JPH0555002U - 光学式測距装置 - Google Patents

光学式測距装置

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JPH0555002U
JPH0555002U JP10621991U JP10621991U JPH0555002U JP H0555002 U JPH0555002 U JP H0555002U JP 10621991 U JP10621991 U JP 10621991U JP 10621991 U JP10621991 U JP 10621991U JP H0555002 U JPH0555002 U JP H0555002U
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俊樹 山根
裕司 高田
啓史 松田
義彦 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学式測距装置において、被測定対象物までの
距離が、測定可能範囲内であるか否か、あるいは、設定
された距離範囲内であるか否かを視覚的に把握できるよ
うにする。 【構成】被測定対象物までの測定距離が、測定可能範囲
を越えたことを示す測定上限表示灯L5および測定下限
表示灯L4と、上記測定可能範囲内の予め手動設定され
た距離範囲を越えたことを示す設定上限表示灯L3およ
び設定下限表示灯L2とを操作パネルP上に備えた光学
式測距装置1において、被測定対象物までの測定距離
が、上記手動設定された距離範囲内であることを示す設
定範囲正常表示灯L1を更に備えた構成とされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光学式測距装置の改良に係り、更に詳しくは、操作パネル面上に、 被測定対象物までの測定距離の範囲を視覚的に表示させるようにしたことに特徴 を有したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式測距装置は、図6の構成例に示したように、被測定対象物200にレー ザービームを照射する光学ヘッドHと、光学ヘッドHで受信された反射光を処理 して測距を行なうコントローラ100とを接続した構成とされている。
【0003】 このような光学式測距装置Dでは、三角測距方式を採用しており、発振回路1 02から出力される発振信号によって変調されたレーザービームを発光素子LD から投光レンズTLを通じて被測定対象物200に照射し、反射光を受光レンズ RLを介して位置検出素子PSDで受光し、受光位置に応じて出力される位置検 出信号を、コントローラ100の信号処理部101で処理して、被測定対象物2 00の基準位置からの変位量や測距装置からの距離を算出するようにされている 。そして、算出された距離データは表示駆動回路101bに伝送されて表示部1 03で表示され、また、キー操作部104に設けられた各種の操作キー(不図示 )を操作すると、キーセンス回路101cを介して信号処理部101のCPU1 01aに制御信号が伝送されて必要な制御が行なわれるようになっている。
【0004】 ところで、このような光学式測距装置Dでは上述したように三角測距方式を採 っているので、被測定物200が光学ヘッドHから離れるに連れて、被測定物2 00の変位量に対する位置検出素子PSD上の入射位置の変位量が少なくなって 分解能が低下し、逆に、被測定物200が光学ヘッドHにあまりに接近しすぎる と、反射光が位置検出素子PSD上の有効検知エリアから外れて正常な測距を行 えなくなるため、通常は、図7に示したように、操作パネル面Pの左方に、測定 上限表示灯103a(「FAR」と表示)と、測定下限表示灯103b(「NE AR」と表示)とを備え、測定中に被測定対象物200が測定上限値よりも離れ たり、測定下限値よりも近づいたりすると点灯表示して警告するようになってい る。
【0005】 また、このような測距装置Dでは、上述した測定可能範囲内において、ユーザ ー側で任意の制限を設けることも可能であり、例えば、操作パネルPのLIMI Tキー104a、表示アップキー104c、表示ダウンキー104dおよびエン ターキー104bを操作して表示器103eで設定上限値および設定下限値を入 力設定すると、この後は、被測定対象物200が測定中に設定上限値よりも離れ たり、逆に、設定下限値よりも近づいたりすると設定上限表示灯103c(「H IGH」と表示)や設定下限表示灯103d(「LOW」と表示)が点灯して警 告するようになっている。
