JPH055399U - 切削工具準備装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート材料のダイカッタ作業に使用する切断
工具を準備するための装置を提供する。 【構成】 この装置は縦及び横に配列された下部ベッド
の支持表面上に配置した複数の個別の圧力要素を含み、
これらの要素が矩形形状を形成し、その要素それぞれが
個別に制御され、それにより異なる前記要素のグループ
が作動して、制御された切断工具の寸法に応じて圧力プ
レート上にて作用し、正確かつ均一の圧力を保証するた
めに、各コーナにある前記要素が低圧力で作動して圧力
プレートを移動しかつ前記工具が上部ベッドの圧力表面
に接触し、次に選択された圧力要素に高圧力がかかって
切断ブレード及び部材が切断工具の支持部に固定される
ようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ダイカッタで加工される、厚紙などのような、シート材料をダイカ ットする切断工具を構成するため、支持部に切断部材を取り付ける際に使用する プレス装置の切削工具準備装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

切断工具（カッテングツール）を構成する支持部内に切断刃（カッテングブレ ード）を取付ける際に使用するプレス装置は知られている。これらのプレス装置 は、該工具にパンチを押圧する全体が移動可能な面として設計された圧力要素を 有している。ここでは単一容積の加圧流体が下部支持部材即ち下部ベッドとパン チとの間に位置決めされている前記圧力要素に供給されている。そのため前記プ レス装置の前記パンチの寸法及び位置によっては、プレス作業中の前記圧力要素 に対する圧力付与が前記圧力要素に不確定な又は不規則な上昇を生ずる恐れがあ り、セットをしようとする時に煩雑な行程を使用する必要がある。それに加えて 、前記圧力要素を平行かつ連続的に上昇させる圧力設定のため、装置を作動させ るために大きな時間及びエネルギの浪費が生ずる。更にその上、上部及び下部ベ ッドを連結するために問題の多い十字継手が必要であった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的は、セット作業の時間とエネルギーを節約し、加工段階での所望 の規則性を提供する装置を提供することである。

【０００４】 即ち本考案は、シート材料をダイカットする切断工具を形成するため支持部即 ち取付けプレートにブレードを取り付ける工程において使用するプレス装置の改 良に関する。このプレス装置は、下部プラテン即ち下部ベッド、上部ベッド、前 記下部及び上部ベッドを所望の間隔で保持する手段、前記上部及び下部ベッドの １方とプレート部材との間で作用し該プレート部材を前記上部及び下部ベッドの 他方へ強圧する加圧手段、及び該加圧手段を作動する手段、を備えている。この 考案においては、前記加圧手段が複数の独立の圧力要素からなり、それぞれの要 素はシリンダ内にピストンを備え、前記圧力要素が縦と横に矩形のパターンをな すようにベッド上に配置され、前記加圧手段を作動させる手段がタンクから流体 を圧送するポンプを含み、流体供給回路が流体分配装置を有して圧力要素の矩形 パターンのコーナに配置された各圧力要素に低圧をかけ、さらに管路及びバルブ を有して選択された圧力要素のグループに高圧をかけるようになされている。そ れに加えて、前記プレスに対する改良は、所望の間隔で上部及び下部ベッドを保 持する手段が前記上部及び下部ベッドの対向側面に配置された２つの側方フレー ム部材を含み、各フレームは、前記上部及び下部ベッドの各側方面上に設けられ た長手方向のキーを受入れる２つの長手方向溝を内面に有し、また前記上部及び 下部ベッドの側面に対しキーを受け入れる溝を備えた側方のフレームを緊密に保 持するねじのような手段を有する。

【０００５】 本考案は又、厚紙などのようなシートのダイカットに使用するための切断工具 を準備する方法を提供する。該方法は、固定間隔を保持した上部及び下部ベッド を有するプレスを用意し、複数の圧力ユニットを矩形配置を形成するように縦及 び横の形状に上部及び下部ベッドの一方に配置し、押し込みプレートを他方のベ ッド及び前記圧力要素の間に挿入し、上面に位置づけられた前記切断部材と共に 前記圧力プレート上に取付けプレートを位置決めし、前記圧力要素の矩形配置の コーナに配列された圧力要素に低圧をかけて押し込みプレートを他方のベッド及 び該他方のベッドに係合している取付けプレートに向けて移動させ、次に前記取 付けプレートの下方に位置決めされた圧力要素の選択されたグループに高圧流体 をかけて前記押し込みプレートを他方のベッドの方に強圧しかつ、前記切断ブレ ードを所望の深さまで取付けプレート内に強圧し、続いて前記圧力要素すべてか ら圧力を抜いて前記押し込み部材上の圧力を緩め、そして前記両ベッドの間から 前記切断工具を除去する諸段階を備えてなる。

