JPH0551207U - 化粧料用中皿 - Google Patents

化粧料用中皿

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JPH0551207U
JPH0551207U JP10307891U JP10307891U JPH0551207U JP H0551207 U JPH0551207 U JP H0551207U JP 10307891 U JP10307891 U JP 10307891U JP 10307891 U JP10307891 U JP 10307891U JP H0551207 U JPH0551207 U JP H0551207U
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
cosmetics
coating
present
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP10307891U
Other languages
English (en)
Inventor
重禎 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 加熱により膨張し得る樹脂が塗布されている
化粧料用中皿。 【効果】 化粧用コンパクト容器の外観及び携帯性に悪
影響を与えることなく耐衝撃性の著しく向上したもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は化粧料用中皿に関し、更に詳しくは化粧用コンパクト容器に使用する 耐衝撃性の向上した化粧料用中皿に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、化粧用コンパクト容器内の中皿に充填される固型化粧料を外部からの衝 撃から守るために種々の工夫がなされてきている。例えば、実開昭58−136 009号公報には、コンパクト容器と中皿との間にゴム等の緩衝材シートを装着 することが、また、実開昭58−154712号公報及び実開昭59−1540 91号公報には、コンパクト容器の底部を加工したり、別にクッション部材を設 けることが記載されている。
【0003】 ところで、近時、化粧用コンパクト容器は、外観及び携帯性が以前にまして重 視されるようになってきており、その結果ますます薄型化する傾向にある。その ため、化粧料用中皿内に充填される固型化粧料の厚みもおのずと薄くなってきて おり、上記従来の工夫ではことたりず、よりいっそうの耐衝撃性を有する容器の 開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、かかる実情に鑑み鋭意検討した結果、コンパクト容器内に収納す る中皿の裏面又は内面及び、必要に応じ、外壁面のそれぞれ一部又は全部に、後 述するように、加熱により膨張する樹脂を塗布すれば、耐衝撃性の著しく向上し た化粧料用中皿が得られることを見出し、本考案を完成するに至った。
【0005】 すなわち、本考案は、加熱により膨張し得る樹脂が塗布されていることを特徴 とする化粧料用中皿を提供するものである。
【0006】 本考案に使用される化粧料用中皿は、アルミニウム、ステンレス等の金属から なるか又は樹脂からなる、通常、固型化粧料を充填したコンパクト容器内に収納 されるものをいう。ここで、中皿が樹脂からなる場合、当該樹脂は耐熱性を有す るものであることが好ましい。
【0007】 本考案に使用される加熱により膨張し得る樹脂は、加熱により膨張しうるもの で化粧料に悪影響を及ぼさないものであればいずれでもよいが、200℃以下で 加熱したときに膨張する性質を有するものが好ましい。例えば、塩化ビニリデン とアクリロニトリルとのコポリマーに発泡剤としてイソブタンを内包したもの( 商品名「エクスパンセル」,エクスパンセル社製)が好適に使用される。
【0008】 加熱により膨張し得る樹脂の中皿への塗布は裏面又は内面に行うが、図1に示 すように、裏面全体(11)に、また、必要に応じ外壁面全体(12)にも行う ことが好ましい。しかし、必ずしも裏面全体に塗布を行う必要はない。例えば図 2に示すように、裏面に同心円状に塗布部21を、また必要に応じ外壁面にも塗 布部22を設けてもよい。
【0009】 上記樹脂を中皿に塗布するには、酢酸ビニル系エマルジョン塗料又はアクリル 系エマルジョン塗料、及びアクリル系接着剤等の通常用いられる塗料及び接着剤 に該樹脂を混合し、これを一般的な塗装手段を用いて塗布すればよい。 上記塗料及び接着剤は樹脂を溶解したり、分解したりするものでなければ特に 制限はされない。
【0010】 本考案において使用される塗装手段としては、例えばハケやスプレーを用いた 塗布、スピン塗布、たんぽ塗布等が挙げられる。また、従来、印刷法として公知 の方法、例えば、シルクスクリーン印刷法、凸版印刷法等を本考案に応用するこ とができる。なかでも、本考案においてはシルクスクリーン法を用いることが好 ましい。
【0011】 塗布される樹脂の量は、塗料及び接着剤に対する濃度により変化するものであ り、特に限定することはできないが、例えば該樹脂を10重量%含む塗液を塗布 しその後膨張させた場合、0.3mm以上の厚さがあれば十分な効果が得られる。
