JPH0552020A - 多孔質木材内装材 - Google Patents
多孔質木材内装材Info
- Publication number
- JPH0552020A JPH0552020A JP23733391A JP23733391A JPH0552020A JP H0552020 A JPH0552020 A JP H0552020A JP 23733391 A JP23733391 A JP 23733391A JP 23733391 A JP23733391 A JP 23733391A JP H0552020 A JPH0552020 A JP H0552020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porous
- cork
- grains
- resin
- interior material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】コルク粒を樹脂により固着して成形する成形品
の特徴である機械的強度や成形品表面からのコルク粒の
脱落がなく、しかも、吸湿、吸音、消臭、振動防止、遮
温特性等多孔質表面が有する本来の機能を有する内装材
を提供する。 【構成】１〜３７メッシュの多孔質木質粒１と該多孔質
木質粒を固定するための樹脂成分２とを所定の形状に成
形し、次いで、得られた成形品の少なくとも一部を切削
加工または研磨加工してなる内装材。
の特徴である機械的強度や成形品表面からのコルク粒の
脱落がなく、しかも、吸湿、吸音、消臭、振動防止、遮
温特性等多孔質表面が有する本来の機能を有する内装材
を提供する。 【構成】１〜３７メッシュの多孔質木質粒１と該多孔質
木質粒を固定するための樹脂成分２とを所定の形状に成
形し、次いで、得られた成形品の少なくとも一部を切削
加工または研磨加工してなる内装材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内用、車輌用、包材
用等の内装材に関し、特に、吸湿、吸音、消臭、振動防
止、遮温特性等に優れた多孔質木材からなる内装材に関
する。
用等の内装材に関し、特に、吸湿、吸音、消臭、振動防
止、遮温特性等に優れた多孔質木材からなる内装材に関
する。
【０００２】
【従来技術】コルク等の多孔質木材は、コルク木材から
切り出してそのまま内装材として使用されることもある
が、コルク粒と熱可塑性樹脂等の樹脂成分との混合物を
加熱成形して成形品としたものも知られており、このも
のは、安価であること、種々の形状に成形しやすいこ
と、成形品の機械的強度が大きいこと、成形品表面から
のコルク粒の脱落がないこと等内装材として使用する場
合有利な点を備えている反面、成形品表面に樹脂の皮膜
が形成されているので、多孔質の表面に由来するコルク
本来の機能が阻害されるという問題点を有していた。
切り出してそのまま内装材として使用されることもある
が、コルク粒と熱可塑性樹脂等の樹脂成分との混合物を
加熱成形して成形品としたものも知られており、このも
のは、安価であること、種々の形状に成形しやすいこ
と、成形品の機械的強度が大きいこと、成形品表面から
のコルク粒の脱落がないこと等内装材として使用する場
合有利な点を備えている反面、成形品表面に樹脂の皮膜
が形成されているので、多孔質の表面に由来するコルク
本来の機能が阻害されるという問題点を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、コルク粒を樹脂により固着して成形する成形品の特
徴である機械的強度や成形品表面からのコルク粒の脱落
がなく、しかも、吸湿、吸音、消臭、振動防止、遮温特
性等多孔質表面が有する本来の機能を有する内装材を得
ることを目的としている。
は、コルク粒を樹脂により固着して成形する成形品の特
徴である機械的強度や成形品表面からのコルク粒の脱落
がなく、しかも、吸湿、吸音、消臭、振動防止、遮温特
性等多孔質表面が有する本来の機能を有する内装材を得
ることを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、１
〜３７メッシュの多孔質木質粒と該多孔質木質粒を固定
するための樹脂成分とを所定の形状に成形し、次いで、
得られた成形品の少なくとも一部を切削加工または研磨
加工してなる内装材に関する。
〜３７メッシュの多孔質木質粒と該多孔質木質粒を固定
するための樹脂成分とを所定の形状に成形し、次いで、
得られた成形品の少なくとも一部を切削加工または研磨
加工してなる内装材に関する。
【０００５】本発明の多孔質木質粒としては、代表的に
はコルク材があるがコルク質のような多孔質であれば必
ずしもコルク材に限定されない。コルク質としては天然
コルクの芯材あるいは表皮の粉砕品が使用できる。多孔
質木質粒の粒度は１〜３７メッシュ、好ましくは１〜１
０メッシュである。
はコルク材があるがコルク質のような多孔質であれば必
ずしもコルク材に限定されない。コルク質としては天然
コルクの芯材あるいは表皮の粉砕品が使用できる。多孔
質木質粒の粒度は１〜３７メッシュ、好ましくは１〜１
０メッシュである。
【０００６】多孔質木質粒を固定するための樹脂成分と
しては、天然ゴムあるいはその変性品、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、プロピレンゴム等の合成ゴム、
ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の硬化性樹脂、コラーゲン、海草抽出分粘着成
分等の天然樹脂等がある。
しては、天然ゴムあるいはその変性品、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、プロピレンゴム等の合成ゴム、
ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の硬化性樹脂、コラーゲン、海草抽出分粘着成
