JPH055454U - 小型プリンタの印字機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、文字・記号の端が欠ける字欠けを無
くし印字品質の良い且つ低コストの小型プリンタの印字
機構を提供することを目的としている。 【構成】本考案は、活字４ａは高さが活字４ａより低い
補強部４ｃを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小型プリンタの印字機構に関するものであり、詳しくは活字輪に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の技術は図５に示されるように、キャリッジ５０を矢印Ａ方向へ１ 桁分走行させると、この走行に伴って揺動レバー７０はラック６０の歯６０ａに より矢印Ｂ方向に押上られ、これと一体になったハンマレバー１０を矢印Ｃ方向 に回動し、バネ８０により付勢されているその先端のハンマ２０を所望の活字４ ０ａの背面４０ｂに押し当てて、これを記録紙１００を介してプラテン１１０に 押圧される。

【０００３】 その際、図６のようにハンマ２０で押し出された活字４０ａのプラテン１１０ 側は、曲面形状になるのに対してプラテン面は直線形状であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述の従来技術では、ハンマ２０を活字４０ａの背面４０ｂに押し当 てて、所望の文字・記号を印字する場合において、活字４０ａとプラテン１１０ との間隔が広く、かつ文字・記号の端部が鋭角形状の時には、文字・記号の端が 欠けるという問題点があった。

【０００５】 また、プラテン１１０の桁方向の面精度のバラツキの影響を受けて、文字・記 号の濃淡が発生するという問題点もあった。

【０００６】 また、前記問題点を防止する為に部品の厳しい寸法管理・規格を設けて部品公差 のバラツキを少なくする必要があり、低コスト化の障壁となっていた。

【０００７】 さらには、組立工程において不良となった製品を分解・修理する頻度が高くな り、組立工数増によるコストＵＰという問題点もあった。

【０００８】 本考案は、このような欠点を解決する為になされたものであり、印字品質を低 下することなく、低コストの小型プリンタの印字機構を提供することを目的とし ている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、可撓性の材料から成形され周囲に活字を形成した活字部材と、 活字部材を内側から押し出して印字する印字手段と、 紙走行方向に対して直行する方向に移動し活字部材と印字手段を搭載したキャリ ッジとを有し、活字部材を回転させながらキャリッジを桁送りする小型プリンタ の印字機構において、活字は高さが活字より低い補強部を設けたことを特徴とす る。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例を図１、図２、図３を用いて説明する。 図３において、ゴム等で成形された活字４ａは、活字４ａより高さが低い補強部 ４ｃにより周囲を囲まれる形状で形成されている。

【００１１】 図１において、キャリッジ５を矢印Ａ方向へ１桁分走行させると、この走行に 伴って揺動レバー７はラック６の歯６ａにより矢印Ｂ方向に押し上げられ、これ と一体となったハンマレバー１を矢印Ｃ方向に回動し、バネ８により付勢されて いるその先端のハンマを所望の活字４ａの背面４ｂに押し当てて、これを記録紙 １０を介してプラテン１１に押圧される。

【００１２】 この時、図２及び図３に示すように活字４ａに補強部４ｃが設けられているた め、ハンマ２で押し出された所望の活字４ａのプラテン１１側は曲面形状となら ず、プラテン面と同様な直線形状に近くなるため、活字４とプラテン１１との間 隔が広い時にも所望の文字・記号の端が欠けるという問題は発生しない。

【００１３】 本実施例では活字の周囲を全周に渡り補強部を形成しているが図４の様に文字 ・記号の端部で欠けが発生しやすい活字部に補強部を設けても、所望の文字・記 号の端が欠けるという問題は発生しないのはいうまでもない。

【００１４】 また、プラテン１１の面精度の影響も受けなくなり、所望の文字・記号の濃淡 の発生はない。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、印字を行う際、活字とプラテンの間隔が広 くとも、活字部材の活字部に補強部を設けることにより所望の文字・記号の端の 欠けは発生しない。

【００１６】 またプラテンの面精度にバラツキがある場合においても、活字部材の活字部に 補強部を設けることにより所望の文字・記号の印字濃淡は発生しない。

【００１７】 また部品の厳しい寸法管理・規格が必要なくなるため、低コスト化が可能とな る。さらには組立において分解・修理の頻度が低くなるため組立工数減となり、 低コスト化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す平面図。

【図２】本考案の実施例で印字状態を示す平面図。

【図３】本考案の１の実施例を示す活字輪平面図と断面
図。

【図４】本考案の他の実施例を示す活字輪平面図と断面
図。

【図５】従来の技術の例を示す平面図。

【図６】従来の技術の例で印字状態を示す平面図。

【符号の説明】

１ ハンマレバー ２ ハンマ ３ 活字ドラム ４ 活字輪 ５ キャリッジ ６ ラック ７ 揺動レバー ８ バネ ９ インクローラ １０ 記録紙 １１ プラテン

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 可撓性の材料から成形され周囲に活字を
   形成した活字部材と、前記活字部材を内側から押し出し
   て印字する印字手段と、 紙走行方向に対して直行する方向に移動し前記活字部材
   と前記印字手段を搭載したキャリッジとを有し、前記活
   字部材を回転させながら前記キャリッジを桁送りする小
   型プリンタの印字機構において、 前記活字は高さが前記活字より低い補強部を設けたこと
   を特徴とする小型プリンタの印字機構。