JPH05503852A - 新規なレトロウイルスベクター - Google Patents

新規なレトロウイルスベクター

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JPH05503852A
JPH05503852A JP50441091A JP50441091A JPH05503852A JP H05503852 A JPH05503852 A JP H05503852A JP 50441091 A JP50441091 A JP 50441091A JP 50441091 A JP50441091 A JP 50441091A JP H05503852 A JPH05503852 A JP H05503852A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 なレトロウィルスベクター この発明はレトロウィルスベクターに関し、特に多重クローニングまたは制限酵 素認識部位を有するレトロウィルスベクター、および両立性または相補性多重ク ローニング部位を有する遺伝子配列を交換するための系に関する。
レトロウィルスベクターは、レトロウィルスで中介された遺伝子の真核細胞への 移転を司る要素として有効である。これらのベクターは、ウィルスの構造遺伝子 に対して遺伝暗号付けする配列の大部分が、問題となる遺伝子によって欠失ある いは置換されたものである。
これらの新しい遺伝子は、種々の方法でプロウィルスの配列主幹に組込まれる。
最も基本的な構造は、レトロウィルスの構成遺伝子が、長末端反復(以下LTR とする)内のウィルス調節配列の制御下において転写された単一の遺伝子によっ て置換されたものである。またレトロウィルスベクターは、標的細胞内へ1個以 上の遺伝子を導入できるようにも構築される。通常これらのベクター内において は、1個の遺伝子はウィルスLTRの調節制御下にあり、第2の遺伝子は切除メ ツセージから発現されるか、または遺伝子自身の内部プロモータの調節制御下に ある。
ウィルス配列主幹のウィルス成分を減少させること、特に、ベクターとパッケー ジ欠損介助ウィルスとの間の再結合の機会を少なくするための努力が払われてき ている。パッケージ欠損介助ウィルスは、ベクターそれ自身から欠除されたレト ロウィルスの構成遺伝子を提供するために必要である。
Render et al、 J、Virol 61:1639−1649(1 987) (註= 「ジャーナル、オブ、ヴアイロロジ(ウィルス学)」の19 87年第61巻、第1639−1649ページのベンダーその他による論文、以 下引用文献の表示の意味は、これに準するものとする)には、文献Arwent ano、et al、、J、Virol、、61:1647−1650 (前記 「ウィルス学」の第61巻のP、1647−1650のアルメンターノ他の論文 )に記載のN2ベクターに基づいた一連のベクターが記載されており、このN2 ベクターは、ベクターとパッケージ系との開の相同を極度に低減させるものであ る。この変化は同時に、ウィルスタン白質が発現される傾向を抑制するものであ る。その第1のベクターLNG−XHC内では、部位指向性の変異誘発要素によ って、開口用の自然ATGスタートコドンがTAGに変換されることによって、 不要なタン白質の合成が排除されている。モロニーねすみ白血病ウィルス(略し てM o M u L V )内では、真性開口スタートへの5′末端に、開放 読取りフレームが存在し、他のグリコジル化タン白質(pPr80”’)の発現 を可能ならしめる。モロニーねずみ肉腫ウィルス(MoMuSV)は、前記5′ 末端領域内に、1個のフレームシフトとグリコジル化部位の欠如より成る改変部 位を有し、これによってpPr800gのアミン末端の潜在的な発現が抑制され る。
ベクターのLN系列は、若干の安全特性と関連するベクター主配列を発生するが 、このLNベクターは、さらに幾つかの遺伝子をベクター内に挿入するための、 きわめて限定された数の潜在的クローン化部位を有する。
遺伝子転移による遺伝子療法または薬剤投与は、特定の病患のみに適用できるよ うな特殊なベクターを必要とする。かくしてベクタークローン化系は、必要な安 全性が維持され、しかもベクター設計上の最大の融通性を可能にするように配慮 されることが望まれる。遺伝子位置、あるいは所要の遺伝子との調節配列を合理 的に変更することにより、ベクター力価の多様性を得ること、あるいは転移遺伝 子を標的細胞内で有効に機能させることができるようになる。現用のベクター設 計によれば、遺伝子とプロモータとのすべての組合せに対して、全体のベクター が再構成されることが必要となるが、しかも、種々のベクター間の比較は、それ らの詳細構造が相互に矛盾するために、困難である。ベクター構造上の相互不一 致のために、ベクター安全性の問題は個々のケース毎に解決されることが必要と なる。
