JPH0552760B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は給電端子を有するアイロン本体と、給
電テーブルとからなるコードレスのアイロンに関
するものである。

従来の技術 従来、コードレスのアイロンは給電のみを目的
として、アイロン本体を強力な磁石の吸引力によ
り給電台の端子部に立置きする方式であつた。ま
た、使用後アイロン掛け面を空間に露出した状態
で放置冷却するものであつた。

発明が解決しようとする問題点 このようなアイロンは、給電台が小さく、かつ
給電台平面より突出している給電端子か、あるい
はその平面上に設けた端子穴に合致するようアイ
ロン本体を立置きするため、不安定で装着しにく
いばかりでなく転倒を防止する目的で、端子部に
強力な磁石を使用する必要があつた。このため使
用時にアイロン本体が容易に給電台から脱離しに
くく、作業者の疲労を招くものであつた。また使
用後、アイロン掛け面が空間に露出した状態で放
置冷却する必要があるため、他お場所への収納が
直ちにできないものであつた。特にコードレスの
アイロンは、給電を断つて使用することからアイ
ロン本体ベースの熱容量をコード付アイロンベー
スよりも大きくする必要があるため、使用後の放
置冷却はより長時間を要するものが多く安全性を
欠くものであつた。

本発明はこのような従来の問題を解決したもの
で、作業性と安全性の向上をはるかとともに、作
業中はアイロン本体への通電が必ず行えるように
したアイロンを提供することを目的とするもので
ある。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、後部の
立置き側面に設けた給電端子およびアイロン本体
ベースを有したアイロン本体と、上面に複数の凹
状くぼみ部分を設けて前記アイロン本体を設置す
る給電テーブルを具備し、前記凹状くぼみ部分
は、前記アイロン本体ベースを下向きにして設置
したときに同アイロン本体ベースが嵌合するとと
もにこれを支持する支持具を有する第１のくぼみ
と、この第１のくぼみ内の下方に設けられ、か
つ、前記アイロン本体の後部を下にして設置した
ときに同後部の立置き側面が嵌合するとともに、
前記アイロン本体の給電端子と接続される給電端
子を有した第２のくぼみで構成され、さらに、前
記第１のくぼみと第２のくぼみは、これらに設置
されたアイロン本体の方向が逆になるように設定
したアイロンとしているものである。

作 用 本発明はアイロン本体の立置き側面が第２のく
ぼみにいくらかの余裕をもつてはまり込む。の状
態でアイロン本体の給電端子とテーブル側の給電
端子が結合し、かつ安定設置が行なえる。このた
め従来アイロン本体の保持安定性を増加させる目
的で使用していた強力な吸引力を有する磁石の使
用を不要化するか、あるいは極めて弱い吸引力の
磁石の使用で十分となり、アイロン本体の脱離に
不必要な力や、気をつかうことがなくなるため、
疲労感を訴えることなく作業が進められると共
に、アイロン本体の転倒が防げる。また、第１の
くぼみはアイロン本体ベースと嵌合するとともに
これを支持する支持具を有しているものであるた
め、支持具上にアイロン本体ベースを置くことで
アイロン掛け作業終了同時に押し入れなどに収納
することができる。しかも、第１のくぼみと第２
のくぼみは、これらに設置されたアイロン本体の
方向が逆になるように設定しているため、アイロ
ン掛け作業時には、必ず通電状態に立ち置きする
ことになり、その都度アイロン本体ベースは加熱
されるものである。

