JPH0551241U - 身装品等乾燥装置 - Google Patents

身装品等乾燥装置

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JPH0551241U
JPH0551241U JP8028391U JP8028391U JPH0551241U JP H0551241 U JPH0551241 U JP H0551241U JP 8028391 U JP8028391 U JP 8028391U JP 8028391 U JP8028391 U JP 8028391U JP H0551241 U JPH0551241 U JP H0551241U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 両側に空気流通部(2a)が設けられ、少なくと
も前面が開口された中空の収納装置(2) と、この収納装
置(2) に連通連結された消毒剤噴霧装置(8) と低温除湿
装置(7) とからなる。収納装置(2) は区画枠にて各収納
箱(6) に区画されており、この収納箱(6) の前面には開
閉自在の扉が設けられるとともに底面がスリット棚とさ
れている。この収納箱(6) の両側部には送風ファン(25)
と吸気ファン(26)が相対して設けられている。 【効果】 主として作業時に使用する長靴等の作業靴、
或いはゴルフバッグ、スキーウエア等の身装品を、その
素材を傷めることのない低温で、空気の強制対流により
確実に乾燥させることができ、しかも消毒剤を空気流に
載せて収納装置内に噴霧させることができるので衛生的
に乾燥、除湿が行える。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は身装品等乾燥装置に係り、その目的は主として作業時に使用する長 靴等の作業靴、或いはゴルフバッグ、スキーウエア等の身装品を、その素材を傷 めることのない低温で簡便且つ確実に乾燥でき、しかも必要に応じて一時的に熱 風乾燥を行ったり、消毒剤の噴霧を行ったりすることができる身装品等乾燥装置 を提供することにある。 尚、この明細書で低温とは、通常使用される靴等を熱劣化させ、破損させるこ とがない程度の温度のことをいい、具体的には約40℃程度以下の温度のことを いう。
【0001】
【従来の技術】
従来より、食品業界をはじめ衛生管理が必要とされる各種分野の工場では、衛 生管理上、作業時には専用の作業靴を着用することが義務付けられている。 このような専用の作業靴は、作業中に作業者からの発汗等で内部が湿潤状態と なることが多く、この作業靴を着用するということは作業者にとって不快で苦痛 なものであった。 特に、水を使用する食品工場、或いは作業者が汚れ易い環境のもとでの作業が 必要とされる工場は通常専用の作業靴として長靴を使用することが多く、作業中 に汗で長靴が湿潤状態となり、且つこの汗等の水分も排出されず、より靴の内部 は湿潤状態に保持されていた。
【0002】 しかも、この作業靴は通常毎日同じ作業靴を使用するというものであるため、 作業終了後翌日までに完全に乾くことはなく、これら長靴等の作業靴は常に濡れ たままの状態で保持されており、長靴等が汗等の水分を吸収することもなく、単 に作業者を濡らすだけでより作業者に苦痛を与えるものであった。 更には、この濡れたままの状態で保持された長靴等の作業靴は、作業者に苦痛 を与えるばかりで無く、菌等が繁殖し易い環境となり不衛生なものであり、工場 の衛生管理という観点からも大きな問題となっていた。
【0003】 上記の如く、湿潤状態に保持された作業靴は作業者に苦痛を与え、更には菌等 を繁殖させ易い不衛生な環境を生じる原因となっているため、作業靴を乾燥させ る装置の開発も種々行われている。
【0004】 このような作業靴を乾燥させる装置としては例えば実開平1−160966号にて「 ブーツドライヤー」が開示されている。 この「ブーツドライヤー」は図16にその側面を示すように、箱体(A) の下方に 発熱体(B-1) と送風機(B-2) よりなる温風発生装置(B) が設けられ、この温風発 生装置(B) に集中ダクト(C) が接続され、この集中ダクト(C) から通孔を設けた 複数の分岐ダクト(C-1) が分岐され、この分岐ダクト(C-1) の先端部に複数個の 通孔を有するブーツハンガー(D) が接続されてなる装置である。 このような構成からなるブーツハンガーでは、図示する如く作業後の濡れた長 靴をブーツハンガー(D) に倒立して被せ、温風発生装置を作動させて集中ダクト (C) 、分岐ダクト(C-1) を介してブーツ内へ温風を吹き込んで長靴の内部を強制 的に乾燥させる。
