JPH05187365A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH05187365A JPH05187365A JP220292A JP220292A JPH05187365A JP H05187365 A JPH05187365 A JP H05187365A JP 220292 A JP220292 A JP 220292A JP 220292 A JP220292 A JP 220292A JP H05187365 A JPH05187365 A JP H05187365A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクロール圧縮機のフレームと固定スクロー
ルの接合面での高圧側ガスの吸入室への漏れ防止をする
ことができるスクロール圧縮機を提供することにある。 【構成】 フレーム又は固定スクロールの接合面形状
を、フレームの密閉容器への締結時の歪を考慮した形状
とすることで両者の接合面が密着し、有効なシール面を
確保できるようにした構成である。 【効果】 これにより、高圧側ガスの吸入室への漏れが
防止できる。
ルの接合面での高圧側ガスの吸入室への漏れ防止をする
ことができるスクロール圧縮機を提供することにある。 【構成】 フレーム又は固定スクロールの接合面形状
を、フレームの密閉容器への締結時の歪を考慮した形状
とすることで両者の接合面が密着し、有効なシール面を
確保できるようにした構成である。 【効果】 これにより、高圧側ガスの吸入室への漏れが
防止できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機、冷凍機な
どに使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
どに使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来のスクロール圧縮機の一例を
示す断面図であり、図において、１は固定スクロール、
１ａは固定スクロール１とフレーム４との接合面、２は
揺動スクロール、３は固定スクロール１と揺動スクロー
ル２とで形成される圧縮室で圧縮された流体を吐出する
吐出口である。フレーム４は密閉容器５に接合され、円
筒状の接合面４ａにより高圧室６と低圧室７とを分割し
ている。また、フレーム接合面４ｂと固定スクロール接
合面１ａとが密着することにより、高圧室６の吐出ガス
が吸入室８へ侵入するのを防いでいる。
示す断面図であり、図において、１は固定スクロール、
１ａは固定スクロール１とフレーム４との接合面、２は
揺動スクロール、３は固定スクロール１と揺動スクロー
ル２とで形成される圧縮室で圧縮された流体を吐出する
吐出口である。フレーム４は密閉容器５に接合され、円
筒状の接合面４ａにより高圧室６と低圧室７とを分割し
ている。また、フレーム接合面４ｂと固定スクロール接
合面１ａとが密着することにより、高圧室６の吐出ガス
が吸入室８へ侵入するのを防いでいる。
【０００３】９はクランク軸であって、このクランク軸
９はフレーム４の軸受４ｃ及びサブフレーム１０により
軸支され、電動機回転子１１及び電動機固定子１２によ
る駆動力を揺動スクロール２へ伝達する。１３は軸受及
び摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプ要素、１４は
オルダムリングである。
９はフレーム４の軸受４ｃ及びサブフレーム１０により
軸支され、電動機回転子１１及び電動機固定子１２によ
る駆動力を揺動スクロール２へ伝達する。１３は軸受及
び摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプ要素、１４は
オルダムリングである。
【０００４】次に上記スクロール圧縮機の動作について
説明する。上記電動機回転子１１、電動機固定子１２に
より生ずる駆動力によりクランク軸９が回転し、オルダ
ムリング１４を介して揺動スクロール２が自転しないで
公転する揺動運動を行う。これにより固定スクロール１
と揺動スクロールとの間に形成された吸入室８は、低圧
室７内に満たされた低圧側のガスを吸込み、このガスを
次第に圧縮し、吐出口３から高圧室６内へ吐出させる。
説明する。上記電動機回転子１１、電動機固定子１２に
より生ずる駆動力によりクランク軸９が回転し、オルダ
ムリング１４を介して揺動スクロール２が自転しないで
公転する揺動運動を行う。これにより固定スクロール１
と揺動スクロールとの間に形成された吸入室８は、低圧
室７内に満たされた低圧側のガスを吸込み、このガスを
