JPH0556507A - 電気車制御装置 - Google Patents
電気車制御装置Info
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- JPH0556507A JPH0556507A JP21525591A JP21525591A JPH0556507A JP H0556507 A JPH0556507 A JP H0556507A JP 21525591 A JP21525591 A JP 21525591A JP 21525591 A JP21525591 A JP 21525591A JP H0556507 A JPH0556507 A JP H0556507A
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- regenerative braking
- electric vehicle
- regenerative
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1台のインバータが故障しても健全な残りの
インバータにより誘導電動機を駆動し、継続運転できる
ようにする。 【構成】 1台の誘導電動機を1台のインバータによっ
て制御するユニットを複数ユニット組み合わせ、いずれ
かのユニットのインバータが故障した場合にはその故障
したユニットを系統から切り離すようにして、いずれか
のインバータに故障が発生した場合にも、残りの健全な
ユニットによって電気車の駆動制御を継続することがで
きる。また、回生ブレーキ運転時には、各ユニットの回
生ブレーキ力の平均値を求め、電気車の走行を停止する
ために必要なトータルブレーキ力指令と回生ブレーキ力
平均値との差分を求め、不足分を空気ブレーキ力によっ
て補うようにする。
インバータにより誘導電動機を駆動し、継続運転できる
ようにする。 【構成】 1台の誘導電動機を1台のインバータによっ
て制御するユニットを複数ユニット組み合わせ、いずれ
かのユニットのインバータが故障した場合にはその故障
したユニットを系統から切り離すようにして、いずれか
のインバータに故障が発生した場合にも、残りの健全な
ユニットによって電気車の駆動制御を継続することがで
きる。また、回生ブレーキ運転時には、各ユニットの回
生ブレーキ力の平均値を求め、電気車の走行を停止する
ために必要なトータルブレーキ力指令と回生ブレーキ力
平均値との差分を求め、不足分を空気ブレーキ力によっ
て補うようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、VVVFインバータ
で誘導電動機を力行および回生ブレーキ制御する電気車
制御装置に関する。
で誘導電動機を力行および回生ブレーキ制御する電気車
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のVVVFインバータで誘導電動機
を駆動する電気車制御装置の代表例を図3に示す。この
従来の電気車制御装置において、1は直流架線から直流
電源を取り込むためのパンタグラフであり、2は回路投
入、開放および事故時の保護用スイッチ、3は直流電源
を三相交流に変換して出力する1台のVVVFインバー
タ(INV)であり、このVVVFインバータ3により
4台の誘導電動機41〜44を並列駆動するようになっ
ている。
を駆動する電気車制御装置の代表例を図3に示す。この
従来の電気車制御装置において、1は直流架線から直流
電源を取り込むためのパンタグラフであり、2は回路投
入、開放および事故時の保護用スイッチ、3は直流電源
を三相交流に変換して出力する1台のVVVFインバー
タ(INV)であり、このVVVFインバータ3により
4台の誘導電動機41〜44を並列駆動するようになっ
ている。
【0003】51〜54は誘導電動機41〜44の回転
出力を減速し、車輪61〜64を回転駆動するためのギ
アである。そして、各車輪61〜64には空気ブレーキ
用のブレーキシュー71〜74が設けられている。
出力を減速し、車輪61〜64を回転駆動するためのギ
アである。そして、各車輪61〜64には空気ブレーキ
用のブレーキシュー71〜74が設けられている。
【0004】インバータ3の出力線に設けられた直流変
成器8および直流変流器9は、回生ブレーキ力演算部1
0への入力となる電圧値V、電流値IMを生成する。
成器8および直流変流器9は、回生ブレーキ力演算部1
0への入力となる電圧値V、電流値IMを生成する。
【0005】回生ブレーキ力演算部10は、これらの電