【0005】 一方では実公平58-49745号にて「靴乾燥機」も開示されている。 この装置は図17乃至18に示すように箱状をした乾燥機本体(E) の背板側に温風 を供給するための本管ダクト(F) を配設し、吹出口(K) を有する棚板ダクト(G) を裏面に固着した棚板(H) を乾燥機本体(E) に着脱自在に取付けている。 このような「靴乾燥機」では、棚板(H) 上に長靴等を載置し、温風発生機(I) を作動させ、発生した温風を本管ダクト(F) から棚板ダクト(G) を介して吹出口 (K) から吹き出させて温風の熱と風で靴を乾燥させる。
【0006】
【考案の解決課題】
しかしながら、上記した「ブーツドライヤー」では、濡れた長靴を一本、一本 のブーツハンガー(D) に被せて使用するため、一度に乾燥できる長靴の数が限定 されており、一度に大量の長靴を同時に乾燥させることができなかった。
【0007】 また、実公平58-49745号「靴乾燥機」においては、乾燥させる靴の数が限定さ れるという前記課題は解決することができるが、その乾燥手段が温風発生機(I) による熱と風であるため、この温風の温度により、例えば作業用の長靴等、表面 が熱に弱い素材で形成されているものの場合では、繰り返される加熱によりゴム 系樹脂が耐熱劣化を起こしたり、或いは可塑剤が表面に浮き出したりして長靴そ のものの素材を傷めてしまう恐れがあった。
【0008】 上記実情に鑑み、業界では長靴等の作業靴をその素材を傷めることなく簡便且 つ確実に乾燥でき、しかも乾燥後の靴内に細菌の繁殖等不衛生な環境を生じさせ ることなく、また作業靴以外にゴルフバッグやスキーウエア等の身装品に広く利 用できる身装品等乾燥装置の創出が望まれていた。
【0009】
【考案の解決手段】
この考案では、前面と背面とが開口された中空の収納装置と、この収納装置に 連通連結された消毒剤噴霧装置と低温除湿装置とから成る身装品等乾燥装置であ って、この収納装置は区画枠で一列一段又は一列複数段に並列された収納箱に区 画され、この収納箱の前面に開閉自在の扉が設けられ且つ背面に開閉自在の扉又 は固定板が設けられるとともに底面がスリット棚とされてなることを特徴とする 身装品等乾燥装置及び両側に空気流通部が設けられ、少なくとも前面が開口され た中空の収納装置と、この収納装置に連通連結された消毒剤噴霧装置と低温除湿 装置とから成る身装品等燥乾燥装置であって、この収納装置は区画枠で一列一段 又は一列複数段に並列された収納箱に区画され、この収納箱の前面には開閉自在 の扉が設けられるとともに底面がスリット棚とされてなり、且つこの収納箱の両 側部には送風ファンと吸気ファンが相対して設けられてなることを特徴とする身 装品等乾燥装置を提供することにより上記課題を悉く解決する。
【0010】
【作用】
収納装置内に載置された長靴等の作業靴は、この収納装置に連通連結された低 温除湿装置により、その素材を傷めることのない低温域で乾燥、除湿が行われる 。さらに、収納装置の両側部に送風ファンと吸気ファンとを相対して設けること により、区画枠にて並列された横列毎の空気流が強制送風、強制吸入、強制送風 、強制吸入……と両側部の空気流通部を介して強制的に対流されるため、乾燥、 除湿がより効果的に行われる。 また、収納装置には消毒剤噴霧装置が連通連結されているので、消毒剤を収納 装置内に噴霧させることができる。 尚、収納装置内に送風ファンが着脱自在に設けられるので、例えばこの送風フ ァンを上端部へ設けた場合には、横方向の空気対流に加え、さらに必要に応じて 縦方向へも空気を対流させることができる。 収納箱を短形及び/又は長形に形成した場合には作業靴のみではなく、例えば ゴルフバッグやスキーウエア、コート等身装品を低温除湿乾燥できる身装品等乾 燥装置となる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1はこの考案の第一実施例に係る身装品等乾燥装置を示す外観説明図である 。 図中、(1) は身装品等乾燥装置、(2) は収納装置、(3) はX軸方向の区画枠 、(4) はY軸方向の区画枠、(5) はZ軸方向の区画枠、(6) は収納箱、(7) は低 温除湿装置、(8) は消毒剤噴霧装置である。