次第に圧縮し、吐出口３から高圧室６内へ吐出させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のス
クロール圧縮機では、フレーム４の接合面４ａと密閉容
器５は、高圧室６と低圧室７とを分割しシールするた
め、絞り嵌めとする必要がある。この締め付け力によ
り、固定スクロール１との接合面であるフレーム４の接
合面４ｂは、図８に示すように外周側が高く、内側に漸
次低く傾斜するように変形する。そのため、図９に示す
ように固定スクロール接合面１ａは平坦であるため、組
付時にフレーム４の接合面４ｂと、固定スクロール接合
面１ａとは線接合状態となり、十分なシール面を確保で
きず、高圧室６の高圧ガスが吸入室８へ漏れて、性能が
低下する問題点があった。
クロール圧縮機では、フレーム４の接合面４ａと密閉容
器５は、高圧室６と低圧室７とを分割しシールするた
め、絞り嵌めとする必要がある。この締め付け力によ
り、固定スクロール１との接合面であるフレーム４の接
合面４ｂは、図８に示すように外周側が高く、内側に漸
次低く傾斜するように変形する。そのため、図９に示す
ように固定スクロール接合面１ａは平坦であるため、組
付時にフレーム４の接合面４ｂと、固定スクロール接合
面１ａとは線接合状態となり、十分なシール面を確保で
きず、高圧室６の高圧ガスが吸入室８へ漏れて、性能が
低下する問題点があった。
【０００６】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、固定スクロールとフレームの接合
面に有効なシール面を確保し、性能の良好なスクロール
圧縮機を得ることを目的としている。
めになされたもので、固定スクロールとフレームの接合
面に有効なシール面を確保し、性能の良好なスクロール
圧縮機を得ることを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次のような構成にしてある。すなわち、固定スクロ
ールと、この固定スクロールに組合わされた揺動スクロ
ールとを、電動機と共に密閉容器内に収納し、且つこの
密閉容器内を吐出圧力空間と吸入圧力空間とに分割する
フレームを密閉容器内に設け、且つこのフレームに軸受
を介して支持されると共に、前記揺動スクロールと係合
するクランク軸を設け、このクランク軸を前記電動機に
よって駆動させて前記揺動スクロールを揺動運動させ、
前記固定スクロールと揺動スクロールとの間で形成され
た圧縮室で流体を圧縮し吐出させるようにしたスクロー
ル圧縮機において、接合する前記フレームの接合面と固
定スクロールの接合面とのどちらか一方の接合面を、外
周側から内側に漸次傾斜するように形成し、密閉容器内
へのフレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接
合面が面接合するようにした構成である。
に、次のような構成にしてある。すなわち、固定スクロ
ールと、この固定スクロールに組合わされた揺動スクロ
ールとを、電動機と共に密閉容器内に収納し、且つこの
密閉容器内を吐出圧力空間と吸入圧力空間とに分割する
フレームを密閉容器内に設け、且つこのフレームに軸受
を介して支持されると共に、前記揺動スクロールと係合
するクランク軸を設け、このクランク軸を前記電動機に
よって駆動させて前記揺動スクロールを揺動運動させ、
前記固定スクロールと揺動スクロールとの間で形成され
た圧縮室で流体を圧縮し吐出させるようにしたスクロー
ル圧縮機において、接合する前記フレームの接合面と固
定スクロールの接合面とのどちらか一方の接合面を、外
周側から内側に漸次傾斜するように形成し、密閉容器内
へのフレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接
合面が面接合するようにした構成である。
【０００８】また、固定スクロールと、この固定スクロ
ールに組合わされた揺動スクロールとを、電動機と共に
密閉容器内に収納し、且つこの密閉容器内を吐出圧力空
間と吸入圧力空間とに分割するフレームを密閉容器内に
設け、且つこのフレームに軸受を介して支持されると共
に、前記揺動スクロールと係合するクランク軸を設け、
このクランク軸を前記電動機によって駆動させて前記揺
動スクロールを揺動運動させ、前記固定スクロールと揺
動スクロールとの間で形成された圧縮室で流体を圧縮し
吐出させるようにしたスクロール圧縮機において、前記
固定スクロールの接合面を平坦面に形成すると共に、こ
の固定スクロールの接合面の近傍に柔構造部を形成し、
密閉容器内へのフレームと固定スクロールとの組み込み
時に、この柔構造部の弾性変形により固定スクロールの