この発明の第1の目的は、合理的なベクター構造、すなわち、遺伝子、プロモー タ、あるいはそれらの組合せが急速に変換され、かつ最適に選択されたベクター により所要の組織が形成されるようなベクター構造を可能ならしめるようなレト ロウィルスベクターを構成することにある。
この発明の一見地においては、少な(とも4個のクローン化部位、すなわち制限 酵素認識部位を有するレトロウィルスベクターが提供される。この際少なくとも 2個の部位の真核細胞内における平均出現頻度が、1万ベース対中に1回より少 ない程度であり、制限生成物の平均DNA寸法が、少なくとも1万ベース対とす る。好適なりローン化部位は、NotI。
5naBI、5alIおよびXhoIより成る群から選択された制限酵素より成 るものとする。
これらの各ベクターは、公知の遺伝子工学技術により現存のレトロウィルスベク ターから生成され、生成されたベクターは少なくとも4個のクローン化部位を有 し、その少な(とも2個のクローン化部位はNotl、5naBI、5alIお よびXho Iによりクローン化された部位から選択されたものである。好まし い実例においては、レトロウィルスベクターが、NotI、5naBI、5al IおよびXho Iの各クローン化部位の各々を有するものである。
前記の各クローン化部位を有するように転移されたレトロウィルスベクターとし ては、七口二一ねずみ白血病ウィルス、膵臓壊死ウィルス、およびラウス肉腫ウ ィルスおよびハーヴエイ肉腫ウィルス等のレトロウィルスから採出されたベクタ ーがその実例である。この発明に関連して構成される特徴的な種々のベクターは 、後記の実例中で説明する。
このようなレトロウィルスベクターは、遺伝子をレトロウィルスベクターに変換 するためのクローン化系の一部分としての役目を果たすことができる。よってこ の発明の他の見地においては、前記の多重クローン化部位を有するレトロウィル スベクター内での遺伝子操作用のクローン化系を提供すると共に、レトロウィル スベクター上に位置するNot I、5naB I。
5alI、およびXhoIの何れか1つまたは2つ以上に対して和合性のある少 なくとも2個のクローン化部位を有するシャトルクローン化ベクターをも提供す る。このシャトルクローン化ベクターも、シャトルクローン化ベクターから前記 レトロウィルスベクターへ転移可能な少なくとも1個の所望の遺伝子を有するも のである。
このシャトルクローン化ベクターは、クローン化酵素または制限酵素の認識部位 を有する1個または2個以上のリンカ−DNAが連結された基本「バックボーン 」 (基幹配列)または断片から構成することができる。そのクローン化部位に は、前記の和合性または相補性クローン化部位が含まれる。
このシャトルベクターの制限酵素に対応する末端を有する遺伝子またはプロモー タは、既知の方法によりシャトルベクター内へ連結させることができる。
シャトルクローン化ベクターは、原核細胞内におけるDNA配列を増殖させるこ とができ、原核細胞組織および特にバクテリア内で一般に使用されるpBr33 2、pUc 18等のプラスミドから調製することができる。
この発明によれば、クローン化部位の選択範囲が広いリトロウィルスベクターが 提供され、また、シャトルベクターからレトロウィルスベクターへの遺伝子また はプロモータの交換が急速にできる相補性クローン化部位を有するシャトルベク ターの選択の範囲も広(なる、クローン化部位の数が増せば、それによってベク ター構造の自由選択性も高(なる。
さらに、NotI、5naBI、5alIjl;よびXho Iのクローン化部 位は、真核遺伝子内においてきわめて希有な部位であり、この「希有性」部位を 利用することにより、レトロウィルスベクターから第1の遺伝子を抽出して第2 の遺伝子と置換させることを、レトロウィルスベクターの基幹配列を改変しない で実行することができる。つまり、全体のレトロウィルスベクターを再構成する 必要がない。レトロウィルスベクターとシャトルベクターとの間で、遺伝子ある いはプロモータの有効な転移を助長するには、レトロウィルスベクターとシャト ルベクター内のクローン化部位の順序が相補性であることが好ましい。このよう に遺伝子とプロモータの交換を行うことにより、ベクターは、所要の組織内にお いて最適の効果を果すように効率よく機能する構成が得られる。
この発明の他の見地においては、5′末端LTR(長末端反復)および3′LT Rを有するレトロウィルスベクターが提供される。少なくとも3′末端LTRの プロモータ配列は、プロモータ配列が不機能となるように変異または改変される 。