【0012】 この考案に係る身装品等乾燥装置(1) の収納装置(2) は、方形の形状でその前 面と背面とが開口された中空の収納装置(2) である。 この収納装置(2) の開口された前面と背面とにそれぞれX軸方向の区画枠(3) とY軸方向の区画枠(4) とが形成され、この前面と背面とにそれぞれ形成された 区画枠はZ軸方向の区画枠(5) により結ばれて収納箱(6) に区画される。 この第一実施例では図示する如く、1列3段の収納箱(6) に区画されている。 尚、この収納箱(6) は1列に区画されればよく、1段でも複数段でもよい。 この理由は、後記使用方法で詳述する如く、前面と背面の両側から出し入れで きる収納箱(6) として、より衛生管理を徹底するためである。
【0013】 この収納箱(6) の詳細については後記図2で詳述するが、この収納箱(6) は個 々の作業靴等の身装品を収納するために区画された収納箱(6) であり、この個々 の収納箱(6) の前面と後面とはガラス扉で開閉自在とされており、前面と後面と から作業靴の身装品を出し入れできるようにされている。
【0014】 また、この前面と後面以外の他の面は、底面にスリットが形成されて作業靴等 身装品を載置できるようにされているだけで、隣接する収納箱(6) は相互に連通 されており、収納装置(2) 内を空気が循環するようにされている。
【0015】 この収納装置(2) は低温除湿装置(7) と連通連結されている。 この除湿装置(7) は各収納箱(6) に収納された作業靴等身装品を乾燥するため に設けられた装置であり、収納装置(2) 内の空気を吸引して湿気を取り除いて作 業靴等身装品を乾燥させる装置である。 この除湿装置(7) の詳細については後記図3で詳述する。
【0016】 さらにこの考案において収納装置(2) は消毒剤噴霧装置(8) と連通連結されて いる。 この消毒剤噴霧装置(8) は消毒剤をコンプレッサーで噴霧し、超微粒子状とな った消毒剤が収納装置(2) 内を自重で拡散され、作業靴等の身装品を消毒する。 その詳細については後記図3で詳述する。
【0017】 図2は図1のAの位置に形成された収納箱(6) を示す斜視図である。 この収納箱(6) のX軸方向の区画枠(3) とY軸方向の区画枠(4) とからなる前 面は図示する如くガラス用蝶番(9) とマグネット(10)により、ガラス扉(11)が開 閉自在に蝶着されている。 また、背面も前面と同様の構成とされており、前面と背面から作業靴等身装品 を出し入れできるようにされている。
【0018】 この収納箱(6) の底面と上面とはZ軸方向の区画枠(5) 間に挿通された金属棒 でスリット棚(12)が形成されている。 即ち、この収納箱(6) の底面及び上面((A) の上段に位置する収納箱(6) で は底面)はスリット棚(12)が形成されており、靴が載置できるようにされている 。 また、この実施例では側部にはスリット棚等は形成されておらず、空気の循環 をよくするようにされている。
【0019】 更には、この収納箱(6) は図示する如く、分割スリット棚(13)が設けられ、上 段と下段とに分割されている。 この上段には、ズック、スリッパ等底の短靴が収納され、下段には長靴等が収 納できるようにされている。
【0020】 図3は低温除湿装置(7) 及び消毒剤噴霧装置(8) の側面からケーシング内を見 た図である。 下段に低温除湿装置(7) が設けられ、上段に消毒剤噴霧装置(8) が設けられて いる。 この除湿装置(7) は、開口(14)を介して収納装置(2) と連通され、この開口(1 4)にコンデンサー(15)が連結され、このコンデンサー(15)は吸気ファン(16)と連 通連結され、この吸気ファン(16)は排出口(17)を介して外部と連通されている。 また、コンデンサー(15)の下方には水排出路(18)が設けられている。
【0021】 このような構成からなる低温除湿装置(7) では、実線の矢印で示す如く、収納 装置(2) 内の湿気を含む空気を開口(14)から吸気ファン(16)で吸引し、排出口(1 7)から排出する。 その際、開口(14)と連通連結されたコンデンサー(15)で湿気を凝縮して水とし 、この水は太線の矢印で示す如く水排出路(17)から排出して、収納装置(2) 内を 除湿する。 また、この除湿装置(7) を低温とする理由は、高温では作業靴を載置した場合 に破損する恐れがあるからである。 尚、この考案の身装品等乾燥装置において収納装置(2) 内は通常室温以下とさ れるのが望ましく、春、夏、秋の期間は20〜40℃、また、冬の期間は収納装置(2 ) 内を加温して20〜30℃、より望ましくは23〜27℃程度の低温域に保たれる。 この理由は、収納装置(2) 内の温度が40℃を超えると、繰り返し行われる乾燥 によって長靴が劣化しやすく、また、収納装置(2) 内を除湿、乾燥するには23〜 27℃の温度域に設定することが水の蒸気圧の関係から最も乾燥効率が良く望まし いからである。