【０００６】 本考案のその他の目的及び利点は以下の説明、図面及び請求から明白となろう 。

【０００７】

【実施例】

本考案の原理は図１に符号２００によって示されているプレスに関する場合に 特に有用である。この装置即ちプレス２００はフレームを含み、該フレームが下 部ベッド３を支持し、ベッド３上には複数の圧力要素２０１が縦及び横に配置さ れ、矩形形状を形成している。複数の管路又はパイプ４が流体を圧力要素２０１ へ供給するように、前記各要素の間の空間内に配置されている。加圧流体が、タ ンク６から流体を受けるポンプ５を含む回路により圧力要素に対し供給され、か つ排除される。流体回路中の様々なバルブ並びに前記ポンプの制御は、様々な個 別の制御要素を含むハウジング９の上部表面に取り付けられた制御パネル８から の操作により行われる。押し込みプレート１０は圧力要素２０１上に載置され、 板状支持部内に取り付けられた複数のブレード部材から形成される切断工具１１ を支持している。

【０００８】 装置２００は又、上部ベッド即ち支持部材１２を含み、該支持部材１２は、横 方向のフレーム１３及び１４により形成された保持手段により下部ベッド３に堅 固に取り付けられている。下部ベッド３及び上部ベッド１２の間の正確な間隔は ２つの溝１５により提供され、これらの溝１５は各フレーム部材１３及び１４に 夫々設けられ、かつ、前記各ベッドの側面に機械加工されたキー部分１６を受入 れている。前記ベッド及びフレーム部材は、前記溝の各側面上に配置されたねじ のような固定手段１７により、一体的に固着されている。

【０００９】 図２に最も良く描かれているように、矩形の形状を構成するように縦及び横に 配置された３５個の独立した圧力要素２０１が設けてある。図示するように、前 記各圧力要素はそれぞれシリンダ内に受入れられたピストンを備えている。図２ においては、前記ピストンは５１〜８５の番号が付され、対応するシリンダには １０１〜１３５の番号が付されている。上述のように各シリンダに流体を供給す るために、複数のパイプ又は管路４が設けられている。前記各シリンダへの前記 流体の流れを制御するために、一連のバルブ８６〜９８が設けられている。

【００１０】 図２に描かれているように、２本のパイプがバルブ８６からシリンダ１０１及 び１０７へ延びている。同様の方式で、２本のパイプがバルブ９８からシリンダ １２９及び１３５へ延びている。シリンダ１０１、１０７、１２９及び１３５に 受入れられている４つのピストン５１、５７、７９及び８５は、低圧力作用によ り、作業開始平面に対して平行になるまで押し込みプレート１０を上昇させる。 該プレート１０が前記作業開始平面に到達するとすぐに、操作者がこの上昇した 押し込みプレート１０に高圧力を付与し、これにより切断工具１１を上部ベッド １２と下部ベッド３との間で押圧する。前記高圧力作用は前記プレートが前記作 業開始平面に上昇する前には発生しない。

【００１１】 パイプがバルブ８８を６つのシリンダ１０３、１０４、１０５、１１０、１１ １及び１１２に連結している。これら６つのシリンダに受入れられている６つの ピストン５３、５４、５５、６０、６１及び６２は、領域選択により、あるいは 領域選択によらずしてかつ高圧制御により常に同時に作動する。前記６つのピス トンが占めている面は準備されるべき最小ツールが占めるツールの面に対応して いる。３５個のピストン５１ないし８５のすべてによりカバーされる全領域、従 って押し込みプレート１０の全領域は前記工具の最大フォーマットを形成してい る。使用されるピストンの数は中間フォーマットが処理可能なように選択可能で ある。

