JPH0550794A - 自動製図機における通気性シ−トの製図及びカツテイング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 控え用の型紙を生地などの通気性シートのカ
ッティングと同時に作製する。 【構成】 自動製図機のバキュームテーブル４上に生地
などの通気性シート１８を載置し、この通気性シートの
上に通気性の複写シート２１を載置し、更にその上に非
通気性又は半通気性の、型紙に適した厚さを有する型紙
シート２０を載置し、前記バキュームテーブル４上の吸
気力を前記型紙シート２０に及ぼして、この型紙シート
２０とその下の複写シート２１及び通気性シート１８を
前記バキュームテーブル４上に吸気力により固定する。
該固定状態で前記型紙シート２０に自動製図機のペン１
６の先端を押圧し、このペン１６の移動によって前記通
気性シート１８に所定のパターンを転写により作図する
とともに、自動製図機のカッターペン１４によって前記
通気性シート１８を前記型紙シート２０及び複写シート
２１とともに、所定の型紙パターンに切断する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動製図機における通気
性シートの製図及びカッティング方法に関する。

【従来の技術】従来、自動製図機において、通気性シー
ト例えば通気性の布（シーチング）上に、製図あるい
は、該布をカッティングする場合、該布をバキュームテ
ーブル上に強力なバキューム力で吸着するか、あるい
は、布の裏面に非通気性の用紙又はフィルム等の台紙を
貼り付けて、バキュームテーブル上にバキューム吸着し
ていた。

【０００２】

【発明が解決しようとする問題点】通気性シートのみの
場合には、吸気力が逃げるため、強力なバキュームポン
プ等の吸気装置が必要とされる。また、台紙付きの通気
性シートの場合は、作業の都度、台紙を通気性シートに
貼付ける必要があり、しかも、台紙を通気性シ−トから
はく離する時にのりが付着する恐れがあった。本発明は
上記欠陥を除去することを目的とするものである。

【０００３】

【問題点を解決する手段】上記目的を達成するため、本
発明は、バキュームテーブル上に通気性シートを吸気に
より固定し、この通気性シートに画線ヘッドに支持した
ペン及びカッターペンによって作図及びカッティングを
行なうようにした自動製図機における通気性シートの製
図及びカッティング方法において、バキュームテーブル
上に通気性シートを載置し、この通気性シートの上に、
この通気性シートを覆って通気性の複写シートを載置
し、該複写シート上に非通気性又は半通気性の型紙に適
した厚さを有する型紙シートを載置し、前記バキューム
テーブル上の吸気力を前記型紙シートに及ぼして、この
型紙シートとその下の前記複写シート及び通気性シート
を前記バキュームテーブル上に吸気力により固定し、該
状態で前記型紙シートに前記ペンの先端を押圧し前記画
線ヘッドの移動によって前記通気性シートに所定のパタ
ーンを転写により作図するとともに、前記カッターペン
によって前記通気性シートを前記型紙シート及び複写シ
ートとともに、所定のパターンに切断するようにしたも
のである。

【０００４】

【実施例】以下に本発明の構成を添付図面に示す実施例
を参照して詳細に説明する。２は自動製図機の機体であ
り、これに公知のバキュームテーブル４が固設されてい
る。

【０００５】前記バキュームテーブル４の下側に吸引室
６が設けられ、該吸引室６は、バキュームポンプなどの
吸気装置（図示省略）に連通している。前記バキユーム
テーブル４には多数の吸気孔８が透設されている。

【０００６】１０はＸモータに連係するＹレールであ
り、これの両端部はバキュームテーブル４の両側に配設
されたＸレール（図示省略）に並進移動自在に支持され
ている。前記Ｙレール１０には画線ヘッド１２がＹモー
タに連係するＹカーソルを介して移動自在に連結してい
る。前記画線ヘッド１２には公知のカッターペン１４と
ボールペンなどのペン１６が昇降可能に支持されてい
る。

【０００７】前記ペン１６は鉄筆を用いても良く、又、
公知のローラペンを用いても良い。前記カッターペン１
４及びローラペンを用いたペン１６は、公知の回転制御
機構により回転方向に方向制御されるものである。