圧値V、電流値IM、さらにパルス発生器の周波数fr
およびすべり周波数fsを加算して得られるインバータ
周波数finv を入力とし、回生ブレーキ力演算を行なう
部分であり、回生ブレーキ力Bは、 B=k・V・IM/finv ここで、k=定数、V=インバータ出力電圧、IM=モ
ータ電流の合計、finv =インバータ周波数 によって計算される。
圧値V、電流値IM、さらにパルス発生器の周波数fr
およびすべり周波数fsを加算して得られるインバータ
周波数finv を入力とし、回生ブレーキ力演算を行なう
部分であり、回生ブレーキ力Bは、 B=k・V・IM/finv ここで、k=定数、V=インバータ出力電圧、IM=モ
ータ電流の合計、finv =インバータ周波数 によって計算される。
【0006】ブレーキ系統としては、回生ブレーキが優
先であり、トータルブレーキ力指令より回生ブレーキ力
の不足分を空気ブレーキで補足するために、減算器11
によって回生ブレーキ力とトータルブレーキ力指令との
差分を取り、この差分に見合った空気ブレーキ力を与え
るために電気・空気変換器12により電気・空気(E
P)変換を行ない、これをブレーキ機械系統13を通じ
てブレーキシュー71〜74に与え、空気ブレーキをか
けるようにしている。
先であり、トータルブレーキ力指令より回生ブレーキ力
の不足分を空気ブレーキで補足するために、減算器11
によって回生ブレーキ力とトータルブレーキ力指令との
差分を取り、この差分に見合った空気ブレーキ力を与え
るために電気・空気変換器12により電気・空気(E
P)変換を行ない、これをブレーキ機械系統13を通じ
てブレーキシュー71〜74に与え、空気ブレーキをか
けるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電気車制御装置では、すべての誘導電動機がこの
1台のインバータによって制御されているために、イン
バータに故障が発生するとすべての誘導電動機が停止し
てしまい、電気車の運転ができなくなってしまう問題点
があった。
従来の電気車制御装置では、すべての誘導電動機がこの
1台のインバータによって制御されているために、イン
バータに故障が発生するとすべての誘導電動機が停止し
てしまい、電気車の運転ができなくなってしまう問題点
があった。
【0008】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、誘導電動機1台ごとにインバータを
1台設けることによって、いずれかのインバータに故障
が発生しても、健全な他のインバータによって駆動され
る誘導電動機を停止させることなく運転継続することが
でき、ブレーキ力も確保することができる電気車制御装
置を提供することを目的とする。
みなされたもので、誘導電動機1台ごとにインバータを
1台設けることによって、いずれかのインバータに故障
が発生しても、健全な他のインバータによって駆動され
る誘導電動機を停止させることなく運転継続することが
でき、ブレーキ力も確保することができる電気車制御装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、1台の誘導
電動機を1台のインバータによって制御するユニットを
複数ユニット組み合わせ、いずれかのユニットのインバ
ータが故障した場合にはその故障したユニットを系統か
ら切り離し、残りのユニットによって電気車の駆動制御
を継続するようにし、ブレーキ時に回生ブレーキを優先
させ、空気ブレーキをバックアップとする電気車制御装
置において、前記各ユニットの回生ブレーキ力を演算す
る回生ブレーキ力演算手段と、前記回生ブレーキ力演算
手段の求めた各ユニットの回生ブレーキ力の平均値を求
める平均値演算手段と、電気車の走行を停止するために
必要なトータルブレーキ力指令と前記平均値演算手段の
求めた回生ブレーキ力との差を求め、空気ブレーキ力指
令を決定する減算手段とを備えたものである。
電動機を1台のインバータによって制御するユニットを
複数ユニット組み合わせ、いずれかのユニットのインバ
ータが故障した場合にはその故障したユニットを系統か
ら切り離し、残りのユニットによって電気車の駆動制御
を継続するようにし、ブレーキ時に回生ブレーキを優先
させ、空気ブレーキをバックアップとする電気車制御装
置において、前記各ユニットの回生ブレーキ力を演算す
る回生ブレーキ力演算手段と、前記回生ブレーキ力演算
手段の求めた各ユニットの回生ブレーキ力の平均値を求
める平均値演算手段と、電気車の走行を停止するために
必要なトータルブレーキ力指令と前記平均値演算手段の
