JPH0555197A - 酸化膜の形成方法 - Google Patents

酸化膜の形成方法

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JPH0555197A
JPH0555197A JP23864691A JP23864691A JPH0555197A JP H0555197 A JPH0555197 A JP H0555197A JP 23864691 A JP23864691 A JP 23864691A JP 23864691 A JP23864691 A JP 23864691A JP H0555197 A JPH0555197 A JP H0555197A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、基体の表面に、絶緑性の高い酸化
膜を形成することが可能な酸化膜の形成方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 酸素分子を含む気相あるいは溶液を、接触さ
せて基体表面に酸化膜を形成する第1工程と、不活性ガ
スの気相中において、酸化膜を昇温する第2の工程と、
酸素分子を含む気相中において、第1の工程の温度以
上の温度で熱処理することにより、酸化膜中の基体表面
を構成する原子と酸素の結合を強くし、かつ前記第1工
程で形成された酸化膜の厚さより厚い酸化膜を基体表面
に形成する第3の工程、とを少なくとも備えたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄い酸化膜の形成方法に
係わり、特に、絶縁性の高い優れた酸化膜の形成が可能
な酸化膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、基体としてシリコン基板
を例にとり説明する。
【0003】従来、シリコン基板の表面に酸化膜を形成
する方法の1つとしていわゆる熱酸化法が知られてい
る。
【0004】この方法は、希フッ酸溶液をシリコン基板
に接触させて自然酸化膜を除去した後、シリコン墓板の
超純水洗浄、乾燥工程を行い、続けて乾燥した酸素等、
あるいは不活性ガスを混合した乾操した酸素等を加熱し
たシリコン基板に接触させることにより酸化膜を形成す
る方法である。しかし、この方法は、室温から所定の酸
化温度例えば、800℃から1000℃までシリコン基
板を昇温する工程において例えば1.5〜3.5nmの
厚さの酸化膜が形成され、昇温工程で形成された酸化膜
は緻密でないために、全工程を経て形成された酸化膜の
うちシリコン基板が所定の温度に昇温されるまでに形成
される酸化膜の厚さの全膜厚に占める比率が高いほど、
絶縁性の高い優れた酸化膜は形成されないという欠点が
あった。
【0005】以下にMOSLSIの酸化膜の形成を例に
とって、絶縁性の高い酸化膜の重要性を述ベる。
【0006】LSI技術の進歩発展はきわめて急速であ
り、4Mbit以上のDRAMがすでに実用化されてい
る。こうした高性能電子デバイス、すなわち微細で超高
集積度のデバイスを製造するためには、当然のことなが
ら不確定要素に影響されることの少ない、より制御性の
よい高性能な製造プロセスが必要となる。高性能の製造
プロセスとして、超清浄プロセスが挙げられる。
【0007】たとえば、プロセス雰囲気の清浄化は、シ
リコン基板の昇温中での酸化膜形成を抑制して所定の温
度でのみ酸化膜を形成し、絶縁性の高い酸化膜を形成す
るために必要である。すなわち、水分や酸素が残留しな
い不活性ガス、バルクガス雰囲気が必要となる。
【0008】また、プロセス雰囲気の超清浄浄化は、酸
化膜形成時に酸化膜中に取り込まれる不純物量を少なく
して不純物に起因する酸化膜中および酸化膜とシリコン
界面のとラップ密度を低減し、電気的に安定な半導体デ
バイスを実現するためにも有効である。
【0009】以上述べたように、プロセス雰囲気の超清
浄化は、超徴細化LSIの実現に不可欠である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基体
の表面に、絶緑性の高い酸化膜を形成することが可能な
酸化膜の形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による酸化膜形成
方法は、酸素、酸素を含む分子もしくは酸素および/ま
たは酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の気相、また
は酸素および/または酸素を含む分子を含有する溶液
を、酸化膜を形成しようとする基体の表面に接触させて
該基体の表面に酸化膜を形成する第1の工程と、不活性
ガスの気相中または真空中において、前記基体表面およ
び前記酸化膜を昇温する第2の工程と、酸素、酸素を含
む分子、または酸素および/または酸素を含む分子と不
活性ガスの混合物の気相中において、前記基体表面およ
び前記酸化膜を前記第1の工程の温度以上の温度で熱処
理することにより、前記酸化膜中の基体表面を構成する
