JPH0552288U - スクロールコンプレッサ - Google Patents

スクロールコンプレッサ

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JPH0552288U
JPH0552288U JP10395991U JP10395991U JPH0552288U JP H0552288 U JPH0552288 U JP H0552288U JP 10395991 U JP10395991 U JP 10395991U JP 10395991 U JP10395991 U JP 10395991U JP H0552288 U JPH0552288 U JP H0552288U
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JP
Japan
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case
scroll
pressure chamber
space
refrigerant
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Application number
JP10395991U
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English (en)
Inventor
克明 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication of JPH0552288U publication Critical patent/JPH0552288U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スクロールコンプレッサにおいて、騒音や振動
の低減、旋回運動に対する負荷の低減による性能向上、
部品点数の減少および構成簡単化による加工や組立て等
の工数低減、低コスト化等を図る。 【構成】密閉ケース21内の上部に固定スクロール23
とその下面に組合って圧縮室26を形成する旋回スクロ
ール27とからなる圧縮要素28を設ける。ケース21
内の下部に、旋回スクロール27を駆動する電動要素2
9を設ける。電動要素29の口出線31を上方に延在さ
せ、圧縮要素28の周縁支持用の支持枠22を介し、ケ
ース壁の上部に気密に取付けた入力端子32に接続す
る。支持枠22に中継端子33を気密に取付ける。中継
端子33によって口出線31の途中を接続構造とする。
ケース21内の空間を上下に密閉的に仕切り、ケース2
1内の下側空間35を冷媒吸込用の低圧室、上側空間3
4の全体を冷媒吐出用の高圧室とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は冷凍サイクル装置等に適用されるスクロールコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスクロールコンプレッサとして、例えば図2に示す構成のもの が知られている。
【0003】 すなわち、密閉ケース1内の上部に圧縮要素2として、固定スクロール3とそ の下面に組合って圧縮室4を形成する旋回スクロール5とが設けられ、またケー ス1内の下部には、旋回スクロール4をシャフト6を介して駆動する電動要素7 が設けられている。
【0004】 固定スクロール3は、この固定スクロール3の周縁部をケース1内に固定する 支持枠8とともに、ケース1内の空間を上下に略二分している。
【0005】 二分された空間のうち、下側空間9は電動要素7の収納および冷媒吸込のため の空間とされ、この下側空間9に臨むケース壁に吸込配管10が接続されている 。
【0006】 また、上側空間11は冷媒吐出側空間とされ、その一部に、固定スクロール3 の中心部にあけた上向きの冷媒吐出孔12と連通する高圧室13が区画形成され ている。すなわち、高圧室13は固定スクロール3の上面に冠状のマフラ14を ボルト等の連結具15によって固定することにより形成され、この高圧室13に 固定スクロール3の冷媒吐出孔12と、ケース壁および固定スクロール3を貫通 する吐出配管16とが連通している。
【0007】 そして、電動要素7の駆動によって旋回スクロール5が水平面上で公転運動し 、これにより吸込配管10から冷媒が流入して圧縮室4に外周側から吸込まれ、 中心側に向かって圧縮された後、固定スクロール3の中心部の吐出孔12から高 圧室13内に上向きに吐出され、その後、水平方向に向きを変えて吐出配管16 からケース1の外方に送られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のスクロールコンプレッサでは、電動要素7の口出線17が、 ステータ7aのコイルエンド部から上方に延在し、固定スクロール3および支持 枠8に設けた孔18,19を貫通して、ケース壁の上部に気密に取付けた入力端 子20に接続されている。
【0009】 このような構成では、下側空間9と上側空間11とが固定スクロール3および 支持枠8の孔18,19によって連通状態となるため、ケース1内の略全域が低 圧とされている。
【0010】 そこで上述したように、冷媒吐出用の高圧室13をマフラ14等によって上側 空間11内に区画形成しているのであるが、これに起因して種々の問題が生じて いる。
