JPH0554793B2 - - Google Patents
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- JPH0554793B2 JPH0554793B2 JP61064736A JP6473686A JPH0554793B2 JP H0554793 B2 JPH0554793 B2 JP H0554793B2 JP 61064736 A JP61064736 A JP 61064736A JP 6473686 A JP6473686 A JP 6473686A JP H0554793 B2 JPH0554793 B2 JP H0554793B2
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- Japan
- Prior art keywords
- tube
- body fluid
- circuit
- wall thickness
- plasticizer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
本発明は人工腎臓、血漿分離器その他、体液処
理装置に接続される体液体外循環用回路に関する
ものである。 （従来技術及びその問題点） 体液処理装置に接続される体液循環用チユーブ
の滅菌処理は、一般にガス滅菌法、ガンマ線滅菌
法などのより個々に滅菌されているが、近時、本
出願人が特公昭57−26135号で開示したごとく、
体液処理装置と体液循環用チユーブの中に生理用
食塩水等の液体を充填し、体液処理装置と体液循
環用チユーブとを連結した状態でオートクレーブ
滅菌を行なう方法が試みられている。 この方法は、きわめて効率的な滅菌処理を行な
うことができ、製品化後の使用時における準備作
業も簡素化できるが、その実施過程で次のような
問題を有することもわかつた。 まず、上記した方法によればチユーブやドリツ
プチヤンバの材質であるポリ塩化ビニルが水分を
吸収し、白濁して透明性を損なうためチユーブ内
の血液等の流れる状態を外側から目視できないと
いう問題がある。 また前記チユーブは、一般に内径が3.0mm〜5.0
mmであり、これを巻いた状態でオートクレーブ滅
菌すると、チユーブが部分的に熱変形したり、折
れが発生することもあり、製品化御その変形部や
折れ部の流路が狭くなつて血液等がスムースに流
れなくなつたり、クロツト等を引き起す原因にな
るなどの問題があつた。 本発明はこのような問題を解決するため種々の
検討を重ねた結果、体液循環用チユーブの肉厚を
所定範囲に規制してオートクレーブ滅菌によるチ
ユーブの変形率を小さくするとともに、チユーブ
組成物中に含有する可塑剤を所定量に規制し、白
濁を防ぐようにしたものである。 （問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は体液処理装置に接続された
体液体外循環用回路において、内部に充填液を充
填し、高圧蒸気滅菌される体液体外循環用回路の
メインチユーブを、内径3.0mm〜5.0mm、肉厚1.0mm
〜1.75mmとし、かつ可塑剤が30〜90重量部添加さ
れた軟質塩化ビニル樹脂で構成することを基本的
特徴とし、またその際、体液体外循環用回路のチ
ヤンバの材質が肉厚1.0mm〜1.5mmで、可塑剤が30
〜90重量部添加された軟質塩化ビニル樹脂で構成
するようにしたものである。 本発明において可塑剤の量を前述の範囲に限定
した理由は、チユーブ肉厚にもよるが、30重量部
未満ではオートクレーブ滅菌後の白濁が激しくな
り、90重量部を越えると白濁は解消される反面、
可塑剤の溶出が無視できなくなるためである、 またチユーブ内径及び肉厚を前述の範囲に限定
した理由は、いずれもその範囲を外れるとチユー
ブの変形や折れの発生が多くなるためである。 本発明における塩化ビニル系樹脂には塩化ビニ
ル樹脂のほか、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル共重合体等も含まれる。また本発明における
可塑剤としてはDOP（ジ−２−ヘキシルフタレー
ト）が代表的なものであり、そのほんかにも
DEHP（フタル酸ジ−２−ヘチルヘキシル）、
TEHTM（トリメリツト酸トリ−２−エチルヘキ
シル）、TOTM（リン酸トリ−２−エチルヘキシ
ル）等がある。 なお、前記樹脂には従来のエポキシ化大豆油、
カルシウム亜鉛ステアレート、滑剤等が必要に応
じて添加されることはいうまでもない。 実施例 可塑剤（DOP）の添加量を変えたポリ塩化ビ
ニル樹脂（PVC）でチヤンバを作成し、内部に
蒸留水を封入した状態で121°／20分滅菌した後、
４日間、25℃に自然乾燥させ、透明度を調べてみ
た。評価として、チヤンバ内にフクシン１％溶液
を入れ、目視により判定した。
理装置に接続される体液体外循環用回路に関する
ものである。 （従来技術及びその問題点） 体液処理装置に接続される体液循環用チユーブ
の滅菌処理は、一般にガス滅菌法、ガンマ線滅菌
法などのより個々に滅菌されているが、近時、本
出願人が特公昭57−26135号で開示したごとく、
体液処理装置と体液循環用チユーブの中に生理用
食塩水等の液体を充填し、体液処理装置と体液循
環用チユーブとを連結した状態でオートクレーブ
滅菌を行なう方法が試みられている。 この方法は、きわめて効率的な滅菌処理を行な
うことができ、製品化後の使用時における準備作
業も簡素化できるが、その実施過程で次のような
問題を有することもわかつた。 まず、上記した方法によればチユーブやドリツ
プチヤンバの材質であるポリ塩化ビニルが水分を
吸収し、白濁して透明性を損なうためチユーブ内
