JPH05506039A - 治療に有用なペプチドおよびペプチド断片 - Google Patents

治療に有用なペプチドおよびペプチド断片

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 治療に有用なベブチドおよびベブチド断片発明の該用 本発明は、合成ペプチド,およびT細胞性免疫を誘導するオンコジーン蛋白質産 物の断片、ならびに前記ペプチドもしくは前記ペプチド断片を含む癌ワクチンお よび抗癌治療用組成物に関する. 従来技術 欧州特許第272,321号明細書により、オンコジーン蛋白質産物またはその 断片を用いてオンコジーン蛋白質に特異的な免疫グロブリンを生産させ、その後 、癌治療に使用される、前記免疫グロブリンと抗癌剤との配合体を形成する方法 が公知となっている. 欧州特許第177.80号明細書および第175,360号明細書により、正常 蛋白質産物とは12位のアミノ酸ただ一つだけが異なる、ラスのp21蛋白質等 のオンコジーン蛋白質産物に対する抗体の生産を促す方法が公知となっている. これらの抗体は診断もしくは治療を目的として用いられることができる.p21 ラス蛋白質の免疫原住ペプチド断片を得るため、蛋白質担体が接合されるように システイン残基が16位と17位の間に挿入される.さらに、欧州特許第253 ,325号明細書により、オンコジーンによりコードされたアミノ酸配列部分を 含むオンコジーン関与ペプチド、および該ペプチドに対する抗体が公知となって いる。
また、免疫学的癌治療に対する一つのアプローチとして、インターロイキン2( IL−2)の投与が行われていることも知られているが,その際に該インターロ イキン2は、リンフォ力イン活性型キラー細胞(LAK細胞)、もしくは腫瘍浸 潤リンパ球(TIL細胞)と呼ばれる特異的リンパ球と組み合わせて投与される !?定の癌に罹病した患者で達成される良好な効果は、一般的なものではない。
さらに、一部の患者に現れる副作用は非常に不快なものであり、時には深刻なも のである[5teven^、 RosenberFl、 5cientific  American、 May 1990.癌に適用できる免疫療法(^clo ptive L++munotherapy for Cancer)]。
また、患者自身の癌細胞または該細胞の不溶性破片、またはそのような細胞とB CG、インターフェロン(IFN)もしくはインターロイキン等の、別の免疫系 の非特異的刺激物との混合物の注射による、癌ワクチンを開発する試みも行われ ていることが知られている。
D、J、 Peaceらは、Fecl、3m、 Sac、 Exp、Biol、 (1990) J4(7)、^2013頁抄訳番号1854において、T細胞応 答を引き起こす、12位のグリシンがアルギニンで置換されたp21ラス蛋白質 の、5〜16位の断片を用いたマウス免疫の結果を公表している。この応答は免 疫したペプチドに対する特異的なものであり、T細胞は同じく12位アルギニン 置換体を有する全ての蛋白質に応答することが可能であった。これらの結果は、 ラスペプチドがこれらの実験に用いられたC57BL/6系統のマウスのH−2 分子に間して免疫原性を有すること、またこのマウス系統の細胞に投与する抗原 は、P21ラスを処理して、免疫に用いられた合成ペプチドと交差反応性を有す る断片を産生ずることができることを示している。
以下の理由により、マウス系統が免疫され得るという発見は、本発明とは関連が 無い: マウスにおいては、異なるH−2型の系統間で同一蛋白質由来の異なるペプチド セットが認識されることが一般的に観察されるので[S、S、Zimvil e t al、 J。
Exp、 Med、 Vol、 168. (1988)、 1181−118 6コ、あるマウス系統で免疫応答を引き起こすペプチドも、他の近縁なマウス系 統由来のT細胞を刺激しない可能性がある。また実験モデルにおいては、マウス 、ラットおよびヒト由来のTi胞は、同一蛋白質の、共通部のない、異なるエピ トープと認識していることが知られている。この事実に対する説明として、生物 種により抗原処理8!構およびそのMHC分子のペプチド結合能の違いが存在す ると考えられている。
5tefan Jungおよび)Iermann J、 5chleusene rは、J、 Exg、 Med、、 Vol、173゜Jan、 1991にお いて、12位のアミノ酸としてグリシンの代わりにバリンを有するp21ラス蛋 白質の5〜16位アミノ酸の合成ペプチド断片は、二人の健常者由来のヒトCD  4 ”T細胞により認識されること、および、正常P21ラス蛋白質から誘導 された前記断片に相応するペプチドと交差反応しないこれらのT細胞は、抗原特 異的T細胞系として発生させられた可能性があることを報告している。
この報告において、ヒトの免疫系が、この一本g合成ペプチド断片を認識するこ とが示された。
しかし、Ta!胞の合成ペプチドに対する反応性が、ペプチドが誘導された元の 蛋白質全体に対する反応性と異なる可能性があるので、この知見の関連は不明で あるにの食い違いに対する説明は、合成ペプチドと均等なものは生体内における 蛋白質の加水分解的な分割/処理の途中に胆或吏へlとというものである。従っ て、用いられるペプチド断片が、特異的T細胞応答を引き起こすか、または処理 により生じ、そして癌細胞および他の抗原により細胞に与えられる真のオンコジ ーン蛋白質断片に対して応答するTメモリー細胞の応答を誘発することは非常に 重要なことである。このようなペプチドの同定は、T細胞免疫に基づく癌ワクチ ンおよび癌治療の開発にとって欠かすことのできないものである。
挾五煎宣章 癌発現の遺伝的背景はプロトオンコジーンおよびオンコジーンである。プロトオ ンコジーンは潜在的にオンコジーンに成り得る、細胞内の正常遺伝子である。
全てのオンコジーンは蛋白質をコードしており、蛋白質を通して機能する。多く の場合、それらの蛋白質は形質導入経路の信号成分として示されている。オンコ ジーンは、点突然変異もしくは転移を経てプロトオンコジーンから自然に発生し 、それにより突然変異を有する細胞を形質転換された状態にする。癌は幾つかの 突然変異性の事象およびオンコジーンを含む多段階プロセスを経て発達する。
オンコジーンの最も簡単な形態では、プロトオンコジーン内の一つの塩基の置換 が、得られる遺伝子産物の一つのアミノ酸を異なるものとしている原因かもし分 子を経由してこれらのペプチドを認識するT細胞は、腫瘍細胞を殺し、それによ り宿主から腫瘍を排除することができる(Boon、 T、 et at、 C e1l、 1989. Vol。
58、 p 293−303) 。
ヒト癌免疫学の分野では、最近20年間、真の癌特異的抗原を特性付けるために 多大な努力が払われている。
特に、ヒト腫瘍抗原に対する抗体の分析に努力が費やされて来た。従来技術は、 そのような抗体は診断および治療の両方を目的として、実際に抗癌剤と共に用い 免疫系に基づく癌の治療法を産み出す努力は、期待された程の成功を収めていな 異常ペプチドを、腫瘍細胞表面でMHC分子を経由して認識し、実質的に、異常 ペプチドを有する腫瘍細胞を排除するために働くことができる。
子が病気に対する耐性もしくは感受性と決定する。
T細胞は、種々の機構により、癌の発達および生長を制御している可能性がある 。細胞障害性Tm胞である、HLAクラス■のうちCD8°であるもの()IL ^class I restricted CD8”)およびHLAクラス■の うちCD4°であるものは共に、適当な腫瘍抗原を有する腫瘍m胞を直接殺すこ とができる。CD4°ヘルパーT細胞は、抗体反応と同様に、細胞障害性T細胞 応答、およびマクロファージの誘導、並びにLAK細胞による腫瘍細胞の破壊に 必要とされる。
従来技術は多くのオンコジーンおよびその蛋白質産物と同定しており、最近発表 された研究は健康なヒトのT細胞レパートリ−があるp21ラス遺伝子産物から 誘導された合成ペプチド断片に対する特異性を有するT細胞を含むことを示して いるが、現在のところ、腫瘍特異的T細胞系免疫と引き起こす正確な抗原または 抗原決定基の位置を定めた研究はない。
従って本発明は、癌と戦う為に可能性のある他のアプローチには特異的T細胞に よる免疫応答の活性化および増強を通じて、生体自身の免疫系を用いる手段もあ る、というアイデアに基づいている。