ただし、このような突然変異によっては、LTRの全体構造が改変されるわけで はない、好適な実施例においては、3′末端LTRのエンハンサ配列も突然変更 を受けて不機能となってもよい。ただしインテグレータ遺伝子配列は不変とする 。1つのベクターが1つの標的細胞内に導入された場合は、ウィルス複製が3′  LTRの部分を、プロウィルスインチグランドの5′および3′末端に転写す る。よって突然変異がベクターの「フリッピング」を生起させ、この5’ LT Rは調節配列が欠除し、導入された遺伝子は、完全にそれら自身のプロモータの 調節機能下にある。前記のとおり、3’ LTRの変異内で、原始3’ LTR の大凡の塩基対数が変異3’ LTR内に維持されると共に、原始3’ LTR の塩基対とほぼ同一の方式が、変移された3’ LTR内でも維持されることが 望ましい。
この発明は必ずしも理論的な理由付けのみに限定されないが、3′末端LTRの プロモータまたはエンハンサの配列のみを改変または変異させても、3′ LT Rの大部分を欠失させてプロモータあるいはエンハンサの機能を消去させる必要 はない。LTR構造は、ベクターをゲノムに効率よく組込めるように精細に構成 されるので、レトロウィルスベクターを高い力価に維持することができる。よっ てベクターは臨床応用において有用であり、ベクターを高い力価に維持すること は不可欠である。かかるレトロウィルスベクターは、少なくとも4個のクローン 化部位を有し、その少なくとも2個は、Not4゜5naBI、XhoIの何れ かによって成る。但し、この発明は、必ずしもかかるベクターあるいは多重クロ ーン化部位を有するベクターに限定されない、LTRのプロモータ配列が突然変 位され得るようなベクターの実例は、モニローねずみ白血病ウィルス、膵臓壊死 ウィルス、およびラウス肉腫ウィルスやハーヴエイ肉腫ウィルス等のレトロウィ ルスから導出されたウィルスである。このように3′ LTRのプロモータまた はエンハンサ−の改変による突然変異は、通常の技術によって可能である。
以下、この発明の実施例について説明する。ただし、この発明はこれらに限定さ れない。
実施例1 第1図は、プラスミドp L N S X (Paleer et al、 、 Blood、73:438−443.19891 からプラスミドPCIを生成 する過程を示す。
5′マロニー肉腫ウイルスを含有する長さ1.6キロベース(以下kbと略記す る)のEcoRI断片と、3′LTRを包含する3、OkbのEcoRI/C1 aI断片と、複製バクテリア原体と、アンピシリン耐性遺伝子とが分離して採取 された。
7個のユニークDNAクローン化部位を包含するリンカ−DNAを使用してEc oRI/C1aI断片をそれ自身上に閉鎖し、プラスミドpGoを生成した。こ のpGoを使用して、5’ LTRを有する1、6kbのEcoRI断片を、ユ ニークEcoRI部位に挿入することによりベクタープラスミドpGIを生成し た。かくしてpGrは、M o M u S Vから得られた5′末端部よりな るレトロウィルスベクター主幹と、真性ATGスタートコドンがTAGに突然変 異した短小開口部(Render et al、19871 と、5′末端から 3′末端までの間にEcoRI、NotI、5naBI、5aLI、BamHI 。
XhaI、HindIII、ApaIおよびC1aIを含む54塩基対の多重ク ローン化部位(MC3)、および(Van Beverenet al、、co ld 5orin Harber、Vol、2.pg、567.1985i中に ある塩基対7764−7813のMoMuLVの3′末端部とを成分とするもの である。多重クローン化部位(MC3)は、最大数のユニーク挿入部位を生成す るように設計され、これは、pGIプラスミドの非切断制限酵素と1 neo” 遺伝子と、ベータガラクトシダーゼ遺伝子と、ハイグロマイシン3遺伝子と、S V40プロモータとのスクリーンに基づいたものである。
p−遺伝子プラスミド(第3図)は独立の分子としては存在しないが、pciへ の挿入のクローン化過程への中間的な構成と考えられ、その基本構造はp B  R322(Boliver et al、 。
Gene2:9519771と同一である。アンピシリン耐性遺伝子と複製のバ クテリア起点を含む2.1kbのE c o RI / N d e I断片に 対し、2個のリンカ−が連結される。これらのリンカ−DNAは、オリゴヌクレ オチドを使用して合成され、14個のユニーク制限酵素認識部位のすべてと、真 核細胞内におけるmRNAの安定性と翻訳可能性を増強する配列とを備える。
その制限部位は、プラスミド骨格の非切断制限酵素と、ネ第1遺伝子と、ベータ ガラクトシダーゼ遺伝子と、ハイグロマイシン“遺伝子と、SV40プロモータ とのスクリーン(ふるい分け)に基づいて選択され、遺伝子は、Nco rとX hoIとを使用して前記骨格内に連結することができる。生成された主幹骨格は 挿入された遺伝子よりは少なく、大きさは約2.lkbで、5′から3′末端ま でに、次の制限酵素認識部位を有する99塩基対の多重クローン化部位を有し、 認識部位は、5phI、NotI、5naBI、Sal I、5acII。
Accl、Nrul、BglII、NcoI、XhoI。
Hfndl、ApaIおよびSma rである(第4図)。