【００１２】 選択された数の他の圧力要素を選択的に作動させるために、バルブ８７がパイ プにより各シリンダ１０２、１０６、１０９及び１１３に連結されている。バル ブ８９はパイプによりシリンダ１０８及び１１４に連結されている。パイプがバ ルブ９０からシリンダ１１７、１１８及び１１９に導かれ、その一方でパイプが バルブ９１からシリンダ１１６及び１２０へ導かれている。バルブ９２からパイ プによりシリンダ１１５及び１２１へ連結され、その一方で他のパイプがバルブ ９３からシリンダ１２２及び１２８へ導かれている。バルブ９４がパイプにより シリンダ１２４、１２５及び１２６へ連結されている。バルブ９５がパイプによ りシリンダ１２３及び１２７へ連結されている。パイプがバルブ９６からシリン ダ１３１、１３２及び１３３へ導かれ、他のパイプがバルブ９７からシリンダ１ ３０及び１３４へ導かれている。

【００１３】 図３は操作者により操作される前記装置の制御パネル８を示している。図示さ れているように、前記制御パネルは圧力ゲージ３２を有し、このゲージは圧力設 定ホイール３３により液圧回路内に発生する圧力を表示する。キイボード３４が 複数の押しボタン３５〜４５を有している。これらボタンのそれぞれは特有の機 能を有し、例えば、ボタン３５は記憶された作業領域を呼出し、ボタン３６はポ ンプを停止する。またボタン３７は高圧を発生し、ボタン３８は押し込みプレー ト１０を上昇させ、ボタン３９は押し込みプレート１０を下降させる。さらにボ タン４０は選択された作業領域を記憶させる。ボタン即ちキー４１、４２、４３ 、４４及び４５は後述の特定の作業領域を選択するために使用される。

【００１４】 制御パネル８は３５個の圧力要素の配列を縮小して示している点灯パネル４６ をも有する。それに加えて、該制御パネルは選択された領域を光信号にて示して いる。選択の可能性は構成されるべき工具のフォーマットに依存する。例えば、 押しボタン４１ないし４５がどれも作動していない場合、高圧駆動ボタン３７が 作動するときに、ピストン５３、５４、５５、６０、６１及び６２が上昇する。 しかしながら高圧駆動源が作動するためには２つの条件が必要である。１つは、 ４つのピストン５１、５７、７９及び８５が、低圧の作用の下で最初に上昇を達 成していなければならず、１つはポンプ５により回路に与えられた高圧が有効に 作用しなければならないことである。これらの条件に適合すると、光信号が操作 者に対し、前記工具に対する高圧押し込みが準備完了であることを示す。任意の 工具フォーマットが押し込みプレート１０の左縁に対し位置決めされかつ長手方 向の中心位置決めがされると、ボタン４１及び４５上の選択された任意のフォー マットが、選択された領域のピストンとともに６つのピストン５３、５４、５５ 、６０、６１及び６２を作動させる。注意すべきことは、すべての場合に作動す る６つのシリンダ即ち圧力要素は二重の網目状の陰影のブロック２０２により点 灯パネル４６内に表示されていることである。同様に注意すべきことは、残りの ２９個のライトは垂直列１、２及び３、及び２つの水平列４、４及び２つの水平 列５、５により識別されることである。

【００１５】 上述のように、キー４１のみが押圧された場合、６つの選択されたピストンに 圧力がかかるようにバルブ８８を開放することに加えてバルブ９０が作動してシ リンダ１１７、１１８、及び１１９に圧力をかけ、それによりピストン５３〜５ ５、６０〜６２及び６７〜６９が上昇する。点灯パネルにおいてはこれは、列１ にある最初のブロック２０２にすぐ隣接する３つのライトも点灯し、それにより ９つのライトが点灯することを意味している。

【００１６】 キー４１及び４２の両方を押圧することにより、３つのバルブ８８、９０及び ９４が開き、シリンダ１０３、１０４、１０５、１１０、１１１、１１２、１１ ７、１１８、１１９、１２４、１２５及び１２６へ流体を供給する。これにより ピストン５３〜５５、６０〜６２、６７〜６９及び７４〜７６が作動する。こう して、ブロック２０２の６つのライトに隣接する列１及び２内の６つのライトが 点灯する。

【００１７】 ボタン４１、４２及び４３が共に押圧され、作動すると、バルブ８８、９０、 ９４及び９６が開き、流体をシリンダ１０３〜１０５、１１０〜１１２、１１７ 〜１１９、１２４〜１２６及び１３１〜１３３に供給する。これによりピストン ５３〜５５、６０〜６２、６７〜６９、７４〜７６及び８１〜８３が作動する。 この作動により、ブロック２０２にすぐ隣接する列１、２及び３にある９つのラ イトが点灯する。