良咀Ω定鳳 本発明により、オンコジーンを有する癌細胞に対する特異的T細胞応答を誘導す る、合成ペプチドならびにオンコジーン蛋白質のペプチド断片が見いだされてい る。
本発明によるペプチドおよび断片は次のように特徴付けられ、それらは。
a)プロトオンコジーン蛋白質の相応する断片と比較して、突然変異点もしくは 転移点を有し; かつ b)癌細胞または他の抗原提供細胞(APC)により提供されるような、処理さ れたオンコジーン蛋白質断片であるか、または該断片を完全に包含する断片に相 応し; かつ C)細胞による処理で生産され、且つHLA分子に提供される、真のオンコジー ン蛋白質断片に応答する特異的T細胞を誘導するものである。
これらの突然変異はオンコジーンの形質転換能力を引き起こすので、それらは癌 の発達における中枢である。これらの突然変異に対する特異的T細胞応答を起こ させることにより、突然変異を有する腫瘍細胞の発達および増殖の制御が可能で ある。これにより、腫瘍性細胞の特異的遺伝変化に対する予防法および治療法を 開発することが、初めて可能となった。
及呵Q葺囮l説朋 本発明の一つの目的は、オンコジーンの遺伝子産物に対するT細胞免疫を生じさ せるオンコジーン蛋白質の合成ペプチドまたはペプチド断片に部分的もしくは全 面的に基づいたワクチンを開発して、最も広範に観察されるオンコジーン突然変 異を有する癌の定着を妨げることである。
本発明の他の目的は、本発明によるペプチドを用いて試験官内または生体内の両 方または一方で患者のT細胞免疫を刺激することにより患者に誘導され得るT細 胞免疫に基づき、そのプロトオンコジーンに前記突然変異を有する癌に対する癌 治療法を産み出すことである。
特異的T細胞免疫に基づく特異的癌治療のための癌ワクチンおよび方法が有効で あるためには、三つの条件が満たされなければならない:1、用いられるペプチ ドが、癌細胞または他の抗原提供細胞により提供されるような処理されたオンコ ジーン蛋白質断片の活性断片を完全に包含および/または相応する必要があり、 2、用いられるペプチドが、免疫原性の形慧でHLA分子と結合される必要があ り、 3、HLAペプチド複合体を認識してそれに応答し得るT細胞が被治療者の循環 系内に提供される必要がある。
本発明によるペプチドのために、これらの条件すべてが満たされ、確立された。
本発明によるペプチドは、試験管内で特異的T、1lll胞免疫応答を引き起こ す、それぞれのペプチドと結合し得るHLA分子が決定された。さらに、純性H LA−DRおよびHLA−DQ分子を用いた直接結合検定において、ラスペプチ ドとHLA−DRおよびHLA−DQ分子との一般的な結合の証拠が得られた1 本発明による合成ペプチドまたはペプチド断片は処理されたオンコジーン蛋白質 断片に相応することが確立された。このことは、61位に突然変異を有する合成 ρ21ラスペプチド断片を用いて実証される。特異的Tm胞メモリ一応答がこれ らの合成ペプチドにより試験管内で引き起こされた。これは、癌患者のT細胞が 、前記合成ペプチドと同一もしくは酷似のペプチド断片により、生体内で活性化 されている明瞭な指標である。
近年、健常者のT細胞レパートリ−が12位に突然変異を有する一つの合成ペプ チドに対する特異性を有するTrill胞を包含することが立証され、これが一 般的に自然な現象かどうかさらに調査された。かくして、12位、13位および 61位における公知の一般的なP21ラス突然変異を供与する一群のペプチド全 てが、これらのペプチド断片により活性化されるT細胞の探索試験に供された。
本明細書および請求の範囲において、アミノ酸はその名前または従来公知の3文 字略号の両方または一方で表される。
失態5盪 本発明によるペプチドは合成ペプチドであり、これは癌細胞または他の抗原提供 細胞により提供される処理されたペプチドに相応および/またはこれを包含し、 オンコジーン突然変異に相応する一つ又は複数の位置の突然変異を含み、オンコ ジーン蛋白質に対するT細胞免疫を引き起こす、突然変異点に位置するアミノ酸 は、正常な10トオンコジーンによりコードされる蛋白質中に見いだされるアミ ノ酸以外の全てのアミノ酸であり得るが、オンコジーン蛋白質中に見いだされる アミノ酸であることが好ましい。
さらに、本発明によるペプチドは突然変異点または転移点の側方に一つもしくは 複数のアミノ酸置換を有する断片な含む。
形質転換したラス遺伝子は最も高い頻度でヒト癌中に同定されるオンコジーンで あり、種々の知見からその頻度は10〜20%前後と推定される。形質転換した 遺伝子は、ラス遺伝子産物であるp21の12位、13位および61位に突然変 異を有する。
本発明の一つの見地によれば、合成ペプチドはオンコジーン蛋白質ラスp2Lの 12位、13位および61位のうちの、少なくとも一つと含み、前記蛋白質と同 一のアミノ酸配列を有する断片である。
12位のアミノ酸は、配列残部が正常プロトオンコジーンに相応している場合に は、グリシン以外であれば、プロトオンコジーンによりコードされた蛋白質産物 中に見いだされるどのアミノ酸であってもよい0表8にそのアミノ酸配列を示す 本発明による好ましいペプチドの一群はp113〜p119のペプチドもしくは その断片であり、それらはオンコジーンの蛋白質産物に対するTm胞応答を引1 3位のアミノ酸は、グリシン以外であれば、プロトオンコジーンによりコードさ れた蛋白質産物中に見いだされるどのアミノ酸であってもよい0表8にそのアミ ノ酸配列を示す本発明による好ましいペプチドの一群はp120およびp121 のペプチドもしくはその断片であり、それらはオンコジーンの蛋白質産物に対す るT細胞応答を引き起こす。
61位のアミノ酸は、グルタミン以外であれば、10トオンコジーンによりコー ドされた蛋白質産物中に見いだされるどのアミノ酸であってもよい9本発明によ る好ましいペプチドの一群は、表9に示されたペプチドおよびその断片であり、 それらはオンコジーンの蛋白質産物に対するTi1l胞応答を引き起こす。
本発明による好ましいペプチドは、1〜25位のアミノ酸から選択され、且つ1 2位および/または13位に少なくとも一つの突然変異を有する、P21ラス蛋 白質のペプチドまたは断片である。12位および13位の両方にグリシンを有す る正常なP21ラス蛋白質の1〜25位のアミノ酸配列を表6に示す。
本発明による他の好ましいペプチドは、45〜72位のアミノ酸、特に51〜6 7位のアミノ酸から選択され、61位に少なくとも一つの突然変異を有するp2 1ラス蛋白質のペプチドまたは断片である。61位にグルタミンを有する正常な p21ラス蛋白質の45〜72位のアミノ酸配列を表6に示す。
本発明による他のペプチドは、少なくとも273位に突然変異を含むp53のペ プチド断片であり、その位置には、アルギニン以外のどのアミノ酸が配!されて いてもよい。
さらに、本発明によるペプチドは、barエクソン3とab!エクソン2が連結 されたbcr−abl!i合蛋白質(fusion protein) P 2 10およびp190のペプチド断片、またはbcrエクソン2とablエクソン 2が連結された融合蛋白質p210のペプチド断片である。
他のペプチドは、bcrエクソンc3およびablエクソン2が連結された、b ar−abl散合蛋白質のペプチド断片である。
この群の好ましいペプチドは、次の断片またはその一部を含む:11e−Pro −Leu−Thr−11e−^5n−Lys−に1u−Glu−^1a−Leu −Gln−^rg−Pro−Vat−^Ia|Ser−^5p− Phe−にIu ^1a−Thr−Gly−Phe−Lys−G[n−5er−5er−[、ys −^1a−Leu−Gln−^rg−Pro−Va I−^Pa−5er−^5 p− Phe−G!u ^1a−Phe−^5p−hl−Lys−^1n−Leu−CIn−^rg−P ro−Val−Ala−5er−^5p−Phe−にIuさらに別の好ましいペ プチドはretm合蛋白質の断片であり、次の配列またはその一部を含む: L eu−^rg−Lys−^1a−Ser−Vat−Thr−Ile−Glu−^ 5p−Pro−Lys−Trp−11:1u−Phe さらに別の好ましいペプチドはEGF受容体融合蛋白質の断片であり、次の配列 またはその一部を含む: 5er−^rg−^1a−Leu−Glu−C1u− Lys−Lys−にIy−^sn?−Tyr−Val−Val−丁hr−^5p −His−Glyさらに別の好ましいペプチドは、レチノール受容体融合蛋白質 であり、次の配列またはその一部を含む: Leu−Ser−5er−Cys− Ile−Thr−にIn−Gly−Lys−^1a−11e−Glu−Thr− GIn−Ser−5er−5er−Ser−[:1u−Glu本発明はさらに、 N末端およびC末端の両方または一方に僅かなアミノ酸置換を有するより大きな 断片分含むが、それは、そのようなペプチドは適当な特異性を有するT細胞クロ ーンを誘導し得ることが確かめられているからである。