【0011】 すなわち、マフラ14等によって高圧室13を構成する場合には、その高圧室 13の容積に一定の制約を受ける。このため、高圧室13の容積を必ずしも十分 に設定できず、その結果、狭い空間に圧縮空気が吹出されることになり、ある運 転周波数で脈動が大きくなって騒音が発生したり、冷凍サイクルを形成する配管 に振動による悪影響が及ぶ場合がある。
【0012】 また、高圧室13の容積の制約により、吐出冷媒のガス圧力が過大となって、 旋回スクロール5に対する旋回運動への負荷が大きくなり、性能低下をきたす場 合がある。
【0013】 さらに、高圧室13を形成するマフラ14や、このマフラ14を固定スクロー ル3に取付けるボルト等の連結具15が必要となり、部品点数の増大、構成の複 雑化等を招くとともに、加工や組立て等の製作工数が多くなり、それだけコスト も高くなる。
【0014】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、高圧室の容積を拡大して圧 縮冷媒の脈動を抑制し、騒音や振動の低減が図れるとともに、旋回運動に対する 負荷を低減して性能向上も図れ、さらに部品点数の減少および構成の簡単化等に より加工や組立て等の工数低減ひいては低コスト化等も図れるスクロールコンプ レッサを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本考案は、密閉ケース内の上部に、固定スクロー ルとその下面に組合って圧縮室を形成する旋回スクロールとからなる圧縮要素を 設けるとともに、前記ケース内の下部に、前記旋回スクロールを駆動する電動要 素を設け、この電動要素の口出線を上方に延在させて、前記圧縮要素の周縁支持 用の支持枠を介し、ケース壁の上部に気密に取付けた入力端子に接続したスクロ ールコンプレッサにおいて、前記支持枠に中継端子を気密に取付けるとともに、 この中継端子によって前記口出線の途中を接続構造とすることにより、前記ケー ス内の空間を上下に密閉的に仕切り、ケース内の下側空間を冷媒吸込用の低圧室 、上側空間の全体を冷媒吐出用の高圧室としたことを特徴とする。
【0016】
【作用】
本考案によると、電動要素の口出線を、圧縮要素の支持枠に気密に取付けた中 継端子を介して接続する構成としたので、支持枠に上側空間と下側空間とを連通 する口出線挿通用の孔が形成されず、したがって両空間を密封状態で仕切ること が可能となる。
【0017】 そして、固定スクロールの上側空間の全体を冷媒吐出用の高圧室としたことに より、マフラ等で高圧室を区画形成する従来のスクロールコンプレッサに比して 、高圧室の容積が拡大できるようになる。
【0018】 したがって、圧縮冷媒の脈動抑制が容易となり、騒音の低減や、冷凍サイクル 構成用配管等への振動等による悪影響の防止が図れる。
【0019】 また、圧縮冷媒が吹出す高圧室の容積が拡大できることから、旋回スクロール の旋回運動に対する負荷が低減でき、したがってコンプレッサ性能の向上も図れ る。
【0020】 さらに、マフラや連結具等が不要になるため、部品点数が減少できるとともに 、その取付けの必要もないので固定スクロールの形状も簡単化でき、したがって 加工や組立て等の製作工数の低減、ひいては低コスト化等も図れる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1を参照して説明する。
【0022】 本実施例のスクロールコンプレッサでは、密閉ケース21が、例えば高さ寸法 の小さいアッパケース21aと、高さ寸法の大きいロアケース21bとの嵌合に より構成され、嵌合部の内側に形成された段部21cの上に支持枠22が載置さ れている。支持枠22のケース21への接合部は、例えば粘着性シール材によっ て気密状態に塞がれている。
【0023】 支持枠22の下面には、固定スクロール23の周縁部上面がシール部材24を 介して接合され、ボルト等の連結具25によって締結されて気密接合状態で固定 支持されている。
【0024】 そして、固定スクロール23の下面側に圧縮室26を形成する旋回スクロール 27が組合い、これにより圧縮要素28が構成されている。
【0025】 旋回スクロール27は、ケース21の下部に設けられた電動要素29のロータ 29aに、クランク部30aを有するシャフト30を介して連結され、オルダム リング31により自転を規制されて水平面上で公転運動を行うようになっている 。
【0026】 電動要素29は、ステータ29b上端のコイルエンド部29cから上方に延在 する口出線31を有し、この口出線31は支持枠22を介し、アッパケース21 aの側壁に気密に取付けられた密封端子としての入力端子32に接続されている 。
【0027】 ところで、支持枠22には、口出線31の途中を接続構造とする中継端子33 が気密に取付けられている。すなわち、口出線31は、支持枠22に対して上側 部分31aと下側部分31bとに分かれ、それぞれ端部に接続端子31c,31 dが設けられている。そして、各接続端子31c,31dを支持枠22の中継端 子33に接続することにより、ケース21内の空間を上下に密閉的に仕切る状態 で口出線31が通された構成となっている。
【0028】 この中継端子33と前記のシール部材24とにより、ケース21内の空間が上 側空間34と下側空間35とに密閉的に仕切られている。
【0029】 そして、ケース21内の上側空間34の全体が冷媒吐出用の高圧室とされ、固 定スクロール23中心部の吐出孔36と、アッパケース21aの側壁に接続した 吐出配管37とに連通している。
【0030】 また、下側空間35は冷媒吸込用の低圧室とされ、ロアケース21bの側壁に 接続した吸込配管38に連通している。