原子と酸素の結合を強くし、かつ前記第1工程で形成さ
れた前記酸化膜の厚さより厚い酸化膜を前記基体表面に
形成する第3の工程、とを少なくとも備えたことを特徴
とする。
【0012】本発明に用いる酸素を含む分子としては、
例えばオゾン、水分、過酸化水素、一酸化二窒素、一酸
化窒素、二酸化窒素等が好ましい。
【0013】酸素および/または酸素を含む分子を含有
する溶液としては、例えば酸素が溶存する溶液、オゾン
が溶存する溶液、過酸化水素水、硫酸・過酸化水素水溶
液、塩酸・過酸化水素水溶液、アンモニア・過酸化水素
水溶液等が挙げられる。なお、例えば、過酸化水素水に
酸素をさらに溶存せしめた水溶液であってもよい。
【0014】さらに、溶液の温度は0〜100℃が好ま
しい。
【0015】本発明に用いる不活性ガスとしては、例え
ば窒素ガス、アルゴンガス等、またはこれらの混合ガス
が挙げられる。
【0016】本発明の第2工程における不活性ガスの気
相中の酸素、酸素を含む分子、または酸素と酸素を含む
分子の混合物の総量は、1ppm以下であることが好ま
しいが、望ましくは0.01ppm以下である。
【0017】本発明の第2工程における真空中の酸素、
酸素を含む分子、または酸素と酸素を含む分子の混合物
の分圧は、7.6×10-4Torr以下であることが望
ましいが、望ましくは7.6×10-6Torr以下であ
る。
【0018】本発明に用いることができる基体として
は、表面が、例えばシリコン等からなる半導体や、金
属、合金または金属シリサイド等からなるものがあげら
れる。
【0019】本発明の第1工程における基体の温度は、
0〜600℃が好ましいが、0〜500℃がより好まし
く、0〜300℃がさらに好ましい。
【0020】本発明の第3工程における熱処理の温度
は、1200℃以下であることが好ましいが、500〜
1150℃がより好ましく、800〜1150℃がさら
に好ましい。
【0021】また、気相の圧力は特に制限はなく、減
圧、常圧、加圧状態のいずれの圧力範囲でもよい。
【0022】本発明において、酸素、酸素を含む分子、
または酸素および/または酸素を含む分子と不活性ガス
の混合物の気相、および/または基体表面に光を照射す
る場合、1.5eV以上のエネルギーの光を含む光を照
射することが好ましいが、6.2eV以上のエネルギー
を含む光を照射することがより好ましい。
【0023】本発明において溶液に、触媒を用いる場
合、例えば白金等が好ましい。
【0024】
【作用】酸素、酸素を含む分子、または酸素および/ま
たは酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の気相、酸素
および/または酸素を含む分子を含有する溶液を、基体
の表面に接触させ、酸化膜を一分子層以上形成した後
に、不活性ガスの気相中または真空中において基体表面
および酸化膜を昇温し、昇温中の酸化膜の形成を抑制し
て、酸素、酸素を含む分子、または酸素および/または
酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の気相中におい
て、基体表面および酸化膜を熱処理を行い、酸化膜の厚
さを厚くすることにより、基体表面に絶縁特性に優れた
酸化膜を形成することができる。こうした特徴をもつ本
発明の方法は、超微細化半導体デバイスを実現すること
ができる。
【0025】酸素、酸素を含む分子、または酸素および
/または酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の気相
を、基体の表面に接触させて基体の表面に酸化膜を一分
子層以上形成する場合には、気相の温度および基体の温
度が高いほど基体の表面に酸化膜の形成が比較的短時間
の内に認められ、気相中の酸素もしくは酸素を含む分子
の圧力が高いほど酸化膜の大きな形成速度が認められ
る。また、気相および/または基体表面に1.5eV以
上のエネルギーの光を照射することによって酸化膜の形
成速度を増加させることができる。
【0026】酸素および/または酸素を含む分子を含有
する溶液中の酸素ないし酸素を含む分子の溶存量が多い
ほど基体の表面に酸化膜の形成が比較的短時間のうちに
みとめられる。
【0027】酸素および/または酸素を含む分子の分解
を促進する触媒に、酸素および/または酸素を含む分子
を含有する溶液を接触させると、酸化膜の形成速度の増
大効果が認められる。
【0028】特に過酸化水素水溶液を白金触媒に接触さ
せると、過酸化水素水(H22)から酸素ラジカル、H
2 -イオンが発生し、酸化膜の形成速度の増大効果が認
められる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図7に基づい
て説明する。
【0030】図1は、本発明の方法でn型Si基板上に
形成した5.5nm厚さの酸化膜および従来の方法でn
型Si基板上に形成した5.5nm厚さの酸化膜を流れ
る電流を示すグラフである。図1の横軸は、酸化膜の平
均電界強度を表し、縦軸は酸化膜を流れる電流密度を表
している。酸化膜の厚さは5.5nmである。ゲート電