本発明によるペプチドまたは断片はオンコジーン蛋白質中で突然変異が見いださ れた位1を中心として、対称的であっても、非対称的であってもよい。
さらに、技術的に公知のごとく、ペプチドはシトキン(cytokines)、 即ちインターロイキン−2またはその類似物等の化合物と同時にまたは別々に、 免疫応答を強化するために、併用して投与することができるものと考えられる。
本発明は、これらの特異的ペプチド、および証明された活性を保持または強調す るアミノ酸置換を有するペプチドを含み、かつこれらの配列またはそのバリエー ションを全てもしくは部分的に含む合成ペプチドを包含するが、それだけに限定 されるものではない。
本発明によるペプチドは単独で、または他の物質と組合せて、例えば技術的に公 知の通り高親和性の細胞障害性Tリンパ球を誘導し得る脂質ペプチド共役体の形 v1.[K、 Deres、 Nature、 Vol、342. (Nov、 1989) ]で、ワクチンもしくは治g!組成物に用いることができる。
本発明によるペプチドまたはペプチド断片は、合成ペプチドおよび組換え断片の 両方または一方と基にしたワクチンに含まれることができ、有用である。
本発明のペプチドはどちらのタイプの免疫も安全に引き起こし得るワクチンに用 いるのに、特に適しており: (1)ペプチドは人工的に生産され、従って、形質転換した癌遺伝子、または別 の、有害な効果を生じる可能性のある部位もしくは物質を含まず、(2)ペプチ ドは細胞性免疫分誘導するために単独で用いられることができ、(3)別の望ま ない応答である副作用と伴わずにある特定のタイプのT[胞応答を狙うことがで きる。
本発明によるペプチドまたは断片は、技術的に公知な通常の添加剤、希釈剤、安 定剤等と共に治療組成物またはワクチンに含まれることができる。
本発明によれば、治療組成物もしくはワクチンは、ペプチドまたは断片を単独で 、もしくは医薬的に許容される担体または希釈剤の少なくとも一種雇と組み合わ せて、含むことができる。
さらに、ワクチン組成物は、オンコジーン蛋白質中に見いだされる最も一般的な 突然変異を有するペプチドの中から選択したものを含有することができる。
さらに、ワクチン組成物は特定の癌のために選択されたペプチドを含むことがで き、このワクチンは前記特殊な癌のために危険が大きい患者に投与される。
本発明によるペプチドおよびペプチド断片は技術的に公知の慣用法により製造す ることができ、このことは合成に関する後述の記載において明らかにされる。
上述のとおり、本発明による癌ワクチンは、一つまたは幾つかのオンコジーンに 関連する、ある同定された癌のために危険が大きい患者に投与することができる 。ヒトの腫瘍において見いだされたオンコジーンの例を表5に示した。
さらに、本発明による癌ワクチンは、例えば種々の一般的な癌に対するT細胞免 疫を誘発するペプチドの混合物等として、広く一般の人に投与することができる 。
本発明による癌治療は、患者が悩まされる癌のタイプの原因となるオンコジーン の遺伝子産物に対する特異的T#ll胞系もしくはクローンを誘導することを主 目的として、生体内、または試験管内で施されることができる。
工惣主煎試俄 図面の簡単な説明 図1は、正常な提供者におけるp21ラスペプチド特異的T細胞応答を試験管内 で誘発し、そのような細胞をクローニングするためのプロトコルである。リンフ ォブレップ(Lymphoprep、 Nycomed、 0slo、 Nor way)を用いた遠心分離により、m維素除去血から末梢血由来単核細胞(PB MC)が分離された。洗浄されたPBMCは、L OOrU/mlのペニシリン 、スズレアトマイシン(100ur/ml)および15%自系血清、ならびに既 知量の合成ペプチドを添加したRPMI 1640(Gibco、 Pa1sl y、 5cottland)中に再懸濁され、37℃の5%二酸化炭素培養器中 で培養された。用いられたペプチドの構造が表1に示されている。12位および 13位に突然変異を与えられたペプチドは全て、そのC末端に付加されたアラニ ンまたはバリンを含有する。
T+J胞をクローニングする手法として、幼若T細胞が、テラサキプレート中の 上記ペプチドを含む培地そのものに、ウェル当たり1または10紺胞の割合で植 菌された。各ウェルは、25,000個の(200OR)照射された自系PBM Cを養育細胞として含有し、総量20μl中に最終濃度20U/mlの割合で組 換えヒトIL−2(^mershas、 England)が添加された。Tm 胞の生長は一日に5〜6回、謬鏡的に評価された後、96ウエルプレート(Co star、 Cambridge、 Ma、 USA)に植え継がれた。各ウェ ルは、総量120μl中に、100.000個の新鮮な、照射された自系PBM Cを養育細胞として含み、同様にペプチドおよびIL−2も含んでいた。さらに 生長したクローンは96ウエルプレートに植え継いでから3〜5日後に、上記と 同様にして、24のウェルプレートに増殖しくexpancled)、−週闇毎 に、新鮮な照射された養育細胞、ペプチドおよびIL−2で再刺激された。さら にクローンの増殖はIL−2だけを含む培地中で行われ、最終的にはペプチドも しくはIL−2を含まない培地中で行われた。
図2および図2a〜2eは、Tm胞増殖検定におけるT細胞クローンエ、B、E およびFの特異性を示している。検定は、刺激抗原として元のペプチド混合物中 に存在した5種類のペプチドを用いて、96ウエル中に3組準備された。ウェル は50,000個の(8000R>照射された自系EBV転換Ba[l胞を抗原 提供細胞(APC)として含有していた。
培養細胞は37℃の5%二酸化炭素培養器中で2日間培養され、細胞自動収穫t fi(Scatorn、 Lier−byen、 Norway)によりグラス ファ不バーフィルター上で収穫される前に、ウェル当たり1μCiの3H−チミ ジン(Amershaae、 England)で−晩ノ〜ルスされた。DNA 内に取り込まれたチミジンはLKB 1205ベ一タプレート液体シンチレイシ ョン計測器を用いた液体シンチレイション計測により測量された。
データは3組の培養細胞の中央値として与えられた。対照群は培養T細胞クロー ンを単独またはペプチドを欠(APCと共に含有していた。パネルは陽性応答の 大きさに応じて描かれている。
図3a〜3dは、HLA−DRに対して特異的なモノクローナル抗体L243お よびHLA−DQに対して特異的なモノクローナル抗体FN81.1.1.を用 いたクローン■、B−EおよびFのブロック試験の結果を示している。培養混合 物にTm胞およびペプチドを添加する前に既知濃度のモノクローナル抗体を加え たAPCを37℃で30分間予備培養した以外は区2について記述したと同一条 件で、クローン増殖検定を行った。
区4は、指陣および応答細胞としてクローンTをもちいたペプチド阻害試験を示 している。試験条件は、10μM濃度の刺激ペプチド(ペプチド42)および2 50μM濃度の阻害ペプチドが用いられた以外、図2について記述したと同様で あった、刺激ペプチドおよびT細胞の添加前に1.A P Cを阻害ペプチドと 共に37℃で30分間予備培愛した。データは区2と同様に表現されている。[ 註=250μM濃度のペプチド42はクローンIに対する阻害を示す。このこと はまた、クローンIとペプチド42との腋用量反応曲線からも明らかである(デ ータ示さず)、] 図5は図4と頭似の結果ご示しており、今回はペプチド43に対するクローンE の応答の阻害が記録されている。その他の試験条件は図4について記述しt:と 同一であった。
