JPH055177U - ブロツク玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 六面体のブロックを多数個使用してすごろく
遊び、ボードゲーム、迷路ゲームなどに使用する地図風
景を簡単に且つ豊富なバリエーションで形成する。 【構成】 六面体を有する複数個のブロック１を具備し
ている。ブロック１の各面には、当該各面を取囲む４辺
のうち２以上の各辺を３等分したその中央部位同志が接
続する通路表示４を付し、又は１つの辺を３等分したそ
の中央部位から延長しており、面途中で行き止まりとし
た通路表示４などを付してある。複数個のブロック１を
平面上に並べたとき、各ブロック１によって形成される
一定面積のブロック上面に連続する通路表示４を含む適
宜模様の地図表示３面が形成可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、六面体を有する複数個のブロックを用いて、すごろく遊び、ボード ゲーム、迷路ゲームなどに用いる地図面が、簡単にしかも豊富なバリエーション で作成できるブロック玩具を関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

すごろく遊び、ボードゲーム、迷路ゲームなどの玩具は従来良く知られている 。これらの玩具においては、子供が興味を惹く風景などの地図が紙面上に描かれ ており、この地図の一部として描かれた通路表示に沿い、一定のルールに従って 駒部材などを移動させて遊ぶものである。この場合、通路表示や背後の風景を含 む地図は一枚の紙、シートなどの平面体の上に表示されているのが一般的である 。このため、従来のこの種の玩具は、平面的で、且つバリエーションに乏しく、 予め紙、シート状に描かれた通路表示や背景の図柄によった遊びしかできなかっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来のすごろく遊び、ボードゲーム、迷路ゲーム などの玩具は平面的で且つバリエーションに乏しく、遊びが単調となりがちで子 供達に比較的早くあきられるという点である。本考案はこのような欠点を解決し たブロック玩具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るブロック玩具は、六面体を有する複数個のブロックからなり、ブ ロックの各面には、当該各面を取囲む４辺のうち２以上の各辺を３等分してその 中央部同志が接続する通路表示、又は１つの辺を３等分してその中央部位から延 長しており、面途中で行き止まりとした通路表示を付し、且つ複数個のブロック を平面上に並べたとき、各ブロックによって形成される一定面積のブロック上面 に適宜模様の地図表示面が形成されるようブロックの各面に地図風景を表示し、 前記地図表示面の一部を形成するものとして、直線、曲線、途中行き止まりなど を含む通路表示面を形成可能に構成したことを特徴とする。

【０００５】 前記ブロック玩具には、複数のブロックを載置するための風景など任意の図柄 を描いたシートを具備させるとよい。

【０００６】 さらに、前記ブロック玩具には、複数のブロック上面に形成される通路表示に 沿って移動させる人形などの駒部材及び、サイコロなど所定のルールを実行させ るための部材を具備させるとよい。

【０００７】

【作用】

複数個のブロックをシート上に整然と載置させることにより、各ブロックによ って形成される一定の広がりをもった地図上面には地図風景と通路表示が形成さ れる。このときブロック上面に形成される通路表示は、それぞれ、すごろく遊び の際に駒を移動させる通路として使用できる。また、ボードゲームにおける進路 、迷路ゲームにおける迷路として使用できる。そして、ブロックの各面に表示さ れる通路表示は、いずれも各面を取囲む４辺のうちの各辺を３等分した中央部位 から延長しているから、任意のブロックを任意の面同志接続したとき、各ブロッ ク面に付した通路表示は相互に接続し、位置ずれするようなことがない。また、 互いに接続配置するブロックの数は任意であり、しかもブロック同志接続する面 は、六面のうちのいずれでもよいから、非常にバリエーションに富んだ通路表示 や地図表示を子供が自分の手で組立て成形できるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図を参照して説明する。図１は本考案に係るブロック 玩具の一般的な遊びの一例を示す斜視図である。同図において、１，１…は六面 体の複数のブロック、２はこのブロック１を載置して遊ぶシートである。図２は 単体のブロック１を取出して上方から見た斜視図、図３は図２に示すブロック１ を下方から見た斜視図、図４は図２，３とは別のブロック１の上方斜視図である 。

【０００９】 ブロック１，１…は例えば３ｃｍ×３ｃｍの大きさの立方体であり、アクリル 樹脂、木などで成形され、各面には夜光塗料、螢光塗料を付し、或いは透明面と される。また、ブロック１の任意の面を若干凹ませてブロック遊びの際の落とし 穴とするとよい。さらに、このブロック１の各面に各種の図柄からなる地図表示 ３を付してある。この地図表示３として描かれる図柄は適宜変化に富むものであ れば任意である。この地図表示３の中に通路表示４，４…として各種の絵が描か れている。ここで通路表示４，４として描かれる図柄は道路、鉄道、川、橋など であってかまわない。これらの通路表示４，４…はブロック１の各面を取囲んで いる４辺を３等分し、その中央部位の領域から延長して表示される。そして、各 面に形成される通路表示４，４…は各面毎に異ならしめて表示すればよく、例え ば、図２に示すブロック１の上面に付された通路表示４，４…はＴ字形であり、 この通路表示４の各端縁は３つの辺を３等分したその中央部位に延長している。