の血液等の流れる状態を外側から目視できないと
いう問題がある。 また前記チユーブは、一般に内径が3.0mm〜5.0
mmであり、これを巻いた状態でオートクレーブ滅
菌すると、チユーブが部分的に熱変形したり、折
れが発生することもあり、製品化御その変形部や
折れ部の流路が狭くなつて血液等がスムースに流
れなくなつたり、クロツト等を引き起す原因にな
るなどの問題があつた。 本発明はこのような問題を解決するため種々の
検討を重ねた結果、体液循環用チユーブの肉厚を
所定範囲に規制してオートクレーブ滅菌によるチ
ユーブの変形率を小さくするとともに、チユーブ
組成物中に含有する可塑剤を所定量に規制し、白
濁を防ぐようにしたものである。 （問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は体液処理装置に接続された
体液体外循環用回路において、内部に充填液を充
填し、高圧蒸気滅菌される体液体外循環用回路の
メインチユーブを、内径3.0mm〜5.0mm、肉厚1.0mm
〜1.75mmとし、かつ可塑剤が30〜90重量部添加さ
れた軟質塩化ビニル樹脂で構成することを基本的
特徴とし、またその際、体液体外循環用回路のチ
ヤンバの材質が肉厚1.0mm〜1.5mmで、可塑剤が30
〜90重量部添加された軟質塩化ビニル樹脂で構成
するようにしたものである。 本発明において可塑剤の量を前述の範囲に限定
した理由は、チユーブ肉厚にもよるが、30重量部
未満ではオートクレーブ滅菌後の白濁が激しくな
り、90重量部を越えると白濁は解消される反面、
可塑剤の溶出が無視できなくなるためである、 またチユーブ内径及び肉厚を前述の範囲に限定
した理由は、いずれもその範囲を外れるとチユー
ブの変形や折れの発生が多くなるためである。 本発明における塩化ビニル系樹脂には塩化ビニ
ル樹脂のほか、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル共重合体等も含まれる。また本発明における
可塑剤としてはDOP（ジ−２−ヘキシルフタレー
ト）が代表的なものであり、そのほんかにも
DEHP（フタル酸ジ−２−ヘチルヘキシル）、
TEHTM（トリメリツト酸トリ−２−エチルヘキ
シル）、TOTM（リン酸トリ−２−エチルヘキシ
ル）等がある。 なお、前記樹脂には従来のエポキシ化大豆油、
カルシウム亜鉛ステアレート、滑剤等が必要に応
じて添加されることはいうまでもない。 実施例 可塑剤（DOP）の添加量を変えたポリ塩化ビ
ニル樹脂（PVC）でチヤンバを作成し、内部に
蒸留水を封入した状態で121°／20分滅菌した後、
４日間、25℃に自然乾燥させ、透明度を調べてみ
た。評価として、チヤンバ内にフクシン１％溶液
を入れ、目視により判定した。
【表】
以上の結果、肉厚1.5mmのPVCにおいては、
DOPを40重量部以上とする必要があり、20重量
部以下では白濁して全くみえなくなる。この
DOPの量は肉厚との関係で好ましい範囲が決定
される。たとえばDOPが35重量部では第２表に
示すごとく肉厚を最大限1.2mm以下とする必要が
ある。しかし30重量部未満では所望の透明度を得
るためには肉厚をさらに薄くする必要があり、オ
ートクレーブ滅菌による変形や折れの発生が著し
くなる。
DOPを40重量部以上とする必要があり、20重量
部以下では白濁して全くみえなくなる。この
DOPの量は肉厚との関係で好ましい範囲が決定
される。たとえばDOPが35重量部では第２表に
示すごとく肉厚を最大限1.2mm以下とする必要が
ある。しかし30重量部未満では所望の透明度を得
るためには肉厚をさらに薄くする必要があり、オ
ートクレーブ滅菌による変形や折れの発生が著し
くなる。
【表】
実施例
下表の内径及び肉厚のメインチユーブをPVC
で製作し、ダイアライザに連結するとともに、チ
ユーブ及びダイアライザに生理食塩水を充填して
121℃／20分間オートクレーブ滅菌をした。この
ときのチユーブの変形率及び折れを調べてみた。
で製作し、ダイアライザに連結するとともに、チ
ユーブ及びダイアライザに生理食塩水を充填して
121℃／20分間オートクレーブ滅菌をした。この
ときのチユーブの変形率及び折れを調べてみた。
【表】
以上の結果から肉厚1.1mmの場合のチユーブ内
径は5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下とするのが
好ましい。 次にチユーブ内径を一定（3.0mm）にして肉厚
を変え、同様の実験を行なつてみた。結果を第４
表に示す。
径は5.0mm以下、好ましくは4.0mm以下とするのが
好ましい。 次にチユーブ内径を一定（3.0mm）にして肉厚
を変え、同様の実験を行なつてみた。結果を第４
表に示す。
【表】
上表に示すようにチユーブ肉厚が1.0mm未満に
なると変形率及び折れが悪くなることがわかる。 （効果） 以上説明した本発明によれば、体液体外循環回
路を構成するチユーブ及び／またはチヤンバの材
質及び肉厚を上述の範囲に規定することにより、
チユーブの変形や折れなどの工程内不良がなくな
り、内径の変形による血液のクロツトも防ぐこと
ができる。またチユーブやチヤンバの白濁がなく
なり、血液の流れを十分目視でみることができる
等の効果が得られる。
なると変形率及び折れが悪くなることがわかる。 （効果） 以上説明した本発明によれば、体液体外循環回
路を構成するチユーブ及び／またはチヤンバの材
質及び肉厚を上述の範囲に規定することにより、
チユーブの変形や折れなどの工程内不良がなくな
り、内径の変形による血液のクロツトも防ぐこと
ができる。またチユーブやチヤンバの白濁がなく
なり、血液の流れを十分目視でみることができる
