JPH0552586U - 冷凍冷蔵装置 - Google Patents

冷凍冷蔵装置

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JPH0552586U
JPH0552586U JP100425U JP10042591U JPH0552586U JP H0552586 U JPH0552586 U JP H0552586U JP 100425 U JP100425 U JP 100425U JP 10042591 U JP10042591 U JP 10042591U JP H0552586 U JPH0552586 U JP H0552586U
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heat transfer
transfer tube
evaporator
drain pan
shaped
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俊昭 向谷
利幸 間瀬
覚 阪江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍冷蔵装置の蒸発器下部およびドレンパン
内での霜の融け残りを解消して、再結氷による機器損傷
の防止および冷凍能力の安定維持をはかる。 【構成】 ドレンパン13は、水平方向断面がU字状を
なす蒸発器10の下面に平行な水平底面15と、該水平
底面15から蒸発器10に対応するU字状に凹んでいる
傾斜溝16とが設けられ、ドレンパンヒータ14は、蒸
発器10に近接し水平に配置されるフィン付伝熱管17
と、その下方に設けられ傾斜溝16に沿い傾斜して配置
される伝熱管20とから形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水平方向断面がU字状をなす蒸発器を備えた冷凍冷蔵装置に係り、 もっと詳しくは、蒸発器の下方に設けられるドレンパンの霜の融け残りを解消し 得る冷凍冷蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸発器の下方に、ドレンパンヒータを内蔵するドレンパンを配設してなる冷凍 冷蔵装置の典型的な先行技術が、実開昭64−19885号公報に示される。こ の先行技術は図10に縦断面示される通りであって、蒸発器10の直下にドレン パンヒータ14が水平配置され、蒸発器10からデフロスト運転に伴って落下す る霜塊を加熱融解してドレンパン13に集めて排出するようになっており、ドレ ンパンヒータ14とドレンパン13の傾斜底面との間には可成りの間隙を有して いる。
【0003】 一方、図11には従来の冷凍冷蔵装置の他の例が要部断面示される。この例は 、ドレンパン13が蒸発器の下面に対し近接させて設けられ、ドレンパン13の 底面が蒸発器10の端部に設けられる管板の下端部にほぼ接するまで近付いてい て、ドレンパンヒータ14の伝熱管はドレンパン13の底面上に搭載される構成 である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図10,11に示される両例は、蒸発器10のフィン下部に付着する霜は近接 しているドレンパンヒータ14によって加熱されるので融け残りが生じないが、 図10の例では、蒸発器10から離脱した小霜塊がドレンパン13上に落下した 場合に、傾斜底面の深い個所ではドレンパンヒータ14と距離が隔たっているた めに十分に融けないで残るおそれがあり、冷凍運転の再開によって霜塊が成長し てその膨張によって伝熱板23を破損させるなどの問題があり、さらに、次に行 われるデフロスト運転の際、排水口を塞いで排水性を悪くするなどの問題も生じ る。
【0005】 一方、図11の例では、ドレンパンヒータ14の伝熱管が底面上に載せられて いるので排水性が悪くて、融けた後のドレンが流れなくて残り、冷凍運転再開後 に結氷し成長して蒸発器のフィンを破損するなどの問題が生じる。
【0006】 特に、吹出方向を三面方向の広角にとるために、水平方向断面がU字状をなす 蒸発器を使用する冷凍冷蔵装置の場合には、ドレンパンの排水方向の奥行寸法が 可成り長いために、ドレンパン底面の勾配を大きくとる必要が生じて、従来のも のでは、上述する問題点がさらに大きくなることが考えられる。
【0007】 本考案の目的は、ドレンパンヒータの加熱作用を十分に発揮させて霜塊の融け 残りを解消し、しかも、ドレンパンにおけるドレン排水を良好ならしめて、デフ ロストの信頼性を高めることによって、冷凍能力の安定維持ならびに蒸発器など の機器の損壊防止を図らせることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、水平方向断面がU字状をなして水平に配置される蒸発器10と、ド レンパンヒータ14を内蔵して蒸発器10の直下に設けられるドレンパン13と を含み、ドレンパン13は、蒸発器10の下面に平行な水平底面15と、この水 平底面15から蒸発器10に対応するU字状に凹ませ、かつ、U字状の屈曲端部 から反対側の両端部に向かって漸次深くさせた傾斜溝16とを備え、ドレンパン ヒータ14は、蒸発器10に近接して水平に配置されるU字状の伝熱管18に、 水平方向に延在するフィン19が固着されてなるフィン付伝熱管17と、このフ ィン付伝熱管17の下方に設けられ、前記傾斜溝16に沿い傾斜して配置される U字状の伝熱管20とから形成されることを特徴とする冷凍冷蔵装置である。
