JPH055115U - 保冷材 - Google Patents

保冷材

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JPH055115U
JPH055115U JP40614590U JP40614590U JPH055115U JP H055115 U JPH055115 U JP H055115U JP 40614590 U JP40614590 U JP 40614590U JP 40614590 U JP40614590 U JP 40614590U JP H055115 U JPH055115 U JP H055115U
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JP
Japan
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water
rubber
gel composition
cold
insulating material
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Pending
Application number
JP40614590U
Other languages
English (en)
Inventor
昭宏 北川
健二 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP40614590U priority Critical patent/JPH055115U/ja
Publication of JPH055115U publication Critical patent/JPH055115U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 含水したゲル状組成物1を、ゴムフィルム2
で包装してなる保冷剤。 【効果】 人体の凹凸部と密着性、安定性のよい保冷剤
が得られる。含水したゲル状組成物が凝固点降下剤を含
有するときは低温においても密着性がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、保冷材に関する。更に詳しくは、特に人体の局部保冷に好適な保冷 材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、含水したゲル状組成物からなる保冷材は、氷枕や氷嚢代替として使 用されており、こうした保冷材の内装あるいは外装材としては、通常、主として 伸縮性の少ないポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等のフィ ルムや、これらのフィルムとナイロンフィルムとのラミネート加工物等が汎用さ れている。しかしながら、かかる包装材料では保冷材が鼻、耳、乳房、関節等の 人体局部の凹凸部と密着せず空隙が生じるため保冷効果が悪かったり、また前記 人体局部に置いてもすぐにズレが生じるため安定性も劣っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、人体局部の凹凸部との密着性、安定性に優れた保冷材を提供するも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、前記従来技術の課題を解決すべく、保冷材の包装材料に着目し て鋭意研究を重ねた結果、包装材料としてゴムフィルムを使用してなる保冷材が 、人体局部の凹凸部との密着性、安定性に優れていることを見出し、本考案を完 成するに至った。
【0005】 すなわち、本考案は、含水したゲル状組成物が、ゴムフィルムで包装されてな ることを特徴とする保冷材に関する。
【0006】 以下、本考案の保冷材を、詳しく説明する。
【0007】 本考案の含水したゲル状組成物とは、水及び、吸水性樹脂もしくはポリビニル アルコールを主成分としてなるものである。
【0008】 吸水性樹脂としては、水に溶解せず、水中において自重の10倍以上の水を吸 収して膨潤し、ヒドロゲルを形成するものであれば特に制限はなく、各種公知の ものが使用でき、例えば、カルボキシメチルセルロースの部分架橋物、デンプン −アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、デンプン−アクリル酸グラ フト共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸塩部分架橋物、アクリル酸エステル−酢 酸ビニル共重合体のケン化物、ポリビニルアルコール−(メタ)アクリル酸塩共 重合体や、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸系、ポリイソブチレン−無水 マレイン酸系の吸水性樹脂があげられる。
【0009】 ポリビニルアルコールも特に制限はなく、各種公知のものが使用できるが、含 水したゲル状組成物の強度の点から、重合度500以上、ケン化度90〜100 %のものが好ましい。また、ポリビニルアルコールには、必要に応じてホウ酸ナ トリウム、グルタルアルデヒド等の架橋剤を添加してもよい。
【0010】 また、保冷材の低温における柔軟性を考慮すれば、含水したゲル状組成物の凝 固点は−5℃以下、好ましくは−15℃以下であるのがよく、必要に応じて凝固 点降下剤を併用して、含水したゲル状組成物に低温においても柔軟性を付与して もよい。凝固点降下剤を併用しない場合は、低温においては含水したゲル状組成 物が凝固してしまい保冷材の密着性が悪くなる。ここに凝固点降下剤としては、 特に限定されないが、たとえば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸アンモ ニウム等の無機塩や、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン 、ポリエチレングリコール等のグリコール類、エタノール、ブタノール等のアル コール類などがあげられる。
【0011】 なお、水の量は用途に応じて適宜に決定すればよく、含水したゲル状組成物に は、防腐剤、着色剤、増粘剤等の添加剤を加えてもよい。
