JPH055608Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スタンド型照明器具に関するもので
あり、特にデイスクスタンドにかかるものであ
る。

〔従来の技術〕

近時、第５図に示すように、ランプとして片口
金蛍光灯６をソケツトに装着した灯具５を、高周
波点灯装置等の点灯装置を内蔵した基台１から突
設した支柱２の上端にヒンジを介して設けたスタ
ンド型照明器具が、デイスクスタンドとしてよく
用いられるようになつている。

このようなスタンド型照明器具では、梱包時の
梱包の大きさが小さくなるように、ヒンジにより
灯具５を支柱２に近づく方に可動させるようにし
ている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、第５図に示すようなスタンド型照明
器具では、梱包時の取扱いを容易に行なえるよう
にしようとすると、梱包のために灯具５を移動し
た状態で灯具５と支柱２との相対関係を固定する
ためのストツパー７を灯具５もしくは支柱２に設
ける必要があり、外観を損なう等の問題があつ
た。

本考案は、前記背景に鑑みてなされたものであ
り、外観上特別のストツパーが見当たらず外観の
よいスタンド型照明器具を提供することを目的と
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案によるスタンド型照明器具は、点灯装置
を納装した基台から支柱を突設し、該支柱の先端
近傍にランプを装備した灯具をその長手一端近傍
で少なくとも垂直面内回動自在にヒンジを介して
支柱に取り付け、灯具の長手先端近傍に略球面形
状の凸部を形成し、基台の上面には前記灯具の凸
部と略同径の球面形状の凹部を形成し、前記凹部
の中心線と前記支柱の先端近傍のヒンジの中心と
を偏倚させ、先端が基台に近づく方向に灯具を回
動して灯具の前記凸部を基台の前記凹部にはまり
こませたものである。

〔作用〕

本考案によれば、灯具を回動させてその先端を
基台に近づけると、灯具の凸部が基台の凹部には
まりこみ、しかもこの際に灯具の回動中心である
支柱の先端近傍のヒンジが灯具の凸部の中心線に
対して偏倚した位置にあるので、灯具の先端が支
柱にさらに近づく方向に回動しようとしても灯具
が基台の凹部内面に当たり、それ以上灯具を回動
することができない。

〔実施例〕

第１図ないし第４図は本考案の１実施例を示す
ものであり、以下図面に基づき説明する。

このスタンド型照明器具では、略円錐台状の基
台１は高周波点灯装置等の点灯装置を内蔵し、基
台１の傾斜した側面上には略角筒状の支柱２が支
柱ヒンジ３を介して設置面に垂直な面内で回動自
在に突設され、支柱２の上端には灯具ヒンジ４を
介して灯具５が支柱２の回動面内で回動自在に配
設されている。

基台１は略円錐台状をなし電源コードが導入さ
れ、その上面は中心線が底面に略垂直な略球面形
状の凹部１１となつており、底面には重しを有し
机の天板等の設置面に載置された際の転倒防止を
図つている。

略角筒状の支柱２の両端に設けられた支柱ヒン
ジ３及び灯具ヒンジ４は基本的には従来公知のヒ
ンジと同様の構造であるが、基台１、支柱２及び
灯具５はそれぞれ各ヒンジに対して略外接するよ
うに設けられている。基台１内の点灯装置から導
出されたリード線は、支柱ヒンジ３を内部を通つ
て支柱２に挿通され、灯具ヒンジ４を通つて灯具
５の内部に導入され、片口金蛍光灯を装着するソ
ケツトへ配線されている。

灯具５はランプとしての片口金蛍光灯を装着す
るソケツトを装備した灯具本体５１と、該灯具本
体に取り付けられて前記ソケツトに装着された片
口金蛍光灯を覆うセード５２と、灯具本体５１の
側面から略垂直に突設されて先端に灯具ヒンジ４
を配設した灯具アーム５３とからなつている。

灯具本体５１の外形は、ソケツトが配設された
端部側がやや細くなつた段付略円柱状で、太径側
の端部は前記基台１の凹部１１の球面形状の半径
に略等しい半径の球面形状の凸面となつている。

