JPH0550686A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 - Google Patents
熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置Info
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- JPH0550686A JPH0550686A JP33017891A JP33017891A JPH0550686A JP H0550686 A JPH0550686 A JP H0550686A JP 33017891 A JP33017891 A JP 33017891A JP 33017891 A JP33017891 A JP 33017891A JP H0550686 A JPH0550686 A JP H0550686A
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- Japan
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- ink sheet
- recording
- amount
- ink
- conveying
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- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクシート搬送手段の駆動トルクを可変と
することにより、常に適切なトルクでインクシートを巻
取ることができ、騒音の低減,省エネルギー,インクシ
ートに対する負荷の低減を可能とした熱転写記録装置及
び該装置を備えたファクシミリ装置を提供することを目
的とする。 【構成】 インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、イ
ンクシート搬送用モータにより巻取りロールを回転駆動
してインクシートを巻取って搬送する。この時、インク
シート搬送用モータの駆動量に対するインクシートの巻
取り量の変化を検知して、そのインクシート搬送用モー
タの駆動トルクを変更する。
することにより、常に適切なトルクでインクシートを巻
取ることができ、騒音の低減,省エネルギー,インクシ
ートに対する負荷の低減を可能とした熱転写記録装置及
び該装置を備えたファクシミリ装置を提供することを目
的とする。 【構成】 インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、イ
ンクシート搬送用モータにより巻取りロールを回転駆動
してインクシートを巻取って搬送する。この時、インク
シート搬送用モータの駆動量に対するインクシートの巻
取り量の変化を検知して、そのインクシート搬送用モー
タの駆動トルクを変更する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクシートを用いて記
録を行う熱転写記録装置及び該装置を備えたファクシミ
リ装置に関する。ここで、本発明に係る熱転写記録装置
は、ファクシミリ装置の他、電子タイプライタ、ワード
プロセッサ、複写機、コンピュータ等の各種事務機器や
通信機器にも適用可能である。
録を行う熱転写記録装置及び該装置を備えたファクシミ
リ装置に関する。ここで、本発明に係る熱転写記録装置
は、ファクシミリ装置の他、電子タイプライタ、ワード
プロセッサ、複写機、コンピュータ等の各種事務機器や
通信機器にも適用可能である。
【0002】
【従来の技術】熱転写プリンタには、1回の記録により
完全にインクが記録紙に転写される、所謂ワンタイム・
インクシートを用いたプリンタや、インクシートの同じ
位置でN回の記録が可能な、いわゆるマルチタイム・イ
ンクシートを用い、記録紙とインクシートの搬送速度に
速度差をもたさせて記録を行う熱転写プリンタがある。
後者の熱転写プリンタは前者の熱転写プリンタに比べて
ランニング・コストが低いため、最近はファクシミリ装
置等の記録装置として使用されてきている。このような
熱転写プリンタでは、マルチタイムのインクシートは巻
取り用ロールと供給用ロールとの間に張架され、インク
シート巻取り用モータによりその巻取り用ロールを回転
駆動して搬送されるように構成されている。この時の巻
取りロールの巻取りトルクは、従来の通常の熱転写プリ
ンタの場合と同様に巻取りの間を通じて一定に設定され
ている。
完全にインクが記録紙に転写される、所謂ワンタイム・
インクシートを用いたプリンタや、インクシートの同じ
位置でN回の記録が可能な、いわゆるマルチタイム・イ
ンクシートを用い、記録紙とインクシートの搬送速度に
速度差をもたさせて記録を行う熱転写プリンタがある。
後者の熱転写プリンタは前者の熱転写プリンタに比べて
ランニング・コストが低いため、最近はファクシミリ装
置等の記録装置として使用されてきている。このような
熱転写プリンタでは、マルチタイムのインクシートは巻
取り用ロールと供給用ロールとの間に張架され、インク
シート巻取り用モータによりその巻取り用ロールを回転
駆動して搬送されるように構成されている。この時の巻
取りロールの巻取りトルクは、従来の通常の熱転写プリ
ンタの場合と同様に巻取りの間を通じて一定に設定され
ている。
【0003】従って、巻取り用ロールがインクシートを
充分に巻き取った状態、即ちインクシートの使い終りの
時点においても、巻取り用ローラを回転させるのに充分
な大きさのトルクを、巻取り用ロールに常に与えてい
た。
充分に巻き取った状態、即ちインクシートの使い終りの
時点においても、巻取り用ローラを回転させるのに充分
な大きさのトルクを、巻取り用ロールに常に与えてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、巻取り用ロー
ルを回転駆動してインクシートを搬送する時、そのイン
クシートの使い始め時点では巻取り用ロールの巻取り径
が小さいため、大きなトルクで巻取り用ロールを回転駆
動するとインクシートが搬送方向へ進み過ぎてしまう。
このため、その搬送しすぎた分だけ搬送方向とは逆の方
向に後退させるという動作を小刻みに繰り返すことにな
り、インクシートの無駄な動きが生じる。これは騒音の
もととなるだけでなく、インクシートに余分な負荷をか
ける等の問題があった。
ルを回転駆動してインクシートを搬送する時、そのイン
クシートの使い始め時点では巻取り用ロールの巻取り径
が小さいため、大きなトルクで巻取り用ロールを回転駆
動するとインクシートが搬送方向へ進み過ぎてしまう。
このため、その搬送しすぎた分だけ搬送方向とは逆の方
向に後退させるという動作を小刻みに繰り返すことにな
り、インクシートの無駄な動きが生じる。これは騒音の
もととなるだけでなく、インクシートに余分な負荷をか
ける等の問題があった。
【0005】本発明者はこれらの問題点に鑑みて鋭意研
究した結果、これらの問題は巻取り用ロールに与えるト
ルクを、インクシートの巻き始めと巻き終りとで一定に
していた事に起因するものであることを解明した。この
点を説明すると、インクシートの巻取り時、そのインク
シートの使い始め付近ではインクシート供給用ロールの
径が大きく巻取り用ロールの径は小さいため、巻取り用
ロールの駆動トルクは小さくてもよいが、インクシート
の使い終り付近ではインクシートが巻回されることによ
り巻取り用ロールの径が大きくなり、更に巻取り用ロー
ルの重量も大きくなるため、それを回転駆動するために
はより大きな駆動力が必要となる。このため、インクシ
ートの使い終り付近では、その巻取り用モータによる巻
取りトルクを大きくする必要がある。
究した結果、これらの問題は巻取り用ロールに与えるト
ルクを、インクシートの巻き始めと巻き終りとで一定に
していた事に起因するものであることを解明した。この
点を説明すると、インクシートの巻取り時、そのインク
シートの使い始め付近ではインクシート供給用ロールの
径が大きく巻取り用ロールの径は小さいため、巻取り用
ロールの駆動トルクは小さくてもよいが、インクシート
の使い終り付近ではインクシートが巻回されることによ
り巻取り用ロールの径が大きくなり、更に巻取り用ロー
ルの重量も大きくなるため、それを回転駆動するために
はより大きな駆動力が必要となる。このため、インクシ
ートの使い終り付近では、その巻取り用モータによる巻
取りトルクを大きくする必要がある。
【0006】一方、インクシートに対しては、インクシ
ートのたるみをなくすために、バックテンションが供給
用ロール方向へかけられており、また、プラテンローラ
とサーマルヘッドとの間の押圧力が大きいため、この巻
取用ロールの径の増大に起因して必要となるトルク量
は、その巻取り径が小さい時に比べて大きいものとな
る。
ートのたるみをなくすために、バックテンションが供給
用ロール方向へかけられており、また、プラテンローラ
とサーマルヘッドとの間の押圧力が大きいため、この巻
取用ロールの径の増大に起因して必要となるトルク量
は、その巻取り径が小さい時に比べて大きいものとな
る。
【0007】そこで、前記従来例のように、インクシー
トの使い始めと使い終りとで巻取り用ロールに与えるト
ルクを一定にすると、インクシートの使い始めでは、巻
取り用ロールへ与えられるトルクが必要以上に大き過ぎ
るため、巻取り用モータの回転軸のオーバシュート等に
よりインクシートの無駄な動きによる騒音が発生した
り、インクシートに余分な負荷がかかったりして、巻取
り用モータによるエネルギー(消費電力)のロスが生じ
ていたのである。
トの使い始めと使い終りとで巻取り用ロールに与えるト
ルクを一定にすると、インクシートの使い始めでは、巻
取り用ロールへ与えられるトルクが必要以上に大き過ぎ
るため、巻取り用モータの回転軸のオーバシュート等に
よりインクシートの無駄な動きによる騒音が発生した
り、インクシートに余分な負荷がかかったりして、巻取
り用モータによるエネルギー(消費電力)のロスが生じ
ていたのである。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、インクシート搬送手段の駆動トルクを可変とす
ることにより、常に適切なトルクでインクシートを巻取
ることができ、騒音の低減,省エネルギー,インクシー
トに対する負荷の低減を可能とした熱転写記録装置及び
該装置を備えたファクシミリ装置を提供することを目的
とする。
であり、インクシート搬送手段の駆動トルクを可変とす
ることにより、常に適切なトルクでインクシートを巻取
ることができ、騒音の低減,省エネルギー,インクシー
トに対する負荷の低減を可能とした熱転写記録装置及び
該装置を備えたファクシミリ装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱転写記録装置は以下のような構成を備え
る。即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、前
記インクシートを巻取って搬送するインクシート搬送手
段と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前
記記録媒体に記録を行うために前記インクシートに作用
する記録手段と、前記インクシート搬送手段による前記
インクシートの巻取り量の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段とを有する。
に本発明の熱転写記録装置は以下のような構成を備え
る。即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であって、前
記インクシートを巻取って搬送するインクシート搬送手
段と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前
記記録媒体に記録を行うために前記インクシートに作用
する記録手段と、前記インクシート搬送手段による前記
インクシートの巻取り量の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段とを有する。