BgllIからNcoI部位までの部位に、Hagenbuchle etを有 する27塩基対の領域が存在する。185個のりボゾームRNAの3′末端配列 は、真核細胞内において十分に保存されることが判明し、185個のRNAとm RNAとの間に相補性配列が、305個のりボゾーム上にスタートコドン(AU G)を置くことに関与することが示唆される。アデノウィルス2の後期タン白質 、特にポリペプチドIXは、この法II/ (Lawrenceand Jac hson、J、Mo1ec Bioio 、162:317−334(1982 ) に従うと想定される。このリボゾームの結合信号に続いて、Kozakの法 則(Kozak、Nt+c1.Aeid Res、12:1157−872(1 984)参照)に基づいて翻訳開始の信号も挿入された。このATG信号のゆら ぎを利用して、Nco I制限酵素部位の使用が可能となった。
一般に遺伝子は、Nco IとXhoIとの間に挿入され、ついで挿入された遺 伝子の制限酵素マツプがNru1部位をユニーク部位として残した場合は、プロ モータは挿入によりNruI部位へ付加される。ただし、遺伝子が挿入された後 には、いくつかの部位がユニーク部位として残らない場合であっても、多重クロ ーン化部位の構造は、Bgl n部の5′部位はそのままプロモータの挿入部位 として維持されるという傾向が存在する。プロモータと遺伝子との組合せが完成 した以上は、全体の組合せを除去してpGlへの挿入を容易ならしめる。一般に 、これはp−遺伝子骨格とpGlの両者の相補性の5alIとXho I部位を 使用することによって完成されるが、十分な部位が多重クローン化部位内に含ま れているので、簡単な方向性クローン操作により、プロモータ+遺伝子の組合せ が容易にpGlの骨格に挿入される。
このp=遺伝子+pGl系の応用例として、いくつがのベクターの生成ができ、 その第1例はpGIN25vBgと称し、選択マーカーとして細菌ネオマイシン 耐性(neollン遺伝子を使用したベクターで、さらにSV40早期プロモー タの調節下の、細菌ベータガラクトシダーゼ(β−gal)遺伝子を含有する。
まず、neo”遺伝子の5′末端部を除いたすべてを有する769塩基対のE  a g I / Hi n c II断片を、プラスミドp M CI N e  o (Thomas and Capecchi、Ca1151:503−5 12f1987)l カら分離させ、コノ断片に、30塩基対(7)SphI/ Eag Iリンカ−を連結させた。このリンカ−は、neo”遺伝子の5′末端 の主要コドンのすべてを再生させ、真性ATGスタートコドンに応じてNeo  I部位を生成させた。さらにこの断片をフレノウ・ポリメラーゼを使用して平滑 末端連結させ、ユニーク5naB I部位においてpGl内に連結させることに より、pGIN2が生成された。pGIN25vBgベクターを生成する第2の ステップはpBgの構成、すなわちp−遺伝子とβ−gal遺伝子が多重クロー ン化部位に挿入される工程であった。β−ガラクトシダーゼをコード表示する1 、 a c Z遺伝子の3.0kbのB a n h I / E c o R I断片が分離され、2ftMのリンカ−が付加された。5′末端へは、NcoI までの多重クローン化部位の5′末端部を含むNde r−BamHIリンカ− およびl acZ遺伝子の最初の21塩基対を連結した。3′端末へは、Xha I。
Hindm、ApaIおよびSmaI部位を暗号化する配列に応じてl acZ の3′配列を完成するところの、EcoRI/EcoRIリンカ−を連結した。
5′末端のEcoRI部位の配列を突然変異させ、これによってアミノ酸コード 化忠実度を維持するが、内部EcoRI部位を消去することにより、pBR32 2の2.1kbのN d、 e I / E c o RI内へのリンカ−1, a c Z断片の全体の方向性クローン化とスクリーニングとを可能ならしめた 。つぎにpI1gプラスミドを使用して、SV40プロモータ化β−gal遺伝 子が形成された。ついで339塩基対のP v u TI / Hi、 n d  III S V 40早期プロモータ断片が、ユニークNruI部位内のpE 1g内に挿入されて、プラスミドpSvBgが生成された。一旦このpSvBg が得られると、SV40ブロモ−)・化1acZ遺伝子を含むSa1丁/Xh、 oI断片を得ることは単純なことであり、それを5alI/XhoIで消化され たpGIN2内に挿入することができ、かくしてpGIN25vBgが生成され る。
ベクター生成細胞ラインは、確立された規定によって調製された。パッケージ細 胞ラインP E 501 (Miller and RoSman。
し!臘」巳却且凹7 : 980−990 f19891 )が、1oOwIl プレート当り5X10’個細胞の密度で載置され、翌日、標1ICaPO4沈澱 法(Iligner et aL、Ce1114725−731.fi978) lにより、精製ベクターDNAが導入された。導入されるべき細胞の各プレート 毎に、0.25MのCaClx /1mMHepes (ヘーペス)および14 0mMのNaC1と、0.75mMNa、HPO。
