JPH0552436U - 低差圧流体用シール装置 - Google Patents

低差圧流体用シール装置

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JPH0552436U
JPH0552436U JP11040291U JP11040291U JPH0552436U JP H0552436 U JPH0552436 U JP H0552436U JP 11040291 U JP11040291 U JP 11040291U JP 11040291 U JP11040291 U JP 11040291U JP H0552436 U JPH0552436 U JP H0552436U
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JP
Japan
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ring
rings
expander
differential pressure
pressure fluid
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Pending
Application number
JP11040291U
Other languages
English (en)
Inventor
常作 板羽
良昭 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 極低温使用時シールリングの合い口間隙が周
方向に大となって、シール性能が低下することに着目
し、これを解決すること。 【構成】 対のPTFEのリング8の合い口をずらして
配し、バックシールリング9の合い口も揃ないようにす
る。補助リング3を、リング8の側面にエキスパンダリ
ング4、4′を用いて密接させ、リング8の浮き上りを
防止し、リング8のリング溝6の側面への接触を確保す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ピストンやディスプレーサに用いられる低差圧流体用のシール装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
往復動するピストンやディスプレーサに組込まれ、該ピストンやディスプレー サとシリンダ内周面との間のシールをなす装置としては、無潤滑タイプにして低 差圧流体の場合、ポリテトラフルオロエチレン製のステップカットタイプの合口 形状を有するシールリングと該リングの内周面に接し、外周方向へ張り出させる 、板エキスパンダーリングが用いられている。
【0003】 この例を図4と図5を用いて説明する。図4に示す例は、冷凍機の一例である が、ピストン1aによって圧縮された作動ガスは、パイプ2aを介して、冷却シ リンダ3a内に入り、ディスプレーサ4a内の蓄冷器5aを通って冷却シリンダ 3a内の一方の室6aへと抜ける。この際、ディスプレーサ4aを下降させると 、作動ガスはポート7aより噴出して、断熱膨張して低温となる。即ち、室6a が低温空間となり、コールドヘッドを用いてこの低温を取り出す。このような働 きをする冷凍機に用いられる作動ガスが蓄冷器5aを通らずに冷却空間6aに圧 縮部8aから流出しないようにシールリング9aを用いる。
【0004】 シールリング9aは、ディスプレーサ4aの外周面に設けた溝内に配され、そ の合い口部形状をステップカットタイプとさせている。又、作動ガスへの潤滑オ イルの混入による性能劣化を防ぐため、冷却シリンダー3a内は無潤滑となって おり、ポリテトラフルオロエチレン(PTFEという)等の樹脂でシールリング 9aを形成している。
【0005】 又、該シールリングの内周面に接し、シールリングをシリンダ内周面方向に張 り出させる板エキスパンダリング10aをシールリング9aに組合せる。
【0006】 別の例として、シールリング9aの内周面に斜面部を作り、該斜面部にコイル スプリングを配置させることも、実開昭55−94440号公報に教示される如 く、可能である。
【0007】 実開平2−469号公報に開示される例は、ダブルアングルカット或いは両面 段付タイプの合い口形状を有するPTFE製のリンク本体の内周側に斜面部を設 け、この斜面部にエキスパンダリングを配する。このエキスパンダリングがリン グ本体をシリンダ内周面方向とリング溝側面方向に圧接し、シール効果を高める 働きをする。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述した如き従来例は、シール性を向上させるための手段として開発されたも ので、比較的常温に近い温度でのシール性能、並びに低温域でも初期性能として のシール性能は確認されている。
【0009】 しかしながら、たとえば、圧力0.2−0.35kg/cm2 、雰囲気温度−10 0±10℃、回転数150rpm 、使用ガスN2の条件で使用すると、初期性能とし て0.5リットル/min のガス漏れが、1万時間の使用時には4.0リットル/ min のガス漏れを示す。さらに、雰囲気温度−180±10℃に下げて長時間使 用すると、4.0リットル/min 以上のガス漏れが生じ、冷却効果が著しく低下 する。
【0010】 このように公知例は、極低温で長時間使用に不向きとなっている。 それ故に、本考案は、前述した如き公知例の不具合を解消させることを解決す べき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本考案は、前述した課題を解決するために、極低温使用時、合い口間隙寸法が 周方向に大となり、ガス漏れが多くなることに着目し、合い口間隙寸法が大とな ってもガス漏れが初期性能と同じくらいとなる手段を採用する。
【0012】 より具体的には、本考案は、ストレートカットの合い口形状を有し且つ軸方向 に重ねた合成樹脂製の対のリング、該リングの内周側に位置する合成樹脂製のバ ックシールリング、および該バックシールリングの内周側に位置するバネリング とを含むメインリングと; 前記メインリングの一側面に接し且つ反対側の側面に斜面部を有する合成樹脂 製の補助リングと、および 該斜面部に着座するエキスパンダリングとを有し、 前記対のリングと前記バックシールリングの合い口が互いにずれるよう配され 、前記メインリングと前記補助リングの外周面がシリンダ内周面に接し、さらに 、前記エキスパンダリングが前記補助リングを半径方向外方および前記メインリ ング方向に附勢する低差圧流体用シール装置を提供する。 好ましくは、合成樹脂がポリテトラフルオロエチレンにして、エキスパンダリ ングの断面が円形又は矩形にして、又、補助リングの外周面がシリンダ内周面に 接し、又該外周面に凹部が形成される。