図6は、切断された形態のへブチド43に対するクローンEの反応と示している 。ペプチドは、表2に見られるようにN末端およびC末端から切断される。検定 条件は図2について記述したと同様であった。各ペプチドは10dMの濃度で提 供され、応答T細胞およびAPCの数は50,000であった。
図7は指標応答細胞としてクローンEを用い、かつ図6と同一の切断された形態 のペプチド43を使用1−な、ペプチド阻害試験を示している。5μM濃度の刺 激ペプチド(ペプチド43)および250dMの阻害ペプチドが用いられた。そ の他の試験条件は図4について記述したと同一であった。註、ペプチド65およ び81は10dMの濃度では刺激性が無いがく図6>、250dMの濃度では刺 激性を有する。
図8は、切断された形態のペプチド45に対するクローンFの応答を示している 。ペプチドの構造を表2に示す、検定条件は図6について記述したものと、正確 に同一であった。
図9はp21ラスより誘導されたペプチドの全てを用いて、P胞状甲状癌に罹患 した患者由来のPBMCを刺激した結果を示している。96ウエルプレート中で 、too、o、oo細胞/ウェルのPBMCはそれぞれのペプチド100μg/ 11と共に、1 [1/mlの組換えヒトIL−2の存在下(上段)もしくは存 在なしく下段)で培養された。培養6日目に(1μCiの)ffH−チミジンが 添加され、培養細胞は7日目に、図2について記述したように、収穫および処理 された。試験結果は3組の中央値として与えられる。対照群はPBMCE単独で 、もしくは組換えIL−2の存在下で、培養したものであった。
図】、0は、IL−2が存在するもしくは不在である場合の、図9におけると同 一提供者由来のPBMCのペプチド23に対する応答を示している。試験条件は 、PBMCの量を200,000細胞/ウエルとし、同様にしてペプチドの量を 倍に変更した以外は図9において記述されたものと同一であった。
図11は、正常および突然変異p21ラス蛋白質の61位周辺のアミノ酸配列を 供与された5種頭のペプチドに対する、図9および10に記述した患者から誘導 した二次Tls胞培養細胞の応答を示している。
試験条件は、応答細胞であるabd APCが25,000添加され、およびペ プチド濃度が200 pg/mlであった以外は、図2において記述されたと同 一であった。
口12は、Ta!胞クワクローン104、〕、5および23のペプチド23に対 する活性を示している。検定条件は、APCとして、照射された。異質遺伝子型 HLA−DQと等しいPBMCを50,000用い、ペプチド濃度が50dg/ m lであった以外は図2において記述されたものと同一であった。
図13はHLA−DQに対して特異的なモノクローナル抗体FN81.1.1゜ を用いたクローン14のブロック試験の結果を示している。試験条件は図2およ び3において記述されたものと同一であった。
図14は、切断された形態のペプチド23に対するクローン15の応答を示して いる。ペプチドは表7に見られるように、そのN末端およびC末端から切断され た0本検定の条件は、各ペプチドが最終濃度20.50および100μMで用い られた以外は、図2において記述されたものと同一であった。応答細胞およびA PCの数は50,000であった。
区15は、ペプチド23に見いだされたものと同様に61位の突然変異を有する 合成ペプチドの新規セットに対するクローン14の応答を示している0表6に見 られるように、これらの新規ペプチドは、ラス配列の51−67位、52−67 位、53−67位、51−65位、52−65位および53−65位の配列と包 含している。これらのペプチド配列は表7に示され、試験条件は、図14におい て記述されたものと同一であった。
図16は、クローンFのペプチド45およびペプチド88〜91に対する供与量 応答曲線を示している。ペプチドの構造を表2に示す、ペプチド濃度は図示の如 くであり、一方、検定条件は図6において記述されたものと同一であった。
図17は切断された形態のペプチド43に対するクローンBの応答、および切断 された形態のペプチド42に対するクローンIの応答を示している0表2に見ら れる如く、ペプチドはそのN末端およびC末端から切断された。各−ペプチドは 最終濃度20.50および100μMの、異なる3通りの供与lで使用された。
応答amおよびAPCの数は50,000個であった。検定条件は、図2におい て記述されたものと同一であった。
図18a−18dは、長鎖ペプチドの組合せ(panel )によってクローン B、1、EおよびFが刺激された試験の結果を示している。各ペプチドは、最終 濃度20.50および100μMの、異なる3通りの供与量で使用された。クロ ーンは、それらのクローンを誘導する為に用いられたペプチド42.43.44 および45を用いて刺激された。応答細胞およびAPCの数は、50,000個 であった。一方、試験条件は図2において記述されたものと同一であった。
図19は、健康な提供者から誘導された二種頭のT細胞クローン、KB15およ びKB 23の、長鎖ペプチド(p−112、p−113、p−114、p−1 15およびp−116)の混合物による反復刺激後の応答を示している。
培養条件は、図1において記述されたものと本質的に同一であった。
図20は、クローン14を効果細胞(effector cells)として用 いた、IFN−γ処理されたHT29結腸腫細胞(^TCC,Rockvill e MD)の増殖阻害試験の結果と示している。各マイクロウェルに蒔かれた凛 的細胞の数は20,000個であり、図に示される通り、その細胞は(2,00 0ラドで)照射された効果細胞の添加前に、三日間に亙って500U/mlの組 換えヒトIFN(Δmersham、 [IK)で処理された。ペプチド処理さ れた細胞は、最終濃度10μgem Iで、I!に後の24時間、ペプチド10 6と共に培養された。効果細胞の添加後、区2において記述された如く、培養細 胞は収穫前にウェル当たり1μCiの3H−チミジンで一晩パルスされた。特異 的増殖阻害は、ペプチドを添加しなかった対照培養細胞の取り込みデータから計 算された。
試験管 での−次 によるラス特異的T細 の誘導本発明者らは最初に、正常な 健康ヒトのT細胞レパートリが、突然変異p21ラスから誘導されたアミノ酸配 列を有するペプチド全体に対して認識および応答できるT細胞を包含しているか どうかを調査した。
図1において記述されたように、健康な提供者がらの末梢血単核、l1llll aは本発明による合成p21ラスペプチドの混合物により試験管内で刺激された 。
これらの試験の幾つかの結果を表3に示す。ペプチド混合物に対する一次応答は まったく観察されなかった。15名の健康な提供者を個々のペプチドで刺激した 全ての組み合わせを用いた同様の試験もまた、これらのペプチドに対する一次応 答の完全な欠如を示した(データ提示なし)、これらの結果はどちらも、健常人 においては応答性細胞の頻度が非常に低いことを明示している。しかし、ペプチ ドおよび細胞に供給される新鮮な、照射された抗原により反復して刺激される試 験管内培養においては、相応するペプチドに対する強い応答が観察された(表3 )。
これらのデータは、突然変異オンコジーンから誘導されたアミノ酸配列を有する ペプチドによる試験管内での適切な免疫の後に、特異的T細胞応答が得られるこ とを明瞭に表している。つまり、本発明者らはまた、p21ラスから誘導された ペプチドに対する特異性を有するT細胞が正常T細胞レパートリ中に存在し、こ の提供者はこのようなペプチドと結合し得るHLA分子を宥することをも示した 。
次に本発明者らは、p21ラスペプチドを認識可能なT細胞の良好な特異性セ調 査し、そして、これらのペプチドと結合して、応答するT、!胞に該ペプチドを 供与するHLA分子を同定しようとした。この目的で、ペプチドP−42〜P− 46を含む混合物に応答した培養細胞中の活性型TIIII胞をクローニングし た。クローニングの手法は図4において記述した如くであった。クローニング試 験で得られたデータは表4にまとめられた。さらなる研究のために、一つのペプ チドに対して特異性を示すクローンのうちの4系統が選択された。