【００１０】 同じく、図２のブロック１の手前の面に付される通路表示４は９０°カーブし た形状であり、この通路表示４の両端縁は隣接する２辺を３等分したその中央部 位に延長している。また、図２のブロック１の右側面に付される通路表示４は、 ほぼ十字形であり、この通路表示４の各端縁は４つの辺を３等分したそれぞれの 中央部位に延長している。なお、通路表示４の交叉位置にガイコツなどの絵５を 表示しておき、すごろく遊び、その他のゲームにおいて、この絵５の位置では通 行を一時ストップするなどのルールを決めることができる。

【００１１】 図３のブロック１において、手前の面に付された通路表示４は、途中行き止ま りにしてあり、そこに「占い」の文字６を表示してある。例えば、すごろく遊び において、この「占い」を表示した位置に駒部材が移動したときは、何か占いを するというルールに決めるとよい。さらに、図３のブロック１の右側面には通路 表示４の他例として鉄道の図柄を付してあり、同じく底面には通路表示４の他の 例として川を表示してある。さらに、図４のブロック１の各面に示すごとき図柄 の通路表示４，４…を付してもよい。なお、ブロック１の６面のうち、５面には 地図風景と通路表示４を付し、残る１面は無地にしておき、この無地の面には、 ブロック玩具を購入した子供達が自分の好みの通路表示４と地図風景を表示する ように設けるとよい。

【００１２】 次に、シート２には、任意の絵柄７を描いておき、その上に図１に示すように 多数のブロック１，１…を並べて遊ぶことができる。また、シート２の材質はと くに限定されず、比較的硬いもの、厚紙、プラスチック板などでもよい。そして 、この多数のブロック１，１…の上面に形成された通路表示４，４…を含む地図 表示３を使用して、すごろく遊び、ボードゲーム、迷路ゲームなどを行うことが できる。すごろく遊びには前記ブロック１，１…のほかサイコロや人形などを使 用するとよい。

【００１３】 図５は図１と若干異なる地図風景、通路表示４，４などの絵柄を表示したブロ ック１，１…を複数個配列し、その上面から見た図である。図５の場合は、ブロ ック１上面に表示される通路表示４，４…は連続しておらず、長い通路表示４は 形成されていない。しかし、図５のような配置態様であっても、先入観のない子 供の心には、複数のブロック１，１上面に表示された図柄を地図風景の一つのパ ターンとしてとらえ、視覚的に興味を惹かせることができる。さらに、子供達は 図５に示すものと別の面がブロック１，１上面になるようにブロックを回すなど して並べ変え、各ブロックの上面に表れる地図風景のパターンを何通りにも変え てバリエーションに富む遊びを行うことができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案に係るブロック玩具によると、ブロックの各面に通路表示を含む地図風 景を表示し、多数個のブロックを用いてすごろく遊び、ボードゲーム、迷路遊び などの際に用いる通路表示を含む地図風景を簡単に、しかも豊富なバリエーショ ンで作成できる。さらに、低年令の子供は積み木として遊び、高年令の子供はＤ ＆Ｄのゲームマップとして使用できるので、幅広い年令層に対応することができ る。また、本考案のブロックを地図風景として扱う他に、多数のブロックを１個 づつダイスのように転がして、出た面をつぎつぎにつなげてゆき、通路表示が行 き止まりになったら負けとするゲームもできる。

【００１５】 さらに、本考案のブロック玩具は、小さな人形と組み合わせると、立体すごろ くとなり、立体感あふれる遊び道具として楽しむことができる。さらに、高年令 の子供達は、各自ブロック玩具を持ち寄って他人のブロック玩具とつなげて、広 大な面積の地図風景や通路表示を形成でき、コミニケーションの道具となる。こ の場合、自分のブロック玩具を他人のものと区別するため、ブロックの隅部にス ポットマークを表示しておくとよいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るブロック玩具の実施例の斜視図で
ある。

【図２】ブロックを上方から見た斜視図である。

【図３】図２のブロックを下方から見た斜視図である。

【図４】前記と別のブロックを上方から見た斜視図であ
る。

【図５】図１に示すブロックの図柄と異なる図柄を付し
たブロックを並べた一例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ ブロック ２ シート ３ 地図表示 ４ 通路表示 ５ 絵

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 六面体を有する複数個のブロックからな
   り、ブロックの各面には、当該各面を取囲む４辺のうち
   ２以上の各辺を３等分してその中央部位同志が接続する
   通路表示、又は１つの辺を３等分してその中央部位から
   延長しており、面途中で行き止まりとした通路表示を付
   し、且つ複数個のブロックを平面上に並べたとき、各ブ
   ロックによって形成される一定面積のブロック上面に適
   宜模様の地図表示面が形成されるようブロックの各面に
   地図風景を描き、前記地図表示面の一部を形成するもの
   として直線、曲線、途中行き止まりなどを含む通路表示
   面を形成可能に構成したことを特徴とするブロック玩
   具。
2. 【請求項２】 前記複数個のブロックを載置するための
   風景など所定の図柄を描いたシートを具備している構成
   を特徴とする請求項１のブロック玩具。
3. 【請求項３】 前記複数個のブロック上面に形成される
   通路表示に沿って移動させる人形などの駒部材及びサイ
   コロなど所定のルールを実行するための部材を具備して
   なる請求項１又は２のブロック玩具。