【0010】上記目的を達成するために本発明のファク
シミリ装置は以下のような構成を備える。即ち、インク
シートの有するインクを記録媒体に転写して画像の記録
を行なうファクシミリ装置であって、前記インクシート
を巻取って搬送するインクシート搬送手段と、前記記録
媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、画像信号受信手段
と、前記画像信号受信手段が受信した画像信号に基づい
て前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行
なう記録手段と、前記インクシート搬送手段による前記
インクシートの巻取り量の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段とを有する。
シミリ装置は以下のような構成を備える。即ち、インク
シートの有するインクを記録媒体に転写して画像の記録
を行なうファクシミリ装置であって、前記インクシート
を巻取って搬送するインクシート搬送手段と、前記記録
媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、画像信号受信手段
と、前記画像信号受信手段が受信した画像信号に基づい
て前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行
なう記録手段と、前記インクシート搬送手段による前記
インクシートの巻取り量の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段とを有する。
【0011】
【作用】巻取りロールに巻取られて搬送されるインクシ
ートの巻取り量の変化をインクシートの搬送用モータの
所定駆動量に対するインクシートの搬送量の変化により
検知し、その変化に基づきインクシート搬送用モータの
駆動トルクを変更する。これにより、騒音の発生を抑
え、装置の消費電力を節減することができる。
ートの巻取り量の変化をインクシートの搬送用モータの
所定駆動量に対するインクシートの搬送量の変化により
検知し、その変化に基づきインクシート搬送用モータの
駆動トルクを変更する。これにより、騒音の発生を抑
え、装置の消費電力を節減することができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
施例を詳細に説明する。
【0013】図1〜図11は本発明の一実施例に係る熱
転写記録装置をファクシミリ装置に適用した例を示す図
である。
転写記録装置をファクシミリ装置に適用した例を示す図
である。
【0014】図1はファクシミリ装置における制御部1
01と記録部102との電気系の接続を示す図で、他の
図面と共通する部分は同一図番で示している。
01と記録部102との電気系の接続を示す図で、他の
図面と共通する部分は同一図番で示している。
【0015】サーマルヘッド13はラインヘッドであ
る。そして、このサーマルヘッド13は、制御部101
よりの1ライン分のシリアル記録データ43を、シフト
クロックに同期して入力して保持するシフトレジスタ1
30、ラッチ信号44によりシフトレジスタ130のデ
ータをラッチするラッチ回路131、1ライン分の発熱
低抗体からなる発熱素子132を備えている。ここで、
発熱低抗体132は132−1〜132−mで示された
m個のブロックに分割して駆動されている。
る。そして、このサーマルヘッド13は、制御部101
よりの1ライン分のシリアル記録データ43を、シフト
クロックに同期して入力して保持するシフトレジスタ1
30、ラッチ信号44によりシフトレジスタ130のデ
ータをラッチするラッチ回路131、1ライン分の発熱
低抗体からなる発熱素子132を備えている。ここで、
発熱低抗体132は132−1〜132−mで示された
m個のブロックに分割して駆動されている。
【0016】制御部101の各部は、マイクロプロセッ
サなどのCPU113により制御される。また、133
はサーマルヘッド13に取付けられている、サーマルヘ
ッド13の温度を検出するための温度センサである。こ
の温度センサ133の出力信号42は、制御部101内
でA/D変換されて前記CPU113に入力される。こ
れによりCPU113はサーマルヘッド13の温度を検
知し、その温度に対応してストローブ信号47のパルス
幅を変更したり、あるいはサーマルヘッド13の駆動電
圧などを変更して、インクシート14(図3)の特性に
応じてサーマルヘッド13への印加エネルギーを変更し
ている。
サなどのCPU113により制御される。また、133
はサーマルヘッド13に取付けられている、サーマルヘ
ッド13の温度を検出するための温度センサである。こ
の温度センサ133の出力信号42は、制御部101内
でA/D変換されて前記CPU113に入力される。こ
れによりCPU113はサーマルヘッド13の温度を検
知し、その温度に対応してストローブ信号47のパルス
幅を変更したり、あるいはサーマルヘッド13の駆動電
圧などを変更して、インクシート14(図3)の特性に
応じてサーマルヘッド13への印加エネルギーを変更し
ている。
【0017】尚、このインクシート14の特性(種類)
は操作部103により指示される。また、このインクシ
ート14の種類や特性などは、インクシート14に印刷
されたマークなどを検出して判別するようにしても良
く、またインクシートのカートリッジなどに付されたマ
ークや切り欠き或いは突起等により判別するようにして
も良い。
は操作部103により指示される。また、このインクシ
ート14の種類や特性などは、インクシート14に印刷
されたマークなどを検出して判別するようにしても良
く、またインクシートのカートリッジなどに付されたマ
ークや切り欠き或いは突起等により判別するようにして
も良い。
【0018】116はプログラマブル・タイマで、CP
U113より計時時間がセットされ、計時の開始が指示
されると計時を開始する。そして、指示された時間ごと
にCPU113に割込み信号やタイムアウト信号などを
出力するように動作する。このタイマ116により、例
えばサーマルヘッド13への通電時間の計時等が行われ
る。46は制御部101よりサーマルヘッド13の駆動
信号を入力し、サーマルヘッド13を各ブロック単位で
駆動するストローブ信号47を出力する駆動回路部であ
る。なお、この駆動回路46は制御部101の指示によ
り、サーマルヘッド13の発熱素子(低抗体)132に
電流を供給する電源線45に出力する電圧を変更してサ
ーマルヘッド13への印加エネルギーを変更することが
できる。48,49は、それぞれ対応する記録紙搬送用
モータ24、インクシート搬送用モータ25を回転駆動
するドライバ回路である。なお、これら記録紙搬送用モ
ータ24及びインクシート搬送用モータ25は、この実
施例ではステッピングモータであるが、これに限定され
るものでなく、例えばDCモータなどであっても良い。
また、38はインクシート14が交換されたことを検出
するインクシート交換検出部で、インクシート14を着
脱するレバー等と連動しており、インクシート14が交
換された時にパルス信号を出力して制御部101にイン
クシート14が交換されたことを通知している。
U113より計時時間がセットされ、計時の開始が指示
されると計時を開始する。そして、指示された時間ごと
にCPU113に割込み信号やタイムアウト信号などを
出力するように動作する。このタイマ116により、例
えばサーマルヘッド13への通電時間の計時等が行われ
る。46は制御部101よりサーマルヘッド13の駆動
信号を入力し、サーマルヘッド13を各ブロック単位で
駆動するストローブ信号47を出力する駆動回路部であ
る。なお、この駆動回路46は制御部101の指示によ
り、サーマルヘッド13の発熱素子(低抗体)132に
電流を供給する電源線45に出力する電圧を変更してサ
ーマルヘッド13への印加エネルギーを変更することが
できる。48,49は、それぞれ対応する記録紙搬送用
モータ24、インクシート搬送用モータ25を回転駆動
するドライバ回路である。なお、これら記録紙搬送用モ
ータ24及びインクシート搬送用モータ25は、この実
施例ではステッピングモータであるが、これに限定され
るものでなく、例えばDCモータなどであっても良い。
また、38はインクシート14が交換されたことを検出
するインクシート交換検出部で、インクシート14を着
脱するレバー等と連動しており、インクシート14が交
換された時にパルス信号を出力して制御部101にイン
クシート14が交換されたことを通知している。
【0019】制御部101には、このCPU113の他
に、CPU113の制御ブローや各種データを記憶して
いるROM114,CPU113のワークエリアとして
各種データを一時保存するためのRAM115などを備
えている。
に、CPU113の制御ブローや各種データを記憶して
いるROM114,CPU113のワークエリアとして
各種データを一時保存するためのRAM115などを備
えている。
【0020】図2は、本実施例のファクシミリ装置全体
の概略構成を示すブロック図である。
の概略構成を示すブロック図である。
【0021】図2において、113は装置全体を制御す
るためのCPU、103はオペレータにより操作され、
送信開始などの各種機能指示キーや電話番号の入力キー
などを含む操作部であり、104は液晶やLED等で構
成され、オペレータへの各種メッセージ等を表示する表
示部である。100は原稿を光電的に読取ってデジタル
画像信号として出力する読取部で、原稿搬送用モータや
CCDイメージセンサなどを備えている。3はこの読取
部100を制御するための読取制御部である。4は通信
制御部で、NCU5を介して送信及び受信動作を制御し
ている。
るためのCPU、103はオペレータにより操作され、
送信開始などの各種機能指示キーや電話番号の入力キー
などを含む操作部であり、104は液晶やLED等で構
成され、オペレータへの各種メッセージ等を表示する表
示部である。100は原稿を光電的に読取ってデジタル
画像信号として出力する読取部で、原稿搬送用モータや
CCDイメージセンサなどを備えている。3はこの読取
部100を制御するための読取制御部である。4は通信
制御部で、NCU5を介して送信及び受信動作を制御し
ている。
【0022】6は記録制御部で、熱転写記録法により記
録紙に画像の記録を行う記録部102全体を制御してい
る。この記録部102の構成は図3を参照して詳しく後
述する。7はN値センサで、インクシート14の移動量
に対する記録紙11(図3)の搬送量を検知して、その
比(N)を算出するためのものである。尚、このN値は
N=(記録紙11の搬送長)/(インクシート14の搬
送長)で表わされる。49,48のそれぞれはモータド
ライバで、CPU113の指示に従って、それぞれ対応
するインクシート搬送用モータ25、記録紙搬送用モー
タ24を回転駆動している。13は1ライン分の発熱素
子を備え、行単位で記録を行うライン型のサーマルヘッ
ドである。
録紙に画像の記録を行う記録部102全体を制御してい
る。この記録部102の構成は図3を参照して詳しく後
述する。7はN値センサで、インクシート14の移動量
に対する記録紙11(図3)の搬送量を検知して、その
比(N)を算出するためのものである。尚、このN値は
N=(記録紙11の搬送長)/(インクシート14の搬
送長)で表わされる。49,48のそれぞれはモータド
ライバで、CPU113の指示に従って、それぞれ対応
するインクシート搬送用モータ25、記録紙搬送用モー
タ24を回転駆動している。13は1ライン分の発熱素
子を備え、行単位で記録を行うライン型のサーマルヘッ
ドである。
【0023】次に、図3に示す本実施例のファクシミリ
装置の側断面図を参照して記録部の構成を詳しく説明す
る。なお、図1及び図2と共通な部分は同一図番で示し
ている。
装置の側断面図を参照して記録部の構成を詳しく説明す
る。なお、図1及び図2と共通な部分は同一図番で示し
ている。
【0024】図3において、10は普通紙である記録紙