【0022】 この除湿装置(7) はタイマースイッチ(T)により制御されて作動する。 消毒剤噴霧装置(8) は、消毒剤収納容器(18)とコンプレッサー(19)と噴射ノズ ル(20)とからなっている。 この消毒剤噴霧装置(8) もタイマースイッチ(T)に より前記除湿装置(7) とは別個に所期設定されてコンプレッサー(19)が制御され て作動し、点線の矢印で示す如く、消毒剤収納容器(18)内の消毒剤を噴射ノズル (20)から噴霧して、各収納箱(6) に循環させて作業靴等身装品を消毒する。
【0023】 次に、このような構成からなる身装品等乾燥装置(1) の使用方法について説明 する。 図4はこの考案に係る身装品等乾燥装置(1) を工場内に設置した状態を示す平 面図である。 この身装品等乾燥装置(1) は図4示の如く、作業場(21)と出入り口との間に設 けられた通路に、作業場への入場路(22)と退場路(23)とを図示する如く分離して 、配置される。 作業者は、作業場に入る前に入場路(22)の側に設けられた収納箱(6) の前面の ガラス扉から作業靴を取り出して、作業靴を着用して作業場に入り、作業を行な う。 作業終了後は、退場路(23)から出て、湿潤状態で菌等が繁殖し易く不衛生な作 業靴を収納箱(6) の背面のガラス扉から収納箱(6) に収納する。 この収納箱(6) に収納された作業靴は、前記説明した如く、除湿装置(7) と消 毒剤噴霧装置(8) とにより、翌日再び作業靴が使用されるまでの間に乾燥され且 つ消毒される。
【0024】 このように収納箱(6) への作業靴の収納と、取り出しを分離して行なうように 収納箱(6) は設置されているので、作業前の乾燥消毒された作業靴が作業後の不 衛生な作業靴で汚染されることはない。 尚、この実施例では、収納箱(6) の前面と背面とにガラス板を用いて、透明な 開閉自在の扉としたが、この考案では前面が開閉自在の扉であればよく( 透明で なくともよい。) 、背面は開閉自在の扉でも固定板でもよく、必要に応じて適宜 設定すればよい。
【0025】 図5はこの考案に係る第二実施例を示す身装品等乾燥装置(1) の外観説明図で ある。 図示する第二実施例では、収納装置(2) の両側部には中空の空気流通部 (2a)・(2a) が設けられている。 この第二実施例では、収納箱(6) のX軸方向の両側部には送風ファン(25)と吸 気ファン(26)が相対して、交互に設けられている。 従って、前記第一実施例では、収納装置(2) 内の作業靴等による湿気は、低温 除湿装置(7) による吸引のみによって乾燥されていたが、この第二実施例では、 相対して設けられた送風ファン(25)と吸気ファン(26)とによって、区画枠にて並 列された横列毎の空気流が強制的に対流される。
【0026】 この対流は図6に示すが、まず第一送風ファン(251) によって強制的に横列方 向への送風が行われ、この強制送風が、第一送風ファン(251) と同列に、相対し て設けられた第一吸入ファン(261) により強制的に吸引される。 この第一吸入ファン(261) により吸引された空気流(Z) は、中空の空気流通部 (2a)へと流入され、次いで第二送風ファン(252) へと循環される。 循環された空気流は、さらに第二送風ファン(252) により横列方向へ強制送風 され、この空気流は第二吸気ファン(262) により強制的に吸引され、中空の空気 流通部(2a)へと流入されて循環される。 このように、収納装置(2) 両側部の空気流通部(2a)・(2a) を介して、強制送 風、強制吸入……と強制的に対流された空気流(Z) は、最終的には、最下段に設 けられた低温除湿装置(7) へ、吸気ファン(16)を介して吸引され、排出される。 従って、この第二実施例では、収納装置(2) 内の空気が強制的に対流される
た め、作業靴等の身装品の乾燥、除湿がより効果的に行われる。