実施例 以下本発明の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。

アイロン本体１は、後部の立置き側面２に給電
端子３を設け、またアイロン本体ベース４を有し
ている。前記アイロン本体１を設置する給電テー
ブル５はその上面に凹状くぼみ部分６を設けてい
る。また凹状くぼみ部分６は、アイロン本体ベー
ス４とほぼ同形状の第１のくぼみ７と、アイロン
本体１の立置き側面２とほぼ同形状の第２のくぼ
み９で構成されている。第１のくぼみ７は、前記
アイロン本体ベース４を下向きにして設置したと
きに同アイロン本体ベースが嵌合するとともにこ
れを支持する支持具８，８を有する。また第１の
くぼみ９は、第１のくぼみ７内の下方に設けら
れ、かつ、前記アイロン本体１の後部を下にして
設置したときに同後部の立置き側面２が嵌合する
とともに、前記アイロン本体１の給電端子３と接
続される給電端子１０を有する。そして、前記第
１のくぼみ７と第２のくぼみ９は、これらに設置
されたアイロン本体１の方向が逆になるように設
定してある。

以上のように構成したアイロン本体１と、給電
テーブル５について使用操作を説明する。

第１図に示すようにアイロン本体１の立置き側
面２を給電テーブル５のくぼみ９に置き、給電端
子３，１０を接続させ、アイロン本体ベース４に
付設されている発熱体によりベース面を加熱す
る。この場合、アイロン本体１の立置き側面２
は、くぼみ９に案内されて給電端子どうしが合致
するようにはめ込まれるため、容易に通電させる
ことが可能であるとともに、くぼみ９および給電
端子３，１０がアイロン本体１の傾きや、転倒を
防止するよう支持する役割を果す。

次にすべてのアイロン掛け作業が終了すれば、
ただちにアイロン本体ベース４を第２図のように
支持具８，８上に置き収納する。なお、通電する
ためにアイロン本体１を置く向きと、収納するた
めに支持具８，８に置く向きを逆向きにしている
ため、アイロン掛け時は容易に収納方向に置くこ
とができない。したがつてアイロン掛け作業時に
は、必ず通電状態に立置きすることになり、その
都度アイロン本体ベース４は加熱され、アイロン
作業がコードレスで効果的に行なえるものであ
る。

発明の効果 以上のように本発明は給電テーブルに２段にわ
たる凹状くぼみ部分を設け、第２のくぼみにより
アイロン本体とテーブルの給電端子間と通電時の
確実な接続ができ、さらに給電テーブルがアイロ
ン本体を支持するように立置きすることができ
る。したがつて転倒防止のための強力な吸引力を
有する磁石が不要で容易に脱離できるため作業者
の疲労が軽減できると共に、作業終了時点で第１
のくぼみの支持具にてアイロン本体ベースを支持
しただちに安全に押し入れなどに収納することが
できるものである。しかも、第１のくぼみと第２
のくぼみは、これらに設置されたアイロン本体の
方向が逆になるように設定しているため、アイロ
ン掛け作業時には、必ず通電状態に立ち置きする
ことになり、その都度アイロン本体ベースは加熱
され、アイロン掛け作業が効果的に行えるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す給電状態を示
した断面図、第２図は収納時の状態を示した断面
図、第３図はアイロン本体の斜視図、第４図は給
電テーブルの上面図である。 １……アイロン本体、２……立置き側面、３，
１０……給電端子、４……アイロン本体ベース、
５……給電テーブル、６……凹状くぼみ部、７，
９……くぼみ、８……支持具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 後部の立置き側面に設けた給電端子およびア
   イロン本体ベースを有したアイロン本体と、上面
   に複数の凹状くぼみ部分を設けて前記アイロン本
   体を設置する給電テーブルを具備し、前記凹状く
   ぼみ部分は、前記アイロン本体ベースを下向きに
   して設置したときに同アイロン本体ベースが嵌合
   するとともにこれを支持する支持具を有する第１
   のくぼみと、この第１のくぼみ内の下方に設けら
   れ、かつ、前記アイロン本体の後部を下にして設
   置したときに同後部の立置き側面が嵌合するとと
   もに、前記アイロン本体の給電端子と接続される
   給電端子を有した第２のくぼみで構成され、さら
   に、前記第１のくぼみと第２のくぼみは、これら
   に設置されたアイロン本体の方向が逆になるよう
   に設定したアイロン。