JPH0553815A - 推論装置における支援方式 - Google Patents
推論装置における支援方式Info
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- JPH0553815A JPH0553815A JP3218924A JP21892491A JPH0553815A JP H0553815 A JPH0553815 A JP H0553815A JP 3218924 A JP3218924 A JP 3218924A JP 21892491 A JP21892491 A JP 21892491A JP H0553815 A JPH0553815 A JP H0553815A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、推論過程が複雑であっても、
また各データの依存関係が動的であっても、バックトラ
ックを容易に実現しうる推論装置における支援方式を提
供することにある。 【構成】本発明において、問題解決部4は推論を実行す
るためのものであり、知識管理部2から知識を読出すと
ともに、推論の前提条件であるデータをデータ管理部1
から読出し、この知識に基づき前提条件であるデータか
ら中間データを求める。そして、問題解決部4は中間デ
ータに対する制約条件を制約管理部3から読出し、中間
データが制約条件を満たすか否かを判定する。データ依
存関係ネットワーク形成部5は処理の対象となった知識
を受取り、この知識に基づいてデータ依存関係ネットワ
ーク記憶部6内でネットワークを形成する。データ依存
関係ネットワーク探索部7は中間データが制約条件を満
たさないと判定された場合に、前記ネットワークに基づ
いて修正対象となる他の中間データを検索する。問題解
決部4は検索された他の中間データを修正するととも
に、制約条件を満たさなかった中間データを訂正する。
また各データの依存関係が動的であっても、バックトラ
ックを容易に実現しうる推論装置における支援方式を提
供することにある。 【構成】本発明において、問題解決部4は推論を実行す
るためのものであり、知識管理部2から知識を読出すと
ともに、推論の前提条件であるデータをデータ管理部1
から読出し、この知識に基づき前提条件であるデータか
ら中間データを求める。そして、問題解決部4は中間デ
ータに対する制約条件を制約管理部3から読出し、中間
データが制約条件を満たすか否かを判定する。データ依
存関係ネットワーク形成部5は処理の対象となった知識
を受取り、この知識に基づいてデータ依存関係ネットワ
ーク記憶部6内でネットワークを形成する。データ依存
関係ネットワーク探索部7は中間データが制約条件を満
たさないと判定された場合に、前記ネットワークに基づ
いて修正対象となる他の中間データを検索する。問題解
決部4は検索された他の中間データを修正するととも
に、制約条件を満たさなかった中間データを訂正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種のデータを処理し、
その処理結果をデータとして処理を繰返すことにより推
論を行う推論装置に関し、特に推論に際してデータの訂
正を行うための推論装置における支援方式に関する。
その処理結果をデータとして処理を繰返すことにより推
論を行う推論装置に関し、特に推論に際してデータの訂
正を行うための推論装置における支援方式に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この種の推論装置は各種
のデータを与えられると、これらのデータを予め定めら
れた手順で処理し、その処理結果をデータとして、更に
処理を繰り返すことにより推論を遂行するためのもので
ある。
のデータを与えられると、これらのデータを予め定めら
れた手順で処理し、その処理結果をデータとして、更に
処理を繰り返すことにより推論を遂行するためのもので
ある。
【0003】このような推論装置においては、推論の中
間結果(中間データ)もしくは最終結果が望ましいもの
であるとは限らず、望ましくない結果が得られることが
ある。このような場合は、バックトラックと称する後戻
り処理を行う。このバックトラックとは推論により得ら
れる結果であって、予め定められた制約条件を満たさな
い結果を求め、この結果を導き出すために必要とされた
データの処理までに遡り、その結果が制約条件を満たす
ように該データを修正するというものである。したがっ
て、このバックトラックにおいては、いずれのデータを
修正すべきであるかを決めること、つまり推論過程にお
けるいずれの段階にまで遡るかを決めることが重要であ
る。
間結果(中間データ)もしくは最終結果が望ましいもの
であるとは限らず、望ましくない結果が得られることが
ある。このような場合は、バックトラックと称する後戻
り処理を行う。このバックトラックとは推論により得ら
れる結果であって、予め定められた制約条件を満たさな
い結果を求め、この結果を導き出すために必要とされた
データの処理までに遡り、その結果が制約条件を満たす
ように該データを修正するというものである。したがっ
て、このバックトラックにおいては、いずれのデータを
修正すべきであるかを決めること、つまり推論過程にお
けるいずれの段階にまで遡るかを決めることが重要であ
る。
【0004】このようなバックトラックを実現するもの
として、次の2つの例をあげる。
として、次の2つの例をあげる。
【0005】まず、特開平2−185351号公報には
製造計画作成装置と称するものが記載されている。この
装置では推論により求められた結果が目標値を達成する
か否かを判定しており、この目標値を達成しないと判定
された場合は、解析ルールを実行して原因を解析し、解
析された原因に基づいて、判断ルールが的確な処理を選
択して実行し、先の結果を改善するようにしている。す
なわち、解析ルールおよび判断ルールに基づいて推論過
程における1つの段階にまで遡り、判断ルールが結果を
改善している。
製造計画作成装置と称するものが記載されている。この
装置では推論により求められた結果が目標値を達成する
か否かを判定しており、この目標値を達成しないと判定
された場合は、解析ルールを実行して原因を解析し、解
析された原因に基づいて、判断ルールが的確な処理を選
択して実行し、先の結果を改善するようにしている。す
なわち、解析ルールおよび判断ルールに基づいて推論過
程における1つの段階にまで遡り、判断ルールが結果を
改善している。
【0006】しかしながら、ここでは目標値の達成を阻
む原因を想定して解析ルールおよび判断ルールを予め定
めているが、このためには目標値の達成を阻む種々の原
因毎に、原因となりうるデータ、このデータと他の各デ
ータとの依存関係を予め知っておく必要があるので、全
ての原因に対処しうる解析ルールおよび判断ルールを作
成することは容易でない。また、推論の開始に先立って
与えられる種々のデータの内容に応じて、各データの依
存関係が変化するのであれば、つまり各データの動的な
依存関係を扱う場合は、解析ルールおよび判断ルールの
数が非常に多くなるので、実現は極めて困難になる。