11をコア10aにロール状に捲回したロール紙であ
る。このロール紙10はプラテンローラ12の矢印方向
への回転により記録紙11をサーマルヘッド13に供給
できるように、回転自在に装置内に収納されている。な
お、10bはロール紙装填部であって、ロール紙10を
着脱可能に装填している。さらに、12はプラテンロー
ラであって、記録紙11を矢印b方向に搬送するととも
に、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、イン
クシート14や記録紙11を押圧するものである。サー
マルヘッド13の発熱により画像記録の行われた記録紙
11は、プラテンローラ12の更なる回転によって排出
ローラ16(16a,16b) 方向に搬送され、1頁分の画像記
録が終了するとカッタ15(15a,15b) の噛合によつて頁
単位に切断される。
11をコア10aにロール状に捲回したロール紙であ
る。このロール紙10はプラテンローラ12の矢印方向
への回転により記録紙11をサーマルヘッド13に供給
できるように、回転自在に装置内に収納されている。な
お、10bはロール紙装填部であって、ロール紙10を
着脱可能に装填している。さらに、12はプラテンロー
ラであって、記録紙11を矢印b方向に搬送するととも
に、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、イン
クシート14や記録紙11を押圧するものである。サー
マルヘッド13の発熱により画像記録の行われた記録紙
11は、プラテンローラ12の更なる回転によって排出
ローラ16(16a,16b) 方向に搬送され、1頁分の画像記
録が終了するとカッタ15(15a,15b) の噛合によつて頁
単位に切断される。
【0025】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給用ロール、18はインクシート巻取り用
ロールであって、インクシート搬送用モータ25により
駆動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもの
である。なお、このインクシート供給用ロール17及び
インクシート巻取り用ロール18は、装置本体内のイン
クシート装填部70に着脱可能に装填されている。さら
に、19はインクシートカートリッジの装着を検出する
ためのセンサである。また、20はインクシート14の
有無、及びインクシート14に付されたマークを基にイ
ンクシート14の残量を光学的に検出するためのインク
シートセンサ、21はスプリングで、記録紙11やイン
クシート14を介して、前記プラテンローラ12に対し
てサーマルヘッド13を押圧するものである。また、2
2は記録紙の有無を検出するための記録紙センサであ
る。
ンクシート供給用ロール、18はインクシート巻取り用
ロールであって、インクシート搬送用モータ25により
駆動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもの
である。なお、このインクシート供給用ロール17及び
インクシート巻取り用ロール18は、装置本体内のイン
クシート装填部70に着脱可能に装填されている。さら
に、19はインクシートカートリッジの装着を検出する
ためのセンサである。また、20はインクシート14の
有無、及びインクシート14に付されたマークを基にイ
ンクシート14の残量を光学的に検出するためのインク
シートセンサ、21はスプリングで、記録紙11やイン
クシート14を介して、前記プラテンローラ12に対し
てサーマルヘッド13を押圧するものである。また、2
2は記録紙の有無を検出するための記録紙センサであ
る。
【0026】次に、読取部100の構成を説明する。
【0027】図3において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は図示しない
原稿搬送用モータにより駆動される搬送用ローラ53,
54,55,56により、原稿32の読取り速度に対応
して搬送される。なお、57は原稿積載台であって、こ
の積載台57に積載された複数枚の原稿32は、搬送用
ローラ54と押圧分離片58との協動によって1枚ずつ
に分離されて読取部100へ搬送される。
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は図示しない
原稿搬送用モータにより駆動される搬送用ローラ53,
54,55,56により、原稿32の読取り速度に対応
して搬送される。なお、57は原稿積載台であって、こ
の積載台57に積載された複数枚の原稿32は、搬送用
ローラ54と押圧分離片58との協動によって1枚ずつ
に分離されて読取部100へ搬送される。
【0028】41はCPU113を含む制御部の主要部
を構成する制御基板で、この制御基板41より装置の各
部に各種制御信号が出力される。また106はモデム基
板ユニットで、ここに前述の通信制御部4が含まれてい
る。107はNCU5の基板ユニットである。
を構成する制御基板で、この制御基板41より装置の各
部に各種制御信号が出力される。また106はモデム基
板ユニットで、ここに前述の通信制御部4が含まれてい
る。107はNCU5の基板ユニットである。
【0029】図4は、この記録部102の機構を示した
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【0030】前述したように、ロール紙10より供給さ
れた記録紙11は、記録紙搬送モータ24の回転駆動に
よりプラテンローラ12が回転することにより、サーマ
ルヘッド13との摩擦によって矢印b方向に搬送され
る。インクシート14は、供給用ロール17に巻かれて
おり、インクシート搬送用モータ25を回転駆動するこ
とにより巻取り用ロール18に巻取られて、矢印a方向
に搬送される。61,62,63はN値センサ7の一構
成例を示しており、インクシート供給用ロール17の回
転軸に取付けられた円盤61上に等間隔に複数のスリッ
ト63が形成されている。62はフォトインタラプタ
で、スリット63を通過した光を光電的に検知してい
る。
れた記録紙11は、記録紙搬送モータ24の回転駆動に
よりプラテンローラ12が回転することにより、サーマ
ルヘッド13との摩擦によって矢印b方向に搬送され
る。インクシート14は、供給用ロール17に巻かれて
おり、インクシート搬送用モータ25を回転駆動するこ
とにより巻取り用ロール18に巻取られて、矢印a方向
に搬送される。61,62,63はN値センサ7の一構
成例を示しており、インクシート供給用ロール17の回
転軸に取付けられた円盤61上に等間隔に複数のスリッ
ト63が形成されている。62はフォトインタラプタ
で、スリット63を通過した光を光電的に検知してい
る。
【0031】ここで記録紙11は記録紙搬送用モータ2
4により回転駆動されるプラテンローラ12により搬送
駆動されているので、記録紙搬送用モータ24が所定量
回転した時に搬送される記録紙11の搬送量は常に一定
である。これに対し、インクシート14の搬送駆動は、
インクシート搬送用モータ25により回転駆動される巻
取り用ロール18の回転数を制御することにより行われ
ているため、インクシート搬送用モータ25を所定数回
転しても、インクシート巻取り用ロール18に捲回され
ているインクシート14の量(巻取り用ロール18の
径)によりインクシート14の搬送量が異なってしまう
ことになる。
4により回転駆動されるプラテンローラ12により搬送
駆動されているので、記録紙搬送用モータ24が所定量
回転した時に搬送される記録紙11の搬送量は常に一定
である。これに対し、インクシート14の搬送駆動は、
インクシート搬送用モータ25により回転駆動される巻
取り用ロール18の回転数を制御することにより行われ
ているため、インクシート搬送用モータ25を所定数回
転しても、インクシート巻取り用ロール18に捲回され
ているインクシート14の量(巻取り用ロール18の
径)によりインクシート14の搬送量が異なってしまう
ことになる。
【0032】このような構成において、インクシート巻
取り用ロール18の径が大きくなる程、インクシート搬
送用モータ25の駆動ステップ数当りの円盤61の回転
量(供給用ロール17の回転量)が大きくなる。ここ
で、円盤61のスリット63が等間隔に設定されている
ため、インクシート搬送用モータ25の所定回転量に対
してフォトインタラプタ63のオン−オフ間隔が短くな
る。これにより、インクシート巻取り用ロール18の巻
取り径が大きくなると、インクシート巻取り用モータ2
5の所定回転数に対するインクシート14の搬送長が長
くなることがわかる。つまり、インクシート14を使用
していく程、常に同じ割合でインクシート搬送用モータ
25を回転駆動すると、インクシート巻取り用ロール1
8の巻取り径が大きくなり、記録紙11の搬送長に対す
るインクシート14の搬送長が増大して、マルチプリン
トの回数を示すN値が小さくなることになる。よって、
これら円盤61、スリット63及びフォトインタラプタ
62で構成されたN値センサ7よりの信号を基に、N値
がある一定の値以下になったら、1ラインの記録に対応
したインクシート14の搬送量を減らし、N値を上げる
ようにインクシート14の搬送長を制御している。
取り用ロール18の径が大きくなる程、インクシート搬
送用モータ25の駆動ステップ数当りの円盤61の回転
量(供給用ロール17の回転量)が大きくなる。ここ
で、円盤61のスリット63が等間隔に設定されている
ため、インクシート搬送用モータ25の所定回転量に対
してフォトインタラプタ63のオン−オフ間隔が短くな
る。これにより、インクシート巻取り用ロール18の巻
取り径が大きくなると、インクシート巻取り用モータ2
5の所定回転数に対するインクシート14の搬送長が長
くなることがわかる。つまり、インクシート14を使用
していく程、常に同じ割合でインクシート搬送用モータ
25を回転駆動すると、インクシート巻取り用ロール1
8の巻取り径が大きくなり、記録紙11の搬送長に対す
るインクシート14の搬送長が増大して、マルチプリン
トの回数を示すN値が小さくなることになる。よって、
これら円盤61、スリット63及びフォトインタラプタ
62で構成されたN値センサ7よりの信号を基に、N値
がある一定の値以下になったら、1ラインの記録に対応
したインクシート14の搬送量を減らし、N値を上げる
ようにインクシート14の搬送長を制御している。
【0033】また、インクシート14の使い始めにおい
ては、インクシート巻取り用ロール18の径が小さく、
巻取りに要するトルクは少なくて済むため、インクシー
ト搬送用モータ25の駆動トルクを小さくしてモータ2
5の回転軸のオーバーシュートを防止して騒音を低減し
ている。更に、これによりインクシート14に余分な負
荷がかからないようでき、インクシート搬送用モータ2
5による消費電力のロスも低減することができる。一
方、インクシート14の使用が進むと巻取り用ロール1
8の径は大きくなるため、インクシート14の巻取りを
行うインクシート搬送用モータ25のトルクを大きくし
てインクシート14の搬送の安定化を図っている。この
インクシート搬送用モータ25の駆動トルクの変更は、
本実施例においては上述のインクシート14の搬送量の
切り替えと同様に、N値がある一定の値以下になったと
きに行うこととしている。
ては、インクシート巻取り用ロール18の径が小さく、
巻取りに要するトルクは少なくて済むため、インクシー
ト搬送用モータ25の駆動トルクを小さくしてモータ2
5の回転軸のオーバーシュートを防止して騒音を低減し
ている。更に、これによりインクシート14に余分な負
荷がかからないようでき、インクシート搬送用モータ2
5による消費電力のロスも低減することができる。一
方、インクシート14の使用が進むと巻取り用ロール1
8の径は大きくなるため、インクシート14の巻取りを
行うインクシート搬送用モータ25のトルクを大きくし
てインクシート14の搬送の安定化を図っている。この
インクシート搬送用モータ25の駆動トルクの変更は、
本実施例においては上述のインクシート14の搬送量の