【0013】
【作用】
このような構成により極低温雰囲気運転により合い口隙間が増加しても各リン グのお互いの合い口隙間は揃わないため、合い口部からのガス洩れを防止できる と共に、しかも運転中メインリングの溝内での浮き上がりがなく、リング背面側 からのガスもれも無いため安定したシール性能が得られる。
【0014】
【実施例】
図1に示す低差圧流体用シール装置1の例は、基本的には、メインリング2、 補助リング3、およびエキスパンダリング4とからなる。該装置1は、ディスプ レーサ或いはピストン5のリング溝6内に納められ、メインリング2の外周面が シリンダ内周面7に摺接する。
【0015】 メインリング2は、ストレートカット合い口を有するポリテトラフルオロエチ レン(PTFE)製の対のリング8を軸方向に重ね、その内周側にPTFE製の バックシールリング9と金属製のバネリング10を配した構成とする。 対のリングの合い口は好ましくは、180度ずらした関係とし、バックシール リング9とバネリング10との合い口も対のリング8と合い口間に位置するよう にし、使用中、各合い口が揃うことのないようにする。勿論、必要なら回り止め をなし、各合い口関係が互いに90度ずつずれるようにしてもよい。
【0016】 補助リング3は、対のリング8と、バックシールリング9と、バネリング10 の各側面と接する側面と、内周側に設けた斜面部11とを有し、合い口はストレ ートカット、段付、ダブルアングル、その他の形状のものでよい。補助リング3 の外周面は、シリンダ内周面7に接する。
【0017】 補助リング3の斜面部11に、金属製のエキスパンダリング4を配す。エキス パンダリング4は、リング溝6の側面に接し、補助リング3を軸線方向下向きに 押す。このため、対のリング8は、リング溝6内での浮き上りが防止され、ガス がリング溝6を迂回しない。
【0018】 図2に示す例は、図1の例とエキスパンダリング4、4′の断面形状を異にす る。図1の例は、断面円形のバネ線を、図2の例は、断面矩形のバネ線をエキス パンダリング4、4′として用いる以外、図2の例は図1の例と同じなので説明 は省略する。
【0019】 図3に示す例は、補助リング3′の外周面に凹部を形成した以外、図1の例と 同じなので説明を省略する。 補助リング3、3′の使用目的は、メインリング2の浮き上りを防止させるこ とにあるが、補助リング3、3′の外周面をエキスパンダリング4、4′により シリンダ内周面7に圧接させる構成とするが、その時発生する摺動抵抗を緩和さ せる。
【0020】
【効果】
従来の技術の項で記した条件であって、雰囲気温度を、−100℃±10℃と −180℃±10℃の2条件で、1万時間の長時間運転をしたが、本考案による シール装置は、0.5リットル/min 以下のガス漏れを示したに過ぎなかった。 明らかに、シール性能の向上が本考案で可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の断面図である。
【図2】本考案の別の例の断面図である。
【図3】本考案の一例のシール装置が適用可能な例を示
す図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】従来例のメインシール断面図である。
【符号の説明】
2 メインシール 3、3′ 補助リング 4、4′ エキスパンダリング 5 ピストン 6 リング溝 7 シリンダ内周面 8 リング 9 バックシールリング 10 段部 11 斜面部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレートカットの合い口形状を有し且
    つ軸方向に重ねた合成樹脂製の対のリング、該リングの
    内周側に位置する合成樹脂製のバックシールリング、お
    よび該バックシールリングの内周側に位置するバネリン
    グとを含むメインリングと;前記メインリングの一側面
    に接し且つ反対側の側面に斜面部を有する合成樹脂製の
    補助リングと、および該斜面部に着座するエキスパンダ
    リングとを有し、 前記対のリングと前記バックシールリングの合い口が互
    いにずれるよう配され、前記メインリングと前記補助リ
    ングの外周面がシリンダ内周面に接し、さらに、前記エ
    キスパンダリングが前記補助リングを半径方向外方およ
    び前記メインリング方向に附勢する低差圧流体用シール
    装置。
  2. 【請求項2】 前記対のリング、前記バックシールリン
    グと前記補助リングとがポリテトラフルオロエチレン製
    にし、前記エキスパンダリングが断面円形又は矩形の金
    属製リングからなる請求項1の低差圧流体用シール装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エキスパンダリングがピストンのリ
    ング溝の側面に接する請求項2の低差圧流体用シール装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補助リングの外周面に環状の凹部を
    設けている請求項3の低差圧流体用シール装置。
JP11040291U 1991-12-17 1991-12-17 低差圧流体用シール装置 Pending JPH0552436U (ja)

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JP11040291U Pending JPH0552436U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 低差圧流体用シール装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342972A (ja) * 2006-08-10 2006-12-21 Ntn Corp シール部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342972A (ja) * 2006-08-10 2006-12-21 Ntn Corp シール部材
JP4638397B2 (ja) * 2006-08-10 2011-02-23 Ntn株式会社 シール部材

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