む原因を想定して解析ルールおよび判断ルールを予め定
めているが、このためには目標値の達成を阻む種々の原
因毎に、原因となりうるデータ、このデータと他の各デ
ータとの依存関係を予め知っておく必要があるので、全
ての原因に対処しうる解析ルールおよび判断ルールを作
成することは容易でない。また、推論の開始に先立って
与えられる種々のデータの内容に応じて、各データの依
存関係が変化するのであれば、つまり各データの動的な
依存関係を扱う場合は、解析ルールおよび判断ルールの
数が非常に多くなるので、実現は極めて困難になる。
【0007】一方、オハイオ州立大学のチャンドラセカ
ラン(B.Chandrasekaran)教授らが提案している設計問
題解決方法(1985年7月に発表された「Knowledge
andcontrol for design problem solving」)では、設
計対象を構成要素および該構成要素のパラメータに分解
して、各パラメータの依存関係を予め記述している。そ
して、推論を実行し、この推論の結果が制約条件を満た
さなかった場合は、その原因となるパラメータを導き出
し、このパラメータを他パラメータとの依存関係を利用
して修正するようにしている。
ラン(B.Chandrasekaran)教授らが提案している設計問
題解決方法(1985年7月に発表された「Knowledge
andcontrol for design problem solving」)では、設
計対象を構成要素および該構成要素のパラメータに分解
して、各パラメータの依存関係を予め記述している。そ
して、推論を実行し、この推論の結果が制約条件を満た
さなかった場合は、その原因となるパラメータを導き出
し、このパラメータを他パラメータとの依存関係を利用
して修正するようにしている。
【0008】しかしながら、この方法においては各パラ
メータの依存関係を予め設定する必要があるので、パラ
メータの数が多くなるほど依存関係の設定が困難にな
り、また先に述べた各データの動的な依存関係を扱い得
ないという欠点がある。
メータの依存関係を予め設定する必要があるので、パラ
メータの数が多くなるほど依存関係の設定が困難にな
り、また先に述べた各データの動的な依存関係を扱い得
ないという欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のバッ
クトラックでは目標値の達成を阻む種々の原因毎に解析
ルールおよび判断ルールを予め作成せねばならなかった
り、また各パラメータの依存関係を予め記述しなければ
ならなかったので、推論過程が複雑になるほど、解析ル
ールおよび判断ルールの設定、各パラメータの依存関係
の設定が困難になるという欠点があった。また、各デー
タの動的な依存関係を扱う場合は、実現は極めて困難で
あったり、実現不可能であるという問題点があった。
クトラックでは目標値の達成を阻む種々の原因毎に解析
ルールおよび判断ルールを予め作成せねばならなかった
り、また各パラメータの依存関係を予め記述しなければ
ならなかったので、推論過程が複雑になるほど、解析ル
ールおよび判断ルールの設定、各パラメータの依存関係
の設定が困難になるという欠点があった。また、各デー
タの動的な依存関係を扱う場合は、実現は極めて困難で
あったり、実現不可能であるという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は推論過程が複雑であって
も、また各データの依存関係が動的であっても、バック
トラックを容易に実現しうる推論装置における支援方式
を提供することを目的とする。
も、また各データの依存関係が動的であっても、バック
トラックを容易に実現しうる推論装置における支援方式
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明において、形成手
段は推論過程で利用される各データをそれぞれのノード
に対応させ、これらのデータの依存関係を示すネットワ
ークを該各データに対応するそれぞれのノードを結ぶこ
とにより逐一形成して、このネットワークを記憶手段に
記憶し、検索手段は前記各データのうちのいずれかが予
め定められた制約条件を満たさなかった場合は、前記記
憶手段内のネットワークに基づいて変更すべきデータに
対応するノードを検索するようにしている。
段は推論過程で利用される各データをそれぞれのノード
に対応させ、これらのデータの依存関係を示すネットワ
ークを該各データに対応するそれぞれのノードを結ぶこ
とにより逐一形成して、このネットワークを記憶手段に
記憶し、検索手段は前記各データのうちのいずれかが予
め定められた制約条件を満たさなかった場合は、前記記
憶手段内のネットワークに基づいて変更すべきデータに
対応するノードを検索するようにしている。
【0012】
【作用】本発明によれば、記憶手段には推論過程で利用
された各データに対応するそれぞれのノードを結ぶこと
により形成されるネットワークが記憶されており、形成
手段は推論過程で新たなデータが利用されると、この新
たなデータに対応するノードをネットワークに結ぶこと
によりネットワークを更新する。そして、推論過程で利
用された各データのうちのいずれかが制約条件を満たさ
なかった場合、検索手段は前記記憶手段内のネットワー
クを形成する各ノードの依存関係に基づいて変更すべき
データに対応するノードを求めている。すなわち、ネッ
トワークは各ノードの相互間系、つまり各データの依存
関係を示すものであって、推論に際して新たなデータが
利用される度に更新されるものであり、このネットワー
クに基づいて変更すべきデータに対応するノードを検索
することができる。このため、推論に先立って、制約条
件を満たさなかったときに変更すべきデータを求めるた
めの多数のルールもしくは各データの依存関係を予め定
める必要はなく、推論過程が複雑であっても、変更すべ
きデータを容易に求めることができる。また、各データ
の依存関係が固定的でなく動的であっても、全く支障が
ない。
された各データに対応するそれぞれのノードを結ぶこと
により形成されるネットワークが記憶されており、形成
手段は推論過程で新たなデータが利用されると、この新
たなデータに対応するノードをネットワークに結ぶこと
によりネットワークを更新する。そして、推論過程で利
用された各データのうちのいずれかが制約条件を満たさ
なかった場合、検索手段は前記記憶手段内のネットワー
クを形成する各ノードの依存関係に基づいて変更すべき
データに対応するノードを求めている。すなわち、ネッ
トワークは各ノードの相互間系、つまり各データの依存
関係を示すものであって、推論に際して新たなデータが
利用される度に更新されるものであり、このネットワー
クに基づいて変更すべきデータに対応するノードを検索
することができる。このため、推論に先立って、制約条
件を満たさなかったときに変更すべきデータを求めるた
めの多数のルールもしくは各データの依存関係を予め定
める必要はなく、推論過程が複雑であっても、変更すべ
きデータを容易に求めることができる。また、各データ
の依存関係が固定的でなく動的であっても、全く支障が