と、23mMのHepes (pH7,2)とからなる共沈法により、220− 40uのベクターDNAが生成された。このD N A、 /沈澱は、常温で約 30分間放置されたのち、組織培養媒剤、DMEM+10%胎児仔牛血清中の細 胞に添加して、−夜熟成させる。この媒剤は翌朝新鮮なりMEM+血清と交換さ れる。導入されたこの細胞は、次の48時間密度成長に近づくように成長させ、 この時点でウィルス上ずみ液を収集して、PA317ベクターパツケージ細胞ラ インの分離集団を100プレート当り1xto′″細胞数の濃度で感染させた。
その標準感染条件は、希釈しないウィルス上ずみ液が8μg/mlのポリブレン を添加した際に、0.2μM膜で濾過される程度とした。つぎに形質導入された 細胞は、β−ga1発現に基づいて直接に分析でき、あるいはネオマイシン同族 体の6418サルフエイトによって選択されて、neo’遺伝子を発現できるよ うに濃縮することができた。
G418耐性転移感染されたクローンは、それが出現した場合には、一連の組織 培養管を通過して拡大することによって成長させ、十分に大きな集団(1x 1 6 s細胞数以上)が生成されて力価が判定できる状態なった@ 10ないし2 0のクローンは、それらが生成した(即ち「力価増大J)G418耐性付与粒子 の数に応じて評価された。6418耐性による力価は、標準力価法fEglj、 tis et al、、5cience 230:1395−1398(198 511を使用してめられた。要するに、N I H3T3細胞は、35■■ディ ツシュ1個当り2X104細胞数の濃度で平板培養され、翌日、8LLg/ml のポリブレンを含む種々の希釈液で2ないし4時間感染させ、それに続いて24 ないし48時間自由に成長させたのち、メチレンブルーで呈色する前に10−1 2日間、G418 (800ug/ml)を含有する選択媒剤内で成長させ1個 々の6418耐性コロニーの数を計数した。生成コロニーは、1m1当りの5X 10’から5XIO5までのG418耐性コロニ一形成単位で発生した。
GIN2SvBgベクターが、機能的細菌1 acZ遺伝子によって細胞を変換 する能力は、発色性基板4−C1,−3−Br−3インデシル−β−ガラクトシ ド(X−gaLと略す)による反応ののちに、β−gal活性を検出することに よって確定される。この)C−gal呈色方法は、すでに文献“5enes e t、 all、EMBo 5+3133−3142(19861”に記述されて いる。M]:H3T3標的細胞を平板培養し、前記ウィルス−Fずみ液で感染さ せる。感染細胞は1:20の希釈液を48時間通過させ、融合溶菌させる。溶菌 する際は、平板培養体をPBSで洗浄し、PBS中の2%フォルムアルデヒドと 012%ゲルタールアルデヒドで固定し、1mg/mlX−galを含む反応混 合液で一夜37℃で熟成させる。ベクターが活性β−gal酵素の発現に関与し た場合は個々の感染細胞からクローン化されて発生した青色細胞の明瞭なコロニ ーが見られる。
p−遺伝子/ p G 1系の他の実例において、2種のベクターを生成する構 想について説明する。その第1は細菌β−ガラクトシダーゼ遺伝子を選択可能マ ーカーとし、で使用するpGIBgsvcbで、SV40初期プロモータの調節 下にある標識切頭型CD4遺伝子を有する。第2は、第1のベクターと類似する が、固有の可溶性CD4を遺伝暗号付与するものである。これらのベクターの生 成の第1ステツプは、前記98gベクターから得たLacZ遺伝子を含む3.0 kbのNeeI/ X h o I断片の挿入で、それを平滑連結法によりp、 Glの5naB I部位内へ挿入することにより、pGIBgを生成する。
pBgプラスミドもSV40でプロモートされた切頭型CD4遺伝子を使用して 構築される。まずCD4レセプターのアミノ末端179アミノ酸に対して遺伝暗 号付与するCD4遺伝子の534塩基対Ha e I[/ N h e I断片 によって開始される。
この断片の5′末端に対して、CD4の23アミノ酸リーダー配列を暗号付けす る1個のNcoI/HaelIリンカ−が連結される。3′末端へは、アセチル コリン・レセプター(Btx)のパンガロトキシン結合領域に対してエンコード する45塩基対のN h e I / X、 h o Iリンカ−が連結される 。
この結合領域により、分泌されたCD4タン白質の存在に対してきわめて敏感な 放射性同位元素分析(放射分析)が可能となる。生成された601塩基対のNc oI/XhoIとCD 4 / B t xの断片が98g内の1acZ遺伝子 のNcoI/XhoI断片の位置に挿入され、プラスミドpCbが生成される。
