JPH0550879U

JPH0550879U - テレビジョン受信機

Info

Publication number: JPH0550879U
Application number: JP101090U
Authority: JP
Inventors: 政生鷺谷
Original assignee: 株式会社日立製作所; 株式会社日立画像情報システム
Priority date: 1991-12-09
Filing date: 1991-12-09
Publication date: 1993-07-02

Abstract

(57)【要約】【構成】従来のＰＬＬ同期検波回路〜フィルタＡ
（３）、映像検波器（１０）、電圧制御発振器Ｖco
（８）、位相比較器（５）の他に、切り換えスイッチ
（７）、直流定電圧（６）で構成される。【効果】別途ＦＭ放送信号処理専門の回路を設けること
なく、ＰＬＬ同期検波回路のみで、第２ＴＶ音声中間周
波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波
信号が得られる。従来の技術のようなＦＭ放送を受信す
るためには、ＦＭ放送信号処理専門のための、フィル
タ、ＦＭ検波器などを必要としないため、基板部品数の
大幅増加や、大幅なコストアップを抑えることが可能と
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、テレビジョン受信機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術は、一実施例として、（図２）に示すように、ＦＭ放送受信時には、チューナからの出力信号（２）を、ＴＶ放送信号処理系（14）とは別に設けられたＦＭ放送信号処理系（15）のフィルタＣ（18）、ＦＭ検波器Ｃ（19）、をとおして音声切り換え回路（20）で選択して後続の音声コントロール回路（21）へ与える。音声コントロール回路（21）は通常のテレビジョン受信機に設けられている回路であって、その出力は音声出力回路（22）に加えられ、最後にスピーカ（23）を駆動する。また、音声切り換え回路（20）の切り換えは、例えば選局装置から出力される切り換え制御信号によって制御されるものである。なお、この種の装置として関連するものとして、例えば、特開平１−１５５７８０号公報に記載されたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術では、ＦＭ放送を受信するためには、ＦＭ放送信号処理専門のフィルタＣ（18）、ＦＭ検波器Ｃ（19）などが必要となっており、このことによって、基板部品数の大幅な増加や、大幅なコストアップといった問題点があった。本考案は、前述の問題点を解決するために、ＦＭ放送信号専門の処理回路を不要とした、ＦＭ放送も受信できるテレビジョン受信機を、提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、ＰＬＬ同期検波回路をもつ、テレビジョン受信機において、ＴＶ放送受信時には、このＰＬＬ同期検波回路の電圧制御発振器Ｖco には、位相比較器からの電圧が入力されているが、ここに切り換えスイッチを設け、直流定電圧から定電圧を入力できるような構成にして、ＦＭ放送受信時には、電圧制御発振器Ｖcoに定電圧が入力され、一定の発振周波数が得られ、映像検波器からの出力信号として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号が得られるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

本考案によるテレビジョン受信機では、切り換えスイッチにより、ＦＭ放送受信時には、電圧制御発振器Ｖcoへの入力を位相比較器から、直流定電圧に切り換えることにより、チューナからＴＶ映像搬送波周波数が送られてこなくとも、映像検波器からの出力信号として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号が得られるように、直流定電圧から最適な電圧を電圧制御発振器Ｖcoに加え、電圧制御発振器Ｖcoより、一定の発振周波数が得られるため、映像検波器からの出力信号として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号を得ることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を（図１）により説明する。いま、ＴＶ放送受信時には、チューナの出力信号（２）として、ＡHzのＴＶ映像中間周波信号と、Ａ−ＢHzのＴＶ音声中間周波信号が送られてくるとすると、位相比較器（５）の出力によって、電圧制御発振器Ｖco（８）からは、ＡHzのＴＶ映像中間周波信号と同位相のＡ Hzという、一定の発振周波数（９）が得られ、映像検波器（10）からは、映像検波器の出力信号（11）として、ＢHz＝｛Ａ−（Ａ−Ｂ）｝の第２ＴＶ音声中間周波信号が得られる。従来のＰＬＬ同期検波回路では、ＦＭ放送受信時には、ＴＶ映像搬送波周波数（４）が存在しないため、フィルタＡ（３）から、ＴＶ映像搬送波周波数（４）が送られてこないわけで、電圧制御発振器Ｖco（８）からの、一定の発振周波数（９）が得られず、そのために映像検波器（10）からは、映像検波器の出力信号（11）として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号が得られなかった。ここで、電圧制御発振器Ｖ co（８）への入力として新たに、直流定電圧（６）を設け、切り換えスイッチ（７）により、ＦＭ放送受信時には、電圧制御発振器Ｖco（８）への入力を直流定電圧（６）に切り換えることにより、フィルタＡ（３）から、ＴＶ映像搬送波周波数（４）が送られてこなくとも、映像検波器の出力信号（11）として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号を得るために、最適な電圧を、直流定電圧（６）から電圧制御発振器Ｖco（８）に加えるため、一定の発振周波数（９）が得られ、映像検波器（10）より、映像検波器の出力信号（11）として、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号を得ることができる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、別途ＦＭ放送信号処理専門の回路を設けることなく、ＰＬＬ同期検波回路のみで、第２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ放送音声中間周波信号が得られるものであり、従来の技術のようなＦＭ放送を受信するためには、（図２）における、ＦＭ放送信号処理専門のフィルタＣ（18）、ＦＭ検波器Ｃ（19）などを必要としないため、基板部品数の大幅増加や、大幅なコストアップを抑えることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による、テレビジョン受信機
における、ＰＬＬ同期検波回路のブロック図である。

【図２】ＦＭ放送を受信するために、ＦＭ放送信号処理
専門の回路系を必要とした、従来技術の一実施例のブロ
ック図である。

【符号の説明】

１…チューナ、２…チューナの出力信号、３…フィルタ
Ａ、４…ＴＶ映像搬送波周波数、５…位相比較器、６…
直流定電圧、７…切り換えスイッチ、８…電圧制御発振
器Ｖco、９…発振周波数、10…映像検波器、11…映像検
波器の出力信号、12…フィルタＢ、13…ＦＭ検波器Ａ、
14…ＴＶ放送信号処理系、15…ＦＭ放送信号処理系、16
…同期検波器、17…ＦＭ検波器Ｂ、18…フィルタＣ、19
…ＦＭ検波器Ｃ、20…音声切り換え回路、21…音声コン
トロール回路、22…音声出力回路、23…スピーカ。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 5/44 Ｋ 7037−5Ｃ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ＰＬＬ同期検波回路において、電圧制御発
振器Ｖcoへの入力として、位相比較器と、直流定電圧か
らの出力に、切り換えスイッチを設け、ＦＭ放送受信時
には、直流定電圧を電圧制御発振器Ｖcoに印加すること
によって、電圧制御発振器Ｖcoから、一定の発振周波数
が得られるため、映像検波器からの出力信号として、第
２ＴＶ音声中間周波信号と同一周波数に変換されたＦＭ
放送音声中間周波信号が得られることにより、ＦＭ放送
も受信することのできることを特徴とするテレビジョン
受信機。