ない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0014】まず、本発明の原理を第5図〜第11図を
参照して述べる。
参照して述べる。
【0015】推論に際して、例えば各データa1 ,a2
,a3 が与えられ、これらのデータを処理した結果が
中間データAであるとすると、第5図に示すように各デ
ータa1 ,a2 ,a3 に対応するそれぞれのノード5
1,52,53と、中間データAに対応するノード54
とを形成し、各ノード51,52,53をそれぞれのリ
ンクラインを介してノード54に結び付ける。すなわ
ち、各データa1 ,a2 ,a3 と、中間データAとの依
存関係を各ノード51,52,53とノード54を結び
付けることにより表す。
,a3 が与えられ、これらのデータを処理した結果が
中間データAであるとすると、第5図に示すように各デ
ータa1 ,a2 ,a3 に対応するそれぞれのノード5
1,52,53と、中間データAに対応するノード54
とを形成し、各ノード51,52,53をそれぞれのリ
ンクラインを介してノード54に結び付ける。すなわ
ち、各データa1 ,a2 ,a3 と、中間データAとの依
存関係を各ノード51,52,53とノード54を結び
付けることにより表す。
【0016】同様に、各データb1 ,b2 ,b3 が与え
られ、これらのデータを処理した結果が中間データBで
あるとすると、第6図に示すように各データb1 ,b2
,b3 に対応するそれぞれのノード61,62,63
と、中間データBに対応するノード64とを形成して、
各ノード61,62,63をそれぞれのリンクラインを
介してノード64に結び付け、これにより各データb1
,b2 ,b3 と、中間データBとの依存関係を表す。
られ、これらのデータを処理した結果が中間データBで
あるとすると、第6図に示すように各データb1 ,b2
,b3 に対応するそれぞれのノード61,62,63
と、中間データBに対応するノード64とを形成して、
各ノード61,62,63をそれぞれのリンクラインを
介してノード64に結び付け、これにより各データb1
,b2 ,b3 と、中間データBとの依存関係を表す。
【0017】また、各データc1 ,c2 ,c3 が与えら
れ、これらのデータおよび第5図に示す中間データAを
処理した結果が中間データCであるとする。この場合
は、第7図に示すように各データc1 ,c2 ,c3 に対
応するそれぞれのノード71,72,73と、中間デー
タCに対応するノード74とを形成し、各ノード71,
72,73をそれぞれのリンクラインを介してノード7
4に結び付けるとともに、中間データAに対応するノー
ド54をリンクラインを介してノード74に結び付け、
これにより各データc1 ,c2 ,c3 および中間データ
Aと、中間データCとの依存関係を表す。
れ、これらのデータおよび第5図に示す中間データAを
処理した結果が中間データCであるとする。この場合
は、第7図に示すように各データc1 ,c2 ,c3 に対
応するそれぞれのノード71,72,73と、中間デー
タCに対応するノード74とを形成し、各ノード71,
72,73をそれぞれのリンクラインを介してノード7
4に結び付けるとともに、中間データAに対応するノー
ド54をリンクラインを介してノード74に結び付け、
これにより各データc1 ,c2 ,c3 および中間データ
Aと、中間データCとの依存関係を表す。
【0018】さらに、データd1 が与えられ、このデー
タ、第5図に示す中間データAおよび第6図に示す中間
データBを処理した結果が中間データDであるとする。
この場合は、第8図に示すようにデータd1 に対応する
ノード81と、中間データDに対応するノード82とを
形成し、ノード81をリンクラインを介してノード82
に結び付けるとともに、中間データAに対応するノード
54および中間データBに対応するノード64をそれぞ
れのリンクラインを介してノード82に結び付け、これ
によりデータd1 、中間データAおよび中間データB
と、中間データDとの依存関係を表す。
タ、第5図に示す中間データAおよび第6図に示す中間
データBを処理した結果が中間データDであるとする。
この場合は、第8図に示すようにデータd1 に対応する
ノード81と、中間データDに対応するノード82とを
形成し、ノード81をリンクラインを介してノード82
に結び付けるとともに、中間データAに対応するノード
54および中間データBに対応するノード64をそれぞ
れのリンクラインを介してノード82に結び付け、これ
によりデータd1 、中間データAおよび中間データB
と、中間データDとの依存関係を表す。
【0019】こうして与えられたデータもしくは中間デ
ータを処理する度に、処理されたデータに対応するノー
ド、および処理結果を示す中間データに対応するノード
を形成し、処理されたデータに対応するノードをリンク
ラインを介して処理結果を示す中間データに対応するノ
ードに結び付けていく。これにより、第9図に示すよう
なネットワークが形成されることとなる。このネットワ
ークは第5図〜第8図に示す全ての各ノードを相互に結
び付けて形成される。
ータを処理する度に、処理されたデータに対応するノー
ド、および処理結果を示す中間データに対応するノード
を形成し、処理されたデータに対応するノードをリンク
ラインを介して処理結果を示す中間データに対応するノ
ードに結び付けていく。これにより、第9図に示すよう
なネットワークが形成されることとなる。このネットワ
ークは第5図〜第8図に示す全ての各ノードを相互に結
び付けて形成される。
【0020】さて、推論過程で中間データDを求めたと
きに、この中間データDが予め定められた制約条件を満
たさなかったとすると、この中間データDを導き出すた
めに利用された全ての各データのうちからいずれかを選
択し、選択したデータを修正しなければならない。この
場合、次の様にしてバックトラックを行う。
きに、この中間データDが予め定められた制約条件を満
たさなかったとすると、この中間データDを導き出すた
めに利用された全ての各データのうちからいずれかを選
択し、選択したデータを修正しなければならない。この
場合、次の様にしてバックトラックを行う。
【0021】まず、第10図において太線で示されてい
るように、中間データDに対応するノード82に結び付
けられているそれぞれのリンクラインを遡り、各中間デ
ータA,Bに対応するそれぞれのノード54,64と、
データd1 に対応するノード81を求め、さらに各ノー
ド54,64に結び付けられているそれぞれのリンクラ
インを遡り、各データa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,
b3 に対応するそれぞれのノード51,52,53,6
1,62,63を求める。つまり、制約条件を満たさな
かった中間データDに対して影響を与える各データを求
める。
るように、中間データDに対応するノード82に結び付
けられているそれぞれのリンクラインを遡り、各中間デ
ータA,Bに対応するそれぞれのノード54,64と、
データd1 に対応するノード81を求め、さらに各ノー
ド54,64に結び付けられているそれぞれのリンクラ