切り替えと同様に、N値がある一定の値以下になったと
きに行うこととしている。
【0034】図5及び図6は本実施例のファクシミリ装
置のCPU113で実行される記録処理を示すフローチ
ャートである。
置のCPU113で実行される記録処理を示すフローチ
ャートである。
【0035】まず、ステップS1でファクシミリ装置の
電源がオンされるとステップS2に進み、CPU113
はインクシート搬送用モータ25の駆動ステップ数を3
に設定する。さらにステップS3に進み、インクシート
搬送用モータ25の駆動トルクを100%に設定する。
より具体的にはインクシート搬送用モータ25の駆動電
流値を最大の100%(例えば500mA)とする。
電源がオンされるとステップS2に進み、CPU113
はインクシート搬送用モータ25の駆動ステップ数を3
に設定する。さらにステップS3に進み、インクシート
搬送用モータ25の駆動トルクを100%に設定する。
より具体的にはインクシート搬送用モータ25の駆動電
流値を最大の100%(例えば500mA)とする。
【0036】次に、ステップS4に進み、N値センサ7
からの信号に基づきN値を検出する。N値センサ7は前
述の通り、円盤61、スリット63及びフォトインタラ
プタ62で構成されている。そして、インクシート搬送
用モータ25を所定量回転駆動したときに、フォトイン
タラプタ62がN値センサ7のスリット63を検出した
検出信号(スリット信号)がオンからオフ、或いはオフ
からオンになる回数をN値センサカウンタによりカウン
トする。一方、その間に記録されるライン数をラインカ
ウンタによりカウントし、この結果得られたライン数を
N値センサカウンタのカウント値で割ることにより、N
値センサ7により検出されたスリット信号がオンからオ
フ、或いはオフからオンに変わるまでに記録される平均
ライン数が求められる。
からの信号に基づきN値を検出する。N値センサ7は前
述の通り、円盤61、スリット63及びフォトインタラ
プタ62で構成されている。そして、インクシート搬送
用モータ25を所定量回転駆動したときに、フォトイン
タラプタ62がN値センサ7のスリット63を検出した
検出信号(スリット信号)がオンからオフ、或いはオフ
からオンになる回数をN値センサカウンタによりカウン
トする。一方、その間に記録されるライン数をラインカ
ウンタによりカウントし、この結果得られたライン数を
N値センサカウンタのカウント値で割ることにより、N
値センサ7により検出されたスリット信号がオンからオ
フ、或いはオフからオンに変わるまでに記録される平均
ライン数が求められる。
【0037】このようにして記録動作が進行するにつれ
て、インクシート巻取り用ロール18の巻取り径が大き
くなり、記録紙11の搬送長に対するインクシート14
の搬送長が増大して、マルチプリントの回数を示すN値
が小さくなる。このとき、N値センサ7のスリット信号
がオンからオフ、或いはオフからオンに変わるときのラ
イン数も少なくなる。従って、このN値を直接求めるま
でもなく、このライン数の変化を求めることにより、対
応したN値の変化を知ることができる。そこで本実施例
においては、ステップS4において、前述のようにN値
を表すものとして平均ライン数を求め、この値をRAM
115の初期N値格納領域(NVAL)に書込む。
て、インクシート巻取り用ロール18の巻取り径が大き
くなり、記録紙11の搬送長に対するインクシート14
の搬送長が増大して、マルチプリントの回数を示すN値
が小さくなる。このとき、N値センサ7のスリット信号
がオンからオフ、或いはオフからオンに変わるときのラ
イン数も少なくなる。従って、このN値を直接求めるま
でもなく、このライン数の変化を求めることにより、対
応したN値の変化を知ることができる。そこで本実施例
においては、ステップS4において、前述のようにN値
を表すものとして平均ライン数を求め、この値をRAM
115の初期N値格納領域(NVAL)に書込む。
【0038】次に、ステップS5において、CPU11
3は記録動作開始か否かを判断する。記録動作の開始
は、CPU113が次のページのファクシミリデータを
受信したかどうかを判断して行われる。記録動作を開始
しない場合はステップS7に進み、インクシートカート
リッジが変換されたか否かを判断する。インクシートカ
ートリッジが交換されたか否かは、例えばマイクロスイ
ッチからなるインクシートカートリッジセンサ19から
の信号をCPU113が受けて判断する。ステップS7
において、インクシートカートリッジが交換されたと判
断した場合は、インクシート巻取り用ロール18の巻取
り径が変化したものと考えられるから、再びステップS
2〜ステップS4を実行し、N値センサ7によるN値の
検出及びRAM115への再書込みを行う。
3は記録動作開始か否かを判断する。記録動作の開始
は、CPU113が次のページのファクシミリデータを
受信したかどうかを判断して行われる。記録動作を開始
しない場合はステップS7に進み、インクシートカート
リッジが変換されたか否かを判断する。インクシートカ
ートリッジが交換されたか否かは、例えばマイクロスイ
ッチからなるインクシートカートリッジセンサ19から
の信号をCPU113が受けて判断する。ステップS7
において、インクシートカートリッジが交換されたと判
断した場合は、インクシート巻取り用ロール18の巻取
り径が変化したものと考えられるから、再びステップS
2〜ステップS4を実行し、N値センサ7によるN値の
検出及びRAM115への再書込みを行う。
【0039】一方、ステップS5において、記録動作開
始と判断した場合はステップS6へ進み、記録動作を実
行する。
始と判断した場合はステップS6へ進み、記録動作を実
行する。
【0040】この記録処理を図6のフローチャートを参
照して説明すると、まず、ステップS11で1ラインの
記録データが準備されてプリントコマンドを受けるとス
テップS12に進み、記録紙搬送用モータ24を回転駆
動して、記録紙11を1ライン分搬送する。次にステッ
プS13に進み、インクシート搬送用モータ25のステ
ップ数が“3”であるか否かを判断する。ここでは既
に、ステップS2においてステップ数が“3”に設定さ
れているためステップS14に進み、N値が“5”より
大きいか否かが判断される。これは、記録紙11は記録
紙搬送用モータ24の駆動ステップ数に対応して常に一
定長搬送されるのに対し、インクシート14の搬送長は
インクシート巻取り用ロール18の巻取り径に応じて変
動するため、同じようにインクシート搬送用モータ25
を回転駆動してもインクシート14の搬送長が変動して
しまう。このためN値が変動し、記録が進行するにつれ
てN値は減少していくからである。
照して説明すると、まず、ステップS11で1ラインの
記録データが準備されてプリントコマンドを受けるとス
テップS12に進み、記録紙搬送用モータ24を回転駆
動して、記録紙11を1ライン分搬送する。次にステッ
プS13に進み、インクシート搬送用モータ25のステ
ップ数が“3”であるか否かを判断する。ここでは既
に、ステップS2においてステップ数が“3”に設定さ
れているためステップS14に進み、N値が“5”より
大きいか否かが判断される。これは、記録紙11は記録
紙搬送用モータ24の駆動ステップ数に対応して常に一
定長搬送されるのに対し、インクシート14の搬送長は
インクシート巻取り用ロール18の巻取り径に応じて変
動するため、同じようにインクシート搬送用モータ25
を回転駆動してもインクシート14の搬送長が変動して
しまう。このためN値が変動し、記録が進行するにつれ
てN値は減少していくからである。
【0041】一方、N値センサ7のスリット63の角度
を10o とすると、N値センサ7のスリット信号は円盤
61を10o 回転させる毎にオンからオフ、或はオフか
らオンに変化する。そこで、N値が“5”のときに円盤
61を10o 回転させる為に必要なライン数を予め求め
てROM114に収納しておく。ステップS14におい
てCPU113は、このライン数を呼び出し、ステップ
S4において既にRAM115の初期N値格納領域に書
込んだ平均ライン数と比較する。そして、この平均ライ
ン数が、N値が“5”のときに円盤61を10o 回転さ
せるために必要なライン数よりも大きいときはN>5で
あると判断する。ステップS14でN>5(インクシー
ト14の使い始め)と判断するとステップS15に進
み、インクシート搬送用モータ25の駆動トリガを送出
する。
を10o とすると、N値センサ7のスリット信号は円盤
61を10o 回転させる毎にオンからオフ、或はオフか
らオンに変化する。そこで、N値が“5”のときに円盤
61を10o 回転させる為に必要なライン数を予め求め
てROM114に収納しておく。ステップS14におい
てCPU113は、このライン数を呼び出し、ステップ
S4において既にRAM115の初期N値格納領域に書
込んだ平均ライン数と比較する。そして、この平均ライ
ン数が、N値が“5”のときに円盤61を10o 回転さ
せるために必要なライン数よりも大きいときはN>5で
あると判断する。ステップS14でN>5(インクシー
ト14の使い始め)と判断するとステップS15に進
み、インクシート搬送用モータ25の駆動トリガを送出
する。
【0042】次にステップS16に進み、インクシート
搬送用モータ25の駆動エネルギーを80%になるよう
にパワーダウンして駆動トルクを弱める。これは前述の
通り、インクシート14の使い始めにおいては、インク
シート巻取り用ロール18の径が小さいため巻取りに要
するトルクは少なくて済むためインクシート搬送用モー
タ25の駆動トルクを小さくしている。これにより、イ
ンクシート搬送用モータ25の回転軸のオーバーシュー
トを防止し、騒音を低減するとともにインクシート14
に余分な負荷がかからないようにしている。更に、イン
クシート搬送用モータ25による消費電力のロスも低減
させこともできる。
搬送用モータ25の駆動エネルギーを80%になるよう
にパワーダウンして駆動トルクを弱める。これは前述の
通り、インクシート14の使い始めにおいては、インク
シート巻取り用ロール18の径が小さいため巻取りに要
するトルクは少なくて済むためインクシート搬送用モー
タ25の駆動トルクを小さくしている。これにより、イ
ンクシート搬送用モータ25の回転軸のオーバーシュー
トを防止し、騒音を低減するとともにインクシート14
に余分な負荷がかからないようにしている。更に、イン
クシート搬送用モータ25による消費電力のロスも低減
させこともできる。
【0043】尚、このインクシート搬送用モータ25の
トルクコントローラは、記録制御部6がモータドライバ
49への電流値を、例えば100%である500mAか
ら400mAまで下げて制御することにより行うことが
できる。このときのインクシート搬送用モータ25の駆
動ステップ数は、記録紙搬送用モータ24の1ステップ
に対し3ステップに設定されている。また、この状態で
N>5となるように各モータと搬送機構系との間のギア
比が設定されている。
トルクコントローラは、記録制御部6がモータドライバ
49への電流値を、例えば100%である500mAか
ら400mAまで下げて制御することにより行うことが
できる。このときのインクシート搬送用モータ25の駆
動ステップ数は、記録紙搬送用モータ24の1ステップ
に対し3ステップに設定されている。また、この状態で
N>5となるように各モータと搬送機構系との間のギア
比が設定されている。
【0044】次に、ステップS19に進み、サーマルヘ
ッド13を発熱駆動することにより1ライン分の記録を
行う。次にステップS20において、N値検出を行う。
ここで、N値センサ7のスリット63の角度を10o と
すると、N値センサ61の円盤61を10o 回転させる
のに必要なライン数をラインカウンタでカウントし、そ
の結果をN値を表すものとしてRAM115のライン数
格納領域(CART)に書込む。尚、このN値検出とR
AM115への書込みは1ラインを記録する毎に行い、
各ライン毎にこの値が更新される。
ッド13を発熱駆動することにより1ライン分の記録を