クローンIは、12位のアミノ酸としてリジンを含むペプチド42に対して強い 特異性を示した。リジンと幾つかの他のアミノ酸との置換は、応答を完全に阻害 したく図2a)。
ペプチド42に対する応答は、HLA−DRに対する対照モノクローナル抗体L 243により完全にブロックされるが、HLA−DQおよびHLA−DPに対す るモノクローナル抗体ではブロックされず、これは、この特別の提供者において はペプチド42がHLA−DRに結合されることを明示している(図3a)。
クローンBは、12位のアミノ酸としてアルギニンを含むペプチド44に対して 強い特異性を示した。他のペプチドは一つも認識されなかった(図2b)。
クローンr同様、クローンBもまたHLA−DRとのみ応答することが、モノク ローナル抗体を用いたブロック試験により明らかにされた([J3 b ) 。
クローンEは13位のアミノ酸としてバリンを含むペプチド43に対して強い特 異性を示した6他のペプチドは一つも認識されなかったく図2C)。
ペプチド42および44を認識するクローンとは対称的に、このクローンは抗H LA−DRモノクローナル抗体によりブロックされず、かわりにHLA−DQを 認識するモノクローナル抗体でブロックされたく図30)、抗HLA−DPは効 果がなかった。これらのデータは、この特定の提供者においてペプチド43はH LA−DQに結合されることを示している。
クローンFは異なる反応性のパターンを示した。クローンFは、元のペプチド混 合物中に存在した、12位にアラニンを含むペプチド45に対して非常に強く応 答した。混合物中の他のペプチドに対しては無反応であったが(図2d)、別の ペプチドに対しては種々の程度に反応した(区2e)、13位のグリシンとアス パラギン酸またはバリンとの1換が応答を完全に阻害したことがら、このクロー ンの反応性は13位のアミノ酸としてグリシンを有することに強く依存している ように思われる。12位のグリシンの、塩基性アミノ酸であるリジンまたはアル ギニンによる置換は、このような置換がT細胞受容体結合部位に干渉することを 示す弱い応答または無応答を生じる。クローンEの場合のように、このクローン も、モノクローナル抗体によるブロックにより明示されたようにHLA−DQと のみ応答した(IIU3d)、12位に塩基性アミノ酸を有し、HLA−DQと のみ応答するクローンF (HLA−DQ restricted clone  F)を刺激できない二つのペプチドが、共にHLA−DRと結合することがで き、そしてクローンIおよびBの二つにより相互的に認識されるという観察は、 興味深いものである。
1” HLA−DRおよびHLA−DQに結合するペプチドの地図を作製するた め、寸 指示システムとしてクローンIの刺激を用いてペプチド42とHLA− DRとの1 結合を阻害する能力を探り、指示システムとしてクローンEの刺激 を用いてペプチド43とHLA−DQとの阻害を探るために、非刺激性p21ラ スペプチドを試験した。
ペプチド42とI(LA−DRとの結合は、25ホルトの過剰のペプチド39− ’ 40.41.43.44および45により強く阻害された(図4)、他のペ プチドは結合を少しだけ阻害した。注目すべきことに、61位のアミノ酸を有す るべゝ プチドは全て、HLA−DRとの結合およびクローンIの後の活性化を 充分に阻害することができなかった0反対に、全てのペプチドがペプチド45と HLA−E DQとの結合およびクローンEの後の活性化を阻害した(図5)、 従って、(12ユ 位および13位にグリシンを有する)突然変異していない6 〜19位の配列を有よ するペプチドおよび(61位にグルタミンを有する)突 然変異していない54〜1 69位の配列を有するペプチドと含む、p21ラス から誘導されたアミノ酸配列を有する全てのペプチドはHLA−DQと結合する ことができた。つまり、これらのペプチドは全てHLA−DQに関しては免疫原 性であることができ、さらに幾つかのペプチドはペプチド42およびペプチド4 4並びに12位にバリンを含り むペプチドにおいてすでに示されたように、H LA−DRに関しても免疫原性であることができる可能性がある(Jung &  5chluesener、 1991)。
’ HLA−DQとのみ応答するT細胞クローンEおよびFによるペプチド認識 の1 ためにはどのアミノ酸が必要であるかを調査するために、本発明者らは表 2に示したように、切断された形態のペプチド43および45を合成した。ペプ チドはN末端およびC末端の両側から切断された。第一の重要な疑問点は、試験 管内における免疫に用いたペプチドのC末端部分におけるアミノ酸、アラニンお よび口≧ イシンの重複付加が重要であるかどうかであった0図6および8に示 した結果は、) 二つの付加アミノ酸をクローンEにより認識される部位に限界 的に分配したことおよびクローンFによるペプチド認識にはまったく重要でない こと3表している。
) 従って、重複アミノ酸を欠くペプチド79らクローンFを刺激する点では等 しく効果的であった。ペプチド64.79および80は濃度10μlでクローン E’lr刺激する。ペプチド65および81は250μlの濃度て71激性とな る。ペプチド66.67.68.82および83は、この濃度で阻害しく図7) 、従って、F(LA−DQと結合可能である。ペプチド69.70.74.75 および76ば10μmの濃度でクローンFを刺激する。
図6〜8の一連のデータは、12位にアラニン、もしくは13位にバリンを有す る種々の長さの幾つかのペプチドが、クローンEおよびFにより認識されること ができることを示している。クローンEおよびFを用いた結果における詔著な対 称性は、8位のバリンおよび17位のセリンのアミノ酸がこれらのT細胞クロー ンの刺激にとって絶対に欠くことのできないものであることを明示している。
従って、クローンEの刺激のための予測される最小ペプチドはVa I −Va  I(:I Y−^1a−Gly−Val−Val−に1y−Lys−Ser配 列を有し、クローンFについてはVal−Val−Gly−^1楓−^1a−G ly−Val−Gly−Lys−Ser配列を有する。12位にアラニンを有す る8〜17位の予測される最小ペプチド(べ7チド88)が合成され、図16に 描写された通り、そのクローンFWJ激能がペプチド45および他の幾つかのペ プチドと比較された。ペプチド88についての施用量曲線はその刺激能を保証す るが、このクローンを誘導するために用いたペプチドよりはるかに低い効力であ る。より短いペプチドもHLA−DQと結合するが、これらのTi胞クローンに より認識されるために不可欠なアミノ酸を失っている0本発明者らは、これらの ペプチドが試験管内でT細胞を刺激するために使用された場合には、わずかに異 なる特異性を有するT細胞クローンの新規なセットを誘導できるのではないかと 期待している。
HLA−DQとのみ応答するT細胞クローンによるペプチド認識にとって重要で あるとして同定されたアミノ酸は、HLA−ORとのみ応答するクローンBおよ び■による認識にとっても不可欠なものであるかどうかを調査するために、表2 に示す如く、本発明者らは切断された形態のペプチド42および44t!:合成 した。該ペプチドはN末端およびC末端の両方で切断された1図17の結果によ り、アラニンおよびロイシンの重複アミノ酸はこれらのTmmツクローンよる認 識にとっては重要でないことが確認された。16位のリジンの除去がペプチド応 答を阻害することから、両クローンにとってこのアミノ酸は絶対に必要不可欠な ものである。この二つのクローンは7位のバリンの存在に対する必要性を異にし ており、このアミノ酸はクローンBcr)刺激のためには不可欠であるのに、こ のアミノ酸の存在はクローン■に対する応答には阻害的な影響を及ぼすようであ る1図17の結果から、クローンBおよびIの刺激のための最小ペプチドは、V al−1/al−Val−Gly−^1a−^rg−Gly−Val−Gly− LysおよびVa l −Va I −G l y−八1a−Lys−Gly| Val−Gly− Lysである。