インを遡り、各データa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,
b3 に対応するそれぞれのノード51,52,53,6
1,62,63を求める。つまり、制約条件を満たさな
かった中間データDに対して影響を与える各データを求
める。
【0022】ここで、各データa1 ,a2 ,a3 ,b1
,b2 ,b3 ,d1 は推論の前提条件として与えられ
たデータであることから、変更することはできない。し
たがって、2つの各中間データA,Bが修正対象の候補
となる。
,b2 ,b3 ,d1 は推論の前提条件として与えられ
たデータであることから、変更することはできない。し
たがって、2つの各中間データA,Bが修正対象の候補
となる。
【0023】次に、修正対象の候補である各中間データ
A,Bのうちから、修正によって影響を受ける他のデー
タの数が少ない方を選択する。ここでは、第10図から
明らかなように、中間データAを修正した場合は、2つ
の各中間データD,Cを訂正せねばならず、よって2つ
の各中間データが影響を受ける。また、中間データBを
修正した場合は、1つの中間データDのみを訂正すれば
よく、よって1つの中間データが影響を受ける。したが
って、各中間データA,Bのうちから中間データBが修
正対象として選択される。
A,Bのうちから、修正によって影響を受ける他のデー
タの数が少ない方を選択する。ここでは、第10図から
明らかなように、中間データAを修正した場合は、2つ
の各中間データD,Cを訂正せねばならず、よって2つ
の各中間データが影響を受ける。また、中間データBを
修正した場合は、1つの中間データDのみを訂正すれば
よく、よって1つの中間データが影響を受ける。したが
って、各中間データA,Bのうちから中間データBが修
正対象として選択される。
【0024】こうして中間データBを修正対称として選
択すると、この中間データBを予め定められたルールに
基づいて中間データDが制約条件を満たすように修正す
る。この結果、第11図に示すようにノード64に対応
する中間データは中間データB´に修正される。これに
伴って、中間データB´、中間データAおよびデータd
1 を処理し、ノード82に対応する中間データD´が改
めて求められる。
択すると、この中間データBを予め定められたルールに
基づいて中間データDが制約条件を満たすように修正す
る。この結果、第11図に示すようにノード64に対応
する中間データは中間データB´に修正される。これに
伴って、中間データB´、中間データAおよびデータd
1 を処理し、ノード82に対応する中間データD´が改
めて求められる。
【0025】このようにデータを与えられたり、中間デ
ータを求める度に、ネットワークを逐一更新して形成し
ていけば、中間データが制約条件を満たさないときに、
バックトラックをネットワークに基づいて行うことがで
きる。すなわち、修正すべきデータに対応するノードの
選択は、ネットワーク上のいずれの部分においても「制
約条件を満たさない中間データに影響を与えるデータで
あって、かつ修正によって影響を受ける他のデータの数
が最も少ないデータ」という同一のルールに基づいて行
うことができる。
ータを求める度に、ネットワークを逐一更新して形成し
ていけば、中間データが制約条件を満たさないときに、
バックトラックをネットワークに基づいて行うことがで
きる。すなわち、修正すべきデータに対応するノードの
選択は、ネットワーク上のいずれの部分においても「制
約条件を満たさない中間データに影響を与えるデータで
あって、かつ修正によって影響を受ける他のデータの数
が最も少ないデータ」という同一のルールに基づいて行
うことができる。
【0026】なお、ここでは第8図に示すネットワーク
を例示したが、推論過程が更に複雑であっても、ネット
ワークの形成手順は同一であり、また制約条件を満たさ
ない中間データが生じたときのバックトラックも同様に
行われる。
を例示したが、推論過程が更に複雑であっても、ネット
ワークの形成手順は同一であり、また制約条件を満たさ
ない中間データが生じたときのバックトラックも同様に
行われる。
【0027】また、修正すべきデータに対応するノード
を選択するためのルールとしては、先に述べたものだけ
でなく、「制約条件を満たさない中間データに最も近い
データ」というルール、重み付け係数が各データに予め
与えられているという前提で「重み付け係数が最大また
は最小のデータ」というルール等を適用もしくは併用し
てもよい。
を選択するためのルールとしては、先に述べたものだけ
でなく、「制約条件を満たさない中間データに最も近い
データ」というルール、重み付け係数が各データに予め
与えられているという前提で「重み付け係数が最大また
は最小のデータ」というルール等を適用もしくは併用し
てもよい。
【0028】さて、第1図は本発明に係わる支援方式の
一実施例を適用した推論装置を示すブロック図である。
一実施例を適用した推論装置を示すブロック図である。
【0029】同図において、データ管理部1には推論の
前提条件として与えられたデータが予め記憶されおり、
例えば先の各データa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,b
3 ,d1 が記憶されている。また、ここには推論過程で
求められるべき各中間データA,B,C,Dを示すもの
として、例えばそれぞれの識別子が登録されている。知
識管理部2には推論に利用される知識が予め記憶されて
おり、例えば先に述べたように各データa1 ,a2 ,a
3 から中間データAを求めるための知識として、“A=
(a1 ,a2 ,a3 )”が記憶されている。同様に、各
データb1 ,b2 ,b3 から中間データBを求めるため
の知識“B=(b1 ,b2 ,b3 )”、各データc1 ,
c2 ,c3 および中間データAから中間データCを求め
るための知識“C=(c1 ,c2 ,c3 ,A)”、デー
タd1 、中間データAおよび中間データBから中間デー
タDを求めるための知識“D=(d1 ,A,B)”が記
憶されている。また、ここには各中間データを修正する
ためのそれぞれの修正ルールも記憶されている。
前提条件として与えられたデータが予め記憶されおり、
例えば先の各データa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,b
3 ,d1 が記憶されている。また、ここには推論過程で
求められるべき各中間データA,B,C,Dを示すもの
として、例えばそれぞれの識別子が登録されている。知
識管理部2には推論に利用される知識が予め記憶されて
おり、例えば先に述べたように各データa1 ,a2 ,a
3 から中間データAを求めるための知識として、“A=
(a1 ,a2 ,a3 )”が記憶されている。同様に、各
データb1 ,b2 ,b3 から中間データBを求めるため
の知識“B=(b1 ,b2 ,b3 )”、各データc1 ,
c2 ,c3 および中間データAから中間データCを求め
るための知識“C=(c1 ,c2 ,c3 ,A)”、デー
タd1 、中間データAおよび中間データBから中間デー
