JPH0554368U - 綿棒の収納容器および詰め替え用包装容器並びに引上げ台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 綿棒収納容器を再使用方式にし、詰め替え用
綿棒は別の包装容器に入れて提供する。 【構成】 収納容器１は、上面開放の容器本体２と、蓋
体３とからなる。蓋体３は開閉自在である。収納容器１
は抗菌処理されている。包装容器４は筒状で、内部に綿
棒Ａを収容する。包装容器４は綿棒Ａを収容したままで
収納容器本体２に嵌入可能である。引上げ台紙５は底板
６とつまみ舌片７とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は家庭などで使用する綿棒収納用の容器、および、詰め替え用の綿棒の 包装容器、並びに綿棒取出時に便利な引上げ台紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、綿棒は５０〜１００本程度を収納容器に入れて市販されている。そして 、収納容器ごと家庭に置いて使用し、器内の綿棒を使いきると、その収納容器は 捨てられる。また、収納容器は単に綿棒を収容するだけの構造簡単なものから、 綿棒の取り出しを容易にする機構を有するものまで種々提案されているが、その 容器の素材には普通のプラスチック材を用いており、容器は単に埃除けの機能し か持たない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の綿棒収納容器は使い捨て方式であった為、資源浪費の点で問題がある上 に、価格の低廉なものしか使用できないので、勢い美的配慮の乏しい、粗末なも のとなっていた。また、容器素材が通常のプラスチック材である為、長期使用に は衛生上、問題があった。

【０００４】 本考案はこのような点に鑑み、収納容器を再使用可能にすると共に、詰め替え 用の綿棒を別個の包装容器に入れて提供するようにして、資源の節約を図ったこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の綿棒の収納容器の技術的手段は、開放部を有する収納容器本体と、該 開放部を開閉する蓋体とからなり、収納容器本体及び蓋体に抗菌処理が施されて いることにある。

【０００６】 本考案の詰め替え用包装容器の技術的手段は、両端開放の筒形で、内部に綿棒 を収納でき、収納容器内にそのまま嵌入させうるような外径寸法を有することに ある。

【０００７】 本考案の引上げ台紙の技術的手段は、底板と、底板中央から上方に延び出した つまみ舌片とからなり、詰め替え包装容器に綿棒と共に収容され、収納容器に装 填された時には綿棒と共に器内に残るようになることにある。

【０００８】

【作用】

本考案の収納容器では、開放部から綿棒の補充や取出しができる。この開放部 は蓋体によって自由に開閉可能である。収納容器は抗菌処理されているので、壁 面での細菌の繁殖がなく、長期間使用しても良好な衛生状態を保持できる。

【０００９】 本考案の包装容器は、両端開放の筒形で、その内部に綿棒を収容するので、輸 送時などにおける綿棒の保護は充分である。綿棒の詰め替えは、包装容器ごと綿 棒を収納容器に入れ、その後、包装容器のみを抜き取る。この結果、綿棒のみが 収納容器内に残るようになり、詰め替え作業は極めて簡単である。

【００１０】 本考案の引上げ台紙は、包装容器に綿棒と共に収容されていて、詰め替え完了 状態では収納容器内に綿棒と共に自動的に残る。使用時には蓋体を開けて、つま み舌片を引上げれば、綿棒の上端が収納容器から突き出るようになるので、綿棒 の取出しが容易になる。

【００１１】

【実施例】

本考案の実施例を図面について説明する。１は収納容器で、容器本体２と蓋体 ３とからなる。図示例のものでは、容器本体２は上面開放の円筒状であり、蓋体 ３はその上面開放部に嵌着させる形式であり、蓋体３の開閉は自在である。

【００１２】 収納容器１の素材には、抗菌剤含有プラスチックが用いられている。抗菌剤と しては、毒性の無いものであれば自由に使用可能であるが、例えば触媒化成工業 株式会社製の「ＡＩＳ」（商品名）（シリカ系無機物質＋銀、亜鉛）などが好ま しく、プラスチックとしてはポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレンなどが 適当である。抗菌剤は通常、成形前にプラスチック原料中に１ｗｔ％程度混入さ せて使用するが、成形後にプラスチックの表面にコーティングするようにしても よい。

【００１３】 ４は詰め替え綿棒の包装容器である。図示例の包装容器４の形状は、両端面開 放の単なる筒状である。その断面形状は円形でも、６〜１２角程度の多角形でも よく、外径寸法は収納容器本体２にそのまま嵌入させうるように容器本体２の内 径よりやや小さくしておく。また、包装容器４の素材は紙、塩化ビニルなど自由 に採択可能であるが、再生紙を用いるのが資源節約上、最も好ましい。

【００１４】 ５は引上げ台紙であり、底板６と、その中央部から上方に延び出したつまみ舌 片７とからなる。引上げ台紙５の底板６は、綿棒Ａの下面を支持するように位置 し、つまみ舌片７は綿棒Ａ群の中央を通って上方に突き出ている。詰め替え用の 綿棒は、図３に示されるように引上げ台紙５を付けた状態で包装容器４内に納め られ、更にその外側を外装紙８で包んだ状態で市販提供される。そして、使用時 には外装紙８のみを取り除き、そのまま収納容器本体２に入れ、次に包装容器４ のみを抜取れば、収納容器本体２内に綿棒Ａと引上げ台紙５とが残る。

【００１５】 なお、本考案に於いて、収納容器１の本体２及び蓋体３の構造、包装容器４の 形状、引上げ台紙５の有無などは自由であり、実用新案登録請求の範囲の記載の 範囲内で自由に変更実施可能である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の綿棒収納容器は、その素材が抗菌作用を有するので、長期間の使用で も、容器壁面に細菌の繁殖がなくて、衛生上に問題が起こらず、何度でも再使用 が可能である。この為、従来の使い捨てのものに比べて、資源節約上の効果があ る上に、意匠的に優れた高価なものでも利用可能になる利点がある。

【００１７】 本考案では詰め替え用の綿棒が、包装容器に収容されて提供されるので、輸送 中に於ける綿棒の傷みがなく、その上、収納容器への装填も容易に行うことがで きる。

【００１８】 請求項３のつまみ舌片を用いたものでは、使用時の綿棒の取出しが容易になる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の収納容器と包装容器との分離状態の斜
視図。

【図２】収納容器の使用状態の断面図。

【図３】包装容器の包装状態の断面図。

【符号の説明】

１ 収納容器 ２ 容器本体 ３ 蓋体 ４ 包装容器 ５ 引上げ台紙 ６ 底板 ７ つまみ舌片

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開放部を有する収納容器本体と、該開放
   部を開閉する蓋体とからなり、収納容器本体及び蓋体に
   抗菌処理が施されている綿棒の収納容器。
2. 【請求項２】 両端開放の筒形で、内部に綿棒を収納で
   き、収納容器内にそのまま嵌入させうるような外径寸法
   を有する詰め替え用包装容器。
3. 【請求項３】 底板と、底板中央から上方に延び出した
   つまみ舌片とからなり、詰め替え包装容器に綿棒と共に
   収容され、収納容器に装填された時には綿棒と共に器内
   に残るようになる引上げ台紙。