JPH0550615U - 耐放射線・耐屈曲性ケーブル - Google Patents

耐放射線・耐屈曲性ケーブル

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JPH0550615U
JPH0550615U JP1592892U JP1592892U JPH0550615U JP H0550615 U JPH0550615 U JP H0550615U JP 1592892 U JP1592892 U JP 1592892U JP 1592892 U JP1592892 U JP 1592892U JP H0550615 U JPH0550615 U JP H0550615U
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JP
Japan
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weight
copper alloy
radiation
conductor
resistant
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Pending
Application number
JP1592892U
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English (en)
Inventor
信博 藤尾
裕明 梅田
佐次郎 清水
正昭 木原
修 江原
憲治 原田
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線環境下でも耐屈曲性が劣化せず、かつ
導体1の腐食がないものとするとともに、導体1の耐屈
曲性を向上させる。 【構成】 絶縁心線3の絶縁被覆2及びシース6を熱可
塑性ポリウレタンエラストマーで構成するとともに、導
体1を、芳香族ポリアミド繊維糸の周りに次記の銅合金
箔テープを横巻きした銅合金箔糸で構成する。「Feお
よびMgの少なくとも1種0.02〜3重量%、P及び
Bの少なくとも1種0.006〜1重量%及びIn0.
01〜0.5重量%を含有し、残部が実質的に銅から成
る、高力高導電性銅合金。」前記エラストマーは耐放射
線性、耐屈曲性があり、放射線によって分解しない。ま
た、上記銅合金は耐屈曲性が優れている。このため、こ
の構成のケーブルPは耐放射線性、耐屈曲性が優れ、か
つ分解ガスによる導体の腐食もないものとなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、原子力施設などの放射線環境下で使用されるロボット用ケーブル に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
一般に、ロボット用ケーブルには耐屈曲性が要求され、その絶縁心線の絶縁被 覆材としては、ポリ塩化ビニル混和物、ふっ素樹脂、ポリエチレンが使用されて いる。
【0003】 しかし、この従来のケーブルが高放射線環境下で使用されると、絶縁被覆材が 放射線により分解し、その分解ガスにより導体表面が腐食したり、被覆材の機械 的強度が低下する。
【0004】 導体表面の腐食は導通不良の原因となり、不良となれば、ロボットの動作が不 安定になる。また、機械的強度の低下は耐屈曲性の低下となり、絶縁被覆が破損 し、回路の短絡や大地へのリークなどが生じ、ロボットの暴走などの予期せぬ事 態が生じるなど、極めて危険である。
【0005】 この考案は、以上の点に留意し、導体の耐屈曲性を向上させ、かつ、耐屈曲性 の低下を招くことなく、耐放射線性の絶縁被覆及びシースとすることを課題とす る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案にあっては、複数本の絶縁心線を撚り合 わせ、この上にテープを巻回し押え巻きしてケーブルコアとし、その周りにシー スを設けた従来周知のケーブルにおいて、前記絶縁心線の導体を下記銅合金A又 はBの線とするとともに、絶縁心線の絶縁被覆及びシースを熱可塑性ポリウレタ ンエラストマーで構成することとしたのである。
【0007】 記 (A)FeおよびMgの少なくとも1種0.02〜3重量%、P及びBの少なく とも1種0.006〜1重量%及びIn0.01〜0.5重量%を含有し、残部 が実質的に銅から成る高力高導電性銅合金。
【0008】 (B)Fe、Mg及びPを含有し、その含有量がFe:0.02〜3重量%、M g:0.02重量%を越えて3重量%まで、P:Fe含有量に対して25〜80 重量%+Mg含有量に対して70〜90重量%とされ、残部が銅から成る高力高 導電性銅合金。(特公昭62−12295号公報、特公昭62−39214号公 報等参照)。
【0009】 上記絶縁心線の導体は、耐放射線性高抗張力繊維糸の周りに上記銅合金A又は Bの箔テープを横巻きした銅合金箔糸から成るものとすることができる。その耐 放射線性高抗張力繊維糸には、ケブラー(米国デュポン社:商品名)などの芳香 族ポリアミド繊維、イビウール(イビデン(株):商品名)などのセラミックフ ァイバー、その他の炭素繊維などを適宜に用いる。
【0010】 上記熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしては、レザミンP−890(JI SA硬度:90、大日精化工業(株)商品名)、レザミンP−1098(JIS A硬度:95、大日精化工業(株)商品名)、クラミロンU9185(JISA 硬度:85、(株)クラレ商品名)等を挙げることができる。なお、レザミン− P890はポリカーボネート系、レザミンP−1098はポリエステル系、クラ ミロンU9185はポリエーテル系である。
【0011】
【作用】
このように構成するこの考案に係るケーブルは、まず、導体をなす上記組成A 又はBからなる銅合金が、上記特公昭62−12295号公報等に記載のごとく 、耐屈曲性に優れ、導電性においても、純銅に比べて遜色がない。例えば、疲労 特性において、曲げ歪0.306%の条件では、上記銅合金線の破断屈曲回数が 16.1万回に対し、純銅線のそれは約4.3万回と約4分の1であり、曲げ歪 0.22%の条件では、上記銅合金線:3150万回以上、純銅線:約11.9 3万回と約260分の1以下、曲げ歪0.18%の条件では、上記銅合金線:6 200万回以上、純銅線:約21.8万回と約280分の1以下である。