【0009】 本考案はまた、フィン付伝熱管17が、少なくとも一方がU字状の伝熱管18 の表面に沿う凹みを持つU字状板の2枚のフィン19,19を、前記伝熱管18 に対し上方と下方とから挟着させることによって一体に形成されることを特徴と する冷凍冷蔵装置である。
【0010】
【作用】
本考案に従えば、フィン付伝熱管17が蒸発器10の下面に接続していて、下 面との間隔を一定にして設けられる。その結果、デフロスト運転時には蒸発器1 0の下面部分を均一かつ有効に加熱して霜の融け残りをなくすることができる。 また、このフィン付伝熱管17は、ドレンパン13の水平底面にも近接しかつ間 隔を一定に保って設けることができる。従って、ドレンパン13上にも霜の融け 残りが生じることはない。
【0011】 一方、ドレンパン13にはU字状の傾斜溝16を設けてねこの傾斜溝16に沿 って伝熱管20を傾斜配置している。従って、フィン付伝熱管17によって融か されたドレンは傾斜溝16に導かれて円滑に排水され、しかも傾斜溝16は伝熱 管20によって加熱されるために、傾斜溝16内に霜塊が導かれたとしても確実 に融かされるので、ドレン排水性はすこぶる良好である。
【0012】 このようにして、蒸発器10の下部、ドレンパン13上における霜の融け残り が全然なく、かつ、ドレンの排出も万全である。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の実施例の冷凍冷蔵装置における冷却ユニットの略示正面図、図 2は同じく略示平面図である。この冷却ユニットのケーシング1は、天板2と、 中央部に吸込口6を有する下前面板3と、水平断面がU字状をなしてほぼ全面が 吹出グリル7に形成される曲面側板4と、水平断面がコ字状をなして全面が塞が れている平面側板5とを組付けることによって構成され、庫内の天井に取り付け られる。
【0014】 上記ケーシング1内には、ファン8と、該ファン8を駆動するモータ9と、蒸 発器10と、ファンガード11とが収納される。ファン8は、吸込口6の直上方 に回転軸を垂直に配置して設けられて、モータ9に軸結合しており、駆動するこ とによって吸込口6から吸込んだ庫内空気を、曲面側板4に設けられる吹出グリ ル7から吹出し、全周面のうち、平面側板5が設けられる一方向を除く三周面か ら広角範囲に風を吹出すようになっている。
【0015】 蒸発器10は、水平方向断面がU字状をなして水平に配置され、曲面側板4に 対応させて、その内側に設けられる。
【0016】 この蒸発器10はクロスフィンコイル型熱交換器からなっていて、U字管に形 成される熱交換管を、例えば2列複数段に配置して、クロスフィンを4mmピッ チで多数交差して配列するとともに、左右両端部に管板を固着してなる構造であ って、ファン8が起生する吹出空気流中に横断的に配設している。
【0017】 図3にはファンガード11が斜面視されるが、このファンガード11は水平断 面がU字状をなしていて、上下高さ寸法の上方約3/5部分11Aは金属平板に よって形成され、下方約2/5部分11Bは穴あき板たとえばエキスパンドメタ ルによって形成される複合板構造である。このファンガード11は、蒸発器10 内側面に近接して、モータ9との間に介設され、上端部が天板2に接して固定さ れて、蒸発器10の内側に垂れ下って設けられる。
【0018】 図4は図1におけるドレンパン13部の平面図であり、図5は同じく一部を断 面示する正面図であり、図6は図1における切断面線A−Aから見た断面図であ る。ドレンパン13部は、たとえば硬質合成樹脂製の成型品であって、下前面板 3の内側に設けられ、中央部分が吸込み部、周囲部分がドレンパン13に形成さ れる。吸込み部は円形の吸込口6が開口されていて、この吸込口6に吸込グリル 12が着脱可能に配設される。ドレンパン13は、蒸発器10の下面に近接対向 する面が、蒸発器10の下面に平行な水平底面15に形成されていて、該水平底 面15には、下方に凹ませてなる傾斜溝16が設けられる。
【0019】 傾斜溝16は、蒸発器10のU字状に対応するU字状に形成されて、U字状の 屈曲端部が水平底面15に対しほぼ同一レベルかもしくは僅かに凹んでいる最も 浅い部分であり、この屈曲端部から漸次深くなって、U字状の相対向する両端部 に至って最も深くなるように、テーパ底を有する溝に形成される。この最も深い 傾斜溝16の部分と同じレベルに形成される底面部にドレン排出孔21が設けら れ、図示しないがドレン排管がドレン排出孔21に接続される。
【0020】 図7および図8は、ドレンパン13に内蔵されるドレンパンヒータ14の平面 図および側面図である。ドレンパンヒータ14はそれぞれU字状をなすフィン付 伝熱管17と伝熱管20とを備える。フィン付伝熱管17は、蒸発器10の下面 に近接した平行に配置されるU字状の伝熱管18に、水平翼状に水平方向に延在 するフィン19が固着されている。一方伝熱管20は伝熱管18とほぼ同一形状 のU字状をなしていて、傾斜溝16に沿って、溝の直ぐ上にまたは一部を溝内に 臨ませて傾斜して設けられる。この場合、U字状の傾斜溝16における屈曲端部 に設けられる伝熱管20は、この部分の傾斜溝16が、水平底面15とほぼ同一 面であるために、フィン付伝熱管17に対して接触しないように、位置を若干ず らして設けられ、その他の部分は、フィン付伝熱管17の直下方に設けることが 可能である。