分等の天然樹脂等がある。
【０００７】本発明の内装材は、多孔質木質粒１００重
量部に対して樹脂成分を１０〜２００重量部を混合し、
ロール成形、プレス成形、押し出し成形等により成形す
る。樹脂が熱可塑性樹脂である場合は使用する熱可塑性
樹脂の軟化点以上に加熱する必要がある。成形品の形状
はシート状またはボード状が一般的であるが、より複雑
な表面形状を有する成形品であっても良い。
量部に対して樹脂成分を１０〜２００重量部を混合し、
ロール成形、プレス成形、押し出し成形等により成形す
る。樹脂が熱可塑性樹脂である場合は使用する熱可塑性
樹脂の軟化点以上に加熱する必要がある。成形品の形状
はシート状またはボード状が一般的であるが、より複雑
な表面形状を有する成形品であっても良い。
【０００８】本発明の内装材は、上記で得られた成形品
の表面を切削加工または研磨加工することを特徴として
いる。研磨加工としてはロータリー式カッターまたはリ
ニア式カッターが適している。切削の厚さとしては、少
なくともコルク粒径を覆っている樹脂皮膜の厚さ以上が
必要である。切削加工に変えて成形品の表面を研磨加工
しても良い。切削加工または研磨加工に供される成形品
の表面は、内装材として使用する際表面に露出する面で
あればよい。
の表面を切削加工または研磨加工することを特徴として
いる。研磨加工としてはロータリー式カッターまたはリ
ニア式カッターが適している。切削の厚さとしては、少
なくともコルク粒径を覆っている樹脂皮膜の厚さ以上が
必要である。切削加工に変えて成形品の表面を研磨加工
しても良い。切削加工または研磨加工に供される成形品
の表面は、内装材として使用する際表面に露出する面で
あればよい。
【０００９】本発明の内装材は、上記のような機能を生
かして、屋内用内装材、車輌用内装材、包装資材の内装
材として使用することができる。
かして、屋内用内装材、車輌用内装材、包装資材の内装
材として使用することができる。
【００１０】
【実施例】 コルク粒（５〜１０メッシュ） １００重量部 直鎖状低密度ポリエチレン（三井石油化学株式会社製 商品名ウルトラゼック ス２０１００ＪＰ） ５０重量部 酸化安定剤 ０．０５重量部 上記配合で成形したコルク板の一方の面を回転式切削機
にて表面から厚さ１ｍｍを切削し、縦・横・厚さがそれ
ぞれ１５０×１５０×７ｍｍのコルク成形板を作成し
た。このコルク成形板を２３℃・５０％の恒温恒湿条件
で２４時間状態調整をした後、調湿試験用サンプルとし
た。調湿テストは、減圧コック付きのデシケーター（中
板付直径２４０ｍｍ）を用い、既知の相対湿度空気とコ
ルク成形板を密封系で接触させ、３時間後の相対湿度を
測定した。その結果、２５℃・７５％の相対湿度空気が
コルク板との接触により７１％に低下し、調湿効果が認
められた。
にて表面から厚さ１ｍｍを切削し、縦・横・厚さがそれ
ぞれ１５０×１５０×７ｍｍのコルク成形板を作成し
た。このコルク成形板を２３℃・５０％の恒温恒湿条件
で２４時間状態調整をした後、調湿試験用サンプルとし
た。調湿テストは、減圧コック付きのデシケーター（中
板付直径２４０ｍｍ）を用い、既知の相対湿度空気とコ
ルク成形板を密封系で接触させ、３時間後の相対湿度を
測定した。その結果、２５℃・７５％の相対湿度空気が
コルク板との接触により７１％に低下し、調湿効果が認
められた。
【００１１】比較例 実施例と同一配合で作成したコルク成形板の表面切削加
工を行わないものを比較サンプルとした。実施例と同様
の操作にて調湿テストを行ったところ、３時間後の相対
湿度は７４％とほとんど効果が認められなかった。
工を行わないものを比較サンプルとした。実施例と同様
の操作にて調湿テストを行ったところ、３時間後の相対
湿度は７４％とほとんど効果が認められなかった。
【００１２】
【発明の効果】本発明の内装材は、多孔質木質粒を樹脂
成分で固定した成形品であるので、シートやボードに成
形した場合折り曲げ等の変形に対して強度がある。ま
た、本発明の内装材は、切削加工または研磨加工により
多孔質面が表面に露出するので湿度の高い環境に置かれ
ると空気中の水分を吸収する。多孔質内に吸収された水
分は湿度が低下すると水分を放出し、この作用により湿
度調節機能を有する。さらに、結露防止の機能を有す
る。また、本発明の内装材は、消臭性に優れる。さら
に、多孔質木材本来の機能である遮温特性、振動防止の
機能も備えている。このため、本発明の内装材は屋内用
内装材としての用途はもとより、車輌用内装材としての
用途に適している。
成分で固定した成形品であるので、シートやボードに成
形した場合折り曲げ等の変形に対して強度がある。ま
た、本発明の内装材は、切削加工または研磨加工により
多孔質面が表面に露出するので湿度の高い環境に置かれ
ると空気中の水分を吸収する。多孔質内に吸収された水
分は湿度が低下すると水分を放出し、この作用により湿
度調節機能を有する。さらに、結露防止の機能を有す
る。また、本発明の内装材は、消臭性に優れる。さら
に、多孔質木材本来の機能である遮温特性、振動防止の
機能も備えている。このため、本発明の内装材は屋内用
内装材としての用途はもとより、車輌用内装材としての
用途に適している。
【００１３】
【図１】 本発明の内装材の加工前成形品の断面図
【図２】 本発明の内装材の切削加工を状態を示す断面
図
図
【３図】 本発明の内装材を示す断面図
１ コルク粒 ２ 樹脂 ３ 切削刃
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成３年１１月２２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】多孔質木質粒を固定するための樹脂成分と
しては、天然ゴムあるいはその変性品、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、プロピレンゴム等の合成ゴム、
ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の硬化性樹脂、コラーゲン、海草抽出分粘着成
分等の天然樹脂等がある。特に、コラーゲン、海草抽出
分粘着成分等の親水性樹脂は、空気中の水分の吸脱着に
有効である点において好ましい。また、このような親水
性樹脂を溶液として多孔質木質粒を前処理することによ
り木質粒中の孔を塞ぐことなく木質粒の強度を付与する
こともできる。
しては、天然ゴムあるいはその変性品、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、プロピレンゴム等の合成ゴム、
ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の硬化性樹脂、コラーゲン、海草抽出分粘着成
分等の天然樹脂等がある。特に、コラーゲン、海草抽出
分粘着成分等の親水性樹脂は、空気中の水分の吸脱着に
有効である点において好ましい。また、このような親水
性樹脂を溶液として多孔質木質粒を前処理することによ
り木質粒中の孔を塞ぐことなく木質粒の強度を付与する
こともできる。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１０】
【実施例】 コルク粒（５〜１０メッシュ） １００重量部 直鎖状低密度ポリエチレン（三井石油化学株式会社製 商品名ウルトラゼック ス２０１００ＪＰ） ５０重量部 酸化安定剤 ０．０５重量部 上記配合で成形したコルク板の一方の面を回転式切削機
にて表面から厚さ１ｍｍを切削し、縦・横・厚さがそれ
ぞれ１５０×１５０×７ｍｍのコルク成形板を作成し
た。このコルク成形板を２３℃・５０％の恒温恒湿条件
で２４時間伏態調整をした後、調湿試験用サンプルとし
た。調湿テストは、減圧コック付きのデシケーター（中
板付直径２４０ｍｍ）を用い、既知の相対湿度空気とコ
ルク成形板を密封系で接触させ、３時間後の相対湿度を
測定した。その結果、２５℃・７５％の相対湿度空気が
コルク板との接触により７１％に低下した。次に、コル
ク板を入れたままデシケータ内の空気を相対湿度４２％
に調整した空気に置換したところ、４時間後の相対湿度
は６５％に上昇し、調湿効果が認められた。
にて表面から厚さ１ｍｍを切削し、縦・横・厚さがそれ
ぞれ１５０×１５０×７ｍｍのコルク成形板を作成し
た。このコルク成形板を２３℃・５０％の恒温恒湿条件
で２４時間伏態調整をした後、調湿試験用サンプルとし
た。調湿テストは、減圧コック付きのデシケーター（中
板付直径２４０ｍｍ）を用い、既知の相対湿度空気とコ
ルク成形板を密封系で接触させ、３時間後の相対湿度を
測定した。その結果、２５℃・７５％の相対湿度空気が
コルク板との接触により７１％に低下した。次に、コル
ク板を入れたままデシケータ内の空気を相対湿度４２％
に調整した空気に置換したところ、４時間後の相対湿度
は６５％に上昇し、調湿効果が認められた。
Claims (1)
- 【請求項１】 １〜３７メッシュの多孔質木質粒と該多
孔質木質粒を固定するための樹脂成分とを所定の形状に
成形し、次いで、得られた成形品の少なくとも一部を切
削加工または研磨加工してなる内装材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23733391A JPH0552020A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 多孔質木材内装材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23733391A JPH0552020A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 多孔質木材内装材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0552020A true JPH0552020A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17013828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23733391A Pending JPH0552020A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 多孔質木材内装材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0552020A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013076215A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Daiken Corp | 化粧板 |
| KR101274752B1 (ko) * | 2012-09-05 | 2013-06-17 | 한일이화주식회사 | 코르크를 이용한 차량용 내장부품의 제조방법 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP23733391A patent/JPH0552020A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013076215A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Daiken Corp | 化粧板 |
| KR101274752B1 (ko) * | 2012-09-05 | 2013-06-17 | 한일이화주식회사 | 코르크를 이용한 차량용 내장부품의 제조방법 |
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