ペプチド処理の疑問点を扱うために、本発明者らは1〜25位のアミノ酸残基を 含むp21ラスペプチドを合成した。恐らく、APCに供与した際に、これらの ペプチドは自然に処理されたペプチドの生成を許すだろう。この一連の試験の結 果を図48に示した。12位および13位における修正アミノ酸置換が存在した ならば、全てのクローンは1〜25位のペプチドに応答することが可能であった 。−次剰激に用いられたペプチドに対する応答と比較して、長鎖ペプチドはクロ ーンBおよびFをより効果的に刺激した。クローンEおよび工は反対の反応性パ ターンを示した。これらの結果は、長鎖ペプチドの処理がクローンの生成に用い たペプチドと異なるペプチドを生じ得ることを示している可能性がある。
本発明者らのT細胞クローンの内の四種類だけを用いて得られた結果をまとめる : 1、ペプチド45.41.40.39、(および37)並びにペプチド43はそ れぞれ、T、l1ll胞クローンFおよびEに識され得る。ペプチド42および 44はそれぞれクローンTおよびBにより認識され、従って、最も一般的な、1 2位がグリシンのものおよび13位がグリシンのものの、二種類のp21ラス突 然変異以外の全てのものは、−人の提供者の正常なレパートリ−中に存在するT al胞前駆体から誘導されたT、[l胞りローンの限られたセットにより認諾さ れ得る。
2、HLA−DRとのみ応答する(クローンIおよびBを用いる)方法、および HLA−DQとのみ応答する(クローンEおよびFを用いる)方法でペプチドが 認識されることから、ペプチドはHLA−DRおよびHLA−DQ分子の両方と 結合可能である。
3、切断されたペプチドを用いて、HLA−DQとのみ応答するクローンおよび HLA−DRとのみ応答するクローンである、本発明のT細胞クローンの刺激に 必要とされる推定最小配列を同定した。全てのクローンは、8〜16位にわたる コア配列の存在を必要とし、この配列の側面に位1するアミノ酸の必要性におい てわずかに異なる。
4、HLA−DQとのみ応答するクローンおよびHLA−DRとのみ応答するク ローンは共に、短鎖コア配列から25個のアミノ酸配列までの種々の長さのペプ チドに応答することができる。
5、本発明のT細胞クローンはまた、それらのペプチドには有効な反応性クロー ンはないという、重要な洞察を我々に提供した。かくして、25〜5oボルドの 過剰のペプチド、および標識反応細胞としてクローンE、Fおよび工を用いたブ ロック試験により、本発明者らは図5に示したように、61位のアミノ酸にラス 突然変異を表すペプチドを含む本研究の全ての合成ペプチドはHLA−DQと結 合可能であり、才な、それらのペプチドの幾つかはHLA−DRと結合可能であ ること分明示した。
健康な提供者において(ペプチド42.43.44.45の)より短いペプチド による試験管内での一次免疫により応答が獲得されたこと、およびこれらのペプ チドを用いた刺激により誘導されたT細胞クローンは、恐らく処理の必要な、よ り長いペプチドに応答可能であるという観察から、本発明者らは長鎖ペプチドら 、一時刺激後にT細胞応答を誘導することができるのがどうかを調査した。これ らの試験のなめに、本発明者らはラスペプチドと結合することが予め知られてい ないHLA分子を有するIItF!Rな提供者を選んだ、これらの試験結果3図 19に示す、ペプチド114および115は特異的T細胞応答を刺激することが 可能であり、これらのペプチドを認識するT細胞クローンはバルク培養から生成 することができた。従って、1〜25位の配列にわたり、且つ12位のアミノv i置換を含むペプチドもまた免疫原性である。また、本発明の結果は、ラスペプ チドの応答性は一つのHLAハブロタイブに制限されるものではないことを示し ている。
HLA分子に結合したラスペプチドの一般的な性質を調査するために、精製HL A−DRおよびHLA−DQ分子と結合したペプチドを測定する結合検定法を確 立した。ラスペプチドの結合を標準的な高親和性結合ペプチドと比較するために 、本発明者らは最初にyif製HLA−DR1分子に対する放射線標識インフル エンザマトリックスペプチドの阻害を調べた0表11に示した結果は、調べられ た全てのペプチドがHLA−DRIと結合可能であったことを明示している。指 示ペプチドの結合阻害能による測定では、ラスペプチドの結合の強さはインフル エンザマトリックスペプチドのそれと同程度であった。これらのデータは、T細 胞の刺激に用いたペプチドの結合能を確認し、また非刺激性ペプチドもHLA− DRと結合できることを明示している。さらにこれらのデータは、ラスペプチド と結合できるHLA−DR分子についての本発明者らの認識をHLA−DRIも 含めることまでひろげるものである。ペプチドと精製HLA−DQ分子の結合に 関する観察は、本発明者らによる細胞研究を確認し、ペプチドと精製HLA−D Q分子との直接結合に間する初めての例示を提供した。
ラスから誘導されたペプチドの結合は、恐らくは潜在的に有害なラス突然変異を 有する細胞を排除するHLA/T細胞系の重要な監視機能を反映する一般的な現 象であろう。
本発明のT細胞応答は、細胞培養への外生IL−2の添加なしに得られるもので あり、従って前記応答は、T細胞提供者における、特異的増殖応答を誘導する、 本発明の合成ペプチドの個々の能力に依存することを記しておかねばならない。
これは末梢血(LAK細胞)もしくは腫瘍浸潤リンパ球(TIL細胞)由来IL −2を大量に使用して癌患者からの細胞増殖を試験管内で誘導する近年の技術を 凌駕する、大きな利点を与える。このT(およびNK)細胞活性化の非特異的手 法は、LAK細胞またはTIL細胞製剤で治療される患者にみられる深刻な副作 用の一図である。
li&康な個人のT細胞レパートリ−が、ヒト癌のラスオンコジーンにおいて通 常見いだされる突然変異を幾つか含むペプチドを特異的に認識し得るT細胞を含 むという新知見は、癌の治療および予防ワクチンによる癌の予防にとり重要なも のである。さらに、ペプチドブロック試験において明示したように、ラスオンコ ジーン由来合成ペプチドの全てがHLA遺伝子産物と結合し得ることも重要であ る。
以下に示す如く、この知見の最も重要な点は、甲状腺のP胞状癌の患者由来の末 梢血が、この癌形態において広範に見い出されるラス突然変異の一つにより供与 されるラスp21合成ペプチドに対する古典的記憶応答3与え得るリンパ球?含 むことである。このような応答は、患者の&[cΔ二同−もしくは酷似のペプチ ド断片に前以て暴露される経験を有するT細胞なしでは期待できないものである 。
もし患者の癌細胞が61位のアミノ酸のこの特異的突然変異を有していれば、こ のようなj%露は容易に起こり得る。
声、東 におけるラスペプチド、メモ1−T の試験管内の一次免疫によるラス ペプチド特異的T細胞の誘導に用いた合成ペプチドは、生体内の蛋白質分解酵素 による突然変異ラス遺伝子産物処理により形成され、天然に発生するラスペプチ ドの組成物の明確な知識なしに構成された。
本発明者らは、各のクローンがラスから別々に同定されたペプチドの異なる突然 変異を表す個々のペプチドに対する特異性と示し、突然変異形態と表すアミノ酸 がT細胞により認識される部位の必要不可欠な部分を形成すること、および各ク ローンが同一の突然変異産物から誘導された異なる長さの幾つかのペプチドを認 識する可能性があることを示したが、明らかにされるべき重大な間圧点が残って いる。(例えば予防および治療を目的として)生体内の機能に関する能力を保持 するために、合成ペプチドの特異的刺激により誘導されたT、flB胞/クロー ンは、その特異性において癌細胞から誘導されたペプチドとオーバーラツプしな ければならない。
従って本発明者らは、(例えばメモリーT細胞応答などの)ラス由来ペプチドの 先行認識の証拠を得る目的で、ラス突然変異の高い発生率が報告されている腫瘍 を有する幾人かの癌患者由来のPBMCを試験した。そしてさらなる研究のため に、先行T細胞刺激の証拠を示した幾人かの患者の内から一人が選ばれた0図9 に記録された結果は、P胞状甲状腺癌を有する患者はペプチド23に応答するこ とができることを示している。応答は、組換えヒトIL−2の添加により共働的 に強調される。より多くの細胞およびより高い濃度のペプチド23を用いた二回 目の試験で、該応答が確認された(図10)、培養細胞はペプチド23による刺 激の一週間後に再刺激されたが、その際にはラスの61位のアミノ酸周辺から誘 導された5種類の異なるペプチドが用いられた。ペプチド23だけが細胞3再刺 激することができ、このペプチドに対する強い特異性と示したく図11)。