【００１８】 ボタン４４のみを選択して作動させると、バルブ８８及び８７のみが作動し、 シリンダ１０２〜１０６及び１０９〜１１３のみに圧力がかかり、ピストン５２ 〜５６及び５９〜６３が作動する。このことはライトボード４６により表示され 、グループ２０２にすぐ隣接する列４内の２つのライトが点灯する。ボタン４４ 及び４５を押圧すると、バルブ８８及び８７並びに８９及び８６が作動し、それ によりシリンダ１０１〜１１４がすべて高圧流体を受け入れ、それによりピスト ン５１〜６４が作動する。これは、パネル４６内の数字のついた２つの垂直列に あるライトが点灯することを意味する。

【００１９】 キー４１及び４４を押圧することにより、バルブ８７、８８、９０及び９１が 作動し、これは、高圧流体がシリンダ１０２〜１０６、１０９〜１１３、及び１ １６〜１２０へ流れ込むことを意味している。これによりピストン５２〜５６、 ５９〜６３及び６６〜７０が作動する。これは列２、３及び５にあるライトを除 いて他の全部のライトが点灯することにより表示される。

【００２０】 キー４１、４２及び４４を押圧すると、バルブ８７、８８、９０、９１、９４ 及び９５が作動する。これは、高圧流体がシリンダ１０２〜１０６、１０９〜１ １３、１１６〜１２０、１２３〜１２７に流れ、ピストン５２〜５６、５９〜６ ３、６６〜７０及び７３〜７７を作動することを意味する。これはライトパネル ４６上で、列３及び５にあるライトを除いてすべてのライトが点灯することによ り表示される。

【００２１】 キー４１、４２、４３及び４４を共に押すことにより、バルブ８７、８８、９ ０、９１、９４、９５、９６及び９７が作動し、流体を対応するシリンダへ送る 。こうして、シリンダ１０２〜１０６、１０９〜１１３、１１６〜１２０、１２ ３〜１２７及び１３０〜１３４が高圧流体を受入れ、ピストン５２〜５６、５９ 〜６３、６６〜７０、７３〜７７及び８０〜８４が作動する。これもライトパネ ル４６上で、前記２つの水平列５にあるライトを除いてすべてのライトが点灯す ることにより表示される。

【００２２】 キー４１、４４及び４５を選択し押すことにより、バルブ８６、８７、８８、 ８９、９０、９１及び９２が作動し、高圧流体がシリンダ１０１〜１２１へ送ら れる。これによりピストン５１〜７１が作動し、これは、２つの垂直列２及び３ にあるライトを除いてパネル４６上のすべてのライトが点灯することを意味する 。

【００２３】 キー４１、４２、４４及び４５を押すことにより、バルブ８６〜９５が作動し て高圧流体をシリンダ１０１〜１２８へ供給し、ピストン５１〜７８を作動する 。これは、垂直列３にあるライトを除いてパネル４６上のすべてのライトが点灯 することにより表示される。

【００２４】 最後に、キー４１〜４５のすべてを閉じることにより、全部のバルブ８６〜９ ８が開き、高圧流体がすべてのシリンダ１０１〜１３５へ供給される。これによ りすべてのピストン５１〜８５が起動する。それに加えて、ライトパネル４６上 の３５個のライトすべてが点灯する。

【００２５】 図示されてはいないが、様々なキーの作動に応答する様々なバルブの制御は、 論理回路により達成される。例えば、キー４１及び４４はバルブ９１を作動する ために押されなければならず、キー４２及び４４はバルブ９５を作動するために 押されなければならない。同様に、バルブ９７を作動するにはキー４３及び４４ の両方が押されなければならず、バルブ９２を作動するにはキー４１及び４５の 両方が押されなければならない。バルブ９３を開くにはキー４２及び４５の起動 が必要であり、バルブ９８を開くにはキー４３及び４５の作動が必要である。

【００２６】 図５に最も良く描かれているように、圧力要素２０１のそれぞれは、１０５で 示すようなシリンダ内に受け入れられている５５で示すようなピストンを含む。 それに加えて、各シリンダはカラー１９を受入れている。流体の漏れを防ぐため に、各ピストンは肩部を有し、これには封止部材１８が設けられて、各カラー１ ９にも封止部材１８が設けられる。１０５で示すようなシリンダはそれぞれねじ ７のような固定要素により下部ベッド３に固定されている。圧力要素２０１に加 えて、図４はフレーム要素１４の溝１５内でのキー１６の相互作用及び、どのよ うに前記フレーム要素がねじ１７により対応するベッド３及び１２に固定される かを示している。同様に注意すべきことは、工具１１を形成するホルダ及びブレ ードがローラ３０１を備えているキャリッジ上にあり、該キャリッジは該ローラ ３０１を介してトラック３０２上を移動し、プレス部材１０及び上部ベッド１２ の間に挿入可能となっている。