行う。次にステップS20において、N値検出を行う。
ここで、N値センサ7のスリット63の角度を10o と
すると、N値センサ61の円盤61を10o 回転させる
のに必要なライン数をラインカウンタでカウントし、そ
の結果をN値を表すものとしてRAM115のライン数
格納領域(CART)に書込む。尚、このN値検出とR
AM115への書込みは1ラインを記録する毎に行い、
各ライン毎にこの値が更新される。
【0045】ステップS21で、1ラインの記録が終了
するとステップS22に進み、1ページの記録が終了し
たか否かを判断する。ステップS22で、CPU113
はRAM115内の記録画像データバッファのデータ残
量を検知するか、あるいはファクシミリ信号に終了信号
を受信したか否かを検出して、1ページの記録が終了し
たか否かを判断する。1ページの記録が終了していない
と判断したときは再びステップS11に戻り、次のライ
ンの記録を行い、ステップS22において記録が終了し
たと判断するまで記録を行う。
するとステップS22に進み、1ページの記録が終了し
たか否かを判断する。ステップS22で、CPU113
はRAM115内の記録画像データバッファのデータ残
量を検知するか、あるいはファクシミリ信号に終了信号
を受信したか否かを検出して、1ページの記録が終了し
たか否かを判断する。1ページの記録が終了していない
と判断したときは再びステップS11に戻り、次のライ
ンの記録を行い、ステップS22において記録が終了し
たと判断するまで記録を行う。
【0046】次に、ステップS22で1ページの記録が
終了したと判断すると、ステップS23に進み、ステッ
プS20においてRAM115のライン数格納領域に書
込んだライン数の最終値を最終N値としてRAM115
内の初期N値格納領域に書込み、その値を更新する。
終了したと判断すると、ステップS23に進み、ステッ
プS20においてRAM115のライン数格納領域に書
込んだライン数の最終値を最終N値としてRAM115
内の初期N値格納領域に書込み、その値を更新する。
【0047】次に、図5のステップS8に進み、CPU
113は全ページの記録を終了したか否かを判断し、全
ページの記録が終了していない場合はステップS5に戻
り、次のページのファクシミリデータの受信を待つ。そ
して、ステップS5で次のページのファクシミリデータ
を受信したことを判断すると、再びステップS6におけ
る記録動作が開始される。
113は全ページの記録を終了したか否かを判断し、全
ページの記録が終了していない場合はステップS5に戻
り、次のページのファクシミリデータの受信を待つ。そ
して、ステップS5で次のページのファクシミリデータ
を受信したことを判断すると、再びステップS6におけ
る記録動作が開始される。
【0048】尚、その後のステップS14において、前
ページの記録終了後であるステップS23において、R
AM115内の初期N値格納領域(NVAL)に書込ま
れた最終N値を呼び出して、N>5であるか否かを判断
する。続いて、前述の説明と同様に記録処理が進み、1
ページの記録が終了する。このようにして、1ページの
記録が終了する毎に書込まれ、その値は次ページ以降の
ステップS14において呼び出され、N>5か否かの判
断に使用される。
ページの記録終了後であるステップS23において、R
AM115内の初期N値格納領域(NVAL)に書込ま
れた最終N値を呼び出して、N>5であるか否かを判断
する。続いて、前述の説明と同様に記録処理が進み、1
ページの記録が終了する。このようにして、1ページの
記録が終了する毎に書込まれ、その値は次ページ以降の
ステップS14において呼び出され、N>5か否かの判
断に使用される。
【0049】そして、このように1ラインずつ記録を行
い続けると、インクシート14の使用量が増加し、巻取
りロール18の径が大きくなる。すると、記録紙11の
1ラインに対するインクシート14の搬送量が大きくな
る。こうしてステップS14においてN≦5になるとス
テップS17に進み、ステップS15と同様にインクシ
ート搬送用モータ25の駆動トリガを送出した後、ステ
ップS18に進み、インクシート搬送用モータ25の駆
動エネルギーを100%になるようパワーアップして駆
動トルクを強める。
い続けると、インクシート14の使用量が増加し、巻取
りロール18の径が大きくなる。すると、記録紙11の
1ラインに対するインクシート14の搬送量が大きくな
る。こうしてステップS14においてN≦5になるとス
テップS17に進み、ステップS15と同様にインクシ
ート搬送用モータ25の駆動トリガを送出した後、ステ
ップS18に進み、インクシート搬送用モータ25の駆
動エネルギーを100%になるようパワーアップして駆
動トルクを強める。
【0050】これはインクシート14の使用量が増加
し、インクシート巻取り用ロール18の径が大きくなっ
たため、インクシート14の巻取りに要するトルクを大
きくする必要があるからである。尚、このインクシート
搬送用モータ25のトルクコントロールは、記録制御部
6がモータドライバ49への電流値を、例えば400m
Aから500mAに高めることにより実現できる。
し、インクシート巻取り用ロール18の径が大きくなっ
たため、インクシート14の巻取りに要するトルクを大
きくする必要があるからである。尚、このインクシート
搬送用モータ25のトルクコントロールは、記録制御部
6がモータドライバ49への電流値を、例えば400m
Aから500mAに高めることにより実現できる。
【0051】上述のステップS14におけるN値の判断
は、前ページの記録完了後にステップS23においてR
AM115に書込まれたライン数が、N値が5のときに
円盤61を10o 回転させるのに必要なライン数以下で
ある場合、N≦5であると判断して行う。
は、前ページの記録完了後にステップS23においてR
AM115に書込まれたライン数が、N値が5のときに
円盤61を10o 回転させるのに必要なライン数以下で
ある場合、N≦5であると判断して行う。
【0052】一方、ステップS18において、インクシ
ート搬送用モータ25の駆動ステップ数を記録紙搬送用
モータ24の1ステップに対して2ステップとし、それ
までの3ステップより1ステップ下げたステップ数とす
る。これにより、1ライン記録時のインクシート14の
移動量を小さくし、N値を高く保つように制御してい
る。次に、ステップS19に進み、以下前述の説明と同
様に記録が行われる。
ート搬送用モータ25の駆動ステップ数を記録紙搬送用
モータ24の1ステップに対して2ステップとし、それ
までの3ステップより1ステップ下げたステップ数とす
る。これにより、1ライン記録時のインクシート14の
移動量を小さくし、N値を高く保つように制御してい
る。次に、ステップS19に進み、以下前述の説明と同
様に記録が行われる。
【0053】一方、ステップS18においてインクシー
ト搬送用モータ25のステップ数が“2”とされたた
め、次ライン記録の際にステップ13の判断ではモータ
ステップ数が(≠3)、即ちステップS13の判断を満
足しなくなり、ステップS17に進む。従って、一旦イ
ンクシート搬送用モータ25のステップ数が“2”とさ
れた後は、電源がオフされて再びオンされるか、インク
シートカートリッジが交換されない限り、このステップ
数を維持した状態でインクシート搬送用モータ25が駆
動される。
ト搬送用モータ25のステップ数が“2”とされたた
め、次ライン記録の際にステップ13の判断ではモータ
ステップ数が(≠3)、即ちステップS13の判断を満
足しなくなり、ステップS17に進む。従って、一旦イ
ンクシート搬送用モータ25のステップ数が“2”とさ
れた後は、電源がオフされて再びオンされるか、インク
シートカートリッジが交換されない限り、このステップ
数を維持した状態でインクシート搬送用モータ25が駆
動される。
【0054】次に、ステップS6における記録動作が終
了し、さらにステップS8において全ページの記録終了
と判断すると、記録処理は終了する。
了し、さらにステップS8において全ページの記録終了
と判断すると、記録処理は終了する。
【0055】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクシートの搬送用モータ25の所定駆動量に対するイ
ンクシート14の搬送量に基づき、インクシート14を
搬送するための駆動トルクを変更することにより、常に
適切なトルクでインクシート14を巻取ることにより、
装置の節電及び騒音を抑えることができる効果がある。
ンクシートの搬送用モータ25の所定駆動量に対するイ
ンクシート14の搬送量に基づき、インクシート14を
搬送するための駆動トルクを変更することにより、常に
適切なトルクでインクシート14を巻取ることにより、
装置の節電及び騒音を抑えることができる効果がある。
【0056】なお、本実施例では、インクシート搬送用
モータ25のトルクを2段階に切換えるように説明した
が本実施例はこれに限定されるものでなく、N値センサ
7の情報を基に何段階でも切換えることができる。ま
た、このN値センサ7により求めたN値に関する情報を
記憶しておき、記録時以外にインクシート14を移動す
る場合、例えばインクシート14をたるみ取りするため
の巻取時や、インクシート14或は記録紙11の交換の
際のフィード時に各モータのトルクを切換えるようにす
れば、騒音を低減することができる。
モータ25のトルクを2段階に切換えるように説明した
が本実施例はこれに限定されるものでなく、N値センサ
7の情報を基に何段階でも切換えることができる。ま
た、このN値センサ7により求めたN値に関する情報を
記憶しておき、記録時以外にインクシート14を移動す
る場合、例えばインクシート14をたるみ取りするため
の巻取時や、インクシート14或は記録紙11の交換の
際のフィード時に各モータのトルクを切換えるようにす
れば、騒音を低減することができる。
【0057】また本実施例では、インクシート搬送用モ
ータ25の駆動トルクを電流値を変更することにより行
ったが、これに限らず、モータの種類に応じて駆動電圧
を変える等の方法により行ってもよい。
ータ25の駆動トルクを電流値を変更することにより行
ったが、これに限らず、モータの種類に応じて駆動電圧
を変える等の方法により行ってもよい。
【0058】また本発明において、インクシート搬送手
段によるインクシートの巻取り量の変化を検知する方法
としては、インクシート搬送手段の所定駆動量に対する
インクシートの搬送量の変化を検知することによりイン
クシートの巻取り量の変化を検知する場合のみならず、
インクシート巻取り用ロール18やインクシート供給用
ロール17の径の変化を機械的スイッチやフォトインタ
ラプタを用いて検知したり、インクシート搬送用モータ
25に与える累積パルス数に基づき検知することができ
る。
段によるインクシートの巻取り量の変化を検知する方法
としては、インクシート搬送手段の所定駆動量に対する
インクシートの搬送量の変化を検知することによりイン
クシートの巻取り量の変化を検知する場合のみならず、
インクシート巻取り用ロール18やインクシート供給用
ロール17の径の変化を機械的スイッチやフォトインタ
ラプタを用いて検知したり、インクシート搬送用モータ
25に与える累積パルス数に基づき検知することができ
る。
【0059】また、本実施例では、インクシートの同じ
位置でN回の記録が可能な、いわゆるマルチタイムイン
クシートを使用した場合について説明したが、いわゆる
ワンタイムインクシートを使用した場合にも適用可能で
ある。この場合、インクシートの巻き取り量の変化は上
述のようにインクシート巻取りロール18の径の変化を
機械的スイッチ等により直接検知することにより求める
ことができる。
位置でN回の記録が可能な、いわゆるマルチタイムイン
クシートを使用した場合について説明したが、いわゆる
ワンタイムインクシートを使用した場合にも適用可能で
ある。この場合、インクシートの巻き取り量の変化は上
述のようにインクシート巻取りロール18の径の変化を
機械的スイッチ等により直接検知することにより求める
ことができる。
【0060】なお、この実施例では、ファクシミリ装置