【0006】 ところが、図7に示した構成の光学式測距装置では、上述した表示灯(103 a〜103d)が点灯したときに、一見して被測定対象物の測距装置からの距離 関係を視覚的に把握しにくいため、改善が望まれていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事情に鑑みて提案されるもので、被測定対象物までの距離が、 測定可能範囲内であるか否か、あるいは、設定された距離範囲内であるか否かを 視覚的に把握できるようにして、操作性を向上させた光学式測距装置を提供する ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案される請求項1に記載の本考案の光学式測距装 置は、被測定対象物までの測定距離が、手動設定された距離範囲内であることを 示す設定範囲正常表示灯を更に備えた構成とされている。
【0009】 請求項2に記載の本考案は、設定範囲正常表示灯が、設定上限表示灯と設定下 限表示灯との間に配されるとともに、該設定上限表示灯および設定下限表示灯の 外側には、測定上限表示灯および測定下限表示灯が配された構成とされている。
【0010】 請求項3に記載の本考案の光学式測距装置は、被測定対象物までの測定距離が 手動設定された距離範囲内であることを示す設定範囲正常表示灯と、被測定対象 物までの測定距離が測定可能範囲内であることを示す測定範囲正常表示灯とを更 に備えた構成とされている。
【0011】 請求項4に記載の本考案は、上記設定範囲正常表示灯が設定上限表示灯と設定 下限表示灯との間に配される一方、測定範囲正常表示灯が測定上限表示灯と測定 下限表示灯との間に配された構成とされている。
【0012】 また、請求項5に記載の本考案は、各表示灯が、点灯色の異なる表示灯で構成 されている。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本考案では、被測定対象物までの測定距離が、予め手動設定 された距離範囲内であるときには、設定範囲正常表示灯によって表示されるので 、正常な測距動作が行われていることを直ちに知ることができる。
【0014】 請求項2に記載の本考案では、測距装置からの距離の遠近に応じて、設定範囲 正常表示灯が設定上限表示灯と設定下限表示灯との間に配されるとともに、設定 上限表示灯と設定下限表示灯との外側には、測定上限表示灯と測定下限表示灯が 配されているので、点灯された表示灯を見るだけで、被測定対象物までの距離範 囲を視覚的に把握することができる。
【0015】 請求項3に記載の本考案では、被測定対象物までの測定距離が予め手動設定さ れた距離範囲内であるときには、設定範囲正常表示灯によって表示されるととも に、被測定対象物までの測定距離が、測定可能な距離範囲内であるときには、測 定範囲正常表示灯によって表示されるので、正常な測距動作が行われていること を直ちに知ることができる。
【0016】 請求項4に記載の本考案では、設定範囲正常表示灯が、設定上限表示灯と設定 下限表示灯との間に配される一方、測定範囲正常表示灯が、測定上限表示灯と測 定下限表示灯との間に配されているので、点灯された表示灯を見るだけで、被測 定対象物までの距離範囲を視覚的に把握することができる。
【0017】 また、請求項5に記載の本考案では、各表示灯の点灯色を異ならせているので 、表示色を見るだけで、測距装置から被測定対象物までの距離が正常値であるか 否かを直ちに判別することができる。
【0018】
【実施例】
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案(請求項1,2,5に対応)の光学式測距装置1の操作パネル Pに設けられた各表示灯の配置例を示したもので、測定距離が予め手動設定され た設定上限値と設定下限値で定まる設定範囲内のときに点灯表示する設定範囲正 常表示灯L1(青色表示)と、その両側に配され、測定距離が設定範囲外のとき に点灯表示する設定下限表示灯L2(黄色表示)および設定上限表示灯L3(黄 色表示)と、更にその外側に配され、測定距離が測定上限値と測定下限値で定ま る測定可能範囲内から外れたときに点灯表示する測定下限表示灯L4(赤色表示 )および測定上限表示灯L5(赤色表示)とを備えている。
【0019】 図2は、このような光学式測距装置1の各表示灯L1〜L5を、アナログ信号 処理によって駆動制御する表示駆動回路10の一例を示したもので、コンパレー タC1〜C4、論理積回路A1、反転回路N1〜N4および各表示灯L1〜L5 を組み合わせて構成されており、測定可能範囲を示す測定上限信号V4、測定下 限信号V1と、この間で設定された設定上限信号V3、設定下限信号V2とが各 コンパレータに加えられている。
