JPH0556524U - 車輛用窓ガラスに対する接触部材 - Google Patents

車輛用窓ガラスに対する接触部材

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JPH0556524U
JPH0556524U JP441892U JP441892U JPH0556524U JP H0556524 U JPH0556524 U JP H0556524U JP 441892 U JP441892 U JP 441892U JP 441892 U JP441892 U JP 441892U JP H0556524 U JPH0556524 U JP H0556524U
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window glass
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carbon fiber
glass
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Application number
JP441892U
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English (en)
Inventor
三郎 袖山
Original Assignee
橋本フォーミング工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 窓ガラスとの摩擦係数が小さい起毛を窓ガラ
スと接する面に設け、摩擦音の発生を少なくする。 【構成】 接触部材1〜4の窓ガラスW1 と接する面
に、炭素繊維の起毛10a,10bを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車輛用窓ガラスに接する面に起毛が設けられる車輛用窓ガラスに対 する接触部材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車輛用窓ガラスに対する接触部材としてはウエストモール,アウター スタビライザー,インナースタビライザー.グラスランチャンネル,ウィンドゥ モール等を挙げることができる。
【0003】 このうち、ウエストモールで説明すると、ナイロンー6の繊維が可動ガラスと 接するリップ面に植毛処理で設けられている。そのナイロンー6の繊維による植 毛では通常は動摩擦係数が0.4〜0.5程度になるから、可動窓ガラスが摺動 するのに伴って大きな抵抗が作用することにより摩擦音が生じ易い。また、サッ シュレスタイプのドアに取付けられるウエストモールではリップ部の反力を大き くさせて強い力で窓ガラスを押えることが望まれるが、摺動抵抗が大きくなると 共に上述した摩擦音の発生から窓ガラスを強い力で押えることに制約が生じる。
【0004】 この他に、ポリテトラフロロエチレン繊維を植布に立毛させ、それをスタビラ イザーの窓ガラスと接する面に接着することも知られている(実開平1−154 918号)。然し、このポリテトラフロロエチレン繊維の立毛でもナイロン6の 繊維による場合に比べて、その性能が多少向上する程度にすぎない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、窓ガラスとの摩擦係数が小さい起毛を窓ガラスと接する面に設ける ことにより、上述した不具合が少ない車輛用窓ガラスに対する接触部材を提供す ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係る車輛用窓ガラスに対する接触部材においては、接触部 材の窓ガラスと接する面に、炭素繊維の起毛を設けることにより構成されている 。同請求項2の接触部材においては起毛がPAN系の炭素繊維でなり、また、同 請求項3の接触部材においては起毛がピッチ系の炭素繊維でなっている。同請求 項4の接触部材においては起毛が可動窓ガラスと接する面に設けられ、同請求項 5の接触部材においては起毛が固定窓ガラスと接する面に設けられて構成されて いる。
【0007】
【作用】
この車輛用窓ガラスに対する接触部材では、窓ガラスと接する面に設けられた 炭素繊維の起毛により摩擦係数が従来のものに比べて小さくなるので、可動窓ガ ラスの昇降動に伴い或いは車体の振動による固定窓ガラスの振れに伴っても摩擦 音が生ずるのを抑えられる。
【0008】
【実施例】