【0012】 本考案に使用される加熱により膨張し得る樹脂は膨張させることなく使用して も、塗布厚を大とすればかなりの効果が得られるが、膨張させて使用する方が、 より大きな効果を得るためにも、コスト的にも好ましい。
【0013】 なお、樹脂は予め膨張させたものを用いて塗液を調製し塗布してもよいが、塗 布後加熱し膨張させる方が作業効率上好ましい。 樹脂の膨張は、例えば90〜200℃程度で10〜30分間ヒーター等で加熱 することにより容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下に実施例により本考案を具体的に説明するが、本考案はこれらに限定され るものではない。
【0015】 加熱膨張性粉体樹脂である「エクスパンセル」を酢酸ビニルエマルジョン中に 10重量%混練させたものをアルミニウム製円形中皿の底面に、メッシュを通し シルクスクリーン印刷法を用いて塗布し、その後樹脂を110℃の恒温槽内に3 0分間放置し膨張させた。塗布条件、加熱の有無、樹脂厚等を表1に示す。
【0016】 得られた中皿の落下試験を吉田精機社製の衝突試験装置MDST−300に吉 田精機社製のショックマスターYS−200Bをセンサーとして取付けて行った 。 このとき、センサーと中皿、中皿とコンパクト容器、コンパクト容器と試験台 はそれぞれ両面テープにて接着させた。
【0017】 試験台上に中皿を収納したコンパクト容器をセットし、11m/秒のスピード で落下させ、中皿を固定した試験台が下方にあるゴム質の板に衝突した際の衝撃 度(G)をセンサーにより測定した。試験は3回繰返し行った。結果を表1に示 す。
【0018】
【表1】
【0019】 表1より明らかなように、樹脂を0.03〜0.05mm厚に塗布したものは未 加熱でもかなりの衝撃緩和効果を示す(試料No. 2)が、加熱し厚さを0.30 mm以上としたものは極めて優れた耐衝撃性を示す(試料No. 5,6)。
【0020】
【考案の効果】
本考案化粧料用中皿は、耐衝撃性の著しく向上したものであり、しかもコンパ クト容器の外観及び携帯性には何らの悪影響をも与えないものである。従って、 ますます薄型化する傾向にある近時の化粧用コンパクト容器に好適に使用できる ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の化粧料用中皿の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案の化粧料用中皿の他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
11・・塗布裏面 12・・塗布外壁面 21・・裏面塗布部 22・・外壁面塗布部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により膨張し得る樹脂が塗布されて
    いることを特徴とする化粧料用中皿。
  2. 【請求項2】 樹脂が塗布前又は塗布後に加熱されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の化粧料用中皿。
JP10307891U 1991-12-13 1991-12-13 化粧料用中皿 Pending JPH0551207U (ja)

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JP10307891U JPH0551207U (ja) 1991-12-13 1991-12-13 化粧料用中皿

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JP10307891U JPH0551207U (ja) 1991-12-13 1991-12-13 化粧料用中皿

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JPH0551207U true JPH0551207U (ja) 1993-07-09

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ID=14344608

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JP10307891U Pending JPH0551207U (ja) 1991-12-13 1991-12-13 化粧料用中皿

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5217080B2 (ja) * 1972-11-20 1977-05-13
JPS55109652A (en) * 1979-02-14 1980-08-23 Sekisui Plastics Metallsynthetic resin foaming body laminate and its preparation
JPS6151103B2 (ja) * 1978-07-10 1986-11-07 Fuiatsuto Arisu Matsukine Moimento Terura Spa
JPH02296842A (ja) * 1989-05-10 1990-12-07 Toppan Printing Co Ltd 発泡性樹脂組成物及び化粧材料

Patent Citations (4)

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