の記録部をもとに説明したが、本発明はこれに限るもの
でなく、例えばワードプロセッサやパーソナル・コンピ
ュータ,タイプライタ,複写装置等に接続される通常の
転写プリンタにも適用できる。 <記録原理の説明(図7)>図7はこの実施例における
記録紙11とインクシート14の搬送方向を逆にして画
像の記録を行うときの画像記録状態を示す図である。
の記録部をもとに説明したが、本発明はこれに限るもの
でなく、例えばワードプロセッサやパーソナル・コンピ
ュータ,タイプライタ,複写装置等に接続される通常の
転写プリンタにも適用できる。 <記録原理の説明(図7)>図7はこの実施例における
記録紙11とインクシート14の搬送方向を逆にして画
像の記録を行うときの画像記録状態を示す図である。
【0061】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挾持されており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで、記録紙11はプラテンローラ12の回転
により矢印b方向に速度VP で搬送される。一方、イン
クシート14はインクシート搬送用モータ25の回転に
より矢印a方向に速度VI で搬送される。
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挾持されており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで、記録紙11はプラテンローラ12の回転
により矢印b方向に速度VP で搬送される。一方、イン
クシート14はインクシート搬送用モータ25の回転に
より矢印a方向に速度VI で搬送される。
【0062】いま、サーマルヘッド13の発熱低抗体1
32に電源105から通電されて加熱されると、インク
シート14のベースフィルム,14bはインクシート1
4のインク層を示している。発熱低抗体132に通電す
ることにより加熱されたインク層91のインクは溶融
し、そのうち92で示す部分が記録紙11に転写され
る。この転写されるインク層部分92は、91で示すイ
ンク層のほぼ1/n(n>1)に相当している。
32に電源105から通電されて加熱されると、インク
シート14のベースフィルム,14bはインクシート1
4のインク層を示している。発熱低抗体132に通電す
ることにより加熱されたインク層91のインクは溶融
し、そのうち92で示す部分が記録紙11に転写され
る。この転写されるインク層部分92は、91で示すイ
ンク層のほぼ1/n(n>1)に相当している。
【0063】この転写時において、インク層14bの境
界線93でインクに対する剪断力を生じさせて、92で
示す部分だけを記録紙11に転写させる必要がある。し
かしながら、この剪断力はインク層の温度により異な
り、インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向
にある。そこで、インクシート14の加熱時間を短くす
るとインク層内での剪断力が大きくなるが、インクシー
ト14と記録紙11との相対速度を大きくすれば、転写
すべきインク層をインクシート14から確実に剥離させ
ることができる。
界線93でインクに対する剪断力を生じさせて、92で
示す部分だけを記録紙11に転写させる必要がある。し
かしながら、この剪断力はインク層の温度により異な
り、インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向
にある。そこで、インクシート14の加熱時間を短くす
るとインク層内での剪断力が大きくなるが、インクシー
ト14と記録紙11との相対速度を大きくすれば、転写
すべきインク層をインクシート14から確実に剥離させ
ることができる。
【0064】この実施例によれば、ファクシミリ装置に
おけるサーマルヘッド13の加熱時間は約0.6msと
短いため、インクシート14と記録紙11との搬送方向
を対向させることにより、インクシート14と記録紙1
1との相対速度を上げるようにしている。 <インクシートの説明(図8)>図8は本実施例のマル
チプリントに使用されるインクシートの断面図で、ここ
では4層で構成されている。
おけるサーマルヘッド13の加熱時間は約0.6msと
短いため、インクシート14と記録紙11との搬送方向
を対向させることにより、インクシート14と記録紙1
1との相対速度を上げるようにしている。 <インクシートの説明(図8)>図8は本実施例のマル
チプリントに使用されるインクシートの断面図で、ここ
では4層で構成されている。
【0065】まず、第2層はインクシート14の支持体
となるベースフィルムである。マルチプリントの場合、
同一個所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱
性の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有
利であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐
え得る。これらの厚さは、媒体という役割から、なるべ
く薄い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点から
は3〜8μmが望ましい。
となるベースフィルムである。マルチプリントの場合、
同一個所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱
性の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有
利であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐
え得る。これらの厚さは、媒体という役割から、なるべ
く薄い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点から
は3〜8μmが望ましい。
【0066】第3層は記録紙(記録シート)にN回分の
転写が可能な量のインクを含有したインク層である。こ
の成分は、接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のた
めのカーボンブラックやニグロシン染料,バインディン
グ材としてのカルナバワックス、パラフィンワックスと
などを主成分として同一個所でN回の使用に耐えるよう
に配合されている。この塗布量は4〜8g/m2 が望ま
しいが、塗布量によって感度や濃度が異なり、任意に選
択できる。
転写が可能な量のインクを含有したインク層である。こ
の成分は、接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のた
めのカーボンブラックやニグロシン染料,バインディン
グ材としてのカルナバワックス、パラフィンワックスと
などを主成分として同一個所でN回の使用に耐えるよう
に配合されている。この塗布量は4〜8g/m2 が望ま
しいが、塗布量によって感度や濃度が異なり、任意に選
択できる。
【0067】第4層は記録をしない部分で、記録紙に第
3層のインクが圧力転写されるのを防止するためのトッ
プコーティング層であり、透明なワックスなどで構成さ
れる。これにより、圧力転写されるのは透明な第4層だ
けとなり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサー
マルヘッド13の熱から、第2層のベースフィルムを保
護する耐熱コート層である。これは、同一個所にnライ
ン分の熱エネルギーが印加される可能性のある(黒情報
が連続したとき)マルチプリントには好適であるが、用
いるか用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステ
ルフィルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルム
には有効となる。
3層のインクが圧力転写されるのを防止するためのトッ
プコーティング層であり、透明なワックスなどで構成さ
れる。これにより、圧力転写されるのは透明な第4層だ
けとなり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサー
マルヘッド13の熱から、第2層のベースフィルムを保
護する耐熱コート層である。これは、同一個所にnライ
ン分の熱エネルギーが印加される可能性のある(黒情報
が連続したとき)マルチプリントには好適であるが、用
いるか用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステ
ルフィルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルム
には有効となる。
【0068】なお、インクシート14の構成はこの実施
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられたインクが含有された多孔性インク
保持層とからなるものでも良く、ベースフィルム上に微
細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を設け、イン
ク層内にインクを含有させたものでもよい。また、ベー
スフィルムの材質としては、例えばポリアミド、ポリエ
チレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチル
セロース、ナイロンなどからなるフィルムまたは紙であ
ってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でな
いが、その材質としては、例えばシリコーン樹脂やエポ
シキ樹脂、フッソ樹脂,エトロセルロースなどであって
もよい。
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられたインクが含有された多孔性インク
保持層とからなるものでも良く、ベースフィルム上に微
細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を設け、イン
ク層内にインクを含有させたものでもよい。また、ベー
スフィルムの材質としては、例えばポリアミド、ポリエ
チレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチル
セロース、ナイロンなどからなるフィルムまたは紙であ
ってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でな
いが、その材質としては、例えばシリコーン樹脂やエポ
シキ樹脂、フッソ樹脂,エトロセルロースなどであって
もよい。
【0069】また、熱昇華性インクを有するインクシー
トの一例としては、ポリエチレンテレフタート、ポリエ
チレンナフタート、芳香族ポリアミドフィルム等で形成
された基材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で形
成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けた
インクシートが挙げられる。
トの一例としては、ポリエチレンテレフタート、ポリエ
チレンナフタート、芳香族ポリアミドフィルム等で形成
された基材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で形
成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けた
インクシートが挙げられる。
【0070】なお、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、例えば通電方式あるいはレ
ーザ転写方式を用いても良い。
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、例えば通電方式あるいはレ
ーザ転写方式を用いても良い。
【0071】また、記録媒体としては記録紙に限らず