タDを求めるための知識“D=(d1 ,A,B)”が記
憶されている。また、ここには各中間データを修正する
ためのそれぞれの修正ルールも記憶されている。
【0030】制約管理部3は推論過程で求められる中間
データに対して予め定められた制約条件を記憶するため
のものであり、ここには各中間データA,B,C,Dに
対するそれぞれの制約条件が記憶されている。
データに対して予め定められた制約条件を記憶するため
のものであり、ここには各中間データA,B,C,Dに
対するそれぞれの制約条件が記憶されている。
【0031】問題解決部4は推論を実行するためのもの
であり、知識管理部2から例えば知識“A=(a1 ,a
2 ,a3 )”を読出すと、この知識によって示される各
データa1 ,a2 ,a3 をデータ管理部1から読出し
て、この知識に基づき各データa1 ,a2 ,a3 から中
間データAを求める。そして、問題解決部4は中間デー
タAに対する制約条件を制約管理部3から読出して、中
間データAが制約条件を満たすか否かを判定し、制約条
件を満たすならば、中間データAをデータ管理部1に記
憶する。なお、知識管理部2内の他の各知識についても
同様な手順で処理が行われる。
であり、知識管理部2から例えば知識“A=(a1 ,a
2 ,a3 )”を読出すと、この知識によって示される各
データa1 ,a2 ,a3 をデータ管理部1から読出し
て、この知識に基づき各データa1 ,a2 ,a3 から中
間データAを求める。そして、問題解決部4は中間デー
タAに対する制約条件を制約管理部3から読出して、中
間データAが制約条件を満たすか否かを判定し、制約条
件を満たすならば、中間データAをデータ管理部1に記
憶する。なお、知識管理部2内の他の各知識についても
同様な手順で処理が行われる。
【0032】一方、データ依存関係ネットワーク形成部
5は問題解決部4にて処理の対象となった知識を逐一受
取り、この知識に基づいてデータ依存関係ネットワーク
記憶部6内でネットワークを形成していく。例えば知識
“A=(a1 ,a2 ,a3 )”についての処理が行われ
ると、ネットワーク記憶部6内で第5図に示すネットワ
ークを形成する。
5は問題解決部4にて処理の対象となった知識を逐一受
取り、この知識に基づいてデータ依存関係ネットワーク
記憶部6内でネットワークを形成していく。例えば知識
“A=(a1 ,a2 ,a3 )”についての処理が行われ
ると、ネットワーク記憶部6内で第5図に示すネットワ
ークを形成する。
【0033】データ依存関係ネットワーク探索部7は問
題解決部4にて中間データが制約条件を満たさないと判
定された場合に、ネットワーク記憶部6内のネットワー
クに基づいて修正対象となる中間データを探索するため
のものである。
題解決部4にて中間データが制約条件を満たさないと判
定された場合に、ネットワーク記憶部6内のネットワー
クに基づいて修正対象となる中間データを探索するため
のものである。
【0034】次に、このような構成の推論装置でなされ
る推論処理の手順を第2図に示すフローチャートに従っ
て述べる。
る推論処理の手順を第2図に示すフローチャートに従っ
て述べる。
【0035】まず、問題解決部4は各中間データの識別
子をデータ管理部1内で検索し、未だに求められていな
い中間データが有るか否かを判定する(ステップ10
1)。ここで、未だに求められていない中間データとし
て例えば中間データAが有るとするならば(ステップ1
01,YES )、問題解決部4は中間データAを求めるた
めの知識“A=(a1 ,a2 ,a3 )”を知識管理部2
から読出して、この知識を処理する(ステップ10
2)。すなわち、この知識によって示される各データa
1 ,a2 ,a3 をデータ管理部1から読出して、各デー
タa1 ,a2 ,a3 から中間データAを求める。
子をデータ管理部1内で検索し、未だに求められていな
い中間データが有るか否かを判定する(ステップ10
1)。ここで、未だに求められていない中間データとし
て例えば中間データAが有るとするならば(ステップ1
01,YES )、問題解決部4は中間データAを求めるた
めの知識“A=(a1 ,a2 ,a3 )”を知識管理部2
から読出して、この知識を処理する(ステップ10
2)。すなわち、この知識によって示される各データa
1 ,a2 ,a3 をデータ管理部1から読出して、各デー
タa1 ,a2 ,a3 から中間データAを求める。
【0036】こうして中間データAが求められると、知
識“A=(a1 ,a2 ,a3 )”が問題解決部4からデ
ータ依存関係ネットワーク形成部5に通知される。デー
タ依存関係ネットワーク形成部5は知識“A=(a1 ,
a2 ,a3 )”に基づいてネットワーク記憶部6内のネ
ットワークを形成する(ステップ103)。
識“A=(a1 ,a2 ,a3 )”が問題解決部4からデ
ータ依存関係ネットワーク形成部5に通知される。デー
タ依存関係ネットワーク形成部5は知識“A=(a1 ,
a2 ,a3 )”に基づいてネットワーク記憶部6内のネ
ットワークを形成する(ステップ103)。
【0037】この後、問題解決部4は中間データAに対
する制約条件を制約管理部3から読出して、中間データ
Aが制約条件を満たすか否かを判定する(ステップ10
4)。そして、制約条件を満たすと判定されたならば
(ステップ104,YES )、この中間データAをデータ
管理部1に記憶して、ステップ101の処理に戻ること
となる。
する制約条件を制約管理部3から読出して、中間データ
Aが制約条件を満たすか否かを判定する(ステップ10
4)。そして、制約条件を満たすと判定されたならば
(ステップ104,YES )、この中間データAをデータ
管理部1に記憶して、ステップ101の処理に戻ること
となる。
【0038】以降同様に、未だに求められていない次の
中間データBが有ることから(ステップ101,YES
)、この中間データBを求めるための知識“B=(b1
,b2,b3 )”が知識管理部2から読出されて処理さ
れる(ステップ102)。これにより中間データBが求
められると、ネットワーク記憶部6内のネットワークが
更新されるとともに(ステップ103)、この中間デー
タBが制約管理部3内の該中間データに対する制約条件
を満たすか否かが判定され、制約条件を満たすならば
(ステップ104,YES )、この中間データBがデータ
管理部1に記憶される。さらに、未だに求められていな
い次の中間データCについての知識“C=(c1 ,c2
,c3,A)”も処理され(各ステップ101,10
2)、ネットワーク記憶部6内のネットワークが更新さ
れるとともに(ステップ103)、中間データCが制約
条件を満たすならば(ステップ104,YES )、中間デ
ータCがデータ管理部1に記憶される。
中間データBが有ることから(ステップ101,YES
)、この中間データBを求めるための知識“B=(b1
,b2,b3 )”が知識管理部2から読出されて処理さ
れる(ステップ102)。これにより中間データBが求
められると、ネットワーク記憶部6内のネットワークが
更新されるとともに(ステップ103)、この中間デー
タBが制約管理部3内の該中間データに対する制約条件