極としてはn+型多結晶シリコンが使用され、ゲート電
極は負に印加されている。
【0031】本発明の方法で形成した酸化膜を流れる電
流は、従来の方法で形成した酸化膜より少ない。すなわ
ち、本発明の方法で形成した酸化膜は高い絶縁性を示す
ことがわかった。
【0032】本発明の方法で形成した酸化膜は、酸化チ
ャンバ、ゲートバルブ、ローディングチャンバを備えた
酸化膜製造装置を使用して形成した。
【0033】図2は、本発明の方法で酸化膜を形成する
ために用いた酸化膜製造装置の概略図を示す。
【0034】1は上流側フランジ、2は酸化チャンバ石
英管、3はステンレス鋼チャンバ、4はゲートバルブ、
5および6はローディングチャンバ、7はウエハ加熱用
のハロゲンランプ、8は磁気浮上搬送用マグネット、9
はシリコン基板、10はシリコン製サセプタ、11およ
び12は石英製サセプタ支持台、13は磁気浮上アー
ム、14および15はターボ分子ポンプ、16から23
はバルブである。
【0035】ゲートバルブ4は、酸化チャンバ2および
3とローディングチャンバ5および6の間に設置され、
シリコン基板9のロードロック搬送を可能にしており、
またパーティクルを発生しないため、パーティクルフリ
ー搬送を可能にしている。
【0036】シリコン基板は、希フッ素溶液と接触させ
て自然酸化膜を除去した後、シリコン基板の超純水洗
浄、乾燥工程を行い、ローディングチャンバ5に設置さ
れた。シリコン基板表面は、水素で終端されている。ロ
ーディングチャンバ5および6は真空排気により、大気
成分不純物を除去し、超高純度アルゴンガスが供給され
た。シリコン基板は、ゲートバルブ4が開いて超高純度
アルゴンガスが流れている状態でローディングチャンバ
5から酸化チャンバ2へ搬送される。シリコン基板9
は、超高純度アルゴンガス中でハロゲンランプ7加熱に
より300℃まで昇温され、この温度ではシリコン表面
は依然として水素で終端されている。続いて超高純度酸
素ガスをシリコン基板9に接触させることにより、制御
性よく基板表面にシリコン酸化膜−分子間程度(厚さ
0.3nm)を形成した。
【0037】この酸化膜は、続く昇温工程での残留酸素
もしくはマイクロラフネス増大の保護膜として働く。酸
化チャンバ2および3内を超高純度アルゴンガスで置換
した後、シリコン基板9は900℃の熱酸化温度まで昇
温された。昇温中のシリコン基板の雰囲気であるアルゴ
ンガス中の水分量は、8ppm程度であった。昇温直後
の基板表面の酸化膜の厚さは、0.4nmであった。続
いて超高純度酸素ガスをシリコン基板9に接触させるこ
とにより、基板表面に所定の厚さ(5.5nm)のシリ
コン酸化膜を形成した。すなわち、シリコン基板が90
0℃に昇温され酸化が開始されるまでに形成された酸化
膜の厚さの比率は、全膜厚の7%程度であり、1/5以
下であった。
【0038】従来の方法で形成した酸化膜は、常に超高
純度酸素ガスが供給され下流側が大気開放された電気抵
抗加熱方式の酸化炉を使用して形成した。
【0039】図3は、従来の方法の酸化膜を形成した酸
化膜製造装置の概略図を示す。
【0040】101は酸化炉石英管、102は電気抵抗
加熱ヒータ、103はシリコン基板、104は石英製サ
セプタ、105はソフトランディング搬送アーム、10
6は搬送アーム支持台、107は搬送ガイドレール、1
08はバルブである。
【0041】シリコン基板は、希フッ酸溶液と接触させ
て自然酸化膜を除去した後、シリコン基板の超純水洗
浄、乾燥工程を行い、ソフトランディング搬送によって
搬送および昇温がなされ、900℃に加熱された酸化炉
石英管101内に設置された。昇温完了までに基板表面
に形成された酸化膜の厚さは、1.6nmであった。続
いて、基板103表面に所定の厚さ(5.5nm)のシ
リコン酸化膜を形成した。すなわち、900℃での正規
の酸化が開始されるまでに形成された酸化膜の厚さの比
率は、全膜厚の29%程度であり、1/5以下であっ
た。
【0042】したがって、本発明の方法で形成した酸化
膜の厚さのうち、正規の酸化が開始されるまでに形成さ
れる酸化膜が0.4nmであり、一方、従来の方法で形
成された酸化膜の場合は1.6nm程度である。半導体
デバイスに形成される酸化膜の厚さが薄くなるにつれ
て、所定の温度で正規に形成される酸化膜以外の酸化膜
が占める割合が増加する。すなわち、本発明の方法は、
所定の酸化膜の厚さが薄くなるほど有効であることがわ
かる。
【0043】図4は、本発明の方法でp型Si基板上に
形成した酸化膜を流れる電流を示すグラフである。図4
の横軸は、酸化膜の平均電界強度を表し、縦軸は酸化膜
を流れる電流密度を表している。図4中の数値は、酸化
膜の厚さを表している。ゲート電極としてはn+型多結
晶シリコンが使用され、ゲート電極には正の電圧が印加
されている。
【0044】図5は、従来の方法でp型Si基板上に形
成した酸化膜を流れる電流を示すグラフである。図5の
横軸は、酸化膜の平均電界強度を表し、縦軸は酸化膜を
流れる電流密度を表している。図4中の数値は、酸化膜
の厚さを表している。ゲート電極としてはn+型多結晶
