JPH05504089A - トーピース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ト　−　ピ　−　ス 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式のスキーパインディングのトーピ ースに関する。

このようなトーピースは、例えばＥＰ−Ａ２第４０８８５５号明細書に記載され ている。この公知の解決手段によれば、上向きの力が作用したときのアングルレ バ−の解放ばね圧からの開放も、スキーヤ−が斜め後方へ転倒したときのトーピ ースの解放運動も、トーピースケーシングに対する支承部の傾倒によって行なわ れる。これに対して、それぞれの靴底厚さに靴底おさえを合わせる調節は、トー ピースケーシングの横壁の後側の面に沿って支承部分を移動させることによって 行なわれ、このためケーシング及び支承部分に、付加的に斜面が形成されている 。

この手段は実地においても十分使用できるものであるが、しかし上記の構造部分 の移動のさい接触面に強制的に摩擦が生じる。

ＤＥ−Ｏ５第３７３４４９２号明細書から多少異なるトーピースが公知であり、 この場合もはやはり靴底おさえの調節及び解放は、移動それもケーシングの斜面 に沿っての移動によって行なわれる。このさい、すでに上に述べた欠点が生じる 。

本発明の目的は、はじめに述べた形式のトーピースにおいて、それぞれの靴底厚 さにトーピースを自動的に適合させるための、出来る限り摩擦の発生の少ない機 構を構成することにある。

本発明によればこの課題は、請求項１の特徴を有する構成によって解決されてい る。

ケーシングの後方横壁がほぼ鉛直に延びている場合に支承部分の前方支持面が高 さ方向で互いに隣合っている２つの区分を有しており、この場合下側区分及び上 側区分が互いに鈍角を形成していることによって、傾倒エツジが生じ、該傾倒エ ツジを中心にして支承部分は靴底に適合するために旋回することができる。

請求項２の特徴を有する構成は、傾倒エツジによる可能な傾倒運動が終った後に 、パインディング解放のために支承部分がさらに引続き旋回することを可能にす る。

本発明のトーピースの更に別の利点、特徴、及び細部を、以下に図面につき詳し く説明する。図１は、トーピースの、部分的に略示された平面図である。図２は 、スキーパインディングのスキー靴装着準備位置でのトーピースの縦断面図であ る。図３は、厚い靴底を有するスキー靴が装着された、図２に類似の図である。

図４は、多少大きく旋回した靴底おさえを有する同様の図である。図５は、最大 に旋回した靴底おさえを有するパインディングを示す図である。図６及び図７は 、後方から見た部分図であり、この場合図６のパインディングは休止位置で、図 ７のパインディングは側方に上方へ旋回した状態で示されている。

図１には、本発明のトーピース１がスキー靴底装着準備位置で示されている。こ のトーピースはケーシング２を有しており、該ケーシングは略示されているねじ ５１でスキー板５０上に固定されている。上記ケーシング２内には解放ばね４０ が設けられており、該解放ばねのプレロードは公知の形式で調節装置４３によて 調節することができる。解放ばね４０は、ばね受け４１と、支承ブシュ４２を間 挿した、ケーシング２の垂直に延びている後方の横壁３との間に配置されている 。解放ばね４０には軸方向に、引張棒１０が通されており、該引張棒の一方の端 部１１は調節装置４２と協働しておりかつ他方の端部１２はほぼ垂直に延びてい る解放プレート１３に結合されている。この解放プレート１３はその下側端部１ ４に、スキー板のトップ側へ向いた制御面１５、及びスキー靴６０側に向いてい るストッパ１６を有している。

ケーシング２の、垂直に延びている後方の横壁３には、上方に第１湾曲部５が続 いており、該第１湾曲部には水平に後方へ延びる区分６が続いている。ケーシン グ２の後方横壁３の裏側４には、トーピース１がスキー靴装着準備位置にあると きに、支承部分２０がその支持壁２２で当接している。上記支承部分２０は、後 方から見て枠状であり、即ち引張棒１０のために開口２１を備えておりかつ側面 図で見てほぼコの字状である。このコの字の垂直に延びている区分は支持壁２２ によって形成されかつ前方支持面２３及び後方支持面２４を備えている。上記コ の字の上側脚３２及び下側脚３３には、トーピース１の縦中心軸線に対して対称 に、アングルレバ−３５の２つの軸３４が設けられている。両方のアングルレバ −３５の短い方のレバーアーム３６は、一方では解放プレート１３に、また他方 では支承部分２０の後方支持面２４に支持されている。上記アングルレバ−３５ の長い方のレバーアームは、図面では略示されているスキー靴６０の靴底６１を 当接させるための靴底おさえ３７として形成されている。支承部分２０の前方支 持面２３は、高さ方向で互いに隣合ている２つの区分を有しており、この場合下 側区分２５は、トーピース２のスキー靴装着準備位置で見て、ケーシング２の後 方横壁３の裏側の面４に当接している。上側区分２６は、下側区分２５と鈍角α を形成している。上側区分２６と下側区分２５との間に、支承部分２０は傾倒エ ツジ２７を有している。

支承部分２０の上側脚３２は、縦中心軸線の区分に後方に下方へ傾斜した面２８ を備えている。前方支持面２３の上側区分２６と後方に下方へ傾斜した面２８と の間の移行部は、別の湾曲部２９として構成されている。支承部分２０の下側区 分は縦中心軸線の範囲で、平面図で見て、フォーク形に構成されており、かつ前 方へ開いている切欠き３０及び後に更に詳しく説明される、後方へ向けられた突 出部３１を有している。上記の切欠き３０には、ケーシング２の相応する（さび 形突出部７が配置されている。更にケーシング２には、解放プレート１３のスト ッパ１６側に向いた旋回行程制限部８が配置されている。