【0021】 ドレンパン13内に配設されるドレンパンヒータ14は、デフロスト運転時に 冷凍冷蔵装置における高圧ホットガスが送られることによって温度が上昇しヒー タとして作用する。蒸発器10のクロスフィン下部に付着している霜は、直下方 で近接しているフィン付伝熱管17によって加熱される結果、全部が融かされて 、融け残りが生じることはない。ドレンパン13上に落下した霜は伝熱管20に よって加熱融解し、傾斜溝16に導かれて円滑にドレン排出口21から排出され る。
【0022】 図9はドレンパンヒータ14におけるフィン付伝熱管17の断面図である。図 示のフィン付伝熱管17はフィン19は、伝熱管18の表面に沿う凹みを持つU 字状板の2枚のフィンから形成され、両フィン19を上下から合わせて伝熱管1 8に挟み付けて、適当なピッチで図7に示すようにねじ締め22することによっ て、一体構造のフィン付伝熱管17を構成することが可能である。なお、2枚の フィン19は一方が凹みを持つU字状板で、他方が平坦なU字状板であっても良 い。
【0023】 以上説明した実施例において、ファンガード11は、ファン8と蒸発器10と の距離が近くて、蒸発器10から吹き出る冷風に偏流が生じるのを防止するため に設けられるものであり、ファン8から蒸発器10に至る気流通路に抵抗をつけ 、ファン吹出し角度を変えて偏流を防いでいる。この場合、金属平板からなる上 方部分が偏流防止のための遮蔽板として機能し、また、下方部分のエキスパンド メタルは、蒸発器10の内側に霜が付きやすくて、この霜がデフロスト時にファ ン8側に落下するおそれがあることから、霜特に霜塊によってファン8が損傷を 受けないように、ファン保護部材として機能している。
【0024】
【考案の効果】
以上のように本考案に従えば、蒸発器10の下面に近接してねその間隔を一定 に保って設けられるフィン付伝熱管17によって、蒸発器10下部の霜は、融け 残りが無いように全量融解し、蒸発器10から離脱させることができ、デフロス トが確実に行われる。ドレンパン13上に落下した霜はフィン付伝熱管17およ び、その下方に設けられる伝熱管20によって加熱されるので、霜塊として残存 することは全くなく、融解によって生じたドレンは傾斜溝16に沿ってスムーズ に排出されるので、ドレンが滞留することがなくなり、万一傾斜溝16に氷が入 り込んでもこの伝熱管20によって融かされるので氷が残ることもなくなり、デ フロスト後の冷凍運転の際にドレンが再結氷する問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の冷凍冷蔵装置における冷却ユ
ニットの略示正面図である。
【図2】本考案の実施例の冷凍冷蔵装置における冷却ユ
ニットの略示平面図である。
【図3】図1におけるファンガード11の斜視図であ
る。
【図4】図1におけるドレンパン13部の平面図であ
る。
【図5】図1におけるドレンパン13部の一部断面示正
面図である。
【図6】図1におけるドレンパン13部のA−A線に沿
う断面図である。
【図7】図1におけるドレンパンヒータ14の平面図で
ある。
【図8】図1におけるドレンパンヒータ14の側面図で
ある。
【図9】ドレンパンヒータ14におけるフィン付伝熱管
17の断面図である。
【図10】従来の冷凍冷蔵装置例の縦断面図である。
【図11】従来の冷凍冷蔵装置の他の例の要部示断面図
である。
【符号の説明】
8 ファン 10 蒸発器 13 ドレンパン 14 ドレンパンヒータ 15 水平底面 16 傾斜溝 17 フィン付伝熱管 18 伝熱管 19 フィン 20 伝熱管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向断面がU字状をなして水平に配
    置される蒸発器10と、ドレンパンヒータ14を内蔵し
    て蒸発器10の直下に設けられるドレンパン13とを含
    み、ドレンパン13は、蒸発器10の下面に平行な水平
    底面15と、この水平底面15から蒸発器10に対応す
    るU字状に凹ませ、かつ、U字状の屈曲端部から反対側
    の両端部に向かって漸次深くさせた傾斜溝16とを備
    え、ドレンパンヒータ14は、蒸発器10に近接して水
    平に配置されるU字状の伝熱管18に、水平方向に延在
    するフィン19が固着されてなるフィン付伝熱管17
    と、このフィン付伝熱管17の下方に設けられ、前記傾
    斜溝16に沿い傾斜して配置されるU字状の伝熱管20
    とから形成されることを特徴とする冷凍冷蔵装置。
  2. 【請求項2】 フィン付伝熱管17が、少なくとも一方
    がU字状の伝熱管18の表面に沿う凹みを持つU字状板
    の2枚のフィン19,19を、前記伝熱管18に対し上
    方と下方とから挟着させることによって一体に形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵装置。
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JP2012042209A (ja) * 2011-11-28 2012-03-01 Daikin Industries Ltd 空調機の室外ユニット

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