求めた回生ブレーキ力との差を求め、空気ブレーキ力指
令を決定する減算手段とを備えたものである。
【0010】この発明では、さらに、複数ユニットの1
つが故障した場合に、残りの健全なユニットの回生ブレ
ーキも停止させる回生ブレーキ停止手段を備えたものと
することができる。
つが故障した場合に、残りの健全なユニットの回生ブレ
ーキも停止させる回生ブレーキ停止手段を備えたものと
することができる。
【0011】
【作用】この発明の電気車制御装置では、1台の誘導電
動機を1台のインバータによって制御するユニットを複
数ユニット組み合わせ、いずれかのユニットのインバー
タが故障した場合にはその故障したユニットを系統から
切り離すようにして、いずれかのインバータに故障が発
生した場合にも、残りの健全なユニットによって電気車
の駆動制御を継続することができる。
動機を1台のインバータによって制御するユニットを複
数ユニット組み合わせ、いずれかのユニットのインバー
タが故障した場合にはその故障したユニットを系統から
切り離すようにして、いずれかのインバータに故障が発
生した場合にも、残りの健全なユニットによって電気車
の駆動制御を継続することができる。
【0012】また、回生ブレーキ力演算手段によって、
各ユニットの回生ブレーキ力を演算し、平均値演算手段
によって、前記回生ブレーキ力演算手段の求めた各ユニ
ットの回生ブレーキ力の平均値を求め、減算手段によっ
て、電気車の走行を停止するために必要なトータルブレ
ーキ力指令と前記平均値演算手段の求めた回生ブレーキ
力との差分を求めて不足分を補う空気ブレーキ力を決定
することにより、回生ブレーキを空気ブレーキに優先さ
せてブレーキ制御することができる。
各ユニットの回生ブレーキ力を演算し、平均値演算手段
によって、前記回生ブレーキ力演算手段の求めた各ユニ
ットの回生ブレーキ力の平均値を求め、減算手段によっ
て、電気車の走行を停止するために必要なトータルブレ
ーキ力指令と前記平均値演算手段の求めた回生ブレーキ
力との差分を求めて不足分を補う空気ブレーキ力を決定
することにより、回生ブレーキを空気ブレーキに優先さ
せてブレーキ制御することができる。
【0013】また、この発明の電気車制御装置では、回
生ブレーキ停止手段によって複数ユニットの1つが故障
した場合には、残りの健全なユニットの回生ブレーキも
停止させ、空気ブレーキによって電気車のブレーキ制御
を行なうことができる。
生ブレーキ停止手段によって複数ユニットの1つが故障
した場合には、残りの健全なユニットの回生ブレーキも
停止させ、空気ブレーキによって電気車のブレーキ制御
を行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
する。
【0015】図1はこの発明の一実施例の回路ブロック
図であり、直流架線から集電するパンタグラフ1に対し
て保護用スイッチ2および切り離しスイッチ141〜1
44を介して4台のVVVFインバータ(INV)31
〜34が並列に接続されている。そして、各インバータ
31〜34の出力が誘導電動機41〜44各々に個別に
与えられるようになっている。インバータ31〜34そ
れぞれの出力線に直流変成器81〜84および直流変流
器91〜94が設けられている。
図であり、直流架線から集電するパンタグラフ1に対し
て保護用スイッチ2および切り離しスイッチ141〜1
44を介して4台のVVVFインバータ(INV)31
〜34が並列に接続されている。そして、各インバータ
31〜34の出力が誘導電動機41〜44各々に個別に
与えられるようになっている。インバータ31〜34そ
れぞれの出力線に直流変成器81〜84および直流変流
器91〜94が設けられている。
【0016】ギア51〜54、車輪61〜64、空気ブ
レーキ用のブレーキシュー71〜74の構成は、図3の
従来例と同じである。
レーキ用のブレーキシュー71〜74の構成は、図3の
従来例と同じである。
【0017】各誘導電動機41〜44の回生ブレーキ力
を求めるために、インバータごとに回生ブレーキ力演算
部101〜104が備えられており、各回生ブレーキ力
演算部101〜104に各直流変成器81〜84から電
圧値V1〜V4、各直流変流器91〜94から電流値I
M1〜IM4それぞれが入力され、さらにインバータ周
波数finv1〜finv4それぞれが入力され、各インバータ
ごとの回生ブレーキ力が演算されるようになっている。
を求めるために、インバータごとに回生ブレーキ力演算
部101〜104が備えられており、各回生ブレーキ力
演算部101〜104に各直流変成器81〜84から電