接合面がフレームの接合面に面接合するようにした構成
でもある。
ールに組合わされた揺動スクロールとを、電動機と共に
密閉容器内に収納し、且つこの密閉容器内を吐出圧力空
間と吸入圧力空間とに分割するフレームを密閉容器内に
設け、且つこのフレームに軸受を介して支持されると共
に、前記揺動スクロールと係合するクランク軸を設け、
このクランク軸を前記電動機によって駆動させて前記揺
動スクロールを揺動運動させ、前記固定スクロールと揺
動スクロールとの間で形成された圧縮室で流体を圧縮し
吐出させるようにしたスクロール圧縮機において、前記
固定スクロールの接合面を平坦面に形成すると共に、こ
の固定スクロールの接合面の近傍に柔構造部を形成し、
密閉容器内へのフレームと固定スクロールとの組み込み
時に、この柔構造部の弾性変形により固定スクロールの
接合面がフレームの接合面に面接合するようにした構成
でもある。
【０００９】更には、固定スクロールの接合面を平坦面
状に形成すると共に、前記フレームの接合面を、外周側
から内側に漸次隆起傾斜するように形成し、密閉容器内
へのフレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接
合面が面接合するようにした構成でもある。
状に形成すると共に、前記フレームの接合面を、外周側
から内側に漸次隆起傾斜するように形成し、密閉容器内
へのフレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接
合面が面接合するようにした構成でもある。
【００１０】
【作用】上記のような各々構成により、本発明によるス
クロール圧縮機は、フレームと固定スクロールとの接合
面形状を、フレームと密閉容器との締結歪を考慮して成
形したので、フレームと固定スクロールの組付時に、両
者の接合面形状が一致して、良好なシール面を得られ
る。
クロール圧縮機は、フレームと固定スクロールとの接合
面形状を、フレームと密閉容器との締結歪を考慮して成
形したので、フレームと固定スクロールの組付時に、両
者の接合面形状が一致して、良好なシール面を得られ
る。
【００１１】
実施例１．以下、本発明の実施例を図について説明す
る。尚、前記従来と同一の構成部分については詳細な説
明を省略し、前記従来と同一の構成部分についての図中
符号は前記説明と同一符号とする。
る。尚、前記従来と同一の構成部分については詳細な説
明を省略し、前記従来と同一の構成部分についての図中
符号は前記説明と同一符号とする。
【００１２】そこで、図１は本発明の一実施例による固
定スクロールの断面図であり、１ａは固定スクロール１
のフレーム４との接合面である。この接合面１ａは、外
周側から内側に図示のように漸次下降傾斜するように形
成されている。また、図８に示すように単体部品状態で
接合面４ｂが平坦なフレーム４を、密閉容器５に絞り嵌
めて締結すると、フレーム４は密閉容器５との接合面４
ａに圧縮力を受ける。その為、この図の実線で示したよ
うに変形する。この変形により、フレーム４の接合面４
ｂは変位し、図示のように外周側が高く、内側が低くな
るように傾斜する。この変形量を見込んで、前記図１に
示すように、固定スクロール１の接合面１ａを、外周側
から内側に漸次下降傾斜するように形成しておけば、図
２に示すように締結時により両接合面１ａ、４ｂは面接
合し、良好なシール面を得ることができ、高圧室６の吐
出ガスが吸入室８内へ侵入するのを防止することができ
る。したがって、ガス漏れによる圧縮機性能の低下を防
止し、良好な性能のスクロール圧縮機を得ることができ
る。
定スクロールの断面図であり、１ａは固定スクロール１
のフレーム４との接合面である。この接合面１ａは、外
周側から内側に図示のように漸次下降傾斜するように形
成されている。また、図８に示すように単体部品状態で
接合面４ｂが平坦なフレーム４を、密閉容器５に絞り嵌
めて締結すると、フレーム４は密閉容器５との接合面４
ａに圧縮力を受ける。その為、この図の実線で示したよ
うに変形する。この変形により、フレーム４の接合面４
ｂは変位し、図示のように外周側が高く、内側が低くな
るように傾斜する。この変形量を見込んで、前記図１に
示すように、固定スクロール１の接合面１ａを、外周側
から内側に漸次下降傾斜するように形成しておけば、図
２に示すように締結時により両接合面１ａ、４ｂは面接
合し、良好なシール面を得ることができ、高圧室６の吐
出ガスが吸入室８内へ侵入するのを防止することができ
る。したがって、ガス漏れによる圧縮機性能の低下を防
止し、良好な性能のスクロール圧縮機を得ることができ
る。