第2の場合は、3′末端に連結されるのは、6個の天然CD4アミノ酸に対して コー[・付与する30塩基対のNheI/HindI!Iリンカ−であった。そ れに続いて反復停止信号が生成された。この586塩基対(以下bpとする)の NcoI/HindlIIの天然CD4断片も、p13g内においで、その1a eZ遺伝子のNcoI/HLndI[I断片の位置に挿入された。つぎに339  b p、のPvu[I/HindlIIS V 4. O早期プロモータ断片 が、ユニークNru r部位内のpCb内とpCd内との両者に挿入され、その 結果、プラスミドpSvCbとpSvCdとが生成された。最終的にベクターp GIBgsvcbとpGIBgsvcdとを生成するには、SV40でプロモー トされたC D 4 / B t x遺伝子を含むpSvCbの5alI/Xh oI断片、あるいはpSvCdの類似の5alI/XholII断片が、それぞ れ独立に、pGIBgの5alI/XhoIの大形の断片に対して連結される。
レトロウィルスベクターpGIBgsvcbを生成するためのフローチャートは 第5図のとおりである。
他の3種のベクター、pGIN2svI2、pGIN2sv工11.およびpG IN2svT11に対してクローン化する構想は、さらにp遺伝子/pG1組合 せ系の利用のさらに多くの実施を可能にすることにある。これらのベクターは、 すべて、インターロイキン−2(IL−2) 、インターロイキン−1β(IL −113)、あるいは腫瘍壊死因子アルファ(TNFα)のいずれかの1つに対 して置換されたβ−galに対する遺伝子を使用することにより、前記のpGI N2svBgから直接に容易に生成することができる。
このIL−2遺伝子は、プラスミドHT−5,1(ATCCφ59396)から 得られる。長さ1、OkbのBamHI断片は5この断片から分離されたのち、 445bpのHg1AI/ D r a I断片に組込まれる。5′末端のコー ド化配列を再現するには、1oobpのリンカ−が、EL−2のアミン末端の2 0個のアミノ酸コード付与領域の全体を含んで構築されたのち、BgLIIとN coI部位の間にあるp−遺伝子の伸長部と同一の配列を有する40bpの伸長 部が、5′末端リーダーとして付加される。Bgln部位の5′末端に対して5 naBI部位が付加されると、前記再構成IL−2断片を、5naGIと)fL ndI[Iとによって消化されている(このHindIIlは、フレノウ・ポリ メラーゼによって平滑末端連結されたものである)pBg内へ直接に挿入するこ とができるようになるやかくして得られたpI2プラスミドから、550bpの Bgln/C1aI断片が分離され、これが、1acZ遺伝子の位置にあってB glII/C1aIによって消化されたpGIN2svBg内に挿入される。
ベクターpGIN2svI 11は、ベックマン(カタログ番号26740g) 社製の商品化されたIL−1113遺伝子を使用して構築される。この遺伝子は 、499bpのNcoI/EcoR断片として分離されて、NcoI/EcoR Iで消化されたpBG内のl acZ遺伝子の位置へ挿入される。ついで、ねず み成長ホルモン分泌信号を含む87bpのオリゴマーが、Nco I部位へ挿入 される。ついで生成遺伝子は、586bpのBglll/BamHI断片として 除去され、フレノウ・ポリメラーゼを使用して充填され、pGIN2svGg内 に挿入される。p G 1. N 2 S v B Gのl acZ遺伝子は、 BglIIとXho Iによって消化されることによって除去され、フレノウ・ ポリメラーゼによって充填される。これらの少数の簡単なステップを経て最終の pGIN2svI l lベクターが生成される。
最後の実例としては、pGIN2svT11も同様に生成される。市販で入手で きるプラスミド(ベックマンのカタログ番号267430)を使用して出発し、 TNF遺伝子は521Nco I/EcoRI断片として分離され、NcoI/ EcoRIで消化されたpBG内の1acZ遺伝子の位置に挿入され、前記と同 一のねずみ成長ホルモン分泌信号が付加されている。つぎに、生成された遺伝子 は、608bpのBglII/ B a m HI断片として除去され、前記同 様に、B g 1. INとXho Iによって消化されたpGIN2svBg 内へ挿入される。これは、p、BGを中間的な多種の遺伝子として使用すること により、急速かつ特定的に同一のベクター主配列内へ挿入できることを強調する ものであり、この場合はベクターpGIN2SvT11が生成される。
かくして、最少のステップよりなる簡単な方法によって、プラスミドの断片が急 速に交換されて、新しいベクターが構成される。異なる1つのプロモータによる 調節が必要な場合は、種々の構想を駆使することができる。pSvCbの例にお いては、SV40プロモータを除去して、他の何れかによって置換することがで きる。また、一連のプロモータの全体でも、pCbの同一のNru丁部位内へ挿 入でき、あるいは、CD 4 / B t x遺伝子を含むNcoI/XhoI 断片が。