図1は可動窓ガラスW1が昇降動するドアパネルP1 ,P2のアウター側,イン ナー側各上部の周辺に取付けられ、可動窓ガラスW1 と接する面を有する接触部 材を示す。その接触部材としては、車外側のウエストモール1,車内側のウエス トモール2,アウタースタビライザー3,インナースタビライザー4が夫々取付 けられている。これら各接触部材1〜4の可動窓ガラスW1と接する面には、炭 素繊維の植毛による起毛10aまたは炭素繊維の立毛が施された植布による起毛 10bが設けられている。
【0009】 図2は車外側のウエストモール1の横断面形状を例示するもので、そのウエス トモール1はステンレス等の金属薄板を所定の横断面形状に折曲成形した本体部 1aを有し、この本体部1aの可動窓ガラス側には合成ゴム,熱可塑性エラスト マー樹脂等の軟質材料によるリップ部1b,1cが一体的に成形されている。こ のリップ部1b,1cの可動窓ガラスと接する面には、ウレタン樹脂系等の接着 剤を用いて炭素繊維を植毛することにより、炭素繊維の起毛10aが設けられて いる。
【0010】 図3はアウタースタビライザー3を示し、その本体部3aの中腹下側部には合 成ゴム,熱可塑性エラストマー樹脂等の軟質材料によるパッド部3bが一体的に 成形され、このパッド部3bの可動窓ガラスと接する面には炭素繊維の立毛が施 された植布による起毛10bが取付られている。
【0011】 図4は、インナースタビライザー4を示す。そのインナースタビライザー4は 本体部4aの上部側に上述したと同様な合成ゴム,熱可塑性エラストマー樹脂等 の軟質材料でパッド部4bが設けられ、このパッド部4bの可動ガラスと接する 面には炭素繊維の立毛が施された植布による炭素繊維の起毛10bが取付けられ ている。また、本体部4aの可動窓ガラスと接する可能性のある下部側には高密 度ポリエチレン繊維による起毛10cも設けられている。
【0012】 図5は、炭素繊維の起毛10bが立毛された植布を示す。この植布には綿布, ナイロン布,ポリエステル布,その他望ましくは厚手の布11aに炭素繊維13 を立毛させ、これを接着剤12を介して基材11bと一体化したものを用いるこ とができる。なお、上述した各スタピライザー3,4においても、この植布に代 えて、植毛による起毛10aを設けるようにできる。
【0013】 車輛用窓ガラスに対する接触部材としては上述したもの以外に、図6で示す如 く可動窓ガラスW1の縁辺を受け入れるグラスランチャンネル5が挙げられる。 このグラスランチャンネル5は本体部5aが合成ゴム,熱可塑性エラストマー樹 脂等の軟質材料で形成され、その可動窓ガラスW1と接する面には炭素繊維の起 毛10aが植毛処理で設けられている。この他に、可動ガラスW1と接する接触 部材としてはウェザ−ストリップリテーナーや可動式サンルーフ用ウェザースト リップ等がある。
【0014】 また、車輛用窓ガラスに対する接触部材としては可動ガラスW1 に接するもの の他、図7で示すような固定ガラスW2に接するウィンドゥモール6が挙げられ る。このウィンドゥモール6は車体パネルPの開口部に接着剤Eで取付けられる 固定ガラスW2と共に脚部6aが固着され、その頭部6bのガラス接触面には炭 素繊維の起毛10aが設けられている。
【0015】 ここで用いられる炭素繊維の原材料としてはポリアクリロニトリル等のPAN 系または石油ピッチ,石炭ピッチ等のピッチ系のものがあり、その他にレーヨン ,リグニン等のセルロース系のものがある。この炭素繊維はモノフィラメントと して直径1〜30μ、好ましくは7〜10μ、長さ0.2〜5.0mm程度のもの を用いるとよい。その目付量は長さ0.5mm,太さ7μのものを用いるとき、1 0g/m2以上で、好ましくは50〜100g/m2に設定するとよい。その起毛 の固定にあたってはウレタン樹脂系接着剤を用い、炭素繊維を所定位置に植毛す ればよい。
【0016】 植布を用いる場合には、綿布,ナイロン布,ポリエステル布,望ましくは帆布 等の厚手布を用いるとよい。その布11aに対しては上述した種類,長さ,太さ の炭素繊維を立毛高さとして0.2〜5mm、目付量として長さ5mm,太さ7μの もので100g/m2以上立毛させればよい。
【0017】 この炭素繊維による起毛の摩擦係数をナイロンー6繊維,ポリテトラフロロエ チレン繊維と比較するべく、長さ2cm、幅2cm、厚み0.3cmのポリ塩化 ビニル樹脂製プレートを用い、それにウレタン系接着剤を塗布した後各繊維を植 毛して試験片を得た。各繊維の起毛条件は、炭素繊維(東レ製「トレカT300 」)を太さ10μ,長さ0.5mm,目付量50g/m2(以下、「本考案」とし て示す。)とし、ナイロン−6繊維(東レ製「アミラン」)を太さ1.5デニー ル(約14.6μ)、長さ0.5mm,目付量50g/m2(以下、「従来例1」 として示す。)とし、ポリテトラフロロエチレン繊維(デュポン製「テフロン」 )を太さ6.7デニール(約30.8μ),長さ0.5mm,目付量50g/m2 (以下、「従来例2」として示す。)とした。