に、インク転写が可能な材質であれば、例えば布、プラ
スチックシートなどが挙げられる。また、インクシート
は実施例で示したロール構成に限定されずに、例えば記
録装置本体に着脱可能な筺体内にインクシートを内蔵し
て、この筺体ごと記録装置本体に着脱する、所謂インク
シートカセットタイプなどであっても良い。
に、インク転写が可能な材質であれば、例えば布、プラ
スチックシートなどが挙げられる。また、インクシート
は実施例で示したロール構成に限定されずに、例えば記
録装置本体に着脱可能な筺体内にインクシートを内蔵し
て、この筺体ごと記録装置本体に着脱する、所謂インク
シートカセットタイプなどであっても良い。
【0072】また更に、インクシート14の無状態から
有り状態を検知した時、次のページの記録動作時におけ
る記録媒体の所定量の搬送に対応するインクシート14
の巻取り量を決定し、サーマルヘッド13により記録す
るとしたが、インクシートカートリッジが無の状態から
有りの状態を検知した時に、この動作を行っても良い。
又、スーパーファインモードにおいて1ラインを記録す
る時、インクシート搬送用モータ25を2ハーフステッ
プ、或は3ハーフステップ回転駆動するようにしたが、
このインクシート搬送用モータ25の駆動ステップ数
は、より多くの段階に切り変えることが可能である。
有り状態を検知した時、次のページの記録動作時におけ
る記録媒体の所定量の搬送に対応するインクシート14
の巻取り量を決定し、サーマルヘッド13により記録す
るとしたが、インクシートカートリッジが無の状態から
有りの状態を検知した時に、この動作を行っても良い。
又、スーパーファインモードにおいて1ラインを記録す
る時、インクシート搬送用モータ25を2ハーフステッ
プ、或は3ハーフステップ回転駆動するようにしたが、
このインクシート搬送用モータ25の駆動ステップ数
は、より多くの段階に切り変えることが可能である。
【0073】また、この実施例では、サーマルラインヘ
ッドを使用したときの例で説明したがこれに限定される
ものでなく、所謂シリアル型の熱転写プリンタであって
もよい。
ッドを使用したときの例で説明したがこれに限定される
ものでなく、所謂シリアル型の熱転写プリンタであって
もよい。
【0074】図9は本発明の熱転写記録装置をワードプ
ロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置、電子タイプライタ等としての機能を有す
る情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロッ
ク図である。
ロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置、電子タイプライタ等としての機能を有す
る情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0075】図中、201は装置全体の制御を行なう制
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行なっている。202はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報及びイメージリーダ20
7で読み取ったイメージデータ等が表示される。203
はディスプレイ部202上に設けられた透明な感圧式の
タッチパネルで、指等によりその表面を押圧することに
より、ディスプレイ部202上での項目入力や座標位置
入力等を行なうことができる。
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行なっている。202はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報及びイメージリーダ20
7で読み取ったイメージデータ等が表示される。203
はディスプレイ部202上に設けられた透明な感圧式の
タッチパネルで、指等によりその表面を押圧することに
より、ディスプレイ部202上での項目入力や座標位置
入力等を行なうことができる。
【0076】204はFM(Ferquency Modulation)音源
部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部
210や外部記憶装置212にデジタルデータとして記
憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を
行なうものである。FM音源部204からの電気信号は
スピーカ部205により可聴音に変換される。プリンタ
部206はワードプロセッサ、パーソナルコンピュー
タ、ファクシミリ装置、複写装置、電子タイプライタ等
の出力端子として、本発明に係る熱転写記録装置が適用
されたものである。
部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部
210や外部記憶装置212にデジタルデータとして記
憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を
行なうものである。FM音源部204からの電気信号は
スピーカ部205により可聴音に変換される。プリンタ
部206はワードプロセッサ、パーソナルコンピュー
タ、ファクシミリ装置、複写装置、電子タイプライタ等
の出力端子として、本発明に係る熱転写記録装置が適用
されたものである。
【0077】207は原稿データを光電的に読み取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他、各種
原稿の読み取りを行う。208はイメージリーダ部や2
07で読み取った原稿データのファクシミリ送信や、送
られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファク
シミリ送受信部であり、外部とのインターフェース機能
を有する。209は通常の電話機能や留守番電話機能等
の各種電話機能を有する電話部である。210はシステ
ムプログラムやマネージャ・プログラムおよびその他の
アプリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞
書等を記憶するROMや、外部記憶装置212からロッ
ドされたアプリケーション・プログラムや文字情報さら
にはビデオRAM等を含むメモリ部である。
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他、各種
原稿の読み取りを行う。208はイメージリーダ部や2
07で読み取った原稿データのファクシミリ送信や、送
られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファク
シミリ送受信部であり、外部とのインターフェース機能
を有する。209は通常の電話機能や留守番電話機能等
の各種電話機能を有する電話部である。210はシステ
ムプログラムやマネージャ・プログラムおよびその他の
アプリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞
書等を記憶するROMや、外部記憶装置212からロッ
ドされたアプリケーション・プログラムや文字情報さら
にはビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0078】211は文書情報や各種コマンド等を入力
するキーボード部である。212はフロッピィディスク
やハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、
この外部記憶装置212にも文字情報や音楽あるいは音
声情報、ユーザのアプリケーション・プログラム等が格
納される。
するキーボード部である。212はフロッピィディスク
やハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、
この外部記憶装置212にも文字情報や音楽あるいは音
声情報、ユーザのアプリケーション・プログラム等が格
納される。
【0079】図10は図9に示す情報処理装置の外観図
である。図中、301は液晶等を利用したフラットパネ
ル・ディスプレイで、各種メニューや図形情報および文
書情報等を表示する。このディスプレイ301上にはタ
ッチパネルが設置されており、このタッチパネルの表面
を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を
行うことができる。302は装置が電話機として機能す
るときに使用されるハンドセットである。キーボード3
03は本体と脱着可能にコードを介して接続されてお
り、各種文字情報や各種データ入力を行うことができ
る。また、このキーボード303には各種機能キー30
4等が設けられている。305はフロッピィディスクの
挿入口である。
である。図中、301は液晶等を利用したフラットパネ
ル・ディスプレイで、各種メニューや図形情報および文
書情報等を表示する。このディスプレイ301上にはタ
ッチパネルが設置されており、このタッチパネルの表面
を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を
行うことができる。302は装置が電話機として機能す
るときに使用されるハンドセットである。キーボード3
03は本体と脱着可能にコードを介して接続されてお
り、各種文字情報や各種データ入力を行うことができ
る。また、このキーボード303には各種機能キー30
4等が設けられている。305はフロッピィディスクの
挿入口である。
【0080】307はイメージリーダ部207で読み取
られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿は
装置の後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、プリンタ306により記録される。なお、上
記ディスプレイ301はCRTでもよいが、強誘電性液
晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラットパネルが望
ましい。これは小型、薄型化に加え軽量化が図れるから
である。
られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿は
装置の後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、プリンタ306により記録される。なお、上
記ディスプレイ301はCRTでもよいが、強誘電性液
晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラットパネルが望
ましい。これは小型、薄型化に加え軽量化が図れるから
である。
【0081】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、図9におい
てキーボード部211から入力された各種情報が制御部
201により所定のプログラムに従って処理され、プリ
ンタ部206に画像として出力される。ファクシミリ装
置の受信機として機能する場合、通信回線を介してファ
クシミリ送受信部208から入力したファクシミリ情報
が制御部201により所定のプログラムに従って受信処
理され、プリンタ部206に受信画像として出力され
る。
タやワードプロセッサとして機能する場合、図9におい
てキーボード部211から入力された各種情報が制御部
201により所定のプログラムに従って処理され、プリ
ンタ部206に画像として出力される。ファクシミリ装
置の受信機として機能する場合、通信回線を介してファ
クシミリ送受信部208から入力したファクシミリ情報
が制御部201により所定のプログラムに従って受信処
理され、プリンタ部206に受信画像として出力され
る。
【0082】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部207によって原稿を読取り、読み取られ
た原稿データが制御部201を介してプリンタ部206