【０００８】１８は通気性シートであり、布（シーチン
グ）が用いられている。２０は型紙シートであり、控え
即ち保管用の型紙となり得るような厚手の紙から構成さ
れている。２１は複写シートであり、通気性のカーボン
紙から構成されている。

【０００９】前記型紙シート２０は、更に、画線ヘッド
１２のボールペンなどのペン１６によって筆記跡が形成
される表面を有するもので、且つ、非通気性あるいは、
多少、通気性があっても、バキュームテーブル４のバキ
ューム力によって通気性シート１８及び複写シート２１
を保持し得る程度の通気性即ち半通気性を有する材質が
望ましい。

【００１０】上記した構成において、バキュームテーブ
ル４上に通気性シート１８を載置し、その上を、第１図
に示す如く、複写シート２１及び型紙シート２０で覆
う。該状態で、吸気装置を駆動すると、吸引室６の真空
力が通気性シート１８及び通気性複写シート２１を通じ
て型紙シート２０に及び、型紙シート２０は、複写シー
ト２１及び通気性シート１８の上からバキュームテーブ
ル４の上面に吸気力によって固定される。

【００１１】型紙シート２０がバキュームテーブル４に
固定されると、型紙シート２０とバキュームテーブル４
上面との間の、複写シート２１と通気性シート１８は両
者に挾圧されて、バキュームテーブル４上にしっかりと
固定される。

【００１２】次に、画線ヘッド１２のペン１６を選択し
て、これを下降し、その先端を第２図に示すように型紙
シート２０に圧接する。そして、画線ヘッド１２の移動
によりペン１６を型紙シート２０上で所定方向に移動さ
せると、所定の図形あるいは文字等のパターンが、型紙
シート２０上に作図されるとともに複写シート２１によ
り、通気性シート１８上に転写される。

【００１３】また、画線ヘッド１２のカッターペン１４
を選択し、これを下降して、画線ヘッド１２を移動し、
カッターペン１４によって型紙シート２０の上から通気
性シート１８を型紙シート２０及び複写シート２１とと
もに所定の型紙パターンに沿ってカッティングすること
できる。

【００１４】型紙パターンに沿ってカッティングされた
型紙シート２０は、図３に示す如く、型紙２２として控
え用あるいは保管用として利用し、型紙パターンに沿っ
てカッティングされた通気性シート１８は、製品２３と
して縫製等に使用される。また、複写シート２１は廃棄
処分される。

【００１５】

【効果】本発明は上述の如く構成したので、通気性シー
ト吸着のためのバキューム力を強くする必要がない。ま
た、複写シートは型紙として保管しておくことができ
る。また、複写シートは、バキューム解除後、簡単に廃
棄処理できる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動製図機の全体外観図である。

【図２】断面図である。

【図３】説明的斜視図である。

【符号の説明】

２ 機体 ４ バキュームテーブル ６ 吸引室 ８ 吸気孔 １０ Ｙレール １２ 画線ヘッド １４ カッターペン １６ ペン １８ 通気性シート ２０ 型紙シート ２１ 複写シート ２２ 型紙 ２３ 製品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バキュームテーブル上に通気性シートを
   吸気により固定し、この通気性シートに画線ヘッドに支
   持したペン及びカッターペンによって作図及びカッティ
   ングを行なうようにした自動製図機における通気性シー
   トの製図及びカッティング方法において、バキュームテ
   ーブル上に通気性シートを載置し、この通気性シートの
   上に、この通気性シートを覆って通気性の複写シートを
   載置し、該複写シート上に非通気性又は半通気性の型紙
   に適した厚さを有する型紙シートを載置し、前記バキュ
   ームテーブル上の吸気力を前記型紙シートに及ぼして、
   この型紙シートとその下の前記複写シート及び通気性シ
   ートを前記バキュームテーブル上に吸気力により固定
   し、該状態で前記型紙シートに前記ペンの先端を押圧し
   前記画線ヘッドの移動によって前記通気性シートに所定
   のパターンを転写により作図するとともに、前記カッタ
   ーペンによって前記通気性シートを前記型紙シート及び
   複写シートとともに、所定のパターンに切断するように
   したことを特徴とする自動製図機における通気性シート
   の製図及びカッティング方法。