シリコンが使用され、ゲート電極には正の電圧が印加さ
れている。
【0045】酸化膜の厚さが7nmより薄くなっても本
発明の方法で形成した酸化膜を流れる電流密度は増加し
ない。一方、従来の方法で形成した酸化膜を流れる電流
密度は、酸化膜の厚さが7nmより薄くなると6〜8M
V/cmの電界強度領域で増大する。すなわち本発明の
方法で形成した酸化膜は7nmより薄い酸化膜に対して
は高い絶縁性を示すことがわかった。
【0046】図6は、本発明の方法で形成した酸化膜お
よび従来の方法で形成した酸化膜の酸化膜/シリコン界
面での電子障壁高さを示すグラフである。図6の横軸
は、酸化膜の厚さを表し、縦軸は酸化膜/シリコン界面
でのシリコンからの酸化膜への電子放出に対する障壁高
さを表している。ゲート電極としてはアルミニウムが使
用され、ゲート電極には正の電圧が印加されている。
【0047】酸化膜の厚さが薄いときの本発明の方法で
形成した酸化膜の電子障壁高さは、酸化膜厚が7nmよ
り薄くなると、従来の方法で形成した酸化膜より高い。
すなわち、本発明の方法で形成した酸化膜は、7nmよ
り薄い酸化膜に対しては高い絶縁性を示すことがわかっ
た。
【0048】図7は、本発明の方法で形成した酸化膜お
よび従来の方法で形成した酸化膜を有するMOSFET
の閾値電圧のシフト量を示すプロットである。図7の横
軸は、注入した電子の数を表し、縦軸は閾値電圧のシフ
ト量を表している。MOSFETのゲート酸化膜の厚さ
は9nmであり、チャネル長は48.4μmである。注
入電流は1×10-7Aである。なお、酸化膜の形成は、
本発明方法および従来の方法につきそれぞれ3回行い、
○、△、□(本発明方法)および●、▲、■(従来の方
法)で示す。
【0049】本発明の方法で形成した酸化膜に電子を注
入したときの閾値電圧のシフト量は、従来の方法で形成
した酸化膜は高い信頼性を示すことがわかった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、基体の表面に絶縁特性
に優れ、かつ信頼性の高い酸化膜を形成することができ
る。こうした特徴を持つ本発明の方法は、超微細化半導
体デバイスを実現することができる。
【0051】また、本発明による酸化膜を、MOSトラ
ンジスタの各種絶縁膜(例えばゲート絶縁膜)として使
用すれば、優れた特性の半導体装置が得られる。さら
に、各種デバイスにおける絶縁膜を薄くすることが可能
となり、例えば、トンネル絶縁膜の形成に適用すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において酸化膜を流れる電流密
度の平均電界依存性を示す図である。
【図2】本発明の方法で酸化膜を形成するために用いた
酸化膜製造装置の概略図である。
【図3】従来の方法の酸化膜を形成した酸化膜製造装置
の概略図である。
【図4】本発明の方法でp型Si基板上に形成した酸化
膜を流れる電流を示すグラフである。
【図5】従来の方法でp型Si基板上に形成した酸化膜
を流れる電流を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例において酸化膜/シリコン界面
での酸化膜の電子障壁高さを示す図である。
【図7】本発明の実施例において酸化膜にホットエレク
トロンを注入したときのMOSFETの閾値電圧のシフ
ト量の注入電子数依存性を示す図である。
【符号の説明】
1 上流側フランジ、 2 酸化チャンバ石英管、 3 ステンレス鋼チャンバ、 4 ゲートバルブ、 5,6 ローディングチャンバ、 7 ウエハ加熱用のハロゲンランプ、 8 磁気浮上搬送用マグネット、 9 シリコン基板、 10 シリコン製サセプタ、 11,12 石英製サセプタ支持台、 13 磁気浮上アーム、 14,15 ターボ分子ポンプ、 16〜23 バルブ、 101 酸化炉石英管、 102 電気抵抗加熱ヒータ、 103 シリコン基板、 104 石英製サセプタ、 105 ソフトランディング搬送アーム、 106 搬送アーム支持台、 107 搬送ガイドレール、 108 バルブ。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素、酸素を含む分子もしくは酸素およ
    び/または酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の気
    相、または酸素および/または酸素を含む分子を含有す
    る溶液を、酸化膜を形成しようとする基体の表面に接触
    させて該基体の表面に酸化膜を形成する第1の工程と、 不活性ガスの気相中または真空中において、前記基体表
    面および前記酸化膜を昇温する第2の工程と、 酸素、酸素を含む分子、または酸素および/または酸素
    を含む分子と不活性ガスの混合物の気相中において、前
    記基体表面および前記酸化膜を前記第1の工程の温度以
    上の温度で熱処理することにより、前記酸化膜中の基体
    表面を構成する原子と酸素の結合を強くし、かつ前記第
    1工程で形成された前記酸化膜の厚さより厚い酸化膜を