患者由来のT細胞クローンは、[Jlに概略を記した70トコルを用いた再刺激 の3日目にバルク培養細胞からクローニングされた。数百のT細胞クローンが得 られ、これらのクローンの内の四種類のクローンの結果が図12に示されている 。
クローン10.14.15および23は全て、ペプチド23に強く応答した0本 発明者らの行った、HLA−DQとのみ応答するクローンEを用いたペプチド2 3のへブチドブロック試験(図7)から予測されるように、クローンは、HLA −DQとのみ応答した[mAb FN 81.1.1による阻!([Jl3)、 データ例示なし]、古典的メモリーT細胞検定での癌患者におけるペプチド23 の強いT細胞応答誘導能力は、生体内でT細胞が同一あるいは酷似のペプチドと 遭遇したことを強く示唆している。
このことをさらに調査するために、本発明者らは一連の切断された形態のペプチ ド23を合成し、該合成ペプチドのクローン15に対する刺激能を試験した。
図14に与えられたデータは、N末端に位置するアミノ酸である54位のアスパ ラギン酸および55位のインロイシンがクローン15による認識にとって決定的 に重要であることを示している。54位のアスパラギン酸の除去は応答を大幅に 減少させ、そして55位のイソロイシンの除去は完全に応答を阻害した0図14 に示した如く、クローン15はC末端に位置するアミノ酸である69位のアスパ ラギン酸、68位のアルギニン、67位のメチオニンおよび66位のアラニンの 除去に対しては非感受性であった。65位のセゾンの除去は応答を大幅に減少さ せた。これらのデータは共に、生体内でこれらのT細胞を最初に刺激した処理さ れたp21ラスペプチドが、ラス蛋白質のN末端配列からの付加アミノ酸を含ん でいる可能性を示している。よって、本発明者らは、THi胞認識に関与しない ことが判明しているC末端のアミノ酸を幾つか欠くが、新たなアミノ酸である5 3位および52位のロイシン並びに51位のシスティンを含む、天然P21ラス 配列から誘導された新規ペプチドを合成した。このペプチドセットを用いたクロ ーン14の刺激を示すデータが図15に与えられている。最適な刺激は51〜6 7位の配列を含むペプチド106を用いたときに認められた。試験管内でのクロ ーンの起源Tm胞の刺激に用いたペプチドと非常に異なる配列を有するペプチド により、一様な、より強い応答が達成されたという観察は、ペプチド106がペ プチド23よりも、癌細胞に処理され、かつ独創的に免疫応答を引き起こすペプ チドを代表していることを強く示している。
患者の疵種が61位のラス突然変異の高発生率が報告されているものだけであっ たことは注目するに値する。従って、1休δ監a■工、突然変異ラス蛋白質の処 理が本発明による合成ペプチドに酷似あるいはまったく同一のペプチドに帰着す るに違いないことを示している。よって、区牧iΔ但8’tl”C癌患者にあら かじめ存在するT[胞応答を増強するために合成ペプチドを使用することは実現 可能性が高い、このように試験管内で増殖されたラス特異的T[胞は、精製され た しAK/TIL細胞によるアプローチにより、患者由来のラス突然変異を有 する腫瘍細胞を根絶する一助となる可能性がある。
本発明者らにとって有益な癌患者由来のオンコジーン特異的Tal胞を用いて、 次に、試験管内における癌細胞の増殖を律する際の、このような細胞の果し得る 役割の調査を試みた。すなわち、本発明者らは、61位のロイシンに特異的なT 細胞であるクローン14のヒト結腸癌細胞HT29系の増殖における効果を試験 管内で試験した。この細胞系は、組換えIFN−γ暴露後の癌患者に認められる と同様に、その細胞表面に同一のHLA−DQ分子を表現するように誘導される ことができる0図20の結果は、オンコジーンペプチドであるペプチド106で 予備培養されたIFN−γ処理癌細胞の増殖は、このペプチドをHLA−DQを 経由して認識するTa胞の存在により強く阻害されることを示している。この阻 害は培養細胞に添加された細胞の数および使用したペプチドの濃度に依存してい た。IFN−γ単独処理された対暇癌細胞はこのクローンの存在に影響されなか った。さらに、これらの機能的な研究は癌治療に用いるための本発明によるペプ チドの有用性を示している。
合成 ペプチドは連続流固相ペプチド合成(continuous flow 5ol id phase peptidesynthesis; Biolynx 4 1705ynthesizer、 Pharmacia LKB)を用いて合成 された。
[5er(t13u)、 Thr(tBu)、 乙ys(Boa)、 )lis (Trt)、 Arg(Ptac)、 Cys(Trt)、@Asp(0−tB u)、 C1u(0−tBu) j等と適当にrMH保護したN−a−Fmoc−アミノ 酸と用いた。
Fmoc−アミノ酸はカップリングに先立って、TBTUにより活性化された。
各カップリングの後、Fmocの選択的除去にDMF中の20%ピペリジンが用 いられた。樹脂からの剥離および側鏝保護物の最終除去は95%のTFA (水 溶液)により実施された。ペプチドは精製されて、逆相(C18) HP L  C(Sh imadzuLC8^)にて分析された。アミノ酸分析はPICO− Tag法(Waters MilliporeInc、)と用いて実施された。
この方法により、以下のペプチドおよびペプチド断片が合成された:At) 1 2位または13位に突然変異点を有する以下の配列のラスペプチド:Leu−V al−Val−Val−Gly−^1a−に1y−Vat−Val−Gly−L ys−Ser−へIa−Leu正常ラスペプチドの1〜25位の配列を有するが 、12位または13位に突然変異を有する、他の合成ペプチドを表8に示す。
A2) 12位または13位に突然変異点およびラス蛋白質の天然配列に属さな い付加アミノ酸を一端に有する以下の配列のラスペプチド:6 7 8 9 1 0 11 12 13 14 15’ 18 17 18 19 20 21L eu−Va14al−Val−Gly−^1a−Gjz−阻z−Val−Gly −Lys−Ser−^1a−Leu−^14−LeuLeu−Val−Val− Val−Gly−^1a−酎狙−1;Iy−Val−(:1y−Lys−Ser −^1a−Leu−^1a−Le■ Leu−ValVal−Vil−Gly−^1a−Val−C[y−Val−G ly−Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−LeuLeu−Val−Va l−Val−Gly−^1a−リ互−Gly−Val−Gly−Lys−Ser −^1a−Leu−^1a−LeuLeu−ValVal−Val−Gly−^ 1a−Ser−Gly−Vat−Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^ Ia−LeuLeu−Val−val−Vat−Gly−^1a−―−Gly− Vat−Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−4euLeu−V aiVal−Val(+ly−八laへヘニ1−C1y−Val−Gly−Ly s−Ser−^1a−Leu−^1a−LeuLeu−Val−Val−Val −Cly−^1a−酊a−Gly−Vat−Gly−Lys−Ser−^1a− Leu−^1a−LeuLeu−Val−Vat−Val−にIy−^1a−( :1y−Vat−Val−Gly−[、ys−5er−^1a−Leu−^1a −L■■ Leu−Vat−Val−Vat−Gly−^1a−Gly−酎1−Valに1 y−Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−LeuA3) 12位または1 3位に突然変異点を有し、且つ切断されたN末端またはC末端2有する以下の配 列のラスペプチド。