を満たすか否かが判定され、制約条件を満たすならば
(ステップ104,YES )、この中間データBがデータ
管理部1に記憶される。さらに、未だに求められていな
い次の中間データCについての知識“C=(c1 ,c2
,c3,A)”も処理され(各ステップ101,10
2)、ネットワーク記憶部6内のネットワークが更新さ
れるとともに(ステップ103)、中間データCが制約
条件を満たすならば(ステップ104,YES )、中間デ
ータCがデータ管理部1に記憶される。
【0039】引き続き、未だに処理されてない次の中間
データDについての知識“D=(d1 ,A,B)”が処
理され(各ステップ101,102)、ネットワーク記
憶部6内のネットワークが更新されるが(ステップ10
3)、ここで求められた中間データDが該中間データに
対する制約条件を満たさないとすると(ステップ10
4,NO)、次のステップ105に移ることとなる。
データDについての知識“D=(d1 ,A,B)”が処
理され(各ステップ101,102)、ネットワーク記
憶部6内のネットワークが更新されるが(ステップ10
3)、ここで求められた中間データDが該中間データに
対する制約条件を満たさないとすると(ステップ10
4,NO)、次のステップ105に移ることとなる。
【0040】このステップ105において、データ依存
関係ネットワーク探索部7はネットワーク記憶部6内の
ネットワークを探索して、修正対象となる中間データB
に対応するノード64を求め、この中間データBを問題
解決部4に通知する。問題解決部4は知識管理部2内の
中間データBに対する修正ルールに基づいて、中間デー
タBを中間データDが制約条件を満たすように修正する
とともに、中間データDを訂正し、修正された中間デー
タB´と、訂正された中間データD´をデータ管理部1
に記憶する。
関係ネットワーク探索部7はネットワーク記憶部6内の
ネットワークを探索して、修正対象となる中間データB
に対応するノード64を求め、この中間データBを問題
解決部4に通知する。問題解決部4は知識管理部2内の
中間データBに対する修正ルールに基づいて、中間デー
タBを中間データDが制約条件を満たすように修正する
とともに、中間データDを訂正し、修正された中間デー
タB´と、訂正された中間データD´をデータ管理部1
に記憶する。
【0041】第3図は第2図におけるステップ103の
処理の手順を示すフローチャートであり、ネットワーク
を更新するためのデータ依存関係ネットワーク形成部5
による処理手順を示している。
処理の手順を示すフローチャートであり、ネットワーク
を更新するためのデータ依存関係ネットワーク形成部5
による処理手順を示している。
【0042】まず、前記各ステップ101,102で例
えば中間データAを求めるための知識“A=(a1 ,a
2 ,a3 )”についての処理が行われ、問題解決部4か
らデータ依存関係ネットワーク形成部5へと知識“A=
(a1 ,a2 ,a3 )”が通知されたとすると、データ
依存関係ネットワーク形成部5は中間データAに対応す
るノード54を定義するとともに、各データa1 ,a2
,a3 に対応し、かつノード54に結ばれるそれぞれ
のノード51,52,53を定義する(各ステップ20
1,202)。
えば中間データAを求めるための知識“A=(a1 ,a
2 ,a3 )”についての処理が行われ、問題解決部4か
らデータ依存関係ネットワーク形成部5へと知識“A=
(a1 ,a2 ,a3 )”が通知されたとすると、データ
依存関係ネットワーク形成部5は中間データAに対応す
るノード54を定義するとともに、各データa1 ,a2
,a3 に対応し、かつノード54に結ばれるそれぞれ
のノード51,52,53を定義する(各ステップ20
1,202)。
【0043】この後、データ依存関係ネットワーク記憶
部6内に既存のネットワークが記憶されているのであれ
ば、この既存のネットワークと前記各ステップ201,
202で定義された各ノードとの関係を求める(ステッ
プ203)。つまり、これらのノードのうちの少なくと
も1つをリンクラインを介して既存のネットワークに結
び付ける。ただし、ここではデータ依存関係ネットワー
ク記憶部6内に既存のネットワークが記憶されてないの
で、ステップ203をジャンプして、次のステップ20
4に移る。
部6内に既存のネットワークが記憶されているのであれ
ば、この既存のネットワークと前記各ステップ201,
202で定義された各ノードとの関係を求める(ステッ
プ203)。つまり、これらのノードのうちの少なくと
も1つをリンクラインを介して既存のネットワークに結
び付ける。ただし、ここではデータ依存関係ネットワー
ク記憶部6内に既存のネットワークが記憶されてないの
で、ステップ203をジャンプして、次のステップ20
4に移る。
【0044】このステップ204において、データ依存
関係ネットワーク形成部5は中間データAに対応するノ
ード54、各データa1 ,a2 ,a3 に対応するそれぞ
れのノード51,52,53、およびノード54と各ノ
ード51,52,53を結び付けるそれぞれのリンクラ
インをネットワーク記憶部6に記憶する。
関係ネットワーク形成部5は中間データAに対応するノ
ード54、各データa1 ,a2 ,a3 に対応するそれぞ
れのノード51,52,53、およびノード54と各ノ
ード51,52,53を結び付けるそれぞれのリンクラ
インをネットワーク記憶部6に記憶する。
【0045】また、例えば問題解決部4からデータ依存
関係ネットワーク形成部5へと知識“C=(c1 ,c2
,c3 ,A)”が通知されたとすると、データ依存関
係ネットワーク形成部5は中間データCに対応するノー
ド74を定義するとともに、各データc1 ,c2 ,c3
に対応し、かつノード74に結ばれるそれぞれのノード
71,72,73を定義する(各ステップ201,20
2)。
関係ネットワーク形成部5へと知識“C=(c1 ,c2
,c3 ,A)”が通知されたとすると、データ依存関
係ネットワーク形成部5は中間データCに対応するノー
ド74を定義するとともに、各データc1 ,c2 ,c3
に対応し、かつノード74に結ばれるそれぞれのノード
71,72,73を定義する(各ステップ201,20
2)。
【0046】この後、データ依存関係ネットワーク形成
部5はデータ依存関係ネットワーク記憶部6内の既存の
ネットワークにおける中間データAに対応するノード5
4と、中間データCに対応するノード74をリンクライ
ンを介して結び付けることを定義する(ステップ20
3)。
部5はデータ依存関係ネットワーク記憶部6内の既存の
ネットワークにおける中間データAに対応するノード5
4と、中間データCに対応するノード74をリンクライ
ンを介して結び付けることを定義する(ステップ20
3)。
【0047】そして、データ依存関係ネットワーク形成
部5は中間データCに対応するノード74、各データc
1 ,c2 ,c3 に対応するそれぞれのノード71,7
2,73、ノード74と各ノード71,72,73を結
び付けるそれぞれのリンクライン、およびノード54と
ノード74を結び付けるリンクラインをネットワーク記
憶部6に記憶する。
部5は中間データCに対応するノード74、各データc
