JPH0552678U - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は冷蔵庫急冷室において、急冷室専用
送風機の取付け構造に関するもので、複雑な取付け作業
をすることなく、また組立精度向上を提供することを目
的としたものである。 【構成】 冷蔵室の棚２９と、冷蔵室，野菜室の仕切板
２５とで区画形成した急冷室３０と、急冷室３０の奥下
部にあって、仕切板２５の下部に設けた補助送風機３３
と、仕切板２５の下部に設けたダクト３２と、補助送風
機前面に設けた送風機支持板と、急冷室３０の両側壁に
設けた冷気吐出口３１で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷蔵室内に設けた急冷室の急冷室の急冷用補助送風機の取付方法に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、冷蔵室内に設けた急冷室の急冷用補助送風機の取付方法としては、たと えば実開昭６２−１２２２２８０号公報及び実公昭５５−２６９４号公報のよう なものであり、以下図３〜図４に従い説明する。

【０００３】 ２１は冷蔵庫本体で、２２は前方に開口する断熱箱体、２３は庫内を仕切る断 熱性の仕切り壁で、その上方に冷凍室２４を形成する。２５は庫内下部にあって その下方を容器２６より構成される野菜室２７とする仕切板である。

【０００４】 ２８は仕切り壁２３と仕切板２５で区画形成された冷蔵室である。２９は食品 を置く棚である。３０は棚２９と仕切板２５で区画形成した急冷室である。３１ は急冷室３０に開口する冷気吐出口、３２は仕切板２５の裏側に設けたダクト、 ３３は急冷室３０の奥下部に設置した補助送風機、３３ａは送風機支持板、，３ ３ｂは送風機支持板である。補助送風機３３は送風機支持板３３ａ，送風機支持 板３３ｂにて後部壁面３３ｃを介してビス３３ｄにより補強板３３ｅに取付けら れている。３４は冷却器、３５は送風機である。３６は冷却器３４で作成された 冷気を送風機３５により冷蔵室２８へ導くためのダクトである。

【０００５】 ３７はダクト３６の出口に設けた電動ダンパーである。３８，３９は電動ダン パー３７を経由した冷気を冷蔵室２８，急冷室３０にそれぞれ吐出する吐出口で ある。４０は電動ダンパー３７を経由した冷気を野菜室２７の方へ導くための風 路である。

【０００６】 ４２は圧縮機、４３は冷凍室温度センサ、４４は冷蔵室温度センサ、４５は急 冷スイッチである。

【０００７】 以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を簡単に説明する。冷 却器３４によって冷却された冷気は送風機３５により冷凍室２４に送り込まれ、 温度センサ４３により冷凍室２４を一定温度に保つ。

【０００８】 一方、送風機３５による冷気通風は温度センサ４４の設定値に応じて、ダクト ３６，電動ダンパ３７を介して、急冷室３０、及び冷蔵室２８に対しても行われ 、それぞれの室を冷却する。

【０００９】 ここで急冷スイッチ４５が操作されると、圧縮機４２，送風機３５，補助送風 機３３が強制運転される。冷蔵室２８に強制送風された冷気は、補助送風機３３ の運転によってダクト３２に導かれ吐出口３１から急冷室３０に強制送風され、 急冷室３０に収納された食品の急速冷却を実現させることになる。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記のような構成では、補助送風機取付けに関する部品点数が多 く、作業工程も複雑である。また、補助送風機取付部は冷蔵室と野菜室の仕切り 部であり、発泡断熱材充填時の治具押さえが不充分なため、取付け部壁面の平面 度確保が難しいといった課題を有していた。

【００１１】 本考案は上記課題に鑑み、部品点数を少なくした冷蔵庫を提供するものである 。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案の冷蔵庫は急冷室ダクトに急冷室送風機を支 持する構造を設けるといった構成を備えたものである。

【００１３】

【作用】

上記した構成によって、送風機支持のための部品を削減することができ、材料 費低減と共に組立寸法精度の向上が行える。

【００１４】

【実施例】

以下本考案の一実施例の冷蔵庫について図１〜図２に従い説明する。

【００１５】 ２５は庫内下部にあって、その下方を２６より構成される野菜室２７とする仕 切板である。３２は仕切板２５の裏側に設けたダクト、２９は食品を置く棚、３ ０は急冷室、３３は急冷室３０の奥下部に設置した補助送風機である。３３ａは 送風機支持板、３３ｃは後部壁面、３３ｄはビスである。

【００１６】 補助送風機３３は送風機支持板３３ａを介して、ダクト３２にビス３３ｄによ り固定される。また、ダクト３２は後部壁面３３ｃと当接しているため、発泡断 熱材充填時における後部壁面３３ｃの変形を防ぎ、補助送風機の取付寸法精度向 上を図れる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案は、急冷室ダクトが補助送風機取付け部材を兼ね、さらに 、庫内後部壁面と当接する構造を備えているため、部品点数削減による材料費低 減、組立て精度の向上が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における冷蔵庫の横断面図

【図２】図１の実施例における斜視図

【図３】従来例を示す冷蔵庫の縦断面図

【図４】図３の従来例における要部横断面図

【符号の説明】

２４ 冷凍室 ２５ 仕切板 ２７ 野菜室 ２８ 冷蔵室 ２９ 棚 ３０ 急冷室 ３１ 冷気吐出口 ３２ ダクト ３３ 補助送風機 ３３ａ，３３ｂ 送風機支持板 ３３ｃ 後部壁面 ３３ｄ ビス ３３ｅ 補強板 ３４ 冷却器 ３５ 送風機 ３７ 電動ダンパ ４２ 圧縮機 ４５ 急冷スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷却器で作られた冷気を冷凍室，冷蔵
   室、及び野菜室に強制送風する送風機と、冷蔵室温度に
   応じて冷蔵室への風量を調節する電動ダンパーと、前記
   冷蔵室内の棚と冷蔵室底面とで区画形成された急冷室
   と、前記急冷室の両側壁に設けた冷気吐出口と、前記急
   冷室の奥面下部に設けた補助送風機と、前記急冷室の底
   面裏に設けたダクトと、急冷スイッチと、圧縮機とから
   なり、前記急冷室壁面に設けた冷気吐出口は、前記急冷
   室の底面裏に設けたダクト、前記急冷スイッチの操作に
   より運転される補助送風機と連通させ、前記急冷室の底
   面裏に設けたダクトは、前記補助送風機の支持板を兼ね
   ると共に、室内背面側において、少なくともその一部が
   室内壁面と当接したことを特徴とする冷蔵庫。