Val−Val−Vat−Gly−^It逼垣−に1y−Vai(:1y−Ly s−Ser−^1aVal−Val−Gly−^1a−Ala−Gly−Val −Gly−Lys−Ser−^1aVal−Val−Vat−Gly−^1a− AI’iJ:Iy−Val−Gly−Lys−5erVal−Val−Gly− ^Ia−Ala−1:1y−1/al−Gly−Lys−5erLeu−Val −Val−Vil−Gly−^1a−A 1a−G 1y−Val −G ly −[、ys−5er−^1aLeu−Val−Val−Val−Gly−^1a −Ala−Gly−Val−Gly−Lys−5erLeu−Val−Val− Val−(:Iy−^Ia−Ala−(:1y−Val−にIy−LysLeu −Val−Vai’/al−Gly−^1a−Ala−Gly−Val−Gly Val−Val−Val−Gly−^1a−へIa−(:1y−Val−Gly −Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−LeuVa I −Va l − G l y−^Ia−Ala−Gly−Val−Gly−Lys−3er−^1 a−Leu−^1a−LeuVil−Gly−^1a−Ala−Gly−Val −Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−[、euGly−^1a −Alt(:1y−Val −Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^I a−Leu^1a−Ala−Gly−Val−Gly−Lys−Ser−^It −Leu−^1a−LeuLeu−Val−Val−Val−11;Iy−^1 a−C1y−Val−Val−(:1y−Lys−Ser−^1aLeu−Va l−Val−Val−C1y−^1m−に!yJal−Val−G!y−Lys −SerLeu−Val−Val−Val−Gly−^1a−C1y−Vil− Val−Gly−LysLeu−Val−Val−Val−Gly−^1i−( :1y−Val−Val−GlyVal−Val−Vaiにly−^1x−Gl y−Val−Val−Cly−Lys−Ser−^Ia−Leu−^1a−Le uVal−Val−Gly−^1a−Cly−Vat−Val−Gly−Lys −Ser−^It−Leu−^!a−LeuVat−Gly−^1t−Gly− Val−Val−Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^1a−Leu八 1a−C1y逐al−Vxl−Gly−Lys−Ser−^1a−Leu−^1 a−LeuB) 61位に突然変異を有するラスペプチド:^5p−ILe−L eu−^5p−Thr−^1a−Gl y−Leu−Glu−C1u−Tyr− Ser−^1a−Met−^rg−八s■ ^sp−ILe−Leu−^5p−Thr−^Ia−Gly−b−Glu−Gl u−Tyr−Ser−^1a−Net−^rg−^sp^5p−ILe−Leu −Asp−丁hr−^1a−Gly−7−Glu−Clu−Tyr−Ser−^ 1a−Met−^rg−^sp^5p−ILe−Leu−^5p−Thr−八I a−Gly−His−Glu−Glu−Tyr−Ser−^Ia−Met−^「 g−^5pC) ab 1−be rid合遺伝子ペプチド:ILe−Pro− Leu−Thr−ILe−^5n−Lys−Clu−C1u−Alx−Leu− Cln−^rg−Pro−Va l−^1=|Ser−^5p− Pbe−Glu ^1a−Thr−GIy−Phe−Lys(;In−5er−Ser−Lys− ^1a−Leu−Gln−^rg−Pro−Val−^1a|Ser−八5p− Phe−Glu D) egf受容体ペプチドおよびレチノイド受容体ペプチド5er−^「g− ^Ia−LeuにIu−Glu−Lys−Lys−Gly−^5n−Tyr−V al−Val−Thr−^5p−His−fly Leu−Ser−5er−Cys −I Le−Th r−G I n −G  I y −Lys −A I a −ILe−G I u |Th r−G I  n−Ser−3er−Ser−Ser−Glu−C1u ペプチドの親和性精製HLA分子との結合は、放射線でラベルされた指標ペプチ ドの結合を、それらのペプチドが阻害する能力により試験された。ペプチドのD QW6との結合を試験するために、指標ペプチドとしてヨウ素処理されたP2O 3が用いられた。(インフルエンザ構造蛋白質aa17〜29より誘導された) ヨウ素処理されたP34が、ペプチドのDRIとの結合を試験する際の指標ペプ チドとして用いられた。表中には、指標ペプチドの結合の50%阻害濃度(IC 50)が示されている。低いIC50値は、良好な結合能力を意味する。ペプチ ドは0.33〜10μMの範囲の濃度で試験された。
プロトコル: 5種類のp21ラスペプチド20μg 1週間 ↓ 再刺激:lX10’個の照射された自系養育細胞/mlおよび20μgの各ペプ チド最終希釈液1週間 ↓ 再刺激(上記と同様の方法による) 1週間 ↓ クローニング:ウェル当たり1幼若細胞のテラサキプレート 20個↓ 600ウエルから51種類のクローン クローン性の信頼度:97.8% 45クローンを増殖 29クローンを特性付は 図1 要約 抗癌治療の為の癌ワクチンならびに組成物に用いられる、合成ペプチドおよびT 細胞性免疫を誘導するオンコジーン蛋白質産物の断片。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ペプチドであって、 a)プロトオンコジーン蛋白質の相応する断片と比較して、突然変異点もしくは 転移点を有し;かつ b)癌細胞または他の抗原提供細胞(APC)により提供されるような、処理さ れたオンコジーン蛋白質断片または該断片を完全に包含する断片に相応し;かつ c)細胞による処理で生産され、HLA分子に提供される、真のオンコジーン蛋 白質断片に応答する特異的T細胞を誘導することを特徴とする、ペプチド。
  2. 2.12位および/または13位のグリシン残基、および/または61位のグル タミン残基が他のアミノ酸により置き換えられている以外は、天然p21ラス蛋 白質と同一のアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のペプチド。
  3. 3.下記のa、bおよびcからなるグループから選択される、請求項2に記載の ペプチド; a)表8に示すp−113〜p−119のペプチドもしくはその断片;b)表8 に示すp−120〜p−121のペプチドもしくはその断片;c)表9に示すp −158、p−166、p−168およびp−167のペプチドもしくはその断 片。
  4. 4.請求項1〜3のいずれかに記載のペプチドおよび医薬的に許容される担体ま たは希釈剤を含有する医薬組成物。
  5. 5.請求項1〜3のいずれかに記載のペプチドおよび医薬的に許容される担体ま たは希釈剤を含有する癌ワクチン。
  6. 6.腫瘍に対するT細胞免疫を誘導する医薬組成物を製造するための、請求項1 〜3のいずれかに記載のペプチドの使用。
  7. 7.請求項1〜3のいずれかに記載のペプチドを用いた生体内での刺激によりオ ンコジーン蛋白質に対するT細胞免疫を導入することからなる、癌の恐れのある 人の予防接種方法。
  8. 8.請求項1〜3のいずれかに記載のペプチドを用いた、試験管内または生体内 での刺激によりオンコジーン蛋白質に対するT細胞免疫を導入することからなる 、癌患者の治療方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006062062A1 (ja) 2004-12-10 2006-06-15 Pioneer Corporation 有機化合物、電荷輸送材料および有機電界発光素子
JP2007297398A (ja) * 1994-11-28 2007-11-15 Univ Thomas Jefferson 突然変異上皮成長因子受容体を標的とする試薬および方法
WO2020145222A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 地方独立行政法人神奈川県立病院機構 新規ネオアンチゲン及びそれらを用いたがん免疫治療薬

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