pCbから除去されて、異なるプロモータを超えた遺伝子の位置へ挿入されるこ とも可能となる(例えば、CD 4 / B t xをベータ・ガラク)・シダ ーゼに対して交換するところのサイトメガロウィルス・プロモータによって調節 されるベータ・ガラクトシダーゼ)。この最後の方法は、最大の効率を得るため には、異なるプロモータを有する遺伝子がp−遺伝子の主骨格内に存在すること を要件とする。
実施例2 内部遺伝子をさらに正確に調節できるレトロウィルスベクターを生成するために 、ベクターpG1の誘導体であるpG2を構築した。その構築フローチャートを 第6図に示す、pGlとpG2との相違は、3’ LTR内における1連の配列 の改変にあり、これによって、LTRの全体構造を改変することなく、すべての エンハンサおよびプロモータの機能を消去するものである。1つのベクターが標 的細胞内に導入された際に、ウィルス複製が、3′部位のLTRのU3およびR 部分を重複し、これをプロウィルス組込み体の5′および3′末端へ重複させる 。このLTRのU3部分の長さは449bpで、複数個の強力なエンハンサ活性 を有する領域を伴っている。このU3領域内には、さらに、いくつかの転写調節 部分を結合させるための配列、ならびに、供給の遠位および近位のプロモータ信 号領域(即ち、CATTおよびTATAの転写信号配列)が含まれている。LT RのR部分の長さ70bp (塩基対)で、転写されたmRNA5のポリアデニ ル化を指示する信号が含まれている。さらにこのR部分は、強力なリポソーム結 合の領域で、U3部分内のプロモータによって調節される転写が開始される領域 である。かくして、Rの5′末端は、転写された多くのウィルスRNAに対する 「キャップ部位」を表示する。5′末端のLTRに、それ自身の調節配列が欠除 しているので、導入された遺伝子は、それら自身のプロモータによって完全に制 御された状態にある。これにより、特定の標的細胞形態に適応する遺伝子発現が 可能なベクターを構成することが可能となる。
これは、レトロウィルス調節配列を不作動ならしめるような前述の意図、すなわ ちLTRを長尺にわたって欠失させることによってリトロウィルス・エンハンサ またはプロモータを解消しようとする方法とは完全に異なるものである。LTR 構造の大部分を欠除することは、ベクターによって観測されたベクター力価の相 当量の減少に寄与すると考えられる。それは、LTR構造が、細胞ゲノム内ヘプ ロウイルスを有効に組込むに際して微妙に影響するからである。配列を欠除する 代りに配列の改変を利用することにより、レトロウィルス調節配列の消去と、L TR構造および高い力価の保持とが相伴って、G2ベクター系列を、高い力価を 必要とするような臨床応用に対しても十分に対応できるものとすることができる 。
以下、構築の詳細ついて説明する。pGoプラスミドから出発して、これから、 M o M u L Vの塩基対7676から8293までと、絶膜の3′末端 からRの丁度内側までをサブクローンした。この断片をさらに5au3Aによっ て消化してから、U3内の12個の塩基対5′末端から第1長エンハンサ−反復 までの、5′末端の最多部分を表示する235bpのC1,a I / S a  u 3 A断片が分離された。当初のC1aI/SmaI断片の残部を、12 個の重複オリゴヌクレオチド断片の一群によって再構築した。これらの断片は、 当初のLTRの全長を保持するが、エンハンサおよびプロモータを認識する配列 を除去した配列改変を有するものであった。この再構築の総合結果は、天然の断 片と長さと全体構造が同等な新しいC1aI/SmaI断片を発生するべきもの であった。ただし、エンハンサ、遠位プロモータおよびTATA領域のすべては 非機能に改変されたものである。第7図は、天然のM o M u L VのL TRと、改変された配列の領域とを示す。
第8図は改変された配列である。ついでこの新しいC1aI/SmaI断片は、 pGoからの残余のS m a I / C1a I断片内へ再現された。つぎ にpGlを生成するために使用された同じ5′末端M o M u L VのL TRを含む同じEcoRI断片は、改変されたpGoのユニークEcoRI部位 内へ挿入されて、ベクター主配列pG2を生成した。この主配列は、ユニークC 1aI部位の第1の5au3Aの3′末端までは、pGlと同一である。さらに 、改変された3′LTRの384塩基対と、最終的に通常のLTR配列と、構成 信号とが得られた。
このベクターは、pG1ベクターのクローン化の利点をすべて組合せて、多重ク ローン化部位がp−遺伝子プラスミドの部位と和合性を有する。さらにpG2ベ クターは、3′末端LTRの改変には関係するが、欠失は伴っていないので、レ トロウィルス調節配列の不活性化は、構成プロウィルス内には発生するが、構成 効率を減少させることはなく、高い力価も維持される。このpG2ベクターは、 最高精度の調節を必要とする遺伝子の導入および発現に対して有益な遺伝子配列 を与えるもので、きわめて高精度の生理的制御のものにある遺伝子に関連する遺 伝子工学的な欠点を修正することが可能となる。