1 ,c2 ,c3 に対応するそれぞれのノード71,7
2,73、ノード74と各ノード71,72,73を結
び付けるそれぞれのリンクライン、およびノード54と
ノード74を結び付けるリンクラインをネットワーク記
憶部6に記憶する。
【0048】なお、他の各知識“B=(b1 ,b2 ,b
3 )”,“D=(d1 ,A,B)”についても、同様の
処理手順でネットワークが更新され、もって第9図に示
すネットワークが形成されることとなる。
3 )”,“D=(d1 ,A,B)”についても、同様の
処理手順でネットワークが更新され、もって第9図に示
すネットワークが形成されることとなる。
【0049】次に、第4図に示すフローチャートに従っ
て、第2図におけるステップ105の処理の手順、つま
り中間データの修正手順を述べる。
て、第2図におけるステップ105の処理の手順、つま
り中間データの修正手順を述べる。
【0050】まず、前記各ステップ101,102で例
えば中間データDを求めるための知識“D=(d1 ,
A,B)”についての処理が行われ、これに伴いネット
ワークが更新され、この後に中間データDが制約条件を
満たさないと判定されると(ステップ104,NO)、問
題解決部4からデータ依存関係ネットワーク探索部7へ
と中間データDについての探索要求が出される。これに
応答し、データ依存関係ネットワーク探索部7はネット
ワーク記憶部6内のネットワークを探索して、中間デー
タDに対して影響を与える各データを求める(ステップ
301)。
えば中間データDを求めるための知識“D=(d1 ,
A,B)”についての処理が行われ、これに伴いネット
ワークが更新され、この後に中間データDが制約条件を
満たさないと判定されると(ステップ104,NO)、問
題解決部4からデータ依存関係ネットワーク探索部7へ
と中間データDについての探索要求が出される。これに
応答し、データ依存関係ネットワーク探索部7はネット
ワーク記憶部6内のネットワークを探索して、中間デー
タDに対して影響を与える各データを求める(ステップ
301)。
【0051】引き続き、データ依存関係ネットワーク探
索部7は求められた各データのうちから前提条件として
与えられたデータを除き、これにより修正対象の候補と
なる各中間データA,Bを求める(ステップ302)。
このとき、修正対象の候補となる中間データが無かった
ならば(ステップ303,NO)、処理の終了となるが、
ここでは修正対象の候補となる各中間データA,Bがあ
ることから(ステップ303,YES )、次のステップ3
04に移る。
索部7は求められた各データのうちから前提条件として
与えられたデータを除き、これにより修正対象の候補と
なる各中間データA,Bを求める(ステップ302)。
このとき、修正対象の候補となる中間データが無かった
ならば(ステップ303,NO)、処理の終了となるが、
ここでは修正対象の候補となる各中間データA,Bがあ
ることから(ステップ303,YES )、次のステップ3
04に移る。
【0052】このステップ304において、データ依存
関係ネットワーク探索部7は各中間データA,Bのうち
から、修正によって影響を受ける他のデータの数が少な
い方の中間データBを選択し、この中間データBを問題
解決部4に通知する。問題解決部4は知識管理部2から
中間データBに対する修正ルールを読出し、この修正ル
ールに基づき中間データBを修正して、修正された中間
データB´を求める。引き続き、問題解決部4は知識
“D=(d1 ,A,B)”に基づいて、データd1 、中
間データA、および修正された中間データB´から訂正
された中間データD´を改めて求め(ステップ30
5)、修正された中間データB´と、訂正された中間デ
ータD´をデータ管理部1に記憶する。
関係ネットワーク探索部7は各中間データA,Bのうち
から、修正によって影響を受ける他のデータの数が少な
い方の中間データBを選択し、この中間データBを問題
解決部4に通知する。問題解決部4は知識管理部2から
中間データBに対する修正ルールを読出し、この修正ル
ールに基づき中間データBを修正して、修正された中間
データB´を求める。引き続き、問題解決部4は知識
“D=(d1 ,A,B)”に基づいて、データd1 、中
間データA、および修正された中間データB´から訂正
された中間データD´を改めて求め(ステップ30
5)、修正された中間データB´と、訂正された中間デ
ータD´をデータ管理部1に記憶する。
【0053】このように本実施例では推論に際して利用
された各データの依存関係を示すネットワークをネット
ワーク記憶部6内に形成し、中間データが制約条件を満
たさない場合は、このネットワークに基づいて修正すべ
き他の中間データを求め、求められた他の中間データを
修正するようにしている。
された各データの依存関係を示すネットワークをネット
ワーク記憶部6内に形成し、中間データが制約条件を満
たさない場合は、このネットワークに基づいて修正すべ
き他の中間データを求め、求められた他の中間データを
修正するようにしている。
【0054】なお、上記実施例では制約条件を満たさな
いデータとして中間データを求めているが、推論の最終
結果を示す最終データに対する制約条件を定めれば、こ
の最終データが制約条件を満たさないときにも、ネット
ワークに基づいて修正すべき中間データを求めることが
できる。
いデータとして中間データを求めているが、推論の最終
結果を示す最終データに対する制約条件を定めれば、こ
の最終データが制約条件を満たさないときにも、ネット
ワークに基づいて修正すべき中間データを求めることが
できる。
【0055】また、データが制約条件を満たすように中
間データを修正した結果、この中間データが自己に対す
る制約条件を満たさなくなったときには、該中間データ
に対して影響を与える他の中間データを求め、この他の
中間データを修正するようにしてもよい。すなわち、ネ
ットワークにおいて、制約条件を満たさない最初のデー
タから下流の方へと中間データを順次辿っていき、修正
すべきものとして求められた最も下流の中間データを上
流の各データがそれぞれの制約条件を満たすように修正
しても構わない。
間データを修正した結果、この中間データが自己に対す
る制約条件を満たさなくなったときには、該中間データ
に対して影響を与える他の中間データを求め、この他の
中間データを修正するようにしてもよい。すなわち、ネ
ットワークにおいて、制約条件を満たさない最初のデー
タから下流の方へと中間データを順次辿っていき、修正
すべきものとして求められた最も下流の中間データを上
流の各データがそれぞれの制約条件を満たすように修正
しても構わない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、推
論過程で利用された各データの依存関係を示すネットワ
ークを形成し、これらのデータのうちのいずれかが制約
条件を満たさない場合は、前記ネットワークに基づいて
変更すべきデータを検索するようにしているので、推論
過程が複雑であっても、また各データの依存関係が動的
であっても、バックトラックを容易に実現しうる推論装
置における支援方式を提供することができる。