【0012】 本考案では、上記含水したゲル状組成物の包装材料としてゴムフィルムを使用 することが必須とされる。ゴム素材は各種公知の天然ゴムまたは合成ゴムのいず れでもよく、たとえば天然ゴムとしてはラテックスにギ酸や酢酸のような凝固剤 を加えて圧伸、洗浄し、必要に応じ加硫を行ったもの等があげられ、合成ゴムと しては天然ゴムと類似した物理的性質や化学的性質を有する合成高分子化合物で ある、ブタジエンスチレンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム、ポリイソプ レン、ポリイソブチレン等があげられ、どちらを用いてフィルムを作成してもよ い。ゴムフィルムの厚みは、通常10〜700μm程度、好ましくは50〜30 0μmがよい。ゴムフィルムの厚みが10μm未満では強度が弱く、破れやすい ため好ましくない。また700μmを越える場合には柔軟性に欠け、人体局部の 凹凸に沿いにくくなり好ましくない。なお、かかるゴムフィルムには必要に応じ て着色剤、粘着防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解抑制剤等の添加剤 を加えてもよい。
【0013】 また、本考案のゴムフィルムはタオルやスポンジ等の緩衝材と複合化されたも のでもよく、冷却すべき人体局部が過冷却となる場合に有効である。
【0014】 また、本考案の保冷材は、第1図に示すように、含水したゲル状組成物をゴム フィルムで密封してもよく、第2図に示すようにゴムフィルムの一端を接着せず に紐またはゴムバンド等により閉じたものでもよい。すなわち、第2図に示した 保冷材は、必要に応じその大きさまたは重さを変えうる構造であり実用上有効で ある。
【0015】
【考案の効果】
本考案の保冷剤によれば、人体局部の凹凸部との密着性、安定性に優れること より、従来冷却が難しかった鼻、耳、乳房、関節等の人体局部を効率よく冷却す ることができる。また、本考案の保冷剤は密着性を有し、さらには含水したゲル 状組成物が凝固点降下剤を含有する場合には低温においても柔軟性を有すること から、冷却を行う前に冷却を行うべき局所の構造に合わせておおよその形を成形 することができ、とくに手術後の患部を冷却する場合等の、傷口に圧力をかける ことを極力避けなければならないときに有効である。
【0016】
【実施例】
以下に、本考案の保冷材に係わる構成及び優れた作用効果を理解しやすくする ために、実施例により更に具体的に説明する。
【0017】 実施例1 水180gとポリエチレングリコール120gの水溶液に吸水性樹脂(荒川化 学工業(株)製、商品名アラソーブS−100)30gを添加し、均一に膨潤さ せて含水ゲル組成物を得た。この含水ゲル組成物を幅100mm、長さ250m m、フィルムの厚さ200μmの天然ゴム製の袋に入れ、入口を接着剤で閉じ、 第1図に示す保冷材を得た。なお、保冷剤の凝固点はー25℃であった。
【0018】 実施例2 フラスコに水180g、グリセリン120g、ポリビニルアルコール((株) クラレ製、商品名PVA−117)15g、ホウ酸ナトリウム0.2gを入れ、 96℃まで昇温し、ポリビニルアルコールを溶解後、冷却して含水ゲル組成物を 得た。この含水ゲル組成物を幅100mm、長さ250mm、フィルムの厚さ2 00μmのスチレンブタジエンゴム製の袋に入れ、入口を綿紐で閉じ、第2図に 示す保冷材を得た。なお、保冷剤の凝固点はー21℃であった。
【0019】 実施例3 実施例1において、ポリエチレングリールを添加しない以外は実施例1と同様 にの操作を行い保冷材を得た。尚、保冷剤の凝固点は−1℃であった。
【0020】 比較例1 実施例1で包装用フィルムの素材を天然ゴムから厚み15μmのナイロンと厚 み80μmのポリエチレンのラミネートフィルムに代えた以外は実施例1と同様 の操作を行い保冷材を得た。
【0021】 比較例2 実施例1で包装用フィルムの素材を天然ゴムから厚み100μmのポリ塩化ビ ニル製のフィルムに代えた以外は実施例1と同様の操作を行い保冷材を得た。 これらの保冷材を一昼夜、0℃またはー15℃の冷凍庫に放置して冷却させた 後、鼻での密着性を評価した結果を表1に示す。評価基準は○:非常に密着性が よい、△:一部分密着する、×全く密着しない、の3段階評価とした。
【0022】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】含水したゲル状組成物を、ゴムフィルムで密封
包装した保冷材である。
【図2】含水したゲル状組成物を、ゴムフィルムで包装
し、一片を接着せずに、紐またはゴムバンドにより閉じ
たもので必要に応じ保冷剤を増減できる構造となってい
る。
【符号の説明】
1 含水したゲル状組成物 2 ゴムフィルム 3 紐またはゴムバンド

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水したゲル状組成物が、ゴムフィルム
    で包装されてなることを特徴とする保冷材。
  2. 【請求項2】 前記の含水したゲル状組成物が、凝固点
    降下剤を含有してなることを特徴とする請求項1記載の
    保冷材。
JP40614590U 1990-12-28 1990-12-28 保冷材 Pending JPH055115U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40614590U JPH055115U (ja) 1990-12-28 1990-12-28 保冷材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40614590U JPH055115U (ja) 1990-12-28 1990-12-28 保冷材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055115U true JPH055115U (ja) 1993-01-26

Family

ID=18515766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40614590U Pending JPH055115U (ja) 1990-12-28 1990-12-28 保冷材

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JP (1) JPH055115U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4988242A (ja) * 1972-12-11 1974-08-23

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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