【００１３】実施例２．図３は本発明の他の実施例を示
す固定スクロール１の断面図である。接合面１ａは平坦
面に形成されており、接合面１ａの近傍に、スリット１
ｂを設けている。このスリット１ｂにより、接合面１ａ
は柔構造部となり、図４に示すように、フレーム４との
締結時に弾性変形を起こす。このフレーム４は、単体部
品状態では接合面４ｂは平坦である。そして、密閉容器
５への固定スクロール１の締結によって、固定スクロー
ル１は上記のように弾性変形を起こし、その接合面１ａ
は、外周側から内側にかけて低くなるように傾斜変形を
する。したがって、フレーム４との締結時のボルトの締
付け力により、固定スクロール１の接合面１ａは、フレ
ーム４の接合面４ｂに当接するように弾性変形し、固定
スクロール１の接合面１ａと、フレーム４の接合面４ｂ
とは面接合して良好なシール面を形成することになる。
す固定スクロール１の断面図である。接合面１ａは平坦
面に形成されており、接合面１ａの近傍に、スリット１
ｂを設けている。このスリット１ｂにより、接合面１ａ
は柔構造部となり、図４に示すように、フレーム４との
締結時に弾性変形を起こす。このフレーム４は、単体部
品状態では接合面４ｂは平坦である。そして、密閉容器
５への固定スクロール１の締結によって、固定スクロー
ル１は上記のように弾性変形を起こし、その接合面１ａ
は、外周側から内側にかけて低くなるように傾斜変形を
する。したがって、フレーム４との締結時のボルトの締
付け力により、固定スクロール１の接合面１ａは、フレ
ーム４の接合面４ｂに当接するように弾性変形し、固定
スクロール１の接合面１ａと、フレーム４の接合面４ｂ
とは面接合して良好なシール面を形成することになる。
【００１４】上記スリット１ｂの形成は、施削加工によ
り容易に実施でき、フレーム４との締結時に、固定スク
ロール１の接合面１ａが自動的に密着するため、前述の
実施例のように各接合面１ａ、４ｂを、外周側から内側
に漸次傾斜するように加工形成するのに比べ、寸法管理
が容易で加工が簡便である。
り容易に実施でき、フレーム４との締結時に、固定スク
ロール１の接合面１ａが自動的に密着するため、前述の
実施例のように各接合面１ａ、４ｂを、外周側から内側
に漸次傾斜するように加工形成するのに比べ、寸法管理
が容易で加工が簡便である。
【００１５】実施例３．図５は本発明の他の実施例によ
るフレーム４の断面図であり、４ｂはフレーム４の接合
面である。このフレーム４の接合面４ｂは単体部品状態
において、外周側から内側に漸次隆起傾斜するように成
形されている。また、その傾斜角度は、図６の実線で示
すように、フレーム４を密閉容器５に絞り嵌めした時
に、フレーム４の接合面４ｂが変形して平坦となるよう
に設定されている。
るフレーム４の断面図であり、４ｂはフレーム４の接合
面である。このフレーム４の接合面４ｂは単体部品状態
において、外周側から内側に漸次隆起傾斜するように成
形されている。また、その傾斜角度は、図６の実線で示
すように、フレーム４を密閉容器５に絞り嵌めした時
に、フレーム４の接合面４ｂが変形して平坦となるよう
に設定されている。
【００１６】この単体部品状態で接合面４ｂが、外周側
から内側に漸次隆起傾斜するように形成されたフレーム
４を、密閉容器５に締め嵌めで締結すると、フレーム４
は密閉容器５との接合面４ａに圧縮力を受ける。そのた
め、図６に示すような変形を受ける。この変形により、
接合面４ｂは変位するが、フレーム４の内側の変位量と
外周側の変位量は異なるため、フレーム単体部品状態
で、この変位量を見込んでフレーム４の接合面４ａの形
状を、上記した図５のように形成しておけば、密閉容器
５への締結後、フレーム４の接合面４ａは傾斜のない平
坦形状となる。また、固定スクロール１の接合面１ａ
は、従来の図７に示すように平坦形状に成形されている
ので、両者の締結により互いに接合面１ａ、４ｂは面接
合し、良好なシール面が得られる。そのため、高圧室６
の吐出ガスが吸入室８内に侵入するのを防止し、ガス漏
れによる圧縮機性能の低下を防止した良好な性能のスク
ロール圧縮機を得ることができる。
から内側に漸次隆起傾斜するように形成されたフレーム
４を、密閉容器５に締め嵌めで締結すると、フレーム４
は密閉容器５との接合面４ａに圧縮力を受ける。そのた
め、図６に示すような変形を受ける。この変形により、
接合面４ｂは変位するが、フレーム４の内側の変位量と
外周側の変位量は異なるため、フレーム単体部品状態
で、この変位量を見込んでフレーム４の接合面４ａの形
状を、上記した図５のように形成しておけば、密閉容器
５への締結後、フレーム４の接合面４ａは傾斜のない平
坦形状となる。また、固定スクロール１の接合面１ａ