【0027】 尚、この考案の第二実施例は図5及び図6に示すものに限定されず、例えば図 7に示すように1列4段の収納箱(6) に区画されていてもよい。 この変更例では、収納箱(6) のX軸方向の両側部には送風ファン(25)と吸気フ ァン(26)が相対して、二段毎に空気流の向きが代わるように設けられており、送 風ファン(25)の近傍には消毒剤噴霧装置(8) と連通された噴射ノズル(20)が設置 されている。 図示するように、送風ファン(25)及び消毒剤の噴射ノズル(20)を設けることに よって、区画枠にて並列された横列毎に空気流(Z) 或いは消毒剤(K) が強制的に 対流されるため、消毒剤(K) 微細粒の噴霧状態が目視できるとともに、この消毒 剤微細粒が収納箱(6) 内に分散され、消毒効果を高めることができる。 尚、この考案において消毒剤の噴霧時には、送風ファン(25)の作動は停止され る。 また、この実施例においては、除湿装置(7) によって湿気が取り除かれた空気 は側部の空気流通部(2a)にてさらに循環される。 尚、この考案において除湿装置(7) によって湿気が取り除かれた空気はこの実 施例のように側部の空気流通部(2a)にてさらに循環されても、或いは前記第一実 施例のように身装品等乾燥装置(1) の外部へ排出されても何れでもよい。
【0028】 さらにこの考案においては、収納箱(6) のX軸方向の両側部の送風ファン(25) 及び消毒剤の噴射ノズル(20)は、図8に示すようにスリット棚(12)上の載置され る長靴(S) の足甲部(S1)上方で足脚部(S2)前方に位置するように設けられる。 このように送風ファン(25)及消毒剤の噴射ノズル(20)を特定の位置に設けるこ とによって、長靴を乾燥させる場合には、長靴のつま先方向を揃えて収納箱(6) に収納すると、長靴(S) 本体に空気流が妨げられることなく収納箱(6) 内に空気 或いは消毒剤が対流される。
【0029】 また、この考案において収納箱(6) の底面のスリット棚(12)には、図8に示す ように底板(30)が着脱自在に設けられるようにされている。 収納箱(6) 内に、泥汚れのひどい長靴を乾燥させる場合には、長靴底に付着し た泥汚れがスリット棚(12)を介して下段の収納箱(6) 落下されるため、底板(30) を嵌め込むことによって、泥汚れ等の落下が防止される。
【0030】 またこの考案においては、スリット棚(12)を形成する金属棒(121) 内に銅チュ ーブヒーター線(122) が埋設されていてもよい。 このようにスリット棚(12)に銅チューブヒータ線(122) を埋設しておくと、例 えば冬季に室温が極端に低下して、収納箱(6) 内の温度が20〜30℃の範囲に保て ない場合には、身装品等乾燥装置(1) に設置されるスイッチ(図示せず)により 容易に収納箱(6) 内の温度を所定範囲に保持させることができる。
【0031】 図10はこの考案に係る第三実施例を示す身装品等乾燥装置(1) の外観説明図で ある。 この第三実施例では収納装置(2) 内の上段上端部に送風ファン(27)が着脱自在 に設けられている。 このような第三実施例において、身装品等乾燥装置(1) 内の空気流(Z) は図11 に示すように、前記第二実施例で示した横方向への強制空気対流に加え、さらに 、上端部に設けられた送風ファン(27)により、縦方向へも強制的に空気を対流さ せることもでき、より効果的な乾燥、除湿が行なえる。 尚、この図示する第三実施例では送風ファン(27)は上端部に設けられているが この考案では特に限定はされず、任意の箇所に設けてもよい。
【0032】 この実施例における送風ファン(27)は図12にその分解説明図を示すように、ス ライド材(27a)とこのスライド材(27a)上に設けられた箱体(27b) とからなり、 箱体(27b) 内には駆動部 (図示せず) と送風ファン(27c) とが収納されており、 且つ外部に前記駆動部と接続された差込みプラグ(27d) が突出されている。 一方、この第三実施例では、収納装置(2) 内に前記送風ファン(27)のスライド 材(27a)の両端部が摺動するガイド材(28)と、電源コンセント(29)が設けられて いる。 このような構成からなる第三実施例においては、図13に示すように、送風ファ ン(27)が、収納装置(2) 内に設けられたガイド材(28)とスライド材(27a) との摺 動を介して着脱自在に取り付けられる。 取り付けられた送風ファン(27)は差込みプラグ(27d) と電源コンセント(29)と の接続によって電気的に駆動可能とされ、身装品等乾燥装置(1) の外部に設けら れたスイッチ(図示せず)によってONN,OFF 自在とされる。