【0018】 その測定機としては表面性試験機(新東化学株式会社製「HEIDON−13 S」)を用い、また、可動試験片にはソーダーガラスを主体とする自動車用板ガ ラスを用いて移動速度400Cm/min.,垂直荷重500g並びに1000 gで付加した状態で摺接動させた時の、本考案並びに従来例1,2の各摩擦係数 を測定した。この測定時、静摩擦係数のピークは現われず、各試験片毎の静摩擦 係数,動摩擦係数は同値であったので、その試験の結果として動摩擦係数を次の 表1で示す。
【0019】
【表1】
【0020】 この試験の結果で判る通り、本考案の炭素繊維による起毛は従来例1に比べて 1/2程度の摩擦係数となり、また、従来例2に比べても2/3程度の摩擦係数 となった。
【0021】
【考案の効果】
以上の如く、本考案に係る車輛用窓ガラスに対する接触部材に依れば、炭素繊 維の摩擦係数が小さいところから、可動窓ガラスとの摺接による摩擦音の発生を 抑えられ、また、固定窓ガラスとの擦れによる音(スティックスリップ)の発生 を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車輛用窓ガラスに対する接触部材
を可動窓ガラスの装備個所で示す説明図である。
【図2】図1中の車外側ウエストモールの横断面図であ
る。
【図3】図1中のアウタースタビライザーを示す説明図
である。
【図4】図1中のインナースタビライザーを示す説明図
である。
【図5】本考案の接触部材に設けられる起毛のうち、植
布の構成を模式的に示す説明図である。
【図6】本考案の可動ガラスに対する摺接部材の他例と
して、グラスランチャンネルを示す説明図である。
【図7】本考案の固定ガラスに対する摺接部材の一例と
して、ウィンドゥモールを示す説明図である。
【符号の説明】
1〜6 窓ガラスに対する接触部材 10a,10b 炭素繊維の起毛 W1 可動窓ガラス W2 固定窓ガラス

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛用窓ガラスに接して取付けられる接
    触部材において、その接触部材の窓ガラスと接する面
    に、炭素繊維の起毛を設けたことを特徴とする車輛用窓
    ガラスに対する接触部材。
  2. 【請求項2】 上記起毛がPAN系の炭素繊維でなるこ
    とを特徴とする請求項1の接触部材。
  3. 【請求項3】 上記起毛がピッチ系の炭素繊維でなるこ
    とを特徴とする請求項1の接触部材。
  4. 【請求項4】 上記起毛が可動窓ガラスと接する面に設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの
    接触部材。
  5. 【請求項5】 上記起毛が固定窓ガラスと接する面に設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの
    接触部材。
JP441892U 1992-01-10 1992-01-10 車輛用窓ガラスに対する接触部材 Pending JPH0556524U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5582837A (en) * 1978-12-13 1980-06-21 Tsubakimoto Chain Co Toothed belt
JPS6178465A (ja) * 1984-09-27 1986-04-22 Uchu Kagaku Kenkyusho 低反射性表面の形成方法
JPH02203935A (ja) * 1989-02-01 1990-08-13 Toho Rayon Co Ltd 植毛吸着材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5582837A (en) * 1978-12-13 1980-06-21 Tsubakimoto Chain Co Toothed belt
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Effective date: 19971007