は、従来の図７に示すように平坦形状に成形されている
ので、両者の締結により互いに接合面１ａ、４ｂは面接
合し、良好なシール面が得られる。そのため、高圧室６
の吐出ガスが吸入室８内に侵入するのを防止し、ガス漏
れによる圧縮機性能の低下を防止した良好な性能のスク
ロール圧縮機を得ることができる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フレーム
の接合面と固定スクロールの接合面とのどちらか一方の
接合面を、外周側から内側に漸次傾斜するように形成
し、密閉容器内へのフレームと固定スクロールとの組み
込み時に、両接合面が面接合するようにしたことによ
り、両接合面は密着して良好なシール面が得られ、高圧
室の吐出ガスが吸入室内へ侵入するのを防止でき、ガス
漏れによる圧縮機性能の低下を防止した良好な性能のス
クロール圧縮機を得ることができる。
の接合面と固定スクロールの接合面とのどちらか一方の
接合面を、外周側から内側に漸次傾斜するように形成
し、密閉容器内へのフレームと固定スクロールとの組み
込み時に、両接合面が面接合するようにしたことによ
り、両接合面は密着して良好なシール面が得られ、高圧
室の吐出ガスが吸入室内へ侵入するのを防止でき、ガス
漏れによる圧縮機性能の低下を防止した良好な性能のス
クロール圧縮機を得ることができる。
【００１８】また、固定スクロールの接合面を平坦面に
形成すると共に、この固定スクロールの接合面の近傍に
柔構造部を形成し、密閉容器内へのフレームと固定スク
ロールとの組み込み時に、この柔構造部の弾性変形によ
り固定スクロールの接合面がフレームの接合面に面接合
するようにしたことにより、両接合面は密着して良好な
シール面を形成することができ、高圧室の吐出ガスが吸
入室内に侵入するのを防止でき、ガス漏れによる圧縮機
性能の低下を防止した良好な性能のスクロール圧縮機を
得ることができる。
形成すると共に、この固定スクロールの接合面の近傍に
柔構造部を形成し、密閉容器内へのフレームと固定スク
ロールとの組み込み時に、この柔構造部の弾性変形によ
り固定スクロールの接合面がフレームの接合面に面接合
するようにしたことにより、両接合面は密着して良好な
シール面を形成することができ、高圧室の吐出ガスが吸
入室内に侵入するのを防止でき、ガス漏れによる圧縮機
性能の低下を防止した良好な性能のスクロール圧縮機を
得ることができる。
【００１９】更に固定スクロールの接合面を平坦面状に
形成すると共に、前記フレームの接合面を、外周側から
内側に漸次隆起傾斜するように形成し、密閉容器内への
フレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接合面
が面接合するようにしたことにより、フレームを密閉容
器に締め嵌めで締結すると、フレームの接合面は平坦形
状となり、固定スクロールとフレームとの接合面は密着
して良好なシール面を得られ、高圧室の吐出ガスが吸入
室内に侵入するのを防止でき、ガス漏れによる圧縮機性
能の低下を防止した良好な性能のスクロール圧縮機を得
ることができる。
形成すると共に、前記フレームの接合面を、外周側から
内側に漸次隆起傾斜するように形成し、密閉容器内への
フレームと固定スクロールとの組み込み時に、両接合面
が面接合するようにしたことにより、フレームを密閉容
器に締め嵌めで締結すると、フレームの接合面は平坦形
状となり、固定スクロールとフレームとの接合面は密着
して良好なシール面を得られ、高圧室の吐出ガスが吸入
室内に侵入するのを防止でき、ガス漏れによる圧縮機性
能の低下を防止した良好な性能のスクロール圧縮機を得
ることができる。
【図１】本発明の一実施例による固定スクロールを示す
断面図。
断面図。
【図２】本発明の一実施例による固定スクロールの組立
状態を示す断面図。
状態を示す断面図。
【図３】本発明の他の実施例による固定スクロールを示
す断面図。
す断面図。
【図４】本発明の他の実施例による固定スクロールの組
立状態を示す断面図。
立状態を示す断面図。
【図５】本発明の他の実施例によるフレームを示す断面
図。
図。
【図６】本発明の他の実施例によるフレームの変形状態
を示す断面図。
を示す断面図。
【図７】従来のスクロール圧縮機を示す断面図。
【図８】従来のフレームの変形を示す断面図。
【図９】従来の固定スクロールとフレームの組立状態を
示す断面図。
示す断面図。
１ 固定スクロール １ａ 固定スクロール接合面 １ｂ 固定スクロール柔構造部 ２ 揺動スクロール ４ フレーム ４ｂ フレームの固定スクロールとの接合面 ４ｃ フレームの軸受 ９ クランク軸 １１ 電動機回転子 １２ 電動機固定子