この発明の範囲は、前記特定の実施例に限定されないことは勿論であり、特定の 記述にも限定されることなく、この発明の請求の範囲内において実施可能である 。
RG、7 PGI<フター骨1合4#聚のフロー干ヤート−FIG、3 RG、5 FIG 、6 く イ FIG 、f3B a了GrTGTCAGAACTGrrGGACAlrG要 約 書 多重クローニング部位または制限酵素認識部位、あるいは和合性および相補性多 重クローニング部位を有する遺伝子配列を交換するための遺伝子配列系を備え、 遺伝子、プロモータあるいはそれらの組合せが急速に交換され、かつ最適に選択 されたベクターにより所要の組織が形成されるようなベクター構造を可能ならし めるように構成されたレトロウィルスベクターである。
国際調査報告

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも4個の異なる制限酵素部位を備え、前記少なくとも4個のうち の少なくとも2個の部位の、真核遺伝子中における平均出現頻度が、10000 塩基対あたり1回よりも少ないことを特徴とするレトロウイルスベクター。
  2. (2)前記少なくとも4個の部位のうちの少なくとも2個の部位が、制限酸素N otI、SnaBI、SalIおよびXheIよりなる群から選択されることを 特徴とする請求の範囲第1項記載のレトロウイルスベクター。
  3. (3)前記ベクターが、NotI、SnaBI、SalI、BamHI、Xho I、HindIII、ApaIおよびClaIのクローン化部位を有することを 特徴とする請求の範囲第1項記載のレトロウイルスベクター。
  4. (4)前記レトロウイルスベクターがpG1であることを特徴とする請求の範囲 第1項記載のレトロウイルスベクター。
  5. (5)少なくとも3′末端の長末端反復のブロモ−タ配列が突然変異されたこと により、前記ブロモ−タ配列が不機能化されることを特徴とする請求の範囲第1 項記載のレトロウイルスベクター。
  6. (6)少なくとも4個の異なる制限酸素部位を備え、この少なくとも4個の部位 の少なくとも2個が、10000塩基対中に1回よりも少ない頻度で真核遺伝子 内に出現するレトロウイルスベクターと、前記レトロウイルスベクターのNot I、SnaBI、SalIおよびXhoIよりなる群から選択された少なくとも 2個のクローニング部位に対して和合性の少なくとも2個のクローニング部位を 有し、シャトルクローニングベクターが、このクローニングベクターから前記レ トロウイルスベクターへの変換可能な少なくとも1個の所望の遺伝子配列を備え たシャトルクローニングベクターとからなり、前記レトロウイルスベクター内の 遺伝子を操作するためのクローニング系。
  7. (7)前記第1のレトロウイルスベクターが、NotI、SnaBI、SalI 、BamHI、XhoI、HindIII、ApaIおよびClaIの各クロー ニング部位を備えることを特徴とする請求の範囲第6項記載のクローニング系。
  8. (8)前記第2のベクターが、SphI、NotI、SnaBI、SalI、S acII、AccI、NruI、BglII、NcoI、XhoI、HindI II、ApaIおよびSmaIの各クローニング部位を備えることを特徴とする 請求の範囲第7項記載のクローニング系。
  9. (9)少なくとも1個の所望の遺伝子を前記シャトルベクターから請求の範囲第 6項記載のレトロウイルスベクターへ転移させることによって生成されることを 特徴とするレトロウイルスベクター。
  10. (10)少なくとも3′長末端反復のブロモ−タ配列が、このブロモ−タ配列が 不機能となるように突然変異されたことを特徴とするレトロウイルスベクター。
  11. (11)前記ベクターが3′長末端反復のエンハンサ配列に突然変異された部分 を有することにより、エンハンサ配列が不機能となることを特徴とする請求の範 囲第10項記載のレトロウイルスベクター。
  12. (12)インテグレータ配列が維持されることを特徴とする請求の範囲第10項 記載のレトロウイルスベクター。
  13. (13)レトロウイルスベクターが異型の遺伝子を有し、レトロウイルスベクタ ーが請求の範囲第1項記載のベクターから調製されることを特徴とするレトロウ イルスベクター。
  14. (14)請求の範囲第13項記載のレトロウイルスベクターによって導入される ことを特徴とするパッケージ細胞。
  15. (15)請求の範囲第13項記載のレトロウイルスベクターから生成されること を特徴とする感染性ウイルス粒子。
  16. (16)請求の範囲第13項記載の感染性ウイルス粒子が導入されることを特徴 とする請求の範囲第15項記載の真核細胞。
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