【0033】 図14は第三実施例の他の変更例を示す外観説明図である。 この考案において第三実施例は、着脱自在な送風ファン(27)が収納装置(2) 内 に設けてあればよく、図14に示すように、前記第一実施例で示した身装品等乾燥 装置(1) の上端部に設けておいてもよい。
【0034】 図15はこの考案の第四実施例を示す身装品等乾燥装置(1) の外観説明図である 。この実施例において、収納箱(6) は、区画枠により短形及び/又は長形に形成 されており、消毒剤噴霧装置(8) と低温除湿装置(7) とが連通連結されている。 この第四実施例では、作業靴のみではなく例えばゴルフバッグ、コート等の
種 々の形状の身装品を自在に収納し、乾燥、除湿することもできる。 また、この考案の第四実施例は図15に示すものに限定はされず、例えば前記第 二、第三実施例における収納箱(6) を区画枠により短形及び/又は長形に形成さ れてもよい。
【0035】 また、この考案に係る身装品等乾燥装置(1) は、上記説明した工場等の作業場 に設置して作業靴を乾燥させる以外にも、スキー場等に設置してスキー靴を乾燥 させる等、幅広い用途に使用できる。
【0036】
【考案の効果】
以上詳述した如く、この考案は、前面と背面とが開口された中空の収納装置と 、この収納装置に連通連結された消毒剤噴霧装置と低温除湿装置とから成る身装 品等乾燥装置であって、この収納装置は区画枠で一列一段又は一列複数段に並列 された収納箱に区画され、この収納箱の前面に開閉自在の扉が設けられ且つ背面 に開閉自在の扉又は固定板が設けられるとともに底面がスリット棚とされてなる ことを特徴とする身装品等乾燥装置及び両側に空気流通部が設けられ、少なくと も前面が開口された中空の収納装置と、この収納装置に連通連結された消毒剤噴 霧装置と低温除湿装置とから成る身装品等燥乾燥装置であって、この収納装置は 区画枠で一列一段又は一列複数段に並列された収納箱に区画され、この収納箱の 前面には開閉自在の扉が設けられるとともに底面がスリット棚とされてなり、且 つこの収納箱の両側部には送風ファンと吸気ファンが相対して設けられてなるこ とを特徴とする身装品等乾燥装置であるから、以下の効果を奏する。
【0037】 即ち、汗等の水分で湿潤状態となった長靴等の作業靴を収納装置内の収納箱に 収納し、その素材を傷めることのない低温で簡便且つ確実に乾燥できるので、作 業者は常に乾燥された作業靴を着用して快適に作業できる。 しかも、消毒剤噴霧装置が設けれられているので、長靴等の作業靴を確実に消 毒でき、より衛生管理を徹底できる。 尚、この身装品等乾燥装置の収納箱の前面と背面とを開閉自在な扉とすれば、 両面から作業靴等身装品を出し入れできるので、作業前の清潔で乾燥された作業 靴と、作業後の不衛生で湿潤状態の作業靴を分離して、出し入れ操作ができ、よ り衛生管理が充分行える構造とされる。 さらに、収納装置の両側部に送風ファンと吸気ファンとを設けてあるので、横 列毎の空気流を強制循環させることができ、より確実に効果的な乾燥が行なえる
【0038】
【試験例】
以下、試験例を挙げてこの考案の効果をより一層明確にする。 (試験例1) 前記実施例図7に示すこの考案に係る身装品等乾燥装置(1) を用いて、長靴内 の細菌数を消毒剤噴霧前後にて測定した。 消毒剤として、株式会社イカリ消毒社製の木酢液、テルペン、ノニオン系界面 活性剤からなる消毒剤を用意し、消毒剤噴霧装置内に充填した。 身装品等乾燥装置(1) の収納箱(6) のうち、消毒剤噴霧装置の近傍及び、消毒 剤噴霧装置より離れた位置の任意の7箇所(A〜G)を選び、長靴内の細菌数を 2秒間の消毒剤噴霧前後にて測定した。 細菌の種類、測定箇所について、右足つま先部においては一般生菌を、左足つ ま先部及びかかと部においては大腸菌群を測定した。 また、細菌の試験方法としては一般生菌についてはコンタクトスライドC(グ ンゼ産業株式会社発売)を使用し、大腸菌群についてはコンタクトスライドGK −A(グンゼ産業株式会社発売)を使用して、消毒剤噴霧前後の長靴所定箇所の 細菌数を36℃、48時間培養後のコロニー数にて測定した。 この結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第一実施例に係る身装品等乾燥装置