論過程で利用された各データの依存関係を示すネットワ
ークを形成し、これらのデータのうちのいずれかが制約
条件を満たさない場合は、前記ネットワークに基づいて
変更すべきデータを検索するようにしているので、推論
過程が複雑であっても、また各データの依存関係が動的
であっても、バックトラックを容易に実現しうる推論装
置における支援方式を提供することができる。
【図1】本発明に係わる支援方式の一実施例を適用した
推論装置を示すブロック図。
推論装置を示すブロック図。
【図2】第1図に示した推論装置でなされる推論処理の
手順を示すフローチャート。
手順を示すフローチャート。
【図3】第2図におけるステップ103の処理の手順を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図4】第2図におけるステップ105の処理の手順を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図5】本発明におけるネットワークの形成過程を説明
するために用いられた図。
するために用いられた図。
【図6】本発明におけるネットワークの形成過程を説明
するために用いられた図。
するために用いられた図。
【図7】本発明におけるネットワークの形成過程を説明
するために用いられた図。
するために用いられた図。
【図8】本発明におけるネットワークの形成過程を説明
するために用いられた図。
するために用いられた図。
【図9】本発明におけるネットワークを例示する図。
【図10】第9図と同様のネットワークを示す図であっ
て、本発明におけるバックトラックを説明するために用
いられた図。
て、本発明におけるバックトラックを説明するために用
いられた図。
【図11】第9図と同様のネットワークを示す図であっ
て、本発明におけるバックトラックを説明するために用
いられた図。
て、本発明におけるバックトラックを説明するために用
いられた図。
1…データ管理部、2…知識管理部、3…制約管理部、
4…問題解決部、5…データ依存関係ネットワーク形成
部、6…データ依存関係ネットワーク記憶部、7…デー
タ依存関係ネットワーク探索部。
4…問題解決部、5…データ依存関係ネットワーク形成
部、6…データ依存関係ネットワーク記憶部、7…デー
タ依存関係ネットワーク探索部。
Claims (1)
- 【請求項1】各種のデータを処理し、その処理結果をデ
ータとして処理を繰返すことにより推論を行う推論装置
において、 前記各データをそれぞれのノードに対応させ、これらの
データの依存関係を示すネットワークを該各データに対
応するそれぞれのノードを結ぶことにより形成する形成
手段と、 前記ネットワークを記憶する記憶手段と、 前記各データのうちのいずれかが予め定められた制約条
件を満たさない場合は、前記記憶手段内のネットワーク
に基づいて変更すべきデータに対応するノードを検索す
る検索手段とを備えたことを特徴とする推論装置におけ
る支援方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218924A JPH0553815A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 推論装置における支援方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218924A JPH0553815A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 推論装置における支援方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553815A true JPH0553815A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16727459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3218924A Pending JPH0553815A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 推論装置における支援方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0553815A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7074368B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-07-11 | Hyosung Corporation | Batch-type polyester polymerization apparatus |
KR100753887B1 (ko) * | 2006-06-15 | 2007-09-05 | 남궁규성 | 플로팅 장치 |
JP2019521433A (ja) * | 2016-06-09 | 2019-07-25 | グーグル エルエルシー | 自動量子ビット校正 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP3218924A patent/JPH0553815A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7074368B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-07-11 | Hyosung Corporation | Batch-type polyester polymerization apparatus |
KR100753887B1 (ko) * | 2006-06-15 | 2007-09-05 | 남궁규성 | 플로팅 장치 |
JP2019521433A (ja) * | 2016-06-09 | 2019-07-25 | グーグル エルエルシー | 自動量子ビット校正 |
US10606720B2 (en) | 2016-06-09 | 2020-03-31 | Google Llc | Automatic qubit calibration |
JP2020102240A (ja) * | 2016-06-09 | 2020-07-02 | グーグル エルエルシー | 自動量子ビット校正 |
US10997044B2 (en) | 2016-06-09 | 2021-05-04 | Google Llc | Automatic qubit calibration |
JP2021168164A (ja) * | 2016-06-09 | 2021-10-21 | グーグル エルエルシーGoogle LLC | 自動量子ビット校正 |
US11567842B2 (en) | 2016-06-09 | 2023-01-31 | Google Llc | Automatic qubit calibration |
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