圧値V1〜V4、各直流変流器91〜94から電流値I
M1〜IM4それぞれが入力され、さらにインバータ周
波数finv1〜finv4それぞれが入力され、各インバータ
ごとの回生ブレーキ力が演算されるようになっている。
【0018】そして、これらの各回生ブレーキ力演算部
101〜104からの回生ブレーキ力の平均値を演算す
るために平均値演算部15が備えられ、この回生ブレー
キ力平均値をトータルブレーキ力指令と比較して差分を
求める減算器11、この減算器11の出力に応じて空気
ブレーキ力を求める電気・空気変換器12、さらにこの
電気・空気変換器12の出力をブレーキシュー71〜7
4各々に伝達する機械系統13を備えている。
101〜104からの回生ブレーキ力の平均値を演算す
るために平均値演算部15が備えられ、この回生ブレー
キ力平均値をトータルブレーキ力指令と比較して差分を
求める減算器11、この減算器11の出力に応じて空気
ブレーキ力を求める電気・空気変換器12、さらにこの
電気・空気変換器12の出力をブレーキシュー71〜7
4各々に伝達する機械系統13を備えている。
【0019】次に、上記の構成の電気車制御装置の動作
について説明する。
について説明する。
【0020】通常の運転時には、パンタグラフ1から取
り込まれた直流電源が保護用スイッチ2を通して各VV
VFインバータ31〜34に切り離しスイッチ141〜
144を介して入力され、各インバータ31〜34にお
いて直流・交流変換がなされ、三相交流が各誘導電動機
41〜44に供給される。
り込まれた直流電源が保護用スイッチ2を通して各VV
VFインバータ31〜34に切り離しスイッチ141〜
144を介して入力され、各インバータ31〜34にお
いて直流・交流変換がなされ、三相交流が各誘導電動機
41〜44に供給される。
【0021】各誘導電動機41〜44の回転力はギア5
1〜54それぞれを介して車輪61〜64に伝達され、
電気車の駆動制御が行なわれる。
1〜54それぞれを介して車輪61〜64に伝達され、
電気車の駆動制御が行なわれる。
【0022】そして、ブレーキ指令があれば、各VVV
Fインバータ31〜34は回生ブレーキ動作を行なう。
Fインバータ31〜34は回生ブレーキ動作を行なう。
【0023】これと共に、各回生ブレーキ力演算部10
1〜104が各直流変成器81〜84からの電圧値V1
〜V4、直流変流器91〜94の電流値IM1〜IM
4、さらにインバータ周波数finv1〜finv4を入力さ
れ、次の式に従って回生ブレーキ力を演算する。
1〜104が各直流変成器81〜84からの電圧値V1
〜V4、直流変流器91〜94の電流値IM1〜IM
4、さらにインバータ周波数finv1〜finv4を入力さ
れ、次の式に従って回生ブレーキ力を演算する。
【0024】 Bi=ki・Vi・IMi/finv i (i=1〜4) ここで、k1〜k4=定数、V1〜V4=インバータ出
力電圧、IM1〜I M4=モータ電流の合計、finv1〜finv4=インバータ
周波数 こうして、各回生ブレーキ力演算部101〜104で得
られた回生ブレーキ力は平均値演算部15に入力され、
ここで平均値演算がなされ、得られた回生ブレーキ力平
均値が減算器11においてトータルブレーキ力指令と比
較され、その差分が電気・空気変換器12に与えられ、
ここで空気ブレーキ力に変換されてブレーキシュー71
〜74に対して必要な空気ブレーキ力が加えられ、各車
輪61〜64に対して空気ブレーキがかけられ、回生ブ
レーキ力の不足分を補うことになる。
力電圧、IM1〜I M4=モータ電流の合計、finv1〜finv4=インバータ
周波数 こうして、各回生ブレーキ力演算部101〜104で得
られた回生ブレーキ力は平均値演算部15に入力され、
ここで平均値演算がなされ、得られた回生ブレーキ力平
均値が減算器11においてトータルブレーキ力指令と比
較され、その差分が電気・空気変換器12に与えられ、
ここで空気ブレーキ力に変換されてブレーキシュー71
〜74に対して必要な空気ブレーキ力が加えられ、各車
輪61〜64に対して空気ブレーキがかけられ、回生ブ
レーキ力の不足分を補うことになる。
【0025】次に、インバータ31〜34のいずれかが
故障した場合の動作について説明する。
故障した場合の動作について説明する。
【0026】いま、VVVFインバータ31が故障した
とすれば、このインバータ31に直流電源を通じている
切り離しスイッチ141のみが開放され、インバータ3
1だけが切り離され、健全な残りのインバータ32〜3
4は動作を継続する。
とすれば、このインバータ31に直流電源を通じている
切り離しスイッチ141のみが開放され、インバータ3
1だけが切り離され、健全な残りのインバータ32〜3
4は動作を継続する。
【0027】そこで、ブレーキ指令があれば、インバー
タ31は切り離されて不動作となっているために、直流
変成器81からの電圧値V1、直流変流器91からの電
流値IM1は0であり、回生ブレーキ力B1は0であ
り、健全な他のインバータに対する回生ブレーキ力演算
部102〜104は通常通りの回生ブレーキ力を演算
し、これらを平均値演算部15に出力し、ここで4つの
インバータの回生ブレーキ力の平均値を演算し、以下、
通常の場合と同様にして回生ブレーキ力の不足分を減算
器11で求め、これを空気ブレーキ力に変換して空気ブ
レーキをかける。
タ31は切り離されて不動作となっているために、直流
変成器81からの電圧値V1、直流変流器91からの電
流値IM1は0であり、回生ブレーキ力B1は0であ
り、健全な他のインバータに対する回生ブレーキ力演算
部102〜104は通常通りの回生ブレーキ力を演算
し、これらを平均値演算部15に出力し、ここで4つの
インバータの回生ブレーキ力の平均値を演算し、以下、
通常の場合と同様にして回生ブレーキ力の不足分を減算
器11で求め、これを空気ブレーキ力に変換して空気ブ
レーキをかける。
【0028】こうして、インバータのいずれかが故障し
ても、健全なインバータにより残りの誘導電動機を駆動
して電気車の運転を継続するのである。
ても、健全なインバータにより残りの誘導電動機を駆動
して電気車の運転を継続するのである。
【0029】図2はこの発明の他の実施例であり、イン
バータの1つが故障した場合には回生ブレーキが作用し
ないようにしたものである。この図2の実施例におい
て、図1に示した第1実施例と共通する構成部分につい
ては、同一符号を付して示してあるが、この第2実施例
の特徴部分は、回生ブレーキ停止回路16を追加したと
ころにある。
バータの1つが故障した場合には回生ブレーキが作用し
ないようにしたものである。この図2の実施例におい
て、図1に示した第1実施例と共通する構成部分につい
ては、同一符号を付して示してあるが、この第2実施例
の特徴部分は、回生ブレーキ停止回路16を追加したと
ころにある。
【0030】この回生ブレーキ停止回路16は、各イン
バータ31〜34に対する切り離しスイッチ141〜1
44と連動する補助スイッチ141′〜144′を直列
に接続し、回生ブレーキ運転指令信号がこれらの補助ス
イッチ141′〜144′すべてが閉じている時に各イ
ンバータに指令されるようになっている。また、切り換
えスイッチ17が設けられていて、回生ブレーキ指令出
力が有の時に0側から1側に切り換わり、平均値演算部
15の出力を減算器11に入力できるようにしている。
バータ31〜34に対する切り離しスイッチ141〜1
44と連動する補助スイッチ141′〜144′を直列
に接続し、回生ブレーキ運転指令信号がこれらの補助ス
イッチ141′〜144′すべてが閉じている時に各イ
ンバータに指令されるようになっている。また、切り換
えスイッチ17が設けられていて、回生ブレーキ指令出
力が有の時に0側から1側に切り換わり、平均値演算部
15の出力を減算器11に入力できるようにしている。
【0031】この第2実施例の電気車制御装置では、通
常時には、切り離しスイッチ141〜144がすべて閉
じていて各インバータ31〜34が動作し、補助スイッ
チ141′〜144′も閉じている。
常時には、切り離しスイッチ141〜144がすべて閉
じていて各インバータ31〜34が動作し、補助スイッ
チ141′〜144′も閉じている。
【0032】そこで、回生ブレーキ運転指令が入力され
ると、回生ブレーキ停止回路16では、その回生ブレー
キ運転指令が各補助スイッチ141′〜144′が閉じ
ているので、各インバータに回生ブレーキ運転指令が与
えられ、回生ブレーキ運転を行なう。そして、この場合
には、切り換えスイッチ17に対する切り換え信号も有
であるので、1側に切り換えられ、各回生ブレーキ力演
算部101〜104で演算された各インバータ31〜3
4の回生ブレーキ力が平均値演算部15で平均値演算さ
れ、得られた回生ブレーキ力平均値が切り換えスイッチ
17を通して減算器11に入力され、ここでトータルブ
レーキ力指令と比較され、不足分を補うために必要な空
気ブレーキ力が求められ、第1実施例と同様に電気・空
気変換器12を通して必要な空気ブレーキ力がブレーキ
シュー71〜74に加えられ、回生ブレーキ力の不足分
を空気ブレーキ力によって補うように動作する。
ると、回生ブレーキ停止回路16では、その回生ブレー