【0020】 このような表示駆動回路10では、測定信号VINが測定下限信号V1よりも 低いときには、測定下限表示灯L4および設定下限表示灯L2が点灯駆動され、 また、測定信号VINが測定下限信号V1よりも高く設定下限信号V2よりも低 いときには、設定下限表示灯L2のみが点灯駆動される。 一方、測定信号VINが測定上限信号V4よりも高いときには、測定上限表示 灯L5および設定上限表示灯L3が点灯駆動され、また、測定信号VINが設定 上限信号V3よりも高く測定上限信号V4よりも低いときには、設定上限表示灯 L3が点灯駆動される。
【0021】 従って、これらの各表示灯L2〜L5のいずれも点灯駆動されないとき、すな わち、測定信号VINが設定下限信号V2よりも高く、設定上限信号V3よりも 低い場合に限って、設定範囲正常表示灯L1が点灯駆動されて正常動作が行われ ていることを表示させることができる。
【0022】 図3は、請求項3、4に記載の本考案の光学式測距装置1’の操作パネルPに 設けられた各表示灯の配置例を示したもので、測定距離が予め手動設定された設 定上限値と設定下限値で定まる範囲内のときに点灯駆動される設定範囲正常表示 灯L1(青色表示)と、その両側に配された設定下限表示灯L2(黄色表示)お よび設定上限表示灯L3(黄色表示)に加えて、測定距離が測定上限値と測定下 限値で定まる測定可能範囲内のときに点灯表示される測定範囲正常表示灯L1’ (青色表示)と、その両側に配された測定下限表示灯L4(赤色表示)および測 定上限表示灯L5(赤色表示)を備えた構成とされている。
【0023】 図4は、このような光学式測距装置1’の各表示灯L1〜L5,L1’を、ア ナログ信号処理によって駆動制御する表示駆動回路10’の一例を示したもので 、コンパレータC5〜C8、論理積回路A2,A3、反転回路N5〜N8および 各表示灯L1〜L5およびL1’を組み合わせて構成されており、測定可能な距 離範囲を示す測定上限信号V4および測定下限信号V1と、この間で設定された 設定上限信号V3および設定下限信号V2とが各コンパレータに加えられている 。
【0024】 このような表示駆動回路10’では、測定信号VINが測定下限信号V1より も低いときには、測定下限表示灯L4および設定下限表示灯L2が点灯駆動され 、測定信号VINが測定下限信号V1よりも高く設定下限信号V2よりも低いと きには、設定下限表示灯L2が点灯駆動されるとともに、測定範囲正常表示灯L 1’が点灯駆動される。 一方、測定信号VINが測定上限信号V4よりも高いときには、測定上限表示 灯L5および設定上限表示灯L3が点灯駆動され、また、測定信号VINが設定 上限信号V3よりも高く測定上限信号V4よりも低いときには、設定上限表示灯 L3および測定範囲正常表示灯L1’が点灯駆動される。
【0025】 従って、これらの各表示灯L2〜L5のいずれも点灯駆動されないとき、すな わち、測定信号VINが、設定下限信号V2よりも高く設定上限信号V3よりも 低いときには、設定範囲正常表示灯L1および測定範囲正常表示灯L1’が点灯 表示して正常動作が行われていることを表示させることができる。
【0026】 図5の(a)は、上述した表示灯を備えた本考案の光学式測距装置1(請求項 1,2に対応)の操作パネル面Pを示したものであり、また、図5の(b)は、 上述した本考案の光学式測距装置1’(請求項3,4に対応)の操作パネル面P を示したものである。
【0027】 尚、上記説明では、測定距離が測定可能範囲を越えたときには、測定下限表示 灯L4または測定上限表示灯L5の点灯駆動に加えて、設定下限表示灯L2また は設定上限表示灯L3を同時に点灯駆動させる構成として述べているが、このよ うな構成に限らず、例えば、測定下限表示灯L4または測定上限表示灯L5の点 灯駆動時には、設定下限表示灯L2または設定上限表示灯L3の点灯を禁止させ る構成とすることも可能である。
【0028】 また、上記説明では、アナログ信号処理によって各表示灯の点灯駆動を行う構 成として述べているが、デジタル信号処理によって点灯駆動させることも可能な ことは言うまでもない。
【0029】
【考案の効果】