【0012】 また、絶縁被覆及びシースをなす熱可塑性ポリウレタンエラストマーが耐屈曲 性のみならず耐放射線性も高いものである。このため、ケーブルとしてもそれら の特性が向上する。
【0013】 さらに、絶縁心線の導体を銅合金箔糸より形成すれば、それを形成する銅合金 箔テープが長さ方向にも径方向にも伸び縮みし、かつ高抗張力繊維糸の特性と相 俟って十分な耐屈曲性を保持する。このため、ケーブル全体の耐屈曲性がさらに 向上する。
【0014】
【実施例】
まず、図1に示すように、40本/0.08mmの上記組成Aの銅合金線集合撚 線1の上にレザミンP−890(実施例1)又はレザミンP−1098(実施例 2)を押出成形して(絶縁被覆2)、0.2mm2 の絶縁心線3を得た。
【0015】 また、図2に示すように、ケブラー糸11の周りに銅合金Aの箔テープ12( 厚さ:0.027mm、幅:0.32mm)を横巻きにした銅合金箔糸13を製作し 、これを、図3に示すように7本撚りして導体1とし、実施例2と同様に、その 上にレザミンP−1098を押出成形して(絶縁被覆2)、0.2mm2 の絶縁心 線3を得た(実施例3)。
【0016】 つぎに、各絶縁心線3の6本を介在4とともに集合撚りし、この上にテープ5 を巻回し押え巻きしてケーブルコアaとし、そのケーブルコアaの周りにクラミ ロンU9185を押出成形してシース6を設けて、この考案に係るケーブルPを 得た。
【0017】 一方、比較例1〜5として、絶縁被覆2にポリ塩化ビニル(比較例2)及び四 ふっ化エチレン・エチレン共重合樹脂(ETFE、比較例3)を使用し、また、 シース6にポリ塩化ビニル(比較例1)及びペルプレンP−30B(JISA硬 度:71、東洋紡績(株)商品名 熱可塑性ポリエステル系エラストマー、比較 例4)を使用し、さらに、導体1に純銅(比較例5)を使用し、他は実施例と同 一構成としたケーブルPも製作した。
【0018】 その実施例1〜3及び比較例1〜5のケーブルPを、下記の条件下で、図4に 示す屈曲試験を行った結果を表1に示す。 記 曲げ角度 :±90度 曲げ半径R :12.5mm 荷重W :1kg 曲げ速度 :40回/分(左右をそれぞれ一回と数えて) γ線照射 :線源:Co−60、線量率、0.85MR/hr で10MGY照射。
【0019】
【表1】
【0020】 この結果から、各実施例は、放射線照射によって、導体(撚線)1の腐食がな く、かつ耐屈曲性が向上していることが理解できる。
【0021】 なお、上記実施例において、導体1又は箔テープ12に、組成(A)に代えて (B)のものを使用したところ、同様な結果を得ることができた。
【0022】
【考案の効果】
この考案は、以上のように構成したので、耐放射線性及び耐屈曲性の優れたケ ーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図
【図2】銅合金箔糸の正面図
【図3】絶縁心線の導体の断面図
【図4】屈曲試験説明図
【符号の説明】
P ケーブル a ケーブルコア 1 導体(集合撚線) 2 絶縁被覆 3 絶縁心線 4 介在 5 押え巻き層(押え巻きテープ) 6 シース 11 耐放射線性高抗張力繊維糸(ケブラー) 12 銅合金箔テープ 13 銅合金箔糸
フロントページの続き (72)考案者 木原 正昭 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内 (72)考案者 江原 修 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内 (72)考案者 原田 憲治 東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電 線株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の銅合金の線からなる導体を熱可塑
    性ポリウレタンエラストマーで被覆して絶縁心線とし、
    その絶縁心線の複数本を撚り合わせ、この上にテープを
    巻回し押え巻きしてケーブルコアとし、その周りに、熱
    可塑性ポリウレタンエラストマーでシースを設けたこと
    を特徴とする耐放射線・耐屈曲性ケーブル。 記 FeおよびMgの少なくとも1種0.02〜3重量%、
    P及びBの少なくとも1種0.006〜1重量%及びI
    n0.01〜0.5重量%を含有し、残部が実質的に銅
    から成る高力高導電性銅合金。
  2. 【請求項2】 上記導体が下記の銅合金からなることを
    特徴とする請求項1記載の耐放射線・耐屈曲性ケーブ
    ル。 記 Fe、Mg及びPを含有し、その含有量がFe:0.0
    2〜3重量%、Mg:0.02重量%を越えて3重量%
    まで、P:Fe含有量に対して25〜80重量%+Mg
    含有量に対して70〜90重量%とされ、残部が銅から
    成る高力高導電性銅合金。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の耐放射線・耐屈
    曲性ケーブルにおいて、上記絶縁心線の導体が、耐放射
    線性高抗張力繊維糸の周りに、当該請求項記載の銅合金
    の箔テープを横巻きした銅合金箔糸から成ることを特徴
    とする耐放射線・耐屈曲性ケーブル。
JP1592892U 1991-10-15 1992-03-26 耐放射線・耐屈曲性ケーブル Pending JPH0550615U (ja)

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JP1592892U JPH0550615U (ja) 1991-10-15 1992-03-26 耐放射線・耐屈曲性ケーブル

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JP3-83370 1991-10-15
JP8337091 1991-10-15
JP1592892U JPH0550615U (ja) 1991-10-15 1992-03-26 耐放射線・耐屈曲性ケーブル

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