セード５２は、一端開口他端有底の略円筒状に
プラスチツクで形成されたものであり、円筒の側
面の一部が開口して片口金蛍光灯に臨む透光開口
５４になつている。セード５２の内径は灯具本体
１のソケツト側の細径部よりやや大径で、一端の
開口に灯具本体５１の細径部が嵌入され、灯具本
体５１に設けられた係止ばねがセード５２に設け
られた係止部に係合してセード５２はその中心軸
回りに回動自在かつ着脱自在に灯具本体５１に取
り付けられていて、使用時にはセード５２の透光
開口５４の向きを変えることにより照射方向を変
えることができ、片口金蛍光灯交換時にはセード
５２を取り外すことができるようになつている。
セード５２の端部は、前記基台１の凹部１１の球
面形状の半径に略等しい半径で中心線がセード５
２の中心線に一致した球面形状の凸部５５となつ
ている。

支柱２は、基台１底面に対し略垂直に支柱２を
立てて灯具５を回動させ支柱２に近づけた際に、
灯具５の凸部５５が基台１の凹部１１にはまりこ
む長さとなつている。

灯具アーム５３は、灯具本体５１の大径部の側
面に突設されて内にリード線が挿通されており、
基台１底面に対し略垂直に支柱２を立てて灯具５
を回動させ支柱２に近づけ灯具５の凸部５５が基
台１の凹部１１にはまりこんだ際に、セード５２
の中心線が支柱２に略平行になる長さになつてい
る。

このスタンド型照明器具では、第４図に示すよ
うに、基台１底面に対し略垂直に支柱２を立てた
状態として、灯具５を回動させてその先端を基台
１に近づけると、灯具５の凸部５５が基台１の凹
部１１にはまりこみ、しかもこの際に灯具５の回
動中心である灯具ヒンジ４が灯具５の凸部５５の
中心線に対して偏倚した位置にあるので、灯具５
の先端が支柱２にさらに近づく方向に回動しよう
としても灯具５のセード５２の先端が基台１の凹
部１１内面に当たり、それ以上回動することがで
きない。

従つて、このスタンド型照明器具では外見上特
別なストツパーが見受けられず外観が良いにもか
かわらず、梱包時等に灯具５と支柱２との相対関
係を固定することができ、特別にストツパーを設
ける必要がないので安価にできる。

なお、ランプとしては片口金蛍光灯だけでなく
直管蛍光灯等であつてもよい。また、支柱ヒンジ
３はなくてもよい。

〔考案の効果〕 本考案は前述の通り構成されているので、この
スタンド型照明器具では外見上明白なストツパー
が不要であり外観が良く、それにもかかわらず梱
包時等に灯具と支柱との相対関係を固定すること
ができ、また特別にストツパーを設ける必要がな
いので安価にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の実施例を示すも
のであり、第１図は斜視図、第２図は側面図、第
３図は要部の断面図、第４図は灯具の可動状態を
示す側面図である。第５図及び第６図は本考案に
対する従来例を示すものであり、第５図は斜視
図、第６図は側面図である。 １……基台、２……支柱、３……支柱ヒンジ、
４……灯具ヒンジ、５……灯具、１１……凹部、
５１……灯具本体、５２……セード、５３……灯
具アーム、５４……透光開口、５５……凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 点灯装置を納装した基台から支柱を突設し、該
   支柱の先端近傍にランプを装備した灯具をヒンジ
   を介して取り付けてなるスタンド型照明器具にお
   いて、灯具をその長手一端近傍で少なくとも垂直
   面内回動自在にヒンジを介して支柱に取り付け、
   灯具の長手先端近傍に略球面形状の凸部を形成
   し、基台の上面には前記灯具の凸部と略同径の球
   面形状の凹部を形成し、前記凸部の中心線と前記
   支柱の先端近傍のヒンジの中心とを偏倚させ、先
   端が基台に近づく方向に灯具を回動して灯具の前
   記凸部を基台の前記凹部にはまりこませたことを
   特徴とするスタンド型照明器具。