請求項1,3に記載の本考案の光学式測距装置によれば、設定範囲正常表示灯 や測定範囲正常表示灯の点灯によって被測定対象物までの測定距離の範囲を直ち に知ることができ、操作性を向上させることができる。 請求項2,4に記載の本考案によれば、各表示灯の点灯状態によって、被測定 対象物までの測定距離の範囲を視覚的に把握することが可能となり、操作性を向 上させることができる。 また、請求項5に記載の本考案によれば、各表示灯の点灯色を見るだけで被測 定対象物の距離範囲を知ることができるので、一層操作性を向上させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,5に記載の本考案の光学式測距
装置における、表示部の構成例図である。
【図2】図1に示した表示部を駆動するための表示駆動
回路の構成例図である。
【図3】請求項3,4,5に記載の本考案の光学式測距
装置における、表示部の構成例図である。
【図4】図3に示した表示部を駆動するための表示駆動
回路の構成例図である。
【図5】(a)は、図1に示した本考案の光学式測距装
置の操作パネルの説明図であり、(b)は、図2に示し
た本考案の光学式測距装置の操作パネルの説明図であ
る。
【図6】光学式測距装置の動作を説明する基本構成例図
である。
【図7】図6に示した従来の測距装置の操作パネルの説
明図である。
【符号の説明】
1,1’・・・光学式測距装置 L1・・・設定範囲正常表示灯 L1’・・・測定範囲正常表示灯 L2・・・設定下限表示灯 L3・・・設定上限表示灯 L4・・・測定下限表示灯 L5・・・測定上限表示灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉本 義彦 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定対象物までの測定距離が、測定可能
    範囲を越えたことを示す測定上限表示灯および測定下限
    表示灯と、上記測定可能範囲内の予め手動設定された距
    離範囲を越えたことを示す設定上限表示灯および設定下
    限表示灯とを操作パネル上に備えた光学式測距装置にお
    いて、 被測定対象物までの測定距離が、上記手動設定された距
    離範囲内であることを示す設定範囲正常表示灯を更に備
    えたことを特徴とする光学式測距装置。
  2. 【請求項2】上記設定範囲正常表示灯が、上記設定上限
    表示灯と設定下限表示灯との間に配されるとともに、該
    設定上限表示灯および設定下限表示灯の外側には、上記
    測定上限表示灯および測定下限表示灯が配されたことを
    特徴とする請求項1に記載の光学式測距装置。
  3. 【請求項3】被測定対象物までの測定距離が、測定可能
    範囲を越えたことを示す測定上限表示灯および測定下限
    表示灯と、上記測定可能範囲内の予め手動設定された距
    離範囲を越えたことを示す設定上限表示灯および設定下
    限表示灯とを操作パネル上に備えた光学式測距装置にお
    いて、 被測定対象物までの測定距離が上記手動設定された距離
    範囲内であることを示す設定範囲正常表示灯と、被測定
    対象物までの測定距離が上記測定可能範囲内であること
    を示す測定範囲正常表示灯とを更に備えたことを特徴と
    する光学式測距装置。
  4. 【請求項4】上記設定範囲正常表示灯が、上記設定上限
    表示灯と設定下限表示灯との間に配される一方、上記測
    定範囲正常表示灯が、上記測定上限表示灯と測定下限表
    示灯との間に配されたことを特徴とする請求項3に記載
    の光学式測距装置。
  5. 【請求項5】上記各表示灯が、点灯色の異なる表示灯で
    構成されたことを特徴とする、請求項1または3に記載
    の光学式測距装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62188907A (ja) * 1986-02-14 1987-08-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd 距離計
JPS6387317A (ja) * 1986-09-30 1988-04-18 Aisin Seiki Co Ltd 4輪駆動車の2輪・4輪駆動切換装置
JPH01146114U (ja) * 1988-03-31 1989-10-09
JPH02306107A (ja) * 1989-05-19 1990-12-19 Idec Izumi Corp 距離センサ

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