キ運転指令が各補助スイッチ141′〜144′が閉じ
ているので、各インバータに回生ブレーキ運転指令が与
えられ、回生ブレーキ運転を行なう。そして、この場合
には、切り換えスイッチ17に対する切り換え信号も有
であるので、1側に切り換えられ、各回生ブレーキ力演
算部101〜104で演算された各インバータ31〜3
4の回生ブレーキ力が平均値演算部15で平均値演算さ
れ、得られた回生ブレーキ力平均値が切り換えスイッチ
17を通して減算器11に入力され、ここでトータルブ
レーキ力指令と比較され、不足分を補うために必要な空
気ブレーキ力が求められ、第1実施例と同様に電気・空
気変換器12を通して必要な空気ブレーキ力がブレーキ
シュー71〜74に加えられ、回生ブレーキ力の不足分
を空気ブレーキ力によって補うように動作する。
【0033】次に、いずれかのインバータが故障した場
合、例えばインバータ31が故障した場合には、切り離
しスイッチ141が開放されてインバータ31は切り離
され、健全な残りのインバータ32〜34が継続運転さ
れることになる。そして、この際には、切り離しスイッ
チ141の補助スイッチ141′も開放され、回生ブレ
ーキ停止回路16が開放されることになり、各インバー
タに対して回生ブレーキ指令が入力されなくなり、同時
に、切り換えスイッチ117が0側に切り換わり、減算
器11に対する回生ブレーキ力平均値として0が入力さ
れることになり、トータルブレーキ力指令の全部が必要
空気ブレーキ力として電気・空気変換器12に入力され
るようになり、空気ブレーキによって電気車の制動がな
されることになる。
合、例えばインバータ31が故障した場合には、切り離
しスイッチ141が開放されてインバータ31は切り離
され、健全な残りのインバータ32〜34が継続運転さ
れることになる。そして、この際には、切り離しスイッ
チ141の補助スイッチ141′も開放され、回生ブレ
ーキ停止回路16が開放されることになり、各インバー
タに対して回生ブレーキ指令が入力されなくなり、同時
に、切り換えスイッチ117が0側に切り換わり、減算
器11に対する回生ブレーキ力平均値として0が入力さ
れることになり、トータルブレーキ力指令の全部が必要
空気ブレーキ力として電気・空気変換器12に入力され
るようになり、空気ブレーキによって電気車の制動がな
されることになる。
【0034】こうして、インバータの1つに故障が発生
した場合には、故障したインバータを切り離すと共に、
回生ブレーキ運転も停止し、空気ブレーキによって制動
するように切り換えるのである。
した場合には、故障したインバータを切り離すと共に、
回生ブレーキ運転も停止し、空気ブレーキによって制動
するように切り換えるのである。
【0035】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、各誘導
電動機ごとにインバータを備えているために、インバー
タの1つに故障が発生しても、故障が発生したインバー
タを切り離すことによって、健全なインバータにより継
続運転することができる。そして、回生ブレーキ運転時
にブレーキ力に不足があっても、トータルブレーキ力指
令との差分を空気ブレーキによって補うことができるた
めに、確実に制動することができる。
電動機ごとにインバータを備えているために、インバー
タの1つに故障が発生しても、故障が発生したインバー
タを切り離すことによって、健全なインバータにより継
続運転することができる。そして、回生ブレーキ運転時
にブレーキ力に不足があっても、トータルブレーキ力指
令との差分を空気ブレーキによって補うことができるた
めに、確実に制動することができる。
【0036】さらに、インバータの1つに故障が発生し
た場合には、回生ブレーキ運転を停止するようにするこ
とにより、空気ブレーキにより安定した制動が得られる
ことになる。
た場合には、回生ブレーキ運転を停止するようにするこ
とにより、空気ブレーキにより安定した制動が得られる
ことになる。
【図1】この発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】この発明の他の実施例の回路ブロック図。
【図3】従来例の回路ブロック図。