【0031】 しかして、電動要素29の駆動によって旋回スクロール27を水平面上で公転 運動させれば、吸込配管38から冷媒が流入して圧縮室26に外周側から吸込ま れ、中心側に向かって圧縮された後、固定スクロール23の中心部の吐出孔36 から高圧室としての上側空間34内に上向きに吐出され、充満して一定以上の圧 力となって吐出配管37からケース21の外方に送られる。
【0032】 このような構成の本実施例によれば、電動要素29の口出線31が、固定スク ロール23の支持枠22に気密に取付けた中継端子33を介して接続されている ので、上側空間34と下側空間35とは、互いに密封状態で仕切られる。
【0033】 そして、固定スクロール23の上側空間34の全体が冷媒吐出用の高圧室とさ れているので、マフラ等で高圧室を区画形成する従来のスクロールコンプレッサ に比して、高圧室の容積が拡大できる。
【0034】 したがって、圧縮冷媒の脈動抑制が容易となり、騒音の低減や、冷凍サイクル 構成用配管である吐出配管37や吸込配管38等への振動等による悪影響が生じ ない。
【0035】 また、圧縮冷媒が吹出す高圧室としての上側空間34の容積が拡大できること から、旋回スクロール23の旋回運動に対する負荷が低減でき、したがってコン プレッサ性能の向上も図れる。
【0036】 さらに、従来の構成と異なり、マフラや連結具等が不要であるため、部品点数 が減少できるとともに、その取付けの必要もないので固定スクロール23の形状 も簡単化でき、したがって加工や組立て等の製作工数の低減、ひいては低コスト 化等も図れる。
【0037】 なお、以上の実施例では、圧縮要素28の固定スクロール23を支持枠22で 支持する構成を示したが、本考案はこれに限らず、種々の構成のものに適用する ことが可能である。例えば、圧縮要素28の一構成部材であるステータ支持用フ レーム39を支持枠22で支持し、このフレーム39に固定スクロール23を支 持する構成のもの等についても適用することができる。
【0038】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、電動要素の口出線を圧縮要素の支持枠部位で気 密な中継端子を介して接続し、支持枠の上下空間を密封状態で仕切るとともに、 固定スクロールの上側空間の全体を冷媒吐出用の高圧室としたことにより、高圧 室の容積が拡大でき、したがって圧縮冷媒の脈動抑制が容易となり、騒音の低減 や、冷凍サイクル構成用配管等への振動等による悪影響の防止が図れるとともに 、高圧室の容積拡大により、旋回運動に対する負荷を低減してコンプレッサ性能 の向上も図れる。
【0039】 また、従来用いられていたマフラや連結具等が不要になるため、部品点数が減 少できるとともに、その取付けの必要もないので固定スクロールの形状も簡単化 でき、したがって加工や組立て等の製作工数の低減、ひいては低コスト化等も図 れる等、多大な効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
21 ケース 22 支持枠 23 固定スクロール 26 圧縮室 27 旋回スクロール 28 圧縮要素 29 電動要素 31 口出線 32 入力端子 33 中継端子 34 上側空間(高圧室) 35 下側空間(低圧室)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内の上部に、固定スクロール
    とその下面に組合って圧縮室を形成する旋回スクロール
    とからなる圧縮要素を設けるとともに、前記ケース内の
    下部に、前記旋回スクロールを駆動する電動要素を設
    け、この電動要素の口出線を上方に延在させて、前記圧
    縮要素の周縁支持用の支持枠を介し、ケース壁の上部に
    気密に取付けた入力端子に接続したスクロールコンプレ
    ッサにおいて、前記支持枠に中継端子を気密に取付ける
    とともに、この中継端子によって前記口出線の途中を接
    続構造とすることにより、前記ケース内の空間を上下に
    密閉的に仕切り、ケース内の下側空間を冷媒吸込用の低
    圧室、上側空間の全体を冷媒吐出用の高圧室としたこと
    を特徴とするスクロールコンプレッサ。
JP10395991U 1991-12-17 1991-12-17 スクロールコンプレッサ Pending JPH0552288U (ja)

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JP10395991U JPH0552288U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 スクロールコンプレッサ

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JPH0552288U true JPH0552288U (ja) 1993-07-13

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ID=14367935

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JP10395991U Pending JPH0552288U (ja) 1991-12-17 1991-12-17 スクロールコンプレッサ

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