【００２７】 図５の液圧回路ダイヤグラムにより描かれているように、ポンプ５は流体をタ ンク６から抜き取り、取り出しライン２１０を通って排出する。取り出しライン ２１０からは、枝管２１１がフィルム２１を通って制御バルブ２２へ至る。制御 バルブ２２の１つの設定状態においては、流体がライン２１２及び二重チェック バルブ２４を通って、選択バルブ２５へ導かれ、該高圧流体は、逆止バルブ即ち チェックバルブ２６を通って４方向分配装置２７の出口回路へ至る。４方向分配 装置２７の低圧力はバルブ２８の作動により、圧力要素の配置のコーナに位置し ているピストン５１、５７、７９及び８０に送られ、押し込みプレート１０を上 昇する。この回路内の低圧力は、タンク６まで延びている戻りライン２１５へ排 出しているオイルプレッシャリミッタ２９により達成されている。分配装置２７ は押し込みプレート１０の規則的上昇並びにその面に対する垂直な動きを保証し ている。

【００２８】 圧力プレート１０の上昇が達成されるとすぐに、バルブ２２が高圧設定に移動 し、そこでライン２１１の出力がライン２１３に連結され、チェック弁２４を通 過してバルブ８７〜９７のそれぞれ及び同様に弁２まで到達する。ライン２１３ 内の圧力はゲージ３２により測定され、ノブ３３により調節されるオイル圧力リ ミッタ３０により決定される（図３）。システム全体の最大圧力はオイル圧力リ ミッタ３１により制御される。この構成においては、キー４１〜４５が押される のに依存して、様々なバルブ２及び８６〜９８が開き、様々な組み合わせでピス トン５１〜８５を作動する。注意すべきことは、高圧流体のバルブ８６への連結 は、バルブ８９が作動し、バルブ２の作動により高圧ラインをバルブ９８に連結 した時に生ずるということである。

【００２９】 支持部内のブレード部材の取付けのチェックを完了するために、工具部材の押 し込みを完了した後、押し込みブレード１０が以下のような方式で降下する。前 記ポンプがライン２１０内へ吸入力を発生するような逆の回転方向を有し、バル ブ２３が開いてこの吸入力を各開いたバルブ２及び８６〜８９にかけ、対応する シリンダ内のピストンをそれぞれ後退する。全ピストンの下降ストロークにより 、押し込みプレート１０が切断工具１１とともに降下して除去可能となる。

【００３０】

【考案の効果】

本考案はシート材料のダイカッタ作業に使用されるような切断工具を準備する ための方法及び装置であり、準備の作動段階を制御する方法及び装置により取付 け支持部内に切断部材を取り付けることにより提供される。この装置はプレスの 改良であって、縦及び横に配列された下部ベッドの支持表面上に配置した複数の 個別の圧力要素を含み、これらの要素が矩形形状を形成し、その要素それぞれが 個別に制御され、それにより異なる前記要素のグループが作動し、制御された切 断工具の寸法に応じて圧力プレート上にて作用する。正確かつ均一の圧力を保証 するために、各コーナにある前記要素が低圧力で作動して圧力プレートを移動し かつ前記工具が上部ベッドの圧力表面に接触し、次に選択された圧力要素に高圧 力がかかって切断ブレード及び部材が切断工具の支持部に固定されるようにする 。

【図面の簡単な説明】

【図１】図解のために部分的に切り取られた、本考案に
よる支持部内の取付けブレード部材用のプレスの見取
図。

【図２】様々な個々の圧力要素及びそれらにかかる流体
圧力の供給の位置を示す前記プレスの下部ベッドの正面
図。

【図３】本考案の装置用の制御パネルの正面図。

【図４】本考案のプレスの図解のための正面部分を含
む、第２図のＩＶ−ＩＶの線に沿った部分断面図。

【図５】本考案の装置の液圧回路のダイヤグラム。

【符号の説明】

３ 下部ベッド ４ パイプ ５ ポンプ ６ タンク ８ 制御パネル ９ ハウジング １０ 押し込みプレート １１ 切断工具 １２ 支持部材 １３、１４ フレーム部材 １５ 溝 １６ キー １７ ねじ ３２ ゲージ ３３ ホイール ３４ キイボード ３５〜４６ ボタン、キー ５１〜８５ ピストン ８６〜９８ バルブ １０１〜１３５ シリンダ ２００ プレス ２０１ 圧力要素