を示す外観説明図である。
【図2】図1Aの位置に形成された収納箱を示す斜視図
である。
【図3】除湿装置及び消毒剤噴霧装置の側面からケーシ
ング内を見た図である。
【図4】この考案に係る身装品等乾燥装置を工場内に設
置した状態を示す平面図である。
【図5】この考案の第二実施例に係る身装品等乾燥装置
を示す外観説明図である。
【図6】同上、空気循環を示した模式説明図である。
【図7】この考案に係る第二実施例の変更例を示す模式
説明図である。
【図8】この考案に係る収納箱内を示す外観説明図であ
る。
【図9】この考案の一実施例に係るスリット棚を構成す
る金属棒の断面説明図である。
【図10】この考案の第三実施例に係る身装品等乾燥装置
を示す外観説明図である。
【図11】同上、空気循環を示した模式説明図である。
【図12】この考案の第三実施例に係る送風ファンの分解
説明図である。
【図13】同上、拡大説明図である。
【図14】この考案の第三実施例に係る身装品等乾燥装置
の他の実施例を示す外観説明図である。
【図15】この考案の第四実施例に係る身装品等乾燥装置
を示す斜視図である。
【図16】作業靴乾燥装置に係る従来例を示す側面説明図
である。
【図17】作業靴乾燥装置に係る従来例を示す正面説明図
である。
【図18】同上、側面説明図である。
【符号の説明】 身装品等乾燥装置 2 収納装置 3 X軸方向の区画枠 4 Y軸方向の区画枠 5 Z軸方向の区画枠 6 収納箱 7 低温除湿装置 8 消毒剤噴霧装置 11 ガラス扉 12 スリット棚 2a 空気流通部 25 送風ファン 26 吸気ファン

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面と背面とが開口された中空の収納装
    置と、この収納装置に連通連結された消毒剤噴霧装置と
    低温除湿装置とから成る身装品等乾燥装置であって、こ
    の収納装置は区画枠で一列一段又は一列複数段に並列さ
    れた収納箱に区画され、この収納箱の前面に開閉自在の
    扉が設けられ且つ背面に開閉自在の扉又は固定板が設け
    られるとともに底面がスリット棚とされてなることを特
    徴とする身装品等乾燥装置。
  2. 【請求項2】 両側に空気流通部が設けられ、少なくと
    も前面が開口された中空の収納装置と、この収納装置に
    連通連結された消毒剤噴霧装置と低温除湿装置とから成
    る身装品等燥乾燥装置であって、この収納装置は区画枠
    で一列一段又は一列複数段に並列された収納箱に区画さ
    れ、この収納箱の前面には開閉自在の扉が設けられると
    ともに底面がスリット棚とされてなり、且つこの収納箱
    の両側部には送風ファンと吸気ファンが相対して設けら
    れてなることを特徴とする身装品等乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記収納箱には長靴が収納され、この収
    納箱の側部に設けられた送風ファン及び消毒剤噴霧装置
    と連結された噴射ノズルが収納される長靴の足甲部上方
    で足脚部前方に位置されるよう設けられてなることを特
    徴とする請求項2に記載の身装品等乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット棚にはヒーター線が埋設さ
    れてなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の身装
    品等乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記スリット棚には底板が着脱自在に設
    けられてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載の
    身装品等乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記収納装置内にガイド材と送電具とが
    近接して設けられ、このガイド材を介してスライド材と
    受信具とが一体に設けられた送風ファンが着脱自在に設
    けられてなることを特徴とする請求項1乃至5に記載の
    身装品等乾燥装置。
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