1 パンタグラフ 2 保護用スイッチ 31〜34 VVVFインバータ 41〜44 誘導電動機 51〜54 ギア 61〜64 車輪 71〜74 ブレーキシュー 81〜84 直流変成器 91〜94 直流変流器 101〜104 回生ブレーキ力演算部 11 減算器 12 電気・空気変換器 13 機械系統 141〜144 切り離しスイッチ 15 平均値演算部 16 回生ブレーキ停止回路 17 切り換えスイッチ 141′〜144′ 補助スイッチ V1〜V4 電圧値 IM1〜IM4 電流値 finv1〜finv4 インバータ周波数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 友由 東京都府中市東芝町1番地 東芝トランス ポートエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 安岡 育雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 1台の誘導電動機を1台のインバータに
よって制御するユニットを複数ユニット組み合わせ、い
ずれかのユニットのインバータが故障した場合にはその
故障したユニットを系統から切り離し、残りのユニット
によって電気車の駆動制御を継続するようにし、ブレー
キ時に回生ブレーキを優先させ、空気ブレーキをバック
アップとする電気車制御装置において、 前記各ユニットの回生ブレーキ力を演算する回生ブレー
キ力演算手段と、 前記回生ブレーキ力演算手段の求めた各ユニットの回生
ブレーキ力の平均値を求める平均値演算手段と、 電気車の走行を停止するために必要なトータルブレーキ
力指令と前記平均値演算手段の求めた回生ブレーキ力と
の差を求め、空気ブレーキ力指令を決定する減算手段と
を備えて成ることを特徴とする電気車制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電気車制御装置におい
て、複数ユニットの1つが故障した場合に、残りの健全
なユニットの回生ブレーキも停止させる回生ブレーキ停
止手段を備えて成ることを特徴とする電気車制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21525591A JPH0556507A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21525591A JPH0556507A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556507A true JPH0556507A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16669290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21525591A Pending JPH0556507A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0556507A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100644747B1 (ko) * | 2005-02-18 | 2006-11-14 | 문원기 | 전동차용 부동전환 시스템 |
KR100679723B1 (ko) * | 2005-03-04 | 2007-02-06 | 문원기 | 전동차용 팬터그래프 승강제어시스템 |
JP2008005620A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Toshiba Corp | 電気車の制御装置 |
US9592810B2 (en) | 2013-02-19 | 2017-03-14 | Mitsubishi Electric Corporation | Brake control device, and brake control method |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP21525591A patent/JPH0556507A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100644747B1 (ko) * | 2005-02-18 | 2006-11-14 | 문원기 | 전동차용 부동전환 시스템 |
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JP2008005620A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Toshiba Corp | 電気車の制御装置 |
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