Claims (3)
- 【請求項１】 固定スクロールと、この固定スクロール
に組合わされた揺動スクロールとを、電動機と共に密閉
容器内に収納し、且つこの密閉容器内を吐出圧力空間と
吸入圧力空間とに分割するフレームを密閉容器内に設
け、且つこのフレームに軸受を介して支持されると共
に、前記揺動スクロールと係合するクランク軸を設け、
このクランク軸を前記電動機によって駆動させて前記揺
動スクロールを揺動運動させ、前記固定スクロールと揺
動スクロールとの間で形成された圧縮室で流体を圧縮し
吐出させるようにしたスクロール圧縮機において、接合
する前記フレームの接合面と固定スクロールの接合面と
のどちらか一方の接合面を、外周側から内側に漸次傾斜
するように形成し、密閉容器内へのフレームと固定スク
ロールとの組み込み時に、両接合面が面接合するように
したことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項２】 固定スクロールと、この固定スクロール
に組合わされた揺動スクロールとを、電動機と共に密閉
容器内に収納し、且つこの密閉容器内を吐出圧力空間と
吸入圧力空間とに分割するフレームを密閉容器内に設
け、且つこのフレームに軸受を介して支持されると共
に、前記揺動スクロールと係合するクランク軸を設け、
このクランク軸を前記電動機によって駆動させて前記揺
動スクロールを揺動運動させ、前記固定スクロールと揺
動スクロールとの間で形成された圧縮室で流体を圧縮し
吐出させるようにしたスクロール圧縮機において、前記
固定スクロールの接合面を平坦面に形成すると共に、こ
の固定スクロールの接合面の近傍に柔構造部を形成し、
密閉容器内へのフレームと固定スクロールとの組み込み
時に、この柔構造部の弾性変形により固定スクロールの
接合面がフレームの接合面に面接合するようにしたこと
を特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項３】 固定スクロールの接合面を平坦面状に形
成すると共に、前記フレームの接合面を、外周側から内
側に漸次隆起傾斜するように形成し、密閉容器内へのフ
レームと固定スクロールとの組み込み時に、両接合面が
面接合するようにした請求項１に記載のスクロール圧縮
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP220292A JP2770630B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP220292A JP2770630B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05187365A true JPH05187365A (ja) | 1993-07-27 |
| JP2770630B2 JP2770630B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=11522774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP220292A Expired - Lifetime JP2770630B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2770630B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100523018B1 (ko) * | 1998-12-23 | 2005-12-30 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 압축기구부 지지구조 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP220292A patent/JP2770630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100523018B1 (ko) * | 1998-12-23 | 2005-12-30 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 압축기구부 지지구조 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2770630B2 (ja) | 1998-07-02 |
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