等の効果が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 体液処理装置に接続された体液体外循環用回
路において、内部に充填液を充填し、高圧蒸気滅
菌される体液体外循環用回路のメインチユーブ
を、内径3.0mm〜5.0mm、肉厚1.0mm〜1.75mmとし、
かつ可塑剤が30〜90重量部添加された軟質塩化ビ
ニル樹脂で構成したことを特徴とする体液体外循
環用回路。 ２ 体液体外循環用回路のチヤンバの材質が肉厚
1.0mm〜1.5mmで、可塑剤が30〜90重量部添加され
た軟質塩化ビニル樹脂であることを特徴とする前
記第１項記載の発明。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61064736A JPS62221361A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 体液体外循環用回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61064736A JPS62221361A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 体液体外循環用回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62221361A JPS62221361A (ja) | 1987-09-29 |
| JPH0554793B2 true JPH0554793B2 (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=13266728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61064736A Granted JPS62221361A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 体液体外循環用回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62221361A (ja) |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55125871A (en) * | 1979-03-19 | 1980-09-29 | Kuraray Co | Blood circuit system |
| JPS55129067A (en) * | 1979-03-28 | 1980-10-06 | Terumo Corp | Device for moving hollow thread type substance |
| JPS5726135A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-12 | Mazda Motor Corp | Vibration controlling aluminum material for car and its manufacture |
| JPS5844062A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-14 | テルモ株式会社 | 熱交換器付体外循環用血液回路装置 |
| JPS5967959A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-17 | テルモ株式会社 | 軟質医療用器具 |
| JPS6063063A (ja) * | 1983-09-16 | 1985-04-11 | テルモ株式会社 | 医療用器具の製造方法 |
-
1986
- 1986-03-25 JP JP61064736A patent/JPS62221361A/ja active Granted
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55125871A (en) * | 1979-03-19 | 1980-09-29 | Kuraray Co | Blood circuit system |
| JPS55129067A (en) * | 1979-03-28 | 1980-10-06 | Terumo Corp | Device for moving hollow thread type substance |
| JPS5726135A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-12 | Mazda Motor Corp | Vibration controlling aluminum material for car and its manufacture |
| JPS5844062A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-14 | テルモ株式会社 | 熱交換器付体外循環用血液回路装置 |
| JPS5967959A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-17 | テルモ株式会社 | 軟質医療用器具 |
| JPS6063063A (ja) * | 1983-09-16 | 1985-04-11 | テルモ株式会社 | 医療用器具の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62221361A (ja) | 1987-09-29 |
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