    前記基体表面に形成する第3の工程、 とを少なくとも備えたことを特徴とする酸化膜の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記酸素、酸素を含む分子、または酸素
    および/または酸素を含む分子と不活性ガスの混合物の
    気相、および/または前記基体表面に1.5eV以上の
    エネルギーの光を含む光を照射させて前記第1の工程お
    よび/または第3の工程を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の酸化膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素、酸素を含む分子と不活性ガス
    の混合物の気相、および/または前記基体表面に6.2
    eV以上のエネルギーの光を含む光を照射させて前記第
    1の工程および/または第3の工程を行うことを特徴と
    する請求項2に記載の酸化膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記溶液を、前記溶液中に含まれる酸素
    および/または酸素を含む分子の分解を促進する触媒に
    接触させて前記第1工程を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の酸化膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記酸素を含む分子がオゾン、水分、過
    酸化水素、一酸化二窒素、一酸化窒素および二酸化窒素
    の内から選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の
    酸化膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガスは窒素、アルゴンまたは
    これらの混合ガスである請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の酸化膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記第1工程における基体の温度が、0
    〜600℃である請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の酸化膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第1工程における基体の温度が、0
    〜500℃である請求項7に記載の酸化膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程における基体の温度が、0
    〜300℃である請求項請求項8に記載の酸化膜の形成
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第1工程における溶液の温度が、
    0〜100℃である請求項9に記載の酸化膜の形成方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第3工程における熱処理の温度
    が、1200℃以下である請求項1ないし請求項10の
    いずれか1項に記載の酸化膜の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記第3工程における熱処理の温度
    が、500〜1150℃である請求項11に記載の酸化
    膜の形成方法。
  13. 【請求項13】 前記第3工程における熱処理の温度
    が、800〜1150℃である請求項12に記載の酸化
    膜の形成方法。
  14. 【請求項14】 前記第2工程における不活性ガスの気
    相中の酸素、酸素を含む分子、または酸素と酸素を含む
    分子の混合物の総量は、1ppm以下である請求項1な
    いし請求項13のいずれか1項に記載の酸化膜の形成方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第2工程における真空中の酸素、
    酸素を含む分子、または酸素と酸素を含む分子の混合物
    の分圧は、7.6×10-4Torr以下である請求項1
    ないし請求項14のいずれかに記載の酸化膜の形成方
    法。
  16. 【請求項16】 酸化膜を形成しようとする基体の表面
    が、半導体からなる請求項1ないし請求項15のいずれ
    かに記載の酸化膜の形成方法。
  17. 【請求項17】 半導体はシリコンである請求項16に
    記載の酸化膜の形成方法。
  18. 【請求項18】 酸化膜を形成しようとする基体の表面
    が、金属、合金または金属シリサイドからなる請求項1
    ないし請求項15のいずれか1項に記載の酸化膜の形成
    方法。
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