スキーパインディングに、靴底６１が標準的な厚さくｈｌ）を有しているスキー 靴６０が装着された場合、支承部分２０の前方支持面２３の下側区分２５は、ケ ーシング２の後方横壁３の裏側４に面で当接し、かつ支承部分２０はその湾曲部 ２９でケーシング２の水平に後方へ延びる区分６に接する。

スキー靴６０の靴底６１の厚さがより厚い（ｈ２）場合、図３から分かるように 、支承部分２０は反時計回りに傾倒エツジ２７を中心にして幾分傾く。このさい 解放ばね４０はわずかに圧縮される。従って支承部分２０はアングルレバ−３５ とともに、スキー靴６０が外された後、自動的に最初の位置に戻る。従っていか なる付加的な操作なしに、標準の厚さより厚い又は薄い靴底を有するスキー靴を 選択的に使用することが可能である。

図４及び図５に示されているように、支承部分２０及びアングルレバ−３５は、 例えばスキーヤ−の後方への転倒又は斜め後方への転倒のさいに、上向きにかか る力が強くなると、旋回する。この場合支承部分２０は、解放ばね４０の力に抗 して傾倒エツジ２７を中心にして旋回する。このさい図４から分かるように、解 放プレート１３はアングルレバ−３５の短い方のレバーアーム３６から離される 。これにより、側方解放のための、アングルレバ−３５のはじめはほとんど力を 要しない側方旋回が可能になる。蔓に突出部７のくさび形の構造は、切欠き３ｏ と協働して支承部分２゜の側方への旋回を可能にする（図６，７参照）。靴底お さえ３７の上方への過度の旋回、ひいてはスキー靴６０の望ましくない解放は、 旋回行程制限部８に解放プレート１３のストッパ１６が突き当たって支承部分２ ０の旋回行程が制限されることによって、避けられる。

要　約　書 本発明は、トーピース（１）であって、ケーシング（２）を有しており、該ケー シング内に解放はね（４０）が設けられている形式のものに関する。上記解放ば ね（４０）は、該解放ばねを貫通している引張棒（１０）に作用しており、該引 張棒は解放プレート（１３）を介して２つのアングルレバ−（３５）の短い方の レバーアーム（３６）に作用していて、上記の２つのアングルレバ−は支承部分 （２０）に垂直軸線（３４）を中心に旋回可能に配置されており、かつ上記の２ つのアングルレバ−の長い方のレバーアームは靴底おさえ（３７）として構成さ れている。支承部分（２０）は、引張棒（１０）を通すための開口部（２１）を 備えており、かつ前方支持面（２３）を有しており、該前方支持面は少なくとも 部分的にケーシング（２）の後方横壁（３）に当接している。

ケーシング（２）の後方横壁（３）には、はぼ水平に後方へ延びる区分（６）が 続いている。支承部分（２０）の前方支持面（２３）は、高さ方向で互いに隣合 っている２つの区分を有している。本発明によれば、ケーシング（２）の後方横 壁（３）はほぼ垂直に延びている。更に本発明の特徴を有する構成によれば、下 側区分（２５）と上側区分（２６）とが鈍角（α）を形成しており、かつ前方支 持面（２３）の上側区分（２６）には後方に下方へ傾斜した面（２８）が続いて いる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．トーピースであって、スキー板に固定可能のケーシングを有しており、該ケ ーシング内に解放ばねが設けられておりかつ解放ばねによりばね力を負荷されて いる引張棒が上記ケーシングを貫通しており、該引張棒が解放プレートを介して ２つのアングルレバーの短い方のレバーアームに作用しており、上記の２つのア ングルレバーが支承部分に垂直軸線を中心に旋回可能に配置されていてかつ上記 の２つにアングルレバーの長い方のレバーアームがスキー靴の靴底おさえとして 構成されており、この場合支承部分が、引張り棒のための開口部を備えておりか つ前方支持面を有しており、該前方支持面が少なくとも部分的にケーシングの後 方横壁に当接していて、ケーシングの上記後方横壁がほぼ垂直に延びている形式 のものにおいて、ケーシング（２）の後方横壁（３）にはほぼ水平に後方へ延び る区分（６）が続いており、かつ支承部分（２０）の前方支持面（２３）が高さ 方向で互いに隣合っている２つの区分（２５，２６）を有しており、この場合下 側区分（２５）及び上側区分（２６）は鋭角（α）を形成しており、かつ前方支 持面（２３）の上側区分（２６）には後方に下方へ傾斜した面（２８）が続いて いることを特徴とする、トーピース。
2. ２．ケーシング（２）の後方横壁（３）と水平に後方へ延びる区分（６）とが第 １湾曲部（５）によって互いに接続されており、かつ前方支持面（２３）の上側 区分（２６）とこれにつづく後方に下方へ傾斜した面（２８）とが別の湾曲部（ ２９）によって互いに接続されており、かつ前方支持面（２３）の上側区分（２ ６）とこれにつづく後方に下方へ傾斜した面（２８）とが互いに鈍角を形成して いることを特徴とする、請求項１記載のトーピース。