に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置
の送信機として機能する場合、イメージリーダ部207
によって読み取られた原稿データは、制御部201によ
り所定のプログラムに従って送信処理された後、ファク
シミリ送受信部208を介して通信回線にに送信され
る。なお、上述した情報処理装置は図11に示すように
プリンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場
合は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同
図において、図10と同一機能を有する部分には、対応
する符号を付した。
ージリーダ部207によって原稿を読取り、読み取られ
た原稿データが制御部201を介してプリンタ部206
に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置
の送信機として機能する場合、イメージリーダ部207
によって読み取られた原稿データは、制御部201によ
り所定のプログラムに従って送信処理された後、ファク
シミリ送受信部208を介して通信回線にに送信され
る。なお、上述した情報処理装置は図11に示すように
プリンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場
合は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同
図において、図10と同一機能を有する部分には、対応
する符号を付した。
【0083】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の熱転写記録装置を適用することによって、高品位の
記録画像を得ることができるため、上記情報処理装置の
機能をさらに向上させることが可能となる。
明の熱転写記録装置を適用することによって、高品位の
記録画像を得ることができるため、上記情報処理装置の
機能をさらに向上させることが可能となる。
【0084】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクシート搬送手段によるインクシートの巻取り量の変
化に基づいて、インクシート搬送手段の駆動トルクを変
更するように制御することにより、適切なトルクでイン
クシートを搬送することができる。これにより、騒音の
低減、省エネルギー、インクシートの対する負荷の低減
が可能になるという効果がある。
ンクシート搬送手段によるインクシートの巻取り量の変
化に基づいて、インクシート搬送手段の駆動トルクを変
更するように制御することにより、適切なトルクでイン
クシートを搬送することができる。これにより、騒音の
低減、省エネルギー、インクシートの対する負荷の低減
が可能になるという効果がある。
【図1】実施例のファクシミリ装置における制御部と記
録部との電気系の接続を示す図である。
録部との電気系の接続を示す図である。
【図2】実施例のファクシミリ装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】実施例のファクシミリ装置の側断面図である。
【図4】実施例のファクシミリ装置における記録部の機
構を示す外観斜視図である。
構を示す外観斜視図である。
【図5】実施例のファクシミリ装置における動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】本実施例のファクシミリ装置のCPUで実行さ
れる記録処理を示すフローチャートである。
れる記録処理を示すフローチャートである。
【図7】実施例において、記録紙とインクシートの搬送
方向を逆にして画像の記録を行うときの画像記録状態を
示す図である。
方向を逆にして画像の記録を行うときの画像記録状態を
示す図である。
【図8】本実施例のマルチプリントに使用されるインク
シートの断面図である。
シートの断面図である。
【図9】本発明の熱転写記録装置を情報処理装置に適用
した場合の概略構成を示すブロック図である。
した場合の概略構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す情報処理装置の外観斜視図であ
る。
る。
【図11】情報処理装置の他の例を示す外観斜視図であ
る。
る。
6 記録制御部 7 N値センサ 11 記録紙 12 プラテンローラ 13 サーマルヘッド 14 インクシート 17 インクシート供給用ロール 18 インクシート巻取り用ロール 24 記録紙搬送用モータ 25 インクシート搬送用モータ 46 駆動回路 48,49 モータ(駆動回路)ドライバ 101 制御部 113 CPU 114 ROM 115 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/38 D 8804−2C (72)発明者 近藤 正弥 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 武田 智之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横山 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石田 靖 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 朝田 昭宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 昌克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 粟井 孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
に転写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であっ
て、 前記インクシートを巻取って搬送するインクシート搬送
手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体に記録を行うために前記インクシートに作
用する記録手段と、 前記インクシート搬送手段による前記インクシートの巻
取り量の変化を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段と、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。 - 【請求項2】 前記インクシート搬送手段は、巻取り用
ロールと供給用ロールとを備え、前記インクシートは、
前記巻取り用ロールと前記供給用ロールとの間に張架さ
れて前記巻取り用ロールを回転駆動することにより搬送
されることを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録装
置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記インクシートの巻
取り量が所定量よりも少ないときは、前記インクシート
の巻取り量が所定量よりも多いときに比べて前記巻取り
用ロールを回転する駆動トルクが小さくなるように制御
することを特徴とする請求項2に記載の熱転写記録装
置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記検知手段の検知結
果に基づき、前記巻取り用ロールの回転駆動量を変更す
ることを特徴とする請求項3に記載の熱転写記録装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記検知手段が前記イ
ンクシートの巻取り量が所定量よりも多いことを検知し
たときに、前記巻取り用ロールの回転駆動量を、前記検
知前の回転駆動量よりも小さくなるように制御すること
を特徴とする請求項4に記載の熱転写記録装置。 - 【請求項6】 前記検知手段は、前記インクシート搬送
手段の所定駆動量に対する前記インクシートの搬送量の
変化を検知することにより、前記インクシートの巻取り
量の変化を検知することを特徴とする請求項1に記載の
熱転写記録装置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、前記インクシート搬送
手段による前記インクシートの単位時間当りの搬送量が
前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の単位時間当
りの搬送量よりも少なくなるよう制御することを特徴と
する請求項1に記載の熱転写記録装置。 - 【請求項8】 インクシートの有するインクを記録媒体
に転写して画像の記録を行なうファクシミリ装置であっ
て、 前記インクシートを巻取って搬送するインクシート搬送
手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 画像信号受信手段と、 前記画像信号受信手段が受信した画像信号に基づいて前
記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行なう
記録手段と、 前記インクシート搬送手段による前記インクシートの巻
取り量の変化を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された結果に基づいて、前記イ
ンクシート搬送手段の駆動トルクを変更するように制御
する制御手段と、を有することを特徴とするファクシミ
リ装置。 - 【請求項9】 インクシートの有するインクを記録媒体
に転写して画像の記録を行なう熱転写記録装置であっ
て、 前記インクシートを巻取って搬送するインクシート搬送
手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体に記録を行うための前記インクシートに作
用する記録手段と、 前記インクシート搬送手段の所定駆動量に対する前記イ
ンクシートの搬送量を検知する検知手段と、 前記記録媒体の搬送量より少ない距離だけ前記インクシ
ートを搬送するように前記インクシート搬送手段と前記
記録媒体搬送手段とを駆動し、さらに前記検知手段によ
り検知された結果に基づいて、前記インクシート搬送手
段の駆動トルクを変更するように制御する駆動制御手段
と、を有することを特徴とする熱転写記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/810,124 US5245354A (en) | 1990-12-26 | 1991-12-19 | Thermal transfer recording apparatus and method with improved ink sheet transport |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-406812 | 1990-12-26 | ||
JP40681290 | 1990-12-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550686A true JPH0550686A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=18516437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33017891A Withdrawn JPH0550686A (ja) | 1990-12-26 | 1991-12-13 | 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550686A (ja) |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP33017891A patent/JPH0550686A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |