときのねじりモーメントを求めることに
より、ねじり角とねじりモーメントの関係が求まる。一
方、モータに力を指令して、動作させる方法では、指令
された力(ねじりモーメント)と上記したM=Kt ・θ
t の式より求まるねじりモーメントが一致するようにモ
ータ80を制御する。このときの被測定物4の回転位置
は、第2のエンコーダ84より求める。このように、指
令する力を変化させて、そのときの位置を求めることに
より、ねじりモーメントとねじり角との関係を求めるこ
とができる。
【0053】尚、上記位置制御と力制御を切り換えて構
成できるようにしておけば、必要に応じての方法でも
の方法でも測定を行なうことが可能となる。
【0054】図12及び図13に示した構成をブロック
図で表現すると、図14のようになる。本発明は図14
の構成に限定されるものではなく、例えば、図15のよ
うにモータ80と減速機85を別体として、最終出力部
に減速機85を持ってきてもよい。この場合は、位置及
び力の分解能をあげることができる。また、図16に示
すように第1のエンコーダ83をモータ80の後部に配
置してもよい。市販のモータでは、エンコーダをモータ
の後部に配置することを前提として設計されている場合
が多いので、図16の配置構造とすることにより設計が
容易になる。
【0055】また、本発明においては、減速機は必ずし
も必要ではなく、図17のように、減速機を用いない構
成でもよい。この場合は、大きい曲げモーメントを得る
ためには大型のモータを必要とするため、あまり大きい
曲げモーメントをかけることはできないが、小さい曲げ
モーメントを必要とするときには適している。また、本
実施例では、ばねとしてトーション棒82を用いた場合
について説明したが、ばねとしては、車輪型等の他の形
式のバネを用いてもよい。また、ばねの捩じれ角は2個
のエンコーダ83,84を用いた場合について説明した
が、捩じれ角はひずみゲージ等の他の手段を用いてもよ
い。このような場合は、ばねとひずみゲージにより力検
出器が構成されるので、位置検出器としてはエンコーダ
86を1個使用すればよい。このような構成の例を図1
8に示す。
【0056】なお、図14のようにエンコーダを2個使
用する場合は、センサ信号をすべてディジタル量で測定
することになるので、ノイズに強いというメリットがあ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば種
々の形状の被測定物の捩じり特性を自動的に容易に測定
できる。そしてこの結果を設計にフィードバックするこ
とにより成形品の信頼性を上げることができる。特に、
軽量化が進んでいるパーソナル機器の成形品の機械的特
性の評価を行う上で有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である捩じり変形測定装置
の要部構成図である。
【図2】図1に示す装置に設けられる補助装置を拡大し
て示す図であり、(A)は平面図を(B)は側面図であ
る。
【図3】図1に示す装置のチャック部を拡大して示す図
である。
【図4】第1実施例に係る捩じり変形測定装置の変形例
を示す要部構成図である。
【図5】本発明の第2実施例である捩じり変形測定装置
の要部構成図である。
【図6】図5に示す装置に設けられる補助装置を拡大し
て示す図であり、(A)は平面図を(B)は側面図であ
る。
【図7】図5に示す装置の歯車とラック歯車の噛合部分
を拡大して示す図である。
【図8】本発明の第3実施例である捩じり変形測定装置
の要部構成図である。
【図9】図8に示す装置に設けられる補助装置を拡大し
て示す図であり、(A)は平面図を(B)は側面図を示
す図である。
【図10】本発明の第3実施例における捩じり変形測定
の原理を説明するための図である。
【図11】第3実施例に係る捩じり変形測定装置の変形
例を示す要部構成図である。
【図12】本発明の第4実施例である捩じり変形測定装
置の平面図である。
【図13】本発明の第4実施例である捩じり変形測定装
置の側面図である。
【図14】本発明の第4実施例である捩じり変形測定装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】第4実施例に係る捩じり変形測定装置の変形
例を示すブロック図である。
【図16】第4実施例に係る捩じり変形測定装置の変形
例を示すブロック図である。
【図17】第4実施例に係る捩じり変形測定装置の変形
例を示すブロック図である。
【図18】第4実施例に係る捩じり変形測定装置の変形
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 押付けロボット 2 力センサ 3 押付けロッド 4 被測定物 5 補助装置 11〜18 チャック 33 シャフト 37 回転中心 41 固定部 42 ネジ部 43 軸受 44 つまみ 45 シャフト 46 チャック板 50 押付けロボット 51 第2のロボット 52 プローブ 53 被測定物 60 補助装置 61 ラック歯車 62 歯車 70 補助装置 71,75,76 スチールベルト 72,73,74 ベルト車 77 板 80 モータ 81 取り付けホルダ 82 トーション棒 83 第1のエンコーダ 84 第2のエンコーダ 85 減速機 86 エンコーダ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被測定物(4)の捩じりを測定する捩じ
    り変成測定装置であって、被測定物(4)の一端を固定
    する固定手段(11〜14)と、被測定物(4)の他端
    を回転可能に保持する保持手段(15〜18)と、被測
    定物(4)に変形を与える力を検出する力検出手段
    (2)を有する移動手段(1)と、該移動手段(1)を
    用いて該保持手段(15〜18)に所定の力を与え、こ
    のとき該保持手段(15〜18)に生じる変位を測定す
    る変位測定手段と、を具備することを特徴とする捩じり
    変形測定装置。 【請求項2】 被測定物(4)の捩じりを測定する捩じ
    り変形測定装置であって、被測定物(4)の一端を固定
    する固定手段(11〜14)と、被測定物(4)の他端
    を回転可能に保持する保持手段(15〜18)と、被測
    定物(4)に変形を与える力を検出する力検出手段
    (2)を有する移動手段(1)とを備え、該移動手段
    (1)を用いて該保持手段(15〜18)に所定の変位
    を与え、このとき該保持手段(15〜18)に作用する
    力を力検出手段(2)で測定するようにしたことを特徴
    とする捩じり変形測定装置。 【請求項3】 該変位測定手段は、該移動手段(1)を
    駆動するために移動手段(1)に内蔵されている位置検
    出器である請求項1に記載の捩じり変形測定装置。 【請求項4】 該移動手段を、直線移動可能な移動機構
    (1)と、該移動機構(1)の直線運動と該保持手段
    (15〜18)の回転運動との間に線形関係が成立する
    ように、該移動機構(1)の直線運動を該保持手段(1
    5〜18)の回転運動に変換する運動変換機構(61,
    62)と、により構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の捩じり変形測定装置。 【請求項5】 該運動変換機構を、該保持手段(15〜
    18)と一体的に回転する歯車(62)と、該移動機構
    (1)に取付けられ、該歯車(62)と噛合するラック
    (61)と、により構成したことを特徴とする請求項4
    記載の捩じり変形測定装置。 【請求項6】 該運動変換機構を、該保持手段(15〜
    18)と一体的に回転する円板部(72)と、該移動機
    構(1)に一端が取り付けられ、該円板部(72)に巻
    架されるスチールベルト(71)と、により構成したこ
    とを特徴とする請求項4記載の捩じり変形測定装置。 【請求項7】 該移動手段を、回転駆動を行なう回転機
    構(80)と、該回転機構(80)と該保持手段(15
    〜18)との間に配設され、該回転機構(80)の発生
    するトルクを該保持手段(15〜18)に伝達すると共
    に、該トルクの大きさに対応したねじれ角を生じるばね
    (82)とにより構成し、該ばね(82)の変形量を検
    出することにより、該被測定物(4)にかかる捩じりモ
    ーメントを測定する構成としたことを特徴とする請求項
    1または2の捩じり変形測定装置。
JP16579291A 1990-07-09 1991-07-05 捩じり変形測定装置 Withdrawn JPH055687A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013064658A (ja) * 2011-09-19 2013-04-11 Yuasa System Kiki Kk 面状体の捩回試験装置
CN103674732A (zh) * 2012-09-03 2014-03-26 苏州星诺奇传动科技有限公司 扭力测量装置
CN110919459A (zh) * 2019-12-06 2020-03-27 沈阳航空航天大学 一种夹紧力对薄壁件加工变形影响的检测方法

Cited By (4)

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