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート材料をダイカットする切断工具に
   作用するプレス装置において、下部ベッド、上部ベッ
   ド、前記下部及び上部ベッドを所望の間隔に保持する手
   段、前記下部ベッド及びプレート部材の間に作用して該
   プレート部材を前記上部ベッドに向けて強圧する加圧手
   段、及び該加圧手段を作動させる手段、を含む前記プレ
   ス装置であって、前記加圧手段が前記下部ベッド上に縦
   及び横に配列された複数の独立した圧力要素から成る、
   ４つのコーナ部を有する矩形形状を形成しており、前記
   圧力要素全部の上には押し込みプレートが載置し、前記
   加圧手段を作用させる手段が、低圧の流体を発生させる
   ポンプと、矩形形状の各コーナに配置された前記圧力要
   素まで延びる低圧ラインを含む流体分配構成、及び、前
   記圧力要素に高圧を選択的にかけることを可能とするバ
   ルブを含む高圧流体システムと、を含むことを特徴とす
   るプレス装置。
2. 【請求項２】 シート材料用切断工具に作用するプレス
   装置において、前記プレスが、下部ベッド、上部ベッ
   ド、所望の間隔に前記下部及び上部ベッドを保持する手
   段、プレート部材、前記ベッドの１方と前記プレート部
   材との間に作用して前記ベッドの他方に対し前記プレー
   ト部材を強圧する加圧手段、及び加圧手段を作動させる
   手段、を備えてなるプレス装置であって、前記保持手段
   が、一対の対向する側面に長手方向に延びるキーが設け
   られた上部及び下部ベッドと、前記一対の側面に設けら
   れた２つの隔置された長手方向溝を有し、これらの溝が
   所定の間隔で前記２つのベッドを保持するために、前記
   キーを受入れている側方フレーム部材と、４つのコーナ
   を有する矩形形状を形成するように縦及び横に配置され
   た複数の独立した圧力要素を含む加圧手段と、を含み、
   前記圧力要素のそれぞれがその内部にピストンを有する
   シリンダを含み、前記加圧手段が、前記圧力要素上に載
   置した押し込みプレート、前記圧力要素のそれぞれにタ
   ンクから流体を送給するポンプ、作動位置まで前記押し
   込みプレートを上昇させるために矩形形状の４つのコー
   ナに配置された前記圧力要素のそれぞれに低圧を付与し
   かつ全圧力要素のうちの選択されたグループに高圧をか
   け、それにより上部に配置された切断工具の領域の寸法
   に対応する前記押し込みプレートの領域に圧力を付与す
   る制御手段、を含むことを特徴とするプレス装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のプレス装置において、
   前記圧力要素のそれぞれが、前記シリンダの内壁に摺動
   可能に係合する環状封止部材を受入れる肩部を有するピ
   ストンと、カラーであってシリンダに対しカラーをシー
   ルするため環状封止部材を受入れているシリンダ内に収
   容されているカラーと、を含み、前記シリンダのそれぞ
   れが、流体供給を受け入れる開口を有し、かつ前記シリ
   ンダが、前記下部ベッドの上面に固定されていることを
   特徴とするプレス装置。
4. 【請求項４】 請求項２に記載のプレス装置において、
   前記加圧手段が制御パネルを有する制御手段を含み、前
   記制御パネルが、機能キーと、圧力要素の様々な組み合
   わせをもたらすキーと、どの圧力要素が作動しているか
   を表示する照明パネルと、圧力ゲージと、前記圧力設定
   を変更する手段と、を有し、前記制御手段が、選択され
   た圧力要素のグループに対して高圧流体を付与するバル
   ブを有する高圧回路と、矩形形状に配列された圧力要素
   のコーナに配置された前記各圧力要素のための４方向分
   配器及びバルブを有する低圧回路と、前記高圧回路へ及
   び選択的に高圧回路及び低圧回路に前記ポンプから流体
   を指向するチェックバルブを含むバルブ手段と、前記高
   圧回路用の前記バルブの様々な組み合わせを作動させる
   ため機能キーにより作動する電気